ESで「苦労したこと」の回答方法を解説!質問意図やおすすめテーマも紹介

ESで「苦労したこと」の回答方法を解説!質問意図やおすすめテーマも紹介
企業から指定されるES(エントリーシート)では、これまでの人生で「苦労したこと」について問われることも多いです。学生が苦労した経験について質問することで、苦労と感じる基準について把握したり、苦労の乗り越え方を知りたいと考えているのです。苦労したエピソードとしては、大学受験や留学、アルバイトなどの活動が効果的で、これらをテーマにして回答を作成することで、採用担当者に評価されやすいESが完成します。 しかしESで苦労したことについて伝える時には、ただの苦労話や不幸自慢で終わってしまうのを避け、苦労の原因を他人に押し付けないことが大切です。本記事では、企業が「苦労したこと」についてESで質問する意図や、効果的に回答するコツ、苦労した経験が見つからない時の探し方についてもご紹介します。

 

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1.企業がESで「苦労したこと」を質問する意図とは?

まずは企業がESで苦労したことについて質問する背景について理解しておきましょう。なぜ企業が就活で苦労したことについて質問するのかを把握しておくことで、採用担当者に評価されやすいESを作ることができるからです。
 

  • 学生が苦労したと感じる基準を知るため

    苦労の乗り越え方を知るため

    苦労を乗り越えて得たものを知りたい


ここでは苦労したことについて質問する企業の質問意図として、上記の3つについてご紹介します。

学生が苦労したと感じる基準を知るため

ESで苦労したことを尋ねる企業の意図には、苦労したと感じる基準を知ろうとしていることが挙げられます。「苦労した」と感じるのはそれぞれの主観によるものなので、人によっては苦労したと感じる活動であっても、別の人にとっては苦労ではないと感じるケースがあります。こうした仕事の価値観に大きなズレがあると、入社後のミスマッチにつながる危険性があります。

また、企業はこれまでの学生生活を通じて苦労したことを知ることにより、どのくらいの難易度の課題やハードルを苦労と感じるのかを詳しく知ろうとしているのです。ここで正直に答えずに嘘をついてしまうと、企業の価値観との大きなズレにつながり、入社後に早期退職する可能性が高まってしまうので注意しましょう。

苦労の乗り越え方を知るため

ESで学生の苦労したことを質問することで、これまでどのようにして苦労を乗り越えてきたのかを知ろうとする意図もあります。課題やトラブルに対してどのような姿勢で対処するのかを把握することで、入社後の業務にどのような姿勢で取り組むのかをイメージしようとする考えがあるからです。

苦労したエピソードを通じて、その学生の入社後の働くイメージが明確に描けるようであれば、採用担当者の好印象につながり選考でも有利に働きます。そのため苦労したことを伝える時には、苦労した物事や結果よりも、困難の乗り越え方を重点的に伝えると良いでしょう。

苦労を乗り越えて得たものを知りたい

ESで苦労したことについても質問を通じ、苦労を乗り越えた結果何を得てきたのかを知ろうとする企業も多いです。苦労した経験から多くの学びを得て、将来に活かそうとする姿勢を持った学生は、社会人になってから活躍するイメージを抱きやすくなります。社会人になってすぐの頃は失敗やミスも多く経験しますが、苦労を乗り越えて教訓を得られる人物であれば、成長するスピードも速いと判断されるでしょう。

たとえば、大学受験では体調管理に失敗し、試験当日に本来のパフォーマンスを発揮できなかった経験のある学生が、資格試験では万全に体調管理を整えて試験当日を迎えたエピソードを紹介すれば、過去の反省を次に活かせる人物だと評価してもらえます。このように苦労を乗り越えて得た学びをアピールすることが、魅力的なESを作るコツです。

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2.ESで「苦労したこと」をアピールできるおすすめテーマ

ESで苦労したことをアピールする時には、採用担当者にとって活動がイメージしやすく、苦労を乗り越えるプロセスが伝わりやすいテーマを選ぶのがおすすめです。具体的には、下記のようなテーマをもとに、苦労したエピソードを紹介すると良いでしょう。
 

