SESのデメリットとは?やめとけといわれる理由と年収事情を解説

本記事では、SESのデメリットやメリット、年収の仕組み、叩かれすぎと言われる背景まで整理し、新卒がSES企業を選ぶ際に確認すべきポイントも解説します。

\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
1. SESのデメリットとは?新卒が知っておきたい注意点
SESのデメリットとは、働き方の特徴から生じる注意点を理解することです。客先常駐という形態をとるため、自社で働く場合とは環境や評価の仕組みが異なります。その違いを知らずに入社すると、理想とのギャップに戸惑うこともあるでしょう。
新卒でSES企業を目指す場合は、仕事内容だけでなく、働く場所や評価制度、人間関係の築き方まで具体的に把握しておくことが大切です。本章では、就活前に押さえておきたい代表的なデメリットを整理します。
同期や先輩との関係を構築しにくい
SESのメインの職場はクライアント先であり、自分の所属している会社ではありません。そのため、同期や先輩に会うのは月に1回程度といったケースも一般的です。名前を聞いたことはあるものの、実際に会ったことがない同僚なども珍しくありません。
このような状況から、社内の同期や先輩と関係を築くのは比較的難しいといえます。一方で、社外の人脈は広がりやすいため、どちらを大切にしたいかが重要です。なお、社外の人脈は、今後の転職につながる可能性もあります。
役に立っている実感が得られにくい
SESの働き方では、エンジニアがクライアント企業に常駐し、プロジェクトの一員として業務を行います。そのため、自社のメンバーと直接関わる機会が少なく、成果が評価されにくいと感じることがあります。
特に、大規模プロジェクトの一部を担当する場合、全体像が見えづらく、自分の貢献がどのように影響しているのか実感しにくいこともあるでしょう。
また、SES企業の評価制度によっては、クライアント先でどれだけ成果を出しても給与や昇進に直結しづらい点もデメリットです。成果をしっかり実感したい人には、社内開発や受託開発の方が向いている可能性があります。
職場がどこになるかはプロジェクト次第
SESはプロジェクトごとに働く場所が変わるのが一般的です。プロジェクトへアサインされる際、通いやすさはある程度考慮されます。しかし、職場の最寄り駅などによっては「距離的には近いものの通勤が大変」といったケースもあります。
また、どうしても人員が足りない場合には、遠隔地へのプロジェクトにアサインされることもあり、マンスリーマンションなどで生活することもあります。ただし、こういったケースは稀なので、あまり心配しなくても大丈夫でしょう。
環境が早いスパンで変わる
SESでは、契約期間が数カ月から数年とプロジェクトごとに異なり、環境が頻繁に変わることがあります。特に短期間のプロジェクトでは、新しい職場やチームに慣れたころに次の現場へ移ることになり、人間関係の構築や業務の習熟が中途半端になってしまうケースも多いです。
業務内容や使用する技術も案件ごとに変わるため、柔軟に対応できる人にとっては良い経験になりますが、安定した環境でじっくりスキルを磨きたい人にとっては負担になるかもしれません。
有給や休みに気を遣う
SESエンジニアはクライアント企業に常駐して働くため、実際の雇用主であるSES企業ではなく、常駐先の就業ルールに従うことが一般的です。そのため、有給を取得する際も常駐先の業務スケジュールやチームの状況を考慮する必要があり、自由に休みを取るのが難しいケースもあります。
また、クライアント企業の繁忙期に合わせて残業が増えることもあるため、SES企業の労働管理体制によっては負担が大きくなりやすいでしょう。
帰属意識が薄れやすい
SESでは客先常駐という働き方をとるため、自社への帰属意識が薄れやすい傾向があります。日々の業務は常駐先の社員と進めることが多く、自社の上司や同期と接する機会は限られるのです。その結果、自分がどの会社の一員として働いているのか実感しにくくなる場合があります。
常駐先ではプロジェクトメンバーとして責任ある役割を担いますが、人事評価や給与の決定は所属企業が行うことが多いです。この構造により、現場での努力や成果がどのように評価へつながるのか分かりにくいと感じることがあります。相談相手が近くにいない環境では、悩みを抱え込んでしまう可能性も否定できません。
