未経験からPythonエンジニアになるには？おすすめの学習方法・資格も紹介

• 1.Pythonとは？
• 2.未経験でもPythonエンジニアになれるのか
• 3.未経験からPythonエンジニアになるには？
• 4.Pythonエンジニアから目指せるキャリアパス
• 5.未経験からPythonエンジニアになるためのおすすめ学習方法
• 6.未経験からのPythonエンジニア就活に役立つ資格
• 7.まとめ

1.Pythonとは？

Pythonとは、1991年に開発されたプログラミング言語で、シンプルで読みやすく、プログラミング初心者でも学びやすい言語として高い人気があります。Pythonが使われるのは、主にWeb開発、AI開発、データサイエンスの現場で、特に機械学習・深層学習といった分野に適したライブラリ・フレームワークが充実しているのが特徴です。

AI開発やデータ分析に携わる職種では必須の言語として注目されているので、Pythonの初心者向けのプログラミング教材が充実しており、さらに学習環境が整っているのが魅力です。IT業界の先端分野で使われるプログラミング言語として、今後も高い将来性が見込まれているため、プログラミング初心者が最初に習得する言語としておすすめされることが多いです。

2.未経験でもPythonエンジニアになれるのか

就活対策としてPythonを学ぶかどうか迷っている方の中には、業界未経験からでもPythonエンジニアを目指せるのか気になっている方が多いでしょう。ここでは未経験からPythonエンジニアになれるのかどうか、プログラミング初心者の方向けにご紹介します。

おすすめ記事：Pythonは就職で有利？未経験からの学習方法やおすすめ資格を解説

業界未経験では就職のハードルは高い

未経験からPythonエンジニアを目指す場合、IT業界未経験の状態からスタートするなら就職のハードルはやや高めと言えます。これまでプログラミングの経験や開発実績がない状態から、専門性の高いPythonエンジニアの内定を獲得するのはハードルが高まるからです。新卒採用でPythonを扱う職種を募集している企業は少なくありませんが、Pythonエンジニアを募集する企業の多くは即戦力となる人材を求めているため、競争率の高い就職先となることが見込まれます。

そのため未経験からPythonエンジニアとしての就職を目指すなら、独学やプログラミングスクールで高いプログラミングスキルを身につけて、Pythonを使った開発実績を用意した上で、就活に臨むのが望ましいです。

職種未経験ならチャンスは豊富

IT業界に勤めた経験がある方が、職種未経験からPythonエンジニアを目指す場合には、内定獲得できるチャンスは十分にあります。Pythonという言語は、プログラミング経験がある方なら比較的習得しやすい性質を持っているので、Pythonエンジニアとしてのポテンシャルが評価されて内定がもらえる可能性が高いです。

新卒採用においても、インターンやアルバイトでシステム開発の現場を経験したことがある方なら、Pythonエンジニアの仕事が未経験だったとしても、内定獲得のチャンスが得られるでしょう。別の言語を扱うシステムエンジニア・プログラマーとして就職した後、実務経験を活かして将来性の高いPythonエンジニアへジョブチェンジすることも可能です。新卒採用の就職先としてだけではなく、将来のキャリアパスの一つとして組み込んでみるのも良いでしょう。

新卒採用では内定を取りやすい傾向

Pythonはプログラミング言語の中でも比較的習得しやすい傾向にあるため、新卒採用では将来のポテンシャルが見込まれて内定を獲得しやすい傾向にあります。教育・研修制度が充実した大手企業であれば、プログラミング未経験からであっても内定を取れる可能性はあります。

しかし、どの企業でも即戦力となるPythonエンジニアを求めているのは事実なので、就活対策としてプログラミング学習に取り組んだり、Pythonを使った開発実績を用意したりするのが理想です。

3.未経験からPythonエンジニアになるには？

ここからは、未経験からPythonエンジニアになるための具体的なロードマップについてご紹介しましょう。

Pythonの基礎を身につける

未経験からPythonエンジニアになるためには、まずPythonの基礎的なプログラミングスキルを習得しておきましょう。基本的な文法や関数などを含めたコードの書き方について、Pythonプログラミングの入門書や動画サイト、プログラミング学習サイトなどを通じて身につけておくのがおすすめです。これまで別のプログラミング言語について学んだ経験がある方なら、Pythonの学習にはスムーズに取り組めるでしょう。

過去にプログラミング学習に挫折した経験がある方や、わからないことが出てきた時にすぐに相談できる相手が欲しいと考えている方は、Pythonの学習カリキュラムが充実したプログラミングスクールに通うのも選択肢です。

