AIによってなくならない仕事・なくなる仕事を知って、就活に役立てよう

AIによってなくならない仕事・なくなる仕事を知って、就活に役立てよう
AI(人工知能)の普及により、仕事が奪われてしまうのではないかと不安に感じている方も少なくないでしょう。 本記事では、AIについての理解を深めるとともに、AIに代替されやすい仕事と人間にしかできない仕事の違いを詳しく解説します。また、AI化が進んだ先に、需要が伸びると予想されている新しい仕事も紹介します。

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1. AIによって仕事はなくなるのか

AIが進化するにつれ、雇用に対する心配や不安の声を耳にする機会も増えてきました。2015年、国内最大手シンクタンクの野村総研は、英オックスフォード大学との共同研究で「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で技術的には代替可能」と発表したのです。

これは、あくまでもコンピューターによる技術的な代替可能性を示した調査結果です。しかし、AIによって将来約半分の仕事がなくなるという論調で、多くのネットニュースで取り上げられたため多くの関心を集めました。

また2020年には、アメリカに本社を持つ大手コンサルティング企業のマッキンゼー・アンド・カンパニーが、2030年までには現在の業務が27%自動化され、約1,660万人分の雇用がさまざまなシステムに代替されるという可能性を示唆しました(※)。同社では、今後さらに深刻になる労働人口減少の課題を解決するために、AIなどを活用した自動化の促進が必要だと結論づけています。

これらの見解は、AIに限らず将来的に幅広くIT技術を駆使したと想定して導き出されたものです。そのため「AIで仕事がなくなる」という表現は適切ではないかもしれません。ただ、今後のIT技術がどう進歩するかによって、予測が変化する可能性もあるでしょう。

今まで人の手によって行っていた作業の自動化が実現したり、その作業自体が不要になったりということは、既に起き始めているのです。つまり、場合によっては、将来的に職業そのものがなくなってしまう可能性もゼロとはいい切れないかもしれません。

参考:マッキンゼー・アンド・カンパニー「The future of work in Japan ポスト・コロナにおける「New Normal」の加速とその意味合い」

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2. AIによってなくならない仕事の特徴

AIの中で主に活用されているのは機械学習と呼ばれる技術です。これは教師データと呼ばれる正しい情報から、正解に辿りつくまでのパターンやルールを導きだすものです。ビジネスの現場では、予測や識別のために使われており、その日にどれだけ商品が売れるか、顧客の購入データからおすすめ商品を表示するなど、AIは幅広い分野で応用されています。

しかし、どんなにAIが発展したとしても、人間にしかできない職業というのは存在します。AIは人間とは異なり、ゼロから何かをつくり出すことができません。時代の流れを捉えながら、細やかなニーズに対して最も適切なひとつを選び出すといった作業も困難です。ランダムに蓄積された膨大なデータから規則性を見いだすのは得意でも、人間性を必要とする仕事まではこなせないのがAIのです。

このようなAIの特徴を把握しておけば、今後どのような仕事がAIの影響を受けにくいかが分かってきます。どの職業に就けばよいのか悩んでいる方に向けて、ここからは、AIより人間が優位とされる職業を紹介します。

クリエイティブ性が高い

人間独自の感情によって生み出されるものは、今後もAIが進出しにくい分野です。個人の能力や表現力を活かした職業や、物理的に複雑な判断を必要とするクリエイティブ性の高い仕事は、今後もAIに取って代わることはないと考えられます。

具体例として、アートディレクター・俳優・デザイナー・マンガ家・学者・アーティストなどが挙げられます。

AIそのものを開発する

AIは、自ら学習して活動の幅を広げていきますが、機械そのものを開発するまではできません。また、AIの需要が高まっている昨今では、AIエンジニアのニーズが急速に増加しているのです。

AIそのものを開発するAIエンジニアは、学習機能の分野を担う「プログラマー」とデータ解析を基にプログラムを改善する「データサイエンティスト」の2つに分かれます。

なお、エンジニア業務の一部はAIに置き換わりつつあり、コードのオートコンプリートや自動生成機能を持ったAIなどが既に開発されています。

人同士のコミュニケーションが必要

機械には、相手の気持ちや雰囲気の汲み取りが困難です。そのため、理解や協調性、信用が求められる領域では、対人によるサービスが不可欠であり、AIやロボットに代替されにくいとされています。

人同士のコミュニケーションが必要な職業として、カウンセラー・ケアマネージャー・保育士・教師・スポーツインストラクターなどが挙げられます。

重大な責任が生じる

最終的な責任はあくまで人間が取るものです。そのため、重大な責任が生じる行動に関しては、人間が介在する必要があります。人間ならではの意思や判断が問われる職業をAIが代わりに担うのは、今後も不可能だと容易に想像できるでしょう。

