エンジニアとは?26種類の仕事内容を年収・適性とあわせて解説

エンジニアとは?26種類の仕事内容を年収・適性とあわせて解説
エンジニアは近年人気が高い職種の一つです。エンジニアには「システムエンジニア」「プログラマー」「フロントエンドエンジニア」など、さまざまな種類があり、それぞれ仕事内容が異なります。 この記事では、エンジニアとしてキャリアを積みたいと考えている方に向けて、主な種類や仕事内容を解説します。エンジニアの将来性や必要なスキルもまとめているので、ぜひ参考にしてください
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1. エンジニアとは?工学関連の専門知識を持つ技術者

エンジニアとは、工学(エンジニアリング)に関する専門知識をもった技術者のことです。機械工学分野や電子工学分野など、さまざまな領域で多くのエンジニアが活躍していますが、近年はインターネットやDX領域での需要が高まっています。
エンジニアには、システムエンジニアやプログラマーをはじめ、さまざまな種類があり、仕事内容も多種多様です。未経験からチャレンジできるものもあれば、ある程度の実務経験を必要とする職種もあります。
エンジニアの種類を正しく理解し、自分に合ったキャリアを選択しましょう。
 

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2. エンジニア職26種類の仕事内容

エンジニアの種類は、大きく5つに分類できます。

  • ・開発エンジニア

    ・Web系エンジニア

    ・インフラエンジニア

    ・プロジェクト管理

    ・その他のエンジニア

以下で、26種類の職種について、仕事内容や求められる能力などを解説するので、ぜひ参考にしてください。

開発エンジニアの種類

開発エンジニアとは、ソフトウェアやハードウェアを開発する技術者の総称です。開発エンジニアは、製品やサービスの要件定義から設計開発、プログラミングまで、幅広い作業を担います。
開発エンジニアの主な種類や仕事内容は、下表のとおりです。

 
種類 仕事内容 年収 主な関連資格 未経験者へのおすすめ度
システムエンジニア(SE) ITシステム全体の設計・導入・運用 400〜850万円 基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
プログラマー ソフトウェアのコーディング・デバッグ・テスト 350〜600万円 Oracle認定Java資格
Pythonエンジニア認定試験
PHP技術者認定試験
組み込みエンジニア ハードウェアに直接動作するソフトウェアの開発 400〜750万円 ETEC(組込み技術者試験)
エンベデッドシステムスペシャリスト試験OMG認定技術者資格試験
アプリケーションエンジニア Webアプリやスマホアプリの開発 400〜750万円 ・基本情報技術者試験
アプリケーション技術者試験
ゲームエンジニア スマホゲームやPCゲームアプリの開発 400〜750万円 Unity認定試験
C言語プログラミング能力認定試験
AIエンジニア 人工知能を活用したシステムやアプリケーションの開発 400〜800万円 G検定
E資格
AI実装検定

開発エンジニアは、専門分野や業務内容によって多くの種類があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

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システムエンジニア(SE)

システムエンジニアとは、ITシステムの設計から運用までの一連の業務を担う技術者のことです。顧客の要望やニーズをヒアリングしたうえで、課題を解決するためにシステムを設計し、テストまでを行います。
システムエンジニアは複雑なシステムを理解して構築するため、論理的思考が必要です。また、顧客やほかの技術者と頻繁にやりとりする機会があるため、対人コミュニケーション力を活かして働けるでしょう。

関連記事:新卒でSEになるためにしておくべき準備|仕事内容や必要な資格、求められるスキルまで解説

プログラマー

プログラマーは、プログラミング言語を使ってさまざまなシステムやソフトウェアを開発します。要件定義や設計に基づいてコーディングをし、プログラムの動作テストやデバッグなどを行うのが主な仕事です。
コーディングは情報を整理してからプログラミング言語を使って表現する必要があるほか、エラーの発生時には原因を特定して修正しなければなりません。そのため、プログラマーには、論理的思考力や集中力が求められます。

関連記事:新卒でプログラマーになるには?未経験でもなれる?就活に向けてやるべきこと

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアとは、家電製品や医療機器などのデバイスに内蔵されるコンピュータシステムの設計や開発を担う技術者のことです。製品のシステムが正常に作動するよう、あらゆる状況やリスクを想定してプログラミングする必要があります。
製品の制御プログラムにミスがあると、場合によっては火事などを引き起こす危険があるため、組み込みエンジニアには正確性が不可欠です。ほかには、ハードウェアやプログラミング言語の知識をはじめ、高度な技術と柔軟性が求められます。

