
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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1.SI業界とは

SIとは「システムインテグレーション」の略であり、コンピュータやソフトウェア、ネットワークなどを組み合わせて顧客のシステムを開発することです。
SI業界には、このシステムインテグレーションを行う「SIer」と呼ばれるIT関連企業が多数あり、あらゆる業界で顧客のシステム開発が行われています。
ここではまず、SIの業界の規模や構造などを解説します。
SI業界とはどんな業界?
SI業界の構造
SI業界は、ピラミッド型の階層構造になっているのが特徴です。基本的には、まず顧客がシステム開発を一次請けと言われる大手SIerに発注します。その後、中堅SIerなどの二次請け、さらに三次請けの小規模SIerなどに業務の一部が階層的に委託されていきます。
こうした構造上、一次請けのSIerよりも二次請け・三次請けのSIerのほうが数が多いです。新卒でSI業界の企業に就職する場合、まずは二次請け・三次請けのSIerでスキルを身につけてから、一次請けSIerや他業種などにステップアップしていくというケースもあるようです
SI業界の市場規模
SI業界を含んだ全体のIT業界の市場規模は、2020年で12兆9102億円、2021年で15.2兆円、2022年で15.9兆円と年々増加しています。狭義のSI業界として、ソフトウェア開発、プログラム作成のみに絞った場合でも、市場規模は2020年で9.3兆円、2021年11.0兆円、2022年11.5兆円となっており、毎年伸長している将来性の高い市場だといえます。
なお、他の業界と比較すると、コンビニエンスストア業界が11兆円、銀行業界が10兆円、鉄道業界が7兆円と、他の業界と比較しても高い市場規模額を誇ります。IT化が進む今日、どの業界でもITに関する開発は必要になっておりますので、その開発を下支えしているのがこのSI業界業界の特徴です。
※参考:経済産業省の「特定サービス産業動態統計」情報サービス業より
※参考:市場規模マップ
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2.SIerの種類
ここでは、SIerにはどんな種類の業態があるのか、どんな企業があるのかについて解説していきます。
関連記事:SIerとは?独立系、メーカー系などの種類をわかりやすく解説
ユーザー系SIer
ユーザー系SIerは、比較的規模の大きな事業会社の情報システム部門が独立してSIerとなったケースの企業です。基本的には、親会社のシステムを中心に開発します。
トヨタシステムズや東京海上日動システムズ、NTTデータなどの大手企業などがユーザー系SIerの例にあたります。
親会社からの案件を請け負う場合が多いので、利用者に近い視点で開発でき、感想を直接聞きやすいのがメリットだといえます。
なお、一部のユーザー系SIerでは、それ以外の企業からの案件も請け負っています。その場合は、業界にとらわれず、さまざまな案件に挑戦できる点が魅力だといえます。
関連記事:ユーザー系SIerのメリットとは?種類ごとの違いや就活対策も詳しく解説
メーカー系SIer
パソコンなどを製造するコンピュータハードウェア会社や、そのグループ会社がSIerとして多様な業種の顧客システムを開発します。自社のコンピュータやソフトウェアなどを使って幅広い開発ができます。
日立製作所や富士通、NECなどの企業が代表的なメーカー系SIerの例です。
なお、メーカー系SIerは一般的に大規模なシステム開発を担うことが多く、長期プロジェクトで長期のプロジェクトの場合は、「客先常駐型」と言って、クライアント企業の部署に出向して仕事をすることがあります。また、数社で大型のプロジェクトを進める場合、そのプロジェクトの一部をまた別の企業に外注する、といった多重下請け構造のもと案件を進めることもあります。
独立系SIer
独立系SIerはユーザー系やメーカー系と異なり、親会社を持たずに独立したSIerとして活動します。親会社の影響を受けないため、自由で小回りの利くビジネスができる点が特徴です。
大塚商会やSCSK、オービックなどが独立系SIerの企業例です。
受託する案件の選定や開発で使用する言語の選択などもすべて自社で決めることができ、自由度が高いことも、独立系SIer企業の大きな特徴といえるでしょう。
一方で、営業活動は基本的に全て自社で行わなければならないため、案件獲得が安定せずハードスケジュールになってしまう面もあるようです。
