SESとは?仕事内容や年収、派遣やSIerとの違いを解説

SESとは?仕事内容や年収、派遣やSIerとの違いを解説
SESとは、エンジニアの技術を一定期間提供する働き方です。就活を進める中で「SESはやめとけ」「年収が低い」といった声を見聞きし、不安を感じる方もいるかもしれません。

本記事では、SESの仕組みをわかりやすく整理したうえで、派遣やSIerとの違い、年収の考え方、教育体制、キャリアパスまでを解説します。自分に合った働き方かどうかを判断する材料として活用してください。
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1. SESとは?わかりやすく仕組みを解説

SES(システムエンジニアリングサービス)とは、クライアント先の企業へシステム開発・保守・運用を行うシステムエンジニアを派遣するサービスです。SESに関する事業を行っている企業を「SES企業」、SESに関する契約を「SES契約」と呼びます。

はじめに、SESで働くエンジニアの契約形態や業務内容について詳しく解説します。

SES企業がとる契約形態

まず、SESに関する事業を行う企業がとる契約形態としては大きく3つあります。「SES契約」のほか、「請負契約」「派遣契約」です。

SES契約で働くエンジニアは、クライアント先に常駐し、クライアント企業と交わした契約内容に応じた業務を遂行するのが一般的です。成果物への責任はなく、クライアント先で技術力を提供することが成果対象となります。

この契約形態は「準委任契約」とも呼ばれ、業務の遂行に対して報酬が支払われます。それに対して、成果物を完成させることに責任を負い、成果物の納品をもって報酬が支払われる契約形態を「請負契約」と呼びます。

SES契約(準委任契約)では、エンジニアのスキルや業務にかかる工数、派遣する人数などによって報酬額が決まるケースが一般的です。「派遣契約」もSES契約と同じく、クライアント先での業務遂行に対して報酬が支払われます。SES契約と派遣契約の違いは次の章で詳しく説明します。

SESの働き方は客先常駐が中心

SESの働き方は、クライアント企業の現場に常駐して業務を行う点が特徴です。自社オフィスではなく取引先のプロジェクト先で勤務するため、職場環境や開発体制は案件ごとに異なります。常駐先では既存のチームに加わり、与えられた役割に応じてシステム開発や運用業務を担当することが多いです。

雇用主はあくまでSES企業であり、勤怠管理や評価、給与の支払いは所属企業が行います。契約形態は準委任契約が一般的で、成果物の完成よりも業務の遂行に対して報酬が発生する仕組みです。指揮命令権は原則として所属企業にあるため、法律上は派遣契約とは区別されます。

プロジェクト期間は数か月から数年まで幅があり、契約満了後は別の案件へ移る場合もあります。常駐先が変わることで扱う技術や業界が変化するため、さまざまな経験を積める点が特徴です。新卒でSES企業に入社する場合は、このような働き方を理解したうえで、自分がどのようなスキルを身につけたいのかを考えることが重要になります。

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2. SES契約と派遣契約の違い

SES契約と派遣契約の違いは、指揮命令権の所在と法律上の位置づけです。どちらもエンジニアがクライアント先で働く点は共通していますが、契約の種類や管理の方法が異なります。

SES契約は準委任契約に基づく業務委託であり、派遣契約は労働者派遣法に基づく雇用形態です。就活で企業を比較する際は、どの契約形態でエンジニアを提供しているのかを確認することが重要になります。

SESと派遣は法律上の扱いが異なる

SESと派遣は働き方が似ているように見えても、法律上の扱いが大きく異なります。SESは準委任契約にもとづく業務委託であり、民法が根拠となる契約形態です。一方、派遣契約は労働者派遣法にもとづき、派遣元企業と派遣先企業の三者関係で成り立ちます。

最も重要な違いは、指揮命令権の所在です。派遣契約では、派遣先企業が業務内容や進め方を直接指示します。これに対し、SESでは原則として所属するSES企業がエンジニアに指示を出す立場にあり、クライアント企業が直接命令を行うことは想定されていません。

この差は、労務管理や責任範囲にも影響します。派遣契約では、労働時間の管理や安全配慮義務の一部を派遣先が担います。SESの場合は業務の遂行責任が契約の中心であり、成果物の完成責任を負う請負契約とも異なる位置づけです。