さらに、プロジェクトが終了すれば常駐先との関係は一区切りとなります。築いた人間関係が継続しにくい点も、組織への愛着を育てにくい要因といえるでしょう。
入社前には、帰社日の頻度や社内面談の実施状況、メンター制度の有無などを具体的に確認しておくことが重要です。組織との接点を保てる仕組みが整っているかどうかが、安心して働ける環境かを判断する材料になります。
専門性を深めにくい
SESでは担当するプロジェクトが一定期間ごとに変わることがあるため、専門性を一つの分野に集中して深めにくい場合があります。特に複数の技術や業界にまたがる案件を経験する場合、幅広い知識は身につきますが、特定領域の深い経験が積みにくいと感じることもあるでしょう。その結果、自分の強みが何か分かりにくくなる可能性も考えられます。
ただし、この点は企業や案件の内容によって大きく異なります。特定の業界に強みを持つSES企業では、同じ分野の案件を継続的に担当できるケースもあります。長期プロジェクトが中心の企業であれば、設計や改善提案といった上流工程に関われる場合もあるでしょう。
一方で、短期案件が続く環境では、運用や保守など限定的な業務を担当する状況も起こり得ます。経験できる工程や役割は配属先によって変わるため、入社前にどのような案件実績が多いのかを確認することが重要です。将来どの分野で専門性を高めたいのかを明確にし、その方向性と企業の案件傾向が一致しているかを見極める視点が求められます。
評価が給与に反映されにくい
SESでは、日々の業務は常駐先で行いますが、人事評価や給与の決定は所属企業が担当します。この仕組みによって、現場での努力や成果がどのように評価へ反映されるのか見えにくいと感じることもありえるでしょう。評価者が実際の働きぶりを直接確認できない構造であるため、伝達の仕方によって印象が左右される場合も考えられます。
もっとも、すべてのSES企業で評価が不利になるわけではありません。常駐先からの評価シートを回収し、それを査定材料として活用している企業もあります。定期面談を通じて業務内容を詳細にヒアリングし、昇給基準を明確に提示している場合もあるため、企業ごとの差は小さくありません。
一方で、評価基準や昇給の仕組みが十分に説明されていない企業では、自身の成長が処遇にどのようにつながるのか判断しにくいことがあります。新卒の場合は経験が浅いため、自分から実績を報告する姿勢も重要です。入社前には評価の流れや昇給のタイミング、評価項目の具体例を確認し、努力がどのように給与へ結びつくのかを理解しておくことが安心につながります。
常務先によって労働環境が変わる
SESでは常駐先の企業で業務を行うため、労働環境が案件ごとに変わる可能性があります。勤務時間や残業の有無、職場の雰囲気、業務の進め方などは常駐先の体制に影響を受けます。そのため、同じ会社に所属していても、配属される現場によって働きやすさに差が出ることがあるでしょう。
ただし、この傾向は企業や案件の内容によって大きく異なることを覚えておきましょう。取引先の選定基準が明確で、労働時間の管理を重視している企業もあります。リモートワークを取り入れている案件や、教育体制が整っている現場に配属される場合もあるため、一概に厳しい環境とはいえません。
一方で、繁忙期のプロジェクトや人員が不足している現場では、業務負担が増えるケースも考えられます。指示系統が複雑で相談しづらい環境に配属される可能性も否定できません。
入社前には、案件の決定方法や配属後のフォロー体制、常駐先の変更希望がどの程度考慮されるのかを確認する姿勢が重要です。環境の変化を前提に、自分に合う条件を見極める視点が求められます。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
2. SESはやめとけと言われる理由
SESはやめとけと言われる背景には、働き方そのものよりも将来への不安が影響していると考えられます。客先常駐という仕組みは経験の幅を広げられる一方で、専門性の方向性やキャリアの見通しが分かりにくいと感じる人もいるでしょう。
実際の業務内容よりも、将来どう成長できるのかという点が不安視されやすい傾向があります。本章では、新卒が気にしやすい代表的な理由を整理しましょう。
多様な業界の知識を学ぶ必要があるから
