SIerとSESの違いとは?新卒が知るべき働き方と選び方

SIerとSESの違いとは?新卒が知るべき働き方と選び方
SierとSESは名前が似ているため混同されやすいものの、企業の役割や働き方、求められるスキルは大きく異なります。新卒でITエンジニアを目指す場合、最初のキャリア選びが成長スピードや将来の選択肢に影響するため、両者の違いを正しく理解しておくことが欠かせません。

本記事では、SierとSESの意味・仕事内容・年収の違いから、見分け方や選び方まで、新卒が知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。どちらが自分に合っているのか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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1. SIerとSESの意味と違いをわかりやすく解説

SIerとSESは、どちらもIT業界でよく耳にする言葉ですが、意味も役割もまったく異なる存在です。新卒でITエンジニアを目指す方にとって、この2つの違いを正しく理解しておくことは、キャリア選びの第一歩といえます。SIerとSESは「どちらが良い・悪い」というものではなく、求められるスキルや働き方が異なるため、自分の志向に合うかどうかを考える必要があります。

ここでは、SIerとSESの基本的な意味から、関係性・仕事内容の違いまで、就活生が理解しやすいようにわかりやすく解説します。

「SIer」と「SES」の基本的な意味

SIerとは「システムインテグレーター(System Integrator)」の略で、企業や官公庁が必要とするシステムの企画・開発・運用までをまとめて請け負う会社のことを指します。クライアントの課題をヒアリングし、要件定義を行い、設計・開発・テスト・運用まで一貫して担当するのが特徴です。顧客と直接やり取りし、プロジェクトの責任を負う立場になるため、システム開発の中心的な役割を担います。

一方、SESとは「システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)」の略で、エンジニアのスキルや労働時間を提供する契約形態のことです。会社そのものを指す言葉ではなく、「どう働くか」に関する契約モデルを指す点がSIerとは大きく異なります。エンジニアはクライアント企業に常駐し、開発や運用などの業務に携わりますが、プロジェクトの責任は基本的にクライアント側にあります。

SIerとSESの関係性

SIerとSESはまったく別物ではあるものの、実際の開発現場では密接に関わるケースが多い関係性です。大規模システム開発では、SIerがプロジェクト全体を取りまとめ、その中で不足している技術領域や人員を補うために、SES企業のエンジニアが参画する場面がよく見られます。

たとえば、大手SIerが大規模プロジェクトをまとめ、その下で複数のSES企業からエンジニアが常駐して開発や運用を支える、という構造は非常に一般的です。このように、SIer=プロジェクトを請け負う会社、SES=技術を提供する働き方という位置づけで考えると理解しやすいでしょう。

また、SIer企業でも、自社で確保しきれないスキルを補うためにSES契約を利用することがあります。逆に、SES企業がスキルの高いエンジニアを育成すると、将来的にSIerへキャリアアップするケースも少なくありません。

SIerとSESの仕事内容の違い

SIerとSESでは、同じ「開発に関わる仕事」でも、求められる役割や責任範囲が大きく異なります。

SIerでは、要件定義や設計といった上流工程に関わることが多く、クライアントのニーズを把握し、最適なシステムを提案する役割が求められます。プロジェクトを成功に導くため、スケジュール管理や品質管理など、チームをまとめる業務が発生する点も特徴です。システムの完成義務を負うため、プロジェクト全体の責任を担う立場になります。

対してSESでは、クライアント先に常駐し、開発・運用・テストなどの実務を担当します。特に新卒の場合、プログラミングやテストといった手を動かす工程から経験を積むケースが多いです。「SES=客先常駐が多い」という特徴があり、常駐先やプロジェクトによって環境が変わりやすい働き方になります。一方で、さまざまな企業や技術に触れられるため、幅広い経験を得られるというメリットもあります。

このように、SIerはプロジェクトの主導と管理、SESは技術提供を中心とした実務担当という違いがあります。

SIer・SES・SaaSの違い

IT業界を理解するうえで、SIer・SES・SaaSの違いも押さえておくと就活の精度が上がります。この3つは似たように見えて、ビジネスモデルも働き方も大きく異なります。

