インターンシップに参加するメリットは?就活で有利にするための方法まで解説

インターンシップに参加するメリットは?就活で有利にするための方法まで解説
これから就職活動を控える大学生の中には、インターンシップに参加した方が就職活動に有利なのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、インターンシップの概要を中心にインターンシップに行くメリット、インターンシップの探し方まで解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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1.インターンシップとは

インターンシップとは、実際の職場にて、就業体験を行える制度を指します。インターンを通して、就業風景や仕事内容を実際に体験できれば、職種や業界、企業への理解を深められます。その結果、入社後のミスマッチを予防できるでしょう。

インターンシップの期間や内容は、企業によってさまざまです。実際の業務を行うものからグループワーク、オリエンテーション、セミナーなど、幅広いプログラムを実施しています。

また、インターンは企業にとっても、早期から優秀な学生にアプローチできるチャンスといえます。そのため、インターンで自分の適性やスキルをアピールできれば、早期選考や早期内定につながる可能性も十分あるといえるでしょう。

関連記事:内定に直結するインターンとは? 参加する際のポイントも解説

就活生の約7割がインターンシップに参加している

令和4年11月30日に発布された内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、72.8%の就活生が「インターンシップに参加した経験あり」と回答しているようです。

(引用:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(6p))

そのうち、62.9%の就活生は複数回の参加経験があると回答しており、学生のインターンシップに対する積極的な姿勢が伺えます。

実際、インターンシップへの参加によって、学生が得られるメリットは少なくありません。就活を少しでも有利に進めるためにも、インターンへの参加を前向きに検討してみましょう。

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2.インターンシップに参加するメリット

インターンシップに参加して意味あるの?就活に有利になるの?と不安に思われる方は多くいらっしゃいます。ここでは、インターンシップに参加するメリットを解説します。

関連記事:インターンシップのメリットとは? 探し方や注意点も解説

業界・業種への理解が深まる

インターンシップに参加するメリットとして、志望する業界・業種への理解を深められる点が挙げられます。

内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、インターンシップに参加した学生のうち、半日〜1日のインターンに参加した人の57.7%、2日以上のプログラムに参加した人の73.1%が「業界・業種を理解することができた」というメリットを実感しているようです。

(引用:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(8p))

※グラフは「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計値

インターンを通して、企業に関する詳細な情報を得られれば、自身の就活を進めるうえで重要な指針となる「就活の軸」を固められます。就活の軸が明確であれば、志望する業界や企業を絞り込めるだけでなく、説得力のある志望動機や自己PRの作成にもつながります。

また、これまでに知見のなかった業界や職種でのインターンシップに参加すれば、企業選びの幅が広がるきっかけになるかもしれません。

特に、長期インターンシップへ参加すれば、実際の業務を通して情報収集ができるだけでなく、就職後に必要なスキルも習得できるため、エントリーシートや面接でのアピール材料になります。

関連記事:IT業界研究のポイントを徹底解説|就活生必見

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早期内定の可能性もある

インターンシップへの参加によって、早期の内定獲得につながるケースもあります。

内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、インターンシップに参加した学生のうち、半日〜1日のインターンに参加した人の17.2%、2日以上のプログラムに参加した人の27.6%が「参加した企業から内々定を受けることにつながった」というメリットを実感しているようです。

(引用:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(8p))

※グラフは「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計値

実際、インターンシップに参加した学生だけが受けられる選考もあり、多くの場合、通常の就活スケジュールよりも早い段階で行われます。インターンシップを経由した早期選考で内定を取得できれば、その後の就活を精神的に余裕のある状態で進められます。

なお、同上の資料によると、2022年度に参加したインターンシップに対して「採用のための実質的な選考を含んでいた」と回答した学生は全体の46.4%でした。

(引用:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(9p))

さらに「インターン参加後に早期選考の案内を受けた」と回答した学生は全体の54.3%であり、インターンを選考の一部として扱っている企業も増加傾向にあるようです。

(引用:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(9p))

