Web系言語を学びたい学生必見!おすすめの言語と理由を解説

Web系言語を学びたい学生必見!おすすめの言語と理由を解説
いざWeb系の開発言語を学ぼうと思っても、プログラミング言語は種類が多い上に年々新しい言語が登場しており「どの言語を学べばいいかわからない……」という方も多いでしょう。 そこでこの記事では、Web系のエンジニアを目指している学生に向けて、Web系開発の基礎知識やWeb系言語の選び方、おすすめの開発言語、就職活動でのアピール方法などについて解説します。

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1. Web系志望者に必須の基礎知識

以下の4つは、Web系の道に進みたいと考えているなら必須の基礎知識です。
 

  • ・Webページが表示される仕組み

    ・HTML

    ・CSS

    ・JavaScript


それぞれ解説します。

Webページが表示される仕組み

Webページは主にHTMLとCSSのプログラムによって、目に見える形で表現されています。
その裏側では、Webページを表示するための処理の流れが存在します。
Webページを表示するためには、「ドメイン」「DNSサーバ」「Webサーバ」「クライアント」などの用語について知っておく必要があります。

まず、Webページが表示されているスマートフォンやPCのことをクライアントと呼びます。このクライアントはWebサーバやDNSサーバというサーバと通信を行って、Webページを表示しています。

Webサーバとは、クライアントがURLの入力をした際に、要求を受信してWebページを表示するために必要なデータをクライアントに転送するサーバのことです。
このWebページを表示するために必要なデータの中には、HTMLやCSS、画像データなどが含まれます。

DNSサーバとは、ドメインをIPアドレスに変換するサーバのことです。クライアントがWebページに「このページを表示して」と要求を送信すると、Webページに必要なデータを取得することができます。ただし、表示するためには、そのWebサーバがWeb上のどこにあるのかを把握しておく必要があります。
Webサーバの住所となるIPアドレスをクライアントに教えてくれるのが、DNSサーバです。

たとえば、「http://abc.com/xxx/yyy」というURLをクライアントPCで入力して検索したとします。このURLの「abc.com」という部分がドメインです。
クライアントがこのドメインを利用して、DNSサーバに対して「このドメイン名のIPアドレスを教えてください」という要求を送信します。
その後、DNSサーバがドメイン名「abc.com」のIPアドレスをクライアントに返送するという流れです。

クライアントPCがWebページを表示する場所を知ることができたら、次は検索したURLの内容を表示するのに必要なデータを取得するために、Webサーバに要求を送信します。

この要求により、Webサーバが指定のWebページを表示するために必要なHTMLやCSSのデータをクライアントPCに返送。その結果、ブラウザによってページを描画することができます。

Webページを表示するときには、この一連の流れが裏側で処理されています。

HTML

HTMLは、Webページを構成するために開発された言語です。ホームページを作成する際には、コンピューターに対してHTMLを使用し、文章構成の指示を出します。
Webページを作成する、またはWebアプリを開発する際には必須の言語です。

関連記事:HTML入門者がまず知っておきたい基礎知識を徹底解説!

CSS

CSSは、HTMLで指示した文章構成の装飾を施すための言語です。文章の色や大きさなど文章の見栄えを形成するのに使用されており、こちらもWeb系の開発では必須です。

JavaScript

現代のWebページは文章とデザインだけではなく、ページに動きのあるものが多いです。Webページに動きをつけることができる言語に、JavaScriptがあります。

関連記事:JavaScriptとは?できることや将来性・勉強方法を解説

たとえば、ブラウザ上で画像を拡大表示したり、問い合わせの入力フォームなどを設置したりして、メッセージを送付したりすることができます。

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2. Web系の開発言語の選び方

Web制作やWebアプリ開発などをする際の、プログラミング言語の選び方について解説します。

何を作りたいのかで選ぶ

実際に「こういうサイトを作ってみたい」「あんなアプリを作れるようになりたい」と思った際に、プログラミング言語を習得したいと考える方も多いでしょう。開発言語には多くの種類がありますが、作りたいものによって適している言語は異なります。

