IT業界に文系で就職するには?|文系の職種やおすすめ企業を紹介

IT業界に文系で就職するには?|文系の職種やおすすめ企業を紹介
文系でもIT業界に就職できるのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。実際には文系出身者の多くがIT業界で活躍しており、営業やITコンサルタント、エンジニアなど幅広い職種でキャリアを築くことが可能です。

この記事では、文系でもIT業界に就職できる理由から文系が選ぶべき職種、就職を成功させるための対策まで詳しく解説します。IT業界への第一歩を踏み出す参考にしてください。
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1. 文系でもIT業界に就職はできる?

文系でもIT業界に就職できるのか、不安に感じる方も多いかもしれません。しかし、実際のところ文系でも問題なく新卒でIT業界に就職することが可能です。中途採用と異なり、新卒採用では入社時点でのスキルよりも、IT業界で活躍するための素養や会社との相性が重視されます。
職種によっては理系出身者を優遇するケースもありますが、募集要項に「理系学部限定」と明記されていない限り、文系出身でも十分にチャンスがあります。

また、プログラミングやITの知識が足りないと不安を感じる必要もありません。多くの企業では新入社員向けの研修制度が整っており、入社後に基礎から学べる環境が用意されています。働きながら知識を身につけていくことができるため、未経験の文系学生でも安心してIT業界を目指すことができます。

関連記事:新卒の文系でもIT業界に入れる?やめとけと言われる理由やメリットを解説

文系のIT就職は営業職がほとんどって本当?

文系はIT企業に就職しても営業職ばかりと言われることがありますが、これは一部正しく、一部誤解です。確かに、多くのIT企業では、顧客との折衝や提案を行う営業職に文系出身者が配属されるケースが多いです。論理的思考力やプレゼン力、コミュニケーション力が求められるため、文系学生が活躍しやすいポジションでもあります。

一方で、最近では文系出身でもエンジニアやITコンサル、マーケティングといった職種に就く人も増えています。特にプログラミングやデータ分析などのスキルを独学で身につけていれば、技術職への道も十分に開かれています。

つまり、「文系=営業職にしかなれない」というのは過去のイメージにすぎません。IT企業は多様な職種が存在し、文系出身でもスキル次第で活躍の場は広がっているのです。自分の強みや興味に応じて職種を選び、必要なスキルを早めに身につけることが、希望職種での就職を実現するカギとなります。

文系でのITエンジニア就職が難しい理由

正直なところ、文系出身者がITエンジニアとして就職するのは決して簡単ではありません。
その理由のひとつは、多くの企業がプログラミング経験者を前提として募集を行っているため、未経験者が応募できる求人が限られている点です。さらに、理系の学生は大学でアルゴリズムや情報処理といったIT関連科目を学んでいることが多く、基礎的な技術力や理論的な知識を持っているケースが多いことも影響しています。

また、文系出身者が通うプログラミングスクールでは、実務で役立つスキルを短期間で身につけることを重視しているため、理論や設計に関する深い理解が不足していると見なされることもあります。こうした背景から、文系出身者がエンジニア職を目指す場合は一定のハードルがあるといわれています。

とはいえ、大手企業や未経験者歓迎の求人の中には、文系出身のエンジニアを積極的に採用している企業も多く存在します。根気強く募集要項を確認し、自身の強みを活かせる環境を探すことが成功への近道です。

実際に多くの文系出身者がIT業界で活躍している

IT業界では、多くの文系出身者が活躍しています。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)社会基盤センター発行の「IT人材白書2020」p190によれば、現在活躍中のIT人材の最終学歴の専攻分野の割合は、「IT・情報系:36%/IT・情報系以外の文系:30.2%/IT・情報系以外の理系:26.4%/その他:7.4%」となっており、全体の3割ほどは文系出身者です。この結果から、文系でも十分にIT業界への就職を目指すことが可能であると分かるでしょう。

IT業界は人材不足

現在、日本のIT業界は慢性的な人材不足の状況に陥っています。経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課の「IT分野について」p1では、この状況はさらに深刻化し、2030年にはIT人材の不足人数は78.9万人にまで膨れ上がるとの予測も。そのため、大学で専門分野を学んでいない文系出身の新卒もポテンシャル重視で積極的に採用する企業が増加しています。そういった企業では、入社後の教育・育成環境が充実していることが多いので、文系学生も未経験からIT業界で活躍する人材へと成長していくことが可能です。

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2. 文系でIT業界はきつい?やめとけと言われる理由を解説