また、インターンシップに参加すれば、本選考の過程が一部免除される可能性もあります。

もちろん、本命の企業から早期内定をもらえれば、そこで就活を終了しても構いません。就活を続けるにせよ、終えるにせよ、早い段階で内定を取得できるのは学生にとって大きなメリットといえるでしょう。

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報酬を得られるインターンシップもある

インターンシップの中には、就業体験を通して報酬をもらえるものもあります。有給のインターンシップなら、就業体験をしながらお金を稼げるので、本腰を入れてインターンシップに取り組みやすいです。

ただし、インターンシップにおいて収入を目的とするのは、おすすめしません。

あくまでも、入社の環境とほぼ同じ状況で就業体験ができ、企業や職種への理解を深められるのが有給インターンシップのメリットです。学ばせてもらうスタンスを忘れず、目的を履き違えないように心がけましょう。

なお、有給インターンは数ヶ月以上の長期的な期間で実施されるケースが多いため、しっかりと取り組めるようにスケジュール調整も必要です。

入社後のミスマッチを防ぐ

インターンシップへの参加によって、企業風土や社風、業務への適性など、入社後のミスマッチを防ぐための情報が手に入ります。

内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、インターンシップに参加した学生のうち、半日〜1日のインターンに参加した人の46.8%、2日以上のプログラムに参加した人の63.4%が「仕事の内容を具体的に理解できた」というメリットを実感しているようです。

(引用:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(8p))

※グラフは「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計値

また、インターンシップに参加した学生のうち、半日〜1日のインターンに参加した人の36.9%、2日以上のプログラムに参加した人の57.0%が「会社の雰囲気を理解することができた」と回答しています。

実際、入社前のイメージと実際の職場環境や業務内容などが異なるケースは、就活においてよくありがちな失敗です。もし、入社後にミスマッチが分かった結果、早期退職してしまうと転職先を探すのに苦労するケースもあります。

早期退職のリスクを減らすためにも、インターンシップを通して、実際にその会社で働く人々の姿を間近で確認し、自分が働く姿を具体的にイメージしましょう。

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専門分野の知識やスキルを習得できる

インターンシップでの体験を通して、専門分野の知識やスキルを習得できる点も大きなメリットといえます。

内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、インターンシップに参加した学生のうち、半日〜1日のインターンに参加した人の12.7%、2日以上のプログラムに参加した人の19.9%が「専門分野における知識、スキルや能力が身についた」というメリットを実感しているようです。

(参照元:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(8p))

※グラフは「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計値

他のメリットと比較して実感している学生は少ないものの、インターンへの参加によってスキルアップできた人は少なからずいるようです。

なお、スキルアップを目的としてインターンに参加するなら、就業体験を行う長期インターンシップに参加するべきでしょう。

志望する業界に特化したスキルや知識を得られるだけでなく、社会人の基本となるマナーや上司や顧客との接し方なども習得できるため、今後の就活を有利に進めるためにも役立ちます。

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実際に働く雰囲気を掴むことができる

インターンシップに参加することで、実際の働き方の雰囲気やその企業の文化・風土に触れることができます。社員同士がわきあいあいとしているのか、仕事とプライベートを分けている人が多いのか、体育会系の人が多いのか文化系の人が多いのかなど、会社によって文化や風土はさまざまです。

こういった文化などの雰囲気を掴んでおくことで、自分が働く企業の軸を定める上で解像度を高めることができるでしょう。インターンシップに参加した企業の風土や働き方を軸に、「この雰囲気を持っている企業が良い」「この条件は嫌だ」など、自分が働く上での仕事観の軸を形成することができるようになります。その結果、より自分に合った雰囲気の企業を選び就職活動を進めることができるようになります。

就活のエピソードに使える

インターンシップに参加した経験は就職活動のエピソードトークでも使うことができます。どういったインターンシップに参加したのか、どういう経験をしたのかをきちんと自分の中で振り返っておくことで、より面接官に刺さるエピソードトークを作ることができます。