具体的な職業は、医者・看護師・弁護士・会社経営などが挙げられます。相手の声に耳を傾けて理解することや、トラブルに対して臨機応変な判断ができる能力があるのは、人間だからこそです。

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3. AIによってなくなりやすい仕事の特徴

ここまでAIによってなくならない仕事の特徴について説明してきました。では逆に、今後AIに代替されやすい職業の特徴を見てみましょう。

単純

コンピューターで代替できる業務の多くはマニュアル化が可能な定型作業です。たとえば、データ入力作業やシステムへの転記、受付や記録といった単純作業は、人間よりもコンピューターに任せた方が精度は向上します。

既に、ピッキングや不良検査など、製造分野の定型作業では産業用ロボットに任せるケースが増えています。申請内容のチェックやアプリケーション間のデータ転記といった事務分野においても、RPAが活用され始めているようです。

また、最近ではチャットボットを設置するECサイトや企業のホームページも増えました。受付作業では、そもそも人間が介在する必要のない作業がほとんどです。デジタル化を推進して便利なシステムを導入すれば、人間による多くの作業が不要になるのです。
単純作業をメインとする職種には、一般事務・受付・包装作業員・レジ係・電話オペレーターなどがあります。

AIの方が正確にこなせる

人の手による作業は、どれだけ注意を払っても作業漏れや見落としといったヒューマンエラーが発生します。一方コンピューターは、決まった作業を実行するという点では、人間よりも格段に優れているのが特徴です。

さらに24時間365日稼働できることから、検品や機械の故障検知などをAIに任せれば、正確性の向上だけでなく、生産性アップも実現します。AIの方が正確にこなせる職業の例として、オペレーター・組立工・経理事務などが挙げられます。

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4. AIによってなくならない仕事の具体例

ここまでの説明で、AIに奪われにくい職業の特徴が分かってきました。AIに代替えできない仕事の特徴は、複合的な要素を取り扱ったり、状況に応じて判断したりする必要があるものです。また、芸術や哲学といった概念を含む仕事もAIには困難であり、これは、AIが人間とは違って相手の感情を汲めないことや、発言の裏側を想定できないことにもつながる考えです。以下に、それらの特徴を持つ職業をいくつかまとめました。

【AIに影響されにくい職業】

  • ・ディレクター

    ・インストラクター

    ・デザイナー

    ・カウンセラー

    ・医師

    ・演出家

    ・アーティスト

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5. AIによってなくなりやすい仕事の具体例

AIは計算や決まった作業が得意です。人間よりも正確で作業効率が上がると判断される業務や、人間の介在がなくてもAIが完遂できる仕事は、労力不足を補う目的でも今後AI化が促進するでしょう。データ入力をはじめ、計測や統計、資料整理や機械操作などのマニュアル化できる業務は、今後AIに置き換わる可能性が高いとされています。以下に、それらの特徴を持つ職業をピックアップしました。

【AIに影響されやすい職業】

  • ・オペレーター

    ・事務職

    ・組立・修理工

    ・受付・窓口業務

    ・製造工

    ・レジ係

    ・倉庫作業

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6. AIによって新たに生まれる仕事

新しい技術の発展は、その周辺にこれまでなかった需要を生み出します。ここでは、AIの発展により、新しく誕生した仕事を紹介します。

データ探偵

データ探偵(data detective)は、AIが得意とする統計や分析の結果を基に、さらに工夫したアイディアで企業などのコンサルティングを行う仕事です。今後はAIの分析したデータをどのように活用するのかが重要なポイントになってくるため、その需要は高まるでしょう。

ゲノム・ポートフォリオ・ディレクター

AIの応用領域として関心を集めるゲノム・ポートフォリオ・ディレクターは、膨大なゲノム(遺伝子)分野の研究にAIを活用して新たな知見をもたらす仕事です。AIを活用して新しく開発された医薬品を一般消費者に販売するための戦略を計画します。

人間と機械の協働責任者

AIが得意な単純作業と人間の得意分野を組み合わせて生産性の最大化を図る仕事です。計算やデータ管理を正確に実行できるAIと発想力に優れた人間の協働は、今後の労働者不足を解消するためにも重要な課題のひとつになるでしょう。

サイバー都市アナリスト

現在政府では、AIやIoTをまちづくりに活用し、生活の質を向上させて効率的な都市活動の実現を目指すスマートシティを推進しています。スマートシティでは、家庭のエネルギー使用量や観光客の行動履歴など、プライベートデータを大量に扱うため、情報の流出を防止するセキュリティ対策と、重要なデータを適切に扱える管理者が不可欠なのです。

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7. AI時代に備えて学生時代にやるべきこと

近い将来、さまざまな分野において、本格的なAI時代が到来するといわれています。AIの存在が当たり前となり、人間とAIが共存する時代に備えて、学生時代にやるべきことについて知っておきましょう。