たとえば、WebサービスやWebアプリケーションの開発に加えて、機械学習にも興味があるなら、Pythonが適しています。
自分自身の作りたいもの・興味がある分野に合わせて、習得する言語を選びましょう。

将来性で選ぶ

Web系の開発言語の習得を目指している方の中には、「手に職をつけたい」「将来は起業したい」という方も多いでしょう。
将来性を見込んで、これから習得する言語を選ぶことも大切なポイントです。
将来性がある言語とみなす基準となるのは、汎用性が高い、多くの企業が採用している、開発されてまだ間もないといった要素です。

文法の簡単さで選ぶ

Web言語の初心者であれば、文法が簡単な開発言語から学習すると良いでしょう。たとえば、RubyやPythonが初心者向けの開発言語としておすすめです。

Rubyは、Webサイト制作・ショッピングサイト構築・SNSの開発などで使用するプログラミング言語。一方、Pythonはアプリケーションの開発・データ解析・人工知能などに使用するプログラミング言語です。

また、新しい言語としてElixirやSwiftも登場しています。どちらも文法が整理されているため、初心者でも始めやすいプログラミング言語です。

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3. Web系志望者におすすめのサーバーサイド言語とその理由

Web系の企業に就職したいと考えている方に向いているサーバーサイド言語は、以下の4つです。
 

  • ・Python

    ・Java

    ・PHP

    ・JavaScript


それぞれの概要とおすすめの理由について解説します。

Webサービスと機械学習ならPython

Pythonは、Webアプリケーションの開発をすることができる言語です。Web系の開発以外にも、組み込み開発やデスクトップアプリケーション・機械学習を得意としており、世界的に人気です。

Pythonで開発されたWebサービスには、動画共有アプリケーションである「YouTube」や音楽配信サービスの「Spotify」、写真共有アプリケーションの「Instagram」などがあります。

Pythonは、Webアプリケーションを開発するためのフレームワークやライブラリが豊富です。フレームワークやライブラリ機能やシェア機能などを自作する必要がないため、効率的に実装できるでしょう。

関連記事:【学生向け】Pythonは何ができるの?就活には有利になる?

汎用性の高さと求人数で選ぶならJava

Javaは、主にWebアプリケーションの開発やWebサイトの作成に用いられます。他にも、ソフトウェアや家電などの組み込み系システムの開発に使用される汎用性が高い言語です。

Javaを使用して開発されたWebアプリケーションの代表例としては、SNSアプリの「Twitter」やノートアプリの「Evernote」、通販アプリの「Amazon」などが挙げられます。

JavaはOSに依存しない言語で、一度書いたコードをどんなコンピューターでも使用することができます。また、実行速度が高速かつ安定しているコンパイル言語であるため、大規模開発に向いているのも特徴です。

関連記事:学生向けjava入門|特徴や学習方法などを徹底解説

動的なページを作成することに優れたPHP

PHPはHTMLに埋め込みながら、動的なWebページを生成することに優れているサーバーサイドのスクリプト言語です。動的なWebページを作成する言語には他にもJavaScriptがあり、互いによく似ています。

PHPで開発されている有名なWebサービスには、CMSのWordPressやFacebook、レストラン・宴会予約のグルメ情報サイトであるぐるなびなどがあります。

PHPはデータベースとの接続が容易なため、多くの環境で使用されており、初心者でも習得しやすい言語です。

関連記事:PHPとは?HTMLとの違いや学生が学習するメリットを解説

技術の汎用性が高いJavaScript

JavaScriptは動的なWebページを作成できる言語です。HTMLやCSSなどのWebページを構成するすべての要素を操作することができます。
もともとJavaScriptはクライアントサイドで動作する言語として扱われていましたが、サーバーサイドでも動作するJavaScript(Node.js)も普及し始めました。

JavaScriptで開発されたサービスには、YouTubeを同期再生しながらリアルチャットすることができる「TauStream」や、Web上でリアルな書道を楽しめるサイト「TheShodo」などがあります。どちらも、ブラウザ上で動きを活かしたサービスです。

