IT業界研究のポイントを徹底解説|就活生必見

IT業界研究のポイントを徹底解説|就活生必見
就職先として人気の高いIT業界ですが、開発するものや扱うサービスは企業により異なります。「目指したい企業を絞り込むのが難しい」という方も多いでしょう。効率良く就活を進めるためには、IT業界について細かく研究をする必要があります。 本記事では、IT業界の概要や職種、求められる人材像など、業界研究・理解に欠かせない情報をまとめました。IT業界への就職に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

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1. IT業界研究|概要をチェック

まずは、業界研究の基礎となる、IT業界の概要をチェックしていきましょう。

IT業界の市場規模・将来性

IT専門の調査会社であるIDC Japanが2021年5月に発表したレポートによると、2020年の国内IT市場は17兆8991億円でした。2025年には、20兆3776億円程度に成長すると予測されています。この数字からも、IT業界の市場規模が大きく、年々成長していることが分かります。

現代では、スマホやパソコンなどのIT機器は、私たちの生活に欠かせないアイテムです。今後も需要はさらに伸びていくと考えられるため、将来性のある業界の1つと言えます。

ただし、IT業界のすべての分野が必ず成長するとは言い切れません。非常に変化の激しい業界であるため、急激に伸びる技術もあれば、すたれていく技術もあるでしょう。

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IT業界のトレンド

今後どういった分野が伸びるのか、IT業界のトレンドを紹介していきます。

IoT

IoT(Internet of Things)とは、さまざまなモノをインターネットに接続するという考え方です。近年では、冷蔵庫やエアコンなどの身近にある家電製品がネットワークに接続され、外出先からでも遠隔操作ができるようになりました。

また、工場内の生産設備もIoT化が進んでいます。センサーなどの監視装置がネットワークにつながっており、不良が起こった際にいち早く発見・対処できます。これにより、不良の発生率を抑えるのはもちろん、生産性向上も期待できるでしょう。

ほかにも、IoTは医療、物流、農業など幅広い分野での応用が広がりつつあります。

AI(人工知能)

AI(人工知能)もIT業界のトレンドの1つです。従来のプログラムは、人が考えた動作(プログラム)をよどみなく実行するというものでした。AIは自ら学習し、人間が考える以上の結果を生み出します。

先に挙げたIoTなどの技術と組み合わせれば、多分野での応用が利くでしょう。

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デジタルトランスフォーメーション(DX)

最近注目を集めているジャンルが、デジタルトランスフォーメーション(DX)です。DXとは、簡単に説明すると「デジタル技術によって既存の仕事やサービスに変革をもたらす」ことです。

たとえば、ドローンはダムなど人が直接行きにくい設備の管理・メンテナンスに活用されています。また、安価で高性能なIoT機器の発達は、労働力不足が深刻化している農業分野にも革新をもたらしました。

このように、DXは単に業務をデジタル化するだけではなく、ITの導入によって人々の生活やビジネスをより良いものに変革することが目的です。

関連記事:DXとは?DXの定義とメリット、関わる職業について徹底解説

D2A(Direct to Avatar)

D2A(Direct to Avatar)とは、メタバースなどのバーチャル空間においてアバターが使うデジタルアイテムを販売する新しいビジネスモデルです。なお、メタバースとは、不特定多数の人々で共有するバーチャル空間におけるサービス全体を指す言葉です。


近年、現実世界で商品の取引をするD2C(Direct to Consumer)に加え、実在しないアイテムの取引をするD2Aビジネスに力を入れる企業やブランドが増えています。Web上でアバターに着せる服や靴などの実在しないアイテムが、実在するブランドの収益源となる可能性が高いと考えられているためです。

メタバースの市場規模は年々増加傾向にあり、消費を促すための広告としてアバターは利用価値が高いと考えられています。アバターは同一アイテムを身に着ける時間が長い傾向にあるため、単純接触効果からブランドへの愛着が湧きやすく、同ブランドの消費が現実世界でも期待できるという考えです。

実際の年齢や性別を問わずWeb上で自由に自己表現できるメタバースは、今後市場規模がさらに大きくなると予想されています。

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IT業界は人手不足か

経済産業省の「IT人材需給に関する調査(概要)」では、IT人材の不足が2030年に最大79万人に達するとの試算が公表されています。とりわけ、IoTやAIに対応できる先端IT技術者の不足が予想されているようです。

