独立系SIer業界研究:独立系SIer業界の特徴や仕事内容、平均年収、大手企業の業績や社風を紹介

独立系SIer業界研究:独立系SIer業界の特徴や仕事内容、平均年収、大手企業の業績や社風を紹介
この記事では、独立系SIer業界の特徴や市場動向、平均年収など独立系SIer業界の業界全体を徹底的に研究・解説していきます。独立系SIer業界の提供サービスや業界の特徴などを詳しく解説していきますので、独立系SIerに興味がある方はもちろん、すでに独立系SIer業界を志望している方に対しても仕事内容や志望動機などを紹介していますので、一から十まで独立系SIer業界を理解することが可能です。また、独立系SIer業界大手企業の業績や社風についても解説していきますので、これから独立系SIer業界を志望している方はぜひ参考にしてみてください。

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1.独立系SIer業界とは?

独立系SIer業界は、特定の親会社を持たず、幅広い業界や企業に対してシステムインテグレーションやシステム支援サービスを提供する企業群を指します。独立系SIerは特定のハードウェアやソフトウェアメーカーに依存することなく、最適な技術や製品を選定しシステムを構築するため、顧客に対して柔軟で多様な提案ができることが特徴です。

この業界では、業務知識や技術的な専門性に加え、顧客と密にコミュニケーションをとって仕事をすることが求められます。多様な業界のクライアントに対応するため、独立系SIerは業務の特性や業界に特化した技術をパッケージとして用意し、提供することが一般的です。また、クラウド、AI、ビッグデータ、セキュリティなど、最新技術を駆使してデジタルトランスフォーメーションの推進をサポートする役割も担っています。

独立系SIerは、特定の技術に偏らず、顧客に最適な解決策を提供できるため、柔軟な提案力と技術的な広さが強みとなります。ただ、顧客ごとに異なるニーズに対応するため、高度な技術力と業界理解が必要とされる、非常に専門性の高い業界でもあります。

他のSIer業界との違い

SIer業界には、独立系SIerの他にもユーザー系SIer・メーカー系SIer・外資系SIerなどの種類があります。ここでは他のSIer業界と独立系SIer業界の違いについて解説していきます。

関連記事:SIer業界研究:SIer業界の特徴や仕事内容、平均年収、大手企業の業績や社風を紹介

ユーザー系SIerとの違い

ユーザー系SIerは、親会社の業務ニーズに特化してシステム開発を行う企業です。特に親会社の業務フローに関する深い理解がもとめられ、その業界特有のニーズに応じたシステム開発をメインとして行います。
一方、独立系SIerは親会社に依存せず、多岐にわたる業界に対応するため、柔軟に技術を選択し最適な提案を行います。また、独立系SIerは特定の業界に特化しないため、より多様な案件に携わるチャンスが多くなります。

関連記事:ユーザー系SIer業界の特徴や仕事内容、平均年収、大手企業の業績や社風を紹介

メーカー系SIerとの違い

メーカー系SIerは、主に製造業に特化したシステム開発を行う企業であり、自社製品や関連技術(ハードウェアやソフトウェア)を活用したシステムインテグレーションを提供します。例えば、生産管理システムや設備保全システム、物流システムなど、製造業の業務フローに深く関わる技術を強みとしており、その業界特有のニーズに応えることができます。

一方、独立系SIerは、特定の親会社を持たず、様々な業界に向けてシステム開発を行います。顧客に最適な技術を選定し、柔軟にシステム提案ができることが特徴である分、メーカー系SIerほど大規模なサービス開発や業界に特化した課題解決はしづらい点が違いとして挙げられます。

外資系系SIerとの違い

外資系SIerは、グローバルな視点で最新のIT技術やコンサルティングを提供しており、特にデジタルトランスフォーメーション推進や戦略立案から運用まで広範囲に対応します。
独立系SIerも最新技術を取り入れますが、規模やリソース面では外資系SIerには劣ることが多いです。外資系SIerは高い給与水準や実力主義の文化が特徴で、よりグローバルな案件やプロジェクトに携わる機会も多いですが、独立系SIerは国内市場を中心に安定した仕事を提供することが多いです。

関連記事:外資系SIer業界研究:外資系SIer業界の特徴や仕事内容、平均年収、大手企業の業績や社風を紹介

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2.独立系SIer業界の特徴と提供サービス

独立系SIer業界の特徴と提供しているサービスについて解説します。他のSIer業界にはない特徴について解説していきますので、SIer業界を志望している方は参考にしてみてください。

独立系SIer業界の特徴

独立系SIer業界の特徴を解説します。

業界横断的な対応力

独立系SIerの最大の特徴は、特定の業界に依存せず、幅広い業界のニーズに応えることができる点です。金融、製造、流通、医療、公共など、様々な業界に向けたシステム開発を手掛けるため、幅広い業務知識や技術を習得することが求められます。
そのため、顧客の多様なニーズに応じて柔軟に対応する能力を培うことができ、業界特化型のSIerでは得られないような経験や知識を積むことができます。また、業界ごとのニーズに応じたシステム設計や技術選定ができるため、顧客にとっても最適な解決策を提供できる点が強みです。

技術選択の自由度が高い

独立系SIerは、特定のハードウェアやソフトウェアメーカーに依存せず最適な技術や製品を自由に選べるため、技術選択において非常に高い自由度を持っています。特に、最新技術を駆使して開発したり、革新的なソリューションを開発する際にこの自由度の高さは大きなメリットとなります。
例えば、クラウド、AI、ビッグデータ、IoTなど、企業のニーズに合わせて柔軟に技術を組み合わせ、最適なシステムを構築することが可能になります。
また、特定のベンダーや親会社に縛られないため、最新の市場動向に即した技術選定が可能で、顧客に最適なソリューションを提供できる点が大きな魅力です。

小規模から大規模まで対応可能

独立系SIerは、規模に応じてさまざまなシステム開発に対応することができます。小規模な企業向けのシステムから大規模な企業向けの複雑なシステムまで、幅広い案件を手掛けることが特徴です。
特に、独立系SIerは新興企業や中小企業のニーズにも対応できるため、顧客層が多岐にわたります。規模や業種によって異なるニーズを理解し、適切な提案ができる能力が求められるため、技術的な幅広さと業務知識の深さが重要になります。また、規模の異なる案件を同時に進めることができるため、安定したビジネス基盤を築くことが可能です。