AIについて理解を深める

AIの得意・不得意を理解しておきましょう。AIは数値の解析や厳格なルールに則った判断を得意とします。逆に不得意とするのは、意図を理解することやテキストデータからの推論、合理性から外れた判定などです。これらの特徴を正しく理解しておけば、就きたい職種が近い将来AIに置き換わるものかどうかが分かりやすくなります。

将来的には、今以上に仕事でAIを活用する場面が増加しているはずです。以前はできなかった業務が現在はできるようになっている例も多くあり、AIは急速な発展を見せています。AIの進化を見逃さず知っておくだけで、将来の職業選びに不安を感じることもなくなるでしょう。

人間にしかできない仕事を知る

人間にしかできない仕事に目を向けてみてください。たとえば、技術指導や福祉といったような、人間が人間に対して価値を提供する職種の場合、AIでの代替は困難です。対人サービスの中でも、単純作業にあたる部分は既にAIや機械による代替えが進んでいます。しかし、質問に応じたり、商品を補充したりと業務内容は幅広いため、AI化は進みにくいと考えられているのです。

人間だからこそできる仕事の見極め方は、テキストからの読解、疑問を持つことによる発見や創出、思考や想像力を必要とする職種かどうかで判断できます。また、トラブルを解決する能力やコミュニケーション能力を必要とする仕事も、人間にしかできない業務です。このように、単純化できない仕事には、人間にしか提供できない価値が残されていると考えられます。

新たに生まれる仕事を知る

先述したように、AIという新しい技術が普及すれば、それを取り巻く新たな環境ができあがります。そして、その環境を支えるさまざまな需要が生じて仕事が誕生するのです。AI時代を生き抜くために、新たに生まれる仕事に目を向け、必要なスキルアップを目指して早めに準備しておくのも有意義な方法です。

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8. AI関連の企業に就職するのもおすすめ

AIの分野に関心があれば、AI関連企業に就職するのもおすすめです。今後AIはさらに重要なポストを担う技術となるため、AI関連の職種は需要が高くなると予測されています。大手企業や技術力のある企業を目指すのであれば、AI資格に挑戦してみるのもよいでしょう。資格があれば就職が有利になるわけではありませんが、AIのような専門性の高い分野においては、自分の知識とスキルをアピールするのに効果的です。

学生でも挑戦しやすい資格として挙げられるのが、ディープラーニングの実装知識とスキルを証明する「AI実装検定」、ディープラーニングの知識を活用して仕事に応用できるスキルを身に着ける「G検定」などがあります。AIについてより深く勉強することで、自分がどの分野のプロフェッショナルになりたいのか、明確なビジョンが見えてくることもあるでしょう。

AI関連の仕事として以下の5つを取り上げ、それぞれの特徴と求められる知識、スキルについて解説します。

AIエンジニア

AIそのものをつくり出す「AIエンジニア」は、クライアントからの要望を受け、必要な機能を搭載したAIの設計・開発を行う仕事です。プログラミング技術はもちろん、機械工学の知識も求められます。

データサイエンティスト

ビッグデータと呼ばれる膨大な量のデータは、ただ蓄積するだけでは何の意味も持ちません。大量なデータをビジネスに活かすには、収集したデータを分析して必要な情報を抽出するプロフェッショナルが必要です。その抽出作業を担うのが「データサイエンティスト」の仕事であり、ビジネスの改善や施策を立案するためにインターネット上で蓄積されるデータをはじめ、AIやIoT機器まで幅広いデータを扱います。

データアナリスト

データサイエンティストと同様にデータの分析を行いますが「データアナリスト」は、そのデータをどう役立てるのか提案するのが主な仕事です。自社やクライアントの課題解決を目指すコンサル型と機能改善・提案を行うエンジニア型に分かれ、特にエンジニア型アナリストの場合、統計解析をはじめとした幅広いスキルが求められます。

AI営業

技術部門が開発したAI製品・サービスを提案したり、販売したりする仕事を「AI営業」といいます。製品導入に携わるポジションの経営者・役職者の中には、まだAIに関して十分な知識を持っていない方も少なくありません。AI営業は、そのような企業担当者に対して、理解してもらえる説明能力と、導入時の技術的な質問に対応できる深い知識を持っている必要があります。

AIコンサルタント

新たにAIを導入する企業や、AIをうまく活用しきれていない企業に対して、サポートを行うのが「AIコンサルタント」です。AI化が推進すれば、AI分野に精通する人材がコンサルタントとして求められるケースが多くなります。ただし、より深いAI知識が必要なため難易度は高めです。通常のコンサルタントもしくはITエンジニアの実務経験を積んでから目指してみるとよいでしょう。

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9. AI関連企業への就職を目指すなら

これからは、どのような業界もAIとかかわりを持つ時代へと変化します。AI関連企業の就職を目標に自力で活動する方法もありますが、AI企業に強いITエンジニア専門の就活エージェントを利用すれば、効率よく就職活動が進められるはずです。

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