SIerは先述のとおり、クライアントの課題を解決するために、システムを受託開発する企業です。プロジェクトの責任を負い、顧客の要望に合わせてシステムを構築します。

SESは契約形態であり、エンジニアのスキル提供を行うモデルです。自社サービスではなく、クライアント先のシステム開発を支える立場となり、働き方が常駐中心になる点が特徴です。

SaaS企業は、クラウド上で利用できる自社プロダクト(例:勤怠管理、会計ソフト、CRMなど)を開発・提供する会社を指します。受託開発ではなく、自社サービスの改善や新機能開発が中心となるため、働き方も仕事内容も大きく異なります。

以下の構造で理解すると、業界全体のイメージが掴みやすくなります。
 

  • ・SIer=クライアント向け受託開発のプロ

  • ・SES=エンジニアの技術提供を行う働き方

  • ・SaaS=自社サービスを運営する企業

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2. SIerとSESの比較:年収・キャリア・将来性の違い

SIerとSESはどちらもシステム開発に関わる働き方ですが、年収やキャリアパス、将来性といった観点では大きく異なります。特に新卒でどちらを選ぶかは、その後の成長スピードや専門性に影響するため、違いをしっかり理解しておくことが重要です。

この章では、給与の傾向からキャリア形成までを比較し、自分に合った選択ができるようポイントを解説します。

給与・年収の違い

SIerとSESでは、企業規模や契約形態の違いによって、年収の傾向が分かれます。一般的に、SIerの方が年収は高い傾向があります。その理由として、SIerの多くは大手企業やグループ会社として安定した経営基盤を持っており、大規模プロジェクトを請け負うことで利益が出やすい構造があるためです。プロジェクト全体の責任を持つ立場であることから、報酬制度も比較的高めに設定されています。

一方、SES企業は中小規模の会社が多く、エンジニアがクライアント企業に常駐して業務を行うため、報酬は技術者の稼働時間に応じて企業が得る金額から給与を支払う仕組みになります。このため、SIerと比べると給与が低めになる傾向があります。ただし、新卒の場合はどちらも初任給に大きな差が出にくく、新卒の年収レンジは約250〜300万円程度が一般的です。

また、SESは現場経験を早く積めるため、スキル次第で給与が伸びやすいというメリットもあります。長期的には、技術力や実績を積み重ねることで、高年収を狙うことも不可能ではありません。

キャリアパスの違い

キャリアパスに関しては、SIer=上流工程やマネジメント寄り、SES=実務経験を積みやすい技術型という違いがあります。

SIerでは、要件定義や設計といった上流工程に関わる機会が多く、プロジェクトの管理・進行を担当する立場になることが多いです。複数のステークホルダーと連携しながらシステムを完成させる必要があるため、技術力だけでなく、コミュニケーション力やマネジメント力が求められます。将来的には、プロジェクトリーダーやマネージャーなど、管理職を目指しやすい環境といえるでしょう。

一方でSESは、クライアント先に常駐して実務を中心に行うため、現場で手を動かしながら経験を積みたい人に適した環境です。開発・テスト・保守など幅広い工程に触れられるため、技術者としての基礎を磨きやすい点が特徴です。また、案件によって環境が変わるため、さまざまな技術に触れられるというメリットがあります。

キャリアの方向性としては、SIerはマネジメント志向、SESは技術志向と考えるとイメージしやすいです。ただし、SESで経験を積んだ後にSIerへステップアップするケースも多く、最初の選択がキャリアを固定するわけではありません。

将来性・市場価値の違い

将来性については、SIerもSESもIT業界全体の需要が高いため、今後もしっかりと仕事がある分野といえます。そのうえで、時代の流れに合わせた役割の変化が起きている点は知っておく必要があります。

SIerは大規模なITシステムを必要とする企業が多いことから、依然として高い需要があります。しかし、企業の内製化やSaaSの普及が進むなかで、従来の大型システム開発の比率が変化しつつあります。そのため、SIerには技術力だけでなく、業務理解やコンサルティング力がより求められるようになっています。プロジェクト管理や顧客提案に強みを持つ人は、長期的にも高い市場価値を維持できるでしょう。