自社開発製品の提供

独立系SIerは、自社で開発したソフトウェアやパッケージ製品を提供することもあります。そのため、特定のニーズに特化した製品を提供し、顧客に対して独自のソリューションを提供することができます。
自社開発製品を持つことによって、顧客に対して差別化を図ることができ、また、製品に対する深い知識を活かして、より高い付加価値を提供することができます。近年は自社製品を開発して提供する独立系SIerも増えてきており、自社開発に携わるキャリア開発も社内で実現することが可能です。
独立系SIerは、オーダーメイドのシステム開発だけでなく、自社製品の販売・提供によるビジネスの多様化が図れる点が特徴です。

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独立系SIer業界の提供サービス

独立系SIer業界の提供サービスについて解説していきます。

システムインテグレーション(SI)サービス

システムインテグレーション(SI)サービスを提供し、企業の業務に必要なITシステムを設計、構築、運用するのがSIerとしての一丁目一番地の提供サービスと言えるでしょう。
SIサービスは、顧客のビジネスニーズに基づいて最適な技術やツールを選定し、システム全体を統合して提供することを目的としています。独立系SIerは、特定のハードウェアやソフトウェアに依存せず自由に選定できるため、顧客に最適な技術を使用してシステムを設計できます。
逆にいうと、自由に設計して顧客の課題解決をすることが求められる分、企業が抱える複雑な業務プロセスを理解し、システムを業務に最適化することが求められます。

クラウドサービスの導入支援

近年、クラウドコンピューティングの需要が急速に高まる中で、独立系SIerはクラウドサービスの導入支援を行っています。AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどの主要クラウドプラットフォームを活用し、顧客に適したクラウド環境の構築を支援します。
クラウドサービスの導入により、企業はインフラ運営コスト効率の改善、システム規模拡大を柔軟にできるスケーラビリティの拡大がしやすくなり、ITインフラの管理負担を軽減できます。
独立系SIerはオンプレミスからクラウドへの移行や、ハイブリッド環境の構築、クラウドネイティブアーキテクチャの設計など、幅広いクラウド関連サービスを提供します。また、顧客の業種や規模に応じた最適なクラウドソリューションを提供し、業務のデジタル化をサポートします。

セキュリティ対策サービス

情報セキュリティの重要性が増す中、独立系SIerは、企業のITシステムやデータを保護するためのセキュリティ対策サービスも提供しています。例えば、ネットワークセキュリティ、アプリケーションセキュリティ、データセキュリティ、インシデント対応などが含まれます。
独立系SIerは、業界ごとの規制やニーズに合わせたセキュリティ対策を提案し、顧客が直面するリスクを最小限に抑えるための最適な技術やプロセスを導入します。特にサイバー攻撃のリスクが増加している現代において、セキュリティ対策は企業運営に欠かせない要素となっており、独立系SIerはセキュリティ分野でも高い専門性を発揮しています。

自社製品の提供(パッケージソフトウェア)

独立系SIerは、自社で開発したパッケージソフトウェアやツールを提供することもあります。特定の業務ニーズに合わせた製品を顧客に提供し、より効率的な業務運営をサポートします。
自社製品の提供は、システム開発を標準化し、顧客に対して短期間で導入できるソリューションを提供することができるという利点があります。また、自社製品を使ったシステムの運用・サポートも行うことで、顧客と長期的な関係を築くことも可能です。
独立系SIerはパッケージソフトウェアの開発においても柔軟に対応し、顧客の業務や要求に合わせたカスタマイズや機能追加を行い、継続的に製品を進化させていきます。

データ分析およびAIソリューション

データ分析やAI技術を活用したソリューションも、独立系SIerが提供する重要なサービスの一つです。ビッグデータの解析、機械学習や人工知能を活用した予測分析、業務の自動化など、顧客の業務に役立つデータドリブンな意思決定を支援するための技術を提供します。これにより、顧客はデータに基づいた戦略的な意思決定が可能となり、業務効率の向上や新たなビジネスチャンスの創出が期待できます。独立系SIerは特定の技術に偏らず、最新のAI技術を駆使して顧客に最適なデータ分析手法を提案し、顧客の課題解決をサポートします。

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3.独立系SIer業界の動向

独立系SIer業界の市場動向と今後の将来性について解説していきます。

独立系SIer業界の動向

独立系SIerに特化した市場規模の話は統計上ないため、SIer業界全体の市場動向について解説していきます。
総務省の2021年情報通信業基本調査によると、SIerが含まれる「情報サービス業」の2020年の市場規模は18兆7,928億円で、そのうち「受託開発ソフトウェア業」が8兆7,673億円と全体の約半分を占めています。 また、調査方法や対象こそ異なるものの、IDCJapanの調査によるとITサービス業の市場規模は前年比6.0%増と増加しており、市場規模自体も伸びている人気の業界です。

独立系SIer業界問わず、SIer業界全体としてIT化やDX化の波を受けており、業界全体への需要は高まってきています。親会社のIT技術活用方針も今後どんどんアップデートされることが想定されますので、今後人工知能やIoTなどの技術発展も相まって、さらなる市場規模の増加は見込めるといって良いでしょう。

参考:情報通信業基本調査結果|総務省
出典:IDC Japan

独立系SIer業界の将来性

続いて、独立系SIer業界の将来性を左右するトピックスを複数紹介します。

2025年の崖問題

2025年の壁とは、経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」で指摘された問題です。多くの企業が使用しているレガシーシステムの老朽化や複雑化によって、2025年以降それらのシステムの維持・運用コストが増大し、最大年間12兆円の経済損失が発生すると言われています。
具体的には、これまでは既存のシステムの改修を都度おこなっていたがゆえに全体像を見れる人がおらず、システムの改修・修正コストが大きく増えることだったり、新しい技術に対応しきれずシステムの移行や大規模改修に時間やコストがかかりすぎてしまったりする問題が発生します。
この流れは、独立系SIer業界に大きな需要をもたらし、技術力と経験を持つエンジニアの価値がさらに高まると考えられます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速

デジタルトランスフォーメーションは、企業や組織がITを活用して業務の効率化や新しい価値を創出するプロセスであり、現在、SIer業界にとって重要な課題となっています。企業の多くがDXを推進し、業務改革や顧客サービスの向上を目指しているため、独立系SIerはそのサポートに積極的に関わる必要があります。特に、クラウド環境やAI、IoTなどの先進技術を導入するプロジェクトが増加しており、これに対応する技術力とノウハウが求められています。

