ゲームプログラマーに新卒で就職できる?業界の構造や必要なレベルを解説

ゲームプログラマーに新卒で就職できる?業界の構造や必要なレベルを解説
ゲームプログラマーになりたいけど、新卒で就職できるか不安...という方に向けて、未経験や文系から就職できる可能性について紹介します。 ゲームには、コンシューマー向けやモバイル向けなど複数の種類があります。この記事では、ゲームの種類や業界の特色も解説するので確認してください。ゲームプログラマーに向いている人の特徴や、就活前に始めると良い準備についてもまとめました。

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1. 未経験の新卒がゲームプログラマーになれる?

新卒からゲームプログラマーになることは可能です。多くの企業は新卒に対してポテンシャル採用を行うため、入社時点で高度なスキルがなくても採用される可能性があるからです。
ポテンシャル採用とは、求職者の潜在的な能力や資質を重視し、入社後の活躍が期待できる人材を採用する手法のこと。
転職では、それまでの実績や経験が重視されますが、入社後の伸びしろを評価される新卒は、未経験からゲームプログラマーになれるチャンスが大きいといえます。

関連記事:新卒でゲーム業界で働こう!職種&就職するためにやるべきことを紹介

文系でもゲームプログラマーになれる?

プログラマーというと理系のイメージがあるかもしれませんが、実は文系もゲームプログラマーを目指せます。
プログラミングには論理的な思考力が必要とされ、論理的に考える力があれば文系・理系に関係なくスキルアップできるからです。また、ゲーム開発の現場では多くの職種が協力して作業を進めるため、コミュニケーション能力も重要です。

プログラミングのスキルや、ゲーム開発に必要な素養があると判断されれば、文系・理系に関係なく採用される可能性が出てくるでしょう。

ゲームプログラマーの就職が難しいといわれる理由

なぜ、ゲームプログラマーへの就職が難しいといわれることがあるのでしょうか。その理由の一つは、ゲームプログラマーには数学や物理の知識が求められるからです。

ゲームのプログラミングでは、キャラクターに動きをつけたり画面に奥行きを出したりする際に、物理学や数学の知識が必要となります。最低でも高校生レベルの三角関数や線形代数、力学などの知識が必要なので、理数系の科目に強い苦手意識がある人には難しい仕事かもしれません。
ただ、基礎的な知識があれば問題ないことも多いため、心配な人は早めに対策を始めましょう。学習方法としては、ゲーム開発に特化した数学や物理の参考書を使うやり方があります。

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2. ゲームプログラマーを目指す新卒が知りたいゲームの分類

ゲームプログラマーを目指すなら、大前提としてコンピュータ―ゲームの分類について知っておきましょう。
コンピュータ―ゲームは大きく分けて、コンシューマー向け・PC向け・モバイル向けの3種類に分けられます。

コンシューマー向けとは、任天堂SwitchやSonyのPlayStationに代表される家庭用ゲーム機でプレーされるもので、幅広い層に向けたコンテンツが特徴です。
PC向けは、パソコン上でプレーされるコンテンツで、オフライン、並びにオンラインのゲームが含まれます。
モバイル向けとは、スマートフォンやタブレットでプレーされるゲームです。具体的には、ソーシャルゲームなどが該当します。

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3. 新卒が知りたいゲームプログラマーの仕事内容

続いて、ゲームプログラマーの仕事内容を紹介します。

ゲームプログラマーの役割は、プランナーが作成した仕様書をもとにキャラクターの動きや視覚的な効果が意図通りに動作するようプログラミングを行うことです。
プログラミングに用いる言語にはC++やC#がありますが、実際の開発に何を用いるかはゲームの種類によって異なります。また、ゲーム開発に使うゲームエンジンを選んで開発環境を整えるのもプログラマーの仕事です。

新卒で入社したゲームプログラマーは、テストや軽微なバグ修正などから業務を始め、経験を積むにつれて任される開発範囲が広がったり、設計まで任されたりするようになると想定できます。

年収はどれくらい?

