新卒の文系でもIT業界に入れる?やめとけと言われる理由やメリットを解説

そこで本記事では、そもそも文系でもIT業界への就職は可能なのかから、プログラミングスキルの必要性ややめとけと言われる理由などについて詳しくご紹介します。
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- 1.文系大学卒でもIT業界への就職は可能
- 2.IT業界に入るにはプログラミングスキルは必要?
- 3.文系大学卒でもIT業界に就職できる理由
- 4.IT業界の種類
- 5.IT業界における文系におすすめの職種
- 6.文系からIT業界への就職はやめとけと言われる理由
- 7.文系大学卒の人がIT業界で働くメリット
- 8.IT業界への就職が向いている文系学生の特徴
- 9.まとめ
1.文系大学卒でもIT業界への就職は可能

文系大学卒でも、IT業界に就職できる可能性は十分あります。
レバテック株式会社が2023年11月に実施した調査によると、新卒でエンジニアとして就職した人の最終学歴は、理系大学卒の28.6%が最も多く、次いで文系大学卒が24.7%という結果でした。
文系大学卒のなかには、エンジニアやプログラマーとして就職するほか、営業やコンサルタントとして就職する方も多くいます。むしろ、営業職やコンサルタント職には文系大学卒のほうが多いといえるでしょう。
文系と理系で就職後の待遇に大差はない
出身大学によって就職後の待遇に差が出ることはほとんどありません。
新卒採用の場合は、文系学生と比べて、理系学生のほうが即戦力として採用されやすく、初年度や2年目の給料・待遇に差があるケースも考えられます。
しかし、入社後は出身学部に関係なく成果や貢献度合いによって評価されるため、5年・10年と長期的に見れば、待遇に差を感じる場面はないようです。
実際に、学生のうちに身につけた知識と実際に働いて得られるスキルや経験は大きく異なります。そのため、学生時代の経験が就職後にそのまま活きるケースは多くないといえるでしょう。
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2.IT業界に入るにはプログラミングスキルは必要?

文系の学生がIT業界を目指す際に「プログラミングができないと無理では?」と不安になるのは当然です。
しかし、実際にはプログラミングスキルがなくても、IT企業で活躍している文系出身者は多くいます。多くの企業では入社後の研修制度が整っており、基礎から学ぶ環境が用意されています。また、営業職やマーケティング職、プロジェクトマネジメント職など、直接コードを書く以外の役割も広いです。
IT業界では「論理的に考えられる力」や「チームで協働する姿勢」も重視されるため、文系で培ったスキルがそのまま活かせる場面も少なくありません。プログラミングができるかどうかよりも、学ぶ意欲や課題解決力が求められる業界だといえるでしょう。
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3.文系大学卒でもIT業界に就職できる理由

文系大学卒でも、適性や専門スキル以外に活かせる能力があれば、IT業界への就職は可能です。
以下で、文系大学卒でもIT業界に就職できる理由を解説します。
IT人材が不足しているから
日本ではIT人材の不足が深刻化しているのが現状です。そのため、エンジニアを採用したいと考えている企業が多く、スキルや素養が認められれば、文系・理系を問わず採用されるチャンスがあります。
経済産業省が公表している「IT人材需給に関する調査 調査報告書(20p)」によると、2030年には約40〜80万人のIT人材が不足するとされており、需要は今後も増していくでしょう。
IT業界は実力主義の世界だと知られているように、出身学部よりも入社後の実績が重視される傾向にあります。文系学生でも、入社後に活躍できるポテンシャルがあると判断されれば、IT業界に就職できるでしょう。
新卒採用ではスキルが重視されるわけではないから
新卒採用ではスキルが重視されるわけではない点も、文系出身者がIT業界に就職できる理由の一つです。実際に、多くの企業は応募者が入社後すぐに成果を出せるかどうかよりも、自社にとって欠かせない人材に成長できるかどうかを重視しています。
学生のうちから就活でアピールできる開発経験があるとよいですが、企業が選考の際に評価しているのは、応募者の志望度や自社とのマッチング度です。
IT業界への適性や志望先の企業が求める人物像にマッチしている点をアピールできれば、就職できる可能性は高まるでしょう。
スキルを身につけるための環境が整っているから
文系学部を専攻していても、大学生のうちにスキルを身につける環境があります。
以前は、理系学部や専門学校に通わなければ、IT業界で必要なスキルを身につけるのは難しいとされていました。しかし、現在は下記のような背景から、文系・理系を問わずすべての人が平等にスキルを身につけることが可能です。
-
・書店で手に入る教材が充実している
・インターネット上で多くの情報を簡単に得られる
・プログラミングスクールが普及している
スキルを身につけるための環境が整ったことで、意欲があれば誰でもエンジニアを目指せます。
専門スキルのほかにも活かせる能力があるから
たとえ専門スキルがない文系出身者でも、活かせる能力があればIT業界への就職が可能です。IT業界では、プログラミングやコーディングなどの専門スキルのほかに、コミュニケーション能力やマネジメント能力も重宝される傾向にあります。
レバテック株式会社の「レバテックIT人材白書2024(7p)」によると、企業の採用担当者がエンジニア採用において最も重視しているのは、コミュニケーション能力(44.1%)という結果でした。
IT業界ではチームで開発を進めるケースが多く、メンバー間で意思疎通を図ったり進捗を確認したりする場面が多くあります。専門スキルと比べて、コミュニケーション能力は文系・理系を問わず伸ばしやすいため、文系出身者でも活躍の場があるといえるでしょう。
関連記事:新卒で文系学生がIT業界を目指す方法を徹底解説!
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4.IT業界の種類