今後、DXを支えるシステム開発や運用がますます多様化するため、独立系SIerはその技術力を強化し、柔軟に対応できる体制を整える必要があります。これにより、従来のSI業務からさらに進化した新たなビジネスモデルを構築するチャンスが広がる一方で、競争も激化しています。市場のニーズに応じた迅速な対応力と、変化に対応できる柔軟な企業文化が、将来性を左右する要因となるでしょう。

クラウドサービスの普及と専業SIerの進化

クラウドコンピューティングは、企業のITインフラを大きく変革しています。従来、オンプレミス(自社運営のシステム)で構築していたシステムがクラウド上で構築されるようになり、システム運用のコスト削減やスケーラビリティの向上が実現しています。この動きは、SIer業界にも大きな影響を与えており、特にクラウドサービスを中心に展開するSIerの需要が急増しています。

独立系SIerにとっては、クラウドサービスを取り扱うことで、競争力を高める一方で、従来のオンプレミスシステムに依存したビジネスモデルからの転換が求められます。クラウド環境の専門知識を持つ人材の確保や、クラウドベンダーとの連携強化が必須となるでしょう。また、クラウド化が進む中で、セキュリティやガバナンスの重要性も増しており、これらの分野での専門性が差別化要因となる可能性があります。

人手不足とスキルの高度化

IT業界全体で人手不足が深刻化しており、特にシステム開発や運用に必要な高度なスキルを持つ人材の確保が大きな課題となっています。独立系SIerは、顧客の多様なニーズに対応するために専門的なスキルを持った人材を確保する必要がありますが、IT業界全体の競争が激化しているため、人材の獲得が難しくなっています。

これに対処するため、SIer業界では、AIを活用した業務自動化や、エンジニアのスキルアップを支援するための教育プログラムが重要視されています。また、リモートワークの普及により、国内外から優秀な人材を採用する機会も増えています。今後、人材の確保と育成が業界全体の成長に不可欠な要素となり、そのための投資がますます重要になってくるでしょう。

競争激化と差別化戦略

独立系SIer業界は大手企業に比べてリソースや規模が小さいため、差別化が成功の鍵を握っています。競争が激化する中で、SIerは特定の業界に特化したサービスや、独自の技術を活用したソリューションを提供することで競争優位性を築こうとしています。また、アジャイル開発やDevOpsなど、効率的な開発手法を導入することで、顧客の要求に迅速に対応する力を強化しています。

今後、独立系SIerが成長を続けるためには、特定の分野に特化した専門性を高め、差別化されたサービスを提供することが重要です。さらに、企業間の提携やアライアンスを活用することで、規模の経済を享受し、より多くの市場にアプローチできるようになるでしょう。競争が激化する中で、いかにして独自性を打ち出すかが今後の鍵を握ります。

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4.独立系SIer業界の仕事内容と職種

続いて独立系SIer業界の仕事内容や職種について解説していきます。独立系SIer業界といっても様々な領域や職種がありますので、全体像を掴んだうえで業界理解を進めておくことが大切になります。

独立系SIer業界の仕事内容

独立系SIer業界の仕事内容は大きく分けて3つに分かれます。
 

  • ・要件定義〜設計

    ・開発・テスト

    ・保守・運用

システム設計・要件定義

独立系SIerでは、顧客の製造業務に合わせたシステムの設計と要件定義が重要な業務です。
顧客と密接に連携して現場の業務フローや課題を理解し、どのようなシステムが必要かを明確にします。最初に顧客と打ち合わせを行い、業務フローを理解した上で、システムの構成や機能を設計します。具体的に設計をした後はプログラマーや実装担当にパスし、開発業務は別の担当が行います。

システム開発

システム開発は、システム全体の設計やアーキテクチャをもとに具体的なプログラムコードを書く工程を指します。実際にコードを書いて設計書通りに仕上げるかを確認しながら、随時テストを繰り返しつつ想定通り動作するかも確認していきます。

システム運用・保守

システム運用・保守は、納品されたシステムの運用を開始した後、その動作を監視し、問題が発生した場合に迅速に対応する仕事です。サーバーやネットワークの監視ツールを使ってシステムの稼働状況をチェックし、トラブルシューティングを行います。また、システムの定期的なメンテナンスやアップデート、セキュリティ対策もこの仕事に含まれます。運用が安定したシステムであっても、ユーザーのニーズの変化に対応した改修が必要なことも多く、そのための修正や機能追加を行うこともあります。

テスト

テスト業務は、システム開発の一環として、作成したプログラムやシステムが仕様通りに機能するか、品質が担保されているかを確認するプロセスです。テストにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる目的と手法が存在します。
 

  • ・単体テスト:個々のモジュールが正常に動作するか確認

    ・結合テスト:複数のモジュールが連携して動作するか確認

    ・システムテスト:全体のシステムが業務要件を満たしているか確認

    ・受け入れテスト:顧客がシステムを実際に使用し、業務に問題がないか確認

    ・パフォーマンステスト:高負荷時の動作確認

    ・セキュリティテスト:脆弱性の確認

プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメント業務では、システム開発や導入プロジェクトを円滑に進行させるための役割を担います。予算管理や納期管理、リソース管理など、プロジェクト全体の進捗を管理し、問題が発生した際には迅速に対応する責任があります。また、プロジェクトの途中で顧客と調整を行い、変更があった場合にはその影響を最小限に抑えるよう努めます。プロジェクトの成功には、技術的な知識に加え、チームとのコミュニケーション能力や調整力が求められます。

セキュリティ対策

セキュリティ対策は、顧客のシステムが外部からの攻撃や内部の情報漏洩などのリスクにさらされないように、予防措置を講じる重要な仕事内容です。具体的には、ネットワークセキュリティやデータ暗号化、アクセス管理の強化、侵入テストの実施などを行います。加えて、セキュリティインシデントが発生した際には、迅速に対応し、被害を最小限に抑える対応策を講じることが求められます。特に昨今では、サイバー攻撃が増加しているため、企業の情報を守るためのシステム設計と運用は非常に重要な役割となります。

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独立系SIer業界の職種

続いて、独立系SIer業界の職種について紹介します。

システムエンジニア(SE)

