リモートワークと相性が良いエンジニア系職種とは?未経験から身につけておきたいスキルも解説

リモートワークと相性が良いエンジニア系職種とは?未経験から身につけておきたいスキルも解説
リモートワークがしやすい仕事に就職するため、IT業界やエンジニアを目指す方は少なくありません。エンジニアはリモートワークとの相性が良く、技術力やプログラミングスキルがあれば、出社なしで働くことも十分可能です。将来はフリーランスエンジニアとして独立しやすい業界でもあるため、自由度の高い働き方を目指す方にはおすすめの職種となっています。 しかし、エンジニアの中にもリモートワークと相性が良い職種、相性が悪い職種が存在しており、リモートワークを原則不可としている企業もあるため注意が必要です。また、リモートワークの場合は上司や同僚の目がなく、自己管理が難しくなるなどのデメリットにも気をつけなければなりません。 本記事では、リモートワークに相性が良いエンジニア職種と不向きな職種、リモートワークで働くメリット・デメリットなどについてご紹介します。
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1.エンジニアはリモートワークがしやすい職種

コロナ禍をきっかけに大きな注目を集めた「リモートワーク」は、企業のオフィスに出社するのではなく、自宅やホテル、コワーキングスペースなどを利用して場所・時間を問わず働くスタイルのことを指します。オンラインでの共同作業ができるチャットアプリや開発ツール、Web会議アプリを用いることにより、オフィスに出社しなくても業務に取り組める働き方です。

このリモートワークは、IT業界で働くエンジニアとの相性が非常に良く、リモートワークができる仕事を選ぶためにエンジニアを志望する方も珍しくありません。インターネット環境とパソコン、そしてプログラミングスキルや専門的なIT知識を身につけておけば、リモートワークで働きやすくなるのです。

ただし、IT業界で働くエンジニアが全員リモートワークができるとは限らず、企業によってもリモートワークの可否は異なります。そのためリモートワークで働くエンジニアを目指したい場合、職種研究・企業研究を十分に済ませた上で、就活に臨むことが大切です。

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2.リモートワークに向いているエンジニアの種類

まずはリモートワークに向いているエンジニアについて、以下の5つの職種をご紹介します。
 

  • ・Webエンジニア

    ・アプリケーションエンジニア

    ・プログラマー

    ・クラウドエンジニア

    ・システムエンジニア


具体的な仕事内容や働き方とともに解説しますので、職種選びの参考にしてみてください。

Webエンジニア

Webエンジニアは、WebページやWebアプリの開発を手掛けるエンジニアで、主にフロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニアの2種類に分類されます。初心者向けのプログラミング言語であるHTML/CSSを使用して開発に取り組むのがフロントエンドエンジニアであり、自分が制作したWebページのURLのアクセスすればすぐに成果物を実感できるため、エンジニア系職種の中でも人気が高い職業となっています。

Webエンジニアの開発案件は、比較的小規模なプロジェクトが多く、分業制で開発を進める現場も多いため、リモートワークとの相性が良い傾向にあります。フリーランスのWebエンジニアも目指しやすいですが、クライアント企業との打ち合わせでは出社や顧客訪問が必要になることもあるので注意しましょう。

関連記事:Webエンジニアとはどんな仕事?新卒の年収や必要スキル、向いている人を解説

アプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアは、スマホアプリをはじめとするアプリケーションの開発を手掛ける職種です。iOSエンジニア・Androidエンジニアなどと分類されることも多く、Webエンジニアと並んで就活では人気の高い職業となっています。スマホアプリ以外にも、業務系アプリケーションと呼ばれる企業向けの社内ツールを開発するケースもあります。

アプリケーションエンジニアに関しても、作業を分担して開発を進めるケースが多く、リモートワークの相性は良い職種です。将来はフリーランスとして独立もしやすいですが、スマホアプリ開発を行う場合には、テスト機を自宅などに用意する必要があることに注意しましょう。

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プログラマー

プログラマーは、仕様書をもとにプログラミング作業を行う職種全般のことを指します。Web開発ではWebプログラマー、アプリ開発ではアプリケーションプログラマーなどと呼ばれることもあります。いずれもパソコンに向かってコードを書く作業が中心となるのが特徴で、クライアント企業との打ち合わせやプロジェクトのマネジメントなどに携わるケースは少ないです。