外資系SIer
外資系SIerは、欧米に本社をおくSIerの日本法人です。世界規模で事業を行う著名な企業が多く、人事制度や働き方の文化が日系Slerとは異なる場合もあります。
日本オラクルやアクセンチュア、日本IBMなどが外資系SIer企業の例です。
なお、外資系SIerは、日本の会社に比べて能力主義の傾向にあります。そのため、実力があれば高収入を得られるでしょう。年功序列では昇級しにくいため、仕事で実績を残す意欲が高い方におすすめです。
また、社内に外国籍の社員が多かったり、海外の本社とのやりとりが発生したりするケースが有るため、英語や中国語など外国語が求められる場合があるのが外資系SIerの特色です。企業によっては、選考に応募する際にTOEICのスコアを要求される場合もあります。
コンサル系SIer
コンサル系SIerは、ITの導入企画や戦略立案を行った上で、システムの開発を行います。経営やビジネスに関する課題分析を得意としています。野村総合研究所やアビームコンサルティングなどがコンサル系SIerの例にあたります。
コンサル系SIerは、システムの開発だけでなく顧客のビジネス課題の特定、ITの活用による課題解決までを担うことが多いです。開発物の納品だけでなく、課題解決までトータルにサポートを行う点が特徴的です。
なお、場合によっては実際の開発は別の企業に外注している場合もあり、顧客の課題解決スタイルは企業によって大きく異なります。
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3.SI業界の仕事内容
SIerに所属するITエンジニアの仕事は、顧客から依頼を受けてシステムを開発することです。システム開発は大きく以下の3工程に分けられます。企業によって、一人のエンジニアがすべての工程に携わる場合もあれば、それぞれ異なる職種のITエンジニアが仕事に携わったり、特定の工程のみ他の会社に外注したりする場合もあります。
要件定義・設計
要件定義とは、顧客の要望をヒアリングし、システム化に必要な機能や要求を要件定義書としてまとめることです。その後、作成した要件定義書を元にシステム設計を行います。顧客とのコミュニケーションが重要とされる工程です。
設計の工程は、基本設計と詳細設計にさらに細分化されます。
システム開発・テスト
設計書ができたら、それを元にプログラマーがプログラミングを行います。プログラムモジュールの完成後は、顧客との最終テストを経てシステム開発が完了します。プログラミングスキルが求められる工程です。
運用・保守
システムが完成した後は、そのシステムを安定して稼働させるために、運用・保守を行います。なんらかのトラブルによるシステム障害が発生した場合には、システム修正などのリカバリ対応が必要です。定期的なバックアップやハードウェア点検といった保守作業も欠かせません。
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4.SI業界の職種
ここでは、SI業界における代表的な職種を紹介します。
システムエンジニア

システムエンジニアは、クライアントから要望をヒアリングしてシステムの設計書を作成すし、完成後のプログラムの動作テストまで一貫して開発物の納品に責任を持つ職種です。システムエンジニアにはプログラミングスキルだけでなく、幅広いIT関連の知識やコミュニケーション能力、マネジメントスキルも求められます。
関連記事:システムエンジニアには文系出身でもなれる!強みや未経験で身に着けておくべきスキルを解説
サーバーエンジニア・インフラエンジニア
サーバーエンジニア・システムエンジニアは、サーバーやネットワークといったITシステムの基盤の設計や構築、運用・保守を行うエンジニアです。ITシステムに関する専門的なスキルに加え、セキュリティについての知識が必要な職種です。
また、ほかのエンジニア職と比べ、報告書やマニュアルなどのドキュメントを作成する機会が多い傾向にあり、論理的思考力や文章力も求められます。文系ならではの能力を活かし、活躍できる職種といえるでしょう。
関連記事:サーバーエンジニアとはどんな仕事?必要なスキル・資格と就活のコツ
関連記事:新卒でインフラエンジニアになれる?インフラエンジニアの仕事内容や職種を徹底解説
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、企業や自治体などのシステム開発現場や、携帯キャリアやISPなどの通信インフラを提供する企業において、ネットワークの設計・構築・運用保守を担うエンジニアです。直接プロダクトの開発に携わるわけではなく、ネットワークの設計や構築に責任を持ち、インフラとしてのネットワークを構築する責任を持ちます。
