IT業界の人材不足は嘘?エンジニア不足の真実と今後の需要を解説

IT業界の人材不足は嘘?エンジニア不足の真実と今後の需要を解説
近年DXなどの影響でIT自体への需要が強まっているのは事実ですが、IT系人材が不足しているというのは本当なのでしょうか。

そこで本記事では、IT業界が慢性的な人材不足に陥っているのは事実なのかについてデータから明らかにするほか、需要が高いエンジニア系職種、市場価値の高い人材として成長するために押さえておきたいポイントなどについて紹介していきます。

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1. IT業界の人材不足は今も続いている

IT人材の不足は嘘という情報も聞かれますが、実際のデータをみてみると実際には人手不足になっており、その傾向は今後も続いていく傾向にあることが分かります。

そこで本章では、経済産業省などの調査データをもとにして「IT人材不足は嘘」という情報が嘘であるという事実について詳しくご紹介していきます。

2030年には80万人規模のIT人材が不足

IT業界の人材不足は長年指摘されてきましたが、その傾向は今も続き、将来に向けてさらに深刻化すると予測されています。

経済産業省の推計によると、IT人材の需要は年平均2.7%で伸びる一方、供給はそれに追いつかず、2030年には 45万人規模の不足 が生じる見込みとされています。2018年の不足数は22万人、2020年は30万人、2025年には36万人と、年々ギャップは拡大しており、依然として改善の兆しが見られません。

引用:IT人材需給に関する調査(概要)| 経済産業省情報技術利用促進課

これは、AIやクラウド、IoTなど先端分野の市場拡大により高度なスキルを要する人材の需要が増え続けている一方、育成スピードがそれに追いつかない構造的課題が背景にあります。ただし、労働生産性が年3.54%という高い伸び率で改善された場合には、2030年時点で需要と供給が均衡するとされています。

しかし、この水準を実現するには企業・教育機関・行政が連携して抜本的な取り組みを進める必要があり、現実的には大規模な不足が続く可能性が高いと言えるでしょう。

IT人材不足は新卒採用で補う会社が多い

慢性的なIT人材不足を補うため、企業は採用戦略を大きく転換しつつあります。特に多く見られるのが、新卒採用を積極的に増やす動きです。105社を対象とした調査では、約68.6%の企業が「IT・デジタル人材の不足を新卒採用で補う」と回答 しており、半数以上が若手の採用強化を主要施策として位置づけていることが分かります。

参考:「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」| 厚生労働省

背景には、即戦力となる中途人材の争奪戦が激化していることがあります。特にAI、クラウド、セキュリティなど高度スキルを持つエンジニアは市場価値が高く、大手企業同士でも採用競争が激化しています。そのため、ポテンシャル採用で若手を早期に囲い込み、入社後の教育を通じて育成する戦略が重要性を増しているのです。また、若手は新しい技術への吸収力が高く、企業側も自社に適した人材に育てやすいことから、新卒採用は有力な解決策として位置づけられています。

関連記事:プログラマーは新卒でもなれる?新卒からなる方法と応募可能な企業を紹介

フロントエンドなどwebエンジニアは飽和傾向

IT業界全体では人材不足が続く一方、職種によっては競争が激しくなっている領域もあります。特にフロントエンドを中心としたWebエンジニアは、学習コストの低さから参入者が増えたこともあり、飽和傾向にあると指摘されています。

HTML・CSS・JavaScriptを中心とした基礎的なスキルだけでは差別化が難しくなり、企業もReactやVue、Next.jsなどのモダンフレームワーク、さらにはバックエンドやインフラまで知識を持つ「フルスタック志向」の人材を求める傾向が強まっているといえるでしょう。

そのため、Web制作レベルのスキルでは採用市場での競争に勝ちにくい状況が生まれており、Web領域だけを志望する人材にとっては厳しい環境になりつつあります。一方で、クラウドやデータベース、セキュリティなどより専門性の高い領域と組み合わせてスキルを広げることで市場価値を高めることは十分可能です。