関連記事:組み込みエンジニアに新卒で就職するには?仕事内容や年収も紹介

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アプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアは、Webアプリやスマホアプリなどの開発を担う技術者のことです。プログラミング言語を使って、要件定義から設計・プログラミング・運用までを担います。
アプリケーションエンジニアには、プログラミングやデータベースに関する知識のほか、コミュニケーション能力が求められます。

ゲームエンジニア

ゲームエンジニアとは、スマホゲームアプリやPCゲームアプリを開発する技術者のことです。また、ゲームエンジニアは、下記の職種に細分化されます。
 

  • ゲームプログラマー

    ・グラフィックプログラマー

    ・サウンドプログラマー

    ・ネットワークプログラマー


職種によっては、数学や物理学の知識を必要とするほか、ゲームエンジンに関するスキルやコミュニケーション能力が求められます。
関連記事:ゲーム業界の新卒入社は難しい?職種・向き不向きな人・必要なスキルを解説

AIエンジニア

AIエンジニアは、人工知能を活用したシステムやアプリケーションの開発を担います。近年は自動運転やスマートフォンの音声認識などを使ったサービスが普及し、注目を集めている職種です。
AIエンジニアはAIシステムを開発するプログラム分野と、蓄積されたデータの解析・改善を行うアナリティクス分野の2種類に大別されます。プログラミングの知識のほか、機械学習やディープラーニングといった、AI技術に関する高度な専門知識が求められる難しい職種です。

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Web系エンジニアの種類

Web系エンジニアとは、インターネット上のWebサイトや関連するアプリケーションソフトウェア開発を担う技術者を意味します。
Webエンジニアの主な種類や仕事内容は、下表のとおりです。

 
種類 仕事内容 年収 主な関連資格 未経験者へのおすすめ度
フロントエンドエンジニア WebサイトのUI設計・開発 350〜700万円 ・HTML5 プロフェッショナル認定試験
Web クリエイター能力認定試験
ウェブデザイン技能検定
バックエンドエンジニア Webサイトのサーバー側のロジック構築や データベースの設計・実装 500〜800万円 PHP技術者認定試験
Ruby技術者認定試験
Oracle認定Java資格
マークアップエンジニア Webサイトのコーディング・装飾 350〜600万円 ・HTML5プロフェッショナル認定試験
・Webクリエイター能力検定試験
Webデザイナー Webサイトのデザイン構築 350〜700万円 Webデザイナー検定
Photoshopクリエイター能力認定試験
以下で、Webエンジニアの種類を一つずつ解説します。

関連記事:Webエンジニアとはどんな仕事?新卒の年収や必要スキル、向いている人を解説

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フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、SNSサービスやWebサイトなどの目に見える部分を開発する技術者のことです。フロントエンドは直接ユーザーの目に触れる部分であるため、使いやすく興味を惹くようなデザインが求められます。
フロントエンドエンジニアには、ユーザーエクスペリエンス(UX)やユーザーインターフェース(UI)の知識が必要です。デザイナーやバックエンドエンジニアとの連携が多いため、コミュニケーション力がある人や、デザインが好きな人に向いているでしょう。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションの目に見えない部分の動作やデータ処理を扱う技術者のことです。具体的には、データベースの設計・実装・管理からサーバーのロジック開発、システムのセキュリティ対策までを担います。
バックエンドエンジニアは、複雑なサーバーやデータベースの問題に迅速に対応するため、論理的思考力や問題解決力が必要な職種です。
バックエンドエンジニアは、ユーザーには見えない部分の開発を担当するため、自らの成果が見えにくいこともあるでしょう。しかし、裏側の開発こそが全体のパフォーマンスに影響するため、その重要性を理解したうえで、堅実に粘り強く取り組む必要があります。

マークアップエンジニア

マークアップエンジニアは、デザイナーが作成したデザインをWebサイトとして機能するよう、文章構成やレイアウトを指定するエンジニアのことです。マークアップエンジニアも、広義的にはフロントエンドエンジニアに該当します。
マークアップエンジニアには、主にHTMLやCSSなどのコーディングスキルやデザイン力が必要です。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサービスやコーポレートサイトなどのデザインを構築する役割を担います。顧客の要望を整理し、ワイヤーフレームと呼ばれる設計図を作成するところから、実際のデザインやコーディング作業までが、Webデザイナーの仕事です。
Webデザイナーには、デザインツールを扱うスキルやコーディングスキル、マーケティングスキルが求められます。

