IT業界とは?5つの分類と職種例、業界動向について解説

IT業界とは?5つの分類と職種例、業界動向について解説
総務省が毎年実施している通信利用動向調査によると、スマートフォンをはじめとした情報通信機器の世帯保有率は9割を超えていると言われています。自動車や家電でもインターネットが活用されるようになり、ITは私たちの生活と切っても切り離せないものになりました。 この記事では、これからIT業界への就職を考えている学生に向けてIT業界の特徴や分類、トレンド、将来性などについて解説します。どんな職種があるのかなども知ったうえで、業界研究や志望理由作成に活かしてみてください。

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1.IT業界の特徴と分類

IT(Information Technology)とは、コンピュータやインターネットを通した情報・通信技術の総称です。IT業界は、こうした通信技術を活用して人々の生活を豊かにするサービスなどを提供・開発している企業が集まる業界のことを指します。

IT業界は、日本の産業区分で情報通信産業(ICT)に分類されます。経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査(2. 情報サービス業より)」によると、2021年のIT業界の市場規模は15兆2969億円。IT業界の市場規模は、2019年は12兆642億円、2020年は12兆9102億円と、年々拡大傾向にあります。

IT業界は事業の特徴によって、大きく「Web・インターネット業界」「情報処理サービス業界」「通信インフラ業界」「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」の5つに分類されます。

Web・インターネット業界

Web・インターネット業界とは、インターネット上でWebを中心にさまざまなサービスを提供する業界です。Webサイトの構築やWebサービスの開発が主な仕事で、企業のポータルサイトの構築やECサイト・SNS・ソーシャルゲームなどを開発します。

近年はスマートフォンの普及によりECサイトやSNSの利用が拡大しており、IT業界の中でも急成長している業界です。

関連記事:Web業界の市場規模は急速に拡大中!活躍できる職種&トレンドを紹介

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情報処理サービス業界

情報処理サービス業界では、企業や自治体などのITシステムの開発を行っています。金融・製造・流通業などあらゆる業種でITシステムが活用されており、システムエンジニアやプログラマーなど、多くのITエンジニアがシステム開発に携わっています。

通信インフラ業界

通信インフラ業界とは、固定電話・携帯電話・インターネット・無線などの通信インフラを扱う業界です。ネットワークエンジニアがネットワークの設計・構築・運用・監視などを行っています。

通信は現代の社会にとって欠かせないものであり、通信業界はIT業界全体の成長を支える重要な業界の一つです。

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ソフトウェア業界

ソフトウェア業界は、会計管理や人事管理など、ある程度型の決まった処理を行うソフトウェアパッケージの開発を担う業界です。パッケージソフトはあらゆる業界の企業が導入しており、最近ではクラウドサービス化が進むなど、ソフトウェア開発の可能性はさらに広がりつつあります。

関連記事:ソフトウェア業界とは?今後の動向と活躍している職種について

ハードウェア業界

ハードウェア業界は、パソコンやキーボードなどの周辺機器、IT技術を搭載した家電など、目に見える装置や設備を製造する業界を指します。

モノとインターネットがつながるIoT(Internet of Things)の普及により、家電もハードウェア製品の一員とされるようになりました。また、自動車や医療機器にもインターネットが搭載されるようになり、近年はハードウェア業界の多様化が進んでいます。

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2.IT業界で活躍する職種

IT業界にはさまざまな職種が存在します。ここでは、IT業界で活躍する代表的な職種をご紹介します。

システムエンジニア

システムエンジニア(SE)は、システムの設計・開発・テストに関わる職種です。主な仕事は、クライアントの要望を聞き取り、どのようなシステムを開発するかを設計すること。また、開発に必要な人員や予算の管理を行うのもシステムエンジニアの仕事です。
システムエンジニアは次に紹介するプログラマーのリーダー的な存在で、プログラミング業務の指示を行うこともあります。

関連記事:SEとはどんな職業なのか?新卒学生がしておくべき準備とは

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プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書に従ってプログラミングを行う職種。コンピューターを動かす「プログラミング言語」を用いて、システムやソフトウェアをつくります。
プログラマーには、Webサービスの開発を行うWebプログラマーやゲーム開発を行うゲームプログラマーなどの種類があり、開発するプロダクトに適した言語を用いてプログラミングを行います。

関連記事:プログラマーになるには?就職先や求められるスキルを解説!

