SESの将来性は本当に低い?将来性の高い企業の特徴と就活戦略

大切なのは、業界全体のイメージだけで判断しないことです。案件が減少しているのか、10年後も必要とされるのかといった視点で整理すると、見え方は変わります。
本記事では、SESの将来性を市場動向とビジネスモデルの両面から整理します。

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1. SESの将来性は本当に低いのか
前提としてSESという働き方には、非常に将来性があると判断できます。今後も需要が伸び続ける分野であり、SES企業の業績やSESエンジニアの需要も右肩上がりに上昇していくと見込まれています。では、なぜSESの将来性が明るいと言えるのか、業界の現状や市場規模のデータをもとに解説します。
SESの現状・市場規模
SESを含めたエンジニアの人材関連サービスは、年々市場規模が拡大傾向にあり、SESの需要も高まり続けていると予測できます。株式会社矢野経済研究所が2024年4月に公開した「2024年版 デジタル人材関連サービス市場の現状と展望」のデータにおいても、デジタル人材関連サービスの市場規模は年々増加しており、2024年には1兆3000億円以上の市場規模を達成すると見込まれています。
コロナ禍の2020年度〜2021年度にも市場規模は順調に拡大を続けていたことがわかっており、今後もエンジニアの人材関連サービスの需要が減少することは考えにくいです。エンジニアの派遣サービスとして代表的なSESに関しても、同じような増加ペースで成長を続けていると判断できます。
SESは10年後も必要とされるのか
SESは10年後も一定の役割を担う可能性があります。企業は新規サービスの立ち上げやシステム刷新のタイミングで一時的に人員を増やす必要がありますが、常に正社員を増やし続けることは現実的ではありません。そのため、必要な期間だけ専門人材を確保できる仕組みは、今後も活用されると考えられます。
経済産業省が公表しているIT人材需給の試算では、将来的にIT人材が不足する可能性が示されています。すべての企業が自社だけで人材を育成・確保することは難しく、外部から技術力を補う選択肢を持つことは合理的です。この構造が続く限り、SESという契約形態そのものが急激に消えるとは考えにくいでしょう。
一方で、10年後も価値を保てるかどうかは、エンジニアのスキル内容によって差が生じます。単純作業のみを担当する働き方では代替される可能性がありますが、クラウド設計やセキュリティ対策など専門性が高い分野では需要が続くでしょう。就活では、企業名だけでなく、どの技術領域に強みを持つSES企業かを見極める視点が重要です。
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2. SESが「叩かれすぎ」と言われる理由
SESは将来性が低い、終わっているといった強い言葉で語られることがあります。インターネット上には否定的な意見も多く、不安を感じる就活生も少なくありません。こうした評価が広がる背景には、業界特有の構造や働き方が関係しています。
実際には、すべてのSES企業やエンジニアが同じ環境にあるわけではありません。しかし、一部の課題が強調されることで、業界全体のイメージが固定化される傾向があります。
多重下請け構造で年収が上がりにくいから
SESが叩かれやすい理由として、多重下請け構造が挙げられます。元請け企業から二次請け、三次請けへと案件が流れる過程で中間マージンが発生するため、下層に位置する企業ほど受注単価が低くなりやすいです。その結果、エンジニアに支払われる給与も伸びにくい場合があり、将来性が低いと評価される一因になっています。
同じプロジェクトに参画していても、どの階層の企業に所属しているかによって単価や待遇が異なることがあります。一次請けに近い企業では利益を確保しやすい一方、三次請け以降では取り分が限られるケースもあるのです。この構造が強調されることで、「SESは稼げない」という印象が広まりやすくなっています。
しかし、多重下請け構造があるからといって、すべてのSES企業の年収が低いわけではありません。元請け案件を多く扱う企業や、自社で直接受注している企業も存在します。就活では業界全体のイメージだけで判断せず、企業がどの立ち位置で案件を受けているのか、主要取引先はどこかを確認することが、将来性を見極めるうえで重要です。
上流工程に関わりにくい案件が多いから
SESが将来性に不安を持たれやすい理由の一つに、上流工程へ関わる機会が限られやすい点があります。要件定義や基本設計といった工程は発注企業や元請け企業が担うことが多く、SESエンジニアは詳細設計や開発、テスト工程を任されるケースが中心になりやすいです。そのため、経験できる業務範囲が固定されるのではないかという懸念が生まれます。
