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- 1.ITエンジニアに求められる基礎的なスキル
- 2.ITエンジニアの職種ごとに必要とされるスキル
- 3.未経験・新卒からITエンジニアになるためのおすすめ資格
- 4.未経験・新卒からITエンジニアのスキルを身につける方法
- 5.まとめ
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1.ITエンジニアに求められる基礎的なスキル
最初に、ITエンジニアに求められる基礎的なスキルとして、次の5つをご紹介します。
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・IT技術への基礎知識
・コミュニケーションスキル
・IT業界の最新情報にキャッチアップするスキル
・英語スキル
・論理的思考力
これらのスキルは、どの企業・職種に就くとしてもITエンジニアになるためには欠かせないものであり、就活でアピールできると選考を有利に進められます。いずれも未経験から身につけられるスキルなので、就活対策で何を学ぶかを決める時の参考にしてみてください。
IT技術への基礎知識
ITエンジニアとして働く際には、基本的なスキルとしてIT技術の基礎知識が求められます。ITとは何かというテーマに始まり、ソフトウェア・ハードウェアの知識、サーバーやネットワークといったインフラの知識、近年のトレンドであるAI・IoT・DXといった用語への理解なども含まれます。
プログラミングスキルに関してもマスターしておくのが望ましいですが、新卒採用ではプログラミング未経験から入社できることも珍しくありません。事前にプログラミング言語を学んでおきたいのであれば、Web系ならHTML/CSSやJavaScript、スマホアプリ開発ならSwift・Kotlinなど、入社後の業務で使用するものを学習しておくと良いでしょう。後述する「ITパスポート試験」の取得を通じて、基礎知識を身につけるのもおすすめです。
コミュニケーションスキル
ITエンジニアは黙々とパソコンに向かって作業するイメージを持たれがちですが、実際にはクライアント企業との打ち合わせや開発チームとのやりとりなど、コミュニケーションを取る機会が豊富な職種でもあります。未経験・新卒で募集されることが多いシステムエンジニア(SE)の仕事内容にも、クライアント企業とのコミュニケーションや、プロジェクト全体のマネジメントが含まれることが多いです。
ただし、ITエンジニアに求められるコミュニケーションスキルは、その場を盛り上げる話し上手なスキルというよりは、相手の顔色をうかがいながらお客様が本当に求めるニーズを理解したり、技術的に微妙なニュアンスを言語化して非エンジニアにうまく伝えたりするスキルを指します。そのためお喋り上手になろうとする必要はなく、相手の立場になって思考できる人が企業の選考でも評価されやすいのです。
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IT業界の最新情報にキャッチアップするスキル
ITエンジニアになるための資質として、業界の最新情報にキャッチアップするスキルが求められます。ITニュースメディアや技術ブログなどをチェックして、IT業界のトレンドや注目されている技術について情報収集する姿勢が高く評価されるのです。企業の選考では、面接の際に「最近注目しているIT技術はありますか?」など、時事テーマの一環として質問されることも多いです。
変化の激しいIT業界で活躍するためには、常に最新情報を集めるアンテナを張る必要があります。誰に指示されることもなく、自発的にIT業界のトレンドを追いかけられる方であれば、自然と企業からの評価が高まるでしょう。ライバルとも大きく差をつけて、選考を有利に進めることができます。
英語スキル
ITエンジニアが携わる業務では、英語スキルが必要とされるシーンも多いです。プログラミング言語は原則として英語で作られているので、単語やエラーメッセージなどは英語で書かれたものを理解する必要がありますし、IT業界の最新情報は主に英語圏で報道されることが多いので、一次情報をチェックするなら英語のリーディングスキルが欠かせません。
また、近年ではオフショア開発と呼ばれる、人件費の安い海外企業へプロジェクトを委託するケースも増えており、その際には英語でのコミュニケーションが求められることが多いです。外資系企業へ入社して高年収を得るためにも欠かせないスキルなので、プログラミングの学習と並行しながら英語スキルを高める意識を持つことが重要です。
関連記事:システムエンジニアに必要な英語力とは?就活を有利に進める5つのメリットを解説
論理的思考力
ITエンジニアは論理的にプログラムを作成したり、不具合が起こった時に的確に原因を特定して解決策を考えたりするために、論理的思考力が重視される職種です。論理的に成立していないコードを書いてしまえば、作ったプログラムが正しく動かず、仕事の効率が落ちてしまう原因になります。