飽和しているのは「初級Webエンジニア」であり、中級以上の人材は依然として強い需要がある点が特徴となります。

関連記事:WEBエンジニアとは?仕事内容ややりがい、向いている人の特徴を解説

AI・クラウドなどの先端分野で人材の奪い合いが発生

AI・クラウド・ロボット活用などの先端分野では、企業の導入ニーズが急激に高まる中で対応できる人材が圧倒的に不足しており、実質的な「人材の奪い合い」が起こっています。就業構造の推計では、生成AIやロボットなどの省力化の進展により、事務・販売・サービスなどでは 約300万人規模の余剰が生じる可能性 がある一方、AI・ロボットの活用を担う専門人材は 合計約300万人不足するリスク が指摘されています。

特に専門的技術職の領域では、2040年に1387万人の需要が予測されているものの、現在トレンドを延長した場合、49万人不足 すると見込まれており、供給とのミスマッチが顕著です。

参考:2040年の産業構造・就業構造の推計 | 経済産業省

クラウド、AI、データ分析、セキュリティなどは企業価値に直結する重要分野であるため、多くの企業が高待遇で人材確保に動き、転職市場では好条件の求人が増えています。反面、これらの領域は高度なスキルが求められるため育成が追いつかず、結果として人材不足が加速する構造となっています。

関連記事:【厳選】AIによってなくならない仕事は? | 代替予測と活用状況も解説

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2. IT業界が人材不足になる5つの理由

なぜここまでIT人材不足が進んでいるかというと、その主な理由は以下の5つの理由によるところが多いです。
 

  • ・需要の拡大に対して供給が追いついていない

  • ・人材育成に長い時間がかかる

  • ・業界の変化が早く必要な人材が移り変わる

  • ・IT業界に対する「やめとけ」「きつい」というイメージ

  • ・少子高齢化による社会全体の働き手不足


それぞれの理由について詳しくご紹介していきます。

需要の拡大に対して供給が追いついていない

IT業界が慢性的な人材不足となっている最大の理由は、急速に拡大する需要に対して、エンジニアの供給が追いついていないためです。DXやクラウド化、AIの普及など、企業がIT投資を強化する動きがあらゆる業種で進んでおり、システム開発やデータ活用の需要がかつてないほど高まっています。

しかし、大学や専門学校で情報系を専攻する学生は限られ、若手人材の供給は必ずしも増えていません。さらに、企業が求めるスキルの高度化が進んでおり、クラウド、AI、サイバーセキュリティなどの専門領域に対応できる人材は特に不足しています。

こうした状況のため、経験者だけでなく未経験者採用を強化する企業も増えていますが、育成には時間とコストがかかり、人材ギャップは依然埋まりません。需要と供給のバランスが根本的に崩れていることが、現在のIT人材不足の大きな要因です。

人材育成に長い時間がかかる

IT業界の人材不足が解消されにくい理由の一つとして、人材育成に長期間を要する点があります。プログラミング言語の習得やアルゴリズムの理解、システム設計、クラウド環境の構築など、エンジニアとして活躍するために必要な知識は多く、基礎から実務レベルに到達するには相応の時間と経験が必要です。

特にインフラやセキュリティなどの専門領域は、座学だけでなく実務経験が大きくものを言うため、短期間で即戦力を育てるのは容易ではありません。

また、IT技術は常にアップデートされており、新技術や新フレームワークの登場に合わせて継続的に学び続ける姿勢も欠かせません。この「学習し続けなければならない」という前提が、人材育成の難易度をさらに高めています。

そのため、多くの企業では教育体制を整えても育成スピードが需要に追いつかず、人材不足が慢性化しやすい状況となっています。

業界の変化が早く必要な人材が移り変わる

IT業界は技術革新のスピードが非常に速く、数年前まで主流だった技術が一気に古くなることも珍しくありません。そのため、企業が求める人材も常に変化し続けています。

たとえば、以前はオンプレミス環境に強いエンジニアが重宝されていましたが、クラウド化の進展によりAWSやAzure、GCPなどのクラウドスキルを必須とする求人が急増しています。

また、AIの発展によりデータサイエンティストや機械学習エンジニアなどの新しい職種が台頭する一方、これまでの単純作業を中心とした開発業務は自動化にシフト
していくでしょう。このように、必要なスキルセットが短期間で大きく変わるため、人材が市場の変化に追いつかず「需要はあるのに適した人材が見つからない」という状況が生まれます。これがIT業界の人材不足をさらに深刻化させている要因です。

IT業界に対する「やめとけ」「きつい」というイメージ

IT業界には「残業が多い」「厳しい環境」というネガティブなイメージが根強く残っており、これが若年層の志望者数を押し下げる原因になっています。特に、過去のブラック企業問題や、炎上プロジェクトに関する話が拡散されたことで「ITはきつい」といったイメージだけが一人歩きしている側面があるでしょう。