SESでは、案件によって関わる業界が変わることがあるでしょう。金融や医療、製造、物流など、業界ごとに用語や業務の流れが異なるため、技術に加えて業務知識も覚える必要が出てきます。新卒のうちはITの基礎も身につけていく段階なので、学ぶ範囲が広がる点を負担に感じることもあるでしょう。
業界知識は仕様理解やテスト観点の整理に役立つため、身につけば強みになります。反面、短期間で現場が変わると、理解が深まったころに次の業界へ移る状況になりやすく、学習が積み上がっている実感を得にくい場合もあるでしょう。業界の背景を把握できないまま作業中心になれば、仕事が断片的に見えてしまう可能性も考えられます。
この負担を減らすには、案件の傾向を就活中に確認しておくことが重要です。特定業界に強い企業か、幅広い業界を扱う企業かで求められる準備が変わります。入社前に、配属先の決め方や案件の継続期間、学習支援の有無を具体的に把握できれば、ギャップを小さくしやすいといえるでしょう。
キャリアパスが不透明になりやすいから
SESはプロジェクトごとに配属先や担当業務が変わることがあるため、将来のキャリアパスを描きにくいと感じられる場合があります。社内で役職が段階的に上がっていく働き方とは異なり、どの工程をどれだけ経験できるかが案件に左右されるでしょう。そのため、数年後にどの立場でどの業務を担っているのか想像しにくいと不安を抱く人もいます。
もっとも、この状況は企業や案件の内容によって差が出やすいです。上流工程へのステップアップを支援する制度を設けている企業もありますし、同一顧客内で役割を広げられる案件も存在します。面談を通じてキャリア希望を共有し、次の案件選定に反映させる取り組みを行う企業もあるため、一律に不透明とはいえません。
一方で、配属が都度決まる環境では、自分から目標を示さなければ流れに沿って経験を重ねる形になりやすい側面もあります。新卒の場合は特に、将来像を言語化する機会が少ないため、方向性が定まりにくいことがあるでしょう。説明会や面接では、先輩社員のキャリア事例や昇進の基準を具体的に確認し、成長の道筋が見えるかどうかを判断する視点が大切です。
希望と異なる案件に帰属されることがあるから
SESでは、配属先の案件が企業の受注状況や人員計画によって決まるため、必ずしも自分の希望どおりの業務に就けるとは限りません。開発を志望していても運用や保守の案件に配属される場合や、特定の技術を学びたいと考えていても別の分野を担当する可能性があります。入社直後は選択肢が限られることもあり、理想とのギャップを感じることもあるでしょう。
ただし、この点は企業の方針や案件数によって異なるのです。希望を事前にヒアリングし、できる限りマッチする案件を調整している企業もあります。配属後に異動希望を出せる制度や、定期面談で方向性をすり合わせる仕組みを設けている場合もあるため、企業ごとの差は小さくありません。
一方で、案件ありきで配属が決まる環境では、経験の方向性が流動的になりやすい側面もあります。新卒の段階では実績が少ないため、まずは与えられた業務に取り組む姿勢も求められるでしょう。入社前には、希望の伝え方や異動の可否、案件変更の実例を確認し、自分の志向とどの程度すり合わせが可能なのかを見極めることが重要です。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
3. SESのメリット
SESにはデメリットだけでなく、働き方の特性を活かせるメリットもあります。客先常駐という形態は不安視されることもありますが、さまざまな現場で経験を積める点は強みといえるでしょう。
未経験から挑戦しやすい企業が多いことや、複数のプロジェクトに関われる点は新卒にとって魅力です。本章では、就活前に知っておきたい代表的な利点を整理します。
エンジニア未経験でも就職しやすい
SESは、多くの企業がエンジニア未経験者を採用しており、IT業界への入り口としてのハードルが比較的低いのが特徴です。特に、教育制度が整っている企業であれば、基礎的な研修を受けながらスキルを習得し、現場で実践を積むことができます。
また、経験を重ねることで転職の選択肢も広がるため、まずは実務経験を積みたい人にとってSESは有力な選択肢の一つとなるでしょう。
さまざまな仕事・プロジェクトに携わることで技術の幅が広がる
SESのエンジニアは、多種多様なプロジェクトに関わるのが一般的です。プロジェクトごとに違う技術やシステムが使われているため、自ずと使える技術の幅が広がり、スキルアップにつながります。