また、ITエンジニアは非エンジニアであるクライアント企業などとやりとりする機会が多く、専門的な用語や概念をわかりやすく、論理的に説明する力も求められます。企業の選考では、面接の際に論理的な受け答えができると、ITエンジニアに適性が高い人物と評価されるでしょう。
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2.ITエンジニアの職種ごとに必要とされるスキル
続いて、ITエンジニアの職種ごとに必要とされるスキルについて、以下の5職種でそれぞれご紹介します。
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・システムエンジニア
・プログラマー
・Webエンジニア
・アプリケーションエンジニア
・インフラエンジニア
志望職種に応じて、どのようなスキルを身につけるかを決める参考にしてみてください。
システムエンジニア
システムエンジニア(SE)は、クライアント企業の依頼に応じて最適なシステムを設計・提案し、時には開発の現場でコードを書く作業も担当する職種です。クライアント企業に対してどのようなシステムを求めるのかをヒアリングした上で、設計書に落とし込み、開発チームにプログラミングを依頼します。ベンチャー企業やスタートアップ企業では、システムエンジニアがプログラマーを兼ねているケースも珍しくありません。
IT企業によってシステムエンジニアの立ち位置は異なるため必要なスキルは案件によって変わるものの、クライアント企業の要望を的確に汲み取るためのコミュニケーションスキルが重視されます。技術的な提案を行うために、プログラミングスキルや開発経験も重視されるので、プログラミング言語を学んでおくのも有効です。携わるプロジェクトによって扱う言語は異なるので、事前に企業研究を済ませておきましょう。
関連記事:SEとは?システムエンジニアの仕事内容・年収と就活のコツを解説
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書をもとに、開発の現場でコードを書くのが主な仕事です。システムエンジニアとは異なり、クライアント企業との打ち合わせに同席するケースは少なく、プログラミングスキルの専門性が重視されます。未経験・新卒から募集しているIT企業も多いですが、プログラミング言語を習得しておくと強力なアピール材料となるでしょう。
システムエンジニアと同様に、必要とされる言語はIT企業や案件によって異なります。Web系ではJavaScriptやRuby、機械学習に携わるならPython、組み込み系ではC言語などを用いることが多いので、入社後に携わる開発業務に合わせて学習するスキルを見極めましょう。
関連記事:新卒でプログラマーになるには?未経験でもなれる?就活に向けてやるべきこと
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Webエンジニア
Webエンジニアは、WebサイトやWebサービスを開発する職種で、ユーザーから見える部分を構築するフロントエンドエンジニア、ユーザーから見えない部分を担当するバックエンドエンジニアの2つに分かれます。Webエンジニアとして未経験から入社しやすいのはフロントエンドエンジニアですが、収入が低く他の人材に代替されやすい職種なので、バックエンドエンジニアとしてのスキルを身につけてキャリアアップすることが重要です。
フロントエンドエンジニアになるためにはHTML/CSSなどのマークアップ言語が必要とされ、バックエンドエンジニアにはPython、Javaなどの言語のほか、サーバーやデータベースに関する知識も要求されます。フロントエンド・バックエンドのどちらも一人で担当できるようになると、フルスタックエンジニアとしてより好待遇で企業に迎えられます。
関連記事:Webエンジニアとはどんな仕事?新卒の年収や必要スキル、向いている人を解説
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアとは、スマホアプリやWebアプリ、業務用アプリなどの開発を担当する職種です。開発するアプリに応じたプログラミング言語のほか、UI/UXの設計スキル、アプリを動作させるOSやハードウェアについての知識も欠かせません。Webアプリの開発にはJava、Rubyなどの言語が求められるほか、スマホアプリ開発ではSwift・Kotlinといった言語が必要となります。
SaaS(Software as a Service)の普及や、スマートフォン・クラウドサービスといった環境が整ったことで、アプリ開発の需要は上昇し続けています。複数のプラットフォームでのアプリ開発を担当できるスキルを持った人材は、どの企業からも高く評価されるでしょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITサービスの開発・提供に欠かせないITインフラに携わる職種で、サーバーエンジニア・ネットワークエンジニア・クラウドエンジニアなどの種類があります。企業のサーバールームなどに常駐して働くケースのほか、クラウド上でITインフラを構築するケースも増えており、将来性が高い職種となっています。