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、コンピューターネットワークの構築や運用・保守・管理を担うエンジニアのことです。企業や自治体のシステム開発現場や、携帯キャリアなどの通信インフラを提供する企業で活躍します。

ネットワークエンジニアとして活躍するには、ネットワークや複数のOS、ハードウェア、クラウドに関する幅広い知識が必要です。クライアントの要望をもとにネットワークを構築し、環境の変化などにあわせて最適な保守・運用を行うことが仕事であり、コミュニケーション能力や論理的思考力が求められます。

関連記事:新卒でも活躍できる?ネットワークエンジニアのキャリアを解説

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ハードウェアエンジニア

ハードウェアエンジニアとは、コンピューターの中で使われる電子回路や電子機器などのハードウェアを設計・開発するエンジニアのことです。ユーザーのニーズや利便性、安全性などを考慮しながら、新技術・新機能を取り入れ開発を行います。

ハードウェアエンジニアには、電気・電子工学などの専門知識はもちろん、ソフトウェアに関する知識も必要です。また、開発したハードウェアの動作テストも行い、設計通りに動作するまで検証・改善をし続けることになるため、時には粘り強さも求められます。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、家電や自動車などの機械製品に組み込まれるソフトウェアを開発します。機能の正確性や製品の安全性を重視し、最先端の技術を駆使して制御システムの開発を行います。

IoTやAI技術の進歩に伴い、デジタル家電や自動車にとどまらず医療機器など幅広い分野で組み込みシステムが使われており、活躍の場が広がっている職種の一つです。

関連記事:組み込みエンジニアに新卒で就職するには?仕事内容や年収も紹介

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営業

IT業界の営業は、自社のサービスやソフトウェアを売り込むのが主な業務で、ITに関する専門的な知識を持っているのが特徴です。顧客の課題をどのように解決するか提案する役割があり、社内のシステムエンジニアなどと連携をとりながら課題の解決方法を考えていきます。
ITの知識を活かせる職種なので、システムエンジニアやプログラマーからキャリアチェンジする人もいますが、未経験から就職して活躍することも可能です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントはITを活用した提案を行い、顧客企業が抱える課題を解決する専門家です。システムエンジニアが顧客の要望に沿ってシステム開発を進める一方で、ITコンサルタントは顧客の経営課題の洗い出しから行い、どのようなシステムを導入すべきか考えます。
つまり、ITコンサルタントはシステムエンジニアより上流の工程を担う職種であり、システムエンジニアを経験した後で目指す人も少なくありません。

関連記事:新卒でITコンサルタントになるために知っておくべきこと5選

そのほかにもIT業界の職種は複数存在します。気になる方は下記の記事をご覧ください。

関連記事:IT業界の仕事の種類とは?業界の将来性や年収、求められるスキル

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3.IT業界で働く魅力

IT業界では新たな技術が次々生まれており、最新情報を追い続ける大変さはありますが、一方でIT業界ならではの魅力もあります。

この章ではIT業界で働く魅力についてご紹介します。

世の中にないサービスを生み出せる

IT業界では最先端の技術を扱うため、今まで世の中になかった製品やサービスの開発に携わるチャンスがあります。技術を駆使して人々の生活や働き方を変えたり、新しい価値を提供できたりするのは、IT業界ならではのやりがいです。

専門性が身につく

IT業界では仕事を通してIT関連の技術を磨き、手に職をつけられます。専門性の高いスキルが身につくと、キャリアアップにつながるほか、転職が有利になるのもメリットです。企業で一定の経験を積んでスキルアップしたら、独立してフリーランスとして活躍する人もいます。

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実力が評価される

IT業界は社員の実力を評価する企業が多く、学歴や年齢ではなく仕事の実績によって昇進・昇給が決まる傾向があります。
年功序列ではない分、常にスキルを磨いて結果を出す必要はありますが、頑張りが正当に評価されるのはやりがいにつながるでしょう。

自由度の高い働き方ができる

IT業界には新しい制度に対して柔軟な企業が多く、自由度の高い働き方をしやすい傾向があります。IT系の企業によくある制度は、自宅やカフェなどオフィス以外の場所で仕事ができる「リモートワーク」や、始業・退勤時間を選べる「フレックスタイム」など。就職先によっては、働く場所と時間を自由に決められるのが魅力です。

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4.IT業界のトレンド


IT業界は技術の発展が著しく、トレンドの移り変わりも激しいです。最近は以下のような技術の活用が進んでいます。

ビッグデータ・AI

スマホの顔認証などのセンサー技術の進化や、ECの拡大により、膨大なデータが取得できるようになりました。あらゆる情報がビッグデータとして蓄えられ、多くの企業はビッグデータのビジネスへの活用を進めています。

近年はAIの学習機能によってビッグデータを瞬時に解析できるようになり、個人に応じた商品のレコメンドや売上の予測など、今までなかった新しいサービスが提供され始めています。AI・ビックデータ分野の技術進化は非常に早く、これからもさらに発展していくでしょう。