システムエンジニアは顧客の要件に基づき、システムの設計や開発を担当する職種です。
主な仕事内容には、システムの要件定義や設計書の作成、プログラミング、テストなどが含まれます。システムエンジニアは、顧客と直接やり取りを行い、業務フローや課題を理解した上で、最適なシステム構成を提案します。また、システムが円滑に運用できるよう、実装後のサポートや運用改善提案も行います。
近年では、クラウドサービスやAI技術、IoTを活用したシステム開発が進んでおり、これらの技術を扱うスキルも求められています。

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが設計した仕様に基づき、実際にプログラムコードを記述する役割を担います。主な業務は、要件定義や設計書に基づいて、システムやアプリケーションを開発することです。使用するプログラミング言語やフレームワークは、プロジェクトによって異なり、Java、Python、C#、PHPなど、様々な言語に精通していることが求められます。プログラマーは、書いたコードが仕様通りに動作するかを確認するために、単体テストやデバッグを行い、バグ修正や最適化も担当します。

プログラマーは、システム開発の中で最も手を動かす仕事であり、技術力や問題解決能力が求められます。また、コードを書くことだけでなく、コードの品質を保つために設計原則やコーディング規約を守ることも求められます。

プロジェクトマネージャー(PM)

プロジェクトマネージャーは、システム開発や導入プロジェクトの進行を監督する役割を担います。
PMの主な仕事は、プロジェクトのスケジュール管理、予算管理、リソースの調整、品質管理などです。プロジェクトが予定通り進行するように調整し、リスクを最小限に抑えることが求められます。さらに、顧客との折衝や社内チームとの調整も行い、全体の進捗を把握し、適切な意思決定を下します。プロジェクトの成功には、計画的な進行管理や、チームの協力を引き出すリーダーシップが重要です。

特に独立系SIer業界の場合、業界や企業ごとに特徴がかなり異なりますので、より柔軟に開発物を完成まで仕上げる指揮官としてのプロジェクトマネージャーの責任は重大です。業界ごとの特性を加味しながら計画を完遂し切るための柔軟性や問題解決能力が求められます。

テストエンジニア

テストエンジニアは、システムが正しく動作するかを確認するためのテストを実施する職種です。
主な業務には、テスト計画の立案、テストケースの作成、テストの実行、バグの報告などが含まれます。テストエンジニアは、開発されたシステムが顧客の要求を満たし、バグや不具合がないかを確認します。テストにも様々な種類があり、単体テストや結合テスト、システムテスト、ユーザーテストなどがあるため、テストの種類によって異なるスキルが求められます。品質を担保するため、細部にわたる確認が必要であり、テストツールの使用や自動化テストの導入も増えてきています。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、企業のITシステムを支えるネットワークの設計、構築、運用を担当します。主に、社内のネットワークやインターネット接続環境を構築し、通信の安定性とセキュリティを確保することが求められます。ネットワークエンジニアは、ルーターやスイッチ、ファイアウォールなどの機器を設定し、ネットワークのパフォーマンスを最適化します。また、障害発生時には迅速に対応し、トラブルシューティングを行います。ネットワークのセキュリティ強化や、クラウド環境に対応したネットワーク設計も重要な役割となります。

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5.独立系SIer業界の大手5社の特徴と強み

ここからは、具体的に独立系SIer業界の企業を5社挙げてそれぞれの企業の特徴や強みについて解説していきます。企業ごとに特色や得意な分野が異なりますので、業界理解を進めていく上で必須な知識となります。ここで詳しくみていきましょう。

大塚商会

大塚商会は、大手ITサービス・独立系SIer企業であり、主にITインフラの構築からシステム運用・保守まで一気通貫で提供している企業です。特に、中小企業向けのITサービスに強みを持ち、幅広い業界に対応したIT環境の整備を行っています。独立系SIerだけでなく、「たのめーる」といった企業向けのオフィス用品販売事業でも有名な企業です。

大塚商会の特徴は、豊富な製品群と自社開発ソフトウェアを活用した包括的なサービスを提供する点です。特に、オフィス向けのソフトウェアやハードウェアの取り扱いに強みを持ち、IT機器の販売からシステム構築、運用管理まで一貫してサポートしています。

また、顧客ニーズに応じた柔軟なカスタマイズ能力が大塚商会の強みであり、顧客の業務に合わせた最適なITソリューションを提供しています。特に、ITサポート体制が充実しており、24時間365日のエンジニアサポート体制も用意されています。

参考:大塚商会

大塚商会の企業・募集詳細はコチラ

オービック

オービックは、主に業務系ソフトウェアの開発やシステムインテグレーションを手掛けている大手IT系企業です。特に、自社開発のERPソフトウェア「OBIC7」が広く利用されており、企業の業務効率化や経営資源の最適化を支援しています。このERPは、製造業、流通業、サービス業など、さまざまな業界に対応しており、業界問わず様々な業界の業務効率化支援ソリューションを提供しています。

オービックの強みは、豊富な自社開発製品とサポート体制にあります。自社開発にこだわっているおービビックならではの、顧客のニーズに応じたカスタマイズが可能な点が特徴的です。また、豊富なアフターサポートも提供しており、システム導入後も長期的に支援を行っています。

さらに、オービックはクラウドサービスの導入支援にも注力しており、クラウド環境でのシステム運用をサポートするサービスも展開していますので、システムの柔軟性を担保しながらコスト削減を実現することが可能です。

参考:オービック

BIPROGY

BIPROGYは、ITサービスを提供する大手独立系SIer企業で、主にシステムインテグレーション、アウトソーシング、クラウドサービス、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援を行っています。
BIPROGYの最大の特徴は、業務特化型のシステム開発に強みを持ち、特に金融、製造、流通、公共など多様な業界向けの専門知識と技術を提供している点です。

また、顧客ニーズに応じた柔軟な対応が強みで、顧客と密に連携し、業務改善や効率化を支援するITソリューションの提供、保守運用のサポート力の高さに定評があります。また、クラウドやAI、IoTを活用した最先端技術の導入に力を入れており、企業のデジタル化を加速させるサービスも提供しています。
参考:BIPROGY

SCSK

SCSKは大手ITサービス企業で、システムインテグレーション(SI)業務を中心に、さまざまなITソリューションを提供しています。もともと、住友商事グループの一員として設立されたことから、強固な商業ネットワークを持ち、長年にわたり、企業向けのシステム開発や運用支援を行ってきました。

