就活の軸をしっかり定めてから本格的な就職活動を始めよう「就活の軸」を聞かれたらどう答える?軸の見つけ方・答え方・軸の一覧を紹介

最終更新日:2021年8月23日

就活を進めるにあたっては「就活の軸」を決めておくことが重要といわれています。しかし、就活の軸という言葉を聞いても、なかなかイメージがわかない就活生もいるのではないでしょうか。
また、就活の軸を見つけるにはどうすれば良いのか、と疑問に思ったり、就活の軸を見つけるためにみんなの就活の軸を参考にしたい、と考えたりすることもあるでしょう。
この記事では、就活の軸について説明するほか、就活の軸の見つけ方や決め方についても説明します。就活の軸の例についても紹介しているので、就活の軸がなかなか決まらない場合には参考にしてみてください。

1. 就活の軸とは?

就活の軸とは、簡単に説明すると「就活を行うときに基準となる考え方」です。もともと、軸とは丸いものの中心にある棒のことであるため、軸は「ブレることがないもの」という意味合いで使われることがあります。
つまり、就活の軸とは「就活を行うときにブレることのない考え方」であり、言い換えるなら「就活を行うときに、これだけは譲れない」という考え方となります。

2. 就活の軸の種類

就活の軸は、大きく分けると「本音の軸」と「就活の軸」に分けられます。これらの軸は、以下の一覧に記載したとおり、細かく分類することができます。


【本音の軸】
・自分で決められる基準
・外部環境をベースとした基準

【就活の軸】
・企業選びの軸
・選考対策の軸
・就活終了の軸

それぞれの軸について、以下で説明します。

本音の軸

本音の軸とは、就活を行ううえで譲れない考え方のうち、自分の本心が色濃く表れているものです。本音の軸は「自分で決められる基準」と「外部環境をベースとした基準」に分けられます。
本音の軸について、自分で決められる基準、外部環境をベースとした基準に分けて、以下に一覧を示します。


【自分で決められる基準】
・年収1000万円以上稼ぎたい
・得意なことを活かしながら働きたい
・楽しい気持ちで働きたい


【外部環境をベースとした基準】
・大企業に入社したい
・転勤のない企業で働きたい
・雰囲気が良く、働きやすい会社がいい

本音の軸に関して気をつけたいことは、面接中に本音の軸を伝えると、面接官にマイナスイメージを与えてしまう点です。

例えば、面接のとき、面接官から「我が社を志望した理由を教えてください」と質問されたときに「年収1000万円以上稼ぎたいからです」と伝えたとすると、面接官としては「会社に貢献する発想が全くなく、自己中心的すぎる」という判断を下してしまうかもしれません。

本音の軸を持つことはマイナスの側面が強いように感じられますが、本音の軸はむしろ持っていた方が良いでしょう。なぜなら、本音の軸に基づいて働くことができれば、仕事にやりがいを感じやすく、モチベーションのアップにつながるためです。
実際に、仕事で年収1000万円を得ることができれば「これまで頑張った甲斐があった」という達成感を得やすくなります。

本音の軸は、声に出して相手に伝えるものではありませんが、自分の内面に秘めておくことで、仕事に対するモチベーションのアップが期待できます。

就活の軸

就活の軸とは、冒頭でも説明したとおり「就活を行うときに基準となる考え方」のことです。しかし、就活の軸という言葉だけでは具体性にとぼしく、どのような考え方であるのかがわかりにくくなってしまいます。

就活の軸をより具体的にとらえるために、「企業選びの軸」「選考対策の軸」「就活終了の軸」の3つに分けて考えてみましょう。

3. 就活3つの軸別 軸の内容と「自分軸」の決め方

就活3つの軸について、それぞれの軸の内容と、それぞれの軸に対する「自分軸」の決め方について説明します。

企業選びの軸設定のポイント

企業選びの軸とは、企業を選ぶ基準を決めておくことです。就活を始めるためには企業を選ぶ必要があるため、重要な軸といえます。
企業選びの軸を設定するポイントは「仕事を通じて行いたいことは何か」という観点から決めていくことです。企業選びの軸について例をあげると、以下の通りとなります。

・大きな事業に関わりたい
・社会貢献度の高い仕事をしたい
・仕事において、自分自身のスキルを十分に活かしたい

選考対策の軸設定のポイント

選考対策の軸とは「自分自身が企業に選ばれるためには、どのような対策を行えば良いか」を決めることです。
採用が決まるかどうかは企業の判断によって決まりますが、逆の見方をすれば「いかに企業に選ばれるか」を考えておくことは重要といえます。

