自己分析とは?5つの方法と就活に役立つポイントを解説

自己分析とは?5つの方法と就活に役立つポイントを解説
就活で必須とされる「自己分析」ですが、やらなくてはいけないと焦りつつも、いざ取り組もうとするとやり方がよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。本記事では、自己分析がなぜ就活に必要なのか、そして自己分析の具体的なやり方やポイントをご紹介します。

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1. 自己分析とは

「自己分析」とは、文字通り「自己」を「分析する」こと、すなわち「自分自身と向き合い、自分についてより理解を深める」ことを指します。より具体的にいうと、これまで自分が体験してきた出来事や、経験として培ってきたものを振り返り、自分自身がどのように生きてきたのか、これからどのように生きていきたいのかを整理することです。

例えば、大学で勉強している学問について焦点を当てて、自分の過去を振り返ってみたとしましょう。すると、実は幼少期に好きだった映画がロボットを題材にしたもので、そこからロボットへの興味が高じ、大学で機械工学の分野を勉強していることにつながっていた、といった具合です。

このように、具体的なエピソードを軸に自分の原体験を振り返りながら、自分自身の興味や志向を明確化していくことが自己分析です。就活では特に「自身の強みや特徴」も、エントリーシート上や面接での質問項目として頻出されるため、自己分析の中で「自分がほかの人より自信をもてるポイントは何か」「自分をアピールするとしたらどういった点があるか」ということも併せて整理できるとよいでしょう。そうすることで、実際の面接などで質問を受けた場合でも、分かりやすく自信をもって回答できます。

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2. 自己分析はなぜ必要?

では、なぜ就活で自己分析が必要とされるのでしょうか。以下では、その理由について見ていきましょう。

自分の価値観や強みを知るため

自己分析が求められる理由のひとつに、自分がどういった価値観をもっているのか、そして自分にどのような特徴があるのかを把握する必要性が挙げられます。

これまでの人生で経験してきたことの中には、きっと成功も失敗も沢山あるでしょう。そのような出来事を一つひとつ分析してみると、経験から自分が得たものや出来事の中に垣間見える、自分の強み・弱みがきっとあるはずです。

そして、その強みや弱みを自分で正しく理解することで、自身の特徴を自分の言葉で表現できるようになり、エントリーシートや面接で質問されたときにも説得力をもって答えられるのです。

エントリーシート・面接対策と一言で括ってしまうのは簡単ですが、自分という人間を企業に本気で伝えるために必要と捉え、取り組むのがよいでしょう。

就活の軸を捉えるため

就活のスタイルは人それぞれですが、有名企業ばかり狙って手当たり次第にエントリーしていくのは悪手といえます。というのも、その企業がどういう事業を運営しているのか、どのような人材を欲しているのかなどをよく見ずにエントリーしても、選考を通過する確率は低く、仮に通過したところで後々ミスマッチが起きる可能性もあるからです。

そこで重要となるのが、自己分析により「就活の軸を作ること」です。自分の価値観や特徴が見えてくると、自分が目指したい、あるいは向いている業界や職種が見えてきます。自己分析はいわば、自分がどの業界に進むべきかを示す羅針盤のようなものです。そして、自分の特徴に基づいて就活を進めていけば、入社後に企業とのミスマッチが起きる可能性を抑えられます。

なお、ここでいうミスマッチとは、企業のニーズと求職者(=学生)のニーズが合致しないことをいいます。例えば、企業側は「アプリ開発をメインにしているが、実は事業拡大のため、全国転勤できて営業が得意な人材を求めている」のに対し、自分が「アプリのUXデザインに携わりたくて入社」した場合、それぞれのニーズが合わず、双方にとって不幸な状況に陥りかねません。