ゲームプログラマー単体のデータはありませんが、厚生労働省が運営する職業情報提供サイトjobtagによると、ソフトウエアを開発するプログラマーの平均年収は523万円、月の平均賃金は32.1万円となっています(2022年10月現在)。

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4. ゲーム業界の構造

ゲーム業界の中では、コンシューマー向けにゲーム機を提供する任天堂やソニーが高い知名度を誇ります。
しかし、ゲームプログラマーとしての就職を目指す上では、必ずしもそのような有名企業だけにこだわる必要はありません。ここでは、ゲーム業界の構造について整理します。

ゲームハード業界

任天堂やソニー、マイクロソフトなどのハードウェアを開発する会社は、業界を牽引する存在です。ハードウェアの性能や仕様は、ゲームの在り方そのものにも影響を与えます。
このような企業が出しているゲームタイトルに目を向けると、自社で内製しているゲームがある一方で、ほかのゲーム会社が開発したものを販売することもあります。

ゲームソフト業界

コンシューマー向けにおいては、ゲーム会社がハード会社と契約し、開発したゲームを展開する構造になっています。代表的なゲーム開発の会社としては、セガサミーやコナミ、スクウェア・エニックスなどが知られています。

ゲーム会社には、販売・宣伝を行う「パブリッシャー」としての機能と、企画・開発を行う「デベロッパー」の機能が存在し、大手のゲーム会社はこれら2つの機能を両方備えているのが特徴です。ゲームソフト業界には、「デベロッパー」に特化した独立系のゲーム制作会社も多く存在します。

モバイルアプリ業界

これまでに、グリーやディー・エヌ・エー(DeNA)などがモバイル向けゲームを展開してきました。スマートフォンやタブレットといった小さな画面でも楽しめるゲームや、隙間時間でもプレーできるソーシャルゲームなどが人気を集めています。

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5. ゲームプログラマーに向いている人の特徴

ゲームの種類やゲームプログラマーの仕事内容、業界の構造が分かったところで、ゲームプログラマーに向いている人の特徴を確認していきましょう。未経験からゲームプログラマーを目指す際は、自分の適性の有無を考えることも大切です。

ゲームが好き

ユーザーにとって面白く楽しいゲームは何かを考えるには、自分自身がゲームが好きである必要があります。好きという気持ちがあれば、スキルアップのモチベーションにつながり、納期前に仕事が忙しくなる時期でも前向きに業務に取り組めるでしょう。

向上心がある

ゲーム業界は扱う技術やツールの変化が激しく、常に最新の情報を吸収する必要があります。そのため、新しい知識を学ぶ向上心のある人は、ゲームプログラマーとして長く活躍できるでしょう。探究心が強く新しいものが好きな人も、ゲームプログラマーに向いています。

コミュニケーションが得意

ゲーム開発はほかのプログラマーやゲームプランナー、ディレクター、デザイナーといった人たちと協力しながら進めるため、周囲と意思疎通するコミュニケーション能力が欠かせません。
そのため、人と関わりながら仕事を進めるのが好きな人はゲームプログラマーに向いている可能性が高いです。

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6. ゲームプログラマーに求められるスキルと知識

では、ゲームプログラマーには具体的にどのようなスキルが求められるのでしょうか。
新卒はポテンシャル採用が基本ですが、応募者の多い企業ではあらかじめ基礎的な知識・スキルを備えている学生が歓迎される傾向にあります。就活を有利に進めるためにも、事前に基礎的な知識を学んでおくと良いでしょう。

プログラミングスキル

前述したようにゲームには複数の種類があり、開発に用いるプログラミング言語も、それぞれ異なります。
たとえば、コンシューマー向けはC++、モバイル向けはSwiftやJava、Kotlinなどのプログラミング言語を用いることが多いようです。また、情報を保存するデータベースや、サーバーと情報を通信するためのネットワークの知識が求められる場合もあります。
新卒の場合は、まずは基礎的なプログラミング経験を身に付けておくのがおすすめです。

ゲームエンジンを扱うスキル

近年のゲーム開発では、UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンを使うことが多いです。ゲームエンジンは、ゲーム開発に必要な機能を備えているので、開発者はそのソフトに注力できるのがメリットです。また、ゲームエンジンを使えば、PC向け・モバイル向けの区別なく、同様のゲーム体験を得られるという利点もあります。