また、「世の中にはどういった課題があるのか」「それをIT技術でどう解決するのか」を実地で知ることができる点もSESのメリットです。エンジニアとしてだけではなく、社会人としても大きく成長できるでしょう。
働き方の柔軟性がある
SESでは案件ごとに勤務形態や業務内容が変わるため、働き方の選択肢に幅が生まれることもあるでしょう。常駐先によってはリモートワークを導入している現場や、フレックスタイム制を採用している企業もあります。自社内勤務だけでは得られない多様な働き方を経験できる点は、将来の視野を広げる要素になるでしょう。
もっとも、この柔軟性は企業や案件の状況によって異なります。出社が前提となる案件や、勤務時間が固定されている現場もあります。すべてのSES企業で自由度が高いわけではなく、取引先の方針やプロジェクトの性質に左右される側面があることを覚えておきましょう。
一方で、複数の現場を経験することにより、自分に合う働き方の条件を具体的に把握しやすくなります。残業の有無や在宅勤務の可否、チーム体制の違いなどを比較できる点は強みです。
就活時には、過去の案件でどのような勤務形態が多いのか、配属先の希望はどの程度考慮されるのかを確認しておくことが重要です。働き方の実例を把握することで、入社後のギャップを減らしやすくなります。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
4. そもそもSESとは?
SESとは、System Engineering Serviceの略称で、エンジニアの技術力を一定期間提供する契約形態を指します。自社に所属しながら取引先企業のプロジェクトに常駐し、設計や開発、運用などを担当する働き方です。仕事内容だけでなく、契約形態や指揮命令系統の違いを理解することが就活では重要になります。
SESと派遣、SIerの違い
SESは客先で働く点が共通しているため、派遣やSIerと混同されることがあります。しかし、契約形態や立場に明確に異なるのです。就活の段階でこの違いを理解していないと、入社後に働き方のギャップを感じる可能性があります。
派遣は派遣先企業が指揮命令を行う形態であり、業務の指示は常駐先から直接受けます。一方、SESは準委任契約が一般的で、指揮命令権は所属企業にあります。現場での実務指示は受けるものの、契約上の責任の所在は異なる点が特徴です。
SIerはシステム全体を受託し、設計から運用までを統括する立場を担うことが多い企業形態です。SESはそのプロジェクトの一部を担当するケースが中心となります。担当範囲や責任の範囲は案件によって異なりますが、役割の位置づけは異なるでしょう。
ただし、企業や案件によっては、SESでも上流工程に携わる場合がありますし、SIerであっても常駐型の業務を行うケースもあります。名称だけで判断するのではなく、契約形態や担当工程、評価の仕組みまで確認する姿勢が大切です。違いを理解することで、自分に合う働き方を選びやすくなります。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
5. SESの年収と給与の仕組み
SESの年収は企業の規模や案件単価、評価制度によって差が生じます。固定給を中心とする企業もあれば、案件単価と連動する給与制度を採用している企業もあるのです。そのため、平均年収の数字だけで判断するのは適切ではありません。
就活では給与の決まり方や昇給の基準、評価の流れまで確認し、自分の努力がどのように処遇へつながるのかを理解する姿勢が大切です。
SESの平均年収
SESエンジニアの平均年収は、職種区分上「システムエンジニア」や「ソフトウェア開発技術者」に近い水準で考えられます。厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、情報通信の平均賃金は381,000円です※。これに12をかけると約457万円程度となります。ただし、この数値は企業規模や経験年数を含めた全体平均であり、SESに限定した統計ではありません。
また、国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によれば、日本の給与所得者全体の平均年収は約458万円※です。ITエンジニア職は全体平均と同程度の年収となっていますが、経験や担当工程によって差があります。