IT業界と一言でいっても、仕事内容は多岐にわたります。
IT業界と聞いて、エンジニアやプログラマーとしてパソコンに向かって仕事をするイメージかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
以下で、IT業界の種類を解説するので、業界研究の際の参考にしてください。
関連記事:IT業界とは?将来性や5つの業界、活躍する職種を紹介!
ソフトウェア業界
ソフトウェア業界とは、パソコンで使うソフトウェアを開発・提供する企業の総称です。
ソフトウェア業界では、パソコンの文字入力や表計算ソフトをはじめ、企業向けのサービスまで幅広いプロダクトが開発されています。
関連記事:ソフトウェア業界とは?今後の動向と活躍している職種について
ハードウェア業界
ハードウェア業界とは、有形の機械や設備を開発・提供する企業の総称です。代表的なハードウェアには、パソコンやスマートフォンのほか、テレビや洗濯機などの家電が挙げられます。
近年はIoT技術の普及にともない、自動車や医療機器まで、さまざまな技術のICT化が進められていることから、ハードウェア業界が取り扱う製品の幅も増えている状況です。
Web業界
Web業界の企業は、主にインターネットサービスやアプリケーションなどを開発・提供しています。
多くの人にとって馴染みがあるサービスを開発しているため、IT業界のなかでも学生がイメージしやすい業界だといえるでしょう。
関連記事:Web系とは?他業界との違いや向いている人の特徴を解説!
通信インフラ業界
通信インフラ業界とは、Wi-Fiや4G・5Gといったネットワークや通信回線、携帯電話などの通信機器に関する製品、サービスを開発・提供している企業の総称です。
代表的な通信インフラ会社には、携帯電話会社が挙げられます。ほかに該当するのは、ネットワーク機器の会社や通信インフラを提供している会社などです。
関連記事:通信インフラ業界研究:通信インフラ業界の特徴や仕事内容、平均年収、大手企業の業績や社風を紹介
SIer業界
SIer業界とは、主に顧客からシステム開発を請け負って事業を行う企業を指します。
場合によっては、開発責任を負ったり、システム導入のコンサルティングを担ったりするなど、事業形態はさまざまです。
関連記事:SIer(エスアイヤー)とは?仕事内容やSEとの違いを解説
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5.IT業界における文系におすすめの職種

