情報学部における理系と文系の年収差とは?おすすめの職種と就活対策を解説

情報学部における理系と文系の年収差とは?おすすめの職種と就活対策を解説
大学の情報学部に所属する学生のなかには「学んできたスキルや知識を活かして将来的に高収入を得たい」と考えている人も多いのではないでしょうか。 同じ情報学部出身でも理系と文系で平均年収には差があり、職業によっても変化するため、就職先は慎重に吟味するべきです。 この記事では情報学部における理系と文系の年収差や、就職先としておすすめの職種を紹介します。将来的に高収入を目指す情報学部生はぜひ参考にしてください。

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1. 理系と文系で生涯年収は違う?平均額を解説

理系出身者と文系出身者の間には、平均年収や生涯年収に差があるといわれています。

調査データを基に両者の年収差について解説するので、自身のキャリアプランを考える際の参考にしてください。

平均年収は理系のほうが高い

独立行政法人経済産業研究所の「理系出身者と文系出身者の年収比較-JHPSデータに基づく分析結果(9〜10p)」によると、男性の文系出身者(平均46.09歳)の平均年収は「559.02万円」であるのに対し、理系出身者(平均46.19歳)は「600.99万円」でした。

一方、女性の文系出身者(平均44.67歳)の平均年収は「203.00万円」であり、理系出身者(平均37.88歳)は「260.36万円」という結果になっています。

また、同資料における「インターネット調査文理別大卒以上就業者年収比較(10〜11p)」では、男性の文系出身者(平均41.50歳)の平均年収が「660.03万円」であるのに対し、理系出身者(平均41.24歳)は「702.03万円」でした。

女性の文系出身者(平均39.99歳)の平均年収は「363.14万円」であり、理系出身者(平均38.94歳)は「​​452.83万円」という結果が出ています。

上記の結果から、調査方法や性別に限らず、理系出身者の平均年収が文系出身者を上回っているようです。したがって、平均年収で考えた場合、文系出身者よりも理系出身者のほうが高い傾向があるといえるでしょう。

生涯年収では文系が上回るケースもある

独立行政法人経済産業研究所の「理系出身者と文系出身者の年収比較-JHPSデータに基づく分析結果」の「文理データ別年齢-所得プロファイル(15p)」によると、文系出身者より理系出身者のほうが、所得上昇の傾斜は大きいようです。

上記のグラフから、若年期における理系非国立出身者の所得は、文系出身者より低いものの、40歳以降は上回っていることが分かります。したがって、文系出身者より理系出身者のほうが、生涯年収は高い傾向があるといえるでしょう。

しかし、人事院が発表した「民間給与実態調査の概要」の「職種別、学歴別、年齢階層別平均支給額(事務・技術関係職種)」によると、事務職の部長クラスにおける平均支給額が「757,398円」なのに対し、技術職は「731,345円」でした。

また、主任や係長クラスの平均支給額を比較すると、技術職のほうが高いものの、店長(工場長)や課長クラスでは事務職が上回っています。

もちろん、企業や職業、部署などによって詳細は変わりますが、事務職を文系出身者、技術職を理系出身者と仮定した場合、出世を加味した生涯年収は、文系出身者のほうが高くなる傾向があるようです。

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2. 情報学部における理系と文系の年収以外の違い

情報学部における理系と文系では、年収以外に学習する内容や、卒業後の就職先などが異なります。文理別に学習する内容や専門性、就職先の違いを解説するので、自分の進路を考える際の参考にしてください。

学習する内容や専門性の違い

理系の情報学部では、おもにプログラミング言語やコンピュータの仕組みなどの技術面を学ぶのに対し、文系では情報に関する理論や概念を中心に学習するのが一般的です。

ここからは、文理別に情報学部で身につくスキルや専門性の違いを解説します。

理系の情報学部で身につくスキル・専門性

理系の情報学部には、「情報工学」「情報科学」などの学科名がついており、プログラミング言語やコンピュータの仕組みなどを学びます。理系の学科は、プログラミングやデータ解析に必要な「微分・積分」「線形代数」など、数学的な基礎科目が多い傾向です。