契約形態を正しく理解しておくことで、企業説明会や面接での質問内容も具体化しやすくなります。新卒でSES企業を志望する場合は、派遣との違いを説明できるよう整理しておくと、自身の理解度を示す材料にもなるでしょう。

SESと偽装請負との違い

SESと偽装請負の違いは、契約内容と実際の指揮命令の関係にあります。

SESは準委任契約にもとづく業務委託であり、所属企業がエンジニアに指示を出す前提で成り立っています。偽装請負は、形式上は業務委託契約であっても、実態としてクライアント企業が直接指揮命令を行っている状態を指すと覚えておきましょう。

偽装請負と判断されるかどうかは、業務の指示系統や勤怠管理の方法など、実態によって判断されます。たとえば、クライアント企業の管理者が業務内容や勤務時間を細かく指示し、所属企業が実質的に関与していない場合は問題となる場合もあるので覚えておきましょう。契約書の形式だけでなく、日常の業務運用が重要な判断材料となります。

偽装請負は労働者保護の観点から問題視されており、行政指導の対象となるケースもあります。SES企業に就職を検討する際は、契約形態の説明だけでなく、現場での指示系統やフォロー体制についても確認しておくことが重要です。仕組みを理解したうえで企業を選ぶことで、安心してキャリアを築きやすくなります。

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3. SESとSIerの違い

SESとSIerの違いは、契約形態と責任の持ち方、そしてプロジェクトへの関わり方です。どちらもITシステムに関わる事業ですが、役割と立場は大きく異なります。

SESはエンジニアの技術力を一定期間提供する仕組みであり、SIerはシステムの企画から開発、導入までを一括して請け負う事業形態です。就活で企業研究を行う際は、この違いを理解しておくことで、自分がどのような働き方を望むのかを具体的に整理しやすくなります。

契約形態

SESとSIerの違いは、契約形態に明確に表れます。SESは準委任契約にもとづく業務委託であり、一定期間にわたって技術力を提供することが契約の中心です。成果物の完成そのものではなく、業務を適切に遂行することに対して報酬が支払われます。

契約期間や稼働時間が重要な要素となり、人月単価で計算されるケースが一般的です。一方、SIerは請負契約を結ぶ場合が多く、完成したシステムという成果物に対して報酬が発生します。納期や品質について契約上の責任を負うため、開発が計画どおりに進まなかった場合は修正や追加対応が求められます。

仕様変更やトラブル対応も含めて、成果物の完成責任を負う点が特徴です。契約形態の違いは、リスクの持ち方にも影響します。

SESでは成果物責任を負わない代わりに、技術力を安定的に提供することが求められます。SIerではプロジェクト全体を統括する立場となるため、品質管理やコスト管理、スケジュール管理の責任が大きくなるのです。就活で企業を比較する際は、自社がどの契約を中心に事業を展開しているのかを確認することで、入社後の役割を具体的に想像しやすくなるでしょう。

責任範囲

SESとSIerの違いは、プロジェクトに対する責任範囲にあります。SESは準委任契約にもとづき、業務を適切に遂行する責任を負いますが、最終的な成果物の完成責任までは負いません。担当する工程は設計や開発、テストなど幅がありますが、契約上は与えられた役割を確実に果たすことが重視されます。

SIerは請負契約を前提とすることが多く、システム全体の完成に対して包括的な責任を負います。要件定義から設計、開発、導入、保守までを一括で管理し、納期や品質、コストを守る義務があることを覚えておきましょう。不具合や遅延が発生した場合は、契約内容にもとづいて是正対応を行う必要があります。

責任範囲の広さは、求められる視点にも影響するでしょう。SESでは特定分野の技術力を高める機会が多い傾向があります。SIerではチーム全体を統括する視野や調整力が重要になります。就活では、自分が専門性を深めたいのか、全体を管理する立場を目指したいのかを整理することで、企業選びの基準を明確にしやすくなるでしょう。

参画方法

SESとSIerの違いは、プロジェクトへの参画方法にも表れます。SESはエンジニア個人、もしくは少人数のチーム単位でクライアント先に常駐し、既存の開発体制の一員として業務を担当することになるでしょう。参画する工程は案件によって異なり、開発やテストなど特定のフェーズを任されることが一般的です。

SIerは自社で受注したプロジェクトを主体的に進める立場です。自社のエンジニアをチームとして配置し、要件定義から設計、開発、導入までを一括で管理します。必要に応じて協力会社と連携する場合もありますが、プロジェクト全体の進行責任はSIer側が担うことになるでしょう。

