競技プログラミングは実務に役立つか?初心者が取り組む際に留意するべき内容を紹介競技プログラミングとは?初心者向けに実務との違いを解説

最終更新日:2021年9月15日

競技プログラミングとはどのようなものかご存じでしょうか?
競技プログラミングは、誰でも参加できるプログラミングスキルを競うコンテストです。初心者向けから世界的なプログラマー向けまで様々なレベルの問題が用意されており、プログラミングスキルを伸ばす方法のひとつとしても活用されています。本記事では、IT業界を目指す学生のために、競技プログラミングの特徴やメリット、参加するための準備、実務で扱うプログラミングとの違いについて解説します。

1. 競技プログラミングとは

競技プログラミングとは、参加者に問題が与えられ、それをプログラミングで解決する技術を競うコンテストのことです。パズル的な要素が強く、アルゴリズム(プログラミングである結果を導くための効率的な処理手順)を正しく理解し、身に付けておく必要があり、プログラミングスキルを伸ばすために効果的と言えます。

競技プログラミングの開催場所

競技プログラミングは、AtCoderやLeetCodeなどの競技プログラミングサイト上で定期的に開催されるのが一般的です。ドワンゴなどの企業が、優秀なエンジニアに認知してもらうための採用・ブランディングなどを目的として、競技プログラミングコンテスト(※)を開催する場合もあります。

※参考:第6回 dwango プログラミングコンテスト

競技プログラミングのレベル・難易度

競技プログラミングのレベルや難易度については、Webサイトごとの位置付けにもよりますが、多くのサイトでは初心者向けからプロフェッショナル向けまで段階的にレベルが設定されています。なお、最難関のレベルでは世界大会に出場できる大変ハイレベルなものもあります。

競技プログラミングで問われる技能

初心者~中級者向けでは純粋なプログラミングスキルを問われますが、上級者向けになると飛躍的に難易度が上がります。アルゴリズムをどのくらい知っているか、パフォーマンスの高いプログラムを組めるかなど、実務ではあまり求められないようなハイレベルな問題も出題されます。なお、サイトにもよりますが、複数の言語から任意の言語を選択できるので、自分が得意とする言語・学びたい言語でチャレンジすることが可能です。

2. 初心者が競技プログラミングに取り組むメリット・デメリット

競技プログラミングに取り組むメリット

プログラミング初心者の場合、いきなりコンテストに出るのはハードルが高いと思われるかもしれませんが、初心者でも競技プログラミングに取り組むことで以下のようなメリットがあります。
 

  • ・プログラミングスキルが身に付く

    ・高度なアルゴリズムを学ぶことができる

    ・就職に有利となる可能性がある

プログラミングスキルが身に付く

言語に関する基礎的な知識は前提として必要ですが、初心者でも可能なコンテストの参加を通じてプログラミングスキルが磨かれることは間違いありません。

高度なアルゴリズムを学ぶことができる

中級~上級者レベルのコンテストを勝ち抜くには、アルゴリズムをどれだけ知っているかがポイントのひとつになります。こうしたコンテストを通じて、アルゴリズムの知識が蓄積されていくでしょう。

就職に有利となる可能性がある

競技プログラミングの実績は、プログラミングのスキルと、アルゴリズムの知識量の証明になります。参加者の多い競技プログラミングサイトで中級者レベルの実績があると、就職活動で評価される可能性があります。

競技プログラミングに取り組むデメリット

基本的に、初心者にとってはデメリットとなるものはないと考えてよいでしょう。ただし、ある程度レベルが上がってくると、実務では求められないハイレベルなアルゴリズムや数学的知識が必要となることは留意しておきたいところです。

3. 競技プログラミングに参加するには

次に、競技プログラミングに参加するための方法と、初心者に必要な心構えについて解説します。

プログラミング言語の基礎を学ぶ

プログラミング初心者は、まずはどの言語を選択するかを決める必要があります。プログラミング言語は様々な種類があり、SI(システム・インテグレーション)企業ならJavaやC言語・C++など、Web系企業ならPHPやJavaScript・Rubyなどがよく使われます。自分が進みたい業種・業界に合わせてプログラミング言語を選択し、まずは書籍などで基礎レベルの構文を覚えるようにしましょう。

競技プログラミングサイトに登録する

次に、競技プログラミングサイトに登録します。サイトはいくつか存在しますが、国内で最も有名と言える競技プログラミングサイトはAtCoder(※)です。実際に企業がコンテストを主催する場合でも、AtCoder上での開催となるケースが多いので、初心者はまずAtCoderに登録しておけば問題ないと言えます。

※参考:AtCoder.jp

目標を決めてチャレンジする

取り組むプログラミング言語の基礎を身に付けたら、競技プログラミングサイトで初心者向けの過去問題やコンテストに取り組んでみましょう。分からない問題はネットや書籍などで調べながら繰り返し解くことで、少しずつレベルを上げることができます。どのレベルまで到達するべきか、自分なりに目標を決めてチャレンジすることが大事です。

4. 初心者・学生が留意すべき実務におけるプログラミングとの違い

最後に、競技プログラミングと、実務のプログラミングの違いについて説明します。

競技プログラミングである程度のレベルまで達すると、制限時間以内に難易度の高いプログラムを書き上げる必要があり、プログラムの実行速度なども重要になります。したがって、パズル的な要素が強くなり、ソースコードの可読性や再利用、保守性などは考慮する必要はなく、制限時間以内にパズルを解くことが求められます。

一方で、実務レベルのプログラミングでは、一度組み上げたソースコードを長期間に渡り保守・改修し、またそのソースを再利用して効率的に別のプログラムを作成することが求められます。そのため、誰が見てもわかりやすく、再利用や改修のしやすさが考慮されたソースである必要があります。

競技プログラミングで上級者を目指すことは素晴らしいことですが、必ずしも競技プログラミングの能力が実務で必要な能力に直結するわけではないことを念頭に置いておきましょう。

5. まとめ

IT業界を目指すプログラミング初心者がプログラミングスキルを伸ばす方法の一つとして競技プログラミングへの参加が挙げられます。競技プログラミングに参加することで、プログラミングスキルを伸ばし、アルゴリズムを学び、就職につながる可能性があるなど様々なメリットがあります。ただし、ある程度のレベルまで到達すると、競技プログラミング独特の、実務のプログラミングで考慮すべき可読性や保守性が求められないパズル的な要素が強くなるため、留意が必要です。

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