また、専攻する各分野に関する専門知識やスキルが身につくのはもちろん、学習している内容から論理的思考力も培われやすい環境といえるでしょう。

文系の情報学部で身につくスキル・専門性

文系の情報学部では、「情報技術を社会でどのように扱うか」という観点で、技術よりも理論などを扱うのが一般的です。具体的には、メディア系や情報社会学に関する知識を学び、人文や社会科学系の領域と連携した内容も多い傾向があります。

理系と比較して専門性は低いですが、社会に出てから幅広いシーンで求められるコミュニケーション能力やプレゼンスキルなどが身につきやすい環境といえるでしょう。
 

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就職先の違い

理系の情報学部生のおもな就職先は、IT業界であるのに対し、文系の場合はマスコミや広告業界を選ぶ人が多いようです。

ここからは、文理別に情報学部生のおもな就職先を紹介します。どの企業に就職しようか悩んでいる人は、ぜひ参考としてご活用ください。

理系の情報学部生のおもな就職先

理系の情報学部生の代表的な就職先がIT業界です。以下のような業界に分かれており、それぞれITやコンピューター関連のサービスを提供しています。
 

  • ・インターネット、Web業界

    ・通信業界

    ・ソフトウェア業界

    ・ハードウェア業界

    ・情報処理サービス業界 など


理系の情報学部出身者は、エンジニアやプログラマーとしてIT企業に入社し、専門領域や上流工程を担当する職種にキャリアアップするケースが多いでしょう。

文系の情報学部生のおもな就職先

文系の情報学部生のおもな就職先は、マスコミや広告業界であり、テレビや新聞、雑誌などのメディアに関わる仕事に就く人が多いようです。

また、文系でもIT系の知識を持っていれば、インターネットを活用して情報発信を行う企業の就職に役立つでしょう。

関連記事:IT業界とは?5つの分類と職種例、業界動向について解説
 

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3. 理系はもちろん文系も就職可!情報学部生におすすめの職種20選

情報学部生のおもな就職先としては、システムエンジニアやプログラマーなどが挙げられます。また、各分野の専門的なスキルを有する学生であれば、サーバーエンジニアやインフラエンジニアなどの選択肢もあるでしょう。

ここからは、情報学部生の就職先としておすすめしたい20の職種を紹介します。文系学生が就職しやすい職種も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

システムエンジニア

システムエンジニアとは、以下のようなシステム開発に関する業務を一貫して請け負うエンジニアです。
 

  • ・クライアントの業務分析

    ・システム設計

    ・プログラミング

    ・テスト

    ・運用 など


システムエンジニアは、クライアントの要望を汲み取ったうえでシステムを設計していく必要があるため、プログラミングスキルに加えて、設計図を作成するデザイン力や文章力、コミュニケーション能力が問われます。

職場によっては、プログラミングを担当しない場合もあり、クライアントへのコンサルティング、提案、営業など、総合的にプロジェクトへ携わりたい人におすすめです。

関連記事:新卒で社内SEとして就職するのは難しい?やめとけと言われる理由や似た職種も紹介

プログラマー

プログラマーとは、システムエンジニアが作成した設計書を基に、プログラミングの実作業を進めるエンジニアです。

「アプリケーションプログラマー」や「組み込みプログラマー」など、担当分野によってさまざまな呼び名があります。顧客とのコミュニケーションやチームのマネジメントよりも、純粋にプログラミングが好きな人におすすめです。

関連記事:プログラマーの適性はある?ない?向いている人の性格をチェック

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サーバーエンジニア

サーバーエンジニアとは、サーバーの設計から運用を行うエンジニアです。

おもに、サーバー障害の対応やセキュリティ対策の業務に携わるため、OSやネットワークセキュリティなどに関する専門的な知識が求められます。

Webエンジニア

Webエンジニアとは、WebアプリケーションやECサイトといったWebシステム・サービスの設計から運用を担当するエンジニアです。おもに、システムの動作面の開発に携わります。
 

  • ・Java

    ・Ruby

    ・PHP

    ・HTML など


上記のようなプログラミング言語を活用する場面が多く、ネットワークやセキュリティの知識も求められるのが特徴です。

関連記事:Webエンジニアに新卒・未経験でなるには?採用されるための準備やコツを紹介

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Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザインや制作に携わる職業です。Webクリエイターと呼ばれる場合もあり、Webサイトの構成やレイアウトを決め、「Illustrator」や「Photoshop」といったグラフィックソフトを使用して、色合いや装飾などの視覚的なデザインを構築します。