実際には、働き方改革の浸透やクラウド化によって労働環境は改善しつつありますが、古いイメージが学生の進路選択を妨げています。

さらに、技術習得のハードルが高そうに見えることや、文系出身者でも本当に活躍できるのか不安を抱く学生が多いことも、IT業界志望者が増えない要因です。その結果、需要が急増しているにもかかわらず、そもそも業界に入ってくる母数が少なく、人材不足に拍車がかかっています。

関連記事:なぜ「未経験からエンジニアはやめとけ」と言われるのか?7つの理由と就活成功のポイント

少子高齢化による社会全体の働き手不足

日本全体で少子高齢化が進む中、働き手人口が減少していることもIT業界の人材不足に直結しています。生産年齢人口の減少はすべての業界に影響が出ていますが、IT業界は需要拡大のスピードが速いため、他業界以上にその影響が特に目立っているといえるでしょう。

若手人材そのものの母数が減っているため、企業は採用競争が激しくなり、十分な人材を確保しにくい状況となっています。また、デジタル技術の進歩により企業のIT化ニーズは増す一方、高齢層が業界に流入することは少なく、若手への依存度が高い構造になっています。そのため、少子化の影響をダイレクトに受けやすく、結果として人材不足となっている現状です。

将来的にも、リスキリング推進やAI活用による生産性向上が不可欠とされる背景には、この構造的な労働力不足が大きく関係しています。

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3. 人材不足のIT業界において需要の高いエンジニア系職種

IT業界は今後も人手不足が続くと考えられていますが、そのなかでも特に需要が強まる可能性の高いエンジニア系職種は以下の9つです。
 

  • ・AIエンジニア

  • ・組み込みエンジニア

  • ・クラウドエンジニア

  • ・情報、セキュリティアーキテクト

  • ・システムアーキテクト

  • ・データサイエンティスト

  • ・ソフトウェア開発スペシャリスト

  • ・ネットワークスペシャリスト

  • ・プロジェクトマネージャ


多くのエンジニア系職種の需要が強まると予想されています。需要の高まる職種でキャリアをスタートさせることで、今後の働き方や待遇にも期待できるでしょう。

それぞれの職種について詳しくご紹介していきます。

関連記事:【徹底解説】IT業界にある18職種ごとの年収やキャリアパス、辛いことを紹介

AIエンジニア

AIエンジニアは、少子高齢化による労働供給の減少が進む日本において、今後ますます重要性が高まる職種です。最新の推計によれば、2040年にかけて人口減少で労働力は縮小する一方、AI・ロボットの活用促進やリスキリングによる労働生産性の向上によって、約200万人規模の労働不足を補えるとされています。特に、専門的・技術的職業では1387万人の需要に対し現在のトレンドでは49万人不足すると見込まれており、AI関連スキルの習得者は確実に求められる状況です。

さらに、AI・ロボットの活用を担う人材自体の需要は2040年時点で865万人に達すると推計されており、現在の885万人からも高い水準を維持します。事務職や販売職では大幅な供給ミスマッチが予測される一方、AIの開発・運用を担う専門人材は深刻な不足が続く分野として注目されています。つまり、AIエンジニアは「代替される側」ではなく「テクノロジー活用を推進する側」に立つポジションであり、将来性の観点でも非常に強い職種だといえます。

業務内容は、機械学習モデルの設計・学習・評価、データ前処理、AIシステムの運用改善など多岐にわたります。ビジネス課題を理解し、技術で解決策を構築する力が求められるため、技術スキルだけでなく論理的思考力やコミュニケーション能力も重視されます。AI活用が経済成長の鍵を握る中で、AIエンジニアは今後さらに社会的価値が高まる職種であることは間違いありません。

参考:2040年の産業構造・就業構造の推計 | 経済産業省
関連記事:新卒でAIエンジニアになるには?AIエンジニアの仕事内容も解説

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、家電、自動車、医療機器、ロボットなど、ハードウェアに組み込まれたソフトウェアの開発を担当する職種です。

