2度の就活で掴んだSEの道。未経験から金融・商社のシステムを支え、グローバルな最前線を目指す軌跡

2度の就活で掴んだSEの道。未経験から金融・商社のシステムを支え、グローバルな最前線を目指す軌跡
「ほどほど」の自分を変え、胸を張れる実績を作りたい。そんな強い想いから大学院進学を決意した伊藤さん。一つの素材を突き詰める研究職の道ではなく、多様な業界の人々と関わり、共に仕組みを創り上げるシステムエンジニアの道を選びました。

金融から商社へとプロジェクトを渡り歩き、半年間の育休を経て、現在は公私ともに新たなステージに立っています。現場で日々感じるのは、技術力以上に不可欠な「コミュニケーション」の大切さだと伊藤さんは語っています。

育休明けの困難を乗り越えたエピソードや、新人育成を通じた成長経験、そして米国の技術カンファレンスへの参加を経て見据えるグローバルな展望まで。SIerの世界で自らの歩みを切り拓いてきた、彼の等身大のストーリーを伺いました。
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■企業情報:三井情報株式会社
三井情報は、「ナレッジでつなぐ、未来をつくる」をパーパスに掲げ、ICTを基軸とした事業を展開。
三井物産の情報システム部門から独立後、半世紀以上に亘り、クラウド、AI、IoTなど最先端の技術も取り入れながら、コンサルティングから設計・構築・運用・保守まで最適なICT技術をトータルで提供している。2023年度には「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に認定されるなど、社員が心身ともに健康で、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりに注力している。

■お話を伺った人
伊藤 勝利(イトウ ショウリ) さん
三井情報株式会社
システムエンジニア
2020年新卒入社。東京農工大学大学院 農学府 環境資源物質科学専攻卒。大学院では水素結合に関する基礎研究に従事し、3つの学会で成果を発表。IT未経験で三井情報へ入社後、金融システムの運用保守・要件定義に4年間携わる。
その後、商社部署へ異動し、半年間の育休を経て復職。現在は次世代人事総務システムの導入を行うプロジェクトに要件定義から参画する傍ら、後輩の育成も担当している。最近では社内公募で米国の技術カンファレンスに参加するなど、海外勤務を視野に入れたキャリア構築に挑んでいる。
 
 

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「ほどほど」の自分を変えたい。納得できる実績作りのため、2度の就活を経験

Q. 学生時代はどんなことに力を入れていましたか?

大学院時代は、自身の研究成果を「学会で発表すること」を大きな目標に掲げ、分析化学の研究活動に力を注ぎました。私の専攻は「分析化学」ですが、実用的な分析が主流な農学部において、あえて目に見えない現象を扱う「基礎研究」を選択しました。

 具体的には、水の中に特定の物質を混ぜた際に生じる「水素結合」の変化を解明する研究です。 既知の事象をなぞる実用研究よりも、自分の解釈や思考を介在させる余地が大きい点に、学問としての面白さを感じたのがこの道を選んだ理由です。

活動において最も苦労したのは、実験の前段階である「新規性の確認」でした。 基礎研究では、過去の論文と内容が重複していないことが前提になります。当時は現在のようなAIツールが未発達だったため、毎日論文検索サイトに張り付き、膨大な英語論文を一件ずつ地道に読み漁る日々を送りました。 適切なキーワードが見つからず、試行錯誤を繰り返す作業は非常に根気のいるものでした。

こうした地道な積み重ねの結果、溶液化学学会をはじめとする3つの学会への参加を果たし、研究成果を発表することができました。 大学院へ進学した当時の目標を無事に達成できたことは、私にとって大きな自信となりました。 

Q. 就職活動はどのように進められましたか?

実は学部生の頃、一度は大学院へ進まずに就職することも検討し、実際に就職活動をしていました。

しかし当時は、サークルや学業などすべてにおいて「ほどほど」にこなす学生生活を送っていたため、面接で「学生時代に力を入れたこと」を深掘りされても、自分の言葉で納得感のある実績を語ることができませんでした。自らの歩みを振り返り、「胸を張ってやり遂げたと言える経験がない」と痛感したことが、大きな転機となりました。

そこで、自分の中に確かな自信と実績を作るため、大学院への進学することに決めました。先ほどお話ししたような「学会への参加」を具体的な目標に掲げ、研究活動に専念する道を選びました。

