開発経験のない就活生がIT企業の選考でやりがちなNG回答と、受かるES・面接回答の作り方

開発経験のない就活生がIT企業の選考でやりがちなNG回答と、受かるES・面接回答の作り方
「周りが動き始めたから」とIT系のサマーインターンに応募したものの選考に通らず、「結局一つも受からなかった」と焦っていませんか?
お見送りの原因は「プログラミング未経験だから」「技術力がないから」だと思いがちですが、本当の理由はスキル不足だけではありません。実は、ESや面接を通じて「業界や企業への理解が浅いこと」が選考官に見透かされてしまっているケースが非常に多いのです。
「将来性がありそう」といった表面的なイメージだけでIT業界を志望していては、選考突破は困難です。
本記事では、IT業界の選考で陥りがちな「NG回答例」を解説するとともに、開発未経験でも評価される「ES・面接の作り方」や効率的な対策ステップをお伝えします!
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ES・面接での「業界理解が浅い」と評価されるNG回答例

まずは、選考で落とされてしまう学生がよく言ってしまう「NG回答」と、なぜそれが面接官に評価されないのかを見ていきましょう。

NG例①「IT業界は将来性があり、安定しているから志望しました」

どの企業にも言えるテンプレート回答になっており、「なぜ自社なのか」という視点がすっぽり抜けています。「安定や待遇目当てで、うちの事業自体には興味がないんだな」と判断されてしまいます。

NG例②「御社のインターンに参加して、プログラミングやITの知識を一から学びたいです」

インターンを「技術のことを教えてもらえる無料スクール」だと勘違いしている印象を与えます。たとえ開発未経験者も募集しているインターンであっても、企業が求めているのは「自ら進んで学び、チームに貢献しようとする主体性」です。「教えてもらう」という受け身の姿勢は、落とされてしまう原因になります。

NG例③「チームで協力してモノづくりがしたいです」

「チームで協力」はメーカーや建築など他のどの業界でも言えるため、これだけではIT業界ならではの仕事内容を理解していないと思われます。実際のシステム開発において、チーム内でどのように役割分担をし、開発未経験の自分がどう貢献していくのかという「働く解像度」の低さが見透かされてしまいます。

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受かるESの作り方と効率化テクニック

開発未経験で選考を突破するには、「なぜエンジニアを目指すのか」という論理的な一貫性と、「未経験の自分がチームでどう貢献できるか」という働くイメージに対する解像度の高さが不可欠です。


まずはこの「開発未経験でも評価される強み」を固めることが合格への最短ルートです。ここでは、選考を突破するESを効率的に、かつ説得力を持って作成するための具体的な方法を解説します。

「過去の経験」×「ITの仕事特性」の型に当てはめる

まずは、自分の過去の経験をIT業界で評価される要素に「翻訳」することから始めましょう。学業や研究活動での実績だけでなく、アルバイトやサークルでの経験や取り組みも、絶好のアピール材料になります。


これらを、IT業界で特に求められる「論理的思考力」「顧客課題の解決」「粘り強く考え抜く力」といったキーワードに紐づけて言語化してみてください。


ここで、「華々しい実績がないからどうしよう」といって、不安になる必要はありません。IT業界の選考において重視されるのは、特別な実績そのものではなく、課題に対して「自分がどう向き合い、どう工夫したか」というプロセスだからです。


過去の何気ない経験も、この型に当てはめて具体的に語ることで、評価される強力な自己PRに変わります。一例として、アルバイト経験を「IT業界で評価される強み」に翻訳した例文を見てみましょう。

【アピールする強み】 課題を見つけて仕組みで解決する力

「カフェのアルバイトで、新人スタッフが増えたことによる『料理の提供遅れ』の改善に取り組みました。


遅れの原因を調べたところ、作業手順が人によってバラバラで、忙しい時の情報共有も不足していることがわかりました。


そこで、ベテランの動きを参考にした『簡単な図解マニュアル』を作成し、厨房と接客で声を掛け合うルールを作りました。


結果、新人が仕事に慣れるスピードが早くなり、提供にかかる時間を約3割減らすことができました。問題の原因を探してルールや仕組みを作り、チーム全体で改善していく力は、エンジニアの仕事でも活かせると考えています。」


このように、過去の経験を「課題解決力」という視点で整理することによって、開発未経験でも説得力のある自己PRを作ることができます。

「説得力のある軸」の作成と「企業ごとのカスタマイズ」の手順

型を理解した後は、それを実際に選考書類へと落とし込んでいきます。 ここでは、エントリーのたびにゼロから悩むことなく、かつ納得感のある志望動機を効率的に作るための具体的なステップを紹介します。以下の手順で進めていきましょう。

ステップ1:ベースとなる「自分の強み・自己PR」の軸を1つ固める

アピールしたい強みを軸にしたエピソード文(ガクチカ)を1パターン、しっかり作成しましょう。まずは自分の「パターン」をひとつ確立することで、毎回ゼロから悩む時間を削減し、企業ごとの深いリサーチに時間を充てられるようになります。