  • 大学受験

    留学

    アルバイト


これらのテーマでどのように苦労したことをアピールできるのか、具体的に解説していきます。

大学受験

大学受験で苦労したエピソードは、ESの苦労したことの題材として書きやすいテーマの一つです。大学受験に失敗し、浪人を経験したことがある方であれば、より説得力のある回答を作ることができるでしょう。浪人してしまった原因や、勉強時間を確保できなかった理由、失敗を乗り越えて大学に合格・進学できるまでのストーリーを表現することにより、苦労したことから学ぶ姿勢をアピールできます。

大学受験であれば採用担当者がイメージしやすく、浪人の苦労が伝わることも少なくないでしょう。苦労を乗り越えるために取り組んだ勉強時間や、勉強方法の工夫、浪人した経験から得た教訓などを回答しつつ、その経験を社会人になった後にも活かそうとする姿勢をアピールしてみましょう。

留学

留学経験も苦労したことが伝わりやすいエピソードの一つであり、チャレンジ精神や語学力、異文化への理解といった強みもアピールできるテーマです。日本語が通じない異国の地で苦労したことは、採用担当者もイメージしやすく、説得力のある回答を作るチャンスになります。

コミュニケーションの難しさをはじめとして、ホストファミリーとの関係性や、海外の食文化が口に合わなかったことなど、具体的なエピソードとともに苦労したことを伝えてみましょう。留学から帰国した後、精神面や価値観にどのような変化があったのかをアピールすると、留学を通じた成長を強調することが可能です。

アルバイト

学生にとってアルバイトの経験は、初めて社会に出て働くことを経験する場であり、苦労の連続であることは採用担当者も容易に想像できます。お客様への対応に苦労したエピソードや、上司・店長からの厳しい声に挫折しそうになったエピソードなどを回答することで、粘り強く仕事に取り組める姿勢をアピールできるでしょう。

アルバイトで苦労したことを通じて、社会人としてお金を稼ぐことの大切さを学んだ経験や、組織の中で働くことの大変さを実感した経験は、就活の場では高く評価されやすい学びです。アルバイトで苦労した経験を、入社後に活かすイメージをセットで回答できると、より説得力のあるESが完成します。

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3.ESで「苦労したこと」を印象的に伝える5つのステップ

続いて、ESの「苦労したこと」について、印象的に回答するために欠かせない5つのステップをご紹介します。以下の流れに沿って苦労した経験談や得られた学びを紹介することにより、選考を有利に進めるESを用意できます。
 

  • 苦労したことの全体像を簡潔に伝える

    苦労したと感じた理由を伝える

    具体的なエピソードを紹介する

    苦労の乗り越え方を述べる

    苦労したことから何を得たのかを答える


上から順番にご紹介しますので、ぜひ参考にしながらESの回答を作成してみてください。

苦労したことの全体像を簡潔に伝える

ESの「苦労したこと」に回答する時には、最初に結論として苦労した経験の全体像を簡潔に伝えましょう。大学受験で苦労したエピソードを伝えるのであれば、「私は大学受験に失敗し、1年間浪人生として過ごすことに苦労しました。」などと伝えるのがポイントです。冒頭で回答の結論について書くことにより、これから何をテーマに伝えるのかがわかりやすくなり、読み手への負担を減らすことができます。

一方で、最後まで読まなければ結論が伝わらない回答や、いきなり苦労したエピソードから入ってしまう回答は、読み手に負担をかける書き方なので避けるようにしてください。採用担当者は1日に何通ものESを読むことになるため、第一印象で読みにくいESと判断されると、ESで落とされてしまう可能性が高まるからです。

苦労したと感じた理由を伝える

次に、苦労したことのテーマについて、なぜ苦労したと感じたのかという理由や基準について伝えましょう。学生が苦労と感じる基準については、企業も詳しく知りたいと思っている要素なので、なるべく丁寧に書くのが重要です。たとえば大学受験に失敗した経験について書くのであれば、「第一志望に現役合格できず、友人とも疎遠になってしまったこと」などの回答が挙げられます。こうした回答を書いた場合には、人間関係や協調性を重視するタイプの学生であるという印象を与えられるでしょう。

