SIerと自社開発の違いは?おすすめのSIer・自社開発企業一覧

SIerは他社からのシステム開発依頼を受ける受託開発企業で、幅広い業界や大規模案件に関わる経験が積めるのが特徴です。一方、自社開発企業は自社サービスやアプリを企画・開発し、直接ユーザーに提供するため、プロダクトに深く関わりながら裁量を持って働ける環境があります。
本記事では、SIerと自社開発の違いをわかりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットや向いているエンジニアの特徴、さらにおすすめ企業までまとめています。転職先選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

- 1. SIerと自社開発の違いとは?
- 2. エンジニアがSIerで働くメリット
- 3. エンジニアがSIerで働くデメリット
- 4. エンジニアが自社開発企業で働くメリット
- 5. エンジニアが自社開発企業で働くデメリット
- 6. SIer・自社開発がおすすめなエンジニアの特徴
- 7. おすすめのSler・自社開発系企業一覧
- 8. Slerか自社開発かで転職を考える人のよくある質問
- 9. まとめ
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1. SIerと自社開発の違いとは?
SIerと自社開発のどちらもシステム開発を行う点は共通しています。しかし大きな違いは、開発するプロジェクトが他社から受注したものか、自社で企画したものかにあります。企業のビジネスモデルが異なると、そこで働くエンジニアの仕事の流れや働き方も大きく変わるため、どのようにシステム開発が進むのかを理解しておくことが重要です。
また、最近では受託開発(SIer事業)と自社開発の両方を手掛ける企業も増えています。そのため、すべての企業が「完全にどちらか」に分類できるわけではない点にも注意が必要です。
SIerの特徴
SIerとは、他社から依頼を受けてシステム開発を行う受託開発企業のことを指します。主に非IT業界のクライアント企業に対して、どのようなシステムが必要かをヒアリングし、最適な機能や設計を提案したうえで開発を進めます。
多くの場合、SIerは開発の一部を下請け企業に外注します。人手が必要な開発作業は下請けに依頼し、SIer自身は要件定義や基本設計などの上流工程に携わることが多いのが特徴です。また、場合によってはITコンサルタントの立場から、クライアント企業の経営課題の解決に向けた提案を行うこともあります。
関連記事:SIerとは?SEとの違いや仕事内容、将来性についても解説
自社開発の特徴
一方、自社開発企業は自社で企画したITサービスやアプリを開発し、直接ユーザーに提供するビジネスモデルです。クライアント企業から依頼を受けることはなく、設計からリリースまでの開発をすべて自社で完結させるのが特徴です。たとえば、自社でスマホゲームアプリを企画し、開発からリリースまでを手掛ける企業も自社開発にあたります。
SIerと比べると、クライアントワークが発生しないため、スケジュールの厳しさが比較的少なく、働きやすい環境と言われることがあります。しかし、自社製品の売上や利益が企業の収益に直結するため、業績が悪化すると給与や労働環境にも影響が出やすい点には注意が必要です。
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2. エンジニアがSIerで働くメリット
続いて、SIerを選ぶメリットについて、実際に働くエンジニアの観点から3つご紹介します。
-
・さまざまな規模・業界のプロジェクトを経験できる -
・安定した大企業が多く働きやすい環境
-
・元請け・一次請けは高年収が得られる
これらのメリットを踏まえた上で、SIerを目指すかどうかを判断しましょう。
さまざまな規模・業界のプロジェクトを経験できる
SIerでは、さまざまな業界の企業から、大小異なる規模のプロジェクトを経験できるメリットがあります。SIerが案件を受注するのは、主に非IT業界の企業ですので、自動車メーカー向けの組み込みシステム、大企業向けの勤怠管理システム、あるいは運送業界向けの物流システムなど、さまざまなプロジェクトにアサインされることが考えられます。
こうした経験を通じて、エンジニアとしての幅を広げ、キャリア形成を有利に進められるのがSIerのメリットです。SIerによっては、大企業や官公庁が発注者となる大型プロジェクトに参加できるチャンスも得られます。携わる案件ごとに、変化を楽しみながら開発業務に取り組める方にとっては、やりがいを持って働けることでしょう。
安定した大企業が多く働きやすい環境
