エンジニアの種類26種をまとめて解説!仕事内容や年収はどう違う?

エンジニアの種類26種をまとめて解説!仕事内容や年収はどう違う?
エンジニアは近年人気・需要ともに高い職種の一つですが、一言で「エンジニア」といっても扱う領域や仕事内容によってさまざまな種類があります。

「システムエンジニア」や「インフラエンジニア」「フロントエンジニア」など聞いたことがあるけれど、具体的には何が違うのかよく分かっていない…という方も多いのではないでしょうか。
この記事では各エンジニアの仕事内容についてご紹介します。それぞれの年収や必要なスキルなどもあわせて解説しますので、これからエンジニアとしての就職・転職を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

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1.エンジニアには大きく5つの分類がある

本来「エンジニア」という言葉自体は、工学に関連する専門の技術を持った技術者・開発者を意味します。近年はIT技術を使ってシステムやソフトウェア開発などを行う「ITエンジニア」を指すことが多いですが、その範囲は広く、担当する分野によって大きく5つに分けることができます。
 

  • ・開発エンジニア

    ・Web系エンジニア

    ・インフラエンジニア

    ・プロジェクト管理系エンジニア

    ・その他のエンジニア


領域が異なると、使用するプログラミング言語や求められるスキルも異なります。まずはそれぞれの分野を把握し、そのなかでどのような職種が存在するのかを見ていきましょう。

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2.開発系エンジニア

開発エンジニアとは、ソフトウェアやハードウェアを開発する技術者の総称です。開発エンジニアは、製品やサービスの要件定義から設計開発、プログラミングまで、幅広い作業を担います。
開発エンジニアの主な種類や仕事内容は、下表のとおりです。

職種

仕事内容

年収

関連資格

システムエンジニア(SE)

ITシステム全体の設計・導入・運用

400〜850万円

・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験

プログラマー

ソフトウェアのコーディング・デバッグ・テスト

350〜600万円

・Oracle認定Java資格
・Pythonエンジニア認定試験
・PHP技術者認定試験

組み込みエンジニア

ハードウェアに直接動作するソフトウェアの開発

400〜750万円

・ETEC(組込み技術者試験)

 

 

 

・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
・OMG認定技術者資格試験

アプリケーションエンジニア

Webアプリやスマホアプリの開発

400〜750万円

・基本情報技術者試験
・アプリケーション技術者試験

ゲームエンジニア

スマホゲームやPCゲームアプリの開発

400〜750万円

・Unity認定試験
・C言語プログラミング能力認定試験

AIエンジニア

人工知能を活用したシステムやアプリケーションの開発

400〜800万円

・G検定
・E資格
・AI実装検定

システムエンジニア(SE)

システムエンジニアとは、ITシステムの設計から運用までの一連の業務を担う技術者のことです。「SE」とも呼ばれ、顧客の要望やニーズをヒアリングしたうえで、課題を解決するためにシステムを設計し、テストまでを行います。

システムエンジニアが自らプログラミングを行う場合もありますが、どちらかというとプロジェクト全体をまとめるリーダー的な役割を担うことが多いです。また、プログラミングにかかる予算や人材管理などもシステムエンジニアの仕事です。

システムエンジニアに必要なスキル

システムエンジニアは複雑なシステムを理解して構築するため、論理的思考が必要です。また、顧客やほかの技術者と頻繁にやりとりする機会があるため、対人コミュニケーション力や、異なる職種の人にも分かりやすく説明する力などが求められます。

関連記事:新卒でSEになるためにしておくべき準備|仕事内容や必要な資格、求められるスキルまで解説

プログラマー

プログラマーは、プログラミング言語を使ってさまざまなシステムやソフトウェアを開発します。システムエンジニアが作成した要件定義や設計に基づいてコーディングをし、プログラムの動作テストやデバッグなどを行うのが主な仕事です。

プログラマーに求められるスキル

コーディングは情報を整理してからプログラミング言語を使って表現する必要があるほか、エラーの発生時には原因を特定して修正しなければなりません。そのため、プログラマーには、論理的思考力や集中力が求められます。

