
一方で、「インフラエンジニアって具体的にどんな仕事をするの?」「新卒でも目指せるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インフラエンジニアの仕事内容や職種の種類、新卒で任される業務の内容について詳しく解説しています。また、新卒からインフラエンジニアを目指すメリット・デメリット、初任給や年収の目安、就活時に身につけておきたいスキルや活用すべきサポートについても紹介しています。
関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキルと就活のポイントを紹介
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1.インフラエンジニアとは

インフラとはインフラストラクチャーの略で、日本語では「下部構造」の意味です。たとえば生活インフラでは、水道・電気・ガス道路などの設備や施設のことを指します。IT業界においては、ITシステムを支えるIT技術のことを指します。
ITシステムは通常、さまざまなサービスを提供するアプリケーションとインフラで成り立っており、インフラはさらにハードウェアと基本ソフトウェアなどの構成要素に分けられます。
インフラエンジニアは、インフラ技術を使ってITシステムを支える基盤システムを構築し、サービスを安定・継続して提供するために、インフラの運用・保守などを行います。
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2.新卒でもインフラエンジニアを目指せる理由

新卒のインフラエンジニアと聞くと、高い技術力を駆使するエンジニアをイメージするかもしれません。しかし、新卒未経験からでもインフラエンジニアを募集している企業は存在しています。
その理由は、日本全体でITエンジニアが不足していることにあります。
経済産業省の資料「IT人材育成の状況等について」によると、IT人材の不足は深刻で、需給ギャップは2030年には最大79万人にも達すると予想されています。インフラエンジニアも、クラウドやセキュリティを中心に需要が高まっており、新卒でのインフラエンジニアの募集もあります。
関連記事:インフラエンジニアになるには?未経験・新卒に求められるスキル・ロードマップを解説
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3.インフラエンジニアの職種と仕事内容

次に、インフラエンジニアの職種と仕事内容について解説します。
インフラエンジニアの中には、主に以下のような職種が含まれますが、業務内容や詳細な区分は企業によって異なる場合があります。そのため、就職活動の際には、各企業の募集要項や業務内容をきちんと確認しておくことをおすすめします。
インフラエンジニアの職種
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、ITシステムの要となるサーバーを担当します。サーバーには業務サーバー・データベースサーバ・ファイルサーバ・Webサーバーなどさまざまな種類があります。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、サーバーやパソコン、LAN・WAN・外部インターネットなどさまざまな機器・環境を繋ぐネットワークを担当します。
関連記事:ネットワークエンジニアに新卒でなる方法|企業選びのポイントまで解説
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースといわれる、顧客・売上・人事などのさまざまなデータを格納するシステムを担当します。データの管理は重要な役割です。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、ITシステムを外部のサイバー攻撃から守るため、セキュリティソフトウェアやファイアウォールを使ってさまざまなセキュリティ対策を行います。
関連記事:セキュリティエンジニアに新卒でなるには?必要なスキルや向いている人の特徴
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウド上にあるサーバーやストレージなどにインターネット経由でアクセスして、インフラを担当する職種です。近年、クラウドサービスの普及に伴い、この分野の需要は増えています。
インフラエンジニアの仕事内容
設計
インフラエンジニアは、通常はシステムエンジニアと共同でシステムに対する要望を顧客にヒアリングします。そして、ヒアリング結果を要件定義書としてまとめ、インフラシステムの設計を行います。具体的には、システムの性能や容量などを見積り、ハードウェアや基本ソフトウェアを選択して構成や配置などを決定します。
構築
構築フェーズでは、ハードウェアの設置や、OSやミドルウェアなどの基本ソフトウェアのインストール・各種パラメーター設定・動作確認・性能テストなどを行い、インフラを稼働させます。
運用・保守
稼働後はインフラが安定稼働し、ITシステムがサービスを継続して提供できるように、運用・保守を行います。具体的には、稼働状況の監視・バックアップ・トラブル対応・ハードウェアの定期点検・OSのアップデート対応などを行います。
関連記事:システムの保守・運用とは?新卒向けに徹底解説
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4.新卒で任される仕事内容

新卒でインフラエンジニアとして就職した場合、まずは比較的難易度が低い、稼動後の運用・保守でのインフラの稼働状態の監視や、軽微なプログラムの修正、ユーザーからの質問に対応するヘルプデスクなどを任されることが多いです。
設計や構築などの工程には高い知識・スキルが必要とされるため、新卒で任されることはほぼないでしょう。
また、まずプログラマーとして経験を積んだあと、インフラエンジニアにステップアップするケースもあります。
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5.新卒でインフラエンジニアになるデメリット