学生自体の部活動やサークルなどの経験でもその人の人となり、性格をある程度見極めることが可能ですが、職場の中でどういう立ち回りをしたのか、どういった働き方をしたのか、というエピソードはより面接官に伝わりやすくなります。プライベートの場と職場では異なる顔を見せる人もいるためです。そのため、インターンシップに参加しておくことで、実際に志望企業で働くイメージをつけやすくなり、面接官へのアピール材料にも使うことができるようになります。

先輩社員や知人などの人脈ができる

インターンシップに参加することで、教えてもらえる先輩社員や一緒に参加した就活生などさまざまな人脈ができます。この人脈は今後の就活だけでなく、社会人人生においても役立つことが多いです。
就活の相談や選考対策を一緒にしたり、実際に働き出してからもお互いに近況報告をして刺激をもらったり与えたりと、インターンシップの場で出会えたからこそより仕事の話をしやすい良い関係性を作ることができます。また、同じ企業のインターンシップに参加した就活仲間は、自分と似たような企業・業界を受けていることも多く、互いに情報交換をして就職活動を有利に進めやすくなることもあります。
人脈形成目的にインターンシップに参加するのは少し筋が違うかもしれませんが、結果的に得られる人脈は今後の社会人人生でも決して無駄にはなりません。

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3.【時期・期間・内容別】インターンシップの種類

一口にインターンシップといっても、開催される時期や期間、プログラムの内容によってさまざまな種類が存在しています。

実際、就活生の中には「どのインターンに参加するべきかわからない」という人も多いのではないでしょうか。そのような悩みを解決するために、インターンシップの種類と特徴について解説します。

関連記事:エンジニアインターンは未経験でも参加できる?応募方法や必要な準備を解説

【開催時期別】インターンシップの種類

インターンシップは開催時期によって種類が分かれます。開催時期別にそれぞれの名称や特徴を解説するので、参加するインターンシップを決める際の参考にしてください。

サマーインターン

7〜9月の夏期に開催されるインターンシップが「サマーインターン」です。大学の夏休み期間に開催されるため、参加する学生の数が非常に多く、それに伴ってさまざまな企業がインターンを実施しています。

プログラムの内容は企業によってさまざまですが、グループワークや就業体験など中長期に及ぶインターンが多いようです。

また、外資系やベンチャー企業の場合、サマーインターンを一次選考として扱っているケースもあります。該当する企業・業界を志望する学生は、インターンへの参加が必須事項となるため、忘れずにエントリーしておきましょう。

なお、企業によって詳細は異なりますが、サマーインターンの募集期間は5〜6月前後に設定されているケースが多いようです。

ウィンターインターン

10月〜翌年3月の秋・冬期に開催されるインターンシップが「ウィンターインターン」です。

冬休み期間を利用して参加する学生が多く、インターンを実施する企業も多いですが、サマーインターンと比較して、開催期間は短めです。しかし、時期的に内定を意識したプログラムを組んでいる企業が多く、選考直結型のインターンの数は増えます。

年末年始や年度末と重なったり、就活が本格化する3月に向けて準備を進めなければならなかったりと何かと忙しい時期ではありますが、早期内定を得るためにも、できるだけ参加しておくとよいでしょう。

なお、企業によって詳細は異なりますが、ウィンターインターンの募集期間は9〜12月前後に設定されているケースが多いようです。

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【開催期間別】インターンシップの種類

インターンシップは開催期間の長さによって、種類が分かれます。なお、インターンが開催される期間は、1日だけのものから数ヶ月にわたるものまでさまざまです。

開催期間別にそれぞれのインターンシップの名称や特徴について解説するので、ぜひ参考にしてください。

短期インターン・1Day仕事体験

1日〜1ヶ月単位で開催される比較的短めのインターンシップが「短期インターン」です。

数週間〜1ヶ月程度の短期インターンシップは、グループでプロジェクトを進める形式が多く、仕事の進め方などを学んだり、社員のアドバイスを受けられたりするのに役立ちます。