参画方法の違いは、経験できる業務の幅にも影響します。SESでは多様な現場で実務経験を積みやすい一方、プロジェクトの上流工程に関わる機会は案件次第となるでしょう。

SIerでは上流工程から携わる機会が比較的多く、顧客との折衝や提案業務に関与する場面もあります。就活では、どのような立場でプロジェクトに関わりたいのかを整理したうえで企業を選ぶことが重要です。

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4. SESの業務内容

SESの業務内容は、システム開発から運用保守まで多岐にわたります。参画するプロジェクトや企業の規模によって担当領域は異なりますが、ITシステムを支える実務を担う点は共通しています。新卒で入社する場合は、テストや運用業務から経験を積み、段階的に設計や上流工程へと関わるケースが一般的です。

どの工程に携わるかによって身につくスキルが変わるため、業務内容を理解したうえで企業を選ぶことが重要になります。

システム開発業務

SESのシステム開発業務は、設計書にもとづいてプログラムを作成し、テストを通じて品質を確認する仕事です。参画する工程は案件によって異なりますが、詳細設計、コーディング、単体テスト、結合テストなどが中心となります。使用する開発言語はJavaやPython、C言語などがあり、フレームワークや開発環境もプロジェクトごとに変わるでしょう。

開発現場では、仕様書を正しく読み取り、要件どおりに実装する力が求められるでしょう。既存システムの機能追加や改修を担当することもあれば、新規システムの構築に携わることもあります。コードレビューやテスト工程を通じて不具合を洗い出し、品質を高める作業も重要な役割の一つです。

新卒でSES企業に入社した場合、まずはテスト業務や軽微な改修から担当するケースがあります。基礎的な業務を通じて開発の流れを理解し、設計書の読み方やチームでの作業方法を学びましょう。

実務経験を積むことで担当範囲が広がり、詳細設計や基本設計に関わる機会も増えていきます。段階的に技術力を高められる点が、SESのシステム開発業務の特徴といえるでしょう。

運用保守業務

SESの運用保守業務は、稼働しているシステムを安定的に動かし続けるための重要な役割です。サーバーやネットワークの状態を監視し、障害や不具合が発生した場合には原因を特定して復旧対応を行います。業務システムが停止すると企業活動に影響が及ぶため、迅速かつ正確な対応が求められるでしょう。

日常業務としては、エラーログの確認、バックアップ作業、アカウント管理、バージョンアップ対応などがあります。定期的なメンテナンス作業を通じてトラブルを未然に防ぐことも大切な業務です。トラブルが発生した際は、関係部署と連携しながら対応方針を整理し、再発防止策を検討します。

新卒でSES企業に入社した場合、運用保守の現場から経験を積むケースがあります。システム全体の構成やデータの流れを理解しやすく、基礎的なIT知識を実務を通じて身につけられるためです。運用経験は開発や設計工程へ進む際にも役立ちます。

安定したサービス提供を支える立場として、責任感と継続的な学習姿勢が求められる業務といえるでしょう。

要件定義・設計支援

SESの要件定義・設計支援は、システム開発の上流工程を補助する役割です。クライアントの要望を整理し、どのような機能を実装するのかを明確にする作業を担当します。業務内容のヒアリングを行い、必要な機能や制約条件を文書化することが主な仕事です。

設計支援では、基本設計書や詳細設計書の作成をサポートします。画面レイアウトやデータベース構造、処理の流れを図や文章で整理し、開発担当者が実装しやすい形にまとめましょう。クライアントとの打ち合わせに同席し、技術的な観点から説明や提案を行う場面もあります。

上流工程に関わるためには、開発経験だけでなく、業務理解力や説明力も必要です。

新卒の段階では補助的な立場から参画することが多いですが、実務を通じて全体像を把握できる点が特徴です。将来的にプロジェクトリーダーやマネジメント職を目指す場合、要件定義や設計支援の経験は大きな強みになります。段階的に責任範囲を広げていくことで、より高い専門性を身につけられるでしょう。

技術サポート業務

SESの技術サポート業務は、導入済みのシステムやサービスに関する問い合わせに対応し、利用者が円滑に業務を進められるよう支援する仕事です。システムの操作方法に関する質問や不具合の報告を受け取り、原因を調査して解決策を提示します。単なる回答にとどまらず、再発防止の観点から改善提案を行う場合もあると覚えておきましょう。

