- 1. プログラミングの仕組み
- 2. プログラミングでできることの一覧
- 3. 代表的なプログラミング言語と言語別にできること
- 4. 趣味も広がる!プログラミングを学ぶメリット
- 5. プログラミングを活かせる仕事
- 6. プログラミングの学習準備と方法
- 7. まとめ
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1. プログラミングの仕組み
プログラミングでできることの例を確認する前に、そもそもプログラミングとは何なのか、どのような処理ができるのかを把握していきましょう。
プログラミングの仕組み
「プログラミング」とは、コンピュータに特定の動作をさせるために指示を出す作業を指します。コンピュータへの一連の指示をまとめた指示書のようなものを「プログラム」と呼び、プログラムはコンピュータが理解できる言語である「プログラミング言語」によって書かれています。
プログラミング:特定の結果を得るためにコンピュータに指示を出すこと
プログラム:コンピュータへの指示をまとめた指示書のようなもの
プログラミング言語:プログラミングを通してコンピュータに指示を出す際に使用される特別な言語
プログラムが得意なこと
プログラムを活用すると、人間だけではできない作業を実現できます。
高速処理
人間とは比べものにならない速さで計算を行えます。大量のデータを分析して高度な計算を行うことも可能です。
自動処理
人間が長時間作業を続けると体力や集中力の限界がきてしまうでしょう。しかし、コンピュターは電源が入っている限り指示された処理を決まった時間や回数で実行できます。
正確処理
人間が行う作業にはケアレスミスがつきものですが、コンピューターは一度指示された内容を常に正確に処理できます。
ただし、コンピューターはプログラム通りにしか動作しないため、プログラムが間違っていると誤った処理を行う点に注意が必要です。
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2. プログラミングでできることの一覧
次に、プログラミングを通して実際に開発できるものの例を紹介します。
Webアプリ開発
プログラミングができると、Webアプリの開発が行えます。Webアプリとは、Web上で動作するアプリのこと。ネットワーク経由で動作しブラウザ上で操作するので、端末にインストールする必要はありません。たとえば、YouTubeやAmazonはWebアプリの一種です。
スマホアプリ開発
スマホアプリはスマートフォンにインストールすることで利用できるアプリです。Webアプリはネット環境がなければ使えませんが、スマホアプリはダウンロード後はインターネット環境がなくても利用することが可能。プログラミングができると、自分の使い勝手に合わせて独自のアプリを開発できます。
AI開発
プログラミングでできることには、AI(人工知能)開発もあります。AIの需要は今後さらに高まっていくと予想され、プログラミングをマスターしてAIの専門知識を身につけると、AIエンジニアとして活躍できる可能性が出てくるでしょう。
ゲーム開発
スマートフォン向けのゲームや家庭用ゲーム、VRゲームなどの開発もプログラミングによってできることです。ゲーム開発プラットフォームの「Unity」などを活用し、趣味でゲームを開発している人もいます。
システム開発
世の中のあらゆるシステムはプログラミングによって開発されています。たとえば、企業の業務を効率化するシステムや、金融機関の入出金システムなどがその例です。
ロボット開発
人の代わりに作業を行うロボットも、プログラミングによって開発されています。近年はAIを搭載したロボットが登場しており、医療や建設、災害の現場など、今後もあらゆる場面でロボットが活用されると予想できます。
電子機器開発
プログラミングでできることには、電子機器の制御も挙げられます。身近な例では洗濯機やエアコンもプログラミングによって動作しており、洗濯機であればプログラミングによってコース別の水の量やすすぎの回数が指定されています。
自動化ツール開発
自動化ツールの開発は、基礎的なプログラミング知識があればできることの一つです。デスクワークでよくある一定の手順で行う業務や定期的に発生する業務は、自動化によって手間を省けるでしょう。
自動化ツールを使えば、自動で決まった日時に定型文のメールを送信したり、Wordファイルに画像を挿入したりできるようになります。
競技プログラミングに参加できる
プログラミングでできることは開発だけではありません。ある程度の実力がついたら競技プログラミングに参加して成績を残すこともできるでしょう。
競技プログラミングとは、制限時間内に与えられた課題をプログラミングで解決するコンテストの一種。ゲームやAI、セキュリティといったジャンルがあり、実務的なプログラミングと比べてスピードや発想の柔軟性が問われます。
競技プログラミングは趣味として参加できるほか、優秀な成績を修めれば就職活動でアピールできます。
関連記事:競技プログラミングとは?初心者向けに実務との違いを解説
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3. 代表的なプログラミング言語と言語別にできること
コンピューターに指示を与えるプログラミング言語にはさまざまな種類があり、プログラミング言語によってできることが異なります。ここではプログラミング言語の種類とそれぞれの言語でできることを紹介するので、プログラミングに興味がある方は確認してください。
Python
Python(パイソン)は少ないコードで分かりやすいプログラムを書けるのが特徴の言語です。文法が比較的簡単でライブラリが豊富であることから、初心者が学びやすい言語といわれています。
主に、WebアプリやAI分野の開発で用いられており、Pythonを使った有名なサービスにはYouTubeやDropboxがあります。
関連記事:【学生向け】Pythonは何ができるの?就活には有利になる?