一方、SESは多様な企業から技術支援のニーズがあるため、引き続き安定した需要があります。特に新技術や開発スピードが速い分野では、現場で手を動かせるエンジニアの価値は上がり続けています。幅広い環境で経験を積めるSESは、技術力を磨けば磨くほど市場価値が上がる働き方です。

総合すると、SIerは上流工程・顧客提案・マネジメントで価値が高まる未来型の働き方であり、SESは技術実装力・適応力によって市場価値が伸びやすい実務型の働き方といえます。どちらが有利というわけではなく、自分の強みや将来のキャリア像をもとに選ぶことが重要です。

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3. SIerとSESの見分け方|就活生が注意すべき3つのポイント

SIerとSESは名前が似ているため混同されやすいですが、実際には企業の役割も働き方も大きく異なります。就活中は「SIer企業だと思っていたら実はSES中心だった」「説明会で話を聞いたら想像と違った」というケースも珍しくありません。ミスマッチを防ぐためには、企業研究の時点でSIerとSESを正しく見分けることが重要です。

この章では、新卒が特に注意すべき3つのポイントをわかりやすく解説します。

契約形態・案件形態をチェック

SIerとSESを見分けるうえで最も重要なのは、企業がどの契約形態で仕事を受けているかを確認することです。就活生にとって分かりにくい部分ではありますが、ここを理解するだけで働き方の違いが一気に明確になります。

SIerは、請負契約(受託開発)が中心です。企業が顧客からシステムの開発を依頼され、要件定義から設計、開発、テスト、運用まで一連の流れを責任を持って進めます。プロジェクトの完成義務があるため、品質管理やスケジュール管理といった上流工程の重要度が高くなります。

一方、SESは準委任契約(技術提供)が中心で、エンジニアのスキル提供を行います。業務の完成義務はなく、クライアント企業内で、その時点で必要な技術支援を行う働き方となります。企業説明会や求人票に「客先常駐」「開発支援」「技術支援」と書かれている場合は、SESである可能性が高いです。

求人や説明資料では「開発事業を幅広く展開」など抽象的な表現をしている企業もあるため、曖昧に感じたら具体的にどの契約形態で仕事を受けているかを質問することが大切です。

開発環境と働く場所を確認

SIerとSESでは、実際の開発環境や働く場所にも大きな違いがあります。自分がどんな環境で働きたいかを考えることで、ミスマッチを避けやすくなります。

まずSIerは、自社内やグループ会社内で開発を行うケースが多いのが特徴です。要件定義や設計など上流工程に関わることも多いため、顧客との打ち合わせや資料作成を行いながらプロジェクトを管理する役割を担います。チームメンバーが自社所属であることが多く、安定した環境で働きやすい点もメリットです。

一方でSESは、クライアントの企業に常駐して開発に参加する働き方が中心です。これが「SES=客先常駐」と呼ばれる理由です。プロジェクトごとに常駐先が変わることもあり、さまざまな企業文化や技術環境を経験できる点が特徴です。新しい環境に適応する力やコミュニケーション力が求められますが、その分多様な現場経験が積めるメリットもあります。

企業研究の際には、「どこで働くことが多いか」「自社内開発と客先常駐の割合」「プロジェクトの期間」などを確認し、自分の性格や志向に合う働き方かどうかを見極めることが大切です。

研修・教育体制の違いに注目

新卒の就活では、研修制度や教育体制の充実度が企業選びを左右する重要なポイントになります。特にIT未経験の学生にとっては、入社後にどれだけ学べるかが成長スピードを大きく変えるため、必ず確認しておきたい要素です。

SIerは大手企業やグループ会社が多く、体系化された研修が整っているケースが多いです。ITの基礎研修に加え、要件定義や設計など上流工程に必要なスキルをじっくり学べる環境が用意されています。また、資格取得支援や配属後のフォロー体制が整っていることもメリットです。

