組み込みエンジニアにおすすめな資格7選!未経験から効率的に取得する勉強法も

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1.組み込みエンジニアにおすすめな資格7選
未経験から組み込みエンジニアに挑戦してスキルアップを目指す場合には、次のような資格を取得することをおすすめします。
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・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
・ETEC(組込み技術者試験制度)
・JSTQB認定テスト技術者資格
・OMG認定技術者資格試験
・LPIC/LinuC
それぞれの資格について、難易度や出題範囲について詳しくご紹介しましょう。
関連記事:組み込みエンジニアの仕事内容とは?必要資格・スキルと新卒入社するコツ
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IT業界で働くエンジニアの登竜門に位置付けられる資格で、組み込みエンジニアに必要な知識を含めた基礎的なIT知識全般が出題範囲となっています。ストラテジ系・マネジメント系も出題範囲に含まれるので、将来は上位職種へのステップアップを目指す方にも適しています。
非常に知名度が高い国家資格であり、合格率は約50%と高めとなっているため、IT業界を目指すと決めたタイミングで学習し始めると良いでしょう。試験はCBT方式により全国の試験会場で行われるので、就活と並行して受験しやすいのもメリットです。
関連記事:基本情報技術者就職は就活で有利?活かせる職業も解説
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位版の資格であり、エンジニアに求められる専門的な知識を問う資格です。組み込みシステムをはじめとして、ネットワークやデータベースの設計・開発に関する知識も出題範囲に含まれており、現役のエンジニアでも合格は容易ではない難易度となっています。
応用情報技術者試験の場合、筆記試験に合格する必要があるほか、受験日程は春・秋の年2回に限られています。合格率も20%台とされているため、長期的な学習スケジュールを立てた上で受験することをおすすめします。
関連記事:応用情報技術者試験は就職に有利になる?取得のメリットや難易度について
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、組み込みシステムの開発に特化した知識を問う国家資格であり、組み込みエンジニアとしてのスキルを証明する試験です。基本/応用情報技術者試験と同様の国家資格であり、組み込みエンジニアとしての専門性を磨くためには取得するのが望ましいです。
ただし合格率が15%〜20%前後と低めに推移しており、年1回の筆記試験に合格する必要があることから、一発合格のハードルは非常に高いことにご注意ください。IoTに強い組み込みエンジニアを目指したい方は、長い視点を持って学習に取り組んでみると良いでしょう。
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ETEC(組込み技術者試験制度)
ETEC(組込み技術者試験制度)は、一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)が実施する初心者向けの資格です。クラス2・クラス1の2つの難易度が設けられており、800点満点のスコアを元にグレードA・B・Cの3段階で評価されます。合否判定はなく、各分野の理解度を客観的に評価される資格です。いわゆるTOEICのような試験とイメージすると良いでしょう。
初心者向けには、クラス2を受験することが推奨されます。クラス2で500点以上のスコアを取得できると、クラス1の受験資格を得られます。プロセッサや基本ソフトウェアの基礎知識から、設計・テスト、品質マネジメントまで組み込みエンジニアに必要とされるスキルを一通りマスターできるのが特徴なので、未経験から取得するのに最適な資格となっています。
JSTQB認定テスト技術者資格
JSTQB認定テスト技術者資格では、組み込みエンジニアに必要なスキルの中でも、開発後のテスト関連の知識が問われるのが特徴です。テスト技法・テスト評価などのスキルを証明するのに役立つ資格であり、「Foundation Level」「Advanced Level」の2つの難易度に分類されています。組み込みエンジニア未経験の方は、まずはFoundation Levelから受験すると良いでしょう。
CBT方式によって随時受験可能なので、都合の良いタイミングで試験を受けられるのも特徴です。安定したテスト品質を保証できるスキルは、組み込みエンジニアにとっては大きな強みとなるため、積極的に合格を目指してみてください。
OMG認定技術者資格試験
OMG認定技術者資格試験は、世界130カ国で実施されている世界標準の認定試験であり、組み込みエンジニアのスキルをグローバルに証明できる資格となっています。ファンダメンタル・インターメディエイト・アドバンストの3つの難易度に分かれており、組み込みエンジニア未経験の方向けには、ファンダメンタルからスタートすることをおすすめします。
BPM言語、SysML言語、UML言語のそれぞれの扱いが出題範囲となった3つのコースが用意されているので、志望企業の業務内容を踏まえて、入社後に活かせるコースを選んで受験すると良いでしょう。
LPIC/LinuC
LPIC/LinuCは、いずれもLinuxOSの技術者としての認定を受けられる試験で、LPICは世界標準の資格、LinuCは日本国内の市場向けの資格という違いがあります。いずれもLinuxについての理解度が問われるものとなっており、海外でも活躍したいか、国内での知名度を優先するかによって選択すると良いでしょう。
LinuCの場合は全部で4つの難易度に分かれており、入門者であればLinuCレベル1からスタートするのがおすすめです。公式サイトでは、セミナー動画をはじめとする豊富な学習コンテンツが充実しているので、積極的に活用してみると良いでしょう。
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2.組み込みエンジニアとは?
