
しかし実際には、IT企業はどこも人手不足に陥っており、現場で活躍できる人材を育成するために積極的に若手を採用している企業も多いです。文系出身の方であっても内定を獲得できるチャンスは十分にあり、IT業界が向いている人にとっては最適な就職先となるでしょう。
本記事では、IT企業への就職が難しいわけではない理由と、IT業界の中でも就職難易度が高い企業・低い企業の特徴などについてご紹介します。
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1.IT企業への就職は難しくない理由
IT企業への就職は難しいというほどではなく、事前にプログラミングスキルを独学したり、基礎的なIT資格を取得した上で十分な就活対策に取り組めば、未経験から内定を獲得することも可能です。その理由としては、IT業界ならではの下記のような背景が挙げられます。
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・どの企業でも人手不足が進んでいるから
・新卒・未経験の求人が豊富だから
・ITスキルを学べる環境が整っているから
それぞれ詳しく解説していきます。
どの企業でも人手不足が進んでいるから
IT企業はどの会社でも、現場で活躍するエンジニア・プログラマーの人手不足が進んでいる状況です。ITサービス・製品の開発ニーズは高まっているにも関わらず、案件をさばける人材が足りていないため、依頼を断らざるを得ない企業も少なくありません。現場での人手不足を補うために経験者採用を実施しているが、思うように応募が集まらずに困っている企業が多いのです。
IT業界への開発依頼は今後も増え続けると見込まれるため、将来を見据えて今から若手を採用し、じっくりと育成しながら現場で活躍してもらおうと考える企業が増えています。その結果、新卒採用の選考ハードルが下がり、就職するのが難しいIT企業は少なくなっているのです。
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新卒・未経験の求人が豊富だから
IT企業が手掛ける業務の中には、専門的なスキルがなくても担当できる仕事も豊富にあります。たとえばサーバーエンジニア・ネットワークエンジニアの運用・監視業務など。こうした難易度の低い業務を若手に経験させながらキャリアアップを支援する姿勢は、IT企業に限らずどこの企業でもみられます。
IT企業でも採用される人がいれば退職・離職する人も存在しますので、組織としての新陳代謝を促すためにも、継続的に新卒採用を行う必要があります。このような事情から、新卒・未経験を歓迎するIT企業の求人は豊富に存在し、文系出身の方であっても内定を取るチャンスが得られるのです。
ITスキルを学べる環境が整っているから
5年前・10年前と比較すると、プログラミングスクールや学習サイトが充実し、IT企業への就職難易度は大幅に下がっているという事情もあります。プログラミング未経験から手軽に学べる環境が整ったことで、就活に臨む時点で高いプログラミングスキルを身につけている学生も増え、IT企業への就職が以前と比べて難しくなくなっているのです。
たとえば動画サイトを使って現役のエンジニアのセミナーを受けながら、未経験からプログラミングをマスターすることも可能です。プログラミング学習においては大きなハードルとなっている開発環境の構築を省き、学習サイトを使って難しい手順なしでプログラミングに触れられる環境も用意されています。
ただし、ITスキルを学びやすい環境が整っているということは、それだけIT企業に応募するライバル全体のレベルも上がっていることを意味するので、十分な就活対策が必要であることは変わらない点に注意しましょう。
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2.就職難易度が高いIT企業の特徴
続いて、IT業界の中でも就職難易度が高く、内定を取るのが難しい企業の特徴をご紹介します。
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・Web系メガベンチャー企業
・外資系のIT企業
・大手SIer
いずれも就職先としては人気が高く、高収入・好待遇が期待できる企業ですが、内定を取るのはやや難しくなる理由を押さえておきましょう。
Web系メガベンチャー企業
Web系で自社開発を手掛けるメガベンチャー企業は、就職するのが難しいと言われる企業の一つです。Web系メガベンチャーでは、業界でも高い知名度を誇るWebサービスを自社で手掛けており、収益性が高いビジネスモデルで業績を挙げているのが特徴です。自由闊達な社風があるのが大きな特徴で、実力主義・成果主義の色が強いため、未経験から就職するのは難しい傾向にあります。
Web系メガベンチャー企業の代表例としては、次のような企業が挙げられます。
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・LINEヤフー株式会社
・株式会社サイバーエージェント
・株式会社メルカリ
・楽天グループ株式会社
・株式会社マネーフォワード
いずれも企業名を冠したWebサービスがよく知られており、就職先として候補に挙げる方も多いですが、激しい競争に生き残る必要があることに注意が必要です。
外資系のIT企業
海外に本拠を構える外資系のIT企業も、就職が難しい企業に分類されます。グローバルに事業展開している企業が多い中で、ポテンシャル採用の未経験者よりも、実績豊富な経験者を積極的に採用する傾向にあるからです。こちらも実力主義・成果主義の傾向が強く、新卒採用を実施している企業でも即戦力としての活躍が求められます。