ライブラリ・フレームワークの扱いを習得する

未経験からPythonエンジニアになるためには、Pythonの充実したライブラリ・フレームワークの扱いを習得しておくのがおすすめです。PythonはWeb開発やAI開発向けのライブラリやフレームワークが充実しているのが大きな特徴です。こうしたツールを活用することで、市場価値の高いPythonエンジニアを目指すことができます。

Web開発で主に使われるフレームワークには、「Django」「Flask」などが挙げられます。データサイエンスの現場では、「TensorFlow」「NumPy」などのフレームワークが活用されることが多いです。これらのライブラリ・フレームワークを使ったプログラミング経験を身につけておくと、即戦力として活躍できるPythonエンジニアとして評価を受けられるでしょう。

ポートフォリオ・開発実績を用意しておく

未経験からPythonエンジニアを目指すなら、実践的なプログラミングスキルが身についていることをアピールするために、ポートフォリオ・開発実績を用意しておくのもおすすめです。Pythonを用いて取り組んだWeb開発の実績をアピールしたり、Pythonを使ってインターンで開発したプロジェクトについて紹介したりするのも有効です。

Pythonのプログラミング学習に取り組み、知識としてPythonを知っているだけの人物よりも、Pythonを活用した開発実績が豊富な人物の方が、企業にとって魅力的な人材に映るので、ぜひPythonを通じた開発にチャレンジしてみましょう。

4.Pythonエンジニアから目指せるキャリアパス

Pythonはプログラミング言語自体の汎用性に優れるため、Pythonエンジニアとしてのスキルや経験があると、さまざまなキャリアパスを選択できるようになるメリットがあります。ここではPythonエンジニアから目指せる将来のキャリアパスについて、以下の3つをご紹介します。
 

• ・機械学習エンジニア

  ・データサイエンティスト

  ・Webエンジニア

一つひとつ順番に解説します。

機械学習エンジニア

機械学習エンジニアは、機械学習を用いて企業の経営課題を解決するために活躍する職種です。過去の売上データや顧客の行動データをもとに、新規商品や新規事業を企画するためのデータ分析に取り組むのが特徴です。機械学習に取り組む上ではPythonを扱うスキルが重宝されるため、Pythonエンジニアとしての経験を活かして活躍できるキャリアパスとなっています。

Pythonエンジニアから機械学習エンジニアへのキャリアアップを目指すなら、データ分析や機械学習に特化したライブラリ・フレームワークの扱いを身につけておくのがおすすめです。

おすすめ記事：新卒で機械学習エンジニアに就職するには？仕事内容や必要なスキルを解説

データサイエンティスト

データサイエンティストは企業が蓄積したビッグデータを分析することで、今後のビジネスに役立つデータ・情報を提供する職種です。企業の経営層との距離が近いのが大きな魅力で、Pythonエンジニアとしてのスキルを活かすことで、市場価値の高いデータサイエンティストを目指すことができます。

IT業界以外のメーカー業界・商社業界などにおいても、企業としての経営戦略を策定するためにデータサイエンティストの高い需要があります。自動車・金融・小売など、一つの分野に特化した開発経験があると、将来のキャリアアップでも有利に働きます。

おすすめ記事：新卒でデータサイエンティストになるには｜必要な勉強や学習方法を解説

Webエンジニア

Webエンジニアは、Web開発を専門的に手掛ける職種であり、Pythonエンジニアのスキル・経験を活かすことでサーバーサイド開発に強いWebエンジニアを目指すことができます。PythonにはWebアプリ開発に特化したライブラリ・フレームワークが充実しているので、Pythonエンジニアの知見を活かすことで生産性の高いWebエンジニアとして評価されるチャンスもあります。

Webエンジニアは、IT業界でも需要が高まっている職種であり、働き方の自由度の高いメガベンチャー企業などの就職先が豊富な職種なので、労働環境を重視して就職先を選びたい方にも向いています。

おすすめ記事：Webエンジニアに新卒・未経験でなるには？採用されるための準備やコツを紹介

5.未経験からPythonエンジニアになるためのおすすめ学習方法

ここからは、未経験からPythonエンジニアになるために、効率的にPythonのプログラミングスキルを学ぶ学習方法について解説します。
 

• ・動画サイトで基礎を理解する

  ・学習サイトで手を動かしながら学ぶ

  ・プログラミングスクールを活用する

これらの3つを順番に解説しますので、就活を見据えたプログラミング学習の参考にしてみてください。

動画サイトで基礎を理解する

未経験からPythonのプログラミング学習を始めるなら、まずは動画サイトを活用してプログラミングの基礎を身につけることをおすすめします。Pythonの扱いやプログラミングの概念について、初心者向けにわかりやすく解説している動画コンテンツを活用すれば、最初から書籍などを通じて勉強するよりも挫折しにくく、理解が進みやすいメリットがあります。