1日だけの1dayインターンシップでは、説明会やグループワーク、オリエンテーションを行うのが一般的です。

時間が限られているので、本格的な就業体験とはいえませんが、通常の説明会よりも業界や職種、職場環境を深く知れるケースが多く、社員と交流できる機会もあるため、参加する意味は十分あります。

長期インターン

数ヶ月から年単位で実施される長期間のインターンシップが「長期インターン」です。

長期インターンシップは実際、業務に携わる形式のものがほとんどです。就職後の風景や仕事内容を実体験できる貴重な機会なので、積極的に参加しておくとよいでしょう。

また、ビジネスについて総合的に学べるだけでなく、給料が発生する企業もあります。成果を意識した就業体験ができるため、社会人への第一歩として有効活用するのもおすすめです。

さらに、就業体験の中で自分の強みやスキルをアピールできれば、早期選考に案内してもらえる可能性もあります。いち早く内定を取得できるチャンスを逃さないように、早めの就活準備を進めておきましょう。

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【プログラムの内容別】インターンシップの種類

インターンシップはプログラムの内容によっても種類が分かれます。

プログラムの内容別にインターンシップの名称や特徴、どんな学生が参加するべきかを解説するので、ぜひ参考にしてください。

会社説明・セミナー型インターン

会社説明・セミナー型インターンは、1Day〜短期間で開催されるインターンシップです。

なお、形式上はインターンですが、内容的には企業説明会と変わりません。基本的には、講義やセミナーを受けるだけなので、半日程度で終わるケースも多いようです。

募集人数が多く、基本的には選考を伴わないため、参加のハードルは低いですが、自分の強みをアピールできる機会は少ないといえます。

最近では、オンラインで開催するケースも増えているので、企業・業界研究の一環として気軽に参加するのがおすすめです。

職場体験型インターン

1日から数週間の短期間で職場見学や職務体験を行うインターンが「職場体験型インターン」です。

職場体験型インターンでは、入社後の職場となる企業や作業場を訪問し、社員の話を聞いたり、簡単な業務を体験したりするのが一般的です。

また、会社説明型インターンより、フランクに社員と交流できるため、セミナーなどでは聞きづらい質問もできます。

職場の雰囲気や作業内容を肌で感じられるため、企業や職種への理解を深めたい人や入社後のミスマッチを防ぎたい人は、積極的に参加するとよいでしょう。

プロジェクト型インターン

プロジェクト型インターンは、グループワークを中心に行うのが特徴です。

1週間〜1ヶ月程度の期間をかけて、数人のグループで商品企画などのプロジェクトを進め、最終的な結果を人事の人に発表します。

会社説明型や職場体験型のインターンと比べて、実践的なプログラムなので、スキルアップを目指したい学生や自己PRを重視したい学生におすすめです。

学生が主体となってグループディスカッションやプロジェクトを進める中で、企業は積極性や協調性、提案力など、参加者のさまざまな能力を評価しています。また、スキル的な部分だけでなく、コミュニケーション能力や傾聴力など基本的な部分も重視されるようです。

参加する場合は、グループの中で自分のポジションを確立し、うまく強みをアピールできるような立ち回りを意識しましょう。

実務型インターン

1ヶ月以上の長期間にわたり、入社後の実務を体験できるのが「実務型インターン」です。

他のインターンとは異なり、社員同様に実務を行うプログラムになっているため、実体験を通して、入社後の就業風景を具体的にイメージできます。

業務内容は企業によって異なりますが、入社後に必要なスキルや専門的な知識を身につけられるのも特徴です。中には、給料が支払われるインターンもあり、成果を意識した社会人としての働き方を体験できるのも大きなメリットといえるでしょう。

志望業界がある程度、固まっている学生や入社後、即戦力として活躍したい学生は、積極的に参加するのがおすすめです。

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4.インターンシップは就職活動に有利?