上流工程の経験は、顧客との折衝力やプロジェクト全体を設計する視点を養う機会につながります。これらの経験が少ない場合、将来的にキャリアの選択肢が狭まるのではないかと考える人もいるでしょう。この点が強調されることで、SESは成長しにくいという印象が広がりやすくなっています。
しかし、すべてのSES案件が下流工程のみというわけではありません。一次請け案件を多く持つ企業や特定の技術分野に特化した企業では、設計段階から参画できる場合もあります。
開発工程であっても設計思想を理解しながら業務に取り組むことで、上流視点を養うことは可能です。就活では担当工程の範囲やキャリアパスを具体的に確認し、成長機会が確保されている環境かを見極める姿勢が求められます。
帰属意識を持ちにくい働き方になりやすいから
SESが叩かれやすい理由の一つに、帰属意識を持ちにくい働き方になりやすい点があります。客先常駐という形態では、日々の業務をクライアント企業で行うため、自社のオフィスに出社する機会が少なくなるでしょう。その結果、自社の同僚と顔を合わせる時間が限られ、組織への一体感を感じにくいと考えられる場合があります。
業務上の相談や評価面談の機会が少ない環境では、自分がどのように成長しているのか実感しづらいこともあります。加えて、常駐先の文化に合わせる必要があるため、自社との距離を感じやすい側面もあるのです。こうした体験談が強調されることで、SESは孤立しやすいというイメージが広がりやすくなっています。
しかし、帰属意識の持ちやすさは企業ごとの取り組みによって大きく異なるでしょう。定期的な帰社会やオンライン面談、チーム単位での常駐などを実施している企業もあります。就活では常駐という形態だけで判断するのではなく、社内コミュニケーションの仕組みやフォロー体制を確認することが重要です。
スキルが積み上がらない案件もあるから
SESが将来性に不安を持たれやすい理由として、スキルが積み上がりにくい案件に配属される可能性がある点が挙げられます。たとえば、手順が明確に決められたテスト業務や保守作業のみを長期間担当する場合、技術の幅が広がりにくいと感じることがあるでしょう。同じ作業を繰り返すだけでは成長実感を得にくいと考える人もいます。
こうした経験が続くと、自身の市場価値が高まらないのではないかという不安につながります。特に、新卒で入社した場合は最初の数年でどのような案件を経験するかが重要です。この点が強調されることで、SESは成長できないという印象が広まりやすくなっています。
しかし、スキルの積み上がりは案件内容だけでなく、取り組み方にも左右されます。同じ開発案件であっても設計意図を理解しながら業務に向き合うことで、学びを深めることは可能です。
研修制度や案件ローテーションを整えている企業もあります。就活では配属実績や教育体制を確認し、成長機会が確保されているかを見極める姿勢が求められるでしょう。
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3. SESのメリット・デメリット
SESには将来性を感じられる側面と、不安につながる側面の両方があります。特定の意見だけを見て判断すると、実態を正しく理解できない可能性もあるので注意しましょう。就活ではメリットとデメリットを整理し、自分の志向と照らし合わせる視点が重要です。
SESはさまざまな企業や案件を経験できる点が特徴です。ここではSESの代表的なメリットとデメリットを分けて整理し、将来性を考える材料を提示します。
SESのメリット
SESのメリットは、多様な現場で経験を積める点です。1つの企業に所属しながら、業界や技術分野の異なるプロジェクトに参画できるため、短期間で複数の開発環境を経験できる可能性があります。異なる業界の業務知識に触れることで、技術だけでなくビジネス理解も深まりやすくなるでしょう。
案件ごとに求められる技術や開発手法が異なるため、特定の分野に偏らず経験を積める側面があります。クラウド構築や業務系システム開発、インフラ運用など、分野を横断して関わることで、自身の適性や興味を明確にしやすくなるでしょう。環境の変化に対応する力を養える点も、将来性を考えるうえで評価されやすい要素です。
さらに、SES企業の中には未経験者向けの研修制度や資格取得支援を整えているところもあります。新卒でエンジニアを目指す場合、基礎から体系的に学べる環境があることは安心材料になるでしょう。就活では、参画実績のある案件分野や教育制度の具体的な内容を確認し、自身の成長につながるかどうかを見極める姿勢が重要になります。
SESのデメリット