JavaScriptは、即時にタスクを処理できるので、Webサイトとサーバで情報を送受信することに長けている言語です。

関連記事:JavaScriptとは?できることや将来性・勉強方法を解説

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4. 各言語の市場ニーズ

この章では、レバテックルーキーに掲載された求人情報(2022年7月現在)に基づき、各プログラミング言語ごとの市場ニーズについて解説します。

Python       
掲載求人数(2022年7月現在)      72件
年収幅 2,290,000円〜5,000,000万円前後
仕事内容例

 
・アルゴリズム作成
・社内の業務支援ツール制作
・大量のログデータを処理する検索ログ基盤の開発

 

Java  
掲載求人数(2022年7月現在) 70件
年収幅 2,160,000円〜4,690,000円前後
仕事内容例
 
・Webアプリケーションの設計・開発
・システムの開発・設計・運用業務
 
PHP  
掲載求人数(2022年7月現在)           59件
年収幅 2,290,000円〜4,500,000円前後
仕事内容例

 
・自社サービスのECサイトやeコマース事業の開発・運用業務全般
・スマートフォン向けアプリ開発・デザイン開発
 
JavaScript  
掲載求人数(2022年7月現在)     58件
年収幅 2,290,000円〜5,000,000円前後
仕事内容例
 
・Webアプリケーションの開発・構築・運用保守
・AWS(※)を用いたインフラ構築

※「Amazon Web Services」の略で、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスの総称

5. Web系開発言語のスキルは就職活動でアピールできる?

Web系の開発言語を学習することで、就職活動の際にどのようなアピールができるのかを解説します。

プログラミングスキルの明確な証拠となる

WebサイトやWebアプリの開発経験はプログラミングスキルの証明となるため、有利に就職活動を進めることができるでしょう。

新卒の場合、面接時点での技術スキルはあまり重視していない企業も多いですが、少しでも即戦力として期待できる人材のほうが好印象を持ってもらえるはずです。

自発的に学習ができることをアピールできる

ITの業界は常に情報が更新される業界です。ITエンジニアになるためには、最新の情報や技術についていく積極的な姿勢が必要になります。

オリジナルのWebサイトやWebアプリケーションを作ることで、就職後も自発的に学習ができる人材であることをアピールできるでしょう。仕事に対する意欲や向上心を評価してもらえる可能性も高くなります。

 6. プログラミング言語と合わせてITエンジニアに求められるスキル

ITエンジニアには、最先端の情報についていく積極性に加えて、以下のスキルを求められます
 

  • ・情報を活用するスキル

    ・課題を把握し解決するスキル

    ・​​相互コミュニケーションスキル


ここでは、それぞれのスキルについて解説します

情報を活用するスキル

Web系エンジニアに求められる重要なスキルのひとつとして「情報の活用力」が挙げられます。情報を収集するスキルだけではなく、「いかに早く求める情報に辿りつき、活用できるか」が問われるでしょう。

情報の活用スキルを身に付けるには、以下の3つを意識してください。
 

  • ・求める情報がどこにあるのか

    ・必要な情報がどのデータにまとまっているのか

    ・どのようなワードで検索すれば知りたい情報にアクセスできるのか


このように、情報を効率よく収集できれば、情報の活用スキルが身に付きます。

課題を把握し解決するスキル

Webエンジニアの存在意義とは、クライアントが抱える課題をプログラミングの力によって解決することです。そのため、課題を1つひとつ洗い出し、論理的な解決策を導き出さなければなりません。プログラミングの途中で発生するエラーへの対応力も求められます。

「どうすれば問題を解決できるか」を念頭におき、仕事に向き合う必要があるでしょう。

相互コミュニケーションスキル

Webエンジニアに求められる相互コミュニケーションスキルとして、以下の4つが挙げられます。

理解力 クライアントの要望や価値観を正しく把握・理解するスキル
提案能力 クライアントの予算やニーズ、自社の利益・効率の観点から、双方にとってプラスとなる提案をするスキル
交渉能力 クライアントの要望と自社の意見を調整・交渉し、相手からの合意を得るスキル
信頼関係の構築力  クライアントの依頼目的を把握し、相手の考えに共感したり、関係を深めたりするスキル