厚生労働省の調査によると、2018年3月の新卒採用者(大卒)の3年以内離職率は31.2%となっており、約3人に1人が早期離職しています。ポジティブな理由の離職ももちろんあるのでしょうが、入社後のミスマッチが離職率に一役買っているのも事実です。入社後すぐ離職してしまうのは、企業にとっての損失はもちろん、自分自身にとっても転職活動の不利などを招くおそれがあります。こうしたミスマッチによるリスクを防ぐためにも、自己分析を通じて就活の軸を明確にし、目指す業界や職種をある程度絞っておくようにしましょう。

参考:厚生労働省「新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移」

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3. 自己分析をすれば就活を安心して進められる

このように、自己分析を通じて自身の特徴や価値観を掴むことで、業界や企業に対する志望動機や自己PRを語る際に、具体的なエピソードをもって自分の言葉で相手に伝えられます。自己分析がしっかりできていれば、どの企業・どの面接官が相手でも、自分の発言に一貫性をもって対話できるようになるので、安心して就活を進められるでしょう。

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4. 自己分析の5つの方法

では実際に、自己分析はどのようにして進めていけばよいのでしょうか。以下では、自己分析の具体的な方法を5つご紹介します。

経験の深掘りをする

自己分析の手法としてまず押さえておきたいのが、「経験の深掘り」です。これは、後述する4手法の根底にある基本動作だと思ってください。自分がこれまでに経験したことを、「なぜ?」「どうして?」といったワードで掘り下げていきます。例えば、以下のように進めていきます。

高校生のころサッカー部で県大会ベスト8まで上り詰めた。

その出来事に対し、どう感じている?

その経験は今でも誇りに思っている。

なぜ誇りに思っている?

大好きなメンバーと一緒に、大好きなサッカーで学校史上最高成績を残せたから。

好きなことで成果を残せたのが嬉しい?
大好きな仲間と一緒に過ごせたのが大事?
これまで誰もたどり着けなかった成果を残せたことが、自分にとって大事?

信頼のおける仲間と一緒に、ほかの人に認められる成果を上げられたことが、自分の中で印象深い。

「チームワークを重視している」
「チームの力で大きな成果を上げられる環境を好む」

こうして、自分のもつ特徴の一部がようやく見えてきます。このように、ある出来事に対して自分がどう感じたか、あるいは何を考え、どのような行動をしたのかなど細かく分解・分析していくことで、自分がもっている価値観や特徴を洗い出していくのが自己分析の基本です。

自分史を作る

自己分析に役立つ手法として最も有名なのが、「自分史」を作ることでしょう。自分のこれまでの人生を振り返り、幼少期から今に至るまでの期間で自分にとって印象深い出来事や、そのとき考えていたこと、好きなものや嫌いなものなどを取り上げ、それらの要素について深掘りを進めていくというものです。

自分史では要素を考えやすいように、自分のこれまでの人生を「小学生」「中学生」「高校生」「大学生」という区分で捉えるのが一般的です。シンプルですが、学校行事と自身のエピソードが連関することも多いので、パッと振り返るエピソードなどが思いつきにくいという方には、非常に有効な手法といえます。

ここで注意すべきは、学校の区分で自分史を切り分けた場合、エピソードの対象が学校関係の内容に限定されやすいという点です。趣味や学外での活動や、昔の自分の思考・感情にも意識的に目を向けてみてください。学外でスポーツクラブに通っていた経験や、習い事のピアノのコンクール、放課後に友人とゲームをしたことなど、隅々まで思い出して自分史を作り上げましょう。

マインドマップを作る

「マインドマップ」は、具体的なエピソードを振り返る自分史とは異なり、今の自分から連想される言葉や感情、思考などを蜘蛛の巣のように広げて図に落とし込んでいく手法です。例えば、自分を画面の中心に置き、以下のような思考をベースにして、そこから連想される単語をどんどんつなげて放射状に広げていきます。
 

  • ・好きなものは?

    ・嫌いなものは?

    ・自信があることは?

    ・苦手なことは?

    ・何をしているときが楽しい?

    ・何を頑張りたい?