ゲームエンジンには学生向けのライセンスも提供されているため、ゲームエンジンを使って自分でゲーム制作した経験があると、就職試験で評価されやすいでしょう。

デザイン・グラフィックスキル

ソーシャルゲームなどを開発する場合、デザイナーと協業し、ユーザーの興味をひきつけるコンテンツを制作する場面が多くあります。そのような場合、デザインやグラフィックスの基礎知識を身につけておくと、デザイナーとの連携が円滑になるでしょう。

数学、物理の知識

高品質なPCゲームなどでは、物理法則に従ったプログラミングが求められる場合があります。具体的には、キャラクターの複雑な挙動を表現するのに数学・物理の知識を応用してプログラミングを行う必要があり、ゲーム会社によっては理系の素養が高く評価されます。

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7. 新卒でゲームプログラマーとして就職するための準備

では、ゲームプログラマーに必要なスキルを身につけるにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、主な方法や新卒が求められるレベルについて紹介します。

大学で学ぶ

ゲームプログラマーになるのに必須の条件ではありませんが、大学の情報系学科でプログラミングやIT技術を学ぶと、基礎的な知識を身につけるのが容易になります。数学・物理の基礎を学んだうえで情報科学を知ることは、就職後のキャリアを築く際にも役立つでしょう。

専門学校で学ぶ

ゲームに特化した専門学校で学ぶことは、ゲーム業界に就職する一般的な方法の1つです。
専門学校は、大学に比べて比較的少ない時間と予算で知識を獲得できるのが利点です。また、「ゲームの企画」「ゲームの開発」「グラフィックス」といったように、自分の興味がある分野に絞って学べる点もメリットです。

独学

近年は、書籍やオンラインスクールが多数存在するので、独学でプログラミングの基礎を学ぶ方法も一般的です。独学は、自身の好奇心や探求心に基づいて、自分のペースで学習を進められるのがメリットとなります。ただし、学習ハードルが高いため、まったくの未経験者にはおすすめしません。

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プログラミングスクールで学ぶ

プログラミングに触れたことがない人や独学に自信がない場合は、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。スクールには、基礎から応用まで体系的に学べる、分からない点をすぐに質問できるなどのメリットがあり、効率的にプログラミングスキルを習得できます。
ただ、独学に比べると費用がかさむ点がデメリットで、事前にお金の準備をする必要があります。

資格取得を目指す

プログラミングやITの基礎がある程度身についたら、資格を取得して力を試すのもおすすめです。ゲームプログラマーに必須の資格はありませんが、資格があると基礎的な知識や向上心をアピールできます。

おすすめの資格の一つは、”ITエンジニアの登竜門”といわれる基本情報技術者試験です。システムの設計や開発、運用に関する知識が身につくので、ゲームプログラマーの仕事にも役立つはずです。基本情報技術者試験に合格してさらに余裕がある場合は、一つ上のレベルの応用情報技術者試験にチャレンジしても良いでしょう。

プログラミング言語に特化した資格としては、C言語プログラミング能力認定試験Java TMプログラミング能力認定試験といったものもあります。

ゲームプログラマーを目指す新卒に必要なレベルは?

新卒からゲームプログラマーを目指すには、専門学校を卒業しない場合でもプログラミングにある程度触れた経験があることが望ましいでしょう。
企業によってはポートフォリオの提出を求められる場合があるので、ポートフォリオに掲載できる作品をつくれるレベルが必要です。提出する作品は、コードに一貫性を持たせる、適切な改行を意識するなど、読み手を意識するのがポイント。ゲームとしても、チュートリアルを充実させたり、対戦ゲームでも一人で遊べる工夫をしたりと、ユーザーが楽しめるつくりにしましょう。

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8. まとめ

ゲームには、大きく分けてコンシューマー向け・PC向け・モバイル向けの3種類があります。新卒でゲームプログラマーを目指す方は、自分に適した就職先を見つけるために自分がどんなゲームをつくりたいのかを考えましょう。

基本的に新卒はポテンシャル採用になりますが、企業によっては、グラフィックスや数学などのスキルを求められることもあります。その場合は、学生のうちに基本的な部分に触れておくことで、就活を有利に進められるでしょう。

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