ここで苦労した理由について背伸びしたり話を盛ったりしてしまうと、企業との価値観にズレが発生する原因になります。なぜ自分が苦労と感じたのか、当時を振り返りながら正直な気持ちを回答するようにしてください。

具体的なエピソードを紹介する

続いて苦労した体験についての具体的なエピソードを盛り込みましょう。大学受験に失敗した経験であれば、「滑り止めの大学にも落ちてしまい、勉強時間の不足を痛感したので、翌年からは毎日12時間を勉強に費やした」などと回答すると良いでしょう。エピソードを紹介する時には、5W1Hや客観的な数字を盛り込みながら、なるべく具体的に描写するのがコツです。

あなただけが体験したオリジナリティあるエピソードを書くことによって、創作や就活の例文を写した回答ではない、独自性のある回答として印象づけられるからです。具体性を高めることで客観的なエピソードを作ることにも役立ち、説得力あるESとしてアピールできるでしょう。

苦労の乗り越え方を述べる

具体的なエピソードとともに、苦労した課題・トラブルをどのように乗り越えたのかを述べましょう。苦労を乗り越えるためにどのように考え、努力したのかを伝えることにより、入社後にどのような働き方で企業に貢献してくれるのかがイメージしやすくなるからです。

たとえば苦労したことに対し、慎重な姿勢で対処した学生は業務でも慎重に取り組める人材、計画性を重視しながら対処した学生は業務でも計画を持って取り組める人材という評価につながります。大学受験や留学といったテーマは、苦労したと感じる学生は多いですが、その対処法は一人ひとりで異なります。あなた自身の個性を伝えてライバルと差別化するためにも、課題を乗り越えるまでのプロセスを詳細に伝えましょう。

苦労したことから何を得たのかを答える

最後に、苦労したことから得た学びについて回答しましょう。苦労して課題を乗り越え、過去の経験から学びを得ている学生は、社会人になった後も仕事の失敗やミスから学びを得ながら成長できる学生とみなされます。上昇志向が高く、成長意欲の高い学生はどんな企業からも評価されやすいので、必ず回答に盛り込むようにしてください。

たとえば、「大学受験で苦労した経験を活かし、貴社に入社した際にも長期的なスケジュールを立て、計画的に業務に取り組むことを大切にしたいです」といったアピール方法が考えられます。ESでアピールする学びは、個人として成長した学びよりも、組織に貢献できる学びの方がより高く評価されるので、会社という組織で活かせる学びを重点的に回答してみましょう。

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4.ESに書く「苦労したこと」が見つからない場合の対処法

ESで苦労したことについて質問されたが、何を答えたら良いかわからずに困ってしまうことも多いでしょう。これまでの学生生活を振り返り、苦労したことが見つからず書くことが思いつかない学生も少なくありません。そんな時には、以下の3つの方法を使いながら苦労した経験を探してみるのがおすすめです。
 

  • 失敗体験・成功体験を振り返る

    他己分析を活用する

    日常の小さな苦労に着目する


それぞれの対処法について、具体的な方法とともにご紹介します。

失敗体験・成功体験を振り返る

ESで苦労したことが思いつかない時には、失敗体験や成功体験について振り返ってみるのがおすすめです。失敗体験はそれ自体が苦労したエピソードになりますし、成功体験の裏には必ず苦労して壁を乗り越えた経験があるはずなので、当時のエピソードを振り返ってみることにより、ESを書くヒントが見つかりやすいです。

たとえば大学受験で第一志望に合格できた方でも、「夏の模試ではE判定の結果で、担任からは志望校の変更を提案されたが、その後の努力によってA判定を獲得、現役合格を達成できた」といったストーリーは、苦労したことの回答に最適です。「苦労したこと」と言われると、失敗経験や挫折経験を思い浮かべる方が多いですが、成功体験からもESを作成することができるので、ぜひ実践してみてください。

他己分析を活用する

自分一人で考えていても苦労したことが思い浮かばない時には、他己分析を活用してみるのもおすすめです。他己分析は、自分の強みや印象的なエピソードについて、友人や家族などにインタビューしてみる方法を指します。自分を客観的に評価してくれる相手からヒントをもらうことで、自分でも忘れていた苦労エピソードが見つかるかもしれません。