ステップ2:企業に合わせて志望動機をカスタマイズする

ベースとなる軸ができたら、次は企業ごとに「なぜこの会社なのか」という部分を微調整しましょう。全く同じ内容を使い回すのではなく、以下の2つのポイントから「キーワード」を拾って自分の言葉に盛り込むのがコツです。


1. 社員の価値観(社風)

採用サイトの「社員インタビュー」や、その企業のカルチャーが分かるような情報を読み、その会社が大切にしているスタンス(例:「チームワーク」「自走力」「挑戦」など)を1つ見つけましょう。そのキーワードを自分のエピソードに絡めることで、「社風と自分の価値観が合っている」とアピールできます。


2. ビジネスモデル(業界・役割)

企業のビジネスモデルに合わせて、エンジニアとしての貢献の仕方を書き分けます。


  • SIerの場合
    「多様な顧客の課題に対し、システムで解決する役割」に共感していることを強調。


  • 自社開発の場合
    「自社プロダクトを育て、ユーザーの反応を見ながら改善するプロセス」に魅力を感じていることを強調。

ステップ3:例文を参考に構成を仕上げる

構成の骨組みができたら、最後に以下の例文を参考に自分の言葉で肉付けしていきましょう。自分の経験や企業への想いをこの型に当てはめるだけで、論理的で説得力のある志望動機がスムーズに完成します。


「私は〇〇の経験(学業・アルバイト等)で培った【自分の強み(例:粘り強い課題解決力)】を活かし、エンジニアとして貢献したいと考えています。


特に御社は【ビジネスモデル(例:SIerとして多様な業界の課題解決に挑む事業)】を展開されており、採用HPで拝見した【企業特有のキーワード(例:チームで最後までやり抜く風土)】に強く惹かれたため、私の強みを最も発揮できると確信し志望いたしました。」

生成AIを活用したブラッシュアップ

ESでは、企業ごとに回答文の字数制限が設けられている場合があります。各企業が指定する文字数に合わせるために、文章の微調整に時間をかけてしまいがちですが、ここは生成AIを活用するのがおすすめです。


文字数制限に合わせた文章の要約や、誤字脱字・不自然な表現のチェックには生成AIを賢く活用することで、効率よくクオリティを高めましょう。

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深掘りされた時に面接官を納得させる回答の作り方

面接の深掘り質問で詰まらないようにするためには、「なぜエンジニアか?」「なぜ自社か?」の2つの軸と、その根拠となる「原体験(エピソード)」をセットで固めておくことが不可欠です。


面接官は「口先だけの志望動機」ではなく、「どんな経験を通してエンジニアに魅力を感じたのか」という本気度を見極めようとしています。

深掘りに耐える「なぜエンジニアか?」の原体験の見つけ方

プログラミング経験がなくても大丈夫です。「日常でITやシステムに触れて便利だと感動した体験」や「自分の手で仕組みを作って誰かに喜ばれた体験」があれば、立派な原体験になります。

原体験の具体例(未経験・文系向け)
  • 日常のIT体験から
    「アルバイト先のシフト管理が手書きからアプリに変わった際、業務が劇的に効率化されて感動した。自分もこうした『仕組み』を作る側になりたいと思った。」


  • 手作業の仕組み化から
    「サークルの新歓で、問い合わせ対応をQ&A表として整理したところ、メンバーの負担が減り新入生も増えた。自分の作った『仕組み』で人の課題を解決する面白さを知った。」

面接で「なぜエンジニアに?」と深掘りされたときの回答例文

「飲食店のアルバイトで、手動で行っていた在庫管理がスマホアプリに一元化された経験がきっかけです。ミスが減りスタッフの負担が格段に軽くなったことに感動し、『誰かの不便を仕組みで解決する技術』を提供する側に立ちたいと強く思うようになりました。」


このように「体験(きっかけ) ➔ 感情(感動・気づき) ➔ 志望理由(エンジニアになりたい)」の流れで語れると、面接官に強い納得感を与えられます。

「なぜこの会社か?」を語るための比較視点

「IT業界ならどこでもいいのでは?」という深掘りに対処するため、企業のビジネスモデル(SIerか自社開発か)や、企業理念・社風に対する「共感ポイント」を1つ用意しておきましょう。

SIerの場合の例

「多様な業界の課題を、技術の力で横断的に解決できる点に魅力を感じたから」

自社開発の場合の例

「自社のプロダクトを長く育て、ユーザーの反応を見ながら改善し続けられる点に魅力を感じたから」

「技術がない未経験の自分」が選考でアピールすべき貢献ポイント

特にインターン選考や未経験選考では、プログラミング技術そのものよりも「グループワークやチーム開発の場面でどう貢献できるか」というソフトスキルも重視されます。


「技術がないから役に立てない」と諦める必要はありません。面接では以下のようなアクションを提示し、「主体的に動ける人物」であることをアピールしましょう。

例1: 徹底的なリサーチとキャッチアップで貢献する

開発で使う技術やツールの基礎知識を事前・自走で調べ、チームの「調べる手間」を減らす。

例2:進行管理やドキュメント作成(議事録など)でチームを支える

話し合いの要点をクリアにまとめたり、スケジュール管理を率先して買って出たりしてチームの作業効率を上げる。

例3:ユーザー目線・第三者目線でアイデアやフィードバックを出す

技術に詳しくないからこそ「使う人の視点」に立ち、「こう動いた方が分かりやすいかも」とフラットな改善案を提示する。


面接では、「プログラミングは学習中ですが、グループワークでは〇〇(進行管理や徹底的なリサーチなど)でチームの成果に貢献できます」と明確に伝えることで、選考官に好印象を与えることができます。

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選考前に準備したい業界研究、どこまでやればいいの?

