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1.情報系の文系・理系学生が持つ強み
情報系出身の学生が持つ強みとして、実務に活かせる基礎的なIT知識・スキルが身についていることが挙げられます。Web技術やサーバー・ネットワークについての知識、AI・ビッグデータに関する知見など、これまで情報系の学部・学科で学んできたことを活かせる職場を選ぶことで、企業からは即戦力で活躍できる人材として高く評価されるのです。
特に理系出身の方であれば、入社後すぐに活かせる技術をアピールすることにより、ライバルと大きく差をつけつつ、経験者採用と同等の好待遇で迎えられるチャンスもあります。人手不足が叫ばれているIT業界を中心に、情報系のベースが身についている人材はどの企業も欲している傾向にあるからです。
文系出身の方であっても、情報系の学部・学科における学びを活かしつつ、IT知識やプログラミングスキルなどの入社後の業務に役立つ技術を身につけることにより、情報系ではないライバルの就活生よりも有利に選考を進めることができるでしょう。新卒採用では、人物重視のポテンシャル採用を行う企業も多いので、求める人物像にマッチした性格・価値観やキャリアビジョンをアピールすることでさらに就活を有利に進めるチャンスが生まれます。
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2.情報系学生が活躍できる業界
情報系の知識・技術を活かせる業界には、主に次の4つが挙げられます。
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・IT業界
・通信業界
・メーカー業界
・金融業界
それぞれのIT人材としての働き方を順番に解説しますので、業界研究や職種選びの参考にしてみてください。
IT業界
IT業界は情報系出身の学生から高い人気を誇る就職先で、エンジニア・プログラマーとしてシステム開発の仕事に取り組むのが特徴です。IT業界の中でも、開発するITサービスの種類に応じてWeb系・アプリ系・インフラ系・基幹システム系など業種があります。いずれの場合にも、IT知識やプログラミングスキルを活かして活躍することが可能で、明るい将来性が見込まれることから情報系以外の学生からも応募が集まっています。
通信業界
通信業界は、私たちが日常的に使っているスマートフォンやパソコンに欠かせない通信・電波を扱うのが特徴です。4G・5G回線や光回線、Wi-Fiなど、現代の生活においては必要不可欠な通信インフラを手掛けるため、非常に安定した需要があるのが魅力です。高品質なゲームや動画サイト・SNS、AIの普及により、インターネット上でやり取りされる情報量は年々増加しており、膨大なデータ量を安定的に支えるための通信インフラの重要性がますます高まっています。
メーカー業界
メーカー業界の中でも、自動車メーカーや家電メーカーなど、通信技術を活かしたものづくりを行う業界では、情報系の学生の採用ニーズが高まっています。自動車業界であれば、自動運転技術を搭載するためのAI開発や組み込みシステム開発の需要が見込まれるほか、家電業界においても私たちの生活を豊かにするためのIoT機器の開発ニーズが存在します。ソフトウェア開発だけではなく、物理的なハードウェアの開発にも携わるのが特徴です。
金融業界
金融業界では、信頼性が重視される銀行の金融システムや、クレジットカード会社の決済システムなどの開発現場において、情報系出身のエンジニアが活躍しています。豊富な業界知識を活かしてITコンサルタントとして活躍する例も多く、高収入・好待遇が期待できる業界です。多くのユーザーが使う大規模なシステム開発に携わる業界なので、社会を大きく変える仕事に挑戦してみたい方にもおすすめです。
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3.情報系学生に人気のおすすめ職種
続いて、情報系学生からの人気が高いおすすめ職種について、下記5つの仕事をご紹介しましょう。
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・システムエンジニア
・プログラマー
・インフラエンジニア
・組み込みエンジニア
・社内SE
各職種ごとの仕事内容や役割とともに解説しますので、就活に向けた職種研究に役立ててみてください。
システムエンジニア
システムエンジニアとは、システム開発を手掛けるIT業界の代表的な職種の一つです。Webサービスやスマホアプリ、業務システムなどの開発プロジェクトにおいて、お客様となるクライアント企業との打ち合わせや仕様書・設計書の作成、プロジェクト全体のマネジメントなども担当します。
IT知識やプログラミングスキルなどが必要とされるポジションではあるものの、プログラミング作業が中心になるというよりは、プロジェクトマネジメントに関する業務を主に手掛けることになります。少数のメンバーで活動するITベンチャーやスタートアップ企業の場合には、システムエンジニアがプログラマーなどの他職種の仕事を兼ねることもあります。
おすすめ記事:新卒でSEになるためにしておくべき準備|仕事内容や必要な資格、求められるスキルまで解説