SIerは、ITコンサルタント的な役割を果たし、システム開発の上流から携わる性質から、高い技術力を持った大企業が多く活躍しています。安定した経営基盤を持ち、高い営業力を強みとして大型プロジェクトの発注を獲得できる実力を持っているため、在籍するエンジニアも安定した環境で働くことができます。
規模が大きいながらも先進的な取り組みを取り入れるメガベンチャーなどに入社した際には、研修制度・福利厚生が充実していることが多く、リモートワークや時短勤務などの柔軟な働き方が認められる傾向にあります。ワークライフバランスや働きやすさを重視して企業を選びたい方は、大手SIerを選択肢に入れてみると良いでしょう。
元請け・一次請けは高年収が得られる
SIerは、IT業界の多重下請け構造において、比較的上流に位置している業種です。クライアント企業から直接依頼を受ける元請け、または一次請けであることが多く、仲介会社をほとんど挟むことなく案件を獲得できるので、高年収・好待遇のエンジニアが多い傾向にあります。
中には三次請け・四次請けとして案件を受注しているSIerも存在しますが、間に入る仲介会社が増えて中抜きされる可能性が高まるため、そこで働くエンジニアは安い給料で激務を任されがちです。そうした企業を避けて、元請け・一次請けのSIerを選ぶことにより、高年収・好待遇で働くことができるでしょう。
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3. エンジニアがSIerで働くデメリット
エンジニアがSIerで働くことには多くのメリットがありますが、一方でデメリットや注意点も存在します。入社後にミスマッチを起こしてしまわないためにも、次のデメリットを踏まえて就活に臨むようにしましょう。
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・クライアント都合の仕様変更・納期変更がある -
・一つの大規模案件に働き方が固定されることも
-
・プログラミングスキルを伸ばす機会が少ない
それぞれ詳しく解説します。
クライアント都合の仕様変更・納期変更がある
SIerはクライアント企業の依頼を受けて開発に取り組むクライアントワークが中心ですので、クライアント都合の仕様変更・納期変更に振り回されることも珍しくありません。開発スケジュールの半ばで急な仕様変更を依頼され、コードの書き直しや開発計画の見直しが必要になることも多いです。
その結果、現場で働くエンジニア一人ひとりの負担が増えてしまい、「SIerはきつい」と感じることも出てきます。クライアント企業との良好な関係性を築くことができれば、最初の要件定義の段階で仕様を固め、仕様変更が発生した場合にも十分な開発期間を確保するなど、エンジニアに負担がかからない進め方を実現することも可能です。
SIerとして豊富な実績を持ち、高い営業力や調整力がある企業を選ぶことができれば、このデメリットは気にならなくなるでしょう。
一つの大規模案件に働き方が固定されることも
SIerはいくつものプロジェクトを並行して請け負っていることが多く、大型プロジェクトの場合には数年単位で長期的に携わることも珍しくありません。SIerに在籍するエンジニアの中には、入社してから数年〜十年単位で同じプロジェクトで過ごす方もいます。SIerでさまざまなプロジェクトを経験し、エンジニアとしての幅を広げたいと考えている方にとっては、ミスマッチを感じる可能性もあるでしょう。
別の案件へのアサインを希望することも可能ですが、企業側の事情によって完全に希望通りのキャリアを積めるとは限らないことに注意してください。多種多様なシステム開発の現場を経験し、スキル・キャリアの幅を広げたい場合には、SIerではなくSES企業に入社するのも一つの選択肢です。
プログラミングスキルを伸ばす機会が少ない
SIerはIT業界の多重下請け構造のうち、上流に位置する業種であり、元請け・一次請けの企業ではプログラミング作業に携わる機会が少ない傾向にあります。クライアント企業との打ち合わせやITシステムの設計、開発チームのマネジメントなどがメインとなることが多く、プログラマーとして開発業務に打ち込む現場は少ないです。
そのため開発の現場でプログラミングスキルを伸ばしていきたいと考える方には、SIerは向かないかもしれません。逆に言えば、プログラミング作業が多くなる現場は、三次請け・四次請けの下請け企業の可能性が高いです。入社後の業務内容をしっかりと確認して、自分が希望する働き方にマッチする企業かどうかを判断しましょう。
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4. エンジニアが自社開発企業で働くメリット