業界研究を始めるにあたって、「どこまで深く調べれば選考で通用するの?」と悩む方も多いでしょう。


企業が開発未経験者に求めているのは、現時点での高度な専門知識そのものよりも、「IT業界の業界構造を理解し、その上で自分の適性を言語化できているか」という点です。


もちろん、専門知識や学習経験があるに越したことはありませんが、まずは以下の2点を押さえておけば十分に選考で勝負できます。

①「IT企業を分類するための枠組み」を知る

IT業界は、主に以下の3つの業態に分類することができます。まずはそれぞれの違いをしっかりと理解することが、業界研究の第一歩となります。


SIer / ITコンサル

特徴:他社のシステムを代わりに作ってあげる(構築する)企業。

主なクライアント: 企業(メーカー、金融、流通、官公庁など)。

自社開発(Web系など)

特徴:自社のサービスやアプリなどを作って世に出す企業。

主なクライアント: 一般ユーザー: アプリ、ゲーム、SNS、ライフスタイルサービスなど 企業: 業務支援システム、SaaS、プラットフォームなど

社内SE

特徴: 自分の会社のシステムを管理・運用する部署・役割。

主なクライアント: 自社・内部(各事業部門や自社社員の業務をサポート)。

②自分が担いたい役割とそこに対する適性

上記の枠組みを理解したら、「自分はどのビジネスモデルに共感し、どのようなクライアントに貢献したいか」をじっくりと考えてみましょう。


そして自分の興味のある道が分かったら、「なぜその仕事をしたいのか」「その仕事において、自分のどんな強みが活かせるのか」を語れるように言語化しておくことが大切です 「どう当てはめればいいか分からない」という方は、以下の具体例を参考にしてみてください。

パターン1:SIer(受託開発)を目指す場合
  • 目指したい役割: 多様な業界のクライアントと向き合い、それぞれの課題に合ったシステムを構築する役割


  • 適性として活かせる強み: ヒアリング力、粘り強い泥臭さ、相手の立場に立つ力


  • 言語化のイメージ: 「塾講師のアルバイトで、相手の悩みをじっくり聞いて潜在ニーズを引き出してきた『傾聴力』を活かし、クライアント自身も気づいていない現場の課題を丁寧に汲み取って、最適なシステムを提案・形にしていきたい。」

パターン2:自社開発(WebSaaS等)を目指す場合
  • 目指したい役割: ひとつのプロダクトを長く育て、ユーザーの反応やデータを見ながら改善し続ける役割


  • 適性として活かせる強み: データに基づく改善志向、ユーザー目線、仮説検証力


  • 言語化のイメージ: 「ゼミでのアンケート調査や仮説検証の経験を活かし、ユーザーの実際の利用データや声をもとに『どうすればもっと便利になるか』を考え抜き、プロダクトを成長させ続けたい。」


このように、「企業のビジネスモデルの特性」と「自分の強み・経験」を繋げて語れるようになると、未経験であっても「働く解像度が高い学生だ」と選考官から非常に高く評価されます。

実践!今日からできるスモールステップ

まずは難しく考えず、IT業界の全体像や分類、職種ごとの仕事内容を知ることからスタートしましょう。以下の記事は、それぞれの違いを分かりやすくまとめて解説しています。ぜひ、関心のある分野から少しずつ理解を深めてください。

▼IT業界・SIer・自社開発の仕組みを知る

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▼職種の種類や役割の違いを知る

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自分の現状に気づけたら、秋冬インターンから巻き返そう!

サマーインターンの選考で思うような結果が出なかったとしても、過剰に落胆する必要はまったくありません。今回の経験を通じて「自分の回答のどこが浅かったのか」「選考官に何が見抜かれていたのか」に気づけたこと自体が、秋以降の就活における最大のアドバンテージになります。


IT業界の選考で最も重要なのは、高度なプログラミングスキルそのものよりも「業界の仕組みを理解したうえで、自分の強みをどう発揮できるか」を論理的に語れることです。 今回ご紹介したESの型や面接での伝え方、そしてIT業界の業界構造を押さえておけば、志望動機や自己PRの説得力は格段に上がります。


サマー選考で自分の現在地を知ることができた今こそが、次への大きなスタートラインです。「開発未経験だから」と諦めず、まずは気になる記事を1つ読むといったような小さなスモールステップから準備を始めてみてください。 正しい方向性で対策を重ねていけば、秋冬インターンや本選考で一気に巻き返し、納得のいく内定を掴み取ることができます!