プログラマー
プログラマーもIT業界の代表的な職種であり、システムエンジニアが作成する仕様書・設計書をもとにしたプログラミング作業に従事します。Web系企業であればWebアプリのコードを書き、スマホアプリ企業の場合にはスマホアプリのコードを書いて、仕様通りに動作するプログラムを開発するのが仕事です。
また、開発したプログラムにバグや不具合がないかをチェックするテスト・デバッグ作業を担当することもあります。開発の現場でプログラミングスキルを駆使して業務に取り組むため、高いプログラミングスキルが不可欠な職種となっています。
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インフラエンジニア
インフラエンジニアは、システムエンジニアやプログラマーが開発するアプリ・システムが安定して動作するためのIT基盤を手掛ける職種です。データを保存するためのサーバー・データベースや、データの通り道となるネットワークの構築に携わるのが仕事です。システムエンジニアやプログラマーとは異なり、新しいシステムを開発するわけではないのでプログラミングスキルは必須ではないことが大きな特徴です。
情報系の新卒採用では、「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」といった職種でも募集が行われることがありますが、これらもインフラエンジニアの一種に含まれます。IT社会の土台を支えるITインフラを担当する職種なので、安定性・将来性に優れており、情報系の学生からは高い人気を誇る就職先です。
おすすめ記事:新卒でインフラエンジニアになれる?インフラエンジニアの仕事内容や職種を徹底解説
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、家電やIoT機器、自動車などを制御する組み込みシステムの開発を手掛ける職種です。ソフトウェア開発に加えて、ハードウェア開発についての知見も必要とされるため、ITの基礎を学んだ情報系の学生が歓迎されやすい職種でもあります。自分が手掛けた製品を身の回りで目にする機会が多く、やりがいを実感しやすいのも魅力となっています。
AI搭載の家電や画像認識などを用いた自動運転技術など、IT業界の先端分野でも活躍できるのが組み込みエンジニアの魅力なので、将来性を重視する方にも向いています。ただしハードウェアを扱う必要があるため、リモートワークや在宅勤務といった働き方との相性が悪いことに注意しましょう。
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社内SE
社内SEは、企業の情報システム部門に属する社内システムの管理者のことを指します。自社でともに働く社員向けに、使いやすく業務効率化につながる社内システムを開発・運用するのが仕事です。入社する企業によっては、自社社員からのIT関連の問い合わせに対応するヘルプデスク業務を担当することもあります。
ITについての何でも屋として働くことが求められる一方で、受託開発では避けられない納期のプレッシャーがなく、残業や休日出勤も発生しにくく働きやすい職場が多いです。そのため情報系の学生からも人気が高いですが、企業の採用枠が少ない職種でもあるため競争率が高くなりやすいことに注意が必要です。
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4.情報系の就活を有利に進めるためのスキル
ここからは情報系の学生が就活を有利に進めるために磨いておきたいスキルについてご紹介します。
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・プログラミングスキル
・コミュニケーションスキル
・最新のITトレンドを情報収集するスキル
一つひとつ解説しますので、就活対策の参考にしてみてください。
プログラミングスキル
IT業界でエンジニア・プログラマーとして活躍したいと考える場合には、プログラミングスキルの習得が不可欠です。入社後に携わるシステム開発の種類に応じて、必要とされるプログラミング言語を学んでおくのが望ましいです。たとえばWeb系であれば、HTML/CSSやJavaScriptが求められます。スマホアプリ開発を手掛ける企業に入社するなら、Swift・Kotlinと呼ばれる言語が必須です。
インフラエンジニアの場合には、プログラミングスキルよりもサーバー・ネットワークに関するIT知識が求められるなど、入社する企業・業界によって異なるスキルが必要とされることに注意しましょう。第一志望の企業が歓迎スキル・必須スキルとして記載している言語を優先的に学んでおくと、効率的に就活へ取り組めるでしょう。
コミュニケーションスキル
情報系の学生の就活では、コミュニケーションスキルをアピールすることも有効です。エンジニアやプログラマーといえば、黙々とパソコンに向かって作業しているイメージを持たれがちですが、実際にはクライアント企業との打ち合わせに参加したり、開発チームのメンバーと連携・共有したりと、コミュニケーションスキルが求められる場面があります。