Q. 大学院進学後の就活では、どのような変化がありましたか?

院生での就活当初は、「研究内容を活かせる道を」と考え、化学メーカーを中心に工場見学などのインターンや会社説明会に参加していました。

しかし、現場を肌で感じる中で、一つの素材や技術を何年もかけて追求し続ける職人気質な環境に対し、「自分の将来を考えた時、この働き方を一生続けていくのは難しいかもしれない」と、違和感を抱きはじめました。この「自分には合わないかもしれない」という迷いは選考にも現れ、面接も思うように進みませんでした。

そこで、このまま同じ業界で進めても納得のいく結果は出ないと感じ、思い切って視野を広げることにしました。その際、研究室の先輩方にIT業界へ進む方が多かったこともあり、「まずはフラットに見てみよう」という前向きな気持ちでIT業界を志望するようになりました。

Q. IT業界に志望を切り替えてから、どのような点に魅力を感じましたか?

化学メーカーの仕事と対比して最も大きな違いだと感じたのは、関わる業界や業種の圧倒的な幅広さです。

化学メーカーでの仕事は、例えば特定の素材に対して「より効率的な生成手法はないか」といった問いを狭い世界の中で日々細かく突き詰めていくように、職人志向の強いものに感じました。もちろんそれは尊い仕事ですが、私にとっては「一生やり続けるのは、いつか限界が来るかもしれない」という不安もありました。

一方でIT業界は、多種多様な業界のクライアントが抱える課題に対し、技術という武器を持って向き合います。人との関わりの中で仕事を進める手応えがあり、かつ様々なクライアントの課題に携われる点は、私にとって非常に大きな魅力に映りました。

Q. 「1つのことをやり続ける」よりも、変化がある環境の方が合っていたのでしょうか?

そうですね。自分自身の性格を振り返ったとき、同じことをずっと繰り返すよりも、適度な変化がある方がモチベーションを維持できると感じたのも大きな理由です。ITの世界であれば、一つのプロジェクトで知見を深めた後、また別の課題解決に挑むといった形で、常に新しい刺激を受けながらキャリアを積んでいくことができます。

「今の環境でやりきったと感じたら、次はあちらの領域に挑戦してみよう」という柔軟なキャリア選択が可能な点も、IT業界、特に多角的な事業に関われるSI(システムインテグレーション)ならではの面白さだと思います。

Q. IT業界に絞った後、三井情報の選考ではどのような点に惹かれましたか?

特に印象的だったのは、社員の方々の「物腰の柔らかさ」と、学生一人ひとりに真摯に向き合ってくれる姿勢です。座談会で若手社員の方とお話しした際、こちらの拙い質問に対しても、言葉を選びながら丁寧に、かつ前向きに応えようとしてくださる姿に非常に惹かれました。

他社の選考では、「多忙な中で時間を割いている」という空気を感じることもありましたが、三井情報には一貫して学生を温かく迎え入れる雰囲気がありました。

特に気になっていた「配属」についても、「最初の配属が第一希望でなかったとしても、その次のステップで希望を叶えやすいルートを一緒に考えてくれる」という話を聞くことができ、個人のキャリアを尊重してくれる文化に安心感を覚えました。

Q. 選考プロセスにおいても、その「向き合う姿勢」を感じる場面はありましたか?

はい、選考の枠に留まらない手厚いサポートには驚かされると同時に、志望意欲が高まったのを覚えています。例えば面接の直前には、緊張をほぐすためのアイスブレイクの時間を設けてくださり、社員の方が「今日はどんなことを話す予定?」と、まるで最終確認のように親身に相談に乗ってくれました。面接官の人柄についても事前に教えていただけたので、過度に緊張せず自分らしさを出すことができました。

また、一次面接の際に「次の選考に向けてフィードバックをいただけますか?」と逆質問をしたところ、面接と同じくらいの時間をかけて、私の強みや改善点を非常に詳しく伝えてくださいました。
単なる合否判定の場ではなく、学生の成長を支援しようとする「面倒見の良さ」を随所に感じられたことが、非常に好印象で嬉しかったです。

Q. 最終的に、入社を決めた理由は何でしたか?

一番の決め手は、やはり選考を通じて確信した「人の魅力」です。正直なところ、最初に内定をいただいたというスピード感もありましたが、そこで迷わなかったのは、出会った社員の方々と「一緒に働きたい」と心から思えたからです。

「優しい」という言葉だけでは抽象的ですが、具体的には、お会いした方々が自分の上司や先輩になると想像したとき、全く違和感や嫌な要素がありませんでした。自分の雰囲気や人柄に近く、ここなら自分らしく快適に働けるだろうと感じたことが最大の理由です。