 7. プログラミングスキルの証拠となる資格

この章ではWebエンジニアとしてのスキルを客観的にアピールする手段の一つとして、プログラミングに関する資格について解説します。

【Python】Python3エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験は、文法の基礎を試験範囲としています。そのため、プログラミング初心者の方でも受験しやすい資格です。合格ラインは正答率70%です。

Pythonの基礎知識があれば3ヶ月ほど、全くの初心者の方でも教材に沿って学習すれば6ヶ月ほどで受験可能でしょう。

【Java】Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験は、難易度が3級・2級・1級と分かれています。初心者向けとされている3級試験では、オブジェクト指向の基礎概念とJavaに関する知識が出題されます。

各試験の平均合格率は52.2%(2022年2月時点)です。

【PHP】PHP5技術者認定初級試験

PHP5技術者認定初級試験は、PHPを用いたプログラミングスキルの基礎知識が出題されます。試験の範囲は「テキスト・数の操作」「配列操作や関数」「データベースへの情報保存」などです。

なお、合格ラインは正答率70%とされています。短期間で確実な合格を目指すのであれば、認定スクールが指定するコースを受講しましょう。

【JavaScript】Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、Webクリエイターに求められるコーディング能力を認定する試験です。認定基準は「スタンダード」と「エキスパート」に分かれており、スタンダードは初心者向けの資格になっています。2020年時点の平均合格率は91.4%です。

専門の教材で学習すれば、初心者の方でも24時間ほどの学習時間で受験可能なレベルとなるでしょう。一方、エキスパートであれば、スタンダード取得後から38時間ほどの学習時間で資格取得を目指せるとされています。

8. 資格以外にアピールする方法

この章では、プログラミング資格以外に、ご自身のプログラミングスキルをアピールする方法について解説します。

ポートフォリオ

ポートフォリオとは、エンジニアの実績を1つにまとめたものです。実績の例として、プログラミング言語を学習する過程で作成したWebページ・サービスが挙げられます。このようにポートフォリオを作成することで、これまでの制作物を実績として残せます。

Webエンジニアのポートフォリオで重要視されるポイントは、以下の3つです。
 

  • ・客観的な視点に基づいているか

    ・ユーザーからのフィードバックを受けて改善しているか

    ・制作過程や使用した技術について説明できるか


これらのポイントを押さえることで、ご自身のスキルをよりアピールできるポートフォリオとなるでしょう。

関連記事:エンジニア向け!就活で使えるポートフォリオの構成例と作成の注意点

インターンシップ

インターンシップとは、学生向けの就業体験のこと。労働時間の対価として給料は発生しますが、アルバイトとは異なり、「仕事の内容や自身の適性を理解すること」が目的です。

インターンシップでは、仕事や現場の向き・不向きを直接肌で感じられるので、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。また、先輩Webエンジニアから直接話を聞ける貴重なチャンスにもなるでしょう。

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9.プログラミング言語を習得する最初の心得

この章では、初心者の方がプログラミング言語を習得する際のポイントについて解説します。

まずは1つのプログラミング言語を実務レベルに

プログラミング言語の習得は、1つの言語に絞って学習を始めることが重要です。複数の言語を同時に習得しようとするとかえって学習効率が悪くなり、習得までに余計な時間がかかってしまうこともあるためです。

とはいえ、どの言語が自分に向いているのかが分からない方もいるでしょう。そのようなときは「やってみたい」「作ってみたい」と思えるシステムに合った言語を選ぶのがポイントです。1つのプログラミング言語を実務レベルにまで知識を深めることで、ほかのプログラミング言語も体系的に理解しやすくなります。

プログラミング言語習得はおよそ1,000時間かかる

1つのプログラミング言語の習得には、一般的に1,000時間ほどの学習時間を要すると言われています。このことから、Web系の言語スキルは一朝一夕で身につくものではないことが分かります。

新卒Webエンジニアに求められるレベルはそこまで高いものではありませんが、計画的な学習は必要です。個人差はありますが、プログラミングスクールを受講することで、効率よく勉強できるケースもあります。

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