そのためリモートワークとの相性も抜群で、パソコンとインターネット環境があれば、時間・場所を問わず働けるのが魅力です。その分だけ高いプログラミングスキルが求められ、専門性を磨く必要があるのが注意点です。

関連記事:新卒でプログラマーになるには?未経験でもなれる?就活に向けてやるべきこと

システムエンジニア

システムエンジニアは、システム開発におけるクライアント企業との打ち合わせやプロジェクトマネジメントを主に担当する職種です。ITベンチャーなどの小規模な企業では、システムエンジニアがプログラマーを兼ねるケースもあります。要件定義やシステム設計といった上流工程を担当することが多く、年収も高水準となっています。

クライアント企業や開発チームとのコミュニケーションが多く発生する立場なので、完全にリモートワークに移行するのは難しいのが実情です。企業によってはリモートワークが進められているケースもありますが、リモートワーク中心で働きたい方にはやや不向きかもしれません。

関連記事:新卒でSEになるためにしておくべき準備|仕事内容や必要な資格、求められるスキルまで解説

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアとは、AWS・GCP・Azureといったクラウドサーバーを扱い、企業のITインフラを構築・保守する職種です。インフラエンジニアの一種で、従来では企業のサーバールームなどに常駐して働く必要がありましたが、クラウド化の普及によってリモートワークができる職種になりつつあります。

ただしクラウドエンジニアの仕事内容には、企業のサーバールームなどに設置された物理的なオンプレミス環境からクラウド環境への移行作業も含まれるため、100%リモートワークで業務を遂行できるとは限りません。また、クラウドエンジニアになるためには、オンプレミス環境でのインフラ構築に関するスキルも求められるため、まずはリモートワークとの相性が悪いインフラエンジニアとしてのキャリアを積まなければなりません。

関連記事:クラウドエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要資格と新卒入社のコツを紹介

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3.リモートワークには不向きなエンジニアの種類

次に、リモートワークには不向きなエンジニアとして、以下の5種類をご紹介します。
 

  • ・組み込みエンジニア

    ・インフラエンジニア

    ・SESで働くエンジニア

    ・社内SE

    ・セールスエンジニア


リモートワーク中心で働くエンジニアを目指したい方は、これらの職種には注意しながら就活に取り組んでみてください。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、自動車や家電、IoT機器などに組み込まれるシステムを開発する職種です。AI・IoTや自動運転技術などの先端分野との関連性が高く、高い年収や将来性が期待できる職種として知られています。

組み込みエンジニアの特徴として、ハードウェア要件に合わせたソフトウェア開発が必要になるため、ハードウェアを扱う業務はリモートワークが難しいという事情があります。リモートワークでソフトウェア開発、出社日にハードウェアを扱う業務を集中的に取り組むなどの工夫で調整できるケースもあるものの、開発効率が低下してしまうことから原則出社としている企業も多いです。

関連記事:組み込みエンジニアの仕事内容とは?必要資格・スキルと新卒入社するコツ

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークといった企業のIT環境に欠かせないインフラを手掛ける職種です。OSのインストールやセッティングのほか、物理的なサーバー機器の設置・配線なども担当する職種なので、リモートワークは不可能であることに注意しましょう。

ただし、クラウド環境でのインフラ構築を行うクラウドエンジニアとして採用された場合には、リモートワークでもクラウドサービスの操作が可能なため、リモートワークがしやすくなるでしょう。

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキルと就活のポイントを紹介

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SESで働くエンジニア

SESで働くエンジニア、いわゆる客先常駐エンジニアもリモートワークは基本的に不可能です。SESは、クライアント企業に対してエンジニアとしての労働力を提供する契約なので、原則としてクライアント企業のオフィスに出社して働くことになります。労働時間がSES契約によって決められているため、残業や休日出勤は発生しにくく、ワークライフバランスを取りやすい職種です。

また、SES企業は未経験からエンジニアとして内定を取りやすい傾向にあるため、まずはSESエンジニアとして経験を積み、その後リモートワークが可能な企業へと転職して、自由度の高い働き方を手にする方も多いです。