インターンシップに行くことで就職活動を有利に進めることができるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。ここでは、インターンシップに行くことでどのくらい就職活動に活かすことができるのか、どう活かせるのかを解説していきますので参考にしてみてください。

有利になる可能性が高い

結論から言うと、インターンシップに参加することで就職活動を有利に進められる可能性が上がります。実際に社会に出て働く経験をした学生は、社会人基礎力やマナーなどが備わっていることが多く、即戦力に近い形で採用を行うことが可能になるためです。そのため、他の就活生に比べて一歩リードした形で選考を進めることができます。

本選考に直結する可能性もある

インターンシップの中には、本選考に直結するものもあります。実際に、元々から本選考枠が用意されてあるインターンシップもありますし、当初は本選考とは切り離していたが、インターンシップ中に高い成果を上げたり真面目さが伝わって採用することで会社に貢献しそうとポテンシャルを感じられたりすることで、採用する価値を感じて本選考につながると言うケースもあります。
どの企業も優秀な学生や真面目・勤勉な学生は欲しがるものです。そのため、インターンシップに参加する際は、インターンだからといって手を抜かず、本気で成果を出すために仕事をすることが大切になります。

アピールする場が増えるので、有利になる可能性大

インターンシップに参加すると、その企業の人に自分を知ってもらえる機会が多くあるため選考中も有利に働く可能性があります。通常の就職活動だと、面接やグループディスカッションなど、いわゆる選考の場でしか面接担当と顔を合わせないため、数回のチャンスで相手に好印象を持ってもらう必要があります。
その点、インターンシップで真摯に仕事をしてきた経験があると、インターンシップ中の働き方が評価されて上司から面接担当へ連絡がいき、選考が有利に働く可能性もあります。

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インターンシップでできる人脈も大切

面接や選考だけでなく、インターンシップ中にできる人脈も就職活動では役に立ちます。様々な企業の面接や選考内容を互いにシェアしたり、場合によっては一緒に就活の相談をしたり面接対策をしたりなど、互いに切磋琢磨し合う仲間として良い人脈を作ることができます。
なお、インターンシップ中に世話をしてもらう上司や先輩の存在も重要です。実際にその企業に合格した先輩から就職活動のアドバイスを聞いたり、他の企業の意見も聞いたりなど、社会人として働く先輩だからこそわかるアドバイスをもらうことができます。

インターンシップの経験を本選考で活かすことが大事

インターンシップ中の経験をきちんと振り返って言語化し、本選考の中でも活かすようにしましょう。実際に働いた経験は貴重なものなので、そこからどういう学びを得たのか、社会に出る上でどういった反省があるのかまで振り返られていると、選考担当により良い印象を与えることができます。具体的には、実際にインターンシップに参加した際のエピソードと合わせて以下の点を言語化しておくと良いでしょう。
 

  • ・どういうインターンシップに参加して、どういう成果を上げたのか

    ・インターンシップを通じてどういう学びがあったか

    ・インターンシップ中に失敗したことは何か、どう改善したいか

    ・働く上で重要にしたい価値観は何か

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5.インターンシップはいつ頃参加するのが良い?

ここからは、多くの学生がインターンシップに参加する時期について解説します。

なお、前提としてインターンシップに参加するのは、大学2〜3年生が多いようです。4年生になると、就活や研究室の活動で忙しくなるため、時間に余裕があるうちに参加しておく学生が多数派といえます。

ライバルに遅れをとらないためにも、一般的な就活生におけるインターンシップへの参加状況を確認しておきましょう。

インターンシップ参加のピークは大学3年生の7〜9月

令和4年11月30日に発布された内閣府の資料「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、インターンシップへの参加人数は、大学3年生の7〜9月に最も増加する傾向があるようです。