新卒でインフラエンジニアになることで、キャリアの幅が広がるといったメリットもあります。しかし、デメリットもあるため、目指すどうかはデメリットも確認した上で判断するとよいでしょう。
そこで本章では、新卒でインフラエンジニアになるデメリットについてご紹介します。
イレギュラー対応が求められる
インフラエンジニアは、システムトラブルやサーバーダウンなどの緊急事態に対応する役割も担っています。
そのため、突発的な対応が求められるケースがあり、勤務時間外に対応しなければならない場合もあるでしょう。新卒でいきなりそのようなプレッシャーを感じるのは不安に思うかもしれませんが、実際には先輩エンジニアのサポートを受けながら少しずつ経験を積むことが可能です。
あらかじめ業務の性質を理解しておくことで、自分に合うかを見極めやすくなります。
客先常駐の場合は常駐先によって環境が異なる
インフラエンジニアの中には、自社ではなくクライアント企業に常駐して業務を行う「客先常駐」のスタイルで働く人も多くいます。
この場合、配属先の環境や文化に左右される部分があり、勤務スタイルや設備、雰囲気などが頻繁に変わる可能性もあります。新卒で社会経験がないうちは、適応に時間がかかることもあるでしょう。
客先常駐に不安がある人は、自社内勤務やリモート環境が整っている企業を優先的に探すのも一つの方法です。
プログラミングに触れる機会が少ないこともある
インフラエンジニアの仕事は、ネットワークやサーバーの設計・構築・運用が中心であり、アプリケーション開発と比べるとプログラミングに直接関わる場面は少ないことがあります。
特に、コーディング中心の仕事をイメージしてエンジニア職を志すと、業務内容とのギャップを感じるかもしれません。ただし、近年ではインフラ自動化やクラウド運用のためにスクリプトやコードを書く場面も増えており、プログラミングスキルを活かしたい場合はそのような業務に関われる企業を選ぶのが効果的です。
関連記事:インフラエンジニアはやめとけと言われる7つの理由!メリットや向いている人も解説
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6.インフラエンジニアの初任給と平均年収

本章では、インフラエンジニアの初任給と年収についてご紹介します。
関連記事:インフラエンジニアの年収はいくら?年代別・職種別の平均年収と給料アップ戦略を具体的に解説
インフラエンジニアの初任給
インフラエンジニアの初任給は、一般的なIT系職種と大きく変わらず、平均して月給22万円〜25万円程度が相場です。
ただし、企業規模や勤務地、業務内容によって差が出ることもあります。大手IT企業や通信インフラ企業では、月給が高めに設定されているケースもあり、基本給のほかに残業代や夜間対応手当が加算される分30万円を超えることも多いです。
給与水準だけでなく、教育体制やキャリア支援制度が整っているかも、企業選びの際には確認しておきたいポイントとなります。
インフラエンジニアの平均年収
新卒でインフラエンジニアとして入社した場合、入社3年〜5年目で年収は400万円〜500万円程度に達することが一般的です。
経験を積むごとに、リーダーやマネジメント、クラウド・セキュリティ分野などの専門領域に進むことで、さらなる年収アップが期待できます。また、資格取得やプロジェクトへの貢献度によって評価が高まる企業も多く、自身の成長がそのまま年収に反映されやすい職種といえます。
実力次第でキャリアアップしやすい点が、インフラエンジニアの魅力の一つです。
関連記事:【徹底解説】IT業界にある18職種ごとの年収やキャリアパス、辛いことを紹介
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7.インフラエンジニアに求められる知識・スキルと学生時に学ぶべきこと

ここでは、インフラエンジニアに求められる知識・スキルと、学生時に学ぶべきことや勉強方法について解説します。
インフラエンジニアに求められる知識・スキル
関連記事:インフラエンジニアに必要なスキルとは?選考で評価されるスキルの学習法も解説
ハードウェア
サーバーやストレージ・ルーター・ファイアウォール・ロードバランサーなど、主にサーバーやネットワーク機器に関する知識・スキルが求められます。
基本ソフトウェア
Windows Server・LinuxなどのOSや、仮想化技術・データベースなどのミドルウェアの知識とスキルが必要です。
クラウド
代表的なクラウドシステムであるAWS・Google Cloud・Microsoft Azureなどの知識・スキルがあるとよいでしょう。
セキュリティ
セキュリティ対策ソフト・ハッカー対応などの知識とスキルが求められます。
学生時に勉強すべき内容と方法
勉強すべき内容
学生時に勉強すべき技術分野は、インフラのベースとなるサーバー・ネットワーク関連です。とくにサーバーは、クラウドやセキュリティ・データベースなどでもベース技術となるため、まずはこの分野を勉強しましょう。そしてこれから需要が高まると予想される、クラウドやセキュリティの知識を身につけておくと役に立つはずです。
勉強方法
勉強方法は、主に「独学」と「スクール」の2つあります。
独学は、書籍やオンラインサイトで手軽に学べる点がメリットです。無料で利用できるオンラインサイトも多く、「Schoo」「Progate」「ドットインストール」などが有名です。とくに「Progate」は、Webだけで演習環境を用意できるため、サーバー環境を触ってみたい人におすすめです。
独学には継続して学び続ける精神力が必要なので、自信がない場合には、スクールの利用がおすすめです。コストはかかりますが、短期間で確実に知識・スキルが身につきます。カリキュラムに沿って学習を進められるほか、現役エンジニアなどのプロの講師にその場で質問できるため、挫折もしにくいでしょう。なかでもレバテックカレッジは、リーズナブルで提供サービスも幅広くおすすめです
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8.就活ではエージェントの利用も有効

最後に、就活でエージェントを利用する有効性について解説します。
IT業界は活況で求人も多いため新卒は歓迎されますが、情報が多く、どの会社に応募すればよいか判断に迷うこともあるでしょう。そこで効果的なのが、就職エージェントの活用です。ITエンジニアの就職に特化したエージェントもあるため、ぜひ検討してみましょう。
エージェントでは就活先の紹介に加えて、職務経歴書の添削や、面接のアドバイスなども行ってもらえるため、就活がスムーズに進むはずです。
ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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