一方、SES企業は会社によって教育体制に差があります。なかには充実した研修プログラムを用意している企業もありますが、現場配属が早いケースや、研修が最小限の企業も存在します。ただし、早い段階から実務経験を積めることはSESの大きな利点であり、実践的なスキルを素早く身につけたい学生には向いている環境と言えます。

企業説明会では「研修期間」「カリキュラム内容」「配属後のサポート」を必ず確認し、表面的な言葉に惑わされず、具体的な内容で比較することが大切です。

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4. SIerとSESはどっちがいい?新卒が選ぶべき基準

SIerとSESはどちらもシステム開発に関わる仕事ですが、働き方・求められる役割・キャリアの伸び方に大きな違いがあります。

新卒の場合、最初にどちらの環境で経験を積むかで、その後の成長スピードやキャリアの方向性が大きく変わります。大切なのは「どちらが正解か」を探すことではなく、自分の志向・やりたい働き方・どんなエンジニアになりたいかを軸に選ぶことです。

この章では、新卒がSIer・SESを選ぶ際に役立つ判断基準を具体的に解説します。

新卒がSIerを選ぶメリット・デメリット

SIerは大規模なシステム開発を請け負う会社であり、プロジェクトを企画・管理する上流工程に関わることが多い働き方です。新卒のキャリアとして選んだ場合のメリットとデメリットを整理しておきましょう。

メリット

SIerの大きなメリットは、体系的な研修制度が整っているケースが多いことです。大手企業ではIT基礎、設計、業務知識などを段階的に学べるため、未経験でも安心してスタートできます。また、要件定義や設計といった上流工程に関わるチャンスがあり、将来的にプロジェクト管理や顧客への提案業務を担うこともできます。安定した働き方をしたい人や、長期的にマネジメントスキルを伸ばしたい人には非常に魅力的な環境です。

デメリット

一方で、新卒1〜2年目から本格的な開発経験を積む機会は少ない場合があります。特に大規模プロジェクトでは、最初は資料作成やテストなど補助的な業務から始まることが多く、手を動かすスキルをすぐに伸ばしたい人には物足りない可能性もあります。また、顧客折衝や管理業務が中心となるため、技術を深めたい志向が強い場合はギャップが生まれやすい点も理解しておきましょう。

新卒がSESを選ぶメリット・デメリット

SESはエンジニアがクライアント先に常駐し、技術支援を行う働き方です。新卒にとっては、現場での経験を早い段階から積める点が強みになります。

メリット

SESの最大のメリットは、入社後の現場デビューが早く、実務を通じて技術スキルを伸ばしやすいことです。開発・テスト・運用など幅広い工程に関われるため、自分が得意な領域や興味のある技術を見つけやすい環境といえます。常駐先によって扱う技術や業界が変わるため、多様な経験を積みたい人には大きな魅力があります。

デメリット

一方で、企業によって研修制度の差が大きい点は注意が必要です。研修がほとんどないまま現場に出るケースもあり、未経験の状態だと不安を抱きやすい場合もあります。また、常駐先が変わることで人間関係や業務内容の変化が多く、環境の変化に苦手意識がある人には負担になる可能性があります。自分の性格や働き方の好みと合っているかをしっかり確認することが大切です。

成長スピード・スキル・働き方で比較

新卒にとって重要なのは「どちらがより成長できるか」「どんな役割を担いやすいか」という点です。SIerとSESを成長・スキル・働き方の面から比較すると、次のような違いがあります。

成長スピード

現場経験を早く積めるのはSESで、実務を通して成長したいタイプには向いています。SIerは基礎をじっくり学ぶスタイルで、スロースタートですが着実に力がつきます。

身につくスキル

SIerは要件定義や設計など上流工程のスキル、マネジメント力、顧客折衝力が身につきやすい環境です。SESは多様な開発経験を積めるため、技術スキルや現場適応力が高まりやすく、幅広い実践的スキルを得られます。

働き方

SIerは社内開発が多く、安定したチームで働くケースが多いです。一方、SESは客先常駐が中心となり、プロジェクトごとに環境が変わる働き方になります。どちらが向いているかは、性格や価値観によって大きく変わります。