(引用:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(7p))

その後、大学3年生の3月まで、多くの学生がインターンシップに参加しています。したがって、大学3年次のサマーインターンからウィンターインターンに照準を合わせてエントリーの準備を進めるのが、一般的な流れといえるでしょう。

また、同資料によると4〜6月の就活早期からインターンシップに参加する学生が、年々増加している傾向にあります。就活全体の早期化に伴って、今後も早期からインターンシップに参加する学生が増えると予想されています。

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大学1年生や大学院生でも参加可能

インターンシップは学年に制限がなく、大学1年生でも参加できます。

実際、1、2年生のうちからインターンシップに参加しておけば、複数企業を体験できたり、適性を早く見極められたりなど、数々のメリットを得られます。後の就活を楽に進めるためにも、早めにインターンへ参加しておくのがおすすめです。

また、インターンシップは大学院生でも参加できます。大学院生の場合でも、インターンへの参加時期は大学生とほぼ同じです。

学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、大学院1年生の7〜9月にピークを迎え、3月まで多数の大学院生がインターンに参加するようです。

(引用:学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(7p))

大学1年から大学院生まで、インターンの参加時期に明確な決まりはないため、自身のスケジュールや志望企業・業界に合わせて適切なタイミングで参加するのがよいでしょう。

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6.インターンシップに参加するための5ステップ

インターンシップへ参加するには情報収集や選考対策などの準備が必要です。参加方法を確認のうえ、早めに準備をしておきましょう。

ここでは、インターンシップへ参加するために必要な手順を5つのステップにわけて解説します。

どんなインターンシップがあるか調べる

まずは、希望する企業のインターンシップへ参加するために、早期から情報収集を始めましょう。

いくらインターンシップに参加したくても、どの企業のどんな内容のインターンシップを希望するのかを固めておかなければ、エントリーできません。悠長に構えていると、募集時期を逃してしまう恐れもあるため、早めに目星をつけておきましょう。

1、2年生のうちから情報収集を始めておけば、イメージを掴みやすくなり、本番が近づいた際もスムーズに応募できます。

なお、情報収集する際は、大学のキャリアセンターや企業のWebサイトを活用するのがおすすめです。特に、キャリアセンターでは就活のアドバイスも受けられるので、積極的に活用しましょう。

選考の流れを調べる

インターンシップへ参加するためには、選考を通過しなければならないケースもあります。少しでも選考通過の確率を上げるためにも、どのような流れで選考が進むのか、どんな内容の選考が行われるのかをあらかじめ把握しておくべきです。

具体的な選考の種類としては、書類選考や適性試験、筆記試験、面接などがあります。基本的には、本選考と同じような流れで実施されるため、希望する企業の選考内容を基に、十分な対策を済ませておきましょう。

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インターンを開催している企業にエントリーする

どの企業のインターンに参加するか目星がついたら、さっそくエントリーを進めましょう。

インターンのエントリーは、企業のWebサイトや就活情報サイトから進めるのが一般的です。中には、インターンに特化した就活情報サイトもあるので、有効活用するとよいでしょう。

就活情報サイトは業種だけでなく、開催日程や場所、プログラム内容から絞り込めるため、自分の希望に沿ったインターンシップを探すのに役立ちます。

ES・履歴書を作成する

選考を伴うインターンシップに参加する場合、エントリーシートや履歴書の提出が求められます。特に、就業体験を行う長期インターンの場合、書類選考をクリアしなければならないケースも多いため、忘れずに準備しておきましょう。

なお、エントリーシートは企業の評価対象になりやすい書類です。エントリーシートの頻出項目である「志望動機」や「自己PR」の内容が薄かったり、説得力がなかったりすると、書類選考を通過できない可能性が高くなるため、しっかりと内容を作り込みましょう。

そのためには、自己分析や企業・業界研究などの就活準備が必要不可欠です。自分と企業への理解を深め、あなたの適性の高さや就職後、提供できるメリットを具体的にアピールできれば、選考での高評価を期待できるでしょう。