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インフラエンジニアの種類

インフラエンジニアとは、システムを稼働させるために必要な基盤の設計・構築・運用・保守を担う技術者のことです。
インフラエンジニアの主な種類や仕事内容を下表にまとめました。

 
種類 仕事内容 年収 主な関連資格 未経験者へのおすすめ度
ネットワークエンジニア ネットワークの設計・構築・運用・トラブル対応 400〜700万円 Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA)
ネットワークスペシャリスト試験
サーバーサイドエンジニア サーバーの設定・管理・最適化 400〜1,000万円 LinuC(Linux技術者認定資格)
マイクロソフト認定資格
データベースエンジニア 大規模データベースの設計・導入・運用・安全性担保 500〜800万円 ORACLE MASTER
データベーススペシャリスト試験
セキュリティエンジニア インフラのセキュリティ対策や監視 500〜800万円 情報処理安全確保支援士試験
CCNP Security認定
クラウドエンジニア クラウドサービスを用いたインフラの設計・構築・運用/td> 500〜900万円 ・情報処理安全確保支援士試験
AWS認定資格

インフラエンジニアはシステムを安定的に支える重要な役割を担い、障害が発生した際の対応能力や最新の技術トレンドにキャッチアップする能力が求められます。

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキルと就活のポイントを紹介
 

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ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、インフラの核となるネットワークの設計・構築・運用・保守に携わる技術者のことです。Wi-Fiなどの無線を使ったネットワークや、クラウド上における仮想ネットワークの構築も業務範囲に含まれます。
ネットワークエンジニアの仕事では、設計した内容を正確に設定していく緻密さが求められるため、細かい作業が得意な人に向いているでしょう。また、ネットワークの技術は日々進化しているため、新しい技術をキャッチアップする好奇心と学習意欲も求められます。
関連記事:ネットワークエンジニアに新卒でなる方法|企業選びのポイントまで解説

サーバーサイドエンジニア

サーバーサイドエンジニアとは、サーバー側で動作するプログラムを開発する技術者のことです。Webサービスの裏側においては、さまざまな情報がデータベースに登録されるようになっており、サーバーサイドエンジニアが処理全般の開発・保守を担います。
主にPHPやRuby、Javaといった言語を扱うため、サーバーサイドエンジニアとして働くためには、プログラミングやデータベースなど、各種サーバーに関する知識が必要です。

データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、データベースの設計・開発を担当する技術者を意味します。Webサービスの利用にはデータベースが不可欠のため、IT化が進むなか、データベースエンジニアの重要性が高まっている傾向です。
データベースエンジニアには、論理的思考力や技術的な知識のほか、データの安全性や整合性に対する責任感が求められます。
 

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セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティの専門家としてセキュリティシステムの設計・構築・運用を担う技術者のことです。主に、顧客のニーズに合わせたセキュリティシステムを提案したり、システムの脆弱性を発見して未然に対策を行ったりしています。
近年はサイバー攻撃の手法が高度化しており、セキュリティエンジニアとして活躍するためには、最新の知識を学び続ける姿勢が欠かせません。
また、セキュリティエンジニアはスキルを使って企業に不利益になる行動も取れてしまう立場にあります。そのため、モラルを守れる誠実な人に適性がある仕事だといえるでしょう。

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クラウドエンジニア

クラウドエンジニアとは、クラウド上のシステムの設計から運用まで担う技術者を指します。近年はインフラ環境をオンプレミスからクラウド上に移行する企業が増えており、クラウドエンジニアの需要が増加傾向です。
クラウドエンジニアには、AWSをはじめとするクラウドサービスの知識のほか、必要に応じてオンプレミスの知識が求められます。

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プロジェクト管理に関連する種類

IT業界には、プロジェクト管理に関連する職種も少なくありません。主に、上流工程でシステムの企画から運用までを管理する役割を担います。
プロジェクト管理に関連する主な種類や仕事内容は、下表のとおりです。