Java
Java(ジャバ)はWebアプリや業務システム、Androidアプリなど幅広い開発で用いられています。処理速度が早くセキュリティに優れるため、金融基幹の基幹システムで使われるとが多いです。
ほかの言語に比べると習得の難易度は高いといわれており、プログラミングに触れたことのない人が学ぶのはハードルが高いかもしれません。
関連記事:学生向け|Javaとは?就職で役立つ特徴や活用事例をチェック
C言語
C言語は1972年に生まれた歴史のあるプログラミング言語です。非常に古いプログラミング言語であるにも関わらず、今でもスマホアプリ開発やソフトウェア開発、IoTの開発などに幅広く利用されています。
JavaやC++など多くの言語がC言語の影響を受けているため、C言語をマスターするとほかのプログラミング言語も習得しやすくなるでしょう。
PHP
PHP(ピーエイチピー)はWebサイトの制作でよく使われるプログラミング言語で、問い合わせフォームやECサイトのショッピングカートなど、動的なコンテンツを作成できます。
PHPは文法が分かりやすく比較的習得が簡単なので、プログラミングを初めて学ぶ人も取り組みやすい言語です。ただし、Webサービス以外の開発ではほとんど使われないため、Webサービス以外に興味がある人は別の言語を学ぶのが良いでしょう。
関連記事:PHPとは?HTMLとの違いや学生が学習するメリットを解説
Ruby
Rubyは日本の技術者(まつもとゆきひろ氏)が開発したプログラミング言語。主にWebアプリの開発に用いられ、スマホアプリをつくることも可能です。
Rubyは日本語のドキュメントが多く、これからプログラミング言語を学ぶ人にとって情報収集しやすい点がメリットとなります。
関連記事:学生向け|Rubyとは?メリットや使われている業界などを解説
JavaScript
JavaScript(ジャバスクリプト)は主にWebアプリやWebサイトの開発に用いられ、ブラウザに動きをつけることができるプログラミング言語です。
たとえば、Webサイトにアクセスしたときにポップアップが表示されるのはJavaScriptが使用されているから。HTMLやCSSといった言語と組み合わせることで、ブラウザ上でアニメーションを動作させています。
関連記事:JavaScriptとは?できることや将来性・勉強方法を解説
Swift
Swift(スウィフト)はApple社が2014年に発表した新しいプログラム言語の一つ。iPhoneやMacといったApple社製品向けのアプリ開発に特化した言語で、既存のプログラム言語の長所を取り入れているのが特徴です。
文法が簡素であるため、Apple製品向けのソフトウェア開発に興味がある方が学ぶ言語としておすすめできます。
関連記事:Swiftとは?iOSアプリエンジニアを目指す学生必見!