文系がIT業界に就職するのはきつい、やめておいた方が良いと言われることが多いですが、その理由をここで見ていきましょう。

IT知識が理系に比べて少ないから苦労しやすい

文系の方がIT業界に就職した際に苦労しやすい理由の一つは、理系出身者に比べてIT知識やプログラミング経験が少ない点です。理系と違って文系学生は大学で情報工学やコンピュータサイエンスを学んでいないことが多く、入社後に専門用語や技術理解に時間がかかることがあります。
特にエンジニア職では、基本的なコードの仕組みやネットワークの概念を理解する必要があり、最初は知識のある理系学生の方が早く活躍できるかもしれません。
ただ、研修制度やオンライン学習環境が整っている企業も多いので、学ぶ意欲があれば十分にキャッチアップ可能です。

キャリアアップの選択肢が少ないこともある

文系出身者は、IT業界でキャリアアップの方向性が限られてしまうケースもあります。理系出身者が技術職として専門スキルを磨いてスペシャリストを目指すのに対し、文系出身者は営業職やコンサル職に配属されることが多く、技術的なキャリアを築きにくい傾向があります。
また、マネジメント職への昇進にはIT知識が求められるため、日々の業務と並行してスキルアップを継続する努力が必要です。とはいえ、近年では文系SEやITコンサルといったような、文系でも専門性を高めて活躍できるポジションも増えています。

入社後に「思っていた仕事と違う」とギャップを感じやすい

文系の方がIT業界に就職してから、想像していた仕事内容と違うと感じることも少なくありません。IT業界というと華やかなイメージを持たれがちですが、実際の現場では地道なデータ入力やシステム検証、トラブル対応といった細かな作業が多いのが実情です。

また、文系職種であってもIT用語やシステムの仕組みを理解しながら業務を進める必要があり、想定以上に技術的な知識が求められる場合もあります。そのため、当初想像していたIT業界の働き方とは異なり、ギャップを感じる学生も中にはいらっしゃいます。

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3. IT業界の種類

IT業界は大まかに、「インターネット・Web業界」「情報処理サービス業界」「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」「通信インフラ業界」の5種類に分類されます。業界により、企業が提供するサービスや商品が異なるのが特徴です。業界別の特徴を以下で見ていきましょう。

関連記事:IT業界とは?業種・職種一覧と文系でも活躍できる理由を紹介

インターネット・Web業界

インターネット・Web業界は、インターネットを介したサービスを提供する業界です。一般ユーザー向けにインターネットを活用したWebサービスやモバイルアプリを開発・提供する企業や、企業向けにWebサイトの構築・更新を行う企業などがこの業界に属します。

情報処理サービス業界(SI業界)

情報処理サービス業界は、顧客企業の業務内容に応じたシステム導入に関するサービスを提供する業界です。情報処理サービス業界に属する企業としては、システム開発から保守・運用までを請け負うSIer企業や、顧客企業との契約により一定期間エンジニアを派遣してサービスを提供するSES企業があります。

関連記事:SIerとは?仕事内容やSESとの違い、新卒入社するメリットを解説

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界は、コンピュータを動作・制御するためのプログラム(ソフトウェア)を開発する業界です。ソフトウェア製品にはインストール型やクラウドサービス型のほか、ハードウェアとの一体型などがあり、企業は対象とするクライアントやニーズに合った機能を持つソフトウェアを開発します。また、企業によっては自社で開発したパッケージ製品を販売する場合もあります。

関連記事:ソフトウェア業界とは?職種や将来性、人気企業、向いている人まで解説

ハードウェア業界

ハードウェア業界は、電子機器類そのものの開発・製造・販売を行う業界です。ハードウェアとは、パソコンや周辺機器、スマートフォン、ゲーム機など、「目に見える」もののこと。インターネットに接続できる家電もハードウェアに含まれます。

通信インフラ業界

通信インフラ業界は、インターネット通信をするための通信環境を整備・運用する業界のことを指します。インターネットは、今や日常生活やビジネスに必要不可欠となっています。技術職については、サーバーやネットワーク、データベース、セキュリティなどのさまざまな分野に分かれており、それぞれ独自の知識が必要です。ネットワークの設計や構築作業に加えて、保守運用や通信障害時の対応なども技術職が担当します。

関連記事:通信インフラ業界研究:通信インフラ業界の特徴や仕事内容、平均年収、大手企業の業績や社風を紹介

上記のうち、Web業界ではすでに一定以上のプログラミング経験があり、即戦力として活躍できるような学生を採用する傾向があります。対してSIerなどが属する情報処理サービス業界では新卒向けの研修制度が充実している企業が多く、プログラミング未経験の学生も積極的に採用する傾向が強いです。

