組み込みエンジニアの将来性は明るい?需要の高いスキル・資格やキャリアパスを解説

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1.組み込みエンジニアの将来性は高まっている
まず前提として、組み込みエンジニアの将来性は年々上昇しており、IT業界の中でも高い将来性が期待できる職種として知られています。その背景には、組み込みエンジニアが担当する自動運転技術やAI・IoTの普及が挙げられ、これらの先端分野は今後も注目を集めると見込まれていることから、組み込みエンジニアの需要増が発生しているのです。
今後もスマートスピーカーやスマートロックなど、さまざまな分野においてIoT化が進み、組み込みエンジニアが活躍できるフィールドがさらに広がることは確実と言えるでしょう。そうした状況を受けて組み込みエンジニアの需要は急上昇していますが、ハード・ソフトを含めた幅広い知識が必要となる組み込みエンジニアは、人手不足の解消が難しく、今後も売り手市場が長く続くと見込まれています。
今から組み込みエンジニアを目指すことで、高い将来性のある職種でエンジニアとしてのキャリアを積めるので、就活人気が高まっている職種なのです。
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2.業界ごとの組み込みエンジニアの将来性
組み込みエンジニアが活躍できるフィールドは大きく広がりを見せていますが、特に大きな需要があるのは以下の3つの業界です。
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・自動車業界
・医療業界
・電機業界
これらの業界に勤める組み込みエンジニアはどのような将来性が期待されているのか、一つひとつ解説しましょう。
自動車業界
自動車業界では、従来から自動車に搭載する組み込みシステムの需要がありました。近年ではハイブリッド車や電気自動車が登場し、それぞれの自動車においても異なる組み込みシステムが要求されます。そのため年々需要が右肩上がりに増えていましたが、直近では自動運転技術が実用化を目前としており、組み込みエンジニアの需要が急増する傾向にあります。
人々の交通手段としてなくてはならない社会インフラである自動車業界では、この先も組み込みエンジニアの需要が高まり続け、長く活躍できると予想されます。
医療業界
医療業界においても組み込みエンジニアの将来性は高く、AIによって患者の健康管理をサポートする医療機器や、患者の健康状態をモニタリングして施設内で一括管理できる医療機器が登場しており、そのいずれの開発でも組み込みエンジニアの存在は不可欠です。
少子高齢化が進み、医療施設を利用する人の数は増加し続けると見込まれています。増え続ける患者数に対して医療従事者の人手不足を解消するためにも、組み込みエンジニアが開発する医療機器のニーズが高まっているのです。
電機業界
家電やIoT機器を手掛ける電機業界は、組み込みエンジニアが最も活躍できる業界の一つです。スマート家電やAIの普及によって組み込みエンジニアの存在が不可欠となり、ハード・ソフトの知見が豊富な組み込みエンジニアは、どの企業からも高い需要が見込まれています。
ただし高度な機能を備えたスマート家電やIoT機器を開発するためには、ネットワークに関する知識や情報セキュリティについての知見も必要とされます。従来よりも幅広いスキルが求められるようになったものの、業界のニーズに応えられるスキルを持った組み込みエンジニアは、今後も長く活躍できるでしょう。
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3.組み込みエンジニアの将来性が低い・やめとけと言われる理由
いずれの業界でも高い将来性が期待されている組み込みエンジニアですが、現在でも「組み込みエンジニアはやめとけ」という意見が散見されます。組み込みエンジニアの将来性に対してネガティブな意見が集まる背景には、以下の3つの理由が考えられます。
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・ソフト・ハードを含めた幅広い知識が求められるから
・C言語など難易度の高い言語が必要だから
・リモートワークとの相性が悪いから
それぞれ詳しくご紹介しましょう。
関連記事:組み込みエンジニアの仕事内容とは?必要資格・スキルと新卒入社するコツ
ソフト・ハードを含めた幅広い知識が求められるから
組み込みエンジニアはIT業界の中でも、ソフト・ハードを含めた幅広い知識が求められる特殊な立場です。プログラミングスキルに長けていることはもちろん、限られた処理能力のハードウェア上で、的確にソフトウェアを構築する技術力が必要とされます。
それに加えて、近年ではAIやIoT、自動運転技術についての知見が求められるようになったため、学習すべき分野が広すぎると感じる方も多いです。学ぶべきスキルが多すぎて挫折してしまう危険性があるからこそ、今から組み込みエンジニアを目指すのはやめとけと言われることが多いのです。
C言語など難易度の高い言語が必要だから
組み込みエンジニアが扱うプログラミング言語は、C言語やJavaなど、一般的には習得難易度が高いとされる言語です。プログラミングスキルを習得するまでに時間がかかり、使いこなすまでに長い年月を必要とします。プログラミング未経験の方にとっては、特にC言語をゼロから習得するのはハードルが高く、やめとけと言われやすい事情があるのです。
しかしC言語やJavaは、IT業界では長い歴史を持った言語であり、一度身につけることができれば陳腐化しにくいスキルです。時代の変化に合わせて習得する言語・スキルのアップデートは必要ですが、C言語やJavaは今後も長く戦える武器となるスキルなのです。