なお、小規模の案件であれば、コーディングまでWebデザイナーが担当する場合もありますが、Webエンジニアやフロントエンドエンジニアと分業して作業を進めるのが一般的です。

関連記事:Webデザイナーとして就職するには?仕事内容や適性、必要なスキルとは

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、設計されたデザインを基にプログラミングを行うエンジニアです。

デザインを設計するWebデザイナー(マークアップエンジニア)と、フロントエンドエンジニアが共同で業務を行うこともあれば、フロントエンドエンジニアがデザインの設計から行うこともあります。

関連記事:フロントエンドエンジニアは新卒・未経験でもなれる?採用される5つの方法

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データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、データベースの設計から運用を専門的に行うエンジニアです。

就職後は、最初からデータベースエンジニアとして配属される以外に、まずはシステムエンジニアとして業務を行い、適性によって異動するケースもあります。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、コンピュータネットワークの設計から運用を行うエンジニアです。

ルーターやスイッチ、ファイアウォールなどのネットワークに関する専門的な知識を駆使して、社内ネットワークを取り扱います。データベースエンジニア同様、システムエンジニアからネットワークエンジニアになるパターンも多いのが特徴です。

関連記事:新卒でも活躍できる?ネットワークエンジニアのキャリアを解説

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組み込みエンジニア

組み込みエンジニアとは、家電製品などにソフトウェアを組み込む際、そのプログラムの設計から開発を行うエンジニアです。別名「エンベデッドエンジニア」とも呼ばれます。

たとえば、スマートフォンのバックライトの自動調節機能、電子レンジなどの調理器具に付いている制御機能の設計・開発は、組み込みエンジニアが行います。ハードウェアとの連携を想定したシステム開発に興味がある人におすすめの職種です。

関連記事:組み込みエンジニアに新卒で就職するには?仕事内容や年収も紹介

カスタマーエンジニア

カスタマーエンジニアとは、クライアントを訪問、もしくはクライアント先に常駐し、システムや機器の不具合を調整するエンジニアです。状況によっては、直接訪問せずに電話でクライアントに指示を出す場合もあり、「サービスエンジニア」とも呼ばれます。

カスタマーエンジニアには、扱う機器に関する知識や、クライアントとスムーズにやり取りをするためのコミュニケーション能力が必要です。

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サポートエンジニア

サポートエンジニアとは、製品を導入したクライアントの問い合わせ窓口として、操作方法の説明やトラブルの解決方法などをリモートで指導するエンジニアです。別名「ヘルプデスク」とも呼ばれます。原則として、メールや電話で対応しますが、クライアントのもとに出向いて指示を行うケースも少なくありません。

クライアントの疑問に的確に答える必要があるため、基本的なITの知識に加え、その製品の専門家であることが求められます。また、カスタマーエンジニア同様、トラブルの内容をヒアリングし、解決に導くためのコミュニケーション能力も重要です。

セールスエンジニア

セールスエンジニアとは、専門的な知識を活かしてセールスを行うエンジニアです。原則として、営業職の社員に同行し、専門的な部分についての説明や技術面の提案を行います。

また、クライアントから直接ニーズを聞き出すために、システムの開発を担当するエンジニアと兼任する場合も少なくありません。エンジニアとして開発するだけ、営業として販売するだけではなく、両方の仕事に総合的に関わりたい人におすすめの職種です。

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セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアとは、サイバー攻撃や情報漏洩を防ぐためのシステムを構築する情報セキュリティの専門家です。社外のクライアントに対してセキュリティについてアドバイスする場合は、「セキュリティコンサルタント」と呼ばれることもあります。

セキュリティシステムの設計や実装を行うセキュリティエンジニアには、ネットワーク機器やセキュリティプログラミングスキルなどの幅広い知識が必要です。

関連記事:新卒でセキュリティエンジニアに就職できるのか?