しかし、実際には企業や職種によっても、求められるスキルや特性は大きく異なります。業界だけでなく、企業・職種研究もしっかりと行ったうえで志望先を決めることが大切です。
出身者も将来的な技術職としての役割が期待されて採用されるケースがあるようです。

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4. IT業界で文系は何をする?文系のIT企業職種一覧

ここでは、文系学生が目指しやすいIT業界の職種を紹介します。エンジニア以外にも様々な職種がありますので、IT業界の仕事のイメージをより膨らませてみてくださいね。

営業

直接テクノロジーの開発に携わりはしませんが、開発した製品やサービスを広く拡販し販売する営業職も人気です。システム開発の提案やネットワーク機器の提案、IT機器の販売など、広くITに関する商品を販売・提供する職種になります。
文系職でIT企業に就職する方は営業職が多く、顧客ニーズを理解して提案する営業力・自社製品に対する詳しい理解や専門知識が求められる仕事です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを活用してクライアントが抱える課題の解決策を提案する職種です。提案内容は、経営方針に沿ったIT戦略の策定やシステム開発など多岐にわたります。したがって、ITコンサルタントとして活躍するには、IT関連の幅広い技術や知識のほか、ビジネスのノウハウやヒアリング力が必須。さらに、メリット・デメリットを冷静に見極め、適切な解決策を見出すための判断力も大切です。

なお、ITコンサルタントはそこまでITの実務経験が問われることはなく、ある程度幅広い知識を独学でつければカバー可能なので、文系の方でも多くの方がなっています。多くの企業だと、最初の数ヶ月で簡単な実務経験を積み、その経験を持ってしてITコンサルタントとして配属されていくというケースが多いです。

関連記事:新卒でITコンサルタントになるために知っておくべき7つのこと|キャリア例も合わせて紹介

Webマーケター

Webマーケターは、インターネット上で自社の商品やサービスを広めるための戦略を立て、実行する仕事です。具体的には、SEO対策やSNS運用、広告出稿、アクセス解析などを通じて集客・売上向上を目指します。
データ分析力と論理的思考力が求められる一方で、クリエイティブな発想も重要です。文系出身者でもマーケティングの基礎知識を学び、ツールの使い方を理解すれば活躍可能であり、近年は文系学生に人気の職種の一つです。

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイトやアプリの制作プロジェクトを統括し、スケジュール管理や品質管理、チーム間の調整を行う職種です。
デザイナーやエンジニア、クライアントの間に立ってプロジェクトを進行するため、コミュニケーション能力とマネジメント力が求められます。技術的な知識も必要ですが、実務はチームで行うため全体を理解し指示を出す立場としての役割が中心です。文系出身でも企画力や調整力を活かして活躍できる職種です。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、1つのプロダクトやサービスの開発完成に責任を持ち、ありとあらゆる仕事を行う職種です。開発物の品質、予算管理、納期全てに責任を持ち、開発物だけでなく周りの利害関係者の調整まで行います。具体的には以下のような業務がありますが、開発計画の達成に向けて、ありとあらゆる業務が求められます。


  • ・開発計画の策定

  • ・チームの編成・組閣

  • ・プロジェクトの推進や管理、コストの管理

  • ・チームメンバーの円滑なサポート並びにマネジメント

  • ・最終テスト、評価・レビュー


プロジェクトマネージャーの多くは、エンジニアとして経験を積んでからなるケースが多くなっており、そこまで文系未経験者での採用が多いわけではありません。ただし、他の職種に比べると求人自体は多く、ビジネス的な観点でプロジェクトマネージャーとして仕事をすることが求められる職場も多いため、探せば見つかる可能性は高い職種になっています。

関連記事:プロジェクトマネージャーとは?仕事内容・必要スキルと未経験から目指す方法

PDM・PMM

PDM(プロダクトマネージャー)やPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)は、サービスやプロダクトの企画・開発・運用を統括する役職です。
PDMは何を作るかを決める立場で、ユーザー課題の発見や機能要件の設計などを担います。一方、PMMはどう売るか、どう広めるかに焦点を当て、マーケティング戦略を設計します。いずれもビジネス感覚・調整力・論理的思考が求められるため、文系出身者でも企画力を活かしてキャリアを築ける職種です。

