アプリ開発の需要・市場動向とは?アプリケーションエンジニアの将来性とともに解説

アプリ開発の需要・市場動向とは?アプリケーションエンジニアの将来性とともに解説
Webアプリ・スマホアプリ・業務アプリを含めたアプリ開発の需要は、スマートフォンの普及・性能向上や、AIの普及に伴って、年々増加傾向にあります。一方で、アプリ開発を担当できるアプリケーションエンジニアの人手が足りておらず、アプリ開発の依頼を受けるIT企業の中には、人手不足を理由に新規の依頼を断らざるを得ないところもあります。 これだけアプリ開発の需要が拡大しているということは、アプリ開発に携わるアプリケーションエンジニアの将来性も高いことも意味します。今からアプリ開発に携わるエンジニアを目指して就活に取り組むことで、今後長期にわたって活躍できる人材となれるでしょう。 本記事では、アプリ開発の需要・市場動向について、アプリケーションエンジニアの将来性とともに解説します。アプリ開発業界もしくはアプリケーションエンジニアへの就職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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1.アプリ開発の需要は増加の一途をたどる

昨今のIT業界では、Webアプリ・スマホアプリ・業務アプリなどの開発需要は、増加の一途をたどっています。コロナ禍をきっかけにゲームアプリの需要が増加し、ECコマースではアプリ内決済を通じた購買もしくはキャッシュレス決済に対応、自社ブランドの独自アプリを導入する店舗・企業が増えていることもあって、アプリ開発の需要は大きく上昇しているのです。
こうしたトレンドは今後も長く続くと見込まれており、今からアプリ開発に投資しようとする企業の思惑もあって、現場ではアプリケーションエンジニアの人手が足りていない状況が生まれているのです。

市場規模は2030年までに410億ドルの予測も

Panorama Data Insights」が発表したデータによれば、世界のモバイルアプリ開発市場は、2030年までに410億ドルの市場規模に達するという予測が出ています。日本円にすると、1ドル=150円で計算するなら約6兆円もの規模です。

参考:世界のモバイルアプリ開発市場は、2030年までに410億米ドルの価値があると予想されています| 年平均成長率(CAGR):21% | Panorama Data Insights Ltd.のプレスリリース

市場成長率にすると、2023年から2030年までは年間21%ずつ成長すると見込まれています。10%の成長率でも大きな期待が寄せられるのが一般的なので、モバイルアプリ市場がどれだけ活気ある分野なのかがわかるでしょう。

上記はモバイルアプリ市場に限定した調査なので、Webアプリや業務アプリなども含めると、さらに大きな市場規模へと拡大していると予測できます。

アプリ開発需要に対して供給が追いつかない状況

このように膨大なアプリ開発需要が発生しているにも関わらず、国内のIT業界では深刻な人手不足により、供給が追いついていない状況が続いています。アプリケーションエンジニアは専門スキルを必要とする技術職なので、募集すればすぐに増員できる職種でもありません。

企業側もアプリケーションエンジニアが今後不足し続けることを見据えて、未経験の若手人材を積極的に採用し、自社でじっくりと育成しようと考えるところが増えています。その結果、新卒採用においてもアプリケーションエンジニアのポテンシャル採用が増加しており、アプリケーションエンジニアになるハードルが下がりつつある状況です。

そのためアプリケーションエンジニアとしてIT業界に挑戦したいと考えている方にとっては、今が大きなチャンスであると言えるでしょう。

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2.アプリ開発エンジニアの需要・将来性は?

続いて、アプリケーションエンジニア(アプリ開発エンジニア)という職種自体の需要・将来性についてもご紹介しましょう。

アプリ開発エンジニアを取り巻く現状

アプリケーションエンジニアを取り巻く現状として、前述のように、アプリ開発の需要増を背景として求人数も増加する傾向にあります。アプリ開発を手掛ける企業側は、少しでも多くのアプリケーションエンジニアを採用し、増え続ける需要に応えようとしているため、新卒や第二新卒、20代の若手であれば、未経験からアプリケーションエンジニアを目指すことが十分可能になっている状況です。

また、アプリ開発の需要が増しているのはスマホアプリ分野だけではなく、Webアプリや業務アプリの需要も高まりつつあります。スマホアプリ開発は仕事内容がイメージしやすく、求職者の人気が集中しやすい一方で、Webアプリや業務アプリの開発を担当するアプリケーションエンジニアの求人には人気が集まりにくいです。