一方で、従来型IT技術者の供給過多も危惧されています。従来型IT技術者とは、AI・ビッグデータ・IoT等が登場する以前から使われている従来型ITシステムの受託開発、保守・運用サービスにのみ関わる人材のことです。

日本の労働人口は、全体として減少が想定される半面、IT技術者の供給は2030年まで増加が見込まれています。今後は先端IT技術の市場規模拡大に伴い、トレンドに対応できるエンジニアの需要が高まると考えられるでしょう。

IT人材はプログラミングスキルだけではなく、コンピューターサイエンスの知識やクライアントとコミュニケーションをとる能力も必要です。先端技術に加え、これらを兼ね備えた人材の確保が今後の課題となります。

IT業界は理系の仕事?

IT業界=理系の仕事というイメージを持つ方も多いですが、実はIT業界で働くのに理系・文系はそれほど関係ありません。

IT業界といってもプログラムを書くだけが仕事ではなく、文書の作成や顧客とのやり取りなどの業務もあります。また、研修制度が充実している企業も多いため、基礎的なプログラミングスキルであれば文系・理系に関係なく身に付けられるでしょう。

実際に、IT業界では文系出身者のエンジニアも多数活躍しています。IT業界に興味があるのであれば、出身学部にとらわれずにチャレンジしてみてください。

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IT業界は幅広い

就活をする際、一括りに「IT業界」としてしまうとミスマッチが生じる可能性もあります。IT業界は非常に幅広く、業種や企業によって仕事内容や勤務形態、やりがいなどが大きく異なるからです。

IT業界という言葉だけで入社を決めてしまうと、「システムの設計をしたかったのに管理業務しかない」「技術的なことよりもマネジメント業務が多い」など、業務内容にギャップを感じることになりかねません。

まずはどのような分野があるのか、業界をより細かくチェックして、自分が目指す
道を明確にしましょう。

ITスキルは他業界でも必要とされている

単に「ITに関係する仕事がしたい」のであれば、IT業界以外に目を向けるのも手です。現在は不動産業や農業、教育など多肢にわたる業界でデジタル化が進み、ITに関する業務が増えているからです。

最近では、自社でWebサイトをもち、広告や商品紹介から販売まで行う企業も増えてきました。今までアナログで行ってきていた業務をオンライン化する企業が増加したため、今後さらに多くの業界でIT関連の業務が増えると考えられます。

他業界でもITスキルを持つ人材を求める声は多いため、ITスキルを身につけていれば、幅広い業界で重宝されるでしょう。IT業界以外の企業がどのようにデジタル移行しているかを調べてみると、意外な会社が見つかる可能性もあります。就きたいIT関連の仕事が他業界にあれば、そちらも合わせて調べてみてください。

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2. IT業界研究|業界の分類と仕事内容をチェック

「IT業界」と一口に言ってもその領域は幅広いため、IT業界の中でも複数の業種に細分化されるケースが多いです。ここでは、代表的な業種と仕事内容、求められる人物像を紹介していきます。

企業にシステムを導入する:SIer

日本国内のIT業界で圧倒的なシェアを誇っているのが、SIerと呼ばれる業界です。

SIerの仕事内容

SIerは、主に企業のシステム開発・導入を請け負います。現代社会において、企業活動にシステムは欠かせません。製造業であれば、原材料や製品の在庫の管理はすべてシステム上で行います。また、注文内容などに応じて生産計画を立てる際もシステムを活用します。

一方で、製造業といっても世界中に生産拠点を持つような大企業もあれば、50人ほどの小規模の企業もあります。それらに同じシステムを導入し、運用することはできません。

SIerは、このようなクライアントの事業規模や仕事内容にあわせて、最適なシステムを提案・導入します。

システムは人事労務管理や売上の管理など、企業活動のありとあらゆる部分に入り込んでおり、定期的なアップデートが必要です。SIerの仕事は欠かせないものだといえるでしょう。