選考対策の軸を設定するポイントは「就活を効果的に行うにはどのような方法が最適か」という観点から決めていくことです。選考対策の軸の主な内容としては、以下があります。

・どのサイトを利用して就活を行うか
・面接での質問を想定しておき、質問に対してどのように答えるか
・自分の長所、アピールポイントを明確にしておく

就活終了の軸設定のポイント

就活終了の軸とは「どのタイミングで就活を終わりにするか」という基準を決めておくことです。この基準を決めておくことが、就活の軸を設定するポイントとなります。

就活では、内定をもらえた時点で一区切りとなりますが「もっと条件の良い会社から内定をもらいたい」という気持ちがあると、引き続き就活を続けてしまい、終わりが感じられない状況になる場合もあります。
そのようなことにならないためにも、就活終了の軸は事前に決めておきましょう。

就活終了の軸の主な内容としては、以下があります。

・どの会社から内定をもらえたら就活を終わりにするのか
・就活は最長で何月まで行うかを事前に決めておく

4. 就活の軸を決めるメリット3つ

就活の軸を決めるメリットとしては、以下の3つがあります。

・企業選びの判断基準が明確になる
・自己アピールに一貫性を持てる
・今後の人生設計に繋げられる

企業選びの判断基準

就活の軸を決めておくと、企業選びの判断基準が明確になります。
企業の方針は多種多様です。例えば、時代の変化に対応するために斬新なアイデアをどんどん取り入れるベンチャー企業があったり、大企業で経営が安定しているものの、考え方が保守的な企業があったりします。

就活の軸が「斬新なアイデアを活かせる仕事に就きたい」というものであれば、変化にどんどん対応していく企業が適しています。また、安定的な経営に魅力を感じれば、保守的であったとしても堅実な企業を選ぶことでしょう。

企業の方針が多種多様であるのと同様に、就活生の就活の軸も多種多様です。軸がしっかりとしていれば、企業選びを容易に行えます。

自己PRに一貫性を持てる

就活の軸が明確であれば、自己PRに一貫性が持てます。
就活の軸が決まっていると、自分の考えに合っている企業を選びやすくなります。また、入社したらどんなことに取り組みたいかなど、企業に対する考え方にもブレが感じられないため、面接官としては「芯が通っている応募者だ」と感じることでしょう。迷いが感じられなくなれば、自信を持って就活に望むことができます。

今後の人生が充実したものになる

さらに、就活の軸が明確であることによって、今後の人生が充実したものとなります。
例えば、就活の軸が「自分の得意な分野を活かした仕事に取り組む」という内容である場合、得意分野を活かせる企業を選ぶことができます。

もし、就活の軸が明確でなければ、自分の得意分野とはかけ離れた企業を選んでしまう可能性もあります。人生の充実度という面からみた場合、就活の軸がしっかりしていることは重要といえるのではないでしょうか。

人生でチャンスをつかむためには、自分自身の考え方、つまり自分軸を持つことが大切です。

5. 面接官が就活の軸をたずねる理由

なお、就活では面接官が「あなたの就活の軸はどんなことですか」と質問する場合があります。なぜ、面接官は就活の軸について質問をするのでしょうか。その理由について以下で説明します。

ミスマッチの防止

面接官が就活の軸について質問する理由としては、実際に採用した場合にミスマッチが起こらないようにするためです。

ミスマッチの内容について具体的な例をあげて説明すると「この応募者は見込みがある」と思って採用したにもかかわらず、実際に採用してみると社風に合わず、短期間で退職してしまうことがあります。

その点、就活の軸がしっかりしている応募者であれば、応募者自身の軸に合った企業を選ぶことが多いため、入社後も長続きしやすく、ミスマッチが起こりにくくなります。

企業の何をみているかを知るため

また、面接官は就活の軸を質問することによって、企業がどのようにみられているかを確認することができます。

例えば、ある応募者の就活の軸が「チャレンジ精神が旺盛な企業に入社し、その企業で力を発揮すること」という内容であったとしましょう。この発言より、一般的には「チャレンジ精神が旺盛な企業である」とみられていることが読み取れます。

つまり、面接官は、就活の軸を通じて自社を客観的な視点でみることができます。それを通じて、企業は自社の長所や改善点を知ることができ、必要に応じて改善することが可能となります。

6. 就活の軸の決め方

就活の軸を決める場合は、他の就活生がどんな軸を持ちながら就活を行っているかを参考にする方法もありますが、系統立てて就活の軸を決めていくことが合理的といえます。
就活の軸を決める場合は以下の流れで行います。