求められるスキルとしては、サーバーやOS、ネットワークについての基礎知識や、サーバー機器・ネットワーク機器を扱うスキルなどが挙げられます。クラウドサービスについての知識を学んでクラウドエンジニアを目指したり、AI開発にも携わるデータベースエンジニアになったりすることもできるので、豊富なキャリアパスから進みたい道を選択できる職種です。
関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキルと就活のポイントを紹介
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3.未経験・新卒からITエンジニアになるためのおすすめ資格
未経験・新卒からITエンジニアになるためのスキルを身につけるのであれば、独学やプログラミングスクールに通う以外にも、IT系資格を取得するという方法が挙げられます。資格対策の教材を活用することで体系化された知識を効率的に学べるほか、試験に合格すれば保有資格として採用担当者へアピールできるからです。
ここでは今からITエンジニアを目指す方向けに、スキル・知識を身につけながら学習できる以下の資格についてご紹介します。
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・ITパスポート試験
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・HTML5 プロフェッショナル認定試験
・Ruby技術者認定試験
一つひとつ順番に解説しましょう。
関連記事:新卒エンジニアに未経験でなるには?エンジニア就職に向いている人はこんな人
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITを利用するすべての社会人が備えておきたい基礎知識を問う国家資格です。ITエンジニアとしての基礎的な知識のほか、AIやクラウドといった先端技術、ITを活用した経営戦略なども出題範囲に含まれているので、エンジニアとしての基礎スキルを幅広く身につけることができます。
ITパスポート試験は、CBT方式により全国の試験会場で随時受験が可能なほか、合格率は50%前後を推移しており、比較的合格のハードルが低い資格でもあります。そのため選考においてライバルと大きく差別化するのは難しいですが、ITエンジニアへの適性を判断するためにも一度学習してみることをおすすめします。
関連記事:ITパスポートは就活に有利?組み合わせてアピールできる関連資格4選
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITパスポート試験の上位資格とされる国家資格で、ITエンジニアの登竜門に位置付けられています。よりITエンジニアとして実践的な知識を身につけることが可能で、資格手当の支給対象としているIT企業も多いです。合格率は40%〜50%ほどを推移しており、ITエンジニア未経験の方や独学している方であっても合格するのは難しくありません。
ただし、出題範囲にはプログラミングやアルゴリズム、セキュリティといった専門分野のほか、マネジメントや経営戦略の立案といった分野も含まれます。社会人経験がない方にはやや難しく感じられる知識も多いので、入念な試験対策が必要です。
関連記事:基本情報技術者就職は就活で有利?活かせる職業も解説
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応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITエンジニアとしての高度な専門性を問う国家資格で、現役のITエンジニアでも合格は容易ではないほどの難易度に設定されています。現場で働くITエンジニアよりも、チームをまとめる管理者向けの資格となっており、合格率は20%前後と低水準を推移しています。
そのため未経験・新卒から取得するハードルは非常に高くなるものの、入社前に取得できれば大きな強みとなるでしょう。選考では応用情報技術者試験の勉強中であることをアピールしつつ、入社から2年〜3年と長期を見据えて合格を目指す作戦を立てるのも有効です。
関連記事:応用情報技術者試験は就職に有利になる?取得のメリットや難易度について
HTML5 プロフェッショナル認定試験
HTML5 プロフェッショナル認定試験は、主にフロントエンドに携わるWebエンジニア向けの資格で、HTML/CSS、JavaScriptなどのスキルが問われます。レベル1、レベル2の難易度が設けられており、ITエンジニア未経験から段階的に取得していくことが可能です。