Q. 他のSIerと比較して、事業内容で惹かれた点はありましたか?

はい、バイオの事業領域を持っている点に強く惹かれました。これは他のSIerにはない三井情報ならではの大きな特徴だと思います。

私自身、農学部出身ということもあり、もともとバイオ領域には興味がありました。ITという武器を持ちながら、いつか自分のバックグラウンドに近いバイオの部署で活躍できたら面白そうだな、と当時は夢が広がりましたね。

Q. 実際に働いてみて、その考えに変化はありましたか?

実は入社後、実際にシステムエンジニアとして複数のプロジェクトを経験する中で、「自分には、バイオの研究よりもシステムエンジニアとしての働き方が合っている」と気づきました。

特定の分野を突き詰める研究職のスタイルよりも、技術を駆使してお客さまの課題を解決していく現在の仕事に、より大きな手応えを感じています。当初の動機とは少し形が変わりましたが、結果として自分に最適なキャリアを選択できたと感じています。

Q. 入社前にプログラミングスキルがなくて、不安に思うことはありませんでしたか?

正直なところ、入社前に特別なスキルがなかったことに対して、大きな不安を感じることはありませんでした。というのも、IT系に進んだ研究室の先輩方や、全く異なる分野からエンジニアになったサークルの先輩から、「未経験で入社する人はたくさんいるし、入ってから勉強しても十分間に合うよ」という話を直接聞いていたからです。

もちろん、事前にスキルがあるに越したことはありませんが、それが「マスト」ではないという確信を持てたことが大きかったですね。実際に先輩たちが現場で活躍している姿を見ていたので、自分も入社してから着実にキャッチアップしていけばいいんだ、と前向きに捉えていました。

また、三井情報の場合は、「基本情報技術者試験」の取得に向けたサポートとして、内定後に会社が学習機会(e-learning・集合研修)を用意してくれました。

入社前から技術の基礎を集中して学べる環境があったおかげで、未経験の私でもスムーズにエンジニアとしての第一歩を踏み出すことができましたし、今のスキルに自信がない学生の方でも、安心して挑戦できる環境だと実感できました。

Q. 未経験でもエンジニアとして内定を得られた一番の要因は、何だと考えていますか?

内定を得るためには、特別な実績や、誰もが驚くような「スーパーマン」のようなエピソードが必要だと思われがちですが、決してそんなことはありません。最も大切なのは、自分がこれまで取り組んできた等身大の経験を、「自分の言葉」で誠実に語ることです。

日々の研究や学業、サークル活動など、一見「普通」に思えることの中にこそ、その人の人柄や思考のプロセスが隠れています。私の場合、「何をやったか」という結果以上に、その過程で「何を考え、どう行動し、何に苦労したか」を自分の言葉で整理して伝えられたことが良かったのかなと思います。

特に三井情報の社員の方々は、まさにそうした「自分自身のストーリー」を真摯に見てくれます。背伸びをせず、自分が頑張ってきたことを自信を持って話せたことが、未経験の私でも内定をいただけた最大の要因だったと感じています。
 

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新人育成をする立場で自分も再成長。育休明けと異動が重なる困難な時期も、前向きに乗り越える

Q. 入社から現在まで、どのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか?

入社後の4年間は金融部門に配属され、金融機関向けのシステム運用・保守プロジェクトに携わりました。1年目はJavaやSQLを用いた開発の基礎を固め、現場で実際にLinux環境に触れてシェルスクリプト(※)を組むなど、エンジニアとしての基礎体力をじっくり養うことができました。4年目には、お客さまと直接対話して要件を固める「折衝業務」にも挑戦しています。

5年目にはデータマネジメントプラットフォームのチームへ異動し、Power BIの開発に従事しました。主な業務は、社内の各システムからデータを集約し、それらを可視化することです。その後約半年間の育児休業を取得、6年目のタイミングで復職すると同時に異動し、現在は人事総務領域のプロジェクトに携わっています。
※Linuxのコマンドを複数まとめて、自動で実行できるようにしたファイルのこと。特定の処理をファイルにまとめておくことで、解析の管理と実行、そして再現性の確保が容易になる。

Q. 現在のプロジェクトでは、どのような役割を担っているのですか?

今回は「要件定義」という最上流の工程から加わっています。実際の開発は外部のベンダーさまが担当するため、私たちは将来の保守運用を見据えて、ベンダーさまと密に連携しながらプロジェクトを推進していく役割です。