自分自身を振り返ったとき、自身が人生において何を大事にしているのか、物事をどのように考えているのか、そしてその結果どういった行動をしているのかなどを具体化する手法がマインドマップです。自分史のように、具体的なエピソードや感情を文章で表現する手法が難しく感じる方は、ぜひ試してみてください。

とはいえ、マインドマップも闇雲に作ればよいわけではなく、適切なやり方があります。まず、深掘りは最大限までやりきることが大切です。これ以上単語が出てこない、という点まで到達するように思考を掘り下げていくことで、より自分の根底にある価値観が明確になります。

また、あくまで就活に向けた自己分析の一手法としてマインドマップを導入するため、その目的を意識しながら書き出す単語を決めるようにしましょう。あまり就活に関連性のない単語ばかりを羅列しても、就活向けの自己分析に役立つマインドマップにはなりません。ゴールを明確にしながら作成することを心がけてください。

ライフラインチャートを作る

「ライフラインチャート」とは、横軸に年齢、縦軸にモチベーションを設定し、これまで体験してきた出来事や、その当時の心情を捉えやすくするツールです。

自分の中での成功体験や苦い思い出を、それぞれ人生におけるモチベーションの高さという観点から点数化し、それを曲線で結んでグラフ化することにより、「この時期なぜモチベーションが上がったのか」「この出来事に対して、どのように感じていたのか」などを分析できます。例えば、以下のように作成します。
 

  • ・小学生のころ、空手の地区大会で優勝した→+70点

    ・中学入学前に引っ越しをしたため、中学入学当初は新しい環境になじめない時期があった→-20点

    ・高校受験で第一志望に合格した→+90点


自分史の作成と少し似ていますが、自分史をいざ書こうと思っても書くべき事柄が思いつかず、マインドマップの作成も難しいと感じている方には、非常におすすめです。視覚的に自分の人生を振り返ることと、意識的に経験に点数をつけていくことで、自分の内面を分析していくきっかけを増やせます。

なお、この方法を用いる際は、よかったことも悪かったこともしっかり向き合って、自分の人生を振り返ることがポイントです。多くの方は人生のうちで、大なり小なり成功も失敗も経験しているはずです。平均的なグラフの点数が高くても低くても構いませんが、しっかりグラフの波があるか、その波の原因を分析できているかを注意しながら作成しましょう。

適性検査を受ける

そして、最後の手法は「適性検査」を受けることです。適性検査とは、インターネット上で複数の質問に回答することで、自分の特徴や性格を分析してくれるツールをいいます。誰でも簡単に受検でき、自分を客観的に捉えるという点で非常に有用です。

適性検査においても、自己分析のツールとして正しく活用していくために、ただ受検して結果を眺めるだけで終わらないようにしましょう。適性検査で強みや特徴と診断されたものが自分の体験とリンクするか、自分の言葉で話せるかといったことを、診断結果をよく読みながら考える必要があります。

また適性検査は、あくまで客観的・一般的な視点からの分析にとどまるため、その結果に頼りきりにならないよう注意することも大切です。

関連記事:SEの適性検査はどんな問題が出る?対策方法を解説

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5. 自己分析はどのように就活に役立てる?役立て方と実際の就活でのポイントも解説

ここまで自己分析の重要性と手法についてご紹介してきましたが、実際に自己分析を行った結果、就活にどのように活きてくるのでしょうか。以下、具体的な例を踏まえて見ていきましょう。

志望動機

自己分析が就活に資するポイントとしては、まず志望動機が相手に伝わりやすくなる点が挙げられます。例えば、次のような文章を考えたとしましょう。

(例文)
貴社の、一人ひとりに適した学習スタイルをAIでサポートするという事業内容に魅力を感じました。私は現在、集団塾で講師のアルバイトをしておりますが、クラス内で理解度に大きく乖離がある現状を目の当たりにしつつも、どうしても指定のカリキュラム通りに授業を進めざるを得ず、個別の生徒のケアが十分にできていない教育環境であると課題意識をもっています。こうした課題を根本から解決したいと思っており、そしてそのために、貴社のサービスが真の解決策になると考えております。自分が塾で培った伝える力をベースに、貴社のサービスを大きく拡販していく存在になりたいと考えています。