プログラミングスクールの講義動画のように繰り返し視聴することで、Pythonへの理解を深めることができるので、隙間時間などを活用したインプット学習に取り入れてみましょう。

学習サイトで手を動かしながら学ぶ

Pythonについての基礎的な知識が身についた後は、手を動かしながら学べる学習サイトを活用すると良いでしょう。Pythonをはじめとするプログラミング言語を扱うスキルは、インプット学習だけで学ぶよりも、自分の手を動かして実際のコードを書きながら学んだ方が、実践的なスキルが身につきやすくなります。

「Progate」や「ドットインストール」など、無料または安価に学べるプログラミング学習サイトが充実しているので、こうした学習サイトを活用しながらアウトプット学習に取り組んでみてください。

プログラミングスクールを活用する

プログラミング言語の独学に苦手意識がある方や、困った時にすぐ相談できる存在が欲しい方は、プログラミングスクールを活用してPythonを学ぶのもおすすめです。独学と比べて学習コストは高額になるものの、Pythonを扱うスキルを効率的に習得できるのがプログラミングスクールを活用するメリットです。

近年ではPythonの需要が高まっているため、Pythonの学習カリキュラムが充実したプログラミングスクールも増えており、短期間で実践的なスキルを習得することも可能です。Pythonエンジニアの育成に強いプログラミングスクールを選べば、今後の就活も有利に進められるでしょう。

6.未経験からのPythonエンジニア就活に役立つ資格

最後に、未経験からPythonエンジニアになるために取得しておきたいおすすめ資格をご紹介しましょう。
 

• ・Python 3 エンジニア認定基礎試験

  ・基本情報技術者試験

  ・G検定・E資格

これらの資格について一つずつ解説しますので、就活対策の一環として受験してみてください。

Python 3 エンジニア認定基礎試験

Python 3 エンジニア認定基礎試験は、Pythonのプログラミングスキルを客観的に証明できる代表的な民間資格です。Pythonの認定資格の中では最も知名度が高いので、Pythonを学びながら就活でアピールできる資格を身につけるのにおすすめです。Pythonエンジニアとして活躍するための基礎的な知識が出在範囲となっているため、未経験からPythonエンジニアを目指す方にも最適な資格です。

より実践的なスキルを習得したい場合には、同じ団体が実施する「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」の資格にもチャレンジしてみると良いでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアとして必要な基礎知識全般が問われる国家資格です。Pythonエンジニアに限らず、IT業界のエンジニアとしてのキャリアを歩みたいなら、ぜひ取得しておきたい資格で、実務未経験でも取得しやすい難易度となっています。就活生向けの資格として人気の「ITパスポート試験」の上位に位置する資格でもあります。

パソコンを使ったCBT方式で受験できるほか、全国の試験会場で随時受験を受け付けているため、忙しい就活の合間にも受験しやすいのがメリットです。

G検定・E資格

G検定・E資格は、いずれもディープラーニングに関する知識が問われるPythonエンジニア向けの資格です。AI開発や機械学習などの分野で活躍するPythonエンジニアを目指すなら、取得しておくと就活を有利に進めることができるでしょう。G検定はゼネラリスト向けの資格、E資格がエンジニア向けの資格となっており、まずはG検定からスタートしてE資格の合格を目指すのがおすすめです。

E資格では、Pythonを使ったプログラミングに関する問題も出題範囲に含まれているため、まずはPythonを扱うプログラミングスキルを習得した上で受験することをおすすめします。

7.まとめ

Pythonはプログラミング未経験の方でも習得しやすい言語であり、未経験からPythonエンジニアとして就職することも十分に可能です。Pythonを扱うプログラミングスキルを習得し、豊富なライブラリ・フレームワークの扱いを身につけることで、就活を有利に進めることができるでしょう。Pythonエンジニアとしてのスキルや経験を積むことにより、将来は機械学習エンジニアやデータサイエンティストのキャリアを歩むことも可能です。

未経験からPythonエンジニアになるためのプログラミングスキルを習得するには、まずは動画サイトを使って基礎を身につけて、学習サイトを使って手を動かしながらアウトプット学習に取り組むのがおすすめです。本記事でご紹介してきたPythonエンジニア向けのIT資格取得にも取り組みながら、後悔しない就活対策に取り組んでみてください。

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