また、PHPやJavaScript、Rubyなど複数のプログラミング言語を扱える方がプログラマーとしての市場価値は高くなるため、プログラミングを含めたモノづくりが好きな人が向いているでしょう。

関連記事:新卒でプログラマーになるには?未経験でもなれる?就活に向けてやるべきこと

組み込み系エンジニア

組み込みエンジニアとは、家電製品や医療機器などのデバイスに内蔵されるコンピュータシステムの設計や開発を担う技術者のことです。製品のシステムが正常に作動するよう、あらゆる状況やリスクを想定してプログラミングする必要があります。

新卒のうちは、ほかのITエンジニアと同様、仕様書に沿ったテストの実施や軽微なバグの修正など、比較的簡単な業務からスタートすることが多いとされています。
 

組み込みエンジニアに求められるスキル

製品の制御プログラムにミスがあると、場合によっては火事などを引き起こす危険があるため、組み込みエンジニアには正確性が不可欠です。ほかには、ハードウェアやプログラミング言語の知識をはじめ、高度な技術と柔軟性が求められます。

関連記事:組み込みエンジニアに新卒で就職するには?仕事内容や年収も紹介

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アプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアは、Webアプリやスマホアプリなどの開発を担う技術者のことです。プログラミング言語を使って、要件定義から設計・プログラミング・運用までを担います。自分が携わったアプリを多くの人に使用してもらえ、反応が感じやすいるのがやりがいにつながる

アプリケーションエンジニアに求められるスキル

アプリケーションエンジニアには、アプリケーションやデータベースに関する知識のほか、コミュニケーション能力が求められます。また、ほかのエンジニア職種と比べてプログラミングの比重が大きくなりやすいため、プログラミングが好きという方の方が向いていると言えるでしょう。

関連記事:アプリケーションエンジニアに向いている人とは?7つの特徴と就活のコツを解説

ゲームエンジニア

ゲームエンジニアとは、スマホゲームアプリやPCゲームアプリを開発する技術者のことです。また、ゲームエンジニアは、下記の職種に細分化されます。
 

  • ゲームプログラマー

    ・グラフィックプログラマー

    ・サウンドプログラマー

    ・ネットワークプログラマー

ゲームエンジニアに求められるスキル

一口に「ゲームエンジニア」といっても、モバイルゲームなのか、コンシューマー向けゲームなのかなど担当するゲームによって開発に使われるプログラミング言語が異なります。たとえば、コンシューマー向けはC++、モバイル向けはSwiftやJava、Kotlinなどのプログラミング言語を用いることが多いです。

また、情報を保存するデータベースや、サーバーと情報を通信するためのネットワークの知識が求められる場合もあります。また当たり前ですが、ゲームが好きであるということも重要な要素です。

関連記事:新卒でゲーム会社に就職する方法は?選考に受かるコツも紹介

AIエンジニア

AIエンジニアは、人工知能を活用したシステムやアプリケーションの開発を担います。近年は自動運転やスマートフォンの音声認識などを使ったサービスが普及し、注目を集めている職種です。

AIエンジニアはAIシステムを開発するプログラム分野と、蓄積されたデータの解析・改善を行うアナリティクス分野の2種類に大別されます。

AIエンジニアに求められるスキル

プログラミングの知識のほか、機械学習やディープラーニングといった、AI技術に関する高度な専門知識が求められます。また、AIシステムにとってはどのようなデータを準備するのかも重要であり、データ関連の作業も多く発生するため、データ分析の知識やスキルも求められるでしょう。

関連記事:新卒でAIエンジニアになるには?AIエンジニアの仕事内容や新卒AIエンジニアを募集している企業を紹介

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3.Web系エンジニア

Web系エンジニアとは、インターネット上のWebサイトや関連するアプリケーションソフトウェア開発を担う技術者を意味します。
Webエンジニアの主な種類や仕事内容は、下表のとおりです。