SCSKの特徴的な点は、総合的なITサービスの提供にあります。クラウド、データセンター、ネットワーク、セキュリティ、そしてソフトウェア開発など、幅広い分野で専門知識と技術を活かし、顧客のビジネスに最適なIT環境を構築支援することが可能です。
また、業界特化型のソリューションも強みで、製造業、金融業、流通業などさまざまな業界向けに特化したシステムやサービスを提供し、各業界のニーズに応じた高度な技術を提供しています。

特に、SCSKはDX支援に力を入れており、顧客がデジタル技術を活用して業務の効率化や競争力強化を図るサポートを行っています。AI、IoT、ビッグデータ、クラウド技術などの先進的なテクノロジーを積極的に取り入れ、企業の成長を支援しています。

参考:SCSK

富士ソフト

富士ソフト株式会社は、1970年に設立された独立系SIer企業・SES企業で東京証券取引所プライム市場に上場しています。特定のハードウェアやソフトウェアに依存しない、柔軟なソリューション提供が可能です。 

富士ソフト株式会社は、組み込み系や業務系など幅広い分野でのソフトウェア開発に強みを持ち、グループ全体で1万人を誇る技術者集団による高い技術力と提案力を有しています。2023/12月期の売上高は2,988億円と、SES業界においてはNo.1の売上高を誇る企業です。多種多様な業界に技術力を提供すると主に、ITネットワーク・ハードウェア・モビリティ分野などさまざまな業界に対する技術支援を行っている点が強みとなっています。

富士ソフトはSES業界として高い技術力を保有し支援するだけでなく、AI、IoT、セキュリティ、クラウド、ロボット、モバイル&オートモーティブといった新技術分野「AIS-CRM」に積極的に取り組んでおり、これらの技術と既存のソリューションを融合させることで、新たな付加価値とビジネスチャンスを創出しています。

特に、SIerとして広範囲なサービス提供を行えるだけでなく、SES企業としての側面もあり、具体的な技術開発支援にも強みを持った企業です。そのため、上流設計〜実行まで一気通貫で担える点に強みを持っています。
参考:富士ソフト株式会社

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6.独立系SIer業界大手5社の業績比較

続いて、大手独立系SIer業界5社の業績を紹介していきます。

大塚商会

大塚商会の売上、利益推移は以下の通りになっています。

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円)
2019 886,536 62,192
2020 836,323 56,309
2021 851,894 55,827
2022 861,022 54,768
2023 977,370 62,959
(※1)
大塚商会はSIer事業だけでなく、たのれーるやたのめーるなどの企業向けサービス保守、運用支援、オフィス用品通販も合わせた売上高となっており、2024年度は1兆円を超える見通しです。なお、SIer事業がメインとなるシステムインテグレーション事業の売上高は以下の通りです。
年度 売上高(百万円)
2019 578,698
2020 526,613
2021 523,609
2022 541,671
2023 630,185
SIer事業の方が売上に占める割合は多くなっており、大塚商会の売上を支える基幹事業となっています。

(※1)参考:財務情報|大塚商会
 

大塚商会の企業・募集詳細はコチラ

オービック

大塚商会の売上、利益推移は以下の通りになっています。

売上高(百万円) 営業利益(百万円)
2021/3 83,862 48,077
2022/3 89,476 54,135/td>
2023/3 100,167 62,490
2024/3 111,590 70,910
2025/3(計画) 122,800 78,000
(※1)
オービックは5年連続増収増益を実現できています。同資料によると、オービックの中でも独立系SIer事業が該当するシステムインテグレーション事業の売上構成は、2024年3月期で43%となっており、基幹事業の一つとなっています。

(※1)参考:財務ハイライト|オービック

BIPROGY

BIPROGYの売上、利益推移は以下の通りになっています。

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円)
2020/3 311,554 26,139
2021/3 308,426 24,624/td>
2022/3 317,600 27,425
2023/3 339,898 29,673
2024/3 370,142 33,287
(※1)
BIPROGY社は直近連続で増収増益を実現させています。DX投資に対するニーズが高まっていることが主な背景となっており、すべてのセグメントで増収となっています。

(※1)参考:業績ハイライト|BIPROGY

SCSK

SCSKの売上、利益推移は以下の通りになっています。

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円)
2020/3 386,003 42,326
2021/3 396,853 45,878/td>
2022/3 414,150 47,555
2023/3 445,912 51,361
2024/3 480,307 57,004
(※1)
SCSKは上記5年にとどまらず、12年連続増収増益を実現させています。特に直近はSIer業界へのニーズも高まっており、全体として市場規模の拡大という後押しもあって売上・利益が大幅に向上しています。
ただそれだけではなく、各事業それぞれで売上高を増加させており、各事業ごとの製品拡大、クロスセルによる売上高増加が全体としての売上増加に寄与しています。

(※1)参考:統合報告書2024|SCSK

富士ソフト

富士ソフト株式会社の売上、利益推移は以下の通りになっています。

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円)
2020/12 240,953 15,972
2021/12 257,891 6,838/td>
2022/12 278,783 18,272
2023/12 298,855 20,684
(※1)
2023年12月期の売上高は、製造業・金融業を中心に各分野向けのインフラ構築・基幹系開発案件等が好調に推移しています。また組込系では自動車関連のEV・先進分野および、機械制御系の産業分野向け開発案件等が好調に推移した結果、前年同期比107.2%となりました。

富士ソフト独立系SIer業界であると同時に、SES業界ではNo.1の売上高を誇るリーディングカンパニーです。上流〜下流開発全てに強みを持っている点で売上高を例年少しずつ増加させており、DX化やITへのニーズが増加するという外部環境も相まって、今後も更なる成長が見込まれるでしょう。

(※1)参考:業績ハイライト|富士ソフト

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7.独立系SIer業界大手5社の社風の違い・制度

続いて、独立系SIer業界の社風の違いや制度について解説していきます。企業研究をする際の参考にしてみてください。

大塚商会

大塚商会は、以下の使命を掲げた会社です。

大塚商会は多くの企業に、情報・通信技術の革新によってもたらされる新しい事業機会や経営改善の手段を具体的な形で提供し、企業活動全般にわたってサポートします。そして、各企業の成長を支援し、わが国のさらなる発展と心豊かな社会の創造に貢献しつづけます。