関連記事:新卒でも活躍できる?ネットワークエンジニアのキャリアを解説
営業
直接テクノロジーの開発に携わりはしませんが、開発した製品やサービスを広く拡販し販売する営業職も人気です。システム開発の提案やネットワーク機器の提案、IT機器の販売など、広くITに関する商品を販売・提供する職種になります。
文系職でIT企業に就職する方は営業職が多く、顧客ニーズを理解して提案する営業力・自社製品に対する詳しい理解や専門知識が求められる仕事です。
ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを活用してクライアントが抱える課題の解決策を提案する職種です。提案内容は、経営方針に沿ったIT戦略の策定やシステム開発など、ITを用いた顧客の課題解決全般にわたります。ITコンサルタントとして活躍するには、IT関連の幅広い技術や知識のほか、ビジネスのノウハウやヒアリング力が必須になります。
関連記事:新卒でITコンサルタントになるために知っておくべきこと7選
SI業界のキャリアパス
SI業界に就職した場合のキャリアパスは様々なものがあります。
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・システムエンジニア→エンジニアマネージャー→CTO
・営業→ITコンサルタント
・システムエンジニア→ネットワークエンジニア→インフラエンジニア
一つの職種を極めてプレイヤーからマネージャーとしてより大きな組織を動かしていくキャリアパスと、さまざまな職種を経験してスキルマスターになるパターンと大きく2つのパターンがあります。企業ごとにもさまざまなキャリアパスが用意されていますので、ぜひ興味のある企業の先輩社員のキャリアパスなどを聞いてみるのも良いでしょう。
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5.SI業界の現状と今後の動向や将来性は?
SI業界は、企業の業務効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える重要な役割を果たしており、その需要は今後も増加すると予想されています。この章では、SI業界の現状と今後の動向、将来性について詳しく解説します。
SI業界の現状
SI業界は、ITインフラの構築やシステム開発、運用・保守を通じて企業の問題解決をサポートしています。近年では、クラウドサービスやAIの導入が進んでおり、これらの技術を用いたシステム開発のニーズが高まっています。
まずは、 SI業界の現状について詳しくみていきましょう。
IT業界では全体的に市場規模が拡大している
IT業界全体の市場規模は急速に拡大しており、これに伴ってSI業界も成長を続けています。特にクラウドサービスやAIといった最新技術の普及が進み、それらを導入する企業が増加しています。近年ではあらゆるサービスのデジタル化や機械化が進んでいることからも、今後もIT業界の市場規模は拡大し続け、SI業界の需要もますます高まっていくでしょう。
企業のDX導入が進み需要が高まっている
DXの導入を進める企業が増えており、これがSI業界の成長をさらに後押ししています。従来の業務システムから、より高度で効率的な最新システムへの移行が進んでいるため、システムの開発・設計から運用までを担うSI企業の役割が非常に重要視されています。
このように、SI業界は、DXを推進する企業にとって不可欠な存在となっており、今後もその需要は増加すると見込まれています。
人材不足が慢性化している
需要が高まる一方で、IT業やSI業界では慢性的な人材不足が続いており、大きな課題となっています。特に、高度な技術を持つエンジニアの確保が難しくなっており、企業間での競争が激化しています。新たな人材を積極的に採用・育成する企業が増加しているため、この状況は新卒や未経験の人にとっても大きなチャンスと言えるでしょう。
SI業界の将来性
続いて、SI業界の今後の将来性・成長性について解説します。SI業界は今後も成長が見込まれる業界であることをご理解いただければと思います。
少子高齢化によるIT化へのニーズが高まっている
少子高齢化が叫ばれる今日、これまでよりも働き手の数が減る中でも企業は成長し続ける必要があります。少ない人員でこれまで通りの生産を続けるためには、1人あたりの成果をより多く上げる必要があり、そこに必要不可欠なのがITの技術になります。
これまでの無駄な作業をITで効率化し、より人間ならではの仕事や生産的な業務に使う時間を増やすことで、より少人数で多くの成果を上げることが可能になります。