過去の開発実績を提出する必要があるなど、選考のレベルも高く、サマーインターン・ウィンターインターンを通じて早期選考を行うケースも多いです。そのため情報系・理系出身ではない方が新卒の内定を取るのは非常にハードルが高い就職先となっています。
大手SIer
業界を代表する大手SIerも、やや就職難易度が高い企業です。SIerとはクライアント企業からシステム開発の依頼を受けて受託開発に取り組む企業のことを指し、元請け・一次請けのほか、二次請け・三次請けと中小規模のSIerへ案件が仲介されるのが一般的です。このうち元請け・一次請けに分類される大手SIerは、潤沢な予算をもとにシステム開発に取り組めるため、コストをかけて優秀な人材を多く採用しようとする傾向にあります。
業界での知名度が高い企業も多いので、大手SIerの競争率は高くなり、内定を取る難易度も上昇するのです。ただし、大手SIerでは大型プロジェクトを遂行するための多くの人手が必要となるため、一度の採用枠が多めで、十分な就活対策に取り組めば文系出身の方であっても内定を獲得できるチャンスがあります。
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3.就職難易度が低いIT企業の特徴
続いて、IT業界の中でも就職難易度が低い企業の特徴についてもご紹介します。
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・下請けの中堅SIer
・SES企業
・大量採用を実施する企業
なお、就職しやすい企業ということは、過酷な労働環境が残るブラックな体質の企業を選んでしまう可能性も高まるので、十分に企業研究した上で選考に臨むようにしてください。
下請けの中堅SIer
就職するのが難しくないIT企業の特徴として、下請けの中堅SIerが挙げられます。大手SIerの下請けでシステム開発に取り組む企業であれば、大手SIerと比較して就職難易度は下がります。受託開発だけではなく、自社開発にも取り組んでいる企業であれば、安定したビジネスモデルを持った働きやすい企業と判断できるでしょう。
中堅SIerの多くは新卒採用においてポテンシャル重視の選考を行っており、プログラミングスキルやIT知識が十分に身についていなかったとしても、面接の評価次第で内定をもらえる可能性があります。事業内容や企業理念などの企業研究に加えて、社員の口コミなどもチェックした上で、就職先の候補に加えてみると良いでしょう。
SES企業
新卒・未経験から就職しやすいIT企業として、SES企業も挙げられます。SES企業とは、人手不足のSIerに対して自社で採用したエンジニアを派遣するビジネスモデルのIT企業を指します。SES企業に入社するエンジニアは「客先常駐エンジニア」として、担当するプロジェクトごとに異なる企業へ派遣されて働くことになります。定期的に職場が切り替わる働き方なので向き不向きが激しく、安定した職場を求める方にとってはミスマッチを起こしやすいことに注意が必要です。
SES企業は、いかに自社で豊富なエンジニアを育成・派遣できるかが売上を大きく左右するため、ポテンシャルの高い若手の人材を積極的に採用する傾向にあります。新卒・未経験からSES企業で実績を残し、その後はWeb系のメガベンチャーや大手SIerへとステップアップする先輩も多いので、IT業界への入り口としても適しています。
おすすめ記事:「新卒でSESはやめとけ」は本当?メリットや優良企業の選び方を解説
大量採用を実施する企業
企業の事業内容や規模に関わらず、数百人単位の大量採用を実施している企業も、入社難易度が低い就職先です。こうした大量募集を行っている企業には、大手SIerやSES企業が多く、採用枠が多いので相対的に倍率が下がり、内定を獲得しやすくなっています。過去の応募者がエントリーシートや面接内容を公開していることも多いので、就活対策に取り組みやすいメリットもあります。
ただし、多くの応募者が選考を受ける都合上、エントリーシートや面接ではライバルとの差別化ができる強みをアピールできなければ、他の応募者に埋もれてしまう可能性が高いことに注意しましょう。
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4.IT企業への就職を有利に進めるためのおすすめ資格
就職するのが難しいと言われるIT企業であっても、入社後に求められるスキルや知識を身につけた上で選考に臨むことで、面接官から高く評価されるチャンスが生まれます。ここではIT企業への就活に役立つ3つの資格をご紹介しましょう。
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・ITパスポート試験
・基本情報技術者試験
・HTML5プロフェッショナル認定試験
それぞれ順番に解説しますので、IT企業への就職を目指す方はぜひ参考にしてください。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人・学生を対象とした国家資格で、IT企業に限らずITを使って働くために必要な基礎的なスキルを身につけられる資格です。IT業界での知名度も高く、未経験からIT知識を身につけるなら最適な資格となっています。出題範囲にはAI・ビッグデータ・IoTといった先端技術のほか、ネットワークやセキュリティなどの分野も含まれるので、IT企業で活躍するための土台を効率的に習得することができます。
ITパスポート試験はCBT方式により通年で実施しているので、学業や就活で忙しい方でも受験しやすいメリットもあります。就活対策として最初に取る資格として、ITパスポート試験を選ぶのがおすすめです。