IoT化が急速に進む現在では、あらゆる製品がネットワークにつながることが当たり前となっており、組み込み技術の重要性は年々増しています。制御プログラムの開発やファームウェアの設計は専門性が高く、C言語やC++を中心とした低レイヤーの技術理解が求められるため、即戦力人材の不足が深刻化している状況です。特に自動車産業における自動運転技術やEV化の進展は、組み込みエンジニアの需要を一段と押し上げています。

また、組み込み分野では長期的なキャリア形成がしやすく、製品の仕様策定やシステム全体のアーキテクチャ設計など、上流工程へのステップアップもしやすいのが特徴です。ハードウェアの知識とソフトウェア開発スキルを兼ね備えた人材は希少であり、市場価値が非常に高い職種といえます。

関連記事:組み込みエンジニアの仕事内容とは?必要資格・スキルと新卒入社するコツ

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、AWS・GCP・Azureなどのクラウドサービスを利用してインフラ構築や運用を行うエンジニアです。企業のシステムがオンプレミスからクラウドへ移行する動きが急速に進んでおり、クラウド環境の設計・構築・セキュリティ管理ができる人材の需要は近年急増しています。

インフラ構築がコードとして扱える「IaC(Infrastructure as Code)」や、コンテナ技術(Docker、Kubernetes)が普及していることも、クラウドエンジニアの重要性を押し上げているといえるでしょう。

クラウドサービスは日々アップデートが行われるため、最新情報をキャッチアップし続ける継続学習力も求められます。難易度は高いものの、資格取得(AWS認定など)により専門性を証明できることから、転職市場では高値で評価されやすい職種です。

関連記事:クラウドエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要資格と新卒入社のコツを紹介

情報・セキュリティアーキテクト

情報・セキュリティアーキテクトは、企業の情報資産を守るためのシステム設計やセキュリティ対策の戦略立案を行う専門職です。サイバー攻撃の高度化やリモートワークの拡大により、ITセキュリティの重要性はこれまで以上に高まっています。脆弱性診断、アクセス管理、暗号化、ゼロトラストなど、新しいセキュリティモデルへの対応も求められるでしょう。

セキュリティは組織全体に影響を与える領域であるため、幅広い知識と高い技術力、さらに経営視点を持った判断力が必要です。即戦力人材が少ないため採用難易度は高いですが、そのぶん市場価値は非常に高く、今後も長期的に需要が続く職種です。

システムアーキテクト

システムアーキテクトは、システム全体の構造を設計し、どのような技術を採用するかを決定する役割を担います。要件定義からシステム構成の策定、開発プロセス全体の設計まで、高い専門性と広い視野が求められる職種です。特に企業のDX推進が進む現在、多様なクラウドサービスやAI、データ基盤などを組み合わせて最適なシステムを構築できるアーキテクトは非常に重宝されます。

システムの根幹に関わるポジションのため影響範囲が広く、経験値がそのまま市場価値に直結する点も特徴です。高度な設計スキルを持ち、プロジェクト全体をリードできるアーキテクトは人材不足が深刻で、企業が積極的に採用を進めている職種です。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、膨大なデータを分析し、ビジネスに活用できる知見を導き出す専門職です。データドリブン経営が求められる現代企業では、統計学、機械学習、プログラミング(Pythonなど)を駆使して意思決定を支援できる人材が欠かせません。特にECや金融、ヘルスケア、製造業など幅広い業界でニーズが高まっており企業規模を問わず採用が加速しています。

ビジネス課題を理解し、適切な分析手法を選び、結果を分かりやすく伝えるコミュニケーション力も求められるため、高度なスキルセットが必要ですが、その分市場価値は非常に高く、今後も長期的に需要が続くと予測されています。

関連記事:新卒でデータサイエンティストになるのはなぜ難しい?新卒でなくてもなれる方法まで解説

ソフトウェア開発スペシャリスト

ソフトウェア開発スペシャリストは、特定の技術領域に精通し、高品質なアプリケーションやシステムの開発をリードする職種です。フロントエンド、バックエンド、モバイルアプリ、ゲーム開発など専門分野は多岐にわたり、技術力が直接評価されるためスキルを磨くほど市場価値が上がります。特にReactやGo、Rustなど最新の開発言語・フレームワークに精通したエンジニアは希少性が高く、企業からの需要が非常に強い傾向があります。