次に、自社開発を選ぶメリットについて、エンジニアの視点から3つご紹介します。
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・クライアントワークのストレスが少ない -
・上流工程に携わるチャンスが豊富
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・環境の変化が少なく安定して働ける
これらのメリットに魅力を感じる方は、自社開発企業への応募を検討してみてください。
クライアントワークのストレスが少ない
自社開発企業の場合、クライアント企業から依頼を受けてシステム開発を行うわけでないため、クライアントワークに伴うストレスが少ないメリットがあります。急な仕様変更・納期変更でエンジニアへの負担が重くなってしまうことは少なく、社内で調整することで柔軟に開発スケジュールを組むことができます。クライアント企業から仕様・言語などを制限されることもないので、会社の方針に沿った自由な開発が可能です。
また、システム開発に関わる関係者がすべて社内にいるので、クライアント企業を訪問して打ち合わせを重ねるといった手間がなく、スピード感ある開発に取り組めるのもメリットです。同じビジョンを持った社員と協力しながらプロジェクトを進めるため、受託開発やSES出身のエンジニアからは働きやすいと言われることも多いです。
上流工程に携わるチャンスが豊富
自社開発企業では、開発するITサービス・アプリの企画段階から手掛けることになるため、社内でステップアップすれば上流工程に携わるチャンスも豊富にあります。市場調査した上でどのようなITサービスが求められているのかを分析し、企業の利益につながる企画をまとめ、社内でプレゼンを行ってアイデアを形にすることも可能です。受託開発やSESではシステムの企画段階から携わることは少なく、自社開発ならではのメリットとなっています。
自らの手でITサービスの企画・設計といった上流工程を手掛けた経験は、今後のエンジニアのキャリアにおいても有利に働きます。上流工程の経験を活かして大手企業や外資系企業に転職したり、あるいはフリーランス・起業の道を選んで新たなITサービスを生み出すこともできるでしょう。
関連記事:上流工程エンジニアとは?仕事内容・年収・向いてる人を新卒向けに解説
環境の変化が少なく安定して働ける
自社開発企業は、原則として自社が展開しているITサービスの開発や運用業務を担当するため、仕事内容や職場環境の変化が少なく、安定して働けるメリットがあります。新たなITサービスをリリースする際には、新規事業にアサインされることもありますが、別の企業やオフィスに派遣されて働くことはありません。
そのため環境の変化が苦手な人や、安定性を重視して企業を選びたい方にも適しています。毎日同じ通勤ルートを使い、気の知れた仲間と一緒に働けることは、メンタルを安定させてエンジニアとしてのパフォーマンスを向上させてくれるメリットもあります。
関連記事:SEが働くなら自社開発がおすすめ!SIerとの違いと自社開発企業の内定を取るコツ
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5. エンジニアが自社開発企業で働くデメリット
自社開発企業はクライアントワークや客先常駐とは無縁なので、メリットが多い働き方というイメージがあります。しかし自社開発企業にもデメリットは存在しており、次のような点に注意する必要があります。
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・即戦力として活躍できるスキルが求められる -
・必要なスキルが固定化されキャリアの幅を広げにくい
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・会社の業績に収入・待遇が左右される
一つひとつ詳しく解説しましょう。
即戦力として活躍できるスキルが求められる
自社開発企業では、在籍するエンジニアの技術力によってITサービスの競争力が左右されるため、選考では即戦力として活躍できる人材が評価されます。新卒採用を実施している自社開発企業は少なくありませんが、知名度が高い大手企業が多いこともあり、内定のハードルは高めです。
入社後も実力主義・成果主義で評価される傾向にあるため、勉強が苦手な方には不向きかもしれません。高い専門性やプログラミングスキルを武器としてエンジニアとしてのキャリアを歩みたい方にとっては、スキルを磨き続けるやりがいが得られるでしょう。
必要なスキルが固定化されキャリアの幅を広げにくい