Webエンジニア

Webエンジニアは、Webサイトやスマホアプリの開発・保守運用に携わる仕事です。
Webエンジニアは、Webサイトの見た目やデザインといったフロントエンドの見た目よりも、システムの裏側の動作開発やデータベースの構築などを担当します。
IT関連の基礎知識だけでなく、Web関連の専門知識など、総合的に高い知見や能力が求められる職業といえるでしょう。
なお、Webエンジニアにも文系でも募集している求人が多くありますので、学生時代からプログラミング言語を学習しておき、文系でも応募でキル職種を中心に探してみてください。

関連記事:WEBエンジニアとは?仕事内容ややりがい、向いている人の特徴を解説

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書をもとに、プログラミング言語を使ってプログラムを構築する職種です。プログラムは、1つでもミスがあればバグが発生してしまい、正確に作動しません。そのため、プログラマーには正確性や発生したバグが修正するまで繰り返し対応できる粘り強さが求められます。もちろん、開発するシステムに使用されるプログラミング言語の習得も必須です。

文系の方でも、何か一つ以上精通したプログラミング言語があれば十分応募することが可能ですが、その分一から学習する必要はありますので難易度は高めです。独学でも構いませんので何かプログラミング言語を学習し、ポートフォリオとして何かプロダクトを作ってみて実績として提示できるようにしておくことがポイントです。

関連記事:プログラマーに向いている人とは?その特徴と理由を学生向けに解説!

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5. 文系に人気なおすすめIT企業

続いて、文系でも就職例が多いIT企業を紹介します。

NTTデータ

NTTデータは、日本を代表するシステムインテグレーター(SIer)であり、官公庁・金融機関・大企業などに向けた大規模なITシステムの開発・運用を行っています。公共インフラを支えるシステムから、デジタル化支援・AI導入まで幅広い事業を展開しています。
文系出身者も多く、プロジェクトマネジメントやコンサルティング職で活躍できる環境が整っている点が魅力です。安定した経営基盤があり、社会貢献性の高い仕事であるため、IT業界志望の多くの学生から人気があります。

サイバーエージェント

サイバーエージェントは、インターネット広告事業やメディア事業、ゲーム事業を展開するIT企業です。特に広告領域では国内トップクラスのシェアを誇り、AbemaTVやウマ娘プリティーダービーといったさまざまなメディア・エンタメ事業を展開しています。
文系出身者は営業・マーケティング・ディレクション職などで多く活躍しており、若手でも大きな裁量を持てる風土が人気です。挑戦を歓迎する社風や、スピード感のある成長環境が就活生から高い支持を集めています。

なお、エンジニア職の場合は入社前にレベルの高いプログラミングテストが課されます。そのため、文系の方でエンジニア職を志望している場合は、大学在学中からできるだけ開発に携わって経験を積んでおくようにしましょう。

富士通

富士通は、ハードウェアからソフトウェア、クラウドサービスまで幅広く手がける総合IT企業です。特に官公庁・医療・教育などの社会インフラを支えるITシステムを多く開発しており、社会を支える技術を広く提供しています。
文系出身者も営業職やプロジェクト推進職として数多く採用されており、安定した働き方ができる点が特徴です。福利厚生が充実しており、ワークライフバランスを重視する学生にも人気があります。

楽天グループ

楽天グループは、ECサイト「楽天市場」を中心に、金融・通信・旅行・スポーツなど多角的な事業を展開する総合IT企業です。
世界30か国以上に拠点を持ち、グローバルな事業展開を進めています。文系出身者はマーケティングや営業、サービス企画などで多く活躍しており、英語を活かしたい人にも適した環境です。社員の裁量が大きく、若手でも新しいサービスづくりに挑戦できる点が人気の理由です。

なお、この楽天グループも入社時にプログラミングテストが課されています。理系学生でも倍率が高いような難易度の高いテストになっているため、エンジニア職を志望する場合は在学中から開発経験を積んでスキルをつけておくようにしましょう。

大塚商会

大塚商会は、企業向けにIT機器やソフトウェア、クラウドサービスなどを提供する国内大手のITソリューション企業です。販売+サポートを一貫して行う体制が特徴で、中小企業から大企業まで幅広い顧客からの支持を得ています。
文系出身者は営業職として入社し、顧客課題をITで解決する提案型の業務に携わるケースが多くなっています。

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6. 文系でIT企業に就職する上で持っておきたい素養やスキル