職種

仕事内容

年収

関連資格

フロントエンドエンジニア

WebサイトのUI設計・開発

350〜700万円

・HTML5 プロフェッショナル認定試験
・Web クリエイター能力認定試験
・ウェブデザイン技能検定

バックエンドエンジニア

Webサイトのサーバー側のロジック構築や データベースの設計・実装

500〜800万円

・PHP技術者認定試験
・Ruby技術者認定試験
・Oracle認定Java資格

マークアップエンジニア

Webサイトのコーディング・装飾

350〜600万円

・HTML5プロフェッショナル認定試験
・Webクリエイター能力検定試験

Webデザイナー

Webサイトのデザイン構築

350〜700万円

・Webデザイナー検定
・Photoshopクリエイター能力認定試験

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、SNSサービスやWebサイトなどの目に見える部分を開発する技術者のことです。フロントエンドは直接ユーザーの目に触れる部分であるため、使いやすく興味を惹くようなデザインが求められます。

フロントエンドエンジニアに求められるスキル

フロントエンドエンジニアには、ユーザーエクスペリエンス(UX)やユーザーインターフェース(UI)の知識が必要です。デザイナーやバックエンドエンジニアとの連携が多いため、コミュニケーション力がある人や、デザインが好きな人に向いているでしょう。

関連記事:フロントエンドエンジニアは新卒・未経験でもなれる?採用される5つの方法

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションの目に見えない部分の動作やデータ処理を扱う技術者のことです。具体的には、データベースの設計・実装・管理からサーバーのロジック開発、システムのセキュリティ対策までを担います。

バックエンドエンジニアは、ユーザーには見えない部分の開発を担当するため、自らの成果が見えにくいこともあるでしょう。しかし、裏側の開発こそが全体のパフォーマンスに影響するため、その重要性を理解したうえで、堅実に粘り強く取り組む必要があります。

バックエンドエンジニアに求められるスキル

バックエンドエンジニアは、複雑なサーバーやデータベースの問題に迅速に対応するため、論理的思考力や問題解決力が必要です。また安全に運用するためにセキュリティに関する知識や、SQLなどのデータベースに関する知識も求められます。

関連記事:フロントエンドとバックエンドにある3つの違いについて解説|必要なスキルは?

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マークアップエンジニア

マークアップエンジニアは、デザイナーが作成したデザインをWebサイトとして機能するよう、文章構成やレイアウトを指定するエンジニアのことです。マークアップエンジニアも、広義的にはフロントエンドエンジニアに該当します。

マークアップエンジニアに求められるスキル

マークアップエンジニアには、主にHTMLやCSSなどのコーディングスキルやデザイン力が必要です。また、ユーザーにとってより使いやすいWebサイトにしていくためにUIUXやSEOの知識が求められる場合もあります。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサービスやコーポレートサイトなどのデザインを構築する役割を担います。顧客の要望を整理し、ワイヤーフレームと呼ばれる設計図を作成するところから、実際のデザインやコーディング作業までが、Webデザイナーの仕事です。

Webデザイナーに求められるスキル

Webデザイナーには、PhotoshopやIllustratorといったデザインツールを扱うスキルや、HTML、CSSなどWebサイトの見た目を作り上げるうえで必要なコーディングスキルが求められます。また、配色やフォント選び、伝えたい情報に優先順位をつけて整理する力、トレンドのデザインなど、総合的なデザインスキルも必要とされるでしょう。

関連記事:Webデザイナーへの就職は厳しい?仕事内容や7つの必要なスキルを解説

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4.インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、システムを稼働させるために必要な基盤の設計・構築・運用・保守を担う技術者のことです。
インフラエンジニアの主な種類や仕事内容を下表にまとめました。

職種

仕事内容

年収

関連資格

ネットワークエンジニア

ネットワークの設計・構築・運用・トラブル対応

400〜700万円

・Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA)
・ネットワークスペシャリスト試験

サーバーサイドエンジニア

サーバーの設定・管理・最適化

400〜1,000万円

・LinuC(Linux技術者認定資格)
・マイクロソフト認定資格

データベースエンジニア

大規模データベースの設計・導入・運用・安全性担保

500〜800万

・ORACLE MASTER
・データベーススペシャリスト試験

セキュリティエンジニア

インフラのセキュリティ対策や監視

500〜800万円

・情報処理安全確保支援士試験

 

 

 