IT業界にはさまざま職種があります。一般的にイメージしやすいものだと、システムエンジニアやプログラマーが挙げられますが、営業職やコンサルタント職などもIT業界に欠かせない職種です。
IT業界には、下記のような職種があります。
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・プログラマー
・フロントエンドエンジニア
・ITコンサルタント
・営業
・データサイエンティスト
・Webデザイナー
・テクニカルサポート
・マーケティング
・企画
・事務
文系からIT企業に新卒で入社する場合、IT企業の営業職や企画職として活躍する人もいれば、最初からプログラマーやシステムエンジニアとして就職する人も少なくありません。
関連記事:IT業界の仕事の種類とは?業界の将来性や年収、求められるスキル
営業職
IT企業の営業職なら、専門スキルがない文系出身者でも能力を活かせるでしょう。
単に製品を売って利益を上げるだけではなく、顧客が抱えている課題を解決するために提案するのも営業職の仕事です。主に、顧客のニーズに合わせた提案力や営業力、製品に関する理解力などが求められます。
マーケティング職
マーケティング職の主な仕事は、市場調査や競合分析をし、自社の製品やサービスを流通させるための戦略を立てることです。
直接的に製品やサービスの企画は行わないものの、企画・開発部門に対して調査結果に基づくフィードバックをするなど、他部署と連携しながら業務を進めていく必要があります。マーケティング職に求められるのは、情報収集スキルやデータを使った分析力などです。
企画職
IT企業の企画職は、市場調査の内容をもとに、自社の製品やサービスを具体化していく役割を担います。
企業によっては、同じ部署でマーケティングと企画を担うケースも珍しくありません。企画職には、問題解決力やマーケティング領域の知識が必要です。
事務職
文系におすすめの職種として、下記をはじめとするIT企業の事務職も挙げられます。
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・総務
・庶務
・経理
事務職は主にコミュニケーション能力やパソコンスキルが求められるため、IT関連の専門スキルがない文系の新卒でも活躍しやすいといえるでしょう。
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6.文系からIT業界への就職はやめとけと言われる理由

文系からIT業界への就職を目指すうえで、「仕事がきつそう」と不安を感じている方もいるでしょう。IT業界といっても、働く環境は企業によって異なるため、自分に合った就職先選びが大切です。
以下で、IT業界への就職はやめとけと言われる理由を解説します。
労働時間が長いイメージがあるため
IT業界への就職はやめとけと言われる理由の一つは、労働時間の長さです。
IT業界では、納期が短くスケジュールが厳しいプロジェクトも多いため、労働時間が長くなりがちだといえます。たとえば、バグやトラブルが起きたときには、急ぎで対応する必要があるため、残業時間が増えてしまうエンジニアも少なくありません。
しかし、最近は働き方改革によって残業を見直す企業も増え、エンジニアの働き方も変化しています。働く環境は企業によって異なるため、気になる場合は、志望する企業の平均残業時間を事前に調べておきましょう。
IT関連の知識が求められるため
IT関連の知識やスキルを身につける必要がある点も、「きつそう」「大変そう」と言われる理由の一つです。
新卒で入社後すぐは、理系出身者と比べて文系出身者のほうが、専門的なスキルを身につけるには時間がかかるでしょう。そのため、経験者のほうが即戦力として期待されるIT業界において、文系大学卒の人が活躍するのは難しいのではないかと感じる方も多いようです。
しかし、実際には文系出身者でもIT業界で活躍できる可能性は十分にあります。未経験からIT業界への就職を目指す場合は、独学で基礎知識やスキルを身につけておくとよいでしょう。
関連記事:文系からIT業界はやめとけと言われる7つの理由!SE・PGに向いている人の特徴も解説
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7.文系大学卒の人がIT業界で働くメリット

ここでは、文系大学卒の人がIT業界で働くメリットを3つご紹介します。
高い収入を得るチャンスがある
IT業界は全体として年収水準が高く、若手でもスキル次第で高収入を狙えることが特徴です。特にエンジニア職は需要が高く、未経験からスタートしても数年で年収が大きく伸びるケースもあります。
文系出身でも、業務経験を通じてITスキルを身につけていけば、評価されやすい環境が整っています。また、資格取得やプロジェクト経験が給与に反映されやすいため、努力が収入という形で返ってきやすいのも魅力です。
年功序列にとらわれず、成果で評価される風土の中で、自分の市場価値を高めていきたいという人にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
関連記事:未経験エンジニアの平均年収とは?年収アップのコツと高年収を狙えるキャリアパス
働き方の選択肢が多い
IT業界では、テレワークやフレックス制度、副業可など、多様な働き方が認められている企業が増えています。これはITツールやオンライン環境が整っているからこそ実現できる働き方であり、プライベートと仕事を両立させたい人にとって大きな魅力です。
文系出身者でも、ライティングやマーケティング、カスタマーサポートなど多岐にわたる職種が存在するため、自分に合ったスタイルを選びやすい点もメリットの一つとなります。また、技術職であっても、案件ごとに働く場所や時間が変化するケースも多く、柔軟な働き方を志向する人にとっては魅力的な選択肢と言えるでしょう。
転職・独立しやすい
IT業界は専門スキルが身につきやすく、キャリアの自由度が高い点も大きな魅力です。たとえ文系出身でも、業務を通じて知識と経験を積み上げれば、他社への転職やフリーランスとしての独立も現実的な選択肢になります。
特にIT業界は、実績やポートフォリオが重視されるため、学歴よりも実務経験が評価されやすい風潮があります。また、エンジニア職に限らず、ディレクターやマーケターなどにキャリアチェンジすることも可能です。
変化が早い業界だからこそ、柔軟に働き方や将来像を選べる自由度は、安定だけにとらわれたくない就活生にとって大きなメリットになるでしょう。
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8.IT業界への就職が向いている文系学生の特徴