・自己分析を行い、自分の適性を知る
・業界の分析を行う
・企業にどのようなことを求めるのかを分析する
・キャリアプランを立てる

それぞれについて説明します。

自己分析を行い、自分の適性を知る

自己分析を行い、自分の適性を知ることは、就活を行う場合に必ず行うものです。就活の軸について特に意識をしていなくても、自己分析を行うことによって、自然と就活の軸が定まってきます。

企業を選ぶためには、自分にはどのような長所があり、どんな強みがあるのか、自分はこれまでにどんな経験をしてきたか、ということについて理解しておく必要がありますが、そのための作業が自己分析です。

そして、自分自身の長所や強み、これまでの経験がそのまま就活の軸となり、企業を選ぶための判断材料となります。自分自身を深く知ることによって、就活の軸はより明確なものになります。

業界の分析を行う

また、自己分析と合わせて業界の分析をセットで行うと、就活の軸が固まります。
先の項目で「自己分析」について説明しましたが、自己分析を行い、その後に業界の分析を行うことによって、その業界が自分自身に合うかどうかがはっきりとわかります。

もし、自己分析を行わずに業界の分析を行った場合、その業界を主観的な視点でみてしまうために、自分とは合わない業界ということに気がつかず、就活を進めてしまう場合があります。その点、自己分析を行えば、客観的な視点で業界をみることができ、その業界が自分に合うかどうかを十分に検討したうえで就活を進められます。

企業にどのようなことを求めるのかを分析する

企業にどのようなことを求めるのか、という点について分析しておくと、就活の軸を効果的に定めやすくなります。
例えば、企業に求める内容として、企業に就職して専門性を高めたいのか、企業での業務を通じて自分自身のスキルを活かしたいのか、ということがあります。

企業に求める内容を分析してみると、分析した内容自体が就活の軸となります。この場合、就活の軸とは「専門性を高めたい」「自分自身のスキルを活かしたい」ということです。
つまり、企業にどんなことを求めるのかを分析することによって、自ずと就活の軸が決まっていきます。

キャリアプランを立てる

キャリアプランを立てることによって、就活の軸はより明確なものに仕上がります。
キャリアプランの例としては、「商品の企画開発にたずさわって、ヒット商品を生み出す」「コミュニケーション能力の高さを活かして営業力を磨き、営業部門のリーダーを目指す」というものがあります。

就活の軸を決めるために、自己分析、業界分析、企業に求めることの分析という流れで行ってきましたが、キャリアプランを立てると「入社したら自分はどんなことに取り組みたいか」が具体的なものとなるため、就活の軸もより具体的になります。

7. 面接で就活の軸を聞かれたときの注意点

面接で就活の軸を聞かれた場合、不用意に答えてしまうと、面接官から指摘を受けることがあります。そのようなことを防ぐため、就活の軸を聞かれた場合の注意点について説明します。

他の会社でもいいのでは?と思わせない

就活の軸について答えるときに気をつけたい点は「それは他の会社でもいいのでは?」と面接官が感じることです。

例えば「私の就活の軸は、一生懸命に働ける環境に身を置くことです」と伝えたとしましょう。このような答え方をした場合「一生懸命働くのは社会人としての基本でしょう」と指摘されることが考えられます。

面接官としては「なぜ我が社を選んだのか」という答えを求めていることが多いです。そのため、その企業の特色を折り込んで説明することを心がけましょう。

回答の例としては「就活の軸は、斬新なアイデアを活かした仕事をすることです。画期的な商品を開発している御社の力になりたいと考えています」となります。

顧客目線ではなくそこで働く立場になって回答する

就活の軸を説明するとき、就活生が特に誤ってしまいがちな点として「顧客目線で答えてしまうこと」があります。
例えば、「御社の製品が気にいっているので、ぜひ御社で働きたいです」という答え方は顧客目線となってしまいます。

企業で働く場合は「顧客はどのようなものを求めているか」ということを常に考えなければなりません。なぜなら、顧客のニーズに応える必要があるためです。
働く立場の目線で回答するなら「顧客のニーズを的確に読み取り、顧客に親しまれる製品作りを目指します」という内容が適しています。

なぜその軸に行き着いたかの理由を述べる

また、自分自身で就活の軸を決めた理由について説明すると、就活の軸に対する具体性が増します。

単に就活の軸を説明するだけでも十分ではありますが、面接官は、いろいろな応募者から就活の軸を聞いているため、就活の軸だけを説明すると、他の応募者の軸とさほど変わらないと感じてしまう場合があります。