・CCNP Security認定

クラウドエンジニア

クラウドサービスを用いたインフラの設計・構築・運用

500〜900万円

・情報処理安全確保支援士試験
・AWS認定資格


インフラエンジニアはシステムを安定的に支える重要な役割を担い、障害が発生した際の対応能力や最新の技術トレンドにキャッチアップする能力が求められます。

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキルと就活のポイントを紹介

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、インフラの核となるネットワークの設計・構築・運用・保守に携わる技術者のことです。Wi-Fiなどの無線を使ったネットワークや、クラウド上における仮想ネットワークの構築も業務範囲に含まれます。

ネットワークエンジニアに求められるスキル

ネットワークエンジニアの仕事では、設計した内容を正確に設定していく緻密さが求められるため、細かい作業が得意な人に向いているでしょう。また、ネットワークの技術は日々進化しているため、新しい技術をキャッチアップする好奇心と学習意欲も求められます。

また、知識としては世界最大手のネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施する「シスコ技術者認定試験」を取得しておけると安心です。

関連記事:ネットワークエンジニアに新卒でなる方法|企業選びのポイントまで解説

サーバーサイドエンジニア

サーバーサイドエンジニアとは、サーバー側で動作するプログラムを開発する技術者のことです。Webサービスの裏側においては、さまざまな情報がデータベースに登録されるようになっており、サーバーサイドエンジニアが処理全般の開発・保守を担います。

サーバーサイドエンジニアに求められるスキル

主にPHPやRuby、Javaといった言語を扱うため、サーバーサイドエンジニアとして働くためには、プログラミングやデータベースなど、各種サーバーに関する知識が必要です。

関連記事:サーバーサイドエンジニアとはどんな職業?業務内容や魅力・年代別の目安年収を詳しく解説

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データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、データベースの設計・開発を担当する技術者を意味します。Webサービスの利用にはデータベースが不可欠のため、IT化が進むなか、データベースエンジニアの重要性が高まっている傾向です。

データベースエンジニアに求められるスキル

データベースエンジニアには、論理的思考力や技術的な知識のほか、データの安全性や整合性に対する責任感が求められます。また、OracleやMySQLなどのデータベースに関する知識も必要です。

関連記事:データベースエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性について解説

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティの専門家としてセキュリティシステムの設計・構築・運用を担う技術者のことです。主に、顧客のニーズに合わせたセキュリティシステムを提案したり、システムの脆弱性を発見して未然に対策を行ったりしています。

セキュリティエンジニアに求められるスキル

近年はサイバー攻撃の手法が高度化しており、セキュリティエンジニアとして活躍するためには、最新の知識を学び続ける姿勢が欠かせません。また、セキュリティエンジニアはスキルを使って企業に不利益になる行動も取れてしまう立場にあります。そのため、モラルを守れる誠実な人に適性がある仕事だといえるでしょう。

関連記事:セキュリティエンジニアに新卒でなるには?必要なスキルや向いている人の特徴

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアとは、クラウド上のシステムの設計から運用まで担う技術者を指します。近年はインフラ環境をオンプレミスからクラウド上に移行する企業が増えており、クラウドエンジニアの需要が増加傾向です。

クラウドエンジニアに求められるスキル

クラウドエンジニアには、AWSをはじめとするクラウドサービスの知識のほか、必要に応じてオンプレミスの知識が求められます。またクラウド上のITインフラをサイバー攻撃やウイルスから守る必要があり、セキュリティに関する知識も欠かせないでしょう。

関連記事:クラウドエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要資格と新卒入社のコツを紹介

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5.プロジェクト管理系エンジニア

IT業界には、プロジェクト管理に関連する職種も少なくありません。主に、上流工程でシステムの企画から運用までを管理する役割を担います。
プロジェクト管理に関連する主な種類や仕事内容は、下表のとおりです。