関連記事:SESとは?新卒入社するメリットと「やめとけ」と言われる理由

社内SE

社内SEは、企業の情報システム部門の担当者として、自社のITシステムの構築・保守のほか、ヘルプデスクとして自社社員からのIT関連の問い合わせに対応する職種です。IT業界だけではなく、非IT企業に勤務するケースも多く、企業によってはリモートワークが不可となるケースが多いです。

社内システム企画を担当する社内SEの募集中には、在宅勤務が認められる企業もありますが、リモートワークを希望する場合には入社後の仕事内容や働き方を十分に確認しておきましょう。

関連記事:新卒で社内SEとして就職するのは難しい?やめとけと言われる理由や似た職種も紹介

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、自社の製品・サービスを技術的な観点から紹介・提案する職種です。営業職のサポートとしてクライアント企業を訪問することが多く、リモートワークとの相性はあまり良くありません。中にはフルリモートでの勤務が認められる企業もありますが、原則として営業職のような働き方が求められることになります。

営業職にも興味がある方に向いている職種なので、営業の仕事にも従事しつつ、エンジニアとしてリモートワークができる環境で働きたい方に適しています。

関連記事:セールスエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要スキルと就活のポイント

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4.エンジニアがリモートワークで働くメリット

エンジニアが出社ではなくリモートワークで働くメリットには、以下の3つが挙げられます。
 

  • ・高いパフォーマンスを発揮できる

    ・通勤時間を別の作業に使える

    ・人間関係に煩わされない


それぞれのメリットを詳しく解説していきます。

高いパフォーマンスを発揮できる

エンジニアがリモートワークで働くことにより、出社する場合よりも高いパフォーマンスを発揮しやすいことが挙げられます。同僚から話しかけられたり、急な電話対応が発生したりすることが少なくなるため、一つの業務に集中しやすい環境で働けるからです。自分が働きやすい作業環境をカスタマイズして構築できることも、高いパフォーマンスにつながります。

リモートワークによって生産性が向上すれば、社内からの評価も高まり、昇進・昇給のチャンスも増加します。それがモチベーションとなって、さらに大きな成果を達成できるエンジニアも少なくありません。

通勤時間を別の作業に使える

エンジニアがリモートワークするメリットとして、通勤時間を削減できることも挙げられます。たとえば往復1時間の通勤時間が毎日発生する方の場合、リモートワークに切り替えることで、1日のうち1時間をスキルアップや業務時間として使えるようになります。

浮いた通勤時間でスキルアップに取り組み、専門性を追求してキャリアアップを目指すことも可能です。普段の仕事を1時間前倒しして終わらせることにより、プライベートの時間を充実させることもできるでしょう。どうしても生産性が低下してしまいがちな通勤時間を、より効果的に使えることはリモートワークの大きな魅力です。

人間関係に煩わされない

エンジニアがリモートワークで働くことは、人間関係に煩わされずに済むということでもあります。上司や同僚との対面でのコミュニケーションに苦手意識がある方や、就業後の飲み会が苦手な方の場合、リモートワークの方が働きやすいと感じることは多くなるでしょう。

リモートワークの場合にも、チャット・メールやWeb会議を通じてコミュニケーションを取る機会はあるものの、対面でのコミュニケーションよりも気楽であると考えるエンジニアは少なくありません。エンジニアとしての業務に集中し、人間関係に煩わされない働き方を手にしたい方にもおすすめです。

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5.エンジニアがリモートワークで働くデメリット

一方で、エンジニアがリモートワークで働く際には、次のようなデメリットにも注意しなければなりません。
 

  • ・自己管理が困難

    ・仕事とプライベートの区別が難しい

    ・実力主義の評価に偏りやすい


それぞれ詳しく解説しますので、十分に理解した上でリモートワークを選択しましょう。

自己管理が困難

エンジニアがリモートワークで働く時のデメリットとして、自己管理が困難になることが挙げられます。上司や同僚の目がなくなるため、仕事のスケジュールや時間の使い方などはすべて自分で管理しなければならなくなります。仕事を怠けたり先送りにしたりしても、周囲から叱られるケースも少なくなるため、やる気が低下してしまう方も多いです。

その結果、社内での評価が落ちてしまったり、リモートワークは不向きと判断されて出社を求められるようになったりすることも考えられます。さまざまな誘惑の多い自宅にて、集中して作業ができるタイプなのかどうかを慎重に見極めてから、リモートワークを選ぶことが大切です。