また、6年目の秋からは技術的な業務に加え、同じチームに配属された新入社員の育成も担当しています。タスクの割り振りや1on1を通じた指導など、一人のエンジニアを育てる責任ある立場を任せてもらえるようになりました。

Q. 異動に伴い、扱うシステムやプログラミング言語が変わることに抵抗はありませんでしたか?

抵抗はなく、毎回ポジティブに捉えています。その理由は、たとえ扱うシステムやサイトごとの設計思想が異なったとしても、根底にあるロジックや本質的な考え方は共通しているからです。

むしろ、新しい環境に身を置くことで、自分のスキルをさらにレベルアップさせていける良い機会だと捉えています。 こうした変化を楽しみながら成長していける点は、SIerで働くシステムエンジニアならではの醍醐味だと思います。

Q. 入社してから苦労したことや、大変だったことはありますか?

先ほどお話ししたような技術的な面での抵抗はなくても、異動によってそれまでの業務知識や周囲の状況がリセットされる点には、毎回少しの戸惑いを感じていました。特に現在の部署への異動は「育休明け」という大きなライフイベントと重なったため、非常に苦労しました。

当時は、日常の子育てと並行しながら、以前のように仕事へ時間や体力を全力で投下できないリソースのやりくりに悩む日々でした。新しい部署で「何をしてなきゃいけないのか」が分からない中で情報をキャッチアップしていくことに苦戦し、あたふたすることも多かったです。

しかし、資料の閲覧や学習を継続するうちに、3ヶ月が過ぎた頃からバラバラだった知識が繋がり、業務の要領を掴めるようになりました。

また、異動から半年ぐらい経った頃から、新人の育成を任されたことも大きかったです。新人に教えるプロセスを通じて、自分自身の知識も整理され、アウトプットできるレベルにまで定着したのです。

「人を育てることで自分も大きく成長できた」という実感は、苦労を乗り越える大きな原動力となりました。 

Q. 反対に、入社してから一番楽しかったことは何ですか?

もともと物事に対して淡々と取り組むタイプなので、そこまで感情の起伏は大きくないのですが、自分の仕事が誰かに認められ、褒められる瞬間には大きな喜びを感じます。

たとえば、上司との1on1で「お客さんからの評判がすごくいいよ」とフィードバックをもらえた時は、自分の取り組みが正しく伝わっていることを実感でき、素直に「良かった」と感じました。

また、最初に4年間在籍した金融部署から異動する際、周囲の方々から「いなくなると困るよ」と声をかけていただいたことも、深く印象に残っています。たとえ社交辞令が含まれていたとしても、それまでの貢献を惜しんでもらえたことは、仕事をする上での大きな励みになりました。
 

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日本とアメリカのスピード感の違いを肌で実感。米国カンファレンスで再燃した意欲

Q. 仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

システムエンジニアの業務では、自分の考えを伝えたり説明したりする機会が非常に多いため、「相手がどの程度の知識を持っているか」という前提を事前にしっかりと把握することを最優先にしています。これは対クライアントの業務に限らず、後輩を育成する際にも共通して意識しているポイントです。

また、キャリアを重ねるほど痛感するのは、SIerのシステムエンジニアにとって、技術力以上に「コミュニケーション能力」が不可欠だということです。お客さまの要望を正しく理解する力、ベンダーさまと円滑に連携する力、そして後輩を導く力。これらはすべて、相手の立場に立って対話を積み重ねることから始まります。

一つのことを突き詰める研究職のスタイルとは異なり、多様な人と関わりながら仕組みを創り上げるこの仕事は、対人スキルを活かしたい方にとって非常にやりがいのある環境だと確信しています。

Q. システムエンジニアはどのような場面で説明が多いと感じますか?

主に「対クライアント」と「社内」の2つの場面で説明が求められます。クライアントに対しては、要望をシステムに落とし込む際に「どのように実現するのか」や「そのために必要な設定」について納得感のある説明が必要です。

一方、内部に向けては、チームメンバーにタスクを依頼する際、進め方の詳細や意図を正確に共有するために多くのコミュニケーションが発生します。

Q. 相手がどのくらい知ってるかっていう前提をちゃんと把握するコツは何ですか?

相手の立場に応じて、情報の「厚み」を変えるよう工夫しています。

例えば、業務ユーザーが相手であれば、システムの挙動や操作に関する説明を重点的に行います。逆に、システムの仕組みを理解している社内メンバーに対しては、システム面よりも「なぜこの業務のためにこの作業が必要なのか」という業務的背景の説明に比重を置きます。