 
種類 仕事内容 年収 主な関連資格 未経験者へのおすすめ度
プロジェクトマネージャー システム開発に関するプロジェクト全体の管理 500〜900万円 応用情報技術者試験
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトリーダー 開発現場の管理 500〜800万円 ・応用情報技術者試験
・プロジェクトマネージャ試験
ブリッジエンジニア 海外と協業するプロジェクトの橋渡し役 500〜800万円 ・応用情報技術者試験
・プロジェクトマネージャ試験
TOEIC
ITコンサルタント ITを活用した課題解決の提案 500〜900万円 情報処理安全確保支援士試験
CCNP Security認定

以下で、それぞれの種類について解説します。

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プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、システム開発においてプロジェクト全体を管理する役割です。予算や納期など、プロジェクトの進行をコントロールする立場にあり、トラブルの発生時には対策を講じて意思決定をします。
プロジェクトマネージャーには、技術的なスキルに加えて、進捗管理能力やコミュニケーションスキルが必要です。管理業務が中心のため、エンジニアとして経験を積んでから任されるケースが多いといえます。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーは、プロジェクトマネージャーの下で開発現場の管理を担う立場です。チームリーダーとして、メンバーの仕事や進捗の管理を行います。
会社やプロジェクトの規模によっては、プロジェクトマネージャーがリーダーを兼任するケースも珍しくありません。プロジェクトの遂行に必要な技術的なスキルのほか、コミュニケーション能力やリーダーシップが求められます。

関連記事:プロジェクトマネジメントとは│注意点や信頼されるための要素も解説

ブリッジエンジニア

ブリッジエンジニアとは、海外と協業するプロジェクトにおいて、日本メンバーと海外メンバーの橋渡しをする技術者のことです。
近年は国内のIT人材不足から、海外の人材を採用して現地で開発を行う企業が増えており、ブリッジエンジニアのニーズが高まっています。ブリッジエンジニアの仕事は、主に海外の現場とコミュニケーションを図りながら、プロジェクトが円滑に進むように支援することです。
言葉や距離の壁を越えて海外とやりとりするブリッジエンジニアには、語学力とコミュニケーション力が求められます。加えて、ブリッジエンジニアは、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーを兼任することも多いため、マネジメント力も必要です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、顧客の業界や経営状況を理解したうえで、課題解決のためにITを活用した提案をします。
ITコンサルタントになるために必須の資格はありません。しかし、システムエンジニアやプロジェクトリーダーを経験してからキャリアアップする人のほうが、市場価値は高いといえます。
ITコンサルタントとして活躍するためには、IT関連の知識やスキルに加えて、コミュニケーション能力や経営スキルが必要です。

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その他のエンジニアの種類

エンジニアには、ほかにもさまざまな種類があります。テストエンジニアやセールスエンジニアなど、その他の種類や仕事内容は、下表のとおりです。
    

種類 仕事内容 年収 主な関連資格 未経験者へのおすすめ度
テストエンジニア 完成したプログラムのテスト実施 400〜700万円 JSTQB認定テスト技術者資格
ソフトウェア品質技術者資格認定
セールスエンジニア IT知識を活かした課題解決の提案 500〜800万円 基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
データサイエンティスト 意思決定のためのデータ分析・サポート 400〜700万円 データサイエンティスト検定
統計検定データサイエンス基礎
社内SE 自社のシステム構築・運用・保守 400〜700万円 ・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
フルスタックエンジニア あらゆる分野のシステム開発 500〜900万円 ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
ITヘルプデスク 技術的な問い合わせや製品のトラブル対応 400〜700万円 ・基本情報処理技術者試験
情報セキュリティマネジメント試験
フィールドエンジニア 顧客先の現場におけるトラブル解決 350〜700万円 マイクロソフト認定資格
機械設計技術者試験

それぞれの職種について、詳しく見ていきましょう。

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テストエンジニア

テストエンジニアとは、完成したプログラムをテストし、バグを見つけ出す役割の技術者です。
以前はシステムエンジニアやプログラマーがテストを担当するのが一般的でしたが、最近はテスト専門のエンジニアが活躍している企業も増えています。なぜなら、システムについて熟知しているテストエンジニアに業務を任せることで、テストの効率化を図り、正確性を高められるからです。
テストはシステムの品質を左右する要素でもあるため、企業によっては高度なスキルを求められるケースも少なくありません。