技術支援を通じた企業活動のサポートをメインに行なっており、お客様の課題に寄り添った課題解決、業務支援に強みを持っている会社です。

また、大塚商会は「ゆとりある生活と働きやすい環境づくりを支援」という福利厚生のコンセプトのもと、様々な制度が用意されています。
 

  • ・妊活/育児/介護といった生活イベントに対する月額2万円の支援

    ・時短勤務制度

    ・フレックスタイム制度


といった制度を代表とした、働き方に対する制度はもちろん、自社直営ホテルの利用やジムの利用など、健康増進やより良い休暇の実現に向けた制度も多く用意されています。

参考:ミッションステートメント|大塚商会
参考:福利厚生について|大塚商会

 

大塚商会の企業・募集詳細はコチラ

オービック

オービックは、「Innovation~破壊と創造~」という経営理念を掲げており、これまでの慣習や成功体験にとらわれることなく、絶え間ない変革と進化を追求している会社です。
独立系SIerの中でも、オービックは自社開発と直接販売をモットーとしており、これまでにないイノベーションを起こすことを目指している会社です。

オービックは新卒採用での入社の割合が高く、新卒採用から人材育成を通じて長年働いてもらうための環境づくりに力を入れています。
働き方の制度の例で言うと、
 

  • ・時短勤務制度

    ・テレワーク制度

    ・育休制度


など様々な制度が豊富であり、「家族経営」という社員だけでなく社員の家族までよりよい生活を営むための制度が充実しています。実際、男性社員の育児休暇取得率が86.2%と非常に高く、育児休暇からの復職率(両性ともに)100%となっており、従業員にとっても「働きたい」「戻って来たい」と思われる職場であることが伺えます。

参考:統合報告書2024|オービック
参考:福利厚生|オービック

BIPROGY

BIPROGYの経営理念は以下の通りです。

⚪︎わたしたちが社会に果たすべきこと
すべての人たちとともに、人と環境にやさしい社会づくりに貢献します

⚪︎わたしたちが目指すこと
社会の期待と要請に対する感性を磨き、そのためにICTが貢献できることを考え抜く集団になります

独立系SIerとして幅広いソリューションを提供しつつ、ICTを通じた社会貢献を会社の経営理念として定めています。また、働き方の改善に関しても力を入れており、育児休暇・産休制度、フレックスタイム制度、テレワーク制度、寮制度、住宅手当制度などさまざまな制度が用意されています。

また、BIPROGYは長期的なキャリア構築という観点でも、人材育成に力を入れています。入社初期の研修制度はもちろん、上司と部下による定期的なキャリア面談、1on1制度、年代別キャリアデザイン研修、社内外のキャリア相談窓口の設置等を通じて、主体的なキャリア構築を支援しています。

参考:企業理念|BIPROGY
参考:人財育成|BIPROGY
参考:福利厚生|BIPROGY

SCSK

SCSKの経営理念は以下の通りです。

⚪︎経営理念
夢ある未来を、ともに作る
お客様からの信頼を基に、共に新たな価値を創造し、夢ある未来を拓きます。

⚪︎私たちの3つの約束

  • ・人を大切にします。

    ・確かな技術に基づく、最高のサービスを提供します。

    ・世界と未来を見つめ、成長し続けます。


IT技術の知見を駆使して、これまでにない価値を生み出し、より良い社会や未来を作ることを目指している会社です。

また、「心身ともに健康で自分らしく、そして長く活躍してほしい」という思いのもと、福利厚生にも力を入れています。
 

  • ・リモートワーク制度

    ・スーパーフレックセス制度

    ・育児・産休支援や金銭支援

    ・介護支援制度


など、さまざまな制度が用意されています。また、休暇制度だけでなく、運動や健康増進を目的としたプログラムも用意されており、運動や禁煙など、決められた基準を達成すれば賞与に加算してインセンティブが付与される制度も用意されています。

参考:経営理念|SCSK
参考:働き方・福利厚生|SCSK

富士ソフト

富士ソフト株式会社は、「Creating New Values」を掲げており、「常に時代の最先端ニーズにあったサービスを創り続け、お客様に最適なサービス、プロダクトを提供」することを目指している企業です。

新技術への果敢な取り組みである『AIS-CRM』を掲げており、AI約見込み系技術、セキュリティ、ロボットなど7つの分野において最先端技術を開発することを目指しています。

社是として「挑戦と創造」を定めており、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。特に「企業は人なり」の精神のもと、人の可能性を信じて企業成長に繋げるというポリシーを大切にしています。

また、ワークライフバランスの向上に向けた取り組みも豊富です。

  • ・ヘルスケア休暇制度

    ・在宅勤務制度

    ・独身寮・社宅制度

    ・育児介護支援

    ・不妊治療休暇制度


など、働きやすい環境づくりに向けた福利厚生制度も豊富に揃っています。

参考:人事ポリシー|富士ソフト
参考:福利厚生|富士ソフト

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8.独立系SIer業界の平均年収・平均年齢・平均勤続年数

続いて、独立系SIer業界の平均年収や平均年齢、平均勤続年数を紹介します。大手企業を例に平均年収・平均年齢・平均勤続年数を見ていきましょう。

企業 平均年収 平均年齢 平均勤続年数
大塚商会 937万円 41.7 17.4年
オービック 1078万円 36.1 13.2年
BIPROGY 850万円 46.4 21.0年
SCSK 764万円 43.5 18.0年
富士ソフト 600万円 35.5 9.8年
独立系SIer業界は、企業規模の大きい企業ほど平均年収が高いという特徴があります。業界全体として、平均年収よりは高いですが、企業によって濃淡あるといっても良いでしょう。
また、平均年齢や平均勤続年数も企業によって少しずつ異なる点が特徴的です。長い間時間をかけてスキルをつけていく社風もあれば、ある程度の期間で経験を経て他の会社に転職するというケースも想定されるため、企業ごとに働き方や社風を細かく見ておくようにしましょう。

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9.独立系SIer業界で働く魅力ややりがい

独立系SIer業界で働く魅力ややりがいについて解説していきます。

幅広い業界に対応できる

独立系SIerは、特定の親会社に依存せずさまざまな業界の顧客にサービスを提供することが特徴です。異なる業界での経験を積むことができるため、自分の技術や知識を広げるチャンスが増えます。
製造業、金融業、流通業、公共機関など、多種多様な業界のIT技術し絵に携わることで、業界ごとの課題に応じた最適なシステムを提供できるようになります。多様な業界のニーズに応えることで、柔軟な対応力や創造力を養い、広い視野を持つことができます。一つの業界で得た知見を他の業界に転用したりなど、各業界間でシナジーを効かせながらIT技術支援に携われる点が特徴的です。