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5G

5Gとは「第5世代移動通信システム」のことで、低遅延通信・高速大容量・多数同時接続の3つの特徴があります。特に、高速・低遅延通信は、リアルタイムの正確な制御を可能にし、遠隔手術や完全自動運転を実現すると考えられています。
2020年から、医療・モビリティ・建設・農業などの分野を中心に5Gを活用した実証実験が多く行われ始めており、実用に向けた準備が着々と進んでいます。

DX(デジタルトランスフォーメーション)

DXは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略称で、ITによって人々の生活や企業のビジネスをより良いものへと変化させることを指す言葉です。
経済産業省では、DXを「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しており、近年は多くの企業がDXを推進し、業務の効率化や生産性の向上、コスト削減をはかっています。

関連記事:DXの定義とメリット、関わる職業について徹底解説

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IoT

IoTは「Internet of Things」の略称で、日本語で「モノのインターネット」と訳されます。具体的には、車や家電などのモノをインターネットに接続して情報伝達する仕組みを指しており、センサーによってモノの状態(充電残量など)や位置情報、モノの周辺情報(気温など)を収集できるのが特徴です。
私たちに身近なところでは、スマートフォンと接続できるスマート家電や車の自動運転にIoTが活用されています。

クラウド化

クラウドとは、インターネットを通じてソフトウェアやサーバーなどの機能をユーザーに提供する形態を指しています。

クラウドが登場する前は、ユーザーは特定のソフトをインストールした端末でしかサービスを利用できませんでした。しかし、クラウドを活用することで、サービスのアカウントを持っていれば、パソコンやタブレットなど、インターネットにつながるいずれの端末からもサービスを利用することが可能になります。

クラウドを使えば自社内でサーバーなどを管理するコストが省けることから、近年は業務効率化のためにクラウドを活用する会社が増えてきています。

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5.IT業界の将来性

「IT業界は今後需要が伸びるだろう」となんとなくのイメージを持っている学生も多いかもしれませんが、本格的にIT業界を目指すのであれば、業界動向や将来性について具体的に知っておく必要があります。IT業界の現状から今後についても見てみましょう。

市場が拡大している

AIなどの技術発展により、IT業界だけでなく、社会のさまざまな場面においてITの活用が拡大しています。今後はさらに活用が進み、ITによる自動化はあらゆるところで必須となるでしょう。新しい技術の導入とともに、ITを活用するためのパソコンやスマホなどもさらに社会に浸透していくため、市場の拡大は継続すると考えられます。

最新技術の適用が早い

近年は最先端の技術である5GやAR・VRなどの活用が進み、今までになかった新しいサービスが普及しはじめています。技術革新のサイクルが早いため、数年先には6Gなど次の新技術が現れる可能性もあるでしょう。IT業界は、現時点では思いつかない技術やサービスの出現が想定される、将来性のある業界だといえます。

関連記事:IT業界の今後は?|将来性と今後伸びるかどうかを解説します

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6.IT業界に向いている人の特徴

IT業界は専門知識を求められる職種も多く、向き不向きが分かれる業界とも言えます。自分がIT業界に適性があるか気になる方は、次の項目に当てはまるかどうかを確認してみてください。

IT業界に興味・関心がある人

まず第一に、IIT技術や業界の動向に興味・関心を持っている人は向いていると言えるでしょう。

AIチャットサービスやIoT技術を活用した家電など、IT業界では日々さまざまな技術が進歩しています。業界内のトレンドも目まぐるしく変わるため、常にアンテナを張っておく必要はありますが、最先端のIT技術に興味がある人であれば自然とそうした情報にも目がいくため、苦にならずむしろ楽しむことができるでしょう。

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知識欲・学習意欲が高い人

先ほどお伝えしたようにIT業界はさまざまな変化が起きるため、就職後も勉強し続ける必要があります。分からないことや、知らない情報に出会ったときにすぐに調べたり、自分から積極的に新たな知識を学びたいと思える人が向いていると言えるでしょう。

柔軟な考え方ができる人

従来のやり方などに固執せず、柔軟な対応ができる人はIT業界への適性があります。

技術トレンドの変化に伴い、短期間で業務フローが変更になるケースもあるため、状況に適した柔軟な対応が求められます。また、設計書通りに動作しなかったときに、「どうすればこのエラーを潰せるか」「もっと効率的にできる方法はないか」と、固定観念にとらわれずに試行錯誤できる人が活躍できるでしょう。

関連記事:IT業界に向いている人の特徴7選!就職するメリットやおもな職種もご紹介

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7.まとめ

IT業界は市場が拡大し続けており、IT人材としてスキルを磨けば安定した収入が期待できるでしょう。IT業界には、「専門的な技術が身につく」「社会に新しいサービスや価値観を提供できる」といったやりがいがあり、新しい知識を学ぶのが好きな方に向いています。
IT業界といっても多様な業種や職種が存在するので、まずは業界研究や自己分析をしっかりと行ったうえで自分が目指す方向性を決め、就活を進めてください。

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