組み込みエンジニアにとって必要な資格を考えるためには、組み込みエンジニアがどのような仕事内容に携わるのかを理解しておく必要があります。ここでは組み込みエンジニアの仕事内容と将来性、「組み込みエンジニアはやめとけ」と言われる理由についても解説します。
組み込みエンジニアの仕事内容
組み込みエンジニアとは、自動車や家電、IoT機器などに搭載されるソフトウェアを開発する職種のことを指します。物理的な機械・機器を電子制御して、ユーザーにとって使いやすい製品を開発する役割を果たします。
組み込みエンジニアの活躍の場は、通信機器やOA機器、医療機器など多岐にわたりますが、近年ではAIやIoTの発達により、さらに需要が増している職種でもあります。さらに近い将来には、自動車の自動運転技術が普及すると見込まれており、この自動運転技術の開発に携わるのも組み込みエンジニアです。
新卒・未経験から入社後は、まずはテスト工程やプログラミング工程などの下流工程から担当することになりますが、スキルを身につけることで製品企画・システム設計といった上流工程にも携わることが可能です。ただしWebエンジニアやアプリエンジニアとは異なり、システムを搭載するハードウェアについても深い知識が求められる職種であり、ソフト・ハードの両面から開発できる組み込みエンジニアが高く評価されます。
組み込みエンジニアの将来性
組み込みエンジニアの将来性は非常に明るく、今後もAIやIoTが普及し、自動運転技術が進化することにより、さらに活躍のフィールドが広がることが見込まれています。いずれもIT業界における先端技術でもあるので、組み込みエンジニアの年収も上昇傾向にあります。
AIや自動運転技術の本場であるアメリカの現地企業、もしくは外資系企業に入社することができれば、年収1,000万円以上のポストも狙うことができます。そのため就活では高い人気を誇る職種の一つですが、ソフトウェア開発に必要なプログラミング言語に加えて、システムを搭載するハードウェアについての理解も求められるなど、学ぶべき範囲の広さがハードルとなっていることに注意すると良いでしょう。
組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由
将来性が高く人気の組み込みエンジニアですが、クライアントワークに従事するため納期のプレッシャーや残業・休日出勤が発生しやすいことや、学習すべき範囲が広いことを理由に、「やめとけ」と言われることが多いのも現実です。ハードウェアを扱う業務も多いことから、リモートワークや在宅勤務とやや相性が悪く、定期的な出社が必要な働き方であることもデメリットとされています。
いずれもIT業界でエンジニアとして活躍するためには避けては通れない道でもあるので、組み込みエンジニア自体に将来性がなくブラックな仕事であるというよりも、向き不向きが激しい職種であると言えます。
そのため組み込みエンジニアを目指そうと考える時には、組み込みエンジニアの仕事内容や求められる役割、入社後の働き方についてしっかりと理解した上で、自分に適性があるのかどうかを判断してから企業の選考に臨むことをおすすめします。
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3.組み込みエンジニアになるために資格を取るメリット
次に、組み込みエンジニアを目指すにあたって資格を取得しておくことのメリットについてもご紹介しましょう。
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・選考での高評価につながる
・組み込みエンジニアへの志望意欲が伝わる
・資格手当で年収がアップする
これらの3つを順番に解説するので、資格取得に向けたモチベーションアップに役立ててみてください。
選考での高評価につながる
組み込みエンジニアにとって必要な資格を取得することで、選考での高評価につながるメリットがあります。保有資格をアピールできれば即戦力人材であると評価され、ライバルに差をつけて内定を獲得できるチャンスが得られます。資格取得の学習を通じて、組み込みエンジニアとしての基礎的な知識・スキルを身につけられるので、入社後の研修もスムーズに受けられるでしょう。
ただし、新卒採用においては即戦力採用というよりも、学生の性格・価値観が自社にマッチするかどうかを重視するポテンシャル採用を実施する企業も多いので、人物面のアピールも欠かさないようにしてください。
組み込みエンジニアへの志望意欲が伝わる
組み込みエンジニアに必要な資格を取ることで、入社前から資格取得のための勉強に取り組む姿勢が、志望意欲の高い学生としての評価にもつながります。そのため選考の時点で高難度の資格を取得しておく必要はなく、初学者向けの資格であっても採用担当者には好印象に映ります。ゆくゆくは難易度の高い資格にステップアップすることで、将来の転職活動にも役立つでしょう。
組み込みエンジニアとしての熱意・やる気を採用担当者に伝えるためにも、組み込みエンジニアを目指すと決めた段階から早めに資格取得を目指すことをおすすめします。
資格手当で年収がアップする