最新技術に触れられる

独立系SIerでは、クライアントのニーズに応じて、最新のIT技術を積極的に採用する機会が多い点が魅力として挙げられます。クラウドコンピューティング、AI、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータなど、最先端の技術をシステムに組み込むことで、技術の最前線に立つことができます。
特に、業務効率化や新しいビジネスモデルの創出を目指す企業に対して、既存システムやしがらみを取っ払って革新的な技術を提案することが求められます。
常に新しい技術を学び、実践的に活用することができる環境は、技術者にとって大きなやりがいです。また、これらの最新技術に触れることによって、スキルを向上させ、キャリアアップのチャンスを広げることができます。

自由度の高い働き方

独立系SIerは親会社に依存しないため、働き方の自由度が高いことが特徴です。
企業文化や方針が比較的柔軟であることが多く、社員が自分のペースで働ける環境が整っています。例えば、プロジェクトの進行方法やシステム開発のアプローチについても、上司やチームと密に相談しながら変に親会社やグループ企業のしがらみを受けずに進めることが可能です。
裁量権を持って仕事を進められることが多いため、自分の意見やアイデアを直接反映できることにやりがいを感じる社員も多いです。

プロジェクトの幅広い経験ができる

独立系SIerは多様な業界の顧客と関わることができ、規模や内容が異なるプロジェクトに携わるチャンスがあります。プロジェクトの内容も多岐にわたり、システム開発、運用支援、コンサルティング、クラウド化、デジタル化推進など、多様な領域で活躍できます。そのためさまざまな業務に挑戦することができ、自分の成長を実感しやすい環境が整っています。
プロジェクトの進行を管理し、成果を挙げることで、直接的な達成感や満足感を得られます。また、大小さまざまな規模の案件に関わることによって、プロジェクトマネジメント能力やチームワークのスキルを磨くことができます。

クライアントとの密接な関係構築

独立系SIerでは、親会社と離れてクライアントと直接取引を行うことが多いため、顧客との関係構築が一層重要となります。プロジェクトを通じて顧客の課題を深く理解し、最適なシステムを提案することが求められます。顧客のビジネスや業務フローを理解することで、真に価値ある提案ができるようになり、顧客からの信頼を得ることができます。
また、プロジェクトの進行においては、顧客との密接なコミュニケーションを通じて課題解決に取り組むことが多いため、顧客との信頼関係が業務の進捗に大きく影響します。このような関係構築の過程で、顧客の成長に貢献している実感を得られることが、独立系SIerで働く大きなやりがいとなります。

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10.独立系SIer業界で求められる人物像

独立系SIer業界で勤務する上で求められる人柄や人物像について解説していきます。

柔軟な思考と対応力を持つ人物

独立系SIerは、特定の親会社の技術に依存せずさまざまな顧客のニーズに対応する必要があります。そのため、柔軟な思考と対応力を持つ人物が求められます。
顧客の業務内容や課題に応じて最適なシステムや技術を提案するためには、技術的な知識だけでなく、ビジネスの流れや課題解決に向けた思考が重要です。異なる業界や業務の特性に合わせてシステムを提案するため、業界に対する柔軟な理解力と、問題解決のために新しい方法を考える能力が求められます。
さらに突発的な問題や変更が発生することが多いため、柔軟に対応できる人物が重要です。顧客に寄り添い、最適な解決策を提供するためには、状況に応じた臨機応変な判断力が欠かせません。

最新技術に対する好奇心と学習意欲

独立系SIerでは、常に新しい技術を取り入れて、顧客に最適なソリューションを提供することが求められます。そのため、最新のIT技術に対する好奇心と学習意欲が重要です。AIやビッグデータ、IoT(モノのインターネット)など、急速に進化する技術分野に対応するためには、日々の勉強や情報収集が欠かせません。
また、技術の選定や導入においては、単に流行の技術を採用するのではなく、顧客のニーズや業務環境に最も適した技術を選ぶ必要があります。そのためには、新しい技術に対して柔軟に対応し、実務で活用できる知識を身につけることが求められます。さらに、技術者としてだけでなく、顧客の課題解決に貢献するために、技術をビジネスの成果に結びつける視点を持つことが重要です。

コミュニケーション能力の高い人物

独立系SIerでは、親会社等を解さず直接クライアントと相対して顧客とやり取りすることが多いため、柔軟なコミュニケーションを取ることが求められます。
メーカー系SIerやユーザー系SIerは親会社のシステム支援がメインとなるため、多少のコミュニケーション齟齬は問題ないことが多いですが、独立系SIerの場合はコミュニケーション能力が低いとすぐに顧客からの信頼感を失ってしまいます。
顧客と円滑に仕事を進めていくためには、顧客のニーズや要件を正確に把握し、的確に伝える能力が重要です。システム開発やインフラ構築を行う際、顧客との打ち合わせや提案、進捗報告を密度高く行い、複雑な技術的な情報をわかりやすく説明する力や、顧客の意図を汲み取って適切に提案する力が求められます。また、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションも重要です。プロジェクトは複数の部門や専門家が関わるため、チーム内での意見交換や協力が不可欠です。

問題解決能力が高い人物

システム開発やインフラ構築の過程では、常に課題や問題が発生します。独立系SIerでは、クライアントの要求やシステムの要件に対して、適切に問題を分析し、解決策を提案できる人物が求められます。
問題解決には、単に技術的な知識だけで解決するだけでなく、業務や業界に合わせた知見を活かして解決することも求められます。
顧客が抱える課題を正確に把握し、どのようにシステムを改善すれば問題が解決するかを考え、最適な解決策を導き出す能力が求められます。また、問題が発生した際には冷静に状況を判断し、迅速かつ効果的に対応する能力も必要です。プロジェクトの進行中に予期しないトラブルが発生することはよくありますが、柔軟かつ迅速に対応できる能力が、SIerにおいて重要な資質となります。