そのためWebアプリ開発・業務アプリ開発を担当するエンジニアは、競争率が低い場所で着実に内定を目指せる穴場の職種と言えるでしょう。

アプリ開発エンジニアの将来性

アプリケーションエンジニアの将来性に関しても、非常に明るいと判断できます。近年IT業界でトレンドとなっているAI開発やDX推進においても、アプリケーションエンジニアが活躍する機会が豊富です。AIを搭載したスマホアプリの開発や、DX推進に欠かせない官公庁向けの業務アプリの開発などは、アプリケーションエンジニアのスキルを必要とする分野だからです。

ほかにもクラウドやIoTなど、業界の先端分野にも対応できるアプリケーションエンジニアは、どの企業からも高く評価され、就職先には困らない状況が続くことでしょう。アプリケーションエンジニアとしてのプログラミングスキルを習得した後は、先端分野を扱うスキルや知識を増やしておくと、さらに将来性の高いアプリケーションエンジニアを目指せます。

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3.アプリ開発エンジニアの年収

アプリケーションエンジニアの平均年収は、557.6万円が目安となっています。これは厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」にて、「ソフトウェア開発(スマホアプリ)」という職種ページで紹介されている金額です。

なお、すべての職種を含めた平均年収は、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば460万円とされています。そのためアプリケーションエンジニアの平均年収は、会社員全体の平均年収を約100万円上回る計算です。こうした年収の高さからも、アプリケーションエンジニアがいかに需要の高い職種であるかが理解できるでしょう。

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4.需要の高いアプリ開発エンジニアが目指せるキャリアパス

続いて、高い需要が見込まれているアプリケーションエンジニアが、今後どのようなキャリアパスを選択できるのかについてご説明しましょう。アプリケーションエンジニアからキャリアアップする職種の一例として、下記の5つが挙げられます。
 

  • ・プロジェクトマネージャー

    ・ITコンサルタント

    ・フルスタックエンジニア

    ・社内SE

    ・フリーランスエンジニア


それぞれの職種の働き方や仕事内容について順番に解説します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトにおける責任者として、プロジェクト全体のマネジメントを手掛ける職種です。スケジュール管理や予算管理、アプリケーションエンジニアの後輩・部下の指導なども仕事内容に含まれます。一人ひとりのアプリケーションエンジニアに対して、適切な作業量や得意な仕事を見極めながら仕事を割り振ることにより、効率よくプロジェクトを進行させるのがプロジェクトマネージャーの役割です。

プロジェクトマネージャーの仕事の回し方が上手でないと、想定よりもスケジュールが遅れてしまったり、特定のアプリケーションエンジニアに負担が集中してしまったりする事態になるため、プロジェクト全体を俯瞰しながら立ち回ることが求められます。プロジェクトのリーダーとして大きな責任を背負う職種ではありますが、その分だけ年収も大幅にアップします。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、技術的な専門知識を活かし、クライアント企業の経営課題の解決を目指す職種です。クライアント企業に依頼されたアプリやシステムを開発するだけで終わるのではなく、そのアプリ・システムを通じてどのように売上不振を解消するのか、会社全体の生産性向上を図るのかといった部分までをフォローします。

ITコンサルタントになるためには、アプリケーションエンジニアとしての経験・実績を増やすだけではなく、企業経営について学んだり、経営者視点を身につけたりする努力も必要となります。クライアント企業が抱える経営課題を正確に汲み取るコミュニケーションスキルも求められる職種です。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、一人で複数の分野の開発を担当できるエンジニアのことを指し、「マルチエンジニア」とも呼ばれます。Webアプリ開発において、フロントエンドとバックエンドの両方の開発を担当できるエンジニアをフルスタックエンジニアと呼びます。Webアプリ開発・スマホアプリ開発のどちらの開発スキルを持っているエンジニアも、アプリケーションエンジニアとしてのフルスタックエンジニアと呼べるでしょう。

フルスタックエンジニアは、一人で複数人のエンジニアの仕事内容をカバーできることから、少数精鋭のベンチャー企業で重宝されやすい存在です。スピード感・やりがい重視でスタートアップ企業に挑戦してみたい方は、フルスタックエンジニアとしてのキャリアパスを目指してみると良いでしょう。

社内SE

アプリケーションエンジニアとしての経験を活かすことで、社内SEへキャリアチェンジすることも可能です。社内SEは、主に非IT企業における情報システム部門の担当者として、社内システムの運用やインフラ整備、自社の社員からのIT関連の問い合わせ対応を行う職種です。時にはパソコンの操作方法や初期設定をサポートする、IT関連の何でも屋さんのような職種でもあります。