このように、成長や身につくスキルの方向性が異なるため、自分のキャリアイメージと照らし合わせて選ぶことが大切です。

SIerとSES、向いている人の特徴

最後に、SIerとSESがどんなタイプの新卒に向いているかを整理しておきましょう。自分の性格やキャリア志向に照らし合わせることで、どちらを選ぶべきか判断しやすくなります。

〇SIerに向いている人
 

  • ・体系的に学びながら成長したい人

  • ・上流工程や企画や提案に興味がある人

  • ・チームをまとめることが好き、または挑戦したい人

  • ・安定した環境でじっくりスキルを積みたい人


〇SESに向いている人
 

  • ・手を動かしながら実務経験を早く積みたい人

  • ・多様な業界や技術に触れながら柔軟に働きたい人

  • ・環境の変化を前向きに楽しめる人

  • ・技術力を中心にキャリアを築きたい人


SIerとSESはどちらが優れているというわけではなく、自分がどんな働き方をしたいかによって最適な選択が変わります。強みや志向を理解し、自分に合った道を選ぶことで、より早く成長できる環境に近づくことができます。

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5. SIer・SESの代表的な企業例と業界の実態

SIerとSESは同じIT業界の中でも役割や働き方が大きく異なりますが、どちらの領域にも多くの企業が存在し、それぞれ特徴があります。就活生にとって、「どんな企業がSIerなのか」「SES企業にはどんな特徴があるのか」を理解しておくことは、企業研究の精度を上げ、ミスマッチを防ぐうえで非常に重要です。

この章では、SIer企業の分類と代表的な特徴、SES企業を見る際に注意したいポイントをまとめ、業界の全体像をつかめるように解説します。

主なSIer企業の分類と特徴

SIerは企業の成り立ちによって複数の種類に分けられ、それぞれ強みや関わるプロジェクトの特徴が異なります。自分がどのような環境で働きたいかを考える際に役立つ情報なので、分類ごとに理解しておきましょう。

ユーザー系SIer

ユーザー系SIerは、事業会社の情報システム部門が独立して子会社化し、グループ全体のITを担う企業を指します。親会社が金融・商社・製造・物流など多様な業界に広がっており、主にグループ企業向けの開発や運用を行う点が特徴です。親会社の業務理解が求められるため、業界知識を深めながら安定した環境で働きたい人に向いています。規模の大きな企業が多く、研修制度が整っている傾向があります。

メーカー系SIer

メーカー系SIerは、ハードウェアメーカーや機器メーカーから派生した企業で、自社製品やソリューションと組み合わせたITサービスを提供します。親会社の技術力を背景に幅広い分野に対応できる強みがあり、公共・金融・製造など大規模な案件に関わる機会が多いです。大手企業が中心のため、安定感やブランド力を重視する学生から人気があります。

独立系SIer

独立系SIerは特定の親会社を持たず、幅広い企業から案件を受託する独立した企業です。自由度が高く、新しい技術分野に挑戦する企業も多くあります。一方で企業規模の差が大きく、成長性や安定性は会社によって異なります。自分がやりたい領域に特化した企業を見つけやすい点は魅力で、特定の技術に関心がある学生に向いています。

外資系SIer

外資系SIerは海外に本社を持つIT企業の日本法人で、グローバルプロジェクトや最新技術に触れる機会が多いのが特徴です。成果主義や英語力を求める企業が多く、実力でチャレンジしていきたい学生には良い選択肢となります。

SIerとひと口に言っても、企業文化や働き方は分類によって大きく異なるため、興味のある企業がどのタイプに属するのかを確認すると、より適切な企業選びができるようになります。

SES企業の特徴と注意点

SES企業は、エンジニアがクライアント企業に常駐し、技術支援を行う働き方を提供しています。企業ごとの差が大きいため、良い企業を見極めるための基準を理解しておくことが非常に大切です。

SES企業の特徴

SESの最大の特徴は、クライアント先での常駐が中心となるため、関わるプロジェクトや技術環境が変化しやすい点です。金融・医療・物流・Webサービスなど、さまざまな業界の開発に携われるため、幅広い経験を積める点は大きなメリットです。また、実務デビューが早い企業も多く、手を動かしながら成長したい人には魅力的な環境です。