組み込みエンジニアが資格を取得することにより、資格手当が支給されて年収アップに直結するというメリットもあります。仮に月1万円の資格手当が支給された場合、年収12万円アップとなる計算なので、コストパフォーマンスに優れたスキルアップと言えるでしょう。資格取得によって業務の幅が広がり、社内での評価が高まれば、昇給・昇格のチャンスにもなります。
将来の転職活動においても、より好待遇の企業へ就職しやすくなるメリットがあるので、高収入を目指したい方ほど資格取得に取り組むことをおすすめします。
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4.組み込みエンジニア向け資格を効率的に取得する勉強法
最後に、組み込みエンジニア向けの資格を、未経験から効率的に取得するための勉強法についても解説していきます。
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・手を動かしながらアウトプットする
・インターンシップで実務を経験しておく
・プログラミングスクールを活用する
これらのポイントも踏まえながら、最短の勉強時間で資格の一発合格を目指してみましょう。
手を動かしながらアウトプットする
組み込みエンジニア向けの資格に限らず、IT系資格を取得する際には、必ず手を動かしながらアウトプットすることが重要です。プログラミング言語についての知識を問う資格なら、実際にそのプログラミング言語を書いてプログラムを作成するのがコツです。そうすることで、インプット学習だけではピンとこない知識を深く理解することに役立ち、長期記憶への定着を促すこともできます。
組み込みエンジニア向けの資格を取得できたとしても、インプット学習だけで実務には活かせないようでは、資格を取った意味が薄れてしまいます。身につけた知識を実務にも活かして入社後に高く評価を受けるためにも、積極的にアウトプット学習に取り組むようにしましょう。
インターンシップで実務を経験しておく
組み込みエンジニア向けの資格を最短の勉強時間で合格するためには、インターンシップやアルバイトを通じて、組み込みエンジニアの実務を経験しておくのもおすすめです。組み込みエンジニアになった後、どのような仕事内容を担当するのか、そのためにどのような知識が必要なのかを把握しておくことで、資格取得に向かうモチベーションアップに直結するからです。
一方で、組み込みエンジニアがどのような仕事を担当するのか、どのような役割が求められるのかがよくわからない状態では、組み込みエンジニア向けの資格を勉強しようとしてもモチベーションが続かなくなる可能性が高いです。学習している資格が将来どのように役に立つのかを明確にイメージしておくためにも、インターンシップなどを通じて組み込みエンジニアの実務に触れておくようにしましょう。
関連記事:エンジニアインターンは未経験でも参加できる?未経験参加可能な求人の応募方法
プログラミングスクールを活用する
組み込みエンジニア向けの資格を独学するのが難しい場合には、プログラミングスクールを活用するのも効果的です。近年では資格のために役立つオンラインの学習コンテンツが充実しており、公式サイトや動画サイト、エンジニアの技術ブログなどを通じてコストをかけずに学習できる環境が整っています。しかし未経験から組み込みエンジニア向けの資格を取る場合、理解できない部分やわからない部分も多々出てくるでしょう。
そんな時にプログラミングスクールの講師に相談してみるなど、気軽に相談できる相手がいることは学習の大きな助けになります。学習教材の豊富さだけではなく、現役のエンジニアが講師を担当しているなど、レベルの高い相手に質問できる環境かどうかを重視して、プログラミングスクールを選ぶと良いでしょう。オンライン受講に対応し、チャットやWeb会議システムを使って自宅から質問しやすいスクールに通うのもおすすめです。
関連記事:プログラミングスクールの選び方!失敗しないための注意点とは
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5.まとめ
本記事では、組み込みエンジニア向けのおすすめ資格として、下記の7つをご紹介してきました。
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・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
・ETEC(組込み技術者試験制度)
・JSTQB認定テスト技術者資格
・OMG認定技術者資格試験
・LPIC/LinuC
これらの資格を取得しておくことにより、選考において企業から好評価を得るチャンスにつながることに加え、志望意欲の高さが伝わりライバルと大きく差をつけることも可能です。資格手当の支給対象であれば、年収アップに直結するのもメリットの一つです。
ただし資格取得を通じて知識だけを身につけて実務に活かせなければ意味が薄れてしまうので、学習の際にはなるべく自分の手を動かし、アウトプットしながら学習することをおすすめします。インターンシップやアルバイトを通じて、一度組み込みエンジニアの実務に触れておくことで、モチベーション維持に役立つことも多いので、ぜひ実践してみてください。
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