SESのデメリットとして挙げられるのは、配属される案件によって経験内容が大きく左右される点です。希望する分野や技術に必ずしも携われるとは限らず、場合によっては限定的な工程を長期間担当することもあります。その結果、スキルの幅が広がりにくいと感じることもあるでしょう。
客先常駐という働き方では、日常的な評価を行うのが常駐先の担当者になることがあります。そのため、自社での評価基準が見えにくいと感じる場合もあるでしょう。
評価制度が明確でない企業では、どのような成果が昇給や昇格につながるのか分かりづらいこともあります。評価の透明性は、将来性を判断するうえで重要な要素です。
さらに、企業によっては案件の選択肢が限られていることもあります。特定の業界や取引先に依存している場合、景気や業界動向の影響を受けやすくなるでしょう。
加えて、営業体制が弱い企業では待機期間が発生する可能性も否定できません。就活では、案件分野の広さや評価制度の仕組み、営業体制の実態を確認し、デメリットを理解したうえで判断する姿勢が求められます。
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4. SESとSIerの違いと将来性
SESとSIerはどちらもIT業界でエンジニアが活躍する代表的な形態ですが、ビジネスモデルや働き方に違いがあります。就活では構造の違いを把握したうえで選択することが重要です。
SESは人材を提供する契約形態であり、プロジェクト単位で常駐する働き方が中心になります。それぞれに強みと課題があるため、将来性は業界全体ではなく、自身の志向との相性で判断する視点が求められるでしょう。
SESとSIerのビジネスモデルの違い
SESとSIerの違いは、収益の生み出し方にあります。SESはエンジニアの労働力を提供する契約形態であり、稼働時間に応じて対価を得るビジネスモデルです。
一方、SIerはシステム全体を受託し、要件定義から設計、開発、運用までを一括で請け負います。収益はプロジェクト単位で発生する点が特徴です。
この違いにより、担当できる工程や責任範囲にも差が生じます。SIerでは上流工程から関わる機会が比較的多い傾向がありますが、SESでは配属先の役割に応じて担当範囲が決まります。どちらが成長しやすいかは一概にはいえませんが、業務内容の幅は企業によって異なるのです。
組織構造にも違いがあります。SIerは自社内でチームを組んで開発を進めるケースが多いのに対し、SESは客先常駐が中心になるでしょう。
そのため、評価制度やキャリアパスの設計にも差があります。就活では企業形態だけでなく、実際の業務範囲や育成方針を確認し、自身の志向に合うかを判断することが重要です。
SIerと比較した場合の将来性
SESとSIerの将来性は、ビジネスモデルの違いによって評価軸が変わります。SIerはシステム全体を受託するため、上流工程から下流工程まで一貫して経験できる機会があるのです。その一方で、特定の業界や顧客に依存する場合もあり、企業の経営方針によって成長機会が左右されることがあります。
SESは人材提供型の契約であるため、複数の企業やプロジェクトを経験できる可能性があります。異なる現場で働くことで、技術的な適応力や環境変化への対応力を養える点は強みです。ただし、案件の質や担当工程によって経験の幅に差が生じるため、企業選びが将来性に直結します。
将来性は企業形態だけで決まるものではありません。SIerであっても下流工程のみを担当するケースがありますし、SESであっても上流工程に関わる企業は存在します。就活では「どちらが有利か」という単純な比較ではなく、自身がどのような経験を積みたいのかを明確にし、その環境が整っている企業かどうかを確認する視点が重要です。
SIerに就職するメリットとデメリット
SIerに就職するメリットは、上流工程から関われる機会が比較的多い点にあります。要件定義や基本設計など、システム全体を俯瞰する業務に携われる可能性があり、プロジェクト全体を管理する視点を養いやすい環境です。自社内でチームを組んで開発を進めることが多いため、組織としての一体感を感じやすい側面もあります。
一方で、デメリットとしては担当業界や顧客が固定化されやすい点が挙げられます。同じ業界の案件を長期間担当することで専門性は高まりますが、経験の幅が限定されることもあるでしょう。大規模プロジェクトでは役割が細分化されることもあり、担当範囲が限定的になるケースも見られます。
さらに、企業規模が大きいほど異動や配属の希望が通りにくい場合もあります。どの企業形態にも利点と課題が存在します。就活では「SIerだから安心」といったイメージで判断するのではなく、担当工程やキャリアパス、教育体制の具体的な内容を確認し、自身の志向に合っているかを見極める姿勢が求められるでしょう。