続いて、文系学生がIT企業に就職する上で持っておきたい素養やスキルについて見ていきましょう。

コミュニケーション能力

IT業界で仕事をするうえで、コミュニケーション能力は欠かせません。「ITエンジニア=パソコンに向かい黙々と作業をする」というイメージを持ち、採用選考でもコミュニケーション能力はそれほど重視されないと思っている方もいるでしょう。しかし、実際にはシステム開発はチームで行うため、チームメンバーとのやり取りが必要不可欠。部署・職種間の連携をスムーズに行うためにも、コミュニケーション能力が求められます。

ITエンジニア職のなかでも、特にシステムエンジニアは顧客の要望をヒアリングするなど、インターフェイス役として顧客との信頼関係を構築する重要な役割を担います。そのため、さらに高いコミュニケーション能力が必要です。
相手の話をじっくりと聞き、論理的に考え、それを言語化してわかりやすく伝えることが得意な文系学生であれば、スキルを活かしてIT業界で活躍できるでしょう。

論理的思考力

IT業界で仕事をしていく上では、論理的思考力が求められます。IT機器はプログラミングやアルゴリズムというロジックに基づいて作られているため、論理的に組み立てて仕事を行い、製品を作り上げていくことが求められます。そのため、論理的に物事を考えて日々開発を行う能力や素養が求められます。

自ら学び続ける姿勢を持っていること

IT業界で活躍し続けるためには、学び続ける姿勢が何よりも重要です。
技術革新のスピードが非常に速い業界であり、日々新しいサービスやツールが生まれています。インターネットを通じて世界中に情報が拡散する今、数日で数千万のユーザーを集めるようなWebサービスも登場するほどです。

そのため、就職した後も知識を更新し続ける意欲が求められます。入社したら終わりではなく、常に新しい情報をキャッチし、変化に柔軟に対応できる人こそが成長できる環境です。研修やOJTに頼るだけでなく、自ら学ぶ習慣を身につけることが、IT業界で長く活躍していくための大切な素養といえるでしょう。

数字やデータに抵抗がないこと

IT業界では、あらゆる業務がデータに基づいて判断される傾向があります。たとえば、Webマーケティングではアクセス解析の数値をもとに戦略を立て、エンジニアやディレクターもログデータやKPIを分析して改善を行います。
そのため、数字や統計を見て冷静に考察する力が求められます。もちろん、高度な数学知識までは必要ありませんが、数値を使って論理的に物事を考える姿勢が大切です。文系の方でも、日頃からExcelやGoogleスプレッドシートなどを扱い、データを整理・比較する練習をしておくと、入社後に大きな強みになります。

新しい物事への好奇心が強いこと

IT業界は技術やトレンドの変化が非常に早く、常に新しい知識を学び続ける姿勢が求められます。新しいツールやAI技術、サービスの仕組みなどに興味を持ち、自ら調べて試すことができる人ほど成長しやすい環境です。
文系出身でも、新しいものが好き、知らないことを学ぶのが楽しいという好奇心があれば、成長速度の激しいIT業界でも十分に情報をキャッチアップすることができ、通用することができるでしょう。

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7. 【必見】文系でIT業界に就職するための就活・選考対策

ここでは、文系でIT業界に就職する上で知っておきたい就活対策を解説します。

自分に合った企業を選ぶ

IT業界を志望したとしても、企業によって文化や勤務体系、働き方はさまざまです。チームでわきあいあいとした雰囲気で働く職場もあれば、仕事とプライベートは完全に切り分けて比較的ドライに仕事をする職場もあります。どういった職場が良いのかは人によって違うため、企業のブランドやサービスだけを見ることなく、様々な観点から自分に合った企業を選ぶようにしましょう。
企業の雰囲気や勤務時間、休日日数、勤務地(リモートは可能か)などをみつつ、カジュアル面談や口コミサイトを見ておくことがおすすめです。

志望動機を明確にする

IT業界を志望する理由と、その中でも特定の企業を選ぶ理由を明確にしておくことが大切です。業界・企業研究で得た情報や、自分自身の強みを踏まえながら、「なぜIT業界で働きたいのか」「なぜその企業を志望するのか」をしっかり言語化しておきましょう。

また、志望動機を作成する際には、文系出身ならではの強みを意識してアピールすることも重要です。IT業界は人気が高く競争率も激しいため、文系出身者としての視点やスキルを具体的に示すことで、他の学生との差別化につながります。

たとえば、コミュニケーション能力やチームで成果を出した経験、課題解決に向けた思考力など、大学生活で培った力を整理し、面接で自信を持って話せるよう準備しておきましょう。

関連記事:新卒向け|「なぜIT業界を選んだのか」の答え方を例文つきで解説!