テストエンジニア

テストエンジニアとは、開発された製品にバグなどの問題がないか調査するエンジニアです。想定しうるすべての可能性を考え、テストを設計から分析まで行うため、「テスター」とも呼ばれます。

テストエンジニアには、以下のような幅広い知識が必要です。
 

  • ・製品に使用されているプログラミング言語のスキル

    ・製品の業務内容に関する知識

    ・品質マネジメントスキル など


繰り返し何度も同じテストを行う仕事なので、ルーティン業務が苦ではない人に適性があるでしょう。

また、日本国内では、まだ専門的なテストエンジニアは少なく、開発担当のエンジニアがテスト作業を行うのが一般的です。しかし、海外ではテストエンジニアの人材価値は高まっており、将来性のある職種といえます。

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ブリッジSE

ブリッジSEとは、国外のシステム開発会社やエンジニアにプロジェクトを外注する際に、国内のプロジェクトチームと海外チームのコミュニケーションを取り持つエンジニアです。国内からビデオ通話などで国外と連絡を取る場合もあれば、海外に常駐して働くこともあります。

ブリッジSEには、エンジニアとしての実務経験値はもちろん、外国の文化やビジネスルールに柔軟に対応できるマインドと英語力が求められます。海外勤務を目指している人や、語学力を活かしたい学生におすすめの職種です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、クライアントの業界や経営状況を調査し、課題を見極めたうえで、ITシステムの導入による改善・解決を提案するコンサルタントです。

クライアントが抱える問題点を聞き出し、解決に結びつく的確な提案をする必要があるため、以下のような幅広い分野の知識・スキルが求められます。
 

  • ・IT全般に関わる知識

    ・クライアントの業界の知識

    ・コミュニケーション能力

    ・問題解決能力 など


人とのコミュニケーションや、問題を解決するための企画・提案を考えることが好きな人におすすめの職種です。

なお、ITコンサルタントは、システムエンジニアなどの各種エンジニア職のキャリアアップ先の有力候補であり、平均的な年収はほかのエンジニア職よりも高い傾向があります。

関連記事:新卒でITコンサルタントになるために知っておくべきこと7選

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プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトにおけるスケジュールや予算、納期などの管理を担う職種です。成果物の品質をはじめ、プロジェクトのすべての責任を負う重要なポジションにあたります。

プロジェクトマネージャーは、社内外の関係者と頻繁にコミュニケーションを取り、トラブル発生時の交渉も行うため、高いコミュニケーション能力とチームをまとめるリーダーシップが必要です。

また、スケジュールや予算、チームメンバーの状態などを総合的に判断して意思決定をするため、経営者目線も求められます。

キャリアの流れとしては、システムエンジニアとして現場経験を積んだ後にプロジェクトマネージャーになる傾向です。プログラミングだけではなく、人とのコミュニケーションが好きな人は、プロジェクトマネージャーを目指すのもよいでしょう。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーとは、プロジェクトマネージャーの一つ下の立場に属し、開発現場の管理を行う職種です。プロジェクトマネージャーがプロジェクト全体の責任者であるのに対し、プロジェクトリーダーは現場の責任者という役割分担が一般的ですが、会社やプロジェクトの規模によっては、プロジェクトマネージャーがリーダーを兼任する場合もあります。

プロジェクトリーダーに求められるスキルは、プロジェクトマネージャー同様、IT技術のほかにコミュニケーション能力とリーダーシップです。また、立場としてはプロジェクトマネージャーの下の位置づけになりますが、両者の年収には大きな年収差はない傾向があります。

関連記事:プロジェクトマネジメントとは?IT職種における必要性を解説

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データサイエンティスト

データサイエンティストとは、ビッグデータを分析し、新たな商品やサービスの開発や業務プロセスを効率化するための情報を導き出す職業です。データを解析するだけでなく、顧客や担当者へのヒアリング、モデリング(最適な統計モデルの構築)、効果検証などの作業を担当します。

膨大な量のデータを取り扱い、そのなかから有用な情報を抽出しなければならないので、データベース関連のスキルや知識はもちろん、AIや機械学習、数学、統計学など、幅広い分野の専門的な知識が必要です。

また、抽出したデータを企業経営に役立たせるために、業務知識や分析対象に関する知見も求められます。

関連記事:新卒がデータサイエンティストとして就職するには?方法や必要な準備を解説

開発・研究職

開発・研究職とは、企業に所属し、その企業の製品・サービスの開発を行う職種です。具体的には、以下のような製品の開発に携わります。
 

  • ・スマートフォンのハードウェアやアプリケーション

    ・自動運転技術などのソフトウェア

    ・人工知能 など


研究・開発の結果によっては、その企業の業績に大きく貢献することになるため、重要な立場であるといえます。

開発する製品によっては、目に見える成果が出るまで年単位の時間がかかる場合も少なくありません。そのため、開発・研究職には研究分野への専門的な知識と関心に加え、中長期的な計画を立てる時間管理能力も必須です。

関連記事:学部卒でも研究職に就職は可能?メリット・デメリットを徹底解説!