また、後輩指導の場面では、遠回りをせず最初に「これって知ってる?」と直接確認することで、相手の理解度に合わせた的確なレクチャーができるようにしています。

Q. 今後の展望・描きたいキャリアイメージを教えてください。

海外拠点が多いという会社の良さを活かして、ゆくゆくは海外勤務に挑戦したいと考えています。実は、入社した当初から「いつか行けたらいいな」となんとなく希望を抱いており、シンガポールなどの拠点に興味がありました。

その意欲が最近になって再燃したきっかけは、社内公募制度を利用してアメリカで開催されたカンファレンスに参加したことです。この取り組み自体は2年前から始まったもので、私は初年度と先日開催された今年の計2回参加する機会を得ました。

現地のカンファレンスは、コミュニケーションがすべて英語であることはもちろん、自分の知らない最先端の技術分野に深く触れることができ、非常に学びの多いイベントでした。

技術の進歩においてはやはりアメリカのベンチャーが最も速く、日本にいるだけではどうしてもキャッチアップしきれないスピード感や違いがあることを肌で実感しました。こうした経験を経て、最先端の環境に身を置いて働きたいという気持ちがより強くなっています。

Q. 伊藤さんから見て、どんな人がシステムエンジニアに向いていると思いますか?

論理的な思考ができる人は、この仕事に非常に向いていると感じます。システム構築は常にお客さまの要望が起点となりますが、自分たちが持っている道具をどう組み合わせればゴールに辿り着けるのか、その道筋を筋道立てて組み立てられる「ロジックの構築力」がある人は、現場で重宝されるはずです。

また、意外に思われるかもしれませんが、国語が得意な人も適性があると思います。プログラミング自体が一つの「言語」であるため、文法を正しく組み立てるセンスが求められるからです。さらに、ドキュメント作成やメールでのやり取りにおいても、難解な表現やカタカナを並べるのではなく、相手に伝えたいことを正確に届けられる言語能力がある人は、周囲からの信頼も厚くなります。 

Q. システムエンジニアという仕事の面白さや魅力は何ですか?

システムエンジニアが手がける仕事は、その多くが目に見えない部分にあります。例えばメーカーであれば「自分がこの商品を作った」と目に見える形で成果を示せますが、システムエンジニアの場合は「ある企業のシステムの、この機能を修正した」といった形になるため、外部からはその貢献が直接は見えにくいのが特徴です。

しかし、たとえ表舞台には出なくとも、影で社会や企業を支えているという強い実感があります。例えば、私が最初に配属された銀行のプロジェクトでは、市場再編(旧東証1部・2部からプライム市場等への移行)に伴う大規模なシステム修正がありました。

もしこの対応が遅れれば、銀行の資産を持つ多くの方々が取引できなくなるという重大な事態に繋がります。そのような状況下で、サービスを止めることなく無事に移行を完了できたのは、まさにシステムエンジニアが裏で支えていたからです。

このように、目立たずとも社会インフラの根幹を支える「縁の下の力持ち」のような役割に価値を見出せる人にとって、この仕事は非常に大きな魅力とやりがいを感じられるものだと思います。

Q. 最後に、システムエンジニアを目指す学生に向けて、メッセージをお願いします。

改めて振り返ると、学生時代にしか経験できないことは本当にたくさんあります。ですから、今できることに目一杯取り組み、後悔のないように過ごしてほしいですね。

大学での勉強はもちろん、アルバイト、遊び、サークルなど、何でも構いません。すべてをやりきったという実感を自信にして、社会人になってほしいと思います。「システムエンジニアになるための準備」と身構えるよりは、学生時代の後悔を社会に持ち越さないことの方が大切です。

私自身の体験を振り返ると、「もう少し真面目に勉強しておけばよかったな」と感じることがあります。社会人になった今、ふとした瞬間に「あの時あれを学んでおけばよかった」と思い返すことが日常的にあるからです。

例えば、英語学習がその一つです。現在興味を持っている海外勤務についても、学生時代にしっかり英語を学んでいれば、より早くキャリアとして実現できていたかもしれません。

社会人になってからいざ学ぼうと思っても、案外まとまった時間は取れないものです。ぜひ今という時間を大切に、全力で駆け抜けてください。

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レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

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