DX化によるITへのニーズも高まっている
近年DX化によるITへのニーズが高まっています。みずほ情報総研の調査によれば、2030年時点で最低でも約16万人のエンジニアが不足すると言われており、まだまだオンライン化・IT化は急速に進んでいないことも現実です。
せっかくのオンラインやIT技術も、仕事に生かしてより社会がよりよくならなければ意味がありません。そんな中で、DX化を推進する人材がいないと言うことがSI業界における喫緊の課題であり、人出は常に求められているのです。
また、経済産業省のレポートによると、2025年には既存システムによる負債として、最大年間12兆円の経済損失が発生すると言われています。これは、既存の一世代前のシステムが残存することにより既存のシステムがレガシー化して新しいシステムと組み合わせられなくなったり、セキュリティリスクに耐えられなくなることで、これらのシステムを改修・修正するために莫大なコストが必要になるためです。
参考:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
クラウド化は進んでいるが、大型のシステムの開発は今後も一定数存在する
近年クラウド化が進み、複雑なシステムを一から構築しなくても簡単に利用できるSaaS系のサービスなどが多くリリースされており、SIerは不要なのでは?と言う声を聞くこともあるかもしれません。ただ結論から言うと、これからもSIerの仕事はなくなることはないでしょう。特に、大規模なシステムやカスタマイズ性の高いサービスの開発に関してはこれからもSIerが入り開発をする必要があり、そういったサービスはこれからも亡くなる可能性はありません。扱うサービスが大きければ大きいほど専門家たるSIerの力が必要になってきます。
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6.SI業界で働くメリットを3つ紹介

SIerとして働きたいと考える方へ向けて、メリットを3つ紹介します。
SI業界はまだまだ伸びていく市場でもあるため、今後も働き手が多く不足することが予測されます。
ノウハウを蓄積でき、転職市場でも活かしやすい
SIerで働くことで、開発や運用のノウハウを蓄積できます。ユーザー系やメーカー系のSIerでは、元請け(一次請け)であれば大型案件の開発工程に携われるのがポイントです。
また、SIerでは、ときにはIT知識が豊富でない顧客企業の社員に対して、プロジェクトの概要やシステムの仕様に関する説明をすることもあります。そのため、開発スキルだけでなく、クライアントへの資料作成などの技術も培われます。独立系や外資系のSIerであれば、営業方法や自分から提案する能力も身につくでしょう。
日本のIT人材は不足しており、今後も需要が見込まれる
経済産業省が平成28年に行った「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査」では、2030年には約41~79万人ものIT人材が不足するとされています。IT業界は人材を常に探している状態であり、SIerも例外ではないでしょう。こうした需要の高さは、SIerの魅力の1つだといえます
世界的にIT化のニーズが進んでいる
世界的にIT技術が進化していることもSI業界として就職するメリットの1つです。今後日本以外の国でももっとIT化が進んでいくにあたり、日本だけでなく海外での仕事も増えてくるでしょう。そのため、仕事がなくなるということはまずほとんどないと言ってもよく、むしろ働き手が常に不足している状態なのです。また、海外の仕事を経験しつつ、別の海外企業へ転職するというキャリアパスもあるため、よりキャリアの可能性を広げられるのもSI業界の特徴の1つです。
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7.SI業界はどんな人が向いている?
SI業界で働くには、技術的な知識やスキルだけでなく、柔軟な思考力やコミュニケーション能力も求められます。特に、クライアントとなる企業と連携し、要望を理解した上で最適なシステムを提供する能力が重要です。そのため、技術力に加えて問題解決力やチームワークを重視して働くことができる人がこの業界に向いていると言えるでしょう。また、SI業界は常にトレンドが変化し、新しい技術が登場します。好奇心旺盛で新しいことが好きな人や、学習意欲が高い人も活躍しやすい仕事です。
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8.新卒でSI業界へ就職するうえで有利になるものは?