志望動機で見られるポイント

採用担当が志望動機を見る際は、以下のようなポイントに注目することが多いです。ぜひ志望動機に盛り込んでおくようにしましょう。


  • ・数ある業界からITを選んだ理由

  • ・IT企業の中からその企業を選んだ理由

  • ・具体的な根拠とその根拠を示すエピソード


志望動機を書く際は、IT業界を志望した理由→IT業界の中でその企業を志望した理由の順番で記載するようにしましょう。これまでの実績や経験のすごさ、社会への影響の大きさはそこまで関係はなく、具体的な根拠とエピソードを整理して論理的に書き上げることが重要です。

また、志望動機を作成した後は客観的に第三者に確認してもらうことも大切です。友人や両親、親戚など周りの人に見てもらうのでも構いませんし、身近に相談できる方がいない場合は就活エージェントを利用するのも良いでしょう。

志望動機の例

続いて、IT業界に営業職として就職したい方を参考に、志望動機の例を解説します。

例文

私は御社のアプリ開発およびその営業に関わりたいと考え、御社を志望しました。

私は高校以降コロナ禍の真っ只中で、外で遊ぶことができず自宅で授業を受けることが多くありました。最初は家で授業を受けていたため友人もできず、ずっと家で授業を受けてゲームをするという生活を繰り返していました。そんな中で、クラスのチャットグループで御社のゲームをやらないかと提案があり少し試してみたところ、ゲームを楽しめただけでなく、クラスメイトの友人が何人もできて、毎日の授業が楽しみになりました。この経験から、ゲームが楽しいだけでなく、ゲームを通じて友人関係の構築までできるのだと知り、ゲームの幅広い可能性に魅力を感じました。(なぜIT業界、その企業を志望したのか)

もし御社で採用された際には、御社のサービスを利用するユーザー数をさらに増やすための営業活動に携わりたいと考えています。まず私が一番のユーザーとなってアプリを利用しつつ、開発メンバーやマーケティングメンバーにどういう仕様・メッセージがあるのかを聞き、多角的にサービスの魅力を捉えてさまざまな人にサービスの魅力を伝えられるよな営業人材になりたいと考えています。(学習の意欲、入社後に何がしたいのか)

面接対策をしておこう

志望動機をまとめたあとは、実際の面接を想定した練習を行うことが大切です。どれだけ完璧に志望動機や質問への回答を準備していても、本番で緊張してうまく話せないことは珍しくありません。面接官が複数名いる場合も多く、初対面の社会人を前に落ち着いて話すのは簡単なことではないでしょう。

そのため、原稿を覚えるだけでなく、実際に声に出して話す練習を重ねておくことが重要です。友人同士で模擬面接を行ったり、就職エージェントにフィードバックをもらったりすると効果的です。また、自分の面接の様子を動画で撮影して見直す方法もおすすめです。話し方の癖や表情を客観的に確認できるため、一人でも着実に改善を重ねていくことができます。

関連記事:IT業界の志望動機の書き方!新卒でも内定を獲得しやすいポイントを解説

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8. IT業界への就職を目指す文系学生がやるべきこと

最後に、IT業界を目指す文系学生が就職前にやっておくと役立つことを紹介します。

IT関連の知識を身に付ける

IT業界への就職を目指す文系学生がまずやるべきことは、基本的なIT関連の知識を身に付けることです。選考の際に全く知識がない状態では、採用担当者に「IT業界での仕事にそれほど興味や意欲がないのでは」と思われてしまう可能性があります。たとえ採用されたとしても、入社後にミスマッチを感じてしまうこともあるでしょう。就活を少しでも有利に進めるためにも、また、自分の適性を確認するためにも、IT関連の知識を身に付けておくことは大切です。

関連記事:IT知識を基礎から完全解説|初心者が知っておきたいITの基礎知識

プログラミングを学ぶ

IT業界を目指す文系学生は、早めにプログラミングスキルを身につけておくことがおすすめします。ITエンジニアとして働くにはもちろんのこと、システムエンジニアやプログラマー以外の職種でも、プログラミングの基礎知識があると業務を理解しやすくなり、よりスムーズに仕事を進められるようになります。結果として、IT業界で求められる人材として評価されやすくなるでしょう。

プログラミング未経験の文系学生であれば、まずは学びやすいとされるRubyやPHP、人気の高いPythonなどから始めるのがおすすめです。基本的な文法や構造を理解するだけでも、就職活動の際にプラスの印象を与えられます。