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文系学生が就職しやすい職種

文系学生が就職しやすいIT系の職種は、以下のとおりです。
 

  • ・システムエンジニア

    ・セールスエンジニア

    ・ITコンサルタント など


上記の職種は、クライアントとのコミュニケーションや文章作成などが業務に含まれるため、専門的なITスキルを習得していない文系出身者でも活躍しやすい傾向があります。

ただし、顧客からのヒアリングや提案を行うにあたって、IT関連の知識を求められるケースは多いので、事前に情報収集や学習を進めましょう。

なお、プログラマーやWebデザイナーなど、実作業がメインの職業も目指せないわけではありませんが、一定レベルのスキルは必要です。文系学生から就職するには、最低でも基礎レベルのスキルが求められるでしょう。

また、上記のようなエンジニア職以外に、以下のような一般職としてIT企業に入社するのも一つの手段です。
 

  • ・人事職

    ・経理職

    ・法務職

    ・営業職 など


「なぜIT業界に就職したいのか」「IT業界に就職して何がしたいのか」などを深掘りして、自分の望みを叶えられるための最適な就職先を検討しましょう。

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4. 理系・文系の情報学部から就職できる職種の年収

経済産業省の資料「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果(6p)」
によると、SIerやシステム開発関連企業におけるおもな職種の平均年収は、以下のとおりです。

職種 平均年収
コンサルタント 928.5万円
プロジェクトマネージャー 891.5万円
高度SE・ITエンジニア(基盤設計担当・ITアーキテクト) 778.2万円
SE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装) 593.7万円
SE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装) 568.5万円
SE・プログラマ(組込みソフトウェアの開発・実装) 603.9万円
IT技術スペシャリスト(特定技術[DB・NW・セキュリティなど]に関する業務担当者) 758.2万円
IT運用・管理(顧客向け情報システムの運用) 608.6万円
IT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート) 592.2万円
IT教育(IT関連講師/インストラクタなど) 651万円
IT業務の営業・マーケティング 783.3万円
インターネット関連企業の営業・マーケティング 682.1万円
インターネット関連企業のプロデューサー・ディレクター 792.9万円
インターネット関連企業のコンテンツクリエイター・デザイナー 411万円
インターネット関連企業のエンジニア・プログラマー 592.2万円
インターネット関連企業の顧客サポート・ヘルプデスク 390.9万円
上記のデータから、新卒でも目指しやすいシステムエンジニアやプログラマーの平均年収は、600万円前後であることが分かります。一方で、コンサルタントやプロジェクトマネージャーなど、案件を管理・進行する職種の平均年収は900万円程度です。

原則、新卒の給与は、経験のあるエンジニアより低いですが、一部の企業では入社直後から年収が600万円近くになる場合もあります。そのような企業では、採用選考時点である程度のプログラミング経験や、スキルを持つ即戦力を求めるケースが一般的です。

なお、基本的にはシステムエンジニアやプログラマーとして現場の経験を積んでから、マネジメント業務を担う職種へのキャリアアップを目指します。また、データベースやセキュリティなど、専門領域に特化したエンジニアを目指すのも年収を上げる方法の一つです。

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5. 理系・文系兼用!情報学部生におすすめの就活対策5選

スムーズに就活を進めたい情報学部生は、専門分野の選定、スキルや知識の習得、資格の取得などに取り組んでおくとよいでしょう。また、自分に合った業界・企業を選ぶために、就活準備やインターンシップに参加するのもおすすめです。

ここからは、情報学部生におすすめの就活対策を5つ紹介します。就活に向けて準備を進めておきたい学生は、ぜひ参考にしてください。

専門分野を決める

情報学部には、多様な専門分野と学科が存在します。そのなかで、自分が専門的に学びたい分野を決めておくと、就活で企業にアピールしやすくなります。さらに、その専門分野を伸ばしたい場合は、大学院への進学も選択肢に加わるでしょう。