関連記事:エンジニアの志望動機の書き方は? 未経験でも効果的な例文5選

服装や持ち物を準備する

インターンシップに参加する際、服装を指示されるケースも多いようです。多くの場合はスーツを指定されますが、私服や特に指定がない場合もあります。

スーツ指定であれば、就活で使っているリクルートスーツを着用すれば問題ありません。私服を指定された場合は、ラフすぎないビジネスカジュアルな服装が無難といえます。

特に、服装指定がない場合は、リクルートスーツが安心です。ただし、他の社員が私服の場合、1人だけスーツだと浮いてしまう可能性もあるため、TPOや企業の方針に合わせるとよいでしょう。

また、持ち物の指定があれば、忘れずに用意しておく必要があります。仮に指定がなくても、メモを取るための紙とペンやハンカチ、ティッシュなど、最低限のみだしなみグッズは持っていくのがおすすめです。

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7.インターンシップの経験を就活に活かすためのポイント

続いて、インターンシップの経験を就職活動で活かすためのポイントを紹介します。ただなんとなくインターンシップに参加するのではなく、目的を持ってインターンシップに参加することでより良い経験にすることができますので、参考にしてみてください。

目的を持って、本気でインターンシップに参加する

インターンシップに参加する際は、目的を持って本気で仕事に取り組むようにしましょう。なんとなくインターンシップに参加するのと、明確な目的を持ってインターンシップに参加する場合とでは、得られる経験やスキルが全然違います。スキルをつけたいのか、社会人基礎力をつけたいのか、業界の知見を得たいのかなど、インターンシップに参加する目的はひとそれぞれですが、何かしらの目的を持って参加するようにしましょう。
なお、漠然と「就活のため」だけでは少し目的が曖昧です。就職活動のどの部分に活かしたのか、たとえば業界理解を深めて自分なりの課題仮説を持てるようになりたいのか、スキルをつけておきたいのかなど、どういった経験を得たいのかを明確にしておきましょう。

また、インターンシップとはいえ社会人の1人になりますので、本気で成果を出すために仕事をすることも大切です。学生気分でインターンシップに参加するのではなくその企業の社員として、成果を出すために頭を捻りながら参加するようにしましょう。

大事にしたい価値観や風土、文化を言語化しておく

インターンシップに参加することで、働くことへの解像度やイメージが湧きやすくなるでしょう。そこで、実際に就職活動をする前に一度、どういった企業で働きたいのか、どういう価値観を大切にしたいのかを言語化して自分の軸として持っておくようにしましょう。
ワークライフバランスを大切にしたいのか、長時間労働でも気にせず仕事に向き合いたいのか、個人で仕事をしたいかチームで仕事をしたいのかなど、インターンシップ中の仕事の仕方を振り返りながら、どういった点にわくわくしたのかをきちんと振り返っておくようにしましょう。

そのうえで実際の就職活動の際に、具体的なエピソードとセットで自分が大事にしたい価値観を語れるようにしておくとよりアピールしやすくなるでしょう。

参加したインターンシップの業界の選考に参加する

参加したインターンシップと同じ業界の企業を受けると、よりアピールしやすくなります。同じ業界だからこそわかる喜びや苦悩などを具体的に語れることで、より説得感を持って面接官や選考担当にアピールすることができます。
インターンシップに参加した企業の業界に興味がない場合は無理して受ける必要はないですが、興味のある業界の場合は、色々な企業の選考に参加すると良いでしょう。

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8.まとめ

この記事では、インターンシップの概要やインターンシップに参加するメリット、就職活動に活かすためのポイントについて解説してきました。インターンシップは本気で取り組めば、就職活動でも活かせる経験になること間違いなしです。より有意義な社会人経験にするためにも、インターンシップに参加して働くことへの解像度を高めておけると良いでしょう。

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