自社開発企業で必要とされるスキルや言語はほぼ固定化されており、エンジニアとしてキャリアの幅を広げるには不向きです。開発効率を高めるためにも、社内で使用する言語を絞っていることが一般的なので、さまざまなプログラミング言語を習得してキャリアアップしたい方には相性が悪い環境です。
また、社外のクライアント企業やエンジニアと関わる機会も少ないので、エンジニアの人脈を広げるのも難しいです。将来の独立・起業を見据えて、クライアント企業やエンジニアの人脈を広げたいと考えている方は注意が必要です。
会社の業績に収入・待遇が左右される
自社開発企業で働くエンジニアの収入・待遇は、その企業の業績によって大きく左右されます。業績が上向きであれば、業績給としてボーナスが支給されることもありますが、業績が落ち込んでしまうと収入・待遇が悪化する可能性もあります。そのため自社開発企業に入社する際には、その企業が手掛けるITサービスの将来性もチェックしておく必要があります。
同じ自社開発企業であっても、一つではなく複数のITサービスを展開している企業や、受託開発事業を持っている企業など、売上の柱をいくつも持っている企業を選ぶと、より安定した職場環境で働けるでしょう。
関連記事:自社開発エンジニアはやめとけと言われるのはなぜ?7つの理由と対策まとめ
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6. SIer・自社開発がおすすめなエンジニアの特徴
最後に、SIerと自社開発それぞれがおすすめなエンジニアの特徴についてご紹介します。自分がどちらの特徴に当てはまるかをチェックしながら、企業選びの参考にしてみてください。
SIerがおすすめな人の特徴
SIerへの入社がおすすめな人の特徴として、次の3つが挙げられます。
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・エンジニアとしてのスキル・キャリアの幅を広げたい人 -
・高年収・好待遇を狙いたい人
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・ITコンサルタントやマネージャーとしてのキャリアを目指す人
SIerでは、金融・製造・流通・公共などさまざまな業界のシステム開発プロジェクトに携わることができます。そのため、「要件定義や設計などの上流工程の経験」「プログラミング・テストなどの実装スキル」「クラウドやデータベース、セキュリティなど幅広い技術知識」など、多様なスキルを身につけやすい環境があります。複数業界・複数技術に触れたい人に特に向いています。
特に元請けや一次請けとして上流工程に携わる大手SIerでは、案件単価が高くなることから給与や待遇も比較的良好です。また、プロジェクトマネジメントやコンサルティング的な立場で働くと、報酬がさらに高くなる傾向があります。安定性と収入の両方を重視したい人におすすめです。
SIerでは、単なるプログラマーとしての作業だけでなく、クライアントの業務課題を整理し、最適なシステム構成や運用方法を提案するITコンサルタント的な役割も担うことがあります。さらに、プロジェクトリーダーやマネージャーとしてチームを統括する経験も積めるため、将来的にマネジメント職やコンサル職を目指す人にとって、キャリアパスが描きやすい環境です。
自社開発企業がおすすめな人の特徴
一方で自社開発企業がおすすめなのは、次のような特徴を持つ人です。
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・客先常駐やクライアントワークを避けたい人 -
・応募企業が手掛けるITサービスに愛着がある人
-
・安定した職場・働きやすさを重視する人
自社開発企業では、プロジェクトを自社内で完結させるのが基本です。そのため、「客先に常駐して作業するのは避けたい」「複数のクライアントからの要求に振り回されずに働きたい」といった方に向いています。自社の開発チームで一貫して業務を進められるため、スケジュールや作業環境を自分たちで調整しやすいのも特徴です。
また、自社開発では、自社で企画したサービスやアプリを直接ユーザーに提供します。「自分が開発したサービスを成長させたい」「ユーザーの反応を直接見ながら改善したい」
こうした思いを持つ人は、プロダクトに深く関わりやすく、モチベーションを高く維持できます。サービスの成長を自分の手で実感できるのも自社開発の醍醐味です。
自社開発企業の中でも、業績が安定している企業であれば、「長期的に働ける環境」「研修制度や福利厚生の充実」「チームで協力しながら働ける環境」といったメリットがあります。特に、プライベートの時間や働きやすさを重視したい人に向いています。
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7. おすすめのSler・自社開発系企業一覧