学習方法としては、書籍やWebサイトを活用した独学に加え、効率的に学べるプログラミングスクールを利用するのも有効です。自分の学習スタイルに合った方法で、着実にスキルを磨いていきましょう。

関連記事:プログラミングの勉強はどうする?独学手順や必要な時間・注意点を解説

独学

書籍や動画サイトでの独学は、安価で気軽に始められるのがメリットですが、継続して学習するためには高いモチベーションが必要です。普段から分野を問わず独学に慣れている方には向いているでしょう。

なお、有名なWebサイトには「Progate」「Schoo」「ドットインストール」などがあります。なかでも「Progate」は環境構築することなく、ブラウザ上でプログラミングの実践ができるため、プログラミング初心者の文系学生にはおすすめです。

関連記事:プログラミングは独学で習得できる!初心者の独学法を紹介

プログラミングスクール

「短い期間で確実に知識・スキルを身に付けたい」という文系学生には、プログラミングスクールの活用がおすすめです。スクールではカリキュラムに沿って授業が行われ、分からないところはプロの講師にリアルタイムで質問できるため、挫折しずらく、スムーズに学習を進められます。

ただし、独学に比べてコストがかかるというデメリットも。また、スクールごとに特徴や強み、サポート体制の充実度が異なるので、しっかりとチェックしたうえで自分に合うスクールを選ぶことが大切です。

ポートフォリオを作成する

プログラミングを習得したら、ポートフォリオを作成して、成果物で勉強したことを伝えましょう。IT業界におけるポートフォリオとは、自身で作成したWebサイトやシステムを一覧でまとめた作品集を指します。職種によっては、選考時に提出が求められることもあるでしょう。「ただ勉強した」といった結果だけでなく、エビデンスベースで採用担当者にIT業界への熱意を伝えるのがポイントです。

関連記事:就活におけるポートフォリオの作り方は?構成やテンプレ、注意点も解説

資格を取得する

IT業界への就活をさらに有利に進めたい文系学生は、資格の取得がおすすめです。IT業界で働くために必須の資格はありませんが、取得に向けて勉強をすることでITの知識やプログラミングの基礎力を身に付けられます。採用選考では、スキル・知識を習得していることを証明でき、学習意欲や向上心があることのアピールにもなるでしょう。

関連記事:IT資格の種類と難易度について解説!新卒におすすめの資格とは

ITパスポート

ITパスポートは、ITの基礎的な知識を持っていることを証明する経済産業省認定の国家資格です。職種や業界を問わず、ITスキルを必要とする全ての人に向けて実施されています。IT技術だけでなく、経営や会計などさまざまなビジネススキルに関する出題が用意されているため、さまざまな業種の社会人が受験しており、最低限のITスキルがあることを証明できる資格として人気です。

マイクロソフト認定資格(Office系)

マイクロソフトのWord、Excel、PowerPointなどのスキルを証明する資格として、Office系のマイクロソフト認定資格が用意されています。IT業界だけでなく、ほとんどの会社でWordやExcel、PowerPointは利用されているため、職種業界問わず求められるスキルです。近年スマホ・タブレットしか使ってこなかったという学生が多いため、企業は教育コストに悩まされることも少なくありません。
そのため、Officeに関する知識はすでにある証明として役立つ資格となり、すぐに業務になじめることを紹介できる証となるでしょう。

基本情報技術者試験(エンジニア志望の場合)

基本情報技術者試験はエンジニアの方で取得している方が多く、情報処理技術に関する基本的な知識・技能を有していることを証明する資格です。ITの理論や技術、仕組みに関して幅広く出題され、この資格を持っていると、アドバイスを受けながらエンジニアとして仕事ができる水準だとみなすことができます。ただその分難易度も高く合格率も低いため、時間のある学生のうちに取得しておけると、エンジニアとして就職活動をする上で有利に働くでしょう。

ITエンジニアに求められる能力を磨く

ITエンジニアには、先述したコミュニケーション能力や全体を俯瞰してみる力、文章力、英語力といった文系ならではの能力に加え、高い意欲と好奇心をもって根気強く学び続ける姿勢も求められます。

IT関連のスキルや知識は簡単に習得できるものではないため、挫折してしまう人も少なくありません。特に、未経験の文系学生の場合は、プログラミング特有の概念やこれまでに触れたことがない専門用語を理解することから始めなければならないため、根気強く学ぶ姿勢が必要です。
粘り強く学ぶことが苦手な文系学生には、1日のうちで決まった時間を「ITスキル習得の時間」として割り当てたり、一緒に学ぶ仲間を見つけたりすることをおすすめします。学習を習慣化しやすくなるでしょう。