新卒からSI業界で働くためにやるべきことについて解説します。
一口にITエンジニアと言ってもさまざまな職種や仕事がありますが、新卒ではプログラマーからキャリアをスタートすることが多いです。そのため、学生のうちにプログラミングの基礎的な知識・スキルを身につけておくと、就活でも有利になるでしょう。
基礎的なプログラミングスキルを習得する
多くのWebサービスや業務システムで使用されている、Java・PHP・Pythonなどのプログラミング言語の学習がおすすめです。基礎レベルのスキルであっても、仕事に対する意欲や将来性を評価してもらえる可能性があります。おすすめの学習方法は以下のとおりです。
書籍やオンライン学習サイトを活用して独学する
参考書や、オンライン動画、オンライン質問サイトなどを活用すると、独学でもプログラミングが学べます。著名なオンライン学習サイトとしては、Progate・ドットインストール・Schoo・Udemyなどがあります。
オンラインサイトには無料のものも多く、安価かつ手軽に学習を始められることがメリットです。ただし、疑問点があっても自分で解決する必要があるため、モチベーションを保つことが難しく、プログラミング初心者はハードルが高く感じる場合もあります。
スクールを活用する
プログラミングスクールでは、初心者でも一からプログラミングを学ぶことができ、一定期間で確実にスキルを習得できます。質問や疑問点にも現役エンジニアなどのプロの講師がしっかりと対応するため、効率的に学習が進められ挫折しにくいのが大きなメリットです。ただし、独学での勉強に比べてコストがかかるため、しっかりと吟味して自分にあったスクールや講座を選ぶことが重要です。
関連記事:プログラミングの勉強法とは?学習時間の目安やおすすめのサイトを紹介
資格を取得する
資格取得のための受験勉強をすれば、プログラミングの知識を体系的に学べます。就活時に資格は必須ではありませんが、知識やスキル、学習意欲の証明にもなるため、アピールポイントになるでしょう。
学割制度などもあるため、資格によっては学生が挑戦しやすい場合もあります。以下は、代表的なプログラミング言語の基礎的な資格試験の例です。
Java:Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7/8
PHP:PHP7初級試験
Python:Python3エンジニア認定基礎試験
インターンシップに参加する
インターンシップでは、現役エンジニアの指導を受けながら仕事をする機会もあるため、より実践的なプログラミングスキルが身につくでしょう。また、実際の職場を体験することで企業や仕事への理解が深まり、就活時に経験から得た知識をアピールできるのも大きなメリットです。
中にはインターンでの働きぶりが評価され、そのまま正社員として採用されるケースもあります。
関連記事:プログラミングを学べるインターンの探し方!未経験者や文系は参加できる?
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9.SI業界の志望動機を作成する時のコツ

SI業界での就職活動において、志望動機は非常に重要な要素です。ここでは、自分の考えや意欲をしっかりとアピールするために、志望動機を作成する時の3つのコツを紹介します。ポイントに注意して志望動機を作成しましょう。
SI業界を志望する理由を明確にする
まず、「なぜSI業界を志望するのか」を明確に言語化することが重要です。自身の経験やこれまで学んだことをもとに、SI業界に入って実現したいことをしっかり伝えましょう。
面接では、高いモチベーションを持った人材を採用するべく、志望者の理由や目的が重視されます。ITに興味がある、システムの設計や開発に携わりたいといった具体的な理由を挙げることで、企業側に強い熱意をアピールできます。自分なりのSI業界で働く理由や目的をまとめてみましょう。
SI業界に入って何をしたいのかを明確にする
次に、自分がSI業界でどのような仕事をしたいのか、将来的にどのようなキャリアを築きたいのかを具体的に記載することが大切です。しっかり言語化することで、モチベーションや意欲の高さを効果的にアピールできます。たとえば、企業の業務効率を高めるシステムを開発したい、DXの導入に関するプロジェクトに携わりたいなど、SI業界でやりたいことをできるだけ明確にしてみましょう。面接を受ける企業の事業内容や業務内容を入念にチェックし、自分がこれまで経験してきたこととどのようにリンクするかを考えてみると、新卒や未経験の人でもイメージしやすいのではないでしょうか。
なぜその企業を選んだのかを明確にする
最後に、数あるSI企業の中で、なぜその企業を選んだのかをしっかりと伝える必要があります。給料の高さや福利厚生などの待遇面だけを理由にしてしまうと、志望動機としては薄いと思われてしまう可能性があるため、自分のやりたいことと照らし合わせながら、その企業でしかできないことを具体的に伝えましょう。その企業に対して共感を覚えたエピソードなどを交えながらアピールすることも効果的です。
就職活動では「なぜ我が社を選んだのか?」といった質問はよくされるため、他社との差別化ポイントはできるだけ明確にしておきましょう。
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10.SI業界の志望動機の例文

ここでは、SI業界の志望動機の例文を紹介します。いくつかパターンを用意しているので、目指すキャリアや自身の状況に合わせて参考にしてみてください。
関連記事:Slerの志望理由はどのように伝えればいい?4つのステップで解説!