SIeや自社開発企業への就職を考えるとき、「売上高の高い企業」を選ぶことには大きなメリットがあります。売上高が大きい企業は、多くのクライアントやプロジェクトを抱えており、景気の波にも比較的強く、安定した経営基盤があります。
そのため、長期的に安心して働ける環境が整っています。さらに、大手企業は案件規模や業務領域が幅広く、社会インフラやDX、大手クライアント向けの大規模システムなど、さまざまな経験を積むことが可能です。
また、ハードウェア・ソフトウェア・クラウド・インフラ・コンサルなど、多様な領域に挑戦できるため、キャリアパスも多彩です。加えて、資本力がある企業ほど研修制度や福利厚生が充実しており、未経験や異業種からの転職でも比較的チャレンジしやすい点も魅力です。
こうした理由から、この章では売上高の高い企業を中心におすすめ企業として紹介していきます。
Slerでおすすめの企業5選
売上高から考えるおすすめのSler企業は以下の5つです。
売上高は日経会社情報DIGITALのデータを参照。
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・日立製作所 -
・NTTデータ
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・富士通
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・NEC
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・野村総合研究所
日立製作所
売上高:約 9兆7,833億円(2025年3月期)
電機メーカーとしてのバックボーンが強く、社会インフラ・産業・エネルギー・公共システムなど、多岐にわたる大型プロジェクトを手がけている日立製作所。
特に「デジタルソリューション」分野を「Lumada」として展開しており、IT + 社会インフラという大きなスケールでの仕事が可能です。
日立製作所は、圧倒的な事業規模と経営基盤の安定性から就活生には人気の企業です。大規模・社会的意義のあるプロジェクトに携わりたい人、将来的に社会インフラ領域や産業システムに関わりたい人に向いており、安定性を重視しつつ幅広い経験を積めるのがこの企業の強みです。
NTTデータ
売上高:約 4兆6,387億円 (2025年3月期)
NTTデータは、システムインテグレーションに加え、クラウド/データ活用、AI・データ基盤構築、海外サービス展開など幅広く展開しています。国内外を問わず多様なITサービスを提供し、案件の幅広さと国際展開もしている企業です。
オンプレミスからクラウド、AI、データ分析といった最新技術に関わるチャンスがあり、技術の深耕や最新スキルを身につけたい人にとっておすすめな企業になります。
富士通
売上高:約 3兆5,501億円(2025年3月期)
富士通は、ハードウェア(サーバ、ストレージ等)からソフトウェア、クラウド、ITサービスまで幅広く手がける“総合力”を持つSIer企業です。DX支援、クラウドサービス、システム構築など企業のITインフラ全般を支えています。
富士通では、ハード~ソフトまで広く関わることができるため、インフラの深い知識や全体設計の経験を得ることができます。また、安定した事業基盤と技術の幅広さから、将来性・安定性の両立が狙いやすいです。
NEC
売上高:約 3兆4,234億円 (2025年3月期)
NECは、通信インフラ、ネットワーク、公共サービス、DXソリューションなどに強みを持ち、通信とITを融合したソリューション提供力が高い企業です。DX/インフラ系のニーズ増加に応える幅広いSI業務を展開し、通信・ネットワーク、セキュリティ、インフラに関心がある人に向いています。
安定した領域で確かなキャリアを築きたい人におすすめです。また、公共・通信インフラの案件が多いため、専門性と安定性の両方を得やすいです。
野村総合研究所
売上高:約 7,648億円(2025年3月期)
野村総研研究所は、ITコンサルティングとシステム構築を融合させた“コンサル × SI” 型の企業です。金融IT、DX支援、データ分析、ITプラットフォーム構築など、高付加価値案件を多数手がけており、 単なるSI業務だけでなく、コンサルティング要素や高度なITソリューションにも関われます。
クライアントとの上流折衝・設計・戦略提案まで関わりたい人、より事業の「核」に近い立場を目指す人におすすめの企業でもあります。
自社開発でおすすめの企業5選
売上高から考えるおすすめの自社開発企業は以下の5つです。
売上高は日経会社情報DIGITALのデータを参照。