特に、現在は多くの企業で「ビッグデータ」「AI」「情報セキュリティ」「デジタルビジネス」「IoT」などの専門家が必要とされています。これらの先端IT知識を重点的に学んでおくと、就職活動でも有利に働くでしょう。

もしくは、なりたい職種から自分が習得すべき専門分野を決める方法もあります。たとえば、ビッグデータを扱うデータサイエンティストを目指す場合であれば、統計学やデータモデリングなどに関する知識が必要なので、重点的に学びを深めておくと、就活の成功に近づくでしょう。

関連記事:IT業界研究のポイントを徹底解説|就活生必見

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自分に合った業界・企業を選ぶ

情報学部の学生が就職を成功させるには、自分に合った業界や企業を選び、就職後のミスマッチを防ぐことが大切です。

たとえ、就職できたとしても、自分に合わない仕事であれば早期退職につながりかねません。実際に退職してしまうと、就活を再開する場合は既卒扱いになるため、新卒よりも不利な状況で就職先を探さなければならないでしょう。

自分に合った就職先を探すには、自己分析を行い、自分の強みや価値観、将来のビジョンなどを明らかにする必要があります。加えて、興味のある業界や企業についてよく調べ、自分がやりたいことが実現できそうか見極めましょう。

関連記事:自己分析とは?5つの方法と就活に役立つポイントを解説
関連記事:【調査レポート】社会人エンジニアに聞く、企業の選び方

インターンシップへ参加する

業界や企業のリアルな情報を得るには、インターンシップに参加するのがおすすめです。インターンシップでは、就業体験を通して、どのような知識・技術が必要なのかを確認できるでしょう。

なお、インターンシップには、以下のような種類があります。
 

  • ・実務型インターンシップ

    ・ワークショップ型インターンシップ

    ・職場体験型インターンシップ

    ・セミナー型インターンシップ


開催している企業によってプログラムの内容や実施期間は異なるため、募集情報を確認し、自分の目的に合ったインターンシップに参加することが大切です。

インターンシップの募集情報は、就活生向けの求人サイトや大学のキャリアセンターで見つけられるので、探してみるとよいでしょう。

関連記事:インターンシップの募集・参加時期はいつ? 参加方法やメリットを解説
関連記事:エンジニアインターンは未経験でも参加できる?未経験参加可能な求人の応募方法

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プログラミングスキルやIT関連の知識を学習する

情報学部生の就活には、プログラミングスキルやIT関連の知識が必要となるケースもあります。特に、エンジニア系の職種を目指す文系学生は、自発的に基本的なスキルと知識を身につけておくのがおすすめです。

プログラミングスキルの学習方法としては、おもに「独学」か「プログラミングスクール」の2択になるでしょう。

書籍や学習アプリを使って独学でプログラミングを学ぶ場合は、初期費用が安く、自分のペースで進められるのが特徴です。ただし、分からない部分は自己解決しなければならないため、作業が思うように進まず、モチベーションを保ちづらい点がデメリットです。

一方、プログラミングスクールに入会すれば、分からない部分を講師に質問しながら、カリキュラムに沿って学習を進められるので、効率的にスキルが身につきます。その分、コストがかかりやすく、数十万円程度の費用がかかるスクールも少なくありません。

実践的なスキルを出来るだけ早く習得したい人はプログラミングスクールを利用し、予算的に難しい場合は独学でコツコツ学習するのがよいでしょう。

低予算で効率的にプログラミング学習を進める方法

「独学で勉強を続けられる自信がない、かといって高額な費用もかけられない」という大学生には、月額29,800円(税込)でプログラミングを学習できる「レバテックカレッジ」がおすすめです。

レバテックカレッジでは、IT企業で活躍するエンジニア考案のオリジナルカリキュラムを基に効率よくプログラミング学習を進められるため、未経験者でも3カ月でWebサービスの開発に必要なスキルを習得できます。

また、教室にはメンターが常駐しており、分からない部分をいつでも気軽に相談可能です。オンラインでもZoom相談会を開催しているほか、Slack上でもメンターに質問できるなど、万全のサポート体制で学生のプログラミング学習をサポートします。