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5. 将来性が高いSES企業の特徴
次に、SES企業の中でも将来性が高い企業の特徴についてご紹介します。
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・元請け・一次請けの案件が多い
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・SES事業以外のIT事業を手掛けている
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・教育制度・評価制度が整っている
SESエンジニアとしてキャリアアップしやすい環境で働くためにも、これらのポイントを踏まえて企業選びに取り組んでみてください。
元請け・一次請けの案件が多い
将来性が高いSES企業の特徴として、元請け・一次請けといった発注企業に近い案件が多いことが挙げられます。三次請け・四次請けの案件とは異なり、元請け・一次請けの案件は仲介企業に中抜きされる手数料が発生せず、給与水準が高くなる傾向にあります。発注企業と直接契約できる高い営業力を持ったSES企業であることも意味しているので、企業としての競争力に優れるのもメリットです。
直接契約を結んでいる案件であれば、チーム単位でエンジニアが派遣されることが多く、一人または少人数で派遣される案件よりも働きやすい環境が整います。
元請け・一次請けの案件が多いSES企業かどうかを見分けるポイントとして、主な取引先にIT企業ではなく、非IT業界の企業が記載されていることが挙げられます。同業のIT企業からの依頼で下請け案件を受注するのではなく、非IT企業から直接システム開発を請け負っている可能性が高いからです。将来性のあるSES企業を選びたい方は、主要取引先を確認しながら元請け・一次請けの案件が多い企業かどうかを調べてみましょう。
SES事業以外のIT事業を手掛けている
将来性のあるSES企業の特徴には、SES事業以外のIT事業を手掛けていることが挙げられます。受託開発・自社開発にも取り組んでおり、優秀なエンジニアは受託開発事業部へと異動させることで、IT企業としての競争力を高めるケースは少なくありません。SES事業におけるエンジニアの教育ノウハウや営業ノウハウを、受託開発事業でも取り入れることにより、業績アップが期待できるイメージです。
自社でサービス・アプリを手掛けている自社開発企業であれば、SESや受託開発の案件に依存せず、盤石な経営基盤を築けていることを意味します。社内異動の希望を出すことにより、他者へ転職することなくジョブチェンジを狙うこともできるので、長期的に活躍しやすい将来性のある企業と判断できます。
教育制度・評価制度が整っている
将来性があるSES企業を選び、エンジニアとして長く活躍したいのであれば、教育制度・評価制度が整っている企業を選ぶのも大切です。充実した教育制度によって未経験からエンジニアとして活躍できる環境があり、適切な評価制度によって年収・待遇アップやキャリアアップのチャンスが与えられる環境であれば、エンジニアのキャリア形成でも有利に働きます。
教育制度・評価制度が整っている企業は、優秀なエンジニアが集まりやすく、SES企業としての競争力も高まる傾向にあります。SES業界における将来性が高い企業と判断できるので、就活の企業選びの際には教育制度・評価制度を重点的にチェックしてみましょう。
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6. 将来性が低いSES企業を見極めるためのポイント
SESの将来性は企業によって大きく異なります。同じSESという形態であっても、事業内容や取引構造、育成体制によって成長環境に差が生じるでしょう。そのため、業界全体のイメージではなく、企業ごとの特徴を見極めることが重要です。
将来性が低いと判断されやすい企業には、いくつかの共通点があります。事業構造や案件の受注経路、組織の年齢構成などを確認することで、リスクを事前に把握できるでしょう。ここでは、就活で確認しておきたい具体的なポイントを整理します。
SES事業・人材派遣事業しかない企業は要注意
将来性が低いSES企業の特徴には、SES事業しか手掛けていない、もしくはSES事業・人材派遣事業しか持っていない企業が挙げられます。広い意味では派遣会社と変わらないSES企業は、経営基盤が弱く企業としての安定性が低いと判断できます。派遣事業での業績が悪化すると経営が立ち行かなくなってしまうなど、将来性には不安が残ってしまうでしょう。