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・ソニーグループ -
・リクルートホールディングス
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・楽天グループ
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・サイバーエージェント
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・メルカリ
ソニーグループ
売上高:約 12兆9,570億円(2025年6月期)
ソニーはハードウェア、コンテンツ、エンタメ、プラットフォームなど幅広く事業を展開しており、安定した収益基盤と多様なサービス展開力を持つ自社開発系企業です。自社プロダクトやサービスに関わる機会も多く、技術、サービス企画、運用といった幅広い経験ができる。
ソニーは、売上規模が大きく、事業の安定性が高いため「長く働きたい」「安定環境でスキルを磨きたい」と考える人には特におすすめです。経営基盤が強いため待遇・福利厚生・社内制度なども比較的安心な可能性が高いといった特徴があります。
リクルートホールディングス
売上高:約 3兆5,574億円(2025年6月期)
リクルートホールディングスは、求人情報、転職サイト、不動産情報、広告など多数のサービスを自社で提供しています。サービスの幅と種類が広く、サービス設計〜開発〜運用の一連に関わる機会があり、新規事業やサービス改善も頻繁で、変化の多い環境になります。
リクルートホールディングスは売上が十分大きく、サービスの種類も多いので「いろいろなサービス開発/運用を経験したい」「ビジネス × 技術の両方を見たい」人に合っています。事業多角化による安定性と、チャレンジできる環境のバランスが魅力です。
楽天グループ
売上高:約 2兆2,792億円(2025年6月期)
楽天グループは、EC、金融、通信、デジタルサービスなど多岐にわたる事業を展開しています。自社サービスを利用するユーザー/顧客が多く、リアルな利用データをもとにサービス改善や新機能開発のサイクルが回りやすいです。
大規模なユーザーベースと幅広い事業領域に関われるため、成長機会や新しいチャレンジが豊富で、スケールの大きなサービス開発に関わりたい人、自社サービスを改善し続けたい人に適した企業です。
サイバーエージェント
売上高:8,740億円(2025年6月期)
サイバーエージェントは、インターネット広告、メディア、ゲーム、ストリーミング、コンテンツなどWebサービスに強い自社開発系企業になります。比較的若手にもチャンスが多く、スピード感ある開発やサービス運営が行われる環境。新規サービスの立ち上げなどチャレンジングな仕事が多いのが特徴です。
サイバーエージェントでは、スピード感・裁量・新技術/新サービスへの挑戦など「ベンチャー/スタートアップ的な刺激」を求める人に向いています。大企業ほど硬すぎず、でもある程度の安定性は保たれているバランスの良さも魅力の一つです。
メルカリ
売上:1,926億円(2025年6月期)
メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」を中心としたサービスを提供しています。自社サービスに関わるエンジニアとして、企画〜開発〜運用・改善まで一気通貫で携われる環境です。
メルカリは、スタートアップ的なスピード感を保ちながら、一定のユーザー数・実績があり、「自社サービスの成長を自分の手で感じたい」「サービス改善や新機能に自分のアイデアを反映させたい」など、プロダクト志向の人におすすめの企業です。規模は大きすぎず、小さすぎず、裁量と安定のバランスが取れています。
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8. Slerか自社開発かで就職を考える人のよくある質問
就職活動の中でよく聞かれるのが、「Slerと自社開発、どっちが自分に合っているの?」という疑問。ここでは、よくある質問に答えながら両者の特徴や違いを分かりやすく解説します。
Slerって下請け構造が多いの?
結論から言うと、大手ほど多重下請け構造になりやすい傾向があります。
Sler業界は、元請け → 二次請け → 三次請け…という階層構造が生まれやすく、大手Slerは「企画・要件定義など上流工程」が中心で、中小Slerは「設計・開発・テスト」など実装工程が中心になります。
ただし近年は、「プライム案件(顧客から直接受注)を増やす」「労働環境を改善する」
「自社サービス開発に挑戦する」など、構造改善を図る企業も増えており、以前ほど「下請け一択」という状況ではなくなっています。
自社開発のほうがスキルが伸びる?