仕事とプライベートの区別が難しい

リモートワークで働くエンジニアは、仕事とプライベートの区別が難しくなることにも注意が必要です。在宅勤務で働く際には、普段はプライベートな時間を過ごす空間で仕事に取り組むことになるため、気持ちの切り替えが難しくなる方も多いです。勤務時間中に家族から話しかけられて作業が中断されることもあれば、就寝の直前まで仕事に取り組んで生活リズムが崩れてしまうこともあります。

人によっては自宅では集中できず、カフェやホテル、コワーキングスペースなどを使った方が集中できることも多いので、在宅勤務にこだわることなく、仕事とプライベートを物理的に区別しながら働けるように工夫するのが大切です。

実力主義の評価に偏りやすい

エンジニアがリモートワークで働く場合、職場での立ち居振る舞いなどの人物面が人事評価に反映されにくくなり、仕事での成果物や業績といった実力主義の評価に偏りやすくなることにも注意しましょう。たとえばエンジニアとしての技術力にはあまり自信がないが、持ち前のコミュニケーション力でチームをまとめることができるのが強みだった方は、リモートワークに切り替わったことで評価が大きく低下する危険性があります。

エンジニアとしての技術力に自信があり、実力主義の環境であっても評価を高められる方であれば、大きなデメリットには感じられないかもしれません。

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6.リモートワーク可能なエンジニアになるための必要スキル

最後に、リモートワーク可能なエンジニアになるために、どのようなスキルを身につけるべきなのかを解説します。
 

  • ・プログラミングスキル

    ・個人開発の実績

    ・コミュニケーションスキル


就活を見据え、どのようにスキルアップに取り組んだら良いのかを決める参考にしてみてください。

プログラミングスキル

エンジニアとしてリモートワークするためには、高いプログラミングスキルは欠かせません。パソコンとインターネット環境だけでシステム開発の仕事に取り組むためには、なるべく人に相談することなく、自立してプログラミング作業ができることが条件となります。一人前としてのプログラミングスキルが身についていないと判断されれば、出社して研修やOJTを受けるように求められることが多くなるでしょう。

企業の選考を受ける前に、独学やスクールでプログラミング言語について学習しておき、プログラミングスキルを伸ばして入社後もスムーズにリモートワークへ移行できるように努力しておくことが大切です。

個人開発の実績

エンジニアがリモートワークに移行するためには、個人開発の実績があると望ましいです。誰かに依頼されることなく自主的にシステム開発を企画・構築してきた経験を持つ方は、リモートワークでも高いパフォーマンスで働いてくれると判断されるからです。エンジニアへの適性が高く、志望動機が高いと判断されやすくなるメリットもあります。

たとえば、Webページの実装や簡単なスマホアプリの開発など、小さな開発実績でも構いませんので、孤独なリモートワークであっても自主的にプロジェクトを進められるエンジニアであることをアピールしてみましょう。

コミュニケーションスキル

エンジニアがリモートワークで働く際には、対面以外でのコミュニケーションスキルも重視されます。チャットやメールを使ったテキストでのコミュニケーションが円滑に取れるエンジニアは、リモートワークで対面でのコミュニケーションができなくなっても、安心してやり取りができる相手と判断されるからです。

テキストでのコミュニケーションでは言いたいことが伝わらず、意思伝達にコストがかかってしまう場合、リモートワークとの相性が悪いエンジニアと判断されかねません。相手の顔が見えないコミュニケーションであっても、うまく意思疎通を図るスキルは、リモートワークを進める上では必須なのです。

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7.まとめ

エンジニアはリモートワークとの相性が良い職種であり、Webエンジニアやアプリケーションエンジニア、プログラマーといった職種は、スキルが身につけばリモートワークへの移行は容易です。一方で組み込みエンジニアやインフラエンジニア、SESで働くエンジニアの場合には、リモートワークは不可能とされる職場が多いことに注意しましょう。

また、リモートワークには高いパフォーマンスを発揮できることや通勤時間を有効活用できるメリットがある一方で、自己管理が困難になり、仕事とプライベートの区別が難しくなるというデメリットもあります。これらのメリット・デメリットを踏まえた上で、リモートワークが可能なエンジニアを目指してみましょう。

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