ただし、中にはエンジニアとしてのキャリアアップを支援するために、あえて受託開発や自社開発は行っていないSES企業も考えられます。SES事業や人材派遣事業しか持っていない企業を選ぶ際には、なぜ派遣事業しか手掛けていないのかをしっかりとリサーチするようにしましょう。
多重下請け構造の下層に位置する企業は避ける
IT企業には今でも多重下請け構造が残っており、三次請け・四次請けなどの下層に位置する企業は将来性が高いとは言えません。担当する案件は下流工程の仕事が多く、激務の割に報酬が少ない傾向にあるためです。元請けに近い案件が少ないということは業界内での営業力も低く、将来の業績アップも見込めないと判断できます。
業界の下層に位置する下請け企業では、エンジニアとしての将来のキャリア形成の観点からも不利になってしまうため、就職先としては避けた方が良いでしょう。
年齢層が偏っているSES企業も要注意
SES企業企業の中には、若手のエンジニアを大量に採用し、十分な研修を実施することなくクライアント企業へ派遣するなど、ブラックな企業も存在するのが事実です。そうしたブラック企業では、優秀な中堅・ベテランエンジニアがすぐに離職してしまうため、若手しか在籍していない年齢層の偏った組織になりがちです。
なお、SES営業や人材コーディネーターにベテラン社員が多かったとしても、SESエンジニアとして働く社員が若手ばかりだった場合、上記のようなブラック企業である可能性が高まることに注意しましょう。ブラック企業を避けるためにも、会社説明会などを通じてSESエンジニアの年齢層を確認しておくことをおすすめします。
もし「調べてみたものの、企業選びに不安がある」「本当にここで大丈夫か心配」と悩んだ際は、就活エージェントに相談してみるのも一つの手段です。レバテックルーキーはITエンジニアに特化した就活エージェントで、IT業界の特徴や各企業の内情にも精通しており、あなたの希望にあった企業を紹介できます。企業選びについて相談したいという方は、ぜひレバテックルーキーに登録して活用してみてください。
単価連動型・高還元SESが必ずしも良いとは限らない
単価連動型や高還元を掲げるSESが、必ずしも将来性が高いとは限りません。還元率が高いことは魅力的に映りますが、その仕組みや前提条件を理解せずに判断すると、想定と異なる働き方になる可能性があります。数字の高さだけで企業の安定性や成長環境まで保証されるわけではありません。
単価連動型では、案件単価に応じて給与が変動する仕組みが採用されることがあります。そのため、待機期間が発生した場合や単価の低い案件に配属された場合、収入が不安定になるケースも考えられるでしょう。
高還元を実現するために、研修制度や社内サポートにかける費用を抑えている企業も存在します。その結果、自己学習に依存する割合が高くなる可能性があるので注意しましょう。
さらに、営業体制が十分でない企業では、希望する分野の案件に参画しにくい場合があります。案件選択の自由度が高いと説明されていても、実際には選択肢が限られていることを覚えておきましょう。
就活では還元率だけで判断せず、待機時の待遇や教育体制、営業力の実態を確認することが重要です。長期的なキャリア形成にとって安定性と成長機会の両方が確保されているかを見極める姿勢が求められます。
業界ランキングの順位を過信しない
SES業界ランキングの順位だけで企業の将来性を判断することは適切ではありません。ランキングは売上高や従業員数など、特定の指標を基準に作成されることが一般的です。
そのため、順位が高いことと、エンジニアにとって成長しやすい環境であることは必ずしも一致しません。評価軸を理解せずに順位だけを見ると、実態とのずれが生じる可能性があります。
売上規模が大きい企業であっても、扱っている案件の内容や担当工程によって経験の幅は異なります。従業員数が多い場合でも、教育制度や評価制度が十分に整っているとは限りません。ランキングは企業規模を把握する目安にはなりますが、個々のエンジニアにとっての将来性を直接示すものではないのです。
さらに、ランキングは調査時点のデータに基づいて作成されるため、最新の業界動向や企業の方針転換が反映されていない場合もあります。順位が安定しているように見えても、事業内容が変化している可能性も考えられるでしょう。就活では数値や順位だけに依存せず、主要取引先や案件分野、育成体制などを具体的に確認し、総合的に判断する姿勢が重要になります。
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7. SESの将来性はエンジニア次第で変わる