その点、就活の軸を決めた理由まで説明しておくと、他の応募者との差別化を図ることができ、面接官としても、就活の軸を決めた背景について納得できます。

結論から述べる

また、就活の軸を決めた理由も含めて説明する場合は、結論から述べましょう。なぜなら、話を聞く立場としては、早く結論を知りたいと思うからです。

話す立場としては、結論を述べる前に理由から説明してしまいがちですが、理由から説明してしまうと、「結論を早く知りたい」という面接官の要望に応えていない形となるため、マイナスの印象を与えてしまう場合があります。

就活の軸の説明にかかわらず、相手に物事を説明する場合は、結論から述べる習慣をつけましょう。

具体的なエピソードを絡める

就活の軸の説明を具体的に行う方法として、先の項目で説明した「就活の軸を決めた理由を説明する」ほかに「具体的なエピソードを絡める」こともあります。
例としては、以下となります。

「私の就活の軸は『時短を応援する業務を行うこと』です。私の家庭は親が共働きで、両親はいつも忙しそうにしていました。私の両親に限らず、共働きをしていて時短に役立つ製品を求めている人は多いと考えます。そのため、私は『時短の応援』を就活の軸に決めました。」

このように就活の軸を説明すると、就活の軸を決めたことに対する「想い」が感じられます。なお、就活の軸を説明する場合は、自己PRで終わらないように注意しましょう。

面接官が求めているのは、あくまでも就活の軸に関する説明です。自己PRになってしまうと、面接官が求めている答えとは異なるものになってしまいます。相手の立場を考えながら答えることが基本です。

8. 面接官に伝えてはいけないNG軸とは

面接官に伝えてはいけないNG軸とは、内容があいまいなもの、自分が得をすることしか考えていない内容を軸にすることです。
NG軸の例としては、以下のものがあります。

・顧客の役に立つ仕事に取り組むこと
・自分の好きな仕事に取り組めること
・年間の休日日数が120日を超えていること

「顧客の役に立つ仕事に取り組むこと」という内容は、仕事をするうえでは当たり前の内容であるため、就活の軸というよりは、仕事をするうえでの心構えといえるでしょう。

また、自分の好きな仕事に取り組めることや、年間の休日日数が一定数を超えていることについては、自分の都合しか考えておらず、自己中心的な応募者であるとみなされてしまいます。

就活の軸を決めるためには、企業に対して、また顧客に対してどんな貢献ができるか、というように、相手の立場を考えながら決めることが大切です。

9. 就活に役立つ みんなの「就活の軸」回答例

就活の軸の回答例について紹介します。就活の軸がなかなか決まらない場合に参考にしてみてください。

回答例1

私の就活の軸は、難しそうなテーマを現実化することです。学園祭で「流しそうめんをやりたい」という案が浮かびましたが、それを実行するために、私のまわりの人たちに頼んで竹を手に入れ、本格的な形で流しそうめんのイベントを実施することができました。
私の強みは「実行力」です。難しそうなテーマを受けたときほど「なんとかして実現したい」という気持ちになります。ビジネスシーンでは、難しいテーマがたくさんありますが、それらは私の実行力で現実化させたいと考えています。

回答例2

私の就活の軸は、IT関連のスキルを活かしながら、顧客に貢献することです。学生時代にWordPressの使い方を覚えたため、ホームページの制作を行えるようになりました。
大企業ではホームページの利用は当たり前となっていますが、中小企業や個人事業主の場合は、ホームページを持ちたくても持てないケースが多々見受けられます。ホームページ制作にたずさわる御社に入社したら、そのスキルを活かして、顧客の要望に応えられるホームページ制作に取り組みたいと考えています。

10. まとめ

「就活の軸」というワードは、一見するとつかみどころがないイメージがありますが、この記事を読んでみると、就活の軸は就活を行ううえで重要な位置づけであることが理解できたのではないでしょうか。

就活の軸を決めておくメリットは、就活において迷いが少なくなる点です。
就活を始める場合には企業を決める必要がありますが、企業の数は非常に多いため、就活の軸が決まっていなければ、どの企業にすれば良いか迷ってしまいます。それに加え、自分自身とは合わない企業を選んでしまう原因にもなりかねません。

その点、就活の軸が決まっていれば、企業選びがスムーズに進められるだけでなく、入社後もやりがいを持って業務を行いやすくなります。

就活の軸を明確にすることは、就活を成功させるための第一歩といえます。就活の軸を決めて、納得のいく就活を行いましょう。

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