C#
C#(シーシャープ)はマイクロソフト社が開発したプログラミング言語で、主にWebアプリ開発に用いられます。Windows向けのアプリケーション開発に最適であるほか、MacやiPhone、Andoroid向けのアプリを開発することも可能。また、Unityというゲームエンジンを使ったゲーム開発でもよく使用されています。
Go
Go(ゴー)はGoogleが開発したプログラミング言語で、Webアプリやスマホアプリを開発できます。より効率的なプログラミングのためにつくられた言語であり、構文の種類が少なくコードがシンプルなのが特徴です。C言語やJavaと構文が似ており、これらの学習経験があると習得しやすくなるでしょう。
関連記事:Go言語とはどんなプログラミング言語?活かせる職種も解説
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4. 趣味も広がる!プログラミングを学ぶメリット
プログラミングを学ぶと、できることが増えて趣味や仕事の面で役立つメリットがあります。ここでは、詳しいメリットを挙げていくので、学習するか迷っている方はご覧ください。
論理的思考力が身に付く
コンピュータは、指示された通りにしか作動しません。つまり、常にロジックが通っているプログラムを書かなければ、プログラミングは成立しないということです。
そのため、プログラムに問題が起こった場合は原因を特定してよりロジカルなものに修正していく必要があり、その過程で論理的思考力が鍛えられます。
アイデアを形にできる
プログラミングができると、「こんなものがあったら良いな、便利だな」というアイデアを形にできます。ほかの人にない発想とプログラミングのスキルがあれば、広く世の中で使われるサービスを生み出せるかもしれません。
趣味が広がる
プログラミングというと仕事のイメージが強いですが、中には趣味として楽しんでいる人もいます。何かの技術を磨くことやものづくりが好きな人は、プログラミングを趣味として楽しめるのではないでしょうか。
就職に有利になる
日本は深刻なIT人材不足に陥っています。経済産業省の調査によると、IT人材の不足人数は今後さらに深刻となり、2030年には約78.9万人に達するとされています。
このような状況の中でIT人材を求める企業は多く、プログラミングができると就職を有利に進められる可能性が高いです。
IT人材の不足はIT業界に限ったことではなく、どの業界でもプログラミングを通して業務を効率化するニーズがあるため、プログラミングができると就職先の選択肢が広がるでしょう。
在宅で仕事ができる
プログラミングはパソコンとインターネット環境があればどこでもできます。最近はリモートワークを導入する企業が増えており、特にIT系の職種は在宅で働ける場合が多いようです。
就職先の企業にもよりますが、プログラミングができると働き方の選択肢も広がると期待できます。
独立も視野に入る
プログラミングスキルを駆使して仕事をしている人の中には、企業に属さずフリーのプログラマーやエンジニアとして働いている人や、自ら会社を立ち上げたという人もいます。
プログラミングを習得することで、将来的には企業に勤めるのではなく、独立して自由に働くという選択肢も生まれるでしょう。
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5. プログラミングを活かせる仕事
プログラミングができると、就職先や働き方の選択肢が広がることが分かりました。ここでは、プログラミングスキルが活かせる具体的な職種の例を紹介します。
プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語を使ってシステムやソフトウエアの開発を行う職種です。エンジニア系職種の登竜門的な位置づけにあり、次に紹介するシステムエンジニアが考案した設計に従ってプログラミングを行っていきます。
関連記事:新卒向け!プログラマーの仕事内容とキャリアアップ方法を徹底解説
システムエンジニア
システムエンジニア(SE)は、システムの設計や開発、テストを行う職種です。具体的には、クライアントが求めるシステムをヒアリングし、システムの設計を考えていきます。システムを設計した後のプログラミングはプログラマーが行いますが、プログラマーが効率よく開発を進められる設計を考えるにはプログラミングの知識が役立つでしょう。
関連記事:新卒がSEを目指す上で知っておくべきことは?
Webエンジニア
WebエンジニアはWebサイトやWebサービスを開発する職種です。
Webサイトを手掛けるエンジニアは、ユーザーが直接目にする部分の開発を担うフロントエンドエンジニアと、裏側のシステムを担当するバックエンドエンジニアに分かれ、それぞれ使用するプログラミング言語が異なります。
関連記事:新卒・未経験からWebエンジニアになる方法!今からできる準備とは?