新卒入社の場合は初任給水準からのスタートとなるため、いきなり平均年収に達するわけではありません。年収の数字だけで判断するのではなく、昇給の仕組みや評価基準、どの工程を担当できるかを確認することが重要です。
※参考:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省
※参考:民間給与実態統計調査結果|国税庁
単価連動型や高還元型の仕組み
単価連動型や高還元型の仕組みは、エンジニアが参画する案件単価と給与を連動させる制度を指します。企業が受け取る案件単価の一定割合を給与として還元する設計が一般的です。還元率を60%や70%などと明示している企業もあり、自分の市場価値が収入に反映されやすい点が特徴といえます。
この仕組みでは、スキル向上によって高単価案件に参画できれば、年収アップにつながる可能性があります。一方で、単価が下がる案件や待機期間が発生した場合、収入が変動するケースもあるので注意しましょう。還元率が高いと説明されていても、交通費や福利厚生費の扱い、賞与の有無によって実際の手取りは変わります。
また、高還元型といっても企業によって計算方法は異なります。還元の対象が基本給のみなのか、賞与を含むのかによって総額は変わるでしょう。新卒の場合は経験が浅いため、初期段階で高単価案件に参画できるとは限りません。
就活では還元率の数字だけで判断せず、昇給基準や待機時の給与、評価制度まで確認することが重要です。制度の仕組みを理解することで、条件の違いを冷静に比較しやすくなります。
企業の収益構造と給与の関係
SES企業の給与は、企業の収益構造と深く関係しています。SESはエンジニアが常駐先で働いた時間や契約単価に応じて対価を受け取る仕組みが一般的です。
つまり、企業の売上は「案件単価×稼働時間」で成り立つことが多く、その売上の中から人件費が支払われます。単価や稼働率は企業の業績に直結しやすい構造といえるでしょう。
売上からは給与だけでなく、社会保険料や福利厚生費、営業活動費、教育研修費などが差し引かれます。残った利益の配分方針によって、昇給の幅や賞与の水準が変わるのです。単価連動型の企業では案件単価が上がると給与も増えやすい傾向がありますが、固定給中心の企業では安定性を重視する設計になっている場合があります。
ただし、この収益構造は企業ごとに違います。待機期間の扱いや間接部門のコスト配分によっても給与水準は変動するでしょう。
就活では還元率という数字だけを見るのではなく、売上の内訳や昇給基準、評価の頻度まで確認することが重要です。収益の流れを理解できれば、提示される給与条件の背景を判断しやすくなります。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
6. SESが叩かれすぎと言われる背景
SESが叩かれすぎと言われる背景には、インターネット上で否定的な体験談が拡散されやすい環境があるのです。一部のトラブル事例やブラック企業の問題が強調されることで、業界全体が同じ印象で語られることがあります。
しかし、実際の労働条件や評価制度は企業や案件ごとに差があります。本章では、こうした印象が生まれる理由を整理しましょう。
インターネット上の評価が極端になりやすい
SESが叩かれすぎといわれる理由の一つに、インターネット上の評価が極端になりやすいです。匿名で意見を発信できる環境では、不満やトラブルの体験談が強く共有される傾向があります。
「SESはやめとけ」といった断定的な言葉は印象に残りやすく、短い文章でも拡散されやすい特徴があります。その結果、一部の事例が強調されやすくなるでしょう。
特にSNSや掲示板では、強い表現や否定的な内容ほど反応が集まりやすいです。穏やかな意見や中立的な評価は話題になりにくいため、情報のバランスが崩れることがあります。問題なく働いている人の声が目立ちにくいことも、業界全体が悪く見える要因の一つといえるでしょう。
もちろん、課題のある企業が存在することは否定できませんが、それがSES全体の実態とは限りません。就活では口コミだけに依存せず、説明会での質疑応答や企業の開示情報を確認することが重要です。複数の情報を比較することで、過度な評価に左右されにくくなります。
ブラック企業の存在が印象を悪くしている