また、IT業界に就職したあとも、ITエンジニアとして活躍し続けるには、目まぐるしい早さで更新される最新技術や情報を日々キャッチアップし、吸収しなければなりません。IT業界に就職したい文系学生は、日ごろからIT関連のニュースや新しい情報にアンテナを張り、深く掘り下げたり、必要だと思うことは自ら学んだりするくせをつけておきましょう。

業界・企業研究を行う

IT業界を目指す文系学生にとって、Webサイトの情報や企業説明会、OB・OG訪問などを通じて業界・企業への理解を深めておくことは重要な準備の一つです。
業界研究や企業研究を行う際は、自分がその環境でどのように活躍できるかという視点を意識することが大切です。この観点を持つことで、志望動機や面接での発言にも一貫性や説得力が生まれます。

また、最初から志望業界や企業を狭めすぎず、できるだけ幅広く情報を集めておくようにもしましょう。多角的に比較・検討することで、自分に合った企業を見つけやすくなり、結果的に就職のチャンスを広げることにつながります。

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長期インターンシップに参加する

IT業界への就職を目指す文系学生には、長期インターンシップに参加することをおすすめします。長期インターンシップとは、学生が興味のある企業で一定の期間、職場体験できる制度です。
長期インターンシップで実際の職場で実務を経験すれば、企業や業務に対する理解が深まり、実際にどのような知識・スキルが必要なのかを知ることができます。現役エンジニアから指導を受けながら仕事をする機会もあるため、より実践的なスキルを身に付けることができるでしょう。
また、インターンシップでの働きぶりが評価され、そのまま正社員として採用されることも少なくありません。

インターンの募集は、インターネット上の求人サイトに多くあります。文系学生や未経験でも応募可能な企業もあるのでチェックしてみると良いでしょう。

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9. 文系のIT就職に関するよくあるQ&A

最後に、文系のIT就職に関するよくある疑問に答えていきます。

プログラミングの経験がないと不利になりますか?

必ずしも不利になるわけではありません。多くのIT企業では入社後に基礎から学べる研修制度が整っており、文系出身でプログラミング未経験の社員も多数活躍しています。
大切なのは、学ぶ意欲があるかどうかです。入社前にProgateやドットインストールなどで基本文法を触れておくと、理解がスムーズになります。

就職してから苦労しますか?

IT業界は変化が速く、常に新しい知識を吸収する必要があるため、最初は覚えることが多く大変に感じるかもしれません。しかし、文系出身者でも継続的に学ぶ姿勢があれば十分に成長できます。また、最近ではチームでのサポート体制や教育環境を整えている企業も多く、努力次第で理系との差はすぐに埋められます。

文系でもエンジニアやプログラマーになれますか?

はい、文系出身でもエンジニアやプログラマーとして活躍している方は多くいます。企業によっては、未経験者向けの研修を経てから開発業務に携わるケースも一般的です。最近ではノーコード・ローコードツールの普及も進み、プログラミングのハードルは下がっているので、理系出身でなくても、学習意欲があれば専門スキルを身につけてキャリアアップを目指すことが可能です。

IT業界は激務と聞きますが、実際はどうですか?

一部の企業や繁忙期には忙しくなることもありますが、すべてのIT企業が激務というわけではありません。最近では、リモートワークやフレックスタイム制度を導入し、働き方改革を進めている企業が増えています。
また、受託開発や自社サービス運営など、事業内容によって働き方は大きく異なります。就職活動の際は、企業の口コミや労働環境、残業時間などを事前に調べることで、自分に合った働き方を選ぶようにしましょう。

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10. まとめ

この記事では、文系学生がIT業界に就職する際の職種や辛いと感じるポイント、おすすめの企業から選考対策について紹介してきました。
IT業界だから理系学生が有利といったことはなく、IT技術に関するインプットをきちんと継続的に学習する意欲のある方ならIT業界でも十分活躍可能です。

授業でプログラミングしただけでも大丈夫!ITエンジニア特化の選考対策で内定獲得!

授業でプログラミング言語に触った程度で、開発した経験が無くてもITエンジニアとして就職することは可能です。
ただし、応募すべき企業や選考でアピールする内容はしっかりと検討する必要があるため、就活エージェントの利用をおすすめします。

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