プロジェクトマネジメント能力

独立系SIerでは、さまざまな規模・業界・特性のプロジェクトを担当することが多いため、プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント能力が求められます。プロジェクトが遅延したり、予算を超過したりしないよう、計画立案、進捗管理、リスク管理などを行うことが求められます。
特に、業界や担当するプロジェクトによって、業務支援を行うプロセス・流れが異なるケースがほとんどです。それぞれのケースごとに最適な計画を設計し、リーダーシップを発揮しながらチームメンバーや顧客と連携しながら目標に向かって進んでいくことが重要です。特に、複数のステークホルダーが関わることが多いプロジェクトでは、各関係者の意見や要求を調整しながら、適切な意思決定を行うことが求められます。

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11.独立系SIer業界の選考対策

最後に、独立系SIer業界を志望する学生に向けて、独立系SIer業界の選考対策を紹介していきます。

独立系SIer業界の選考で有利になるためのポイント

ここでは、独立系SIer業界の選考で有利に働くためのポイントを紹介していきます。

コミュニケーション能力のアピールをする

独立系SIer業界では顧客との直接的なやり取りが多いため、優れたコミュニケーション能力が求められます。選考時には技術的な話だけでなく、顧客やチームメンバーとの連携や調整がいかに重要であるかを理解し、実際にどのようなコミュニケーションを取ったかを説明することが重要です。
顧客の要求を正確に聞き取り、そのニーズに合った提案をする力やシステム開発の進捗を分かりやすく報告できる能力が高く評価されます。また、チーム内での情報共有や意見交換、さらにはクライアントとの調整においても円滑にコミュニケーションを取る能力が求められます。選考では、自己紹介や面接時の話し方、具体的な事例を通じて、どれだけ効果的にコミュニケーションを取れるかをアピールすることが重要です。

問題解決力とロジカルシンキング

独立系SIerでは、クライアントが抱える課題を正確に理解し、効果的に解決する能力が必要です。そのため、問題解決力や論理的思考力は非常に重要なスキルです。
選考時には、過去の業務で直面した問題にどのようにアプローチし、解決策を見つけたか、またその過程でどのようにロジカルに思考したかを説明することが求められます。
特に、プロジェクトにおいては、予期しない問題や課題が発生することが多いため、冷静に分析し複数の解決策を提案できる能力が評価されます。問題解決に必要なデータ収集、要因分析、解決策の選定を論理的に行うことで、企業はあなたの実務能力や思考力を評価することができます。選考で自分の問題解決のアプローチや成果を具体的に語ることができれば、強いアピールポイントとなるでしょう。

自己学習能力と向上心

技術は日々進化し続けているため、独立系SIerでは常に新しい技術や手法に対応できることが求められます。そのため、自己学習能力と向上心がある人物が選考で有利に働きます。
自己学習を続けることで、技術的なスキルや知識を向上させるだけでなく、業界のトレンドや新しいビジネスモデルにも適応できるようになります。また、業界特有の知識や顧客のニーズに対応するために、積極的に学び続ける姿勢が重要です。選考時に自分がどのように学習してきたか、どのように新しい技術を取り入れたかを具体的に話すことができれば、企業側に対して意欲的で成長志向のある人物だと印象を与えることができます。

独立系SIer業界の特徴と企業研究を徹底的にしておく

金融業界の業界研究や企業、サービスに対する理解を深めておくようにしましょう。業界の全体的な動向だけでなく、志望する企業の事業内容や今後の展開に関する情報を把握しておくと、面接時に自分の志望動機を具体的かつ説得力を持って伝えることができます。

独立系SIer業界は、ある程度自由にITソリューション支援を行っていることもあり、企業ごとに特徴や強みが異なるケースが多くなっています。人工知能を駆使したIT支援に強みを持っていたり、特定の領域の業界支援に強みを持っていたりなど、企業ごとの事業内容をきちんと理解して、どこに魅力を感じたのかを明確にしておくようにしましょう。

なお、企業研究をする際は、その企業がどのような価値を提供しているのか、どのような課題に取り組んでいるのかを理解したうえで、自分がその企業でどのように貢献できるかを示すことが大切です。業界動向や競合他社の情報も踏まえて、志望理由をしっかりと整理することで、選考において印象を強めることができます。

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独立系SIer業界の志望動機の書き方のポイント

独立系SIer業界の志望動機を書く際は、以下の3つのポイントを押さえておくようにしましょう。
 

  • ・なぜ独立系SIer業界を志望しているのか

    ・なぜその企業を志望したのか

    ・独立系SIer業界、その企業で何をしたいのか


上記3つのポイントをそれぞれ順番に、具体的なエピソードを添えて書く必要があります。
まずはなぜ独立系SIer業界を志望しているのかを書くようにしましょう。独立系SIer業界の魅力や働いてからやりたいことを、具体的な経験・エピソードとセットで伝えることが大切です。その際、他の業界ではなく独立系SIer業界でないとできない理由まで添えられるとなお良い志望動機になります。

続いて、独立系SIer業界の中から選考を受けた企業を選んだ理由を記載します。どうしてその企業を選んだのか、ほかの独立系SIer業界ではなくその企業でないといけない理由を書くようにします。特に、独立系SIer業界は各社高いレベルでの技術開発が盛んですので、企業ごとの技術の違いや企業文化、風土の違いを細かく理解して志望動機を書き上げる必要があります。
そのためには自己分析や企業理解が必要になりますので、過去の自分の経験を振り返ること、企業のホームページやブログ、決算からどういう特徴を持った企業なのかを掴むこと、の2点が必要になります。

独立系SIer業界の面接対策

最後に、独立系SIer業界での面接対策について解説していきます。

志望動機は流暢に話せるようしておく

面接では、なぜ独立系SIer業界を志望するのか、なぜその企業を志望しているのか、は必ず聞かれます。その際、具体的なエピソードとともにその理由を述べることが重要です。
企業研究を踏まえ、その企業だからこそ実現できる目標や、自身のスキルをどのように活かせるかを語りましょう。なお、面接で話す際は論理的に話すコミュニケーション能力も見られているケースがほとんどですので、事前に文章を用意して、スムーズに話せるように用意しておくことも大切になります。

技術面の質問対策も用意しておく

基本的なIT知識に関する質問や、プログラミング経験がある方はこれまでの開発経験を問われることもあります。IT知識については日頃からインプットしておくと同時に、プログラミングの開発経験がある方は、その際の開発の流れや難所、その難所をどう突破したのかなどを語れるようにしておきましょう。
最新技術や業界動向についても情報収集を怠らず、意欲的に学んでいる姿勢を示すことが大切です。

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