サポート業務では、製品やシステムの仕様を深く理解していることが求められます。

問い合わせ内容を正確に把握し、技術的な用語をかみ砕いて説明する力も重要です。場合によっては開発担当者と連携し、ログの解析や動作確認を行いながら対応方針を決定します。利用者とのやり取りを通じて、現場の課題や改善点を把握できる点も特徴です。

新卒でSES企業に入社した場合、サポート業務を通じてシステム全体の構造を理解できる機会があります。問い合わせ対応を重ねることで、トラブルの傾向や原因を分析する力が身につくでしょう。技術的な知識に加え、相手の立場に立って説明する姿勢が評価につながるため、将来的に設計やマネジメントへ進む際にも役立つ経験になります。

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5. SESの年収

SESの年収は、参画する案件や企業の規模、本人のスキルによって差が生じます。開発工程や担当ポジションによって単価が変わるため、一律に決まっているわけではありません。

新卒の場合は初任給からスタートし、経験や資格取得、担当業務の拡大に応じて年収が上がっていく仕組みが一般的です。年収水準だけで企業を判断するのではなく、評価制度や成長機会も含めて総合的に見ることが重要になります。

年収の平均水準

SESの年収の平均水準は、経験年数や担当工程、企業規模によって差があります。厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2023年)」によると、情報通信業における平均賃金は381,200円です※。単純に12をかけると、年収は約455万円となります。SESエンジニアもこの区分に含まれる場合がありますが、実際の金額は参画する案件単価や役割によって変動するでしょう

新卒の場合は、初年度の年収がおよそ300万円台から400万円前後となるケースがあるようです。テストや運用保守を中心に担当する場合は単価が比較的抑えられる傾向がありますが、開発や設計など専門性の高い工程を任されるようになると単価が上がり、結果として年収にも反映されやすくなるでしょう。資格手当や住宅手当、残業代の支給条件も総額に影響します。

年収を見る際は、基本給のみで判断せず、賞与や各種手当を含めた支給総額を確認することが重要です。あわせて、昇給の頻度や評価制度の透明性も将来の年収に直結します。新卒でSES企業を検討する場合は、入社時の金額だけでなく、3年後や5年後にどの水準を目指せるのかを具体的に確認することが、納得感のある企業選びにつながるでしょう。

参考:令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

SESが年収が低いといわれる理由

SESが年収が低いといわれる理由は、ビジネスモデルと単価構造にあります。

SESはエンジニアの稼働時間に応じて報酬を得る仕組みであり、いわゆる人月単価が収益の基準となります。企業はクライアントから受け取る単価の中から、給与や社会保険料、営業費などを差し引いて利益を確保していると覚えておきましょう。そのため、単価が高くない案件に長く参画している場合、給与水準も上がりにくい傾向があります。

また、下流工程のみを担当するケースが続くと、単価の上昇につながりにくい点も影響します。要件定義や設計といった上流工程は比較的単価が高い場合がありますが、テストや運用中心の案件では単価が抑えられることがあるので注意しましょう。スキルアップが進まない環境では、結果として年収の伸びが緩やかになる可能性があります。

ただし、すべてのSES企業で年収が低いわけではありません。単価連動型の評価制度を導入している企業や、上流工程に強みを持つ企業では、年収が上がるケースもあります。就活では「SESは年収が低い」という印象だけで判断せず、単価の仕組みや評価制度を具体的に確認することが重要です。

年収を上げる方法

SESで年収を上げる方法は、担当できる工程の幅を広げ、単価の高い案件に参画できるスキルを身につけることです。SESの報酬は人月単価を基準に決まるケースが多く、担当工程や専門性によって評価が変わります。テストや運用だけでなく、設計や要件定義など上流工程に関われるようになると、単価が上がる可能性もあるでしょう。

具体的には、開発言語の習熟度を高めることや、クラウドやセキュリティ分野の知識を習得することが挙げられます。国家資格である基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の取得も、評価の一材料となる場合があります。加えて、コミュニケーション能力を高めることで、顧客折衝やチーム調整を任されやすくなるでしょう。

新卒の場合は、目の前の業務に取り組むだけでなく、将来どの分野で専門性を高めたいのかを意識することが重要です。評価制度が単価連動型かどうかを確認し、自分の努力がどのように年収へ反映されるのかを把握することで、計画的にスキルアップを図りやすくなります。長期的な視点で成長戦略を描くことが、SESで年収を高めるうえでの鍵となるでしょう。