リモートワークとの相性が悪いから
組み込みエンジニアはハードウェアを扱う性質上、リモートワークとの相性が悪いこともネガティブな意見の原因となっています。ソフトウェアの開発はリモートワークに対応しており、ハードウェアを扱う仕事は出社日にまとめて消化することにより、リモートワークで働く割合を増やすことは可能です。
しかし将来はフリーランスエンジニアとして自由な働き方を手に入れたり、会社を立ち上げて個人で受託開発に取り組みたいと考えている方にとっては、組み込みエンジニアの働き方の自由度の低さが、ややネックになる可能性があります。
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4.将来性の高い組み込みエンジニアになるための必要スキル
続いて、将来性の高い組み込みエンジニアになるために習得しておきたいスキルについてご紹介しましょう。
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・自動運転技術についてのスキル
・IoTについてのスキル
・AIについてのスキル
これらの先端分野のスキルについて、具体的にどのような知識・スキルを身につけたら良いのかを解説します。
自動運転技術についてのスキル
組み込みエンジニアが活躍できるフィールドとして、IT業界や社会全体からの注目が集まっているのが、自動運転技術です。自動ブレーキ機能をはじめとして、画像認識・画像処理技術を取り入れた車載機器の開発や、自動車の制御に欠かせないECUの開発スキルが求められます。
自動運転技術の開発で一般的に用いるのはC言語関連であり、C++、C#などの複数の言語を扱えると活躍できるフィールドが広がるでしょう。
IoTについてのスキル
IoT機器の開発に強い組み込みエンジニアも、業界では重宝される存在です。IoT機器を用いてデータ収集・データ分析を行うスキルや、IoT機器をインターネットに接続するためのネットワークについての知識、そしてIoT機器を外部からの攻撃から守るための情報セキュリティについてのスキルが高く評価されます。
AIについてのスキル
AI開発・AI活用のためのスキルも、これからの組み込みエンジニアに欠かせないスキルとなるでしょう。自社のビジネスモデルにAIを利活用するためのアイデアを出せる組み込みエンジニアや、機械学習・ディープラーニングへの深い知見がある組み込みエンジニアは、高年収・好待遇で迎えられるチャンスが広がります。
AI開発においては、プログラミング言語のPythonが用いられることが多いです。そのためAIに強い組み込みエンジニアを目指すなら、Pythonを早めに習得しておくと良いでしょう。
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5.将来性の高い組み込みエンジニアが持っているIT資格
組み込みエンジニアとしての将来性を高めるために、入社後の業務で役立つIT資格を取得しておくのもおすすめです。ここでは将来性の高い組み込みエンジニアが持っている、代表的な5つのIT資格についてご紹介します。
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・基本情報技術者試験
・C言語プログラミング能力認定試験
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
・LPIC/LinuC
・ETEC(組込み技術者試験制度)
組み込みエンジニアとしてスキルアップを目指すためにどの資格を取れば良いのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、エンジニアの登竜門として位置付けられる資格であり、IT業界で活躍するための基本知識が問われます。就活と並行して取得する学生も少なくない資格で、現役エンジニアであれば取得のハードルはそれほど高くありません。難関資格というわけでないためライバルとの差別化は難しいですが、IT知識全般について一通り学習するのに最適な資格となっています。
試験はCBT方式によって実施され、通年で随時試験を受けられるので、就活で忙しいスケジュールの合間を縫って受験できるメリットがあります。IT系の代表的な国家資格の一つなので、まずは基本情報技術者試験から合格を目指してみると良いでしょう。
関連記事:基本情報技術者就職は就活で有利?活かせる職業も解説
言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験は、名前の通り、プログラミング言語のC言語の知識・スキルが問われる資格です。組み込みエンジニアに欠かせないC言語の開発スキルを、客観的な資格で証明できるのがメリットです。難易度は3級・2級・1級の3段階に分かれており、未経験から組み込みエンジニアを目指すのであれば3級に合格できれば十分です。
なお、3級・2級はリモートWebテストを通じて受験が可能で、パソコンとスマホのカメラを活用することにより、自宅からでも試験を受けられるのがメリットです。同じ運営団体により「Javaプログラミング能力認定試験」も実施されているので、習得したいプログラミング言語に合わせて受験してみると良いでしょう。
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エンベデッドシステムスペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、組み込みエンジニア向けの国家資格です。スマート家電や自動運転技術を扱う組み込みエンジニアの知識・スキルを問う資格であり、非常に合格率が低い難関資格であることから、合格できると高いスキルレベルを持った組み込みエンジニアであることの証明になります。