セールスエンジニア

セールスエンジニアとは、IT知識を活用して、顧客の課題解決のために製品を提案する技術者のことです。
企業向けのシステムはカスタマイズが一般的で、機能や価格は固定されていません。そのため、機能を追加すると価格が上がる一方で、機能を減らすとシステムの使い勝手が悪くなる可能性があります。
セールスエンジニアの仕事は、このような状況で価格と性能の最適なバランスを見つけて顧客に提案することです。セールスエンジニアには、IT関連の知識に加えて、顧客のビジネスに関する知識や高いコミュニケーション能力が求められます。
なお、未経験でセールスエンジニアになる場合、初めは先輩のサポート業務を担当しながら、実際の営業現場での経験を積んでスキルアップしていくケースがほとんどです。

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、データを分析し、企業にとって有益な情報を意思決定に反映できるようサポートする役割を担います。データベースを扱ったりプログラミングを行ったりする機会もあるため、ITスキルが必要な点でエンジニアと同じです。
データサイエンティストの役割は、データを活用して顧客の事業に貢献することであり、顧客のビジネスに対する理解が欠かせません。また、課題解決のために提案する際には、論理的思考力やプレゼンテーション能力が求められます。

関連記事:データサイエンティストに新卒でなる方法|将来の展望から適性まで紹介します

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社内SE

社内SEとは、自社のシステム構築・運用・保守に関わる業務を担う技術者のことです。ほかにも、ネットワーク環境の構築やパソコンをはじめとする機器の管理なども行う場合があります。
社内SEとして活躍するためには、システムエンジニアと同様に、論理的思考力やコミュニケーション力が必要です。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、幅広いスキルセットを持った技術者を意味します。システム開発の上流から下流、プログラミングからインフラ基盤構築まで、幅広い作業領域を担うのが特徴です。
フルスタックエンジニアには、複数のプログラミング言語やインフラに関する知識など、高度なスキルが求められます。

ITヘルプデスク

ITヘルプデスクとは、顧客や社員からの技術的な問い合わせや製品のトラブルに対応する職種です。未経験でも挑戦しやすい一方で、エンジニア職とは認識されにくい部分もあります。
ITヘルプデスクの仕事には、主にユーザーが分かりやすいように説明できるコミュニケーション能力が必要です。

フィールドエンジニア

フィールドエンジニアは、顧客先のパソコンやプリンターなどの機器に不具合が起きた際に現場へ駆けつけてトラブルを解決します。営業職と一緒に仕事をする機会も多く、機器の点検やトラブルシューティングなどが主な仕事です。
フィールドエンジニアには、技術的な知識に加えて、コミュニケーション能力やプロジェクト管理スキルが求められます。

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3. エンジニアに求められるスキルや適性

エンジニアにはさまざまな種類がありますが、技術力やコミュニケーション能力など、どの職種にも共通して必要なスキルも少なくありません。
以下で、エンジニアに求められるスキルを紹介するので、自分の適性を判断するための参考にしてください。

技術力

エンジニアには自分が担当する領域に関する知識が求められます。必要な技術はエンジニアの種類によって異なるものの、どのエンジニアも下記に関する基礎的な理解が必要です。

  • ・ソフトウェア

    ・ハードウェア

    ・データベース

    ・ネットワーク

    ・セキュリティ

志望する職種を絞ったら、具体的にどのような技術力が必要になるかを確認しましょう。

好奇心

エンジニアには、好奇心が必要です。IT業界は技術の進化が速く、エンジニアとして活躍し続けるには常に最新の技術を学ぶ姿勢が欠かせません。義務的に勉強するというよりは、積極的に好奇心を持って技術を学べる人のほうがエンジニアに向いています。
エンジニアとしてキャリアアップや収入アップを実現させるためにも、高度なスキルを身につけることが大切です。好奇心を持って学び続ければ、自分のスキルを仕事に活かすことにやりがいを感じられるでしょう。

マネジメント力

エンジニアに求められるスキルとして、マネジメント力が挙げられます。基本的にシステム開発はチームで取り組むのが基本です。そのため、メンバーの管理や全体のスケジュール調整において、マネジメント力を活かす場面が多くあります。
新卒で入社後すぐにリーダーを任されるケースは少ないものの、マネジメント力を身につければキャリアの選択肢が広がるでしょう。