新卒がSESの年収を見るときの注意点

新卒がSESの年収を見るときの注意点は、初任給だけで将来性を判断しないことです。求人票に記載されている年収例はあくまで一例であり、担当工程や評価制度によって実際の金額は変わります。提示されている金額が基本給なのか、残業代や各種手当を含む想定年収なのかを確認することが重要です。

また、昇給の仕組みや評価基準が明確かどうかも確認する必要があります。

単価連動型の制度を採用している企業では、参画案件の単価が上がれば給与に反映される場合があります。一方で、年功序列型の場合は昇給のペースが緩やかなケースもあるので注意しましょう。評価のタイミングや昇給幅を具体的に聞くことで、将来の年収イメージを描きやすくなります。

さらに、福利厚生や研修制度も総合的に判断材料とすることが大切です。住宅手当や資格取得支援制度が整っている企業では、実質的な負担が軽減される場合があります。新卒でSES企業を選ぶ際は、数字の大きさだけで比較せず、成長環境や評価制度を含めた全体像を把握することが、納得感のある選択につながるでしょう。

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6. なぜSESは「やめとけ」と言われるのか?就職するデメリット

インターネット上では「SESはやめとけ」という意見もあります。そのように言われる理由としては、SESエンジニアとして働くデメリットが影響しているようです。

デメリットを理解したうえでSESとして働きたいのであれば、IT業界自体は今後も需要が高まり続けると予想されているため、就職先として必ずやめておくべきというものではありません。

では、SESエンジニアのデメリットについてご紹介します。

給料が低くなりやすい

SESで働くエンジニアは、給料が低くなりやすい傾向があります。

SESは準委任契約を締結して働くため、成果物の完成に対する責任を負いません。契約期間が過ぎれば仕事の結果がどのようなものであっても、クライアントから報酬を受け取ることが可能です。

その代わりに、SESのエンジニアは高品質な成果物を完成させた場合もインセンティブが発生しないため「仕事に対して給与が低い」と感じやすい働き方といえるでしょう。

また、SES企業のなかには、2次・3次請けをメインとする企業も存在します。関わる企業が多いほど中間マージンが発生するため、エンジニアに還元される報酬も少なくなりがちです。

就職後の年収を重視したい学生にとって、給料が低くなりやすい点は大きなデメリットといえるでしょう。

職場環境が頻繁に変化するためストレスが溜まりやすい

SESエンジニアは、人によってはストレスが溜まりやすい働き方です。常駐先が変わるたびに仕事のやり方を覚えたり、人間関係を築いたりする必要があります。

たとえ、常駐先の業務内容やチームメンバーが気に入っていても、同じ環境で働き続けられない点は大きなデメリットです。

また、勤務先が変わった結果、通勤が大変になる可能性もあり、ストレスの要因が多い環境といえるでしょう。

自社への帰属意識が薄れやすい

SES企業で働くデメリットの一つとして、自社への帰属意識が薄れやすい点が挙げられます。

帰属意識とは、特定の集団に所属している意識のことです。つまり、「自社への帰属意識が薄れやすい」とは「社員として企業に勤めている実感が湧かない」という問題を意味します。

SESで働くエンジニアは、クライアント企業に常駐するケースが一般的です。そのため、同じ会社の同僚や上司との接点が少なく、社員同士で交流しづらい傾向があります。会社の一員として連帯感を持ちにくいため「社員として働いている実感がない」と感じる人も少なくありません。

リモートワークの普及によって、SESでもクライアント企業に常駐する働き方は減少傾向にありますが、依然として自社への帰属意識が欠如しやすい環境といえるでしょう。

なお、SES企業のなかには帰属意識を高めるための対策として、帰社日を設けたり、社内のイベントを開催したりなど、社員同士の交流に力を入れている企業もあるようです。

最後までプロジェクトを見届けられない場合がある

最後までプロジェクトを見届けられない点も、SES企業で働くデメリットの一つです。SESで働くエンジニアは、契約期間の関係により、プロジェクトの途中で離脱しなければならないケースも少なくありません。