関連記事:5種類のSIerを徹底解説!就活時に知っておくべきSIerの知識

SIerで働くエンジニアに求められる人物像

SIerの主な顧客は企業です。そのため、企業活動の合間をぬってシステムを導入しなければならず、スケジュール管理が非常に重要になります。

「決められた期日までにやり遂げる」「求められるものを確実に作り上げる」といった強い責任感とマネジメント能力を備えた人物が求められるでしょう。また、クライアントと接する機会が多いため、コミュニケーション能力も大切な要素です。

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インターネット経由でサービスを提供する:Web系企業

Slerが他社のシステムを構築するのに対して、Web系企業は自社のサービスを開発・運営する企業です。

Web系企業の仕事内容

Web系企業の仕事内容は、Webを使って自社サービスを企画・開発・維持することです。インターネットを介し、不特定多数に向けてサービスを提供します。また、サービスを売り込むために営業を担当するスタッフもいます。

関連記事:Web系企業におけるエンジニアの仕事とは?新卒向けに解説

Web系企業で働くエンジニアに求められる人物像

サービスを多くの人に使ってもらうためには、見た目を含む使いやすさが求められます。そのため、世の中に隠れている需要を見つけだし、これまでにないサービスを生み出せる人物が重宝されます。アイデアを形にするためには、プログラミング技術やITに関する知識も必要です。

さらに、SIerと比較して、Web系企業で働くエンジニアはよりビジネス的な観点が求められる傾向があります。
自社で提供するプロダクトを開発するにあたり、営業などのビジネスサイドとも密に連携し、プロダクトがもたらすビジネス的な価値について考えながら企画や開発を進める必要があるためです。

なお、Web系企業のなかには、入社時に「ITに関する深い知識・スキルを持っていること」を重視する企業も少なくありません。学生のうちから、プログラミングはもちろん、ITに関する幅広い知識を身に付けておくと良いでしょう。

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アプリを開発する:ソフトウェア業界

パソコンやスマホに欠かせないアプリケーションを開発するソフトウェア業界も、IT業界に欠かせない存在です。

ソフトウェア業界の仕事内容

ソフトウェア業界は、不特定多数向けのアプリケーションを開発する企業と、特定の顧客向けにアプリケーションを開発する企業に分かれます。

前者は世の中の需要を見つけ、それを解決するためのソフトウェアを開発するのが仕事です。仕事内容としてはWeb系と同様です。Web系企業と同様に、世の中に隠れている課題を見つけ、それを解決するサービスを生み出せるアイデア力や、ビジネス的な観点が求められる傾向があります。

特定の顧客向けにアプリケーションを開発する企業は、クライアントに徹底したヒアリングを行い、クライアントが求めるものを形にします。

関連記事:ソフトウェア業界とは?今後の動向と学生が目指せる職業とは

ソフトウェア業界に求められる人物像

ソフトウェア業界で働くためには、ITに関する幅広い知識が必要です。また、IT技術は日々進化しているため、変化を受け入れる順応力や、新しいものに対する好奇心・情報検索能力も求められます。

さらに、効率的かつ確実にソフトウェアを作り上げるためには、状況を分析して道筋を立てる論理的思考力が欠かせません。

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パソコン・スマホなどを開発する:ハードウェア業界

インターネットでさまざまな情報を得られるのも、SNSで発信ができるのも、すべてはパソコンやスマホなどのハードウェアがあるからです。

ハードウェア業界の仕事内容

ハードウェア業界のエンジニアは、ハードウェアを設計・開発・製造するのが仕事です。CPUやディスプレイ、SSDなど、技術的な側面から最適な組み合わせを考えなくてはなりません。また、予算や製造のしやすさ、強度など、さまざまな面から製品をブラッシュアップする必要があります。

製造に関しては、自社工場で行う場合と委託生産に分かれます。委託する場合には、工場との打ち合わせも重要な仕事です。

ハードウェア業界に求められる人物像

ハードウェアの設計・開発エンジニアになるためには、ITに関する深い知識が必要です。CPUが動く仕組みやメモリの構造など、一般的にはほとんど意識することのないような深い領域について知っておかなくてはなりません。設計をする際にはCADのスキルも求められます。