SESの将来性は企業の仕組みだけで決まるものではありません。同じ環境で働いていても、取り組み方や目標設定によって成長度合いには差が生まれやすいです。
SESは案件ごとに環境が変わる働き方です。この特徴を成長機会と捉えるか、受け身で過ごすかによって、数年後の市場価値は大きく変わります。ここでは、SESで市場価値が下がりやすい人と高められる人の違い、そして10年後も活躍できる条件を整理しましょう。
SESで市場価値が下がる人の特徴
SESで市場価値が下がる人の特徴は、受け身の姿勢で業務に取り組む点にあります。与えられた作業だけをこなす状態が続くと、担当できる工程や技術の幅が広がりにくくなるでしょう。案件が変わっても同じ業務内容を繰り返すだけでは、経験としての積み上がりが限定的になります。
学習を業務時間内だけに限定してしまう姿勢も成長を妨げるでしょう。IT分野は技術の更新が速いため、自己研鑽を継続しないと知識が古くなる可能性があります。
新しい言語やクラウド技術に関心を持たない状態が続くと、担当できる案件が固定化されやすくなります。結果として、特定の分野での専門性も築きにくくなるでしょう。
さらに、将来の目標を持たずに案件を選ぶ場合、経験に一貫性が生まれにくくなります。短期的な条件だけで判断すると、キャリアの方向性が定まりません。
その結果、自身の強みを明確に説明できない状況になります。SESという働き方そのものが市場価値を下げるのではなく、主体的に学び、目標に沿って経験を積み重ねる姿勢が不足していることが、将来性に影響するでしょう。
SESで市場価値を高められる人の特徴
SESで市場価値を高められる人の特徴は、案件ごとに明確な目的を持って行動できる点にあります。将来どの分野で強みを築きたいのかを考え、その目標に近づく案件を選ぼうとする姿勢が重要です。配属先での業務を単なる作業として終わらせず、どの工程に関わり、どの技術を習得できるかを意識することで経験の質が高まります。
担当範囲を自ら広げようとする姿勢も市場価値向上につながります。設計書の背景を理解しようとする、レビューに積極的に参加するなど、小さな行動の積み重ねが専門性の形成に影響するでしょう。同じ現場であっても主体的に学ぶ姿勢があれば、得られる知識やスキルは大きく変わります。
さらに、自己学習を継続できる人は将来性を高めやすい傾向があります。資格取得や技術検証、クラウド環境の構築などを通じて実務外でも力を伸ばすことで、担当できる案件の幅が広がるでしょう。SESという働き方を制約ではなく成長機会と捉え、計画的に経験を積み重ねられる人ほど、市場価値を高めやすいといえます。
SESで10年後も活躍できるエンジニアの条件
SESで10年後も活躍できるエンジニアの条件は、技術力と再現性のある成果を積み重ねている点にあります。特定の現場だけで通用するスキルではなく、環境が変わっても応用できる基礎力を身につけている人は長期的に評価されやすいです。プログラミングの基礎や設計力、問題解決力といった土台が将来性を支えます。
上流工程や顧客折衝に挑戦してきた経験も重要です。要件を整理し、相手の意図をくみ取って提案できる力は、どの企業形態でも求められます。
技術だけでなく、説明力や調整力を高めることで、担当できる役割の幅が広がります。その結果、単なる作業者ではなくプロジェクトを支える存在として評価されやすくなるでしょう。
さらに、業界動向を把握し続ける姿勢も欠かせません。クラウドやセキュリティ分野など需要の高い領域に関心を持ち、計画的に学習を進めることで、10年後も必要とされる可能性が高まります。SESという働き方にかかわらず、変化に対応できる力を養うことが、長期的に活躍するための条件といえるでしょう。
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8. まとめ
SESの将来性は一概に低いとはいえません。多重下請け構造や案件内容によるばらつきがあるため、「SESは終わっている」といった極端な評価が広がることもあります。
しかし、IT需要そのものは拡大傾向にあり、SESという形態も引き続き活用されています。重要なのは業界全体のイメージで判断するのではなく、企業ごとの事業構造や取引先、教育体制を確認することです。
将来性はエンジニア自身の姿勢にも左右されます。受け身で業務をこなすだけでは市場価値は伸びにくい一方、目的を持って案件を選び、自己学習を継続することで成長機会を広げることができるでしょう。就活ではSESかSIerかという形式だけに注目するのではなく、どのような経験を積める環境かを具体的に確認し、自身の10年後を見据えて選択する視点が重要になります。
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