SES企業を見るときの注意点

SES企業には優良企業も多く存在しますが、一方で教育体制や案件内容が企業によって大きく異なるため、以下の点をチェックすることが大切です。
 

  • ・研修体制が整っているか(期間や内容、配属後のサポート)

  • ・案件の種類が明確か(開発案件中心なのか、保守運用が多いのか)

  • ・自社社員のフォロー体制があるか(専任担当者、面談頻度など)

  • ・単価や稼働に依存しすぎていないか


とくに新卒の場合、研修制度と配属後のフォロー体制はミスマッチを防ぐための重要なポイントです。企業説明会や面接では「実際にどんな案件に配属されるのか」「サポートは誰が担当するのか」といった具体的な情報を確認すると安心です。

SESは自身の成長スピードと環境の変化への適応力が問われる働き方ですが、その分だけさまざまな技術や業界に触れられる魅力があります。教育体制が整った企業を選べば、技術力をしっかり伸ばしながらキャリアを広げていくことができるでしょう。

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6. SIerとSESで迷う就活生が今すぐやるべきこと

SIerとSESはどちらも魅力がある一方で、働き方や求められる役割が異なるため、就活では迷いやすい選択肢です。大切なのは、正解を探すことではなく、自分の志向と将来像に合う企業を選ぶことです。そのためには、企業研究の質を高め、必要なサポートを活用しながら判断することが重要です。

企業研究で見るべきポイント

企業研究を行う際は、表面的な情報だけで判断せず、働き方や教育体制など具体的な要素を比較することが大切です。特にSIerとSESの違いを見抜くには、以下の観点を深掘りして確認することが効果的です。

1つ目のポイントは、案件形態と働き方です。SIerは受託開発が中心で、チームで社内開発を行うケースが多く、プロジェクト全体の責任を負います。一方、SESは技術提供型で、客先常駐が中心となるため、配属先によって職場環境や扱う技術が変わりやすい点が特徴です。

2つ目は、研修制度とサポートの手厚さです。特に新卒にとって教育体制は重要で、SIerは体系的な研修が整っていることが多く、SESは企業によって内容に差があります。研修期間やカリキュラム、配属後のフォロー体制などを確認し、安心して成長できる環境かどうかを見極めましょう。

3つ目は、将来のキャリアパスです。SIerは上流工程やマネジメントへ進みやすく、SESは現場で技術経験を積みながらスキルを磨くキャリアが中心になります。自分がどのようなエンジニアになりたいかを軸に比較することで、選びやすくなります。

企業研究は「なんとなく良さそう」ではなく、働き方・教育体制・キャリアの3軸で深掘ることが成功への近道です。

企業選びをサポートする就活サービスの活用

SIerとSESの違いや業界構造を理解しても、自力で企業を絞り込むのは難しい場合があります。そこで役立つのが、ITエンジニア向けの就活サービスを活用する方法です。志向性の把握から企業紹介、面接対策まで一貫してサポートしてもらえるため、効率よく企業選びを進められます。

特に、研修制度や配属先の実態、働き方の違いなどは学生からは見えにくいため、専門アドバイザーが持つ企業情報が大きな助けになります。さらに、非公開求人の紹介や企業との調整まで任せられるため、学業と就活の両立がしやすくなります。

自分ひとりで判断するよりも、第三者の視点を取り入れながら企業選びを進めることで、ミスマッチを避けながら最適な進路に近づくことができます。

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7. まとめ

SIerとSESは名前が似ていますが、企業の役割も働き方も大きく異なります。SIerは受託開発を中心とした上流工程やマネジメントに関わる機会が多く、安定した環境で体系的に学びたい人に向いています。一方、SESは客先常駐での実務経験を早い段階から積めることが強みで、手を動かしながら幅広い技術を身につけたい人に適した働き方です。

どちらが良い・悪いではなく、自分がどんな成長をしたいのか、どんな環境が合っているのかを基準に選ぶことが重要です。迷った場合は企業研究を深めつつ、専門の就活サービスを活用することで、より自分に合った企業に出会いやすくなります。

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