SESが叩かれやすい背景には、一部のブラック企業の存在が影響していると考えられます。長時間労働や不透明な評価制度、十分な研修がないまま現場に配属される事例が報道や口コミで取り上げられることもあるのです。こうした事例が強調されることで、SESという働き方そのものに問題があるかのように受け取られる場合があります。
しかし、すべてのSES企業が同じ環境とは限りません。労働時間を厳格に管理している企業や、定期的な面談でフォロー体制を整えている企業もあります。
未経験向けの研修制度を設け、段階的に案件へ配属する取り組みを行っている企業も存在します。企業ごとの運営方針には差があるのです。
一部の問題事例だけで業界全体を判断することは適切とはいえません。就活では、労働時間の管理方法や評価基準、離職率などを確認し、企業ごとの差を見極める視点が重要です。具体的な制度や実績を比較することで、実態に近い判断がしやすくなります。
実態を正しく理解していないケースがある
SESが叩かれすぎといわれる背景には、契約形態や業務内容の実態が十分に理解されていないケースがあると考えられます。SESは客先常駐という働き方であるため、「派遣と同じ」「スキルが身につかない」といった単純化されたイメージで語られることがあります。しかし、契約形態や指揮命令系統は派遣とは異なり、担当工程や役割も案件によって変わるでしょう。
情報が断片的なまま広まると、仕組みの違いが考慮されないまま評価されることがあるでしょう。たとえば、運用中心の案件経験をもとに「成長できない」と判断されることがありますが、上流工程に携わるSESエンジニアも存在します。企業の方針や取引先の業種によって、担当範囲は大きく異なるのです。
また、SESという名称だけで企業規模や育成体制まで同一視されることもあります。実際には研修制度やキャリア支援の内容は企業ごとに違うことを覚えておきましょう。
就活では、名称の印象だけで判断せず、契約形態や担当工程、評価制度を具体的に確認する姿勢が重要です。仕組みを理解したうえで比較することで、過度な先入観に左右されにくくなります。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
7. 新卒がSES企業を選ぶ際のポイント
新卒がSES企業を選ぶ際は、仕事内容だけでなく育成体制や評価制度、案件の内容まで具体的に確認することが重要です。SESは企業ごとに取引先や契約形態、還元率の仕組みが異なります。
そのため、同じSESでも成長環境や収入の上がり方に差が出る場合があります。本章では、就活時に確認しておきたい具体的なポイントを整理しましょう。
研修制度と育成体制が整っているかを確認する
SES企業を選ぶ際は、研修制度と育成体制が整っているかを確認することが重要です。新卒の場合は実務経験がないため、基礎的なプログラミング研修やビジネスマナー研修の有無が成長速度に影響します。研修期間がどの程度あるのか、現場配属までにどの工程を学べるのかを具体的に確認しましょう。
研修の形式も企業によって異なります。社内講師による集合研修を行う企業もあれば、オンライン教材を中心に学習を進める企業もあることを覚えておきましょう。
OJTの期間や、先輩社員がどの程度フォローする体制なのかも重要な確認項目です。育成担当が明確に決まっているかどうかで、安心感は変わります。
また、配属後のフォロー体制も見逃せません。定期面談の頻度や相談窓口の有無、スキルアップ支援制度があるかどうかで成長環境は変わります。企業説明会では研修内容を具体的に質問し、抽象的な説明だけで終わらないかを確認することが大切です。制度の実例を把握できれば、入社後のイメージを持ちやすくなります。
案件の開示内容が具体的かを確認する
SES企業を選ぶ際は、案件の開示内容が具体的に説明されているかを確認することが重要です。どの業界の案件が多いのか、担当する工程はどこか、チーム体制は何名かといった情報が明示されているかで、働き方の透明性が分かるでしょう。抽象的に「幅広い案件があります」と説明されるだけでは、実態を把握しにくい側面があります。
案件情報が具体的に開示されている企業は、自社の取引先や強みを明確に示している場合が多い傾向があります。たとえば、金融系の開発案件が中心なのか、Web系の自社サービス案件が多いのかによって、身につくスキルは変わるでしょう。工程も設計中心か、テスト中心かで経験の質は異なります。
また、配属の決定方法についても確認が必要です。
