SESの仕事内容や適性について、メリット・デメリットと合わせて解説!SESと派遣エンジニアは何が違う?メリットデメリットを紹介

最終更新日:2021年9月15日

技術者派遣サービスであるSESは、派遣エンジニアとは異なる契約形態であり、新卒・未経験が目指しやすい職業の一つです。しばしば「ブラックな仕事」として紹介されますが、デメリット以上のメリットが複数存在していると言われています。ここでは、SESの仕事内容、SESの年収、そしてSESのメリット・デメリットについて解説します。なお、ここでご紹介する内容はあくまでも一般論であることをご理解ください。

1. SESとは

SESの定義、派遣エンジニアとの違い、年収、そしてSESに向いているエンジニアの特徴について解説します。

SESの定義

SESは、「システムエンジニアリングサービス」の略称です。具体的には、クライアント先の企業へシステム開発・保守・運用を行うシステムエンジニアを派遣する、委託契約の一種です。

システム開発・保守・運用を行うという点においては、通常のシステムエンジニアと仕事内容は類似しています。しかし、勤務時間や服装などの詳細な条件については各クライアント先によって異なります。また、プロジェクトの規模によって自社から一人で派遣されることもあれば、チームで仕事を請け負うこともあります。

SESと派遣エンジニアの違い

上述した通り、SESはエンジニアを派遣するサービスですが、厳密には「派遣エンジニア」とは異なります。SESと派遣エンジニアの大きな相違点は、「作業の指揮権を誰が保有しているか」の違いです。SESの場合、仕事の指示は自身が所属している企業から出され、原則派遣先のクライアント企業に指揮権はありません。一方で派遣エンジニアの場合、クライアント先の担当者から業務の指示を受けることになります。

SESの年収

レバテックキャリアの募集では、SESで働くSEの平均年収は新卒で約300万円、全体で約450万円ということが分かります。自社開発を行うSEも含めた平均年収は全体で約500万円であるため、SESで働くSEの年収はやや低いと考えられます。

SESに向いているエンジニアの特徴

コミュニケーション能力が高い

クライアントとのやり取りや、他のエンジニアと円滑に仕事を進める上で、基本的にSEにとってコミュニケーション能力は欠かせません。しかし、SESで働くエンジニアの場合は様々な企業を転々とする働き方であるため、特にこのスキルが重要です。初めて会ったばかりの人ともコミュニケーションを取ることに抵抗がない人が、SESで働くエンジニアに向いていると言えるでしょう。

環境に柔軟に対応できる

SESで働くエンジニアは、数ヶ月から数年で定期的に働く環境が大きく変化することになります。その都度、勤務地、勤務時間、一緒に働くメンバーなど全てが変わります。したがって、このような環境の変化にストレスを感じず、むしろ楽しむことができる人がSESで働くエンジニアには向いていると言えるでしょう。

好奇心が旺盛

SESで働くエンジニアは様々なクライアント先で働くことになるため、関わる業界・業種は多岐に渡ります。したがって、自分が知らなかった分野の仕事にも興味を持ち、積極的に学びたいという意欲がある人はSESの仕事を楽しめると言えるでしょう。また、知識労働者であるエンジニアは学習した内容が仕事のパフォーマンスに直結します。好奇心が旺盛で学ぶことが好きな人であれば、現場や担当が変わった際も早く適応でき、結果を出す可能性が高いと言えるでしょう。

2. SESがブラックと言われる理由3選

次に、SESがブラックと言われている主な理由3選について解説します。
SESすべてが当てはまる訳ではありません。あくまでも一般論としてご紹介します。

給料が安くなりやすい

SESは「請負契約」とも異なるため、成果物に対する責任を負っていません。契約期間が過ぎれば仕事の結果がどのようなものであっても、クライアントは報酬を支払う必要があります。したがって、クライアント側は欲しい結果が得られないリスクがあるため、SESのエンジニアにシステム開発の重要な部分を任せる可能性が比較的低くなります。裏を返せば、SESのエンジニアは仮に高品質な成果物を完成させた場合でも、インセンティブが発生するようなこともありません。

また、クライアント企業からさらに一社・二社挟むような、二次・三次請けのSESも存在します。関わる企業が多いほど中間マージンが発生し単価が低くなるため、SESで働くエンジニアは結果として給料が低くなりやすい傾向があります。

職場環境が頻繁に変化することによるストレスがかかる

SESで働くSEは、頻繁に職場環境が大幅に変化します。決まったルーティンで動きたい人や、人見知りの人にはストレスがかかりやすい仕事であると言えるでしょう。

指揮命令権が曖昧になりやすい

上述した通り、SESは派遣エンジニアとは異なるため、クライアント先にはSESのエンジニアに指示を出す指揮権はありません。しかし実際の現場では、この点が曖昧になってしまうことが多く、SESで働くエンジニアは自社とクライアント企業との間で板挟み状態になることもあります。クライアントから指示を受けたという証拠は残しにくいため、問題として指摘することも難しいとされています。

このように、一部ではSES = ブラックという風潮があることは事実です。
一方ですべてのSESが上記に当てはまるわけではありません。また、次章で解説するようにメリットも多数あります。

3. SESとして働くメリット5選

最後に、SESとして働く主なメリット5選について解説します。

新卒・未経験でも就職しやすい

自社開発企業と比較すると、SES企業は競争率が低いため新卒や未経験でも正社員として就職しやすい仕事であるというメリットがあります。それに対するデメリットとしてSESで働くエンジニアの年収の低さについて触れましたが、まずエンジニアとしてIT業界で働くための最初のステップとして捉えるのであれば、SES企業は非常に良い選択肢であると言えるでしょう。

幅広いスキルと経験値を得やすい

次々と新しい仕事現場やプロジェクトに関わることになるため、エンジニアとして幅広いスキルを磨きやすい環境であると言えます。社員として大企業の大きな案件に関わることは難易度が高いですが、社外のSESで働くエンジニアとしてはチャンスがあります。
また、スキルに限らず様々な企業の職場環境や空気感を体験できるため、転職の際にその経験を活かすこともできるでしょう。

職場環境が変化する

職場環境が頻繁に変化することは一般的にデメリットとして捉えられていますが、メリットとして考えることも可能です。毎日同じことの繰り返しが嫌になってしまう人や、飽き性の人には非常に適した仕事であると言えます。定期的に気持ちのリフレッシュができる上、苦手な人間関係にいつまでも悩まされることもありません。

人脈を広げやすい

常に新しい職場やプロジェクトに関わることで、新しい人と出会うチャンスが生まれます。エンジニアとしてさらに活躍する機会がもらえることもあれば、転職の相談に乗ってもらえる可能性もあります。

残業が比較的少ない

特に納期や締め切り前には残業が多いと言われるエンジニア職ですが、SESで働くエンジニアは例外です。上述した通り、SESのエンジニアは成果物に対して責任を負っておらず、クライアントと労働時間について定めた契約を事前に結んでいます。つまり、クライアントはその規定以上にSESのエンジニアを働かせることは原則できません。

4. まとめ

技術者を派遣する技術支援サービスであるSESは、ブラックな職業だという印象を持たれがちです。ただし、頻繁な環境変化などは、デメリットではなくメリットとして受け取ることもできます。特に新卒でエンジニアとして就職する場合、多様な業界の案件を通して幅広いスキルを磨きやすい環境であることは、将来のキャリア形成にも良い影響のある環境だと言えるのではないでしょうか。

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