業務アプリを開発した経験があるアプリケーションエンジニアは、社内SEとしてこれまでの経験を活かして活躍できると判断され、転職が成功しやすい傾向にあります。社内SEは自社の社員に対してサービスを提供する立場なので、クライアントワークによるストレスが少なく、残業や休日出勤も少ない環境で働けるのが魅力です。

関連記事:新卒で社内SEとして就職するのは難しい?やめとけと言われる理由や似た職種も紹介

フリーランスエンジニア

アプリケーションエンジニアのキャリアパスとして、フリーランスエンジニアを目指す道もあります。需要の高いアプリ開発は、フリーランスのアプリケーションエンジニアに案件を依頼するケースも多く、スキルを活かして独立することで会社員時代よりも多くの収入を得られるチャンスもあります。

フリーランスとして独立すれば、働く時間や場所、人間関係なども自由になります。ただし自分で案件を取る営業力が必要になるほか、社会保険や失業保険を使えないため自力で万が一の事態に備えなければならない点に注意が必要です。Webアプリ開発・スマホアプリ開発・業務アプリ開発のいずれにも対応できるフルスタックエンジニアのようなスキルを身につけておくと、フリーランスになった後も仕事に困りにくくなるでしょう。

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5.需要の高いアプリ開発エンジニアになるための必要スキル

最後に、需要が高く市場価値の高いアプリケーションエンジニアとなるために、どのようなスキルが必要とされるのかをご紹介しましょう。Webアプリ開発・スマホアプリ開発・業務アプリ開発のそれぞれのエンジニアの場合でご説明しますので、就活に向けて必要なスキルを見極める参考にしてみてください。

Webアプリ開発エンジニアの場合

Webアプリ開発を担当するエンジニアに必要なのは、Web開発のためのプログラミングスキルです。代表的なプログラミング言語は、次の通りです。
 


中でもHTML/CSS、JavaScriptに関しては、プログラミング初心者向けのわかりやすい言語なので、未経験からアプリケーションエンジニアを目指すなら最初に学習しておくことをおすすめします。

また、開発の現場によっては、Webデザイナーとしての仕事を任せられる可能性もあるため、WebデザインやUX/UIデザインについてのスキルも身につけておくと、より需要の高いアプリケーションエンジニアを目指すことが可能です。

スマホアプリ開発エンジニアの場合

スマホアプリ開発を担当するエンジニアの場合には、次のようなプログラミングスキルを習得しておくのが望ましいです。
 

  • Swift

    ・Kotlin

    Java

    ・Flutter(Dart)


iPhone向けのアプリ開発ではSwift、Android向けのアプリ開発ではKotlinという言語を使用するのが一般的です。近年ではFlutterと呼ばれるフレームワークを活用することで、一つのソースコードで複数のプラットフォームに対応したアプリを開発するケースも増えています。Flutterでは「Dart」と呼ばれるプログラミング言語を使用するので、併せて習得しておくと良いでしょう。

なお、iPhone向けのアプリ開発を行う場合、WindowsパソコンではなくmacOSを搭載したパソコンが必要となることにご注意ください。

業務アプリ開発エンジニアの場合

企業向けの勤怠管理システムや会計ソフトといった業務アプリ開発に携わるアプリケーションエンジニアは、次のようなプログラミングスキルが求められます。
 

  • ・Java

    ・C言語

    ・Python

    ・Ruby


昨今では、Webアプリとして動作する業務アプリも増加しているため、Webアプリ開発に必要な言語を習得しておけば、業務アプリ開発の現場でも活躍できる可能性があります。

業務アプリ開発で主に使用されているJavaやC言語は、初心者にとってはやや習得難易度が高めの言語です。そのため最初に学ぶプログラミング言語としては少し不向きなので、Webアプリ開発で使用するプログラミング言語を学ぶところからスタートしてみるのがおすすめです。

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6.まとめ

アプリ開発の需要は増加の一途をたどっており、アプリケーションエンジニアに対してアプリ開発を依頼したいと考える企業は増加傾向にあります。しかしアプリ開発企業の多くは、膨大な依頼をさばくためのアプリケーションエンジニアの人手が不足しており、依頼を断らざるを得ない状況です。

アプリ開発の需要増に伴って、アプリケーションエンジニアの求人も増えており、未経験から若手エンジニアを育成しようと考える企業も多くなっています。そのためアプリケーションエンジニアを目指すなら、企業側の教育体制が充実しつつある今が大きなチャンスと言えるでしょう。

本記事でもご紹介してきたキャリアパスを参考に、将来のキャリアビジョンを描きながら、アプリケーションエンジニアの就活に臨んでみてください。

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