試験日程は秋期の年1回、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱと4つの試験時間に分かれており、そのうち午後は記述式・論述式の問題が出題されます。合格のためには徹底した試験対策に取り組む姿勢が求められるので、じっくりと学習スケジュールを立てた上で受験に臨むと良いでしょう。
LPIC/LinuC
LPIC/LinuCは、いずれもLinuxOSの技術者認定試験を指します。組み込みエンジニアの開発で用いる小型のコンピュータでは、LinuxOSが用いられることが多く、これらの資格を取得しておくと実務でも役立ちます。
なお、LPICは国際標準の資格、LinuCは日本国内向けの資格という違いがあります。海外の現地企業や外資系企業への就職を視野に入れている場合にはLPIC、国内企業への入社を目指すならLinuCを取得するのが効果的です。
ETEC(組込み技術者試験制度)
ETECは、組み込みエンジニア向けの民間資格で、クラス2・クラス1の2つの難易度に分かれています。未経験から組み込みエンジニアを目指す場合には、難易度の低いクラス2から合格を目指すと良いでしょう。なお、試験は合否判定ではなく、TOEICのようなスコア制となってることに注意しましょう。クラス2で500点以上の点数を獲得できると、クラス1の受験資格が得られます。
試験はCBT方式によって実施され、試験日程も豊富で随時受験が可能です。
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6.組み込みエンジニアの将来性を高めるキャリアパス
最後に、組み込みエンジニアとしての将来性を高めるキャリアパスについて解説します。組み込みエンジニアとしてスキル・キャリアを積んだ後、次のような職種へのステップアップを目指すことで、より高年収・好待遇のエンジニアになることができます。
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・AIエンジニア
・プロジェクトマネージャー
・システムアーキテクト
それぞれの仕事内容や求められるスキルについてご紹介しましょう。
AIエンジニア
AIエンジニアは、AIを活用したシステム開発に携わる職種です。機械学習・ディープラーニングを活用し、クライアント企業に最適なAIを開発するのが仕事です。IoT機器を用いたデータ収集・データ分析の知見を活かしながら、高年収が得られるポジションで活躍することができます。
AIエンジニアにキャリアアップするためには、AI開発で人気のプログラミング言語Pythonのスキルや、数学・統計についての学問的知識が要求されます。これまで数学や統計学について専攻してきた方であれば、AIエンジニアへのキャリアアップは叶えやすいでしょう。
関連記事:新卒でAIエンジニアになるには?AIエンジニアの仕事内容や新卒AIエンジニアを募集している企業を
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトを管理者の立場からマネジメントする職種です。組み込みエンジニアとして現場での開発業務に取り組むというよりも、クライアント企業とのやり取りや開発チームの連携を図るのが主な仕事です。プロジェクトマネジメントの豊富なスキル・経験を持ったエンジニアは希少なので、転職市場でもエンジニアとして高く評価されます。
また、40代や50代になってから若手の組み込みエンジニアと同じ現場で働き続けるのは難しいと感じ、中堅エンジニアの中にはプロジェクトマネージャーとしてのキャリアパスへ舵を切る方も多いです。若手のうちからプロジェクトマネジメントの経験を積んでおくと、将来のキャリア形成でも有利に働くので、チームリーダーなどのポジションには積極的に手を挙げてみましょう。
システムアーキテクト
システムアーキテクトは、システム開発における要件定義・設計などの上流工程に携わる職種であり、クライアント企業のニーズに応える組み込みシステムを設計するのが主な仕事です。現場でのソフトウェア開発に携わるよりも、クライアント企業とのやり取りを通じて最適なシステムの提案・設計を得意とする職種です。
組み込みシステム開発の現場におけるプロジェクトマネージャー的な立ち位置で活躍することも多く、これまでの開発経験を活かして円滑なプロジェクト進行を支援する立場です。組み込みエンジニア出身のシステムアーキテクトが在籍している開発チームは、高い開発効率で業務を進めることができるので、非常に高い需要が見込まれるキャリアパスとなっています。
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7.まとめ
組み込みエンジニアは、自動運転技術やAI・IoTなどの分野に携わる職種なので、将来性が非常に高い職業です。組み込みエンジニアが活躍する自動車業界・医療業界・電機業界のいずれにおいても、近年になって組み込みエンジニアの高い需要が見込まれています。
ソフト・ハードを含めた幅広い知識が求められ、C言語などの習得難易度の高いプログラミング言語を必要とするという大変な一面もあるものの、一度技術を身につければ組み込みエンジニアとして長く活躍することが可能です。将来はAIエンジニアやシステムアーキテクトへとステップアップすることで、さらに高年収・好待遇を狙えるのも魅力です。
本記事で解説してきた組み込みエンジニアの将来性の高さの理由を参考にしながら、組み込みエンジニアとしてのキャリアを踏み出してみてください。
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