このように、自分が現在どういったことに取り組んでいて、そこから何を考えているのか、そして強みをどのように活かして企業に貢献できるかが明瞭になります。自己分析を通じて獲得した、「自分が何をしたいのか」という就活の軸をベースに志望動機を話せると、非常に説得力が増します。

自己PR

自己分析の結果は、自己PRにおいても有用です。以下、例文を見てみましょう。

(例文)
私は高校時代にサッカー部のキーパーとして、チームの士気を盛り上げ、チームの戦績アップに努めました。試合中、キーパーだからこそ見えるチームメンバーや相手の動きを冷静に観察し、都度チームメンバーにどう動くべきか示したり、士気を落とさないためにポジティブな声掛けを行ったりしてきました。自分の役割を理解し、ほかのメンバーを助けることでチームの動きが改善していった結果、戦績は向上し、最終的には母校史上最高の成績を都大会で残すことができました。このような積極的に周りを巻き込んでいく力は、貴社の「チームの力を最大化する」という理念に合致していると考えます。

このように自己分析を通じて、自己PRも説得力のある文章にできます。自己PRでは「エピソードと、そこから導かれる自身の特徴が合致しているか」「特徴として述べているものは入社後にも再現しうるものか」「PRポイントが企業の求める姿とマッチしているか」の3点を意識しましょう。このどれかがぶれていると、面接官に「自分の話したいことを話しただけ」と捉えられてしまう可能性があります。

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6. 自己分析を行うときの3つの注意点

自己分析に着手する際は、注意すべき点が3つあります。以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

過去の辛い経験に囚われない

自分史やライフラインチャートでは特に、自分の辛い経験を思い出すこともあるかもしれません。しかし、その経験に囚われるのではなく、分析内容をプラスに昇華できるように工夫してみましょう。

何か挫折の経験があれば、その挫折からいかにして立ち直ったのか、つらい経験があるならば、それをどのように克服したのか、あるいはそのような問題にどう向き合ったかなど、視点を変えることでプラスに転じられる項目もあるはずです。1つの視点に囚われず、複数の視点からエピソードと向き合うことが肝要です。

浅い自己分析をしない

自己分析を始めたばかりのときによくあるのが、分析が浅くなってしまうことです。自己分析は自分の本質的な価値観に迫る行為であるため、自分がそのとき「何を感じたのか」「そこから何がしたいと考えたのか」「最終的にとった行動は何か」という観点で深掘りを行いましょう。

よくいわれる手法が、「なぜ?」という問いを5回繰り返すことです。これは企業の新人研修や、実際の現場での課題解決などにも用いられており、非常に有効です。最初は難しいかもしれませんが、適切な問いの設定ができれば、スムーズに深掘りできるようになっていきます。

短所ばかりに目を向けない

辛い経験にも通じますが、短所ばかりに目を向けないことも大切です。自己分析を通じて自分の内面が浮き彫りになり、マイナスな面が見えてくることは間々あります。そのようなときは、それを短所と捉えるのではなく、視点を変えて長所に転換してみましょう。

例えば、「こだわりが強い」は「一貫性がある」、「執着しがち」は「粘り強い」といった具合に、視点を少し変えるだけで短所も魅力的な長所へと変わります。就活では自分のよいところを探してアピールすることが重要なので、その目的を見失わずに自己分析できるのが望ましいでしょう。

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7. プロの手を借りてよりよい就職を

自己分析のやり方についてここまで述べてきましたが、それでもやはり就活に不安や悩みを抱える方は多いでしょう。そのような方には、「レバテックルーキー」の就職支援サービスの活用がおすすめです。

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