結論から言うと、自社開発のほうがスキルが伸びるわけではなく、伸びるスキルの種類が異なります。
自社開発で身につくスキルは、自社サービスを深く理解した改善能力やUI/UX、マーケティング寄りの視点の他、プロダクトを育てる経験等です。
一方、Slerで身につくスキルは、多様な業界のシステム構築スキルや要件定義・設計など上流工程スキル等です。
文系出身が入りやすいのはどっち?
未経験・文系の入りやすさで言えば、Slerのほうが門戸は広い傾向があります。
Slerが文系を採用しやすい理由に「研修制度が手厚いさ」があります。特に大手SIerは社内での研修が充実しています。基本的にチーム体制で業務を進めるため、コミュニケーション力も必要不可欠となります。
一方で自社開発企業は、即戦力性やプログラミング知識、技術のキャッチアップ力が求められるため、文系未経験にはハードルが高めです。
安定しているのはどっち?
経営基盤の安定性でいえば、大手Slerのほうが圧倒的に安定しています。
Slerは、官公庁、大手企業との長期契約が多く、システム保守・運用の継続収益があり、景気変動の影響を受けにくいという特徴があるため、会社の倒産リスクは比較的低めです。
自社開発企業の場合は、自社サービスの成否に左右され、成長企業は爆速で伸びるが、止まると厳しいというリスクもあるため、企業ごとの差が大きいといえます。
「自社開発企業はやめとけ」と言われるのはなぜ?
すべての自社開発企業に当てはまるわけではありませんが、特に注意が必要とされる理由は以下の通りです。
-
・小規模企業だと「何でもやらされる」可能性が高い -
・技術が古く、モダン化が進んでいないケース
-
・プロダクトが伸びないと会社全体が不安定になる
-
・「自由」と「放置」を履き違えている企業
自社開発企業は、一人で複数業務を担当することが多く、負荷も大きくなりがちです。長年運用している既存プロダクトのみを扱う企業では、最新技術やフレームワークに触れる機会が少なく、キャリアの幅が広がりにくい場合があります。自社サービスの売上に依存しているため、成長が停滞すると給与やボーナス、雇用の安定性に影響が出やすいです。
自由度が高いと聞いて入社したものの、サポートや教育が整っておらず、業務やスキルアップを自分で探さなければならない場合があります。
避けたほうがよい人
避けたほうがよい人は以下の通りです。
-
・「安定した環境で学びながら成長したい」人 -
・「明確な教育制度や上司のサポートがないと不安」な人
-
・「最新技術を体系的に学びたい」人
注意すべき企業
注意すべき企業は以下の通りです。
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・社員数が少なく、業務範囲があいまいな企業 -
・技術選定や開発体制が古く、改善計画が見えない企業
-
・プロダクトの成長性や事業戦略が不透明な企業
ただし、近年の急成長IT企業やメガベンチャーでは、自社開発のメリットを最大限活かせる環境が整っている場合もあります。要は「会社の規模やプロダクトの安定性」「教育・サポート体制」を見極めることが重要です。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
9. まとめ
本記事では、SIerと自社開発企業の違いについて、それぞれのメリット・デメリットを交えて解説してきました。
SIerは、クライアント企業から依頼を受けてシステム開発を行う企業です。元請けや一次請けの大手であれば、安定した環境で幅広い業界の案件に関わることができます。ただし、クライアントワークによるプレッシャーや、下請け企業での薄給・激務といった状況が生まれることもあるため、企業選びは慎重に行う必要があります。
一方、自社開発企業では、客先常駐やクライアントワークはなく、自社のサービスやアプリの開発に専念できます。上流工程や企画段階から携わるチャンスも多く、プロダクトへの関わりが大きいのが魅力です。ただし、求められるスキルレベルが高く、会社の業績によって収入や待遇が変動するリスクがあることも理解しておきましょう。
どちらの働き方にもメリットと注意点があります。大切なのは、自分のキャリアの方向性や働き方の希望に合った企業を選ぶことです。この記事を参考に、自分にとって最適な環境でエンジニアとしての一歩を踏み出してください。
ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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