奪われる仕事・奪われない仕事を把握し、AIがIT業界の仕事に及ぼす影響を理解しようIT業界志望の学生必見!AIがIT業界の仕事にもたらす影響とは?

最終更新日:2021年6月4日

就職活動などにおいて仕事を選ぶ際、その仕事の将来性について考えることは大切です。そんな中、検討しなければならないのが近年のAI(人工知能)による影響です。AIの発展によって、私たちの仕事はどのような影響を受けるのでしょうか。ここでは、AIに仕事を奪われる理由、奪われる仕事と奪われない仕事、そしてAIがIT業界にもたらす影響について解説します。

1. AIに仕事が奪われると言われる理由

まず、AIとは何か、AIに仕事が奪われると言われる根拠、そしてそれに対する主な反論について解説します。

AIとは

AIは、Artificial Intelligenceの略称で、人工知能を意味します。その定義は「人工的に作られた人間のような知能、ないしはそれを作る技術」と言われることが多いですが、厳密には研究者や研究機関によって異なり、統一されていません。

AIは1960年以降、何度か研究のブームが起こっており、現在は第三次AIブームの真っ只中であると言われています。ディープラーニング技術の発展やビッグデータ活用の浸透により、今までの「人間が決めたルールの中でAIが活動する」という枠が外れ、「AIが自ら学習し推測する」という新たな技術へと発展しました。

AIに仕事が奪われると言われる根拠

AIに仕事が奪われると言われる根拠は、主に二つあります。一つは、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らが2013年に発表した論文です(※1)。この論文では、「近い将来、90%以上の仕事がAIに置き換えられる」という驚愕の発表がされました。

もう一つは、野村総合研究所が二年後の2015年に発表したレポートです(※2)。本レポートには「10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業において、それらに代替することが可能との推計結果が得られています」と記されています。つまり、現在存在する仕事の約半数がAIによって奪われるという研究です。

※1 参考:英オックスフォード大学「THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION? 」 p.28より
※2 参考:野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に」 p.1より

AIに仕事は奪われないという反論の例

AIに仕事が奪われるという意見がある一方で、AIに仕事が奪われることはない、という反論もあります。ここではその例をいくつか紹介します。

AIはあくまでも与えられた仕事をこなす機械であり、意味や役割を与えるのは人である

「AIが人の仕事を奪う」という言葉だけが一人歩きし、まるでAIが何でもできる万能のロボットであるかのように認識している人も少なくないでしょう。

しかし実際には、AIは創造性に欠ける単純作業など特定の仕事であれば人よりも遥かに効率よくこなすことができますが、その役割を与えるのはあくまでも人です。つまり、AIは人が決めた目的に沿って行動する道具であり、道具に仕事を全て奪われることはないという意見があります。

なくなる仕事もあるが、その分増える仕事もある

AIの発展によって確かになくなる仕事もあるが、その分増える仕事もあるという議論もあります。例えば、AIエンジニアのように「AIを使う、管理する」側の仕事です。つまり、これらの新しい仕事で必要になるスキルを身に付けることで、十分に仕事を見つけることは可能であるということです。

過去100年でも働き方は変化してきたが、その都度人は適応してきた

AIの発展に限らず、人類史には過去にも度々大きなターニングポイントが存在し、その都度人は適応してきたという議論もあります。例えば、18世紀頃にイギリスで起こった産業革命によって、それまでは全て手作業で行われていた仕事が機械に置き換わりました。その時職を失った人は確かにいたであろうと考えられますが、そうして物の生産スピードが上がったことにより今までなかった職業が生み出され、新しい雇用が作り出されました。

つまり、AIが仮に発展し一部の仕事を奪ったとしても、いずれ人はまた適応することができるだろういという考えです。

2. AIに奪われる仕事・奪われない仕事

次に、AIに奪われる仕事、奪われない仕事の例をご紹介します。

AIに奪われる仕事

AIに奪われる仕事は、創造性・専門性に欠ける単純作業の仕事であると言われています。なぜならば、同じ作業を繰り返し行う仕事は人工知能が最も得意とする分野であり、確実に人間よりもミスが少なく素早くこなすことができるためです。

具体的には、一般事務員、受付・窓口係、警備員、スーパー店員、タクシー運転手などがAIに奪われる仕事の例として挙げられます。

AIに奪われない仕事

コミュニケーション、クリエイティブ性が求められる仕事

他者との交渉や創造性が必要な仕事は、人工知能が不得意とする分野であるため、これからも人が担うことになるだろうと言われています。また、人がロボットではなく他の人にされた方が嬉しいと感じるようなサービス業などの仕事も奪われる可能性は低いです。

具体的には、レストラン支配人、ミュージシャン、映画監督、デザイナー、ライターなどが例として挙げられます。

データで解析できない感覚的なこと、臨機応変さ求められる仕事

AIはデータを解析することは得意ですが、それを元に臨機応変に方針を変えるなどといった経営者に求められるような仕事は代替することができません。また、教育や人の心を理解する必要があるような仕事もAIに奪われる可能性は非常に低いと言われています。

具体的には、経営者、医師、教員などの仕事が例として挙げられます。

3. AIがIT業界の仕事に及ぼす影響

最後に、AIがIT業界の仕事に及ぼす影響について解説します。

IT業界がさらに発展する

まず、AI技術の進歩によってIT業界そのものがさらに発展すると言われています。現在、IT業界に限らずあらゆる業界においてAI・ビッグデータ・IoTなどの活用が続々と導入されているため、その進展に伴いIT業界が担う役割が大きくなると考えられるためです。

AIに関わる仕事の需要がさらに高まる

AIが発展することにより、AIに関わる仕事の需要が益々高まると言われています。具体的には、AIエンジニアやデータサイエンティストなどの職業です。AIエンジニアとは、その名前の通りAIの研究・開発に携わるITエンジニアのことを指します。また、データサイエンティストはビッグデータを分析することで、ビジネスに有効活用できる価値を生み出す仕事です。

スキルが高くなければ仕事がもらいにくくなる

上述した通り、IT業界は今後益々発展すると言われています。しかしながら、IT業界に属していれば、どの職業も安定しているとは限りません。例えば、IT業界の中にもコーダーのような単純作業を担う職業は存在します。これらの仕事は将来的にAIに代替される可能性が非常に高いと言われています。したがって、IT業界で活躍したいと考える場合は、継続的にスキルを磨き続け、AIにはない価値を提供する必要があります。

4. まとめ

AIによって仕事が奪われるという考えは、2013年に英オックスフォード大学が発表した論文に端を発している。論文は支持されている一方で、この考えに異議を唱える意見もあります。両者の意見を理解しながら、将来的になくなる・なくならない仕事やIT業界に及ぼす影響について理解した上で、就職活動をすすめたり、将来のキャリアを考えたりすることがポイントになるでしょう。

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