その分、スポット的にさまざまなプロジェクトに携われますが、下流工程の実務作業がメインであり、要件定義や設計といった上流工程を任せられるケースは少ない傾向です。

そのため、システム開発業務の全体像を把握しづらく、一貫したスキルやキャリアを形成しづらいというデメリットがあります。

特に、プロジェクトの途中で仕事を離れなくてはならない点は「一度参画したプロジェクトには最後まで携わりたい」という考えの人にとって、不満が募りやすい働き方といえるでしょう。

それでもSESを選ぶ人の特徴

それでもSESを選ぶ人の特徴は、多様な現場で経験を積みながら早い段階で実務力を高めたいと考えている点にあります。SESは客先常駐を通じてさまざまな業界や開発環境に触れられるため、変化のある環境を前向きに捉えられる人に向いているでしょう。環境の違いを負担と感じるよりも、学習機会と捉えられる姿勢が重要です。

また、専門性を磨きたいと考える人もSESを選ぶ傾向があります。特定の開発言語やクラウド分野に強みを持つ企業に入社すれば、その分野の案件に継続して参画できる可能性があるためです。自ら学習計画を立て、資格取得やスキル向上に取り組める人は、単価の高い案件へとステップアップしやすくなります。

さらに、自分のキャリアを主体的に設計したい人にも適しています。SESでは案件ごとに経験できる内容が異なるため、将来目指す方向に合わせて実務経験を積むことが可能です。受け身ではなく、自ら成長機会をつかみにいく姿勢を持てるかどうかが、SESで活躍できるかを分けるポイントになるでしょう。

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7. SESは教育体制が整っていることが強み

SES企業は技術力の提供によって利益を得ているため、教育体制が整っている企業が多く、未経験でも入社しやすいことが特徴です。一方で、客先常駐という働き方では、現場任せになってしまうと成長機会が限定される可能性があるので注意しましょう。

ここでは、SESの教育の実態と課題、そして企業選びで確認すべきポイントを整理します。

SES企業の新人研修の内容

SES企業の新人研修は、新卒が現場で通用する基礎力を身につけるために設計されています。内容は企業ごとに異なりますが、ビジネスマナーやIT基礎知識、プログラミング演習を段階的に学ぶ構成が一般的です。客先常駐を前提とする働き方だからこそ、現場に出る前の準備期間が重要になります。

技術研修では、JavaやPythonなどの言語基礎、データベース操作、ネットワークの仕組みなどを体系的に学びます。加えて、チーム開発を想定した演習を行い、設計書の読み方やバージョン管理の方法、テストの進め方を実践的に理解します。模擬プロジェクト形式で開発から発表までを経験する企業もあり、実務との接続を意識したカリキュラムが組まれる場合もあるため覚えておきましょう。

一方で、研修期間や教育投資の度合いには差があります。短期間の座学中心で終わる企業もあれば、数か月かけて演習を重ねる企業もあるので注意しましょう。新卒でSES企業を検討する際は、研修の有無だけで判断せず、具体的なカリキュラム内容や講師体制、配属後のフォロー方法まで確認することが、成長できる環境かどうかを見極めるポイントになります。

OJTと客先常駐の教育課題

SESにおけるOJTは、実際のプロジェクトに参画しながら業務を学ぶ形が中心です。配属後は先輩エンジニアの指導を受けつつ、テストや簡単な改修作業から担当する場合があります。実務を通じてスキルを身につけられる点は強みですが、教育の質が現場環境に左右されやすいということも課題です。

客先常駐では、必ずしも同じ企業の先輩が近くにいるとは限りません。常駐先の方針や体制によっては、十分な指導を受けにくい状況が生まれることもあります。

質問しづらい雰囲気や、業務が細分化されている現場では、全体像を把握しにくいケースもあるので注意が必要です。教育を現場任せにしている企業では、成長スピードに差が出る可能性があります。

そのため、SES企業側のフォロー体制が重要です。定期的な面談や勉強会の開催、オンライン研修の提供など、自社として継続的にサポートする仕組みがあるかどうかが成長を左右します。新卒でSES企業を選ぶ際は、OJTだけに依存していないかを確認し、客先常駐下でも学び続けられる環境が整っているかを見極めることが大切です。