職種

仕事内容

年収

関連資格

プロジェクトマネージャー

システム開発に関するプロジェクト全体の管理

500〜900万円

・応用情報技術者試験
・プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトリーダー

開発現場の管理

500〜800万円

・応用情報技術者試験
・プロジェクトマネージャ試験

ブリッジエンジニア

海外と協業するプロジェクトの橋渡し役

500〜800万円

・応用情報技術者試験
・プロジェクトマネージャ試験
・TOEIC

ITコンサルタント

ITを活用した課題解決の提案

500〜900万円

・情報処理安全確保支援士試験
・CCNP Security認定

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、システム開発においてプロジェクト全体を管理する役割です。予算や納期など、プロジェクトの進行をコントロールする立場にあり、トラブルの発生時には対策を講じて意思決定をします。

プロジェクトマネージャーに求められるスキル

プロジェクトマネージャーには、技術的なスキルに加えて、進捗管理をはじめとしたマネジメントスキルが必要です。管理業務が中心のため、エンジニアとして経験を積んでから任されるケースが多いといえます。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーは、プロジェクトマネージャーの下で開発現場の管理を担う立場です。チームリーダーとして、メンバーの仕事や進捗の管理を行います。
会社やプロジェクトの規模によっては、プロジェクトマネージャーがリーダーを兼任するケースも珍しくありません。プロジェクトの遂行に必要な技術的なスキルのほか、コミュニケーション能力やリーダーシップが求められます。

関連記事:新卒からプロジェクトマネージャーになるには?必要な経験・スキルをロードマップで解説

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ブリッジエンジニア

ブリッジエンジニアとは、海外と協業するプロジェクトにおいて、日本メンバーと海外メンバーの橋渡しをする技術者のことです。
近年は国内のIT人材不足から、海外の人材を採用して現地で開発を行う企業が増えており、ブリッジエンジニアのニーズが高まっています。ブリッジエンジニアの仕事は、主に海外の現場とコミュニケーションを図りながら、プロジェクトが円滑に進むように支援することです。

ブリッジエンジニアに求められるスキル

言葉や距離の壁を越えて海外とやりとりするブリッジエンジニアには、語学力とコミュニケーション力が求められます。加えて、ブリッジエンジニアは、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーを兼任することも多いため、マネジメント力も必要です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、顧客の業界や経営状況を理解したうえで、課題解決のためにITを活用した提案をします。
ITコンサルタントになるために必須の資格はありません。しかし、システムエンジニアやプロジェクトリーダーを経験してからキャリアアップする人のほうが、市場価値は高いといえます。

ITコンサルタントに求められるスキル

ITコンサルタントとして活躍するためには、IT関連の知識やスキルに加えて、コミュニケーション能力や経営スキルが必要です。また顧客の状況を正確に把握したうえで適切な解決策を提案することが求められるため、顧客事業の内外に関する幅広い情報を収集する能力や、分析力も必要となってきます。

関連記事:新卒でITコンサルタントになるために知っておくべきこと7選

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6.その他のエンジニア

エンジニアには、ほかにもさまざまな種類があります。テストエンジニアやセールスエンジニアなど、その他の種類や仕事内容は、下表のとおりです。

職種

仕事内容

年収

関連資格

テストエンジニア

完成したプログラムのテスト実施

400〜700万円

・JSTQB認定テスト技術者資格
・ソフトウェア品質技術者資格認定

セールスエンジニア

IT知識を活かした課題解決の提案

500〜800万円

・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験

データサイエンティスト

意思決定のためのデータ分析・サポート

400〜700万円

・データサイエンティスト検定
・統計検定データサイエンス基礎

社内SE

自社のシステム構築・運用・保守

400〜700万円

・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験

フルスタックエンジニア

あらゆる分野のシステム開発

500〜900万円

・ITストラテジスト試験
・システムアーキテクト試験

ITヘルプデスク

技術的な問い合わせや製品のトラブル対応

400〜700万円

・基本情報処理技術者試験
・情報セキュリティマネジメント試験

フィールドエンジニア

顧客先の現場におけるトラブル解決

350〜700万円

・マイクロソフト認定資格
・機械設計技術者試験

テストエンジニア

テストエンジニアとは、完成したプログラムをテストし、バグを見つけ出す役割の技術者です。

以前はシステムエンジニアやプログラマーがテストを担当するのが一般的でしたが、最近はテスト専門のエンジニアが活躍している企業も増えています。なぜなら、システムについて熟知しているテストエンジニアに業務を任せることで、テストの効率化を図り、正確性を高められるからです。