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コミュニケーション力

チームで仕事を進めるためには、コミュニケーション力が不可欠です。また、エンジニアはチームメンバーのほか、関係部署の社員や顧客など、多くの人とやりとりする機会があります。
具体的には、「相手の話を否定せずに共感を示しながら最後まで聞く」「状況を客観的に説明する」などと意識すると、周囲との信頼関係を築けるでしょう。
信頼関係を構築できれば、顧客の悩みや課題をより深いところから引き出せたり、チームメンバーの結束が強まったりするメリットもあります。

論理的思考力

エンジニアには、論理的思考力も必要です。エンジニアの仕事には直感ではなく、根拠に基づいた論理的な思考力と行動が欠かせません。
発生した障害の原因を突き止めたり、顧客からの要望を実装できるかどうかを判断したりする際に、論理的思考力を活かせるでしょう。エンジニアの種類によって求められる技術力は異なるものの、論理的思考力は共通して重要なポータブルスキルだといえます。
関連記事:新卒エンジニアに未経験でなるには?エンジニア就職に向いている人はこんな人

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4. エンジニアの将来性

IT業界やエンジニア職は将来性が高く、就活生に人気の職種です。
以下で、エンジニアの将来性について解説するので、ぜひ参考にしてください。

IT技術は幅広い業界で活用されている

今では幅広い業界でIT技術が導入されており、多くの企業にとってITはビジネスシーンで欠かせないものの一つです。そのため、今後もエンジニアの需要は高まっていくと予想されます。
実際に、学習意欲を持って知識やスキルをアップデートし続ける限り、仕事がなくなるリスクは少ないといえるでしょう。

IT業界は人材不足が続いている

エンジニアの需要が年々高まり、IT業界は人材が不足している傾向です。経済産業省の「IT人材需給に関する調査 調査報告書(20p)」によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると試算されています。
スキルが高い人材のほうがよりニーズがあるため、技術を磨き続けられる人ほどエンジニアとして活躍できると考えられるでしょう。

スキルを磨くことでキャリアップや年収アップできる

エンジニアになると、スキルを磨いてキャリアアップも可能です。実際に、エンジニアは身につけた知識や経験が評価される傾向にあるため、スキルを磨くことで年収アップを狙えます。
特に、AIやビッグデータなど、最先端技術の知識を持つエンジニアは需要が高く、高待遇が期待できるでしょう。

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5. エンジニアになるための勉強法

エンジニアとして活躍したいのであれば、まずはプログラミングの勉強から始めるのがおすすめです。
以下で、プログラミングの勉強法を解説するので、エンジニアになるための準備を進めたい方はぜひ参考にしてください。

専門学校やプログラミングスクールに通う

基礎から応用まで着実にスキルを身につけるなら、専門学校やプログラミングスクールに通うのがおすすめです。
プログラミングスクールなら自分のレベルに合わせて指導が受けられるほか、分からない点はすぐに講師に質問できるメリットがあります。しっかりと勉強のサポートが受けられるので、必要なスキルが身につきやすいでしょう。
大学生・大学院生向けのプログラミングスクール「レバテックカレッジ」では、3ヶ月でオリジナルのアプリケーションをつくれるカリキュラムを提供しています。また、就職に向けた支援も行っているので、プログラミング未経験の方やスキルに不安がある方は、ぜひ検討してみてください。

参考書や動画を活用して独学で学ぶ

プログラミングは参考書や動画などを活用して独学でも身につけられます。独学は費用を抑えて、自分のペースで学べるメリットもありますが、なかなか勉強を進められない人も少なくありません。
独学でゼロから勉強を始める場合には、「何から手をつけたらよいのか」「何をどの順番で勉強すればよいのか」といった疑問や不安を抱きがちです。プログラミングスクールであればすぐに講師に質問できますが、独学の場合は自分で正解を探さなければなりません。
独学は自分で調べて情報を取りに行ける人には向いていますが、どのように勉強を進めたらよいか不安な方はプログラミングスクールに通いましょう。

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6. まとめ

エンジニアには多くの種類があり、仕事内容や求められるスキルがそれぞれで異なります。エンジニアとしての就職を目指している場合は、まず志望する職種への適性があるかどうかを知ることが大切です。
IT技術は幅広い産業で活用されており、エンジニアの需要は今後もますます高まっていくと予想されます。技術力を身につけるのが好きな方やチームで協力して仕事を進められる方は、エンジニアの適性が高いといえるでしょう。
興味・関心のあるエンジニアの種類を見つけたら、プログラミングスクールに通うなどして、学生のうちから知識やスキルを身につけておいてください。

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