メーカー系向けの例文
「貴社を志望した理由は、モノづくりを支えるITシステムを通じて、日本の製造業を支えていきたいと考えたからです。私は大学時代に工学部で学び、製品の設計や生産過程におけるデジタル技術の重要性を痛感しました。特に、自動化システムや製造ラインの最適化について研究した際に、IT技術が作業効率を大きく向上させることを実感しました。
貴社は、これまで数多くの製造業向けのシステムを提供し、業界をリードしてきました。貴社の一員として、これまで学んできた知識を活かし、製造業の効率向上や品質改善に貢献したいと考えております。」
ユーザー系向けの例文
「貴社を志望したのは、利用者の視点に立ったシステム開発を通じて、多くの人々の生活を豊かにできると感じたためです。私は大学で情報工学を学び、特にソフトウェアの利用者体験についての研究に取り組みました。ユーザーのニーズに応じたシステムが生活の中でどれほど便利で役立つかを実感し、IT技術で人々の暮らしを支えたいという思いが強まりました。
貴社は、幅広い業界に向けてシステムを提供しており、特に利用者の利便性を重視したシステム開発に定評があります。私も貴社の一員として、利用者にとって便利で使いやすいシステム作りに貢献したいと考え、志望いたしました。」
独立系向けの例文
「私が貴社を志望した理由は、幅広い業界に対してシステム開発を提供する貴社の強みを活かし、お客様の多様な要望に応えることができるエンジニアとして成長したいと考えたからです。大学では、ボランティア活動でイベントの運営を担当し、複数のチームをまとめながら、段取りの計画や実行に責任を持って取り組んできました。この経験を通じて、プロジェクトを円滑に進める力を培いました。
貴社は、金融や製造、教育といった多様な業界で強みを発揮しており、お客様の幅広いニーズに応える姿勢に惹かれました。貴社でなら、システム開発に関わるすべての工程で学び、リーダーシップを発揮しながら、多様な業界の問題解決に貢献できると考え、志望いたしました。」
文系からSI業界を目指す人向けの例文
「私がSI業界を志望した理由は、現在アルバイト先で使われているタブレット端末を用いたオーダーシステムが、業務の効率を大幅に改善したことがきっかけです。文系出身ではありますが、ITがどれほど業務改善に役立つかを実感し、その技術を使って他の分野でも貢献したいという思いが強くなりました。
貴社は、文系出身者でも活躍できる教育体制を整えており、実践的な技術を身につけながら成長できる点に魅力を感じています。また、これまでのサークル活動では、イベントの企画から運営、スケジュールの調整などさまざまな業務を担当し、リーダーシップを発揮しました。この経験を活かし、お客様のニーズを理解し、最適なシステムを提供できるエンジニアとして成長したいと考えています。」
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11.まとめ
SI業界は、人材不足と言われるIT業界の中でも特に重要な役割を担うと考えられます。人材の需要も高く、新卒採用も積極的に行われているようです。志望する企業の概要だけでなく、業界構造やキャリアパスを理解した上で選考に臨めば、就職活動を優位に進められるでしょう。
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レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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