HTML5 プロフェッショナル認定試験で問われる知識は、Webエンジニア以外にも、Webデザイナー、Webディレクター、スマホアプリエンジニアなど、さまざまな職種でも活かすことが可能です。そのためIT業界を目指すと決めた段階で、早めに受験しておくのもおすすめです。
Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、Web開発で人気のプログラミング言語「Ruby」のスキルを問う資格です。Silver、Goldの2つの難易度が用意されており、就活でアピールするならSilverの資格でも十分有利に働きます。Rubyのプログラミング言語を独学する際に、受験を一つのマイルストーンに設定するのも良いでしょう。
Rubyはバックエンド開発に携わるWebエンジニアに求められる言語であり、Webエンジニアとしてステップアップするために役立つスキルでもあります。日本で開発された言語ということもあり、未経験者・初心者でも学習しやすいので、最初のプログラミング言語として選ぶのもおすすめです。
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4.未経験・新卒からITエンジニアのスキルを身につける方法
ここまで解説してきたスキルや資格について、就活と並行しながら身につけるためには、限られた時間で効果的に学習する工夫が求められます。どれだけ高いスキルを身につけたとしても、エントリーシートや面接対策のための時間がなくなってしまうと、内定を獲得できるチャンスも減ってしまうからです。
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・手を動かしながらプログラミングを実践する
・資格を通じて基礎知識を身につける
・アルバイト・インターンを通じて実務を経験する
ここでは未経験・新卒からITエンジニアのスキルを効率的に学ぶ方法として、上記の3つについてそれぞれご紹介します。
手を動かしながらプログラミングを実践する
ほとんどのエンジニア系職種で必要となるプログラミングスキルは、動画や書籍を通じたインプット学習よりも、実際に手を動かしてコードを書きながら学ぶアウトプット学習の方が効果的です。自分の手でプログラムを書きながら言語を学ぶことで、コードを書くルールや構文などが身につきやすくなるからです。
動画や書籍などの教材だけで学習していると、実際にパソコンの前でコードを書かなければならなくなった時に、何から始めれば良いのかわからなくなってしまうケースも多いです。簡単なサービスやアプリを個人開発した経験は、就活でも強力なアピール材料となるので、積極的にアウトプット学習に取り組みましょう。
資格を通じて基礎知識を身につける
ITエンジニアに必要なスキルを学ぶ時には、関連する資格の取得も兼ねて勉強するのがおすすめです。資格の対策本は、エンジニアに必要な知識を体系的にまとめており、独学で学ぶよりも効率的に知識を吸収しやすいからです。資格試験の出題範囲をカバーすることで、選考でアピールできる資格に合格できるチャンスもあります。
また、事前に試験日を決めて受験を申し込んでおくことにより、期限を決めて高い集中力を維持しながら学習に取り組めるメリットもあるので、興味のある職種で必要なスキルとともに、業務で役立つ資格も確認しておくと良いでしょう。
アルバイト・インターンを通じて実務を経験する
ITエンジニアとして実践的なスキルを身につけるためには、アルバイト・インターンを通じて実務を経験するのが最も確実です。エンジニアの実際の仕事に触れることで、どのようなスキルが求められるのかを肌で感じることができるので、スキルを学ぶモチベーションも高まる効果があります。
また、業務に携わりながら自然とプログラミングの知識などをアウトプットすることになるため、記憶が定着しやすくなり、スキルアップに直結するメリットもあります。第一志望のIT企業がすでに決まっている場合、実務に触れる長期インターンシップは企業研究にも役立つので、積極的に応募してみると良いでしょう。
関連記事:おすすめエンジニアインターンシップ15選|選び方がわからなくてもこれを見れば大丈夫!
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5.まとめ
ITエンジニアに求められる基礎的なスキルには、IT技術の基礎知識やコミュニケーションスキル、英語スキルなどが挙げられます。システムエンジニアやプログラマー、Webエンジニアなどの職種によっても必要とされるスキルは異なるため、希望職種に合わせて学ぶスキルを見極めるのが効果的です。
また、ITパスポート試験や基本情報技術者試験などの資格を通じて必要な知識を身につけると、効率的に学習を進めつつ、選考でアピールできる資格取得にもつながるので、積極的に活用してみましょう。実務を経験できるアルバイト・インターンに参加するのも有効なので、ぜひ実践してみてください。
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