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、ゲーム制作におけるプログラミングを専門とする職種です。制作するゲームには、家庭用ゲームやオンラインゲームなどの種類があり、使用するプログラミング言語はゲームによって異なります。
キャラクターや物体の動きを再現する上では物理の知識が必要とされ、3Dをつくる場合は数学の知識も求められます。ゲーム制作では、ディレクターやプランナーなどの職種と連携して作業を進めるため、コミュニケーションスキルも必要な能力の一つです。
関連記事:新卒でゲーム業界で働こう!職種と就職するためにやるべきこと
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、家電製品や工業機器を動かすシステムを開発する職種です。
スマートフォンや自動車など、私たちの身近にある多くの製品はソフトウエアによって機能を制御されています。組込みエンジニアは、製品の機能を作動させるのに必要なシステムを開発し、本体に組み込んでいくのが仕事です。
関連記事:組み込みシステムとは?新卒から切り開く組み込みエンジニアへの道
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6. プログラミングの学習準備と方法
最後に、プログラミング学習をするための準備と具体的なプログラミング学習の方法について解説します。
プログラミングの学習準備
プログラミングを学習するにあたっては、以下のような道具と環境を整えましょう。
パソコン
プログラミングを行うには、まずパソコンが必要です。
これからパソコンを用意する場合は、Macのノート型パソコンをおすすめします。MacにはWindowsをインストールできる機能が備わっていますが、WindowsにはMacを導入する方法がないためです。また、ノート型パソコンはデスクトップ型よりも機動性があり、自宅以外の場所でも作業を行えるメリットがあります。
性能に関しては、複雑なゲーム開発を行う場合を除いてそこまでこだわる必要はありません。
ネット環境
パソコンをインターネットに接続して使うためのネット環境も必須です。作業をスムーズに進めるためには、回線速度は速い方が良いでしょう。
テキストエディタ
テキストエディタとは、プログラムコードを記述するためのツールです。プログラムは通常のメモアプリに書き込んでいくことも可能ですが、テキストエディタは「コードの入力を補助する」「役割に応じて色分けを行う」など、プログラミングを行う上で便利な機能が複数備わっています。したがって、プログラミング学習を効率良く進めることができるようになります。
初心者に特におすすめのテキストエディタの種類は、下記のとおりです。
-
・TeraPad
・CotEditor
・Mery
・サクラエディタ
・Atom
IDE(統合開発環境)
最後に、IDE(Integrated Development Environment)もプログラミング学習の効率を大幅に上げるツールです。IDEは、上述したテキストエディタ、コンパイラ、デバッガなどのツールを一つにまとめた総合開発環境のことを指します。つまり、プログラミングの工程であるプログラムを書く、実行する、エラーを発見する、というすべてをサポートしてくれるということです。
代表的なIDEの種類は下記のとおりです。
-
・NetBeans
・Ecripse
・Xcode
厳密にはそれぞれ機能が異なるので、開発しているシステムや使用している言語によってIDEを使い分ける必要があります。
プログラミングの学習方法
プログラミングの学習方法はいくつかあります。
独学
プログラミングは、書籍や学習アプリケーションを使って独学で習得することもできます。独学の場合、自分のペースで学習を進められることが最大のメリットです。プログラミングがどんなものなのかまずは体験してみたい、自身の適性を試してみたい、という場合に最適な方法になります。
プログラミングスクール
プログラミングを学習する方法として最も効果が期待されるのは、プログラミングスクールに通うことです。スクールでは、プロによって作成されたカリキュラムに沿って学習を進めるため、非常に効率良く学べます。また、学習中には常にインストラクターに質問ができるため、独学の最大の難点と言われる「分からないことを質問する人がいない」という問題点が解消されます。
大学生向けプログラミングスクールのレバテックカレッジでは、就職活動に役立つスキルが身につくカリキュラムを提供しています。プログラミング未経験の方も無理なく学べる内容になっているので、ぜひ利用をご検討ください。
長期インターンシップ
IT系企業の長期インターンシップでプログラミングを学習する方法もあります。長期インターンでは、エンジニアの仕事現場を体験しながら、プログラミングの不明点を現役エンジニアに聞けるのがメリット。インターンシップ中に企業の目に留まる結果を残せば、正社員として採用される可能性も出てくるでしょう。
7. まとめ
プログラミングでできることは、Webサービスやゲーム、ロボットの開発などさまざまです。それぞれの開発には適したプログラミング言語がありますが、初心者は文法が分かりやすい言語から学び始めるのがおすすめです。
プログラミングスキルを身につけると、IT系職種の就職に有利になることや、趣味が広がることが期待できます。プログラミングを学習すると決めたら、独学やスクールなど自分に合った方法で勉強を進めていきましょう。
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