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8. 働きやすいSES企業を見極める6つのポイント

就職先を決めるにあたって、働きやすいSES企業を見極めるためには、福利厚生や教育体制の充実度だけでなく、業務内容や取引先企業についても調べる必要があります。

また、社長の経歴や在籍しているエンジニアの年齢など、会社だけでなく、働いている人に関する情報も重視するべきです。

ここからは、働きやすいSES企業を見極めるためのポイントを具体的に解説します。SES企業への就職を考えている学生は、ぜひ企業選びの参考にしてください。

福利厚生が充実しているか

働きやすいSES企業を見極めるポイントの一つが、福利厚生の充実度です。

ブラック企業と呼ばれる労働環境が悪いSES企業の場合、福利厚生が整っていない傾向があります。一方、福利厚生が充実している企業ほど、社員にとって就職するメリットとなる特典が多く、働きやすい環境と判断できるでしょう。

具体的なチェックポイントとしては、社会保険や雇用保険など、法律上義務として定められている福利厚生はもちろん、以下のような手当の有無を確認してください。
 

  • ・住宅手当

  • ・通勤手当

  • ・健康診断や予防接種などのヘルスケア

  • ・飲食や宿泊の補助手当

  • ・結婚、出産祝い金

  • ・クラブ活動やイベントの開催 など


ただし、福利厚生の充実度だけでは、本質的な働きやすさは判断しきれないので、あくまでも一つの指標としてチェックしましょう。

社長がエンジニアかどうか

働きやすいSES企業を見つけるためのポイントとして、社長の経歴も確認するべきです。

現場の苦労を理解できるエンジニア出身の社長であれば、働きやすい社内環境や評価制度が整備されている可能性が高いといえます。

もちろん「社長がエンジニアでないと働きやすい会社とはいえない」というわけではありませんが、企業を選ぶ際の判断材料の一つにはなるでしょう。

自社開発を行っているか

自社開発を行っているかという点も、就職先候補としてSES企業を見極めるための重要なポイントです。

自社開発を行う企業は、技術的な水準が高いため、入社後は高度な技術を必要とする案件に携わる機会も多い傾向があります。特に、技術力がある会社で働きたい場合や、スキルアップを目指したい人は、SESと同時に自社製品の開発を行っているかを確認しましょう。

また、SESに加えて自社開発した製品で利益を生み出している企業は、エンジニアの給与が高い傾向があります。SES事業以外にも収益の柱がある分、経営状態も安定しやすいため、社員にも利益が還元されやすい環境といえるでしょう。

研修・教育制度が整っているか

働きやすいSES企業を見極めるうえで、研修・教育制度が整っているかは重要な判断基準です。客先常駐が中心となるSESでは、現場任せの教育になりやすい側面があります。自社として体系的な研修やフォロー体制を用意しているかどうかで、新卒の成長スピードに差が生まれるでしょう。

確認すべき点は、入社直後の新人研修だけではありません。配属後も継続的に学べる勉強会やオンライン研修、資格取得支援制度があるかどうかが重要です。たとえば、外部研修費用を会社が負担する制度や、資格取得時に手当を支給する仕組みがある企業では、自己学習を後押しする環境が整っているといえます。

さらに、教育制度が形だけでなく実際に活用されているかも確認することも必要です。面談の頻度やキャリア相談の具体例、過去にどのような研修を実施したのかを説明できる企業は、制度を運用している可能性があります。新卒でSES企業を選ぶ際は、制度の有無にとどまらず、どのような支援が受けられるのかを具体的に把握することが、長期的な成長につながるでしょう。

ベテランのエンジニアが在籍しているか

働きやすいSES企業を見つけるためのポイントとして、ベテランのエンジニアが在籍しているかという点も確認するべきです。

40〜50代のベテランエンジニアが活躍する企業であれば、社員の定着率がよい=働きやすい職場であると考えられます。

逆に、創業年数の長さに反して若い社員しかいない企業は、働く魅力が少なく、離職者が多い可能性もあるので注意しましょう。

クライアント企業との直接取り引きがあるか

クライアント企業との直接取り引きがあるかという点も、働きやすいSES企業を見極めるための重要なポイントです。

クライアント企業との直接取引を行うSES企業は、担当できる案件の幅が広く、給与も高い傾向があります。また、直接取引はなくても、大手SIerやコンサルティングファームなど、元請け企業との取引実績が多い会社は、優良企業の可能性が高いでしょう。