また、製品を作るには、デザイン性や使いやすさも重要な要素です。幅広いことに興味を持ち、積極的に知識を身に付けていく姿勢を備えておきましょう。

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ネットワークを裏側から支える:通信・インフラ業界

高速のインターネット網を整備して、私たちの生活を裏側から支えているのが通信・インフラ業界です。

通信・インフラ業界の仕事内容

通信・インフラ業界のエンジニアは、物理的な配線や各種通信用設備に向かって仕事をします。場合によっては、肉体労働のような仕事をこなすこともあります。

関連記事:就活生向け | ITインフラとは?概要や必要スキルを徹底解説

通信・インフラ業界に求められる人物像

通信・インフラ業界のエンジニアには、通信のアルゴリズムなどITに関する専門的な知識が必要です。通信機器や配線の製品特性も理解しなければなりません。

さらに、物理的な配線や屋外での作業などを担う場合もあるので、体力も求められます。

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3. IT業界研究|職種を知る

次に、IT業界にはどのような職種があるのかを見ていきましょう。
IT業界の企業には、大まかに以下のような職種があります。それぞれの職種の役割や仕事内容について、詳しく説明します。
 

  • ・エンジニア職

    ・営業・コンサルティング職

    ・マネジメント職

    ・Webクリエイター職

エンジニア職

エンジニアの仕事は、プログラミング言語でコンピューターを動かすためのシステムを構築し、オペレーティング・システム(OS)やアプリケーションなどのソフトウェアを開発することです。

近年のエンジニア職の仕事内容は、業種に応じて多様化してきています。共通して求められるのは、常に進化し続けるIT業界で必要な知識やスキルをいち早く習得することです。

プログラマーもエンジニア職の一つ。システムエンジニアが設計したシステムや、アプリケーションなどのプログラムを構築するのが一般的な仕事です。ただし、これはあくまでも一例で、職種名は同じでも企業ごとに仕事内容が全く違うこともあります。

プログラムを書くだけではなく、クライアントとの打ち合わせも業務の一環となることもあります。「思っていた業務と違った」とならないように、業務内容をしっかり調べると良いでしょう。

営業・コンサルティング職

営業・コンサルティング職の仕事は、クライアントの経営課題を解決したり、経営を助けたりするためのITシステムを提案し、クライアント企業の成長に貢献することです。

コンサルタントや営業職には、ITに関する幅広い知識や、多種多様な業種の経営に関する知識、課題を分析する力、マネジメント能力などが求められます。そのほかに、プレゼン能力や問題解決能力も必要です。

クライアント企業の経営課題を分かりやすく資料にまとめるスキルや、社内外で円滑にやり取りしたりするための高いコミュニケーション能力も必要とされます。

プログラミングの知識は必須ではありませんが、あったほうがより重宝されるでしょう。プログラミングをはじめとするITエンジニアとしての知識を持ちつつ、クライアント企業の対応をする営業職のことは、「セールスエンジニア」という職種名で呼ばれることもあります。

営業・コンサルティング職は、クライアントのニーズをプロジェクトチームに正しく周知する橋わたし役としても重要なポジションです。業務内容が幅広く大変な仕事である一方、成果が見えやすいのでやりがいを実感しやすいでしょう。

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マネジメント職

マネジメント職はIT人材の採用から育成、スケジュール調整まで担い、プロジェクト全体を管理します。いわゆる「管理職」と呼ばれるポジションです。

マネジメント職には、社内外の関係者と交渉する力や、プロジェクトチームをまとめるリーダーシップ、高いコミュニケーション力、部下のスキルを把握して業務を割り振る能力が求められます。

トラブルにも幅広い視点から機転を利かせた行動が求められるため、エンジニア経験豊富な人が選ばれることが多いです。経験を積んだエンジニアであれば、部下が技術的な問題を抱えたときに自身の経験から助言をしたり、直接手伝ったりすることができるからです。エンジニアならではの視点で現場の意見を汲み取り、経営陣にうまく掛け合うこともあります。

Webクリエイター職

WebプロデューサーやWebデザイナーなどWebサイト上のコンテンツ作成に関わる職種を広く「Webクリエイター」と呼びます。

Webプロデューサーはプロジェクト全体を管理する必要があるため、幅広い知識とマネジメント能力が求められるでしょう。クライアントからのヒアリング内容を元に、相手が希望するWebサイトのコンテンツやコンセプトを決めるのも仕事の一部です。