希望のヒアリングがあるのか、案件提示の流れはどのようになっているのか、断る選択肢はあるのかなどを具体的に質問することが大切です。企業や案件によって実情は異なるため、開示情報の具体性は判断材料になります。情報の透明性が高い企業ほど、入社後のギャップを減らしやすいといえるでしょう。
評価制度が明確に説明されているかを確認する
SES企業を選ぶ際は、評価制度がどのように設計されているかを具体的に確認することが重要です。昇給のタイミングや評価の基準が曖昧な場合、自分の努力がどのように処遇へ反映されるのか分かりにくくなります。評価項目がスキルだけなのか、勤怠やチームへの貢献度も含まれるのかによっても方向性は変わるでしょう。
評価の頻度も重要な確認点です。年1回のみなのか、半期ごとに見直しがあるのかで成長実感は異なります。さらに、常駐先での評価がどのように自社へ共有されるのか、面談はどの程度実施されるのかも確認しておくことが必要です。企業や案件によって評価の取り扱いは違います。
また、昇給や賞与の実例を提示しているかも判断材料になります。具体的なキャリア事例や昇進までの年数が示されていれば、将来像を描きやすくなるでしょう。
説明会では抽象的な言葉だけで終わらないかを見極め、数値や事例が示されているかを確認する姿勢が大切です。制度の透明性が高い企業ほど、納得感を持って働きやすいといえます。
単価連動型や還元率の仕組みを確認する
SES企業を選ぶ際は、単価連動型や還元率の仕組みを具体的に確認することが重要です。案件単価に応じて給与が変動する制度を採用している企業もあり、還元率を明示している場合もあります。ただし、還元率の数字だけでは実際の収入を正確に判断できません。基本給に含まれる範囲や賞与の扱いによって総額は変わるでしょう。
還元の対象が基本給のみなのか、各種手当や賞与まで含むのかで実際の年収は異なります。また、待機期間中の給与がどのように計算されるのかも確認が必要です。
案件が途切れた場合の扱いが不明確だと、収入の安定性に影響するでしょう。企業や契約形態によって制度設計は違います。
さらに、単価がどのように決まるのかを把握することも大切です。スキル評価によるのか、営業判断が中心なのかで収入の伸び方は変わります。
説明会では還元率の数字だけでなく、算出方法や昇給基準、過去の事例まで質問することが重要です。仕組みを理解したうえで比較することで、条件の違いを冷静に判断しやすくなります。
キャリアパスの実例を提示しているかを確認する
SES企業を選ぶ際は、キャリアパスの実例を具体的に提示しているかを確認することが重要です。将来どの工程を担当できるのか、何年目でどのような役割に就いているのかといった事例が示されていれば、成長の道筋をイメージしやすくなります。抽象的に「成長できます」と説明されるだけでは、具体性に欠けることもあるでしょう。
キャリアの方向性は企業や案件によって異なります。開発工程を中心に経験を積める企業もあれば、インフラや運用分野に強みを持つ企業もあることを覚えておきましょう。上流工程へ進む事例があるのか、マネジメント職へ昇進した実績があるのかなど、実際の社員例を確認することが重要です。
また、キャリア支援制度の有無も確認する必要があります。資格取得支援や外部研修制度、定期的なキャリア面談があるかどうかで将来設計は変わるでしょう。
企業や案件によって機会の広がりは異なります。説明会や面接では具体的な事例や数値を質問し、言葉だけでなく実績が伴っているかを見極める姿勢が大切です。将来像を具体化できる企業ほど、納得感を持って選択しやすくなります。
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
\ITエンジニア特化の就活支援サービス/
8. まとめ
SESのデメリットは帰属意識の薄れや評価制度の分かりにくさなどが挙げられますが、企業や案件によって実態は大きく異なります。一方で、未経験から挑戦しやすい点や多様な案件に関われる点はメリットです。
年収や単価連動型の仕組みも企業ごとに差があります。就活では「SESはやめとけ」といった意見だけで判断せず、契約形態や評価制度、育成体制を具体的に確認することが重要です。情報を比較したうえで選択すれば、自分に合う環境を見極めやすくなります。
ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
就活アドバイザーに相談してみる
関連記事