また、自分では大変な苦労をしたと考えていたエピソードであっても、周囲から見ると楽々こなしていた印象がある場合には、ESの回答には弱いかもしれないと判断できます。自分にとっても苦労した体験であり、周囲から見ても苦労しながら取り組んでいた印象のある体験が、ESのテーマとして最適なエピソードです。

日常の小さな苦労に着目する

ESで苦労したことを書く時に、大学受験のような人生の一大イベントを探そうと考える方は多いですが、エピソード自体のインパクトや重大さはESの評価にはあまり関係がありません。企業が評価しているのは、どんな苦労を乗り越えたのかという部分ではなく、どのように苦労を乗り越えたのかという部分です。

そのため日常の小さな苦労をテーマに選び、自分なりに苦労して壁を乗り越えたエピソードを書いたESも、強力なアピール材料となります。ただし、恋愛やゲームの話など、仕事との関連性が薄いエピソードは避けるようにしてください。

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5.ESで「苦労したこと」を回答する時の注意点

最後に、ESで苦労したことについて回答する時に押さえておきたい注意点についても解説しましょう。
 

  • 苦労話や不幸自慢で終えない

    苦労を他人のせいにしない

    創作で話を盛るのはNG


ESの回答でこれらのポイントが残っていると、苦労したことについての回答でのアピールができず、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうことがあるので、十分注意して作成してください。

苦労話や不幸自慢で終えない

ESで苦労したことを書く時には、ただあなた自身が苦労した話や、不幸自慢のエピソードで終えないように注意しましょう。企業が評価しているのは、あなたが苦労した体験そのものではなく、なぜ苦労したと感じたのか、その苦労をどのように乗り越えたのかという部分です。

そうした企業意図を踏まえて作成せずに、あなた自身がどれだけ大変な思いをしたのかをアピールする回答では、企業があなたを採用するメリットを感じにくくなります。そのためESを書く時には、必ず苦労の乗り越え方や苦労を経て学んだことを盛り込むようにしましょう。

苦労を他人のせいにしない

苦労したことのエピソードで注意したいのが、苦労の原因を他人のせいにしないことです。たとえば、大学受験で失敗した原因を、周りの友人や担任教師、両親などにあると書いてしまうと、採用担当者には悪印象が残ってしまいます。その学生に内定を出した場合、入社後に自分のミスを周りに押し付ける人物になるのではないかと不安になるためです。

周囲の人の理不尽な振る舞いによって、あなたが苦労した経験もあるかもしれません。しかしESという場では他人に苦労の原因を押し付けることはせず、苦労を乗り越えたプロセスを重点的に伝えるようにしてください。

創作で話を盛るのはNG

ESで苦労したことを作る時には、事実を盛ってエピソードを書くのもNGです。少しくらいの誇張であれば問題ないと感じるかもしれませんが、就活という場で嘘や創作を混ぜるのは、非常にデメリットが大きい行為です。その嘘がバレた時にマイナス印象につながることはもちろん、内定取り消しや入社後のミスマッチによる早期退職につながる危険性もあるからです。

嘘や創作を使って就活に臨み、実際よりも背伸びした人物像で内定を獲得したが、いざ企業に入社したら周りの期待に応えることができずに悩んで退職してしまう…という事例も珍しくありません。今後の長い社会人人生をより良いものにするためにも、嘘や創作を混ぜてESを書くのは避けるようにしてください。

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6.まとめ

ESで企業から「苦労したこと」について質問される場合、あなたが苦労したと感じる基準を把握したり、苦労の乗り越え方を知りたいと考える意図が挙げられます。そうした企業意図を踏まえながら、大学受験や留学、アルバイトなどをテーマに回答を作ることで、採用担当者に好印象を与えるESを作成できます。

就活でアピールする苦労したことが見つからない場合には、過去の失敗体験だけではなく成功体験を振り返ってみたり、過去分析を活用したりするのがおすすめです。ただし、単なる苦労話や不幸自慢で終わらないことや、苦労を他人のせいにしないことに注意しながら作成してください。

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