新卒採用ではスキル・技術面よりも、人物面や性格を重視するポテンシャル採用を実施する企業も多く、コミュニケーションスキルが高い学生はプログラミングスキルを持った学生と同じように評価されることもあります。なお、情報系の就活で求められるコミュニケーションスキルとは、お喋りで話し上手であることよりも、相手の立場になって考えられることが重視される点も押さえておきましょう。
最新のITトレンドを情報収集するスキル
情報系の就活では、最新のITトレンドについて情報収集するスキルを伝えるのも効果的です。変化の激しいIT業界において、自発的に技術ブログやITニュースをチェックして最新トレンドにキャッチアップできる人材は、どの企業からも高く評価されます。業界の最新情報をチェックしていることをアピールすることで、高い志望意欲を伝えることにも役立ちます。
また、最新のITトレンドについて情報収集しつつ、業界でニーズの高いスキル・技術を把握しておくことは、長期的なキャリア形成においても有利に働きます。そのため就活の段階から、情報系の最新情報にアンテナを張る意識を持っておくと良いでしょう。
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5.情報系の就活に役立つ資格
最後に、情報系の就活で役立つおすすめのIT資格についてもご紹介しましょう。
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・基本情報技術者試験
・情報セキュリティマネジメント試験
・HTML5プロフェッショナル認定試験
一つずつ詳しく解説しますので、就活に向けた資格取得の参考にしてみてください。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門と呼ばれる国家資格であり、IT業界のエンジニア・プログラマーとして働くために必要な基礎的な知識が問われる資格です。要件定義やプログラミングスキルに加えて、企業経営・情報セキュリティなどの分野も出題範囲に含まれるため、非常に幅広い領域の知識を身につけることができます。
従来は年2回のみ実施される試験でしたが、令和5年から随時実施へと変更され、全国の試験会場で自分の都合に合わせて試験を受けることが可能です。試験回数が増えたことで合格のハードルが低くなった一方、IT業界では資格手当の支給対象となるなど高い評価を受けられる資格なので、就活や給料アップのためにはコストパフォーマンスの優れた資格と言えます。
おすすめ記事:基本情報技術者就職は就活で有利?活かせる職業も解説
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティについての知識が問われる比較的新しい国家資格です。開発するアプリや社内システムを外部からのサイバー攻撃・不正アクセスから守るためのセキュリティに関する知見は、どの職種であっても重宝されます。特にITインフラの構築に携わるインフラエンジニアや、社内SEの求人では高く評価されやすい資格の一つです。
情報セキュリティマネジメント試験の難易度は、基本情報技術者試験と同等とされており、実務未経験でも合格するのは難しくありません。ITに関する基礎知識を習得し、プログラミングスキルを磨いた後には、こうした情報セキュリティについての知識を強みとしてアピールするのもおすすめです。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験とは、Web開発で用いられ、初心者向きとされるHTML/CSSやJavaScriptという言語を扱うスキルを証明できる資格です。プログラミング学習の際には、目的なく学び続けるよりもプログラミング言語ごとの資格取得をゴールに据えて勉強に取り組むことで、モチベーションを維持しやすくなるメリットがあります。
HTML5プロフェッショナル認定試験以外にも、Rubyであれば「Ruby技術者認定試験」、PHPなら「PHP技術者認定試験」、Javaなら「Oracle認定Javaプログラマ試験」などの種類があります。入社後に必要とされるプログラミング言語に合わせて、代表的な資格をリサーチしながらプログラミング学習に取り組んでみてください。
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6.まとめ
情報系出身の学生は、基礎的なIT知識が身についていると判断され、就活ではIT業界や通信業界、メーカー業界などから高く評価される傾向にあります。これまで学んできたことを活かせる企業を見極めて応募することにより、ライバルと差をつけて就活を有利に進めることができるでしょう。
情報系の就活生に人気の職種には、システムエンジニアやプログラマー、組み込みエンジニアなどの種類があります。インフラエンジニアを目指す場合にはプログラミングスキルは必須ではないなど、職種に応じて必要なスキル・知識は異なるため、事前に第一志望の企業の求人で求められるスキルについて確認した上で、スキルアップや資格取得に取り組んでみてください。
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