また、コード品質の向上や設計のベストプラクティスをチームに広める役割も担うため、技術リーダーとしてのキャリアパスにもつながります。継続的な学習が不可欠ですが、そのぶん高収入を目指せる職種です。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストは、企業のネットワーク基盤の設計・構築・運用を担当する専門家です。クラウド化が進む一方で、オンプレミスとのハイブリッド環境や、拠点間通信の複雑化などによりネットワークの重要性はさらに高まっています。セキュリティ対策やトラブルシューティングなど高度な技術が求められ、資格(CCNP・CCIEなど)を持つ人材は特に重宝されます。

ネットワークは企業活動の根幹であるため、障害対応能力の高さも評価のポイントとなります。専門性が高い一方で人材不足が深刻な領域であり、経験を積むほど市場価値が向上する職種です。

関連記事:ネットワークエンジニアに向いている人の5つの特徴!必要スキル・資格と仕事内容

プロジェクトマネージャ

プロジェクトマネージャ(PM)は、プロジェクトの計画立案、予算管理、メンバー管理、品質管理など、プロジェクト全体の成功に責任を持つ職種です。技術的知識に加え、コミュニケーション力やリーダーシップ、リスク管理能力など幅広いスキルが求められるため、ハードルは高いものの需要は非常に高いポジションです。特に大規模プロジェクトや新規開発案件では、経験豊富なPMの存在が成果を大きく左右します。

企業側からのニーズが強い理由は、PMが不足するとプロジェクトの遅延・コスト超過のリスクが大きくなるためです。責任は大きいものの、経験値がそのまま市場価値に直結するため、キャリアアップを目指すエンジニアにとって魅力的な職種といえます。

関連記事:PM(プロジェクトマネージャー)の仕事内容とは?必要スキル・知識や業務の流れを解説

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4. 人材不足のIT業界で市場価値の高いエンジニアになる方法

これまでご紹介した通り、IT業界は今後も人手不足になることが予想されています。

しかし、IT業界や国内を取り巻く環境も変わるなか、同じスキルのまま業務を行い続けることはリスクになる可能性もあるでしょう。

そこで本章では、変化の激しい現代でもより市場価値の高いエンジニアになるための方法を3つご紹介します。

これからエンジニアを目指すか考えている方は、以下の3つを意識しながらファーストキャリアをスタートさせていきましょう。
 

  • ・マネジメントスキルを高める

  • ・業界の最新トレンドにキャッチアップする

  • ・組織最適化ではなく市場最適化を目指す


関連記事:【新卒向け】市場価値の高いエンジニアになるには?市場価値を高めるスキル、経験の付け方

マネジメントスキルを高める

市場価値の高いエンジニアを目指すうえで、マネジメントスキルの習得は欠かせません。IT業界では、技術力だけでなく、チームをまとめる力やプロジェクト全体を俯瞰する能力が高く評価されます。特にプロジェクトマネジメントでは、要件定義、進行管理、リスク管理、ステークホルダーとの調整など幅広いスキルが必要となるため、これらを習得しておくことで企業からの信頼度を上げることができるでしょう。

また、メンバーの育成やチーム全体の生産性向上に寄与できる人材は希少性が高く、年収レンジも上がりやすい傾向があります。プレイヤーとして優秀なだけでは高く評価されにくい場面でも、マネジメントスキルを兼ね備えることで「替えの利かない存在」として市場価値を高められる点が大きな魅力です。

さらに、マネジメント経験はスキルの汎用性が高く、どの企業でも必要とされるため転職市場でも強みになります。特にリーダー経験やプロジェクト成功の実績は書類選考や面接での説得力につながり、自身のキャリアを長期的に形成するなかで大きな武器となります。「技術 × マネジメント」を兼ね備えたハイブリッド人材は市場の需要も高く、キャリアの選択肢も広がるため、積極的に磨いておくことが重要です。

業界の最新トレンドにキャッチアップする

IT業界は変化スピードが非常に速く、新しい技術・開発手法・クラウドサービス・AI関連技術などが次々と登場するため、市場価値を維持・向上させるには継続的な情報収集が欠かせません。特に近年では、生成AI、クラウドネイティブ、サイバーセキュリティ、データ分析などが注目領域であり、これらのトレンドを理解して実務に取り入れられるエンジニアは企業からの評価が高まっていくでしょう。

情報収集の方法としては、業界カンファレンスへの参加、技術ブログや公式ドキュメントのチェック、YouTubeやUdemyなどの学習サービスの活用などが効果的です。また、GitHubやQiitaで最新情報を発信するコミュニティをフォローすることで、実践的な知見も吸収できます。