逆に、同業者であるSES企業がおもな取引先となっている企業は、仲介業者が複数参画している低単価の案件が多い傾向があります。

したがって、企業の公式Webサイトや求人情報に掲載されている取引実績を確認し、できるだけ商流が浅い案件を取り扱っているSES企業を探すとよいでしょう。

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9. SESエンジニアのキャリアパス

SES企業への就職を考えている場合、入社後のキャリアパスも見据えておくことも大切です。代表例としては、特定領域のスペシャリスト人材を目指したり、SIerや事業会社に転職したりといったキャリアプランが考えられます。

ここでは、SES企業に就職したエンジニアのキャリアパスについて詳しく解説します。紹介する例を参考に、自分のビジョンを叶えられる進路を考えましょう。

スペシャリストを目指すキャリア

特定領域のスペシャリスト人材を目指すのは、SES企業に就職したエンジニアのキャリアパスの一つです。

IT業界でも需要の高い専門領域に特化したスペシャリスト人材を目指すことで、将来性のある働き方を実現できるでしょう。具体的な候補としては、以下のようなエンジニアを目指すのがおすすめです。
 

  • ・AIエンジニア

  • ・クラウドエンジニア

  • ・サーバーエンジニア

  • ・セキュリティエンジニア

  • ・ネットワークエンジニア

  • ・Webエンジニア

  • ・データサイエンティスト など


なお、スペシャリスト人材を目指す場合は、まずSESエンジニアとして幅広いプロジェクトに携わった経験から、自分が興味のある領域を見つけることが大切です。

そのうえで、関連するプログラミング言語や最新のトレンドなどを学習して、スペシャリストにふさわしい専門的なスキルを身につけましょう。

マネジメントを目指すキャリア

SESエンジニアとしてマネジメントを目指すキャリアは、技術力に加えてチームをまとめる力を高めていく道です。一定の開発経験を積んだあと、プロジェクトリーダーやサブリーダーとしてメンバーの進捗管理やタスク調整を担当するようになります。技術だけでなく、全体を俯瞰する視点が求められるでしょう。

具体的には、スケジュール管理や品質管理、クライアントとの打ち合わせ対応などが役割に含まれます。複数名のチームで参画する案件では、自社メンバーの育成や評価に関わる場合もあると覚えておきましょう。コミュニケーション能力や課題解決力が重要になり、調整役としての責任が大きくなります。

新卒でSES企業に入社した場合、すぐにマネジメントを担うことは少ないものの、日々の業務の中で周囲との連携を意識することが将来につながります。技術だけでなく説明力や提案力を磨くことで、リーダー候補として評価されやすくなるでしょう。将来的に管理職を目指す場合は、早い段階からプロジェクト全体の流れを理解する姿勢が重要です。

新卒がSESで成長する戦略

新卒がSESで成長するためには、配属先に依存せず、自ら学習機会をつくる姿勢が重要です。SESは案件ごとに環境が変わるため、受け身の姿勢では担当業務が限定される可能性があります。目の前の業務を着実にこなしながら、次に挑戦したい工程を明確にすることが成長の第一歩です。

具体的には、担当案件で使用している技術の理解を深めるだけでなく、関連分野にも学習範囲を広げることが有効です。たとえば、開発業務を担当している場合は、設計書作成や要件整理にも関心を持つことで上流工程への道が開けます。資格取得や社内勉強会への参加も、スキルを可視化する手段となるでしょう。

また、上司や営業担当との面談を活用し、将来のキャリア希望を共有することも大切です。希望を伝えなければ案件選定に反映されにくい場合があります。SESでは経験の積み重ねが評価につながるため、短期的な業務だけでなく、3年後や5年後を見据えた行動を取ることが、着実な成長につながるでしょう。

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10. まとめ

SESとは、エンジニアの技術を提供する準委任契約が中心の働き方です。派遣契約やSIerとの違いは契約形態や責任範囲にあり、仕組みを理解することで就活での企業比較がしやすくなります。

SESの業務内容はシステム開発や運用保守、設計支援など多岐にわたります。年収は案件単価や担当工程によって差が生じるため、評価制度や昇給の仕組みを確認することが重要です。「やめとけ」といわれる理由には給料や環境変化への不安がありますが、成長機会が多い面もあります。

新卒でSESを選ぶ場合は、教育体制やフォロー制度が整っているかを見極めることが成長の鍵となります。福利厚生やキャリア支援制度も含めて総合的に判断することで、自分に合った企業を選びやすくなると覚えておきましょう。仕組みとデメリットの両面を理解したうえで選択することが、納得感のある就職につながるでしょう。

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