年収の高いIT関連の職種への就職を目指す大学生は、短期間かつ低予算で一生使えるスキルを習得できる「レバテックカレッジ」を上手に活用するのがおすすめです。

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資格を取得する

IT系の職種に就職するにあたって、必ずしも資格が必要なわけではありませんが、所持しているとスキルや意欲をアピールできます。情報学部生の就活に役立つおすすめの資格をまとめたので、ぜひご確認ください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、高度IT人材になるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけていることを証明する国家資格です。ITエンジニアとしてキャリアをスタートさせる人を対象としており、「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれています。

試験範囲は非常に広く、以下のような分野の基礎的な問題が出題される傾向です。
 

  • ・数学

    ・アルゴリズム

    ・データ構造

    ・コンピュータ

    ・OS

    ・メディア表現

    ・データベース

    ・ネットワーク

    ・セキュリティ

    ・Web

    ・アーキテクチャ

    ・開発手法

    ・プロジェクトマネジメント

    ・経営戦略

    ・プログラミング など


なお、令和5年度の合格率は累計47.8%(令和6年3月14日時点)であり、基礎的な資格といえど、難易度はそれほど低いわけではないようです。受験する場合は、参考書や過去問を使って徹底的な試験対策に取り組みましょう。

関連記事:基本情報技術者就職は就活で有利?活かせる職業も解説

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応用情報技術者試験

応用情報技術者試験とは、基本情報技術者試験の一つ上のレベルにあたる国家資格です。高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能を持っていることを証明する国家資格で、基礎情報技術者試験よりもさらに試験範囲は広がります。

具体的には、戦略立案やコンサルティング、サービスマネジメント、システム監査などの項目が追加されます。

合格率は20%前後を推移しており、合格は簡単ではありません。その分、新卒で所持している人は少ないため、就職活動において高い評価を得られるでしょう。

関連記事:応用情報技術者試験は就職に有利になる?取得のメリットや難易度について

ORACLE MASTER(オラクルマスター)

ORACLE MASTER(オラクルマスター)は、「日本オラクル社」が運営しているデータベース管理ソフトウェア「Oracle Database」シリーズを取り扱う技術力に関する資格です。

4段階の難易度があるなかで最も難易度が低いのが、「ORACLE MASTER Bronz(ブロンズ)」であり、上級資格を取得するためにはこの資格が必要です。

データベース管理者が管理業務を行ううえで最低限必要な知識である、データベースの作成・運用・保守・削除操作と、データベースを操作するためのSQLの文法を理解しているかが問われます。

Oracle製品は、日本国内のリレーショナルデータベース管理ソフトウェア市場において多くのシェアを占めており、オラクルマスターの取得によって、国内トップシェアのデータベースを取り扱える証明になるでしょう。

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Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験とは、Rubyをベースとしたシステムを設計・開発・運用するエンジニア向けの認定試験制度です。シルバー・ゴールドの2つの資格区分が設けられています。

シルバーの試験範囲は、文法・組み込みライブラリ・オブジェクト指向の3項目です。正確な合格率は公表されていませんが、出題されるのは基礎レベルの問題が多いので、正しく段階を踏んで学習することで、初心者でも十分合格を目指せるでしょう。

Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験とは、Javaに関する基本的な知識を持ち、オブジェクト指向に基づくアプレット・アプリケーションプログラムの作成を行う能力があることを認定する試験です。認定基準は1〜3級の3段階に分かれています。2022年度における平均合格率は51.76%であり、それほど難易度は高くないようです。

プログラミング言語別の資格は、プログラマーとしての技術力を示すのに役立ちます。プログラミングを行う職種への就職を目指す場合のみならず、IT関係に従事するすべての人に役立つ資格といえるでしょう。

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6. まとめ

文系出身者より、理系出身者のほうが平均年収は高い傾向があります。ただし、生涯年収では、文系が理系を上回るケースもあるようです。

なお、情報学部で学んだ内容は、理系であればIT業界、文系であればマスコミなどへの就職に活かせます。IT業界への就職を目指すなら、学生のうちからプログラミングスキルを身につけておくと就活でアピールできるでしょう。

IT業界には、プログラマーやシステムエンジニア、セールスエンジニアなどさまざまな職種があるので、それぞれの仕事内容を把握したうえで自分の適性に合ったものを選んでください。

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