文系大学卒の新卒でも、新しいことを積極的に吸収する姿勢やITに関する耐性があれば、IT業界で自分の強みを活かして働けるでしょう。
以下で、IT業界への就職が向いている文系学生の特徴を解説するので、自己分析する際の参考にしてください。
関連記事:IT業界に向いている人の特徴7選!就職するメリットやおもな職種もご紹介
新しいことを学び続ける姿勢
新しいことを学び続ける姿勢は、IT業界で活躍するうえで必要な素養の一つです。
IT業界は変化が激しく、日々新しい技術が生まれ進化し続けています。そのため、IT業界で仕事をするうえでは、日頃から情報をインプットして仕事に活かしていく姿勢が重要です。
そのため、好奇心が旺盛で積極的に新しいことを吸収できる人は、エンジニアとして長く活躍できるでしょう。一方、自ら進んで学習するのが苦手な人は、新しい情報や技術に追いつけず、自らの市場価値を高めていくのは難しいといえます。
論理的思考力
論理的思考力がある人も、IT業界への就職が向いているでしょう。
特に、エンジニア職はパソコンおよび内部のソフトウェアを扱うため、さまざまな場面においてロジカルに考える必要があります。実際に、プログラミング言語やコーディングなどは、論理的に組み立てなければ想定通りにシステムを作動させられません。
IT業界では、思いついたアイデアを形にするよりも、物事を順序立てて考えられる能力のほうが求められる傾向にあります。
ITに関する高い耐性
IT業界で働くうえでは、ITやテクノロジーへの耐性が強いことも大切です。
専門的な知識やプログラミングスキルなどは、学習や経験次第でいくらでも身につけられます。しかし、そもそもパソコンを触るのに苦手意識があったり、新しい技術やツールを試すのが面倒だと感じたりする人は、入社後に克服しようと思っても苦労するでしょう。
そのため、文系からIT業界への就職を目指すうえでも、最低限ITに関する耐性が高いことが求められます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力がある人も、IT業界で活躍できるでしょう。
システム開発はチームで行うのが基本です。たとえば、顧客からヒアリングした要望を要件に落とし込んだり、チームでコミュニケーションを重ねて開発に取り組んだりするなど、周囲と共同で進める仕事が多いといえます。
文系からIT業界への就職を目指しているのであれば、ビジネスマナー研修やエンジニアを対象としたコミュニケーション研修に参加するなどして、能力を伸ばすとよいでしょう。
柔軟な姿勢
柔軟な姿勢で物事に向き合える点も、IT業界への就職が向いている人の特徴です。
IT業界は目まぐるしく技術やトレンドが移り変わるため、変化に柔軟な姿勢が求められます。使っている技術が古くなったときに、新しいやり方に順応できなければ、自分の仕事や役割を全うできなくなるので注意が必要です。
一方、同じことを繰り返す仕事に苦手意識がある人にとっては、やりがいを感じられる可能性が高いでしょう。
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9.まとめ
文系学生でもIT業界に適した素養があれば、就職できる可能性が十分にあります。実際に、IT業界で活躍するためには、専門的なスキルに限らず、コミュニケーション能力や論理的思考力なども必要です。
文系だからといって、IT業界への就職を諦める必要はありません。IT業界を目指すと決めたら、プログラミングスクールに通ったりインターンシップに参加したりして、就活でアピールできる実績をつくるとよいでしょう。
新卒の学生に対しては入社時にスキルを求めない企業も多い一方で、基礎を身につけておくことで、ほかの学生と差をつけられます。
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