最新技術を追い続ける姿勢は、採用企業にとって非常に魅力的な要素です。特にスタートアップや先端技術を扱う企業では、新しい技術を学び続けるマインドを重視する傾向が強く、選考過程での強力なアピールポイントになります。また、自ら学習し続ける習慣を持つ人はプロジェクトでも適応力が高く、技術変化に左右されにくいエンジニアとして長期的なキャリア形成につながります。

組織最適化ではなく市場最適化を目指す

市場価値の高いエンジニアを目指すうえで重要なのが「組織最適化」ではなく「市場最適化」を基準にキャリアを形成することです。組織最適化とは、現在所属している企業内だけで評価されるスキルを磨くことであり、特定プロダクトや独自ツールのみで通用するスキルに偏ってしまうリスクがあります。

一方、市場最適化とは、どの企業でも通用する汎用性の高いスキルや経験を積むことを指し、特定の会社に依存しないキャリア形成が可能になります。例えば、特定企業の独自システムのメンテナンス経験よりも、クラウドサービスやモダン開発の経験はどの企業でも価値があります。

この「市場最適化」の意識を持つことで、常に転職市場を見据えたスキル構築ができ、自分の価値を長期的に高められます。具体的には、汎用的な技術(AWS、Python、Reactなど)、プロジェクトマネジメントスキル、業務改善の実績などを積極的に磨くことが挙げられます。また、キャリアの節目ごとに市場価値を客観的に評価し、必要に応じてジョブチェンジやスキルアップを実施することで、変化の激しいIT業界でも生き残れるエンジニアへと成長できます。

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5. IT業界の人材不足によって懸念される影響

IT業界の人材不足が嘘ではなく、今でも人手が足りていないという状況は、これからエンジニアを目指そうとする方にとっては良いニュースのように思えるかもしれません。

しかし、実際には、IT業界によって現役エンジニアの方にとっても、これからエンジニアを目指す方にとっても無視できない影響が出てきます。それが「2025年の崖」問題です。

「2025年の崖」問題

2025年の崖問題とは、経済産業省が「DXレポート」の中で使用したキーワードのことを指します。これまで使われてきた既存のシステムの老朽化が進む一方で、既存システムの複雑化が原因でDX化が進まず、社会全体の生産性が低下して大きな経済的損失が発生することを指摘した考え方です。2025年以降、年間あたり12兆円の損失が発生するとの試算があるほどです。

老朽化が進んだ既存のシステムは、もはや全体像を把握して管理ができる人材が存在せず、これからエンジニアを目指す方々が対処しなければならない大きな課題とされています。ITサービスの提供自体が困難となり、事業を畳むIT企業も増えてくるでしょう。そうした環境の中でも市場価値の高いエンジニアを目指し続ける姿勢がなければ、キャリアの途中で挫折してしまう可能性が高まるのです。

スキル不要な仕事はAIに代替される可能性も

近年ではChatGPTをはじめとする生成AIに注目が集まっています。IT業界でもその影響は大きく、今でもプログラミングやコーディング作業の一部をAIが代替できるようになるなど、業界全体でAI活用が進んでいます。現在のところコードの正確性には難があり、AIにうまく指示を出すためのエンジニアや、出力されたコードの精度をチェックするエンジニアの存在が欠かせません。

しかし今後の技術革新によって、人の手で書くよりも正確かつ効率的にプログラムを出力できる未来がやってきたとしたら、エンジニアの仕事がAIに奪われてしまう可能性も考えられます。そうした時代においても活躍できるエンジニアとなるために、AIに代替されるのではなくAIを活用するためのスキルを身につけたり、AIエンジニアとしてのキャリアを選択したりと、慎重にキャリアプランを考える必要があります。

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6. まとめ

新卒・未経験からIT系に就職することは、専門知識が必要というイメージから難しいと思われがちですが、実際には多くの企業が潜在能力や将来性を重視して採用を行っているため、十分にチャンスがあります。

IT業界を目指すうえでは、独学での学習やインターン参加、企業研究などの準備が欠かせず、注意点を理解したうえで進めることが成功への近道です。新卒・未経験でも、適切な準備と自分の強みを生かしたアプローチによってIT業界への道は必ず拓けます。

本記事で紹介したポイントを踏まえ、安心してキャリアの第一歩を踏み出してください。

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