C++とは?学生にとって気になるC++エンジニアの将来性についても解説

C++とは?学生にとって気になるC++エンジニアの将来性についても解説
C++(シープラスプラス)は、各種ソフトウェアやゲーム、IoT(Internet of Things)機器等の開発に用いられるプログラミング言語の一つです。以前からあったC言語を発展させて作られており、処理が高速な点や、効率的に開発できる点などが特長です。様々なシステム開発で用いられる言語なので、C++エンジニアも堅調な需要があります。本記事では、C++言語の特長や開発できるもの、並びに、C++エンジニアの将来性について解説します。

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1. C++(シープラスプラス)とは?

C++はソフトウェア開発において汎用的に用いられている、人気の高いプログラミング言語の一つです。前身のC言語を拡張した仕様になっており、ハードウェアを扱うようなソフトウェアにも、複雑なサービスを開発するのにも利用されてきました。オブジェクト指向と呼ばれるプログラミング手法に代表されるような、効率性を高める開発方法にも対応しているため、高度なシステム開発にも応用が可能です。

C言語やC++を拡張したプログラミング言語は他にも存在しますが、それぞれ、別のプログラミング言語なので注意が必要です。例えば、主にマイクロソフトのアプリケーション開発に用いるC#や、アップル社製品に関連したソフトウェア開発に用いるObjective-Cといったものが挙げられます。プログラミング言語としての機能や設計思想に共通点はあっても、互換性はなく、区別して理解する必要があります。

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2. C++の特長

C++に関して、プログラミング言語としての特長について解説します。

処理速度が速い

C++やC言語に代表される「コンパイル言語」は、一般的に、PHPなどの「スクリプト言語」よりも処理速度が速いと考えられています。そのため、複雑な計算や大規模なデータ処理が要求されるソフトウェアでC++が採用されるケースが多いです。また、スマートフォンやデジタル家電、IoT機器といった小型で高い性能が要求される場面にもC++が多く使われます。

効率的な開発が行える

大規模システムの開発では、複数の開発者が関わってもプログラムの管理やメンテナンスがしやすいよう、オブジェクト指向という開発手法を採用するのが一般的です。オブジェクト指向では、関連の強いデータや処理をひとまとめにしてプログラムを構築し、可読性を高めます。C++はオブジェクト指向を含めた高度なプログラミング技法をサポートしているので、複雑なシステム開発にも応用可能です。

多くのアプリケーションに利用できる

ハードウェアを扱うIoT機器から、ゲーム開発に至るまで、様々な用途に利用できるのもC++の利点です。高速な計算が求められる部分だけC++を用いて、通常の処理は扱いやすい他のスクリプト言語で開発するといった使い方も考えられます。

プログラミングの理解が深まる

プログラミング学習者の観点から見ると、C++によるプログラミングを学ぶことは、プログラミングスキル自体の底上げにもつながります。オブジェクト指向などの考え方は、他の言語にも共通するので、他の言語を理解するのも容易になるでしょう。C言語を知っている人はC++が理解しやすいように、C++を理解していれば、他の言語も学習しやすくなります。

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3. C++で開発できるもの

C++で開発できるソフトウェアの種類について紹介します。これらの分野に興味のある学生は、C++の学習を始めてみてはどうでしょうか。

各種アプリケーション

C++は汎用的に用いられるプログラミング言語です。Webブラウザに代表されるように、パソコンへインストールして使うソフトウェアも、C++で開発できます。また、企業内で用いられる業務システムも開発可能です。Windows環境では、Microsoft Visual C++と呼ばれる統合開発環境を用いて、プログラムの制作を行うことができます。

データ分析

高速な処理が必要となる大規模なデータ分析でC++が用いられています。近年は、PythonやR言語といったプログラミング言語が人気を集めていますが、C++にも高度なデータ分析のライブラリがあり、容易に統計処理などが行えるようになっています。人工知能技術の発展と共に注目を浴びている分野です。

ゲーム

ユーザーの操作に素早く反応するゲームを開発するのにC++が用いられています。高度なゲームでは複雑な処理が動いていたり、大規模な物理計算が行われていたりするものです。Unrealというゲームエンジンの開発にもC++が使われています。

IoT(Internet of Things)機器

スマート家電やセンサーを積んだデバイスなど、ソフトウェアを搭載したIoT機器が増えています。IoT機器では、デバイスを操作したり、センサーが収集したデータを他のコンピューターへ送信したりといった処理を組み込む必要があります。ハードウェアを扱うプログラムを開発するのにC++が用いられてきました。

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4. C++エンジニアの将来性

新卒学生がキャリアを考える上で、考慮するべきC++エンジニアの将来性について考察します。

高い人気

日経xTECH(日経クロステック)が実施した「プログラミング言語実態調査」2020年では、ITエンジニアが普段使っているプログラミング言語として、C言語/C++が第一位となりました。組み込み機器や高い処理速度が要求されるシステムで用いられていますが、幅広いプログラミングの現場でC++が使われていることがうかがえます。

ビッグデータ、IoTのニーズ

近年では、大量のデータを処理して知見を得るシステムに対するニーズが高まっています。センサーや人工知能技術、それを処理するインフラが発展してきたため、IoT機器を採用するケースが増えてきたのです。これらのシステムはC++が採用される可能性が高く、C++エンジニアに対する需要も高くなります。

学習コストと報酬

手軽に開発・実行できるスクリプト言語に比べると、C++のようなコンパイル言語は学習難易度が高く、その機能を十分に発揮するよう、基礎を確実に理解しておく必要があります。プログラミング初心者が対応するのは非常に難しいため、C++を扱える人材は貴重な存在です。結果として、高いスキルを有するC++エンジニアは、比較的収入が高い傾向が見られます。

新卒の求人案件

C++が用いられるソフトウェアの種類を考慮すると、システム開発会社やゲーム開発会社、そして、ハードウェア機器メーカー等でC++エンジニアの求人が多く見られます。

C++のスキルを有する学生は、他のプログラミング言語も習得しやすいので、C++に特化した求人ではなくても、ITエンジニアとして評価されやすいでしょう。C++を扱う企業を探すために、就活エージェントから情報収集するのも効果的と言えます。

とはいえ、C++はPHPやRubyのようなスクリプト言語よりも学習難易度が高いため、就職活動前にしっかりと時間をかけて学ぶことを心がけましょう。

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