Webデザイナーは、依頼者の求めるサイト像からコンセプトを決定し、求められる機能や成果などに配慮しながらデザインを制作する職種です。クライアントと直接やり取りする場合もあれば、Webプロデューサーから仕事を受ける場合もあります。

Webクリエイターという職種も、仕事内容が多岐にわたるため、自分の求める職種についてよく調べてみてください。

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4. 大学生・大学院生向け|IT業界を研究するためのポイント

次に、IT業界研究のポイントについて解説していきます。

自分の興味・目標を明確にする

まず重要なのが、自分の興味や目標を明確にすることです。「プログラミングに興味がある」「Web系のエンジニアになりたい」「システム開発をしたい」など目標が明確であれば、目指すべき業界・企業が絞りやすくなります。

また、将来的にはどのような働き方をしたいのか、どれくらいの年収を目指すのかなど未来の自分を想像することも重要です。

全体像を把握する

自分の目指すべき道がある程度決まったら、IT業界の全体像を把握しましょう。すでに具体的な業界が決まっている場合でも、まずは先入観を持たず、幅広くIT業界に目を向けてみてください。全体像を把握することで、その中でも特に興味がある業種・業界が見つかるはずです。

いくつかの業種を掘り下げてみる

次は、興味を持った業種について掘り下げていきます。

たとえば、ITコンサル業界と一口に言っても、工場系に強いコンサル会社もあれば、物流業界に強いコンサル会社などさまざまです。
ソフトウェア業界でも、不特定多数のユーザーを対象としている会社や、特定の人向けにソフトウェアを開発している会社など、異なるスタイルがあることが分かるでしょう。
1つの業種について細かく調べていくことで、理解がさらに深まります。

なお、このフェーズではひとつの業種だけでなく、興味を持った「いくつか」の業種をチェックすることをおすすめします。深掘りして初めて見えてくる魅力もあるからです。

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興味がある企業について詳しくチェックする

IT業界は非常に幅広いため、業界研究の途中で目標を見失ってしまうこともあるでしょう。そこで、自分が興味を持っている企業を詳しくチェックするのもおすすめです。

IT業界を目指すきっかけになった企業などをピックアップして仕事内容を詳しく見てみると、思いがけない発見・気付きが得られる可能性があります。さらに、同業他社をチェックすることで、企業やIT業界に関する理解がより深まるでしょう。

ただし、特定の企業について深掘りするのは、業界研究中に迷ったときのみにするのが望ましいです。最初から特定の企業だけをチェックしていると、IT業界全体が把握できず、将来の幅が狭くなってしまうおそれがあります。

IT業界研究は「全体像を広く把握してから、いくつかの業種を深掘りする」がポイントです。特定の企業について調べたあとは、この基本に戻って進めていきましょう。

具体的に企業を深堀りするには

たいていの場合、企業サイトに会社の基本情報や資本金、理念などが記載されています。上場企業であればサイトに掲載されている決算短信や有価証券報告書などで業績も確認できるため、より詳しく企業の情報が得られるでしょう。

近年はSNSを利用する企業も増え、企業のトップが個人名で情報発信するケースも多くなっているようです。SNSをチェックするとより詳細な情報を仕入れられる可能性があるので、検索してみましょう。

また、就職支援サイトも貴重な情報源なので、目を通しておくことをおすすめします。実際にOG・OB訪問をして生の声を聞くことで、ネットには載っていないリアルな話が聞けるでしょう。

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5. IT業界をしっかりと理解したいならインターンがおすすめ

業界研究で得た情報だけでは判断が難しい場合は、インターンへの参加もおすすめです。多くのIT企業がインターンを実施しており、実際の仕事の流れや会社の雰囲気を理解できます。現役のエンジニアから指導を受けられる機会もあるため、スキルアップにもつながるでしょう。また、インターンへの参加経験は、エントリーシート作成や採用面接の際にも役立つはずです。

なお、インターンは希望者が必ず参加できるわけではありません。そのため、少しでも興味がある企業にはとりあえず申し込むのが得策です。

その他、IT企業への就職を目指す学生の方は、以下の記事を読んでみて下さい。

関連記事:IT企業に就職するには?業界の知識と未経験から目指す方法を紹介

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