おすすめ記事:ITパスポートは就活に有利?組み合わせてアピールできる関連資格4選
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITパスポート試験の上位に位置する国家資格です。ITエンジニアの登竜門と呼ばれ、IT業界でエンジニア・プログラマーとして活躍するための実践的な知識が問われます。ITパスポート試験よりも難易度は高いですが、実務経験がない方の合格実績も豊富なので、しっかりと対策すれば十分に合格が狙えます。
基本情報技術者試験もCBT方式、かつ通年で試験を受けられるので、受験スケジュールや勉強計画が立てやすい資格となっています。資格手当の対象としているIT企業が多く、給料アップに直結する資格でもあるので、積極的に受験してみてください。
おすすめ記事:基本情報技術者は就活で有利な資格?取るメリットや活かせる職業を解説
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は、Web系で用いられるHTML/CSSやJavaScriptのプログラミングスキルを問う民間資格です。プログラミング初心者にとって学びやすい言語とされるHTML/CSSのスキルを証明する代表的な資格であり、HTML5プロフェッショナル認定試験の合格をゴールとしてプログラミング学習に取り組むことで、高いモチベーションを維持しながらスキルアップできるメリットがあります。
それ以外にも、Java・Swift・Python・Ruby・PHPなど、IT業界で使われるプログラミング言語にはそれぞれ認定試験が設けられています。応募企業で求められるプログラミングスキルに合わせて、これらの資格を取得しながらプログラミング学習に取り組んでみてください。
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5.新卒・未経験からIT企業に就職するためのコツ
最後に、新卒・未経験からIT企業に就職するためのコツとして、下記の3つのポイントをご紹介します。
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・入社後に必要なスキル・知識を習得する
・IT企業でアルバイト・インターンを経験する
・求める人物像に沿って自己PRする
これらのポイントを踏まえて就活に取り組むことで、就職難易度の高い企業からの内定獲得にも役立つので、ぜひ実践してみてください。
関連記事:未経験からIT系企業に就職するには?主な職種・仕事内容と就活のコツを解説
入社後に必要なスキル・知識を習得する
新卒・未経験からIT企業に応募する際には、入社後に必要なスキル・知識を着実に習得しておくことが重要です。入社後の業務で必要とされるスキルを習得した上で選考に臨むことにより、面接官に対して「自社をよく研究して就活対策に取り組んでいる」という印象を与えられます。入社後のミスマッチを起こしにくくなり、スムーズに現場の仕事に慣れることができるのもメリットです。
入社後に必要とされるスキルは、就活サイトの採用情報や企業の採用ホームページでまとめられていることが多いので、第一志望の企業の情報は必ずチェックしてから就活対策をスタートしてみてください。
IT企業でアルバイト・インターンを経験する
新卒・未経験から就職難易度の高い企業に入社するためには、IT企業のアルバイト・インターンで実務経験を積むのが効果的です。アルバイト・インターンとして手掛けたプロジェクトについて詳しくアピールすることで、未経験者ではなく経験者として採用されるチャンスが生まれるからです。IT企業の実務に触れて入社後の働き方について理解を深めることで、自己分析・企業研究につながり、ミスマッチを防げるメリットもあります。
また、大学3年生の夏休み・冬休みの時期に行われる長期インターンに応募することで、採用直結型のインターンプログラムに参加できることもあるので、第一志望のインターン情報のチェックも欠かさないようにしましょう。
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求める人物像に沿って自己PRする
ポテンシャル採用を実施している企業への就職を有利に進めるために、企業が公開している「求める人物像」に沿って自己PRすることもおすすめです。求める人物像とは、企業が現場の最前線で活躍している社員の共通点をまとめたもので、内定を出す可能性が高い人物を意味します。
ポテンシャル重視の新卒採用を行う企業では、自社とのマッチ度の高さを重点的にチェックしているので、求める人物像にマッチする人材は好印象に映りやすいのです。ただし自分の強み・弱みや性格を曲げてまで企業に合わせる必要はないので、あくまでも自己PRの一つの参考にすると良いでしょう。
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6.まとめ
IT企業への就職は難しいということはなく、文系・未経験からでも新卒採用で入社することは可能です。その背景として、どのIT企業でも人手不足が進んでいることや、プログラミングスクールをはじめとするITスキルを学べる場が充実していることが挙げられます。
ただしWeb系のメガベンチャーや外資系企業、大手SIerなどは倍率が高く、就職難易度が高めであることを押さえておきましょう。中堅SIerやSES企業なら就職しやすい傾向があるものの、ブラック体質な企業に応募してしまう可能性があるのでご注意ください。
本記事で解説してきたおすすめ資格や就活対策も参考にしながら、IT企業への就職を目指してみてください。
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