テストはシステムの品質を左右する要素でもあるため、企業によっては高度なスキルを求められるケースも少なくありません。

セールスエンジニア

セールスエンジニアとは、IT知識を活用して、顧客の課題解決のために製品を提案する技術者のことです。

企業向けのシステムはカスタマイズが一般的で、機能や価格は固定されていません。そのため、機能を追加すると価格が上がる一方で、機能を減らすとシステムの使い勝手が悪くなる可能性があります。

セールスエンジニアの仕事は、このような状況で価格と性能の最適なバランスを見つけて顧客に提案することです。セールスエンジニアには、IT関連の知識に加えて、顧客のビジネスに関する知識や高いコミュニケーション能力が求められます。
なお、未経験でセールスエンジニアになる場合、初めは先輩のサポート業務を担当しながら、実際の営業現場での経験を積んでスキルアップしていくケースがほとんどです。

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、データを分析し、企業にとって有益な情報を意思決定に反映できるようサポートする役割を担います。データベースを扱ったりプログラミングを行ったりする機会もあるため、ITスキルが必要な点でエンジニアと同じです。

データサイエンティストの役割は、データを活用して顧客の事業に貢献することであり、顧客のビジネスに対する理解が欠かせません。また、課題解決のために提案する際には、論理的思考力やプレゼンテーション能力が求められます。

関連記事:新卒でデータサイエンティストになるには|必要な勉強や学習方法を解説

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社内SE

社内SEとは、自社のシステム構築・運用・保守に関わる業務を担う技術者のことです。ほかにも、ネットワーク環境の構築やパソコンをはじめとする機器の管理なども行う場合があります。

社内SEに求められるスキル

社内SEとして活躍するためには、基本的にはシステムエンジニアと同様のスキルが求められます。また社内のユーザーからの問い合わせ対応なども業務に含まれるため、コミュニケーション力も必要です。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、幅広いスキルセットを持った技術者を意味します。システム開発の上流から下流、プログラミングからインフラ基盤構築まで、幅広い作業領域を担うのが特徴です。

フルスタックエンジニアには、複数のプログラミング言語やインフラに関する知識など、高度なスキルが求められます。

ITヘルプデスク

ITヘルプデスクとは、顧客や社員からの技術的な問い合わせや製品のトラブルに対応する職種です。未経験でも挑戦しやすい一方で、エンジニア職とは認識されにくい部分もありますが、ITに関する知識が必要になります。

ITヘルプデスクに求められるスキル

ITヘルプデスクの仕事には、主にユーザーが分かりやすいように説明できるコミュニケーション能力が必要です。またPCのセットアップやネットワークの接続に関することなど、基本的なITに関する知識も求められます。

フィールドエンジニア

フィールドエンジニアは、顧客先のパソコンやプリンターなどの機器に不具合が起きた際に現場へ駆けつけてトラブルを解決します。営業職と一緒に仕事をする機会も多く、機器の点検やトラブルシューティングなどが主な仕事です。

フィールドエンジニアに求められるスキル

フィールドエンジニアは顧客と直接対応する機会も多いため、技術的な知識に加えて、コミュニケーション能力やプロジェクト管理スキルが求められます。またトラブルに対しても冷静に状況を分析し、対応できる人が向いていると言えるでしょう。

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7.まとめ

「エンジニア」にはさまざまな種類があり、職種によって仕事内容や求められるスキルが異なります。どの職種を目指すかによって習得すべきプログラミング言語や資格も異なるため、自分がどんなエンジニアになりたいのかを考えてから勉強することがおすすめです。

IT技術は幅広い産業で活用されており、エンジニアの需要は今後もますます高まっていくと予想されます。技術力を身につけるのが好きな方やチームで協力して仕事を進められる方は、エンジニアの適性が高いといえるでしょう。
興味・関心のあるエンジニアの種類を見つけたら、プログラミングスクールに通うなどして、学生のうちから知識やスキルを身につけておいてください。

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