- 1. プログラマーの種類
- 2. プログラマーに求められるスキル
- 3. プログラマーがよく使用するプログラミング言語
- 4. プログラマーを目指す上で取得しておきたい資格・試験
- 5. プログラマーとして働くメリット・デメリット
- 6. システムエンジニアとプログラマーの違い
- 7. まとめ
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1. プログラマーの種類
はじめに、プログラマーの種類について解説します。それぞれの平均年収は、レバテックキャリアに掲載されている募集情報を参考にしました。なお、新卒の場合、平均年収はどれも約250〜300万円です。
Webプログラマー
Webプログラマーは、主にWebサイト・システムの開発を行う職種です。システムエンジニアが作成した仕様書に沿って、実際のプログラミングを担当します。たとえば、Amazonや楽天市場などのECサイトやSNSは、Webプログラマーが作成したプログラムの指示で作動しています。平均年収は、約400~500万円ほどです。
スマートフォンアプリプログラマー
スマートフォンアプリプログラマーは、スマートフォンにインストールされるアプリケーションのプログラミングを行う職種です。PC用サイトやソフトのアプリケーション化が進んでいるため、益々需要が高まっている職種であると言われます。平均年収は、約400~500万円ほどです。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、その名前のとおりゲームを開発します。通常のシステム・アプリケーション開発と比較すると、キャラクターの動きやゲーム内の環境変化などに応じた設計・実装をするのが特徴です。平均年収は、約450~550万円ほどです。
組み込み系システムプログラマー
組み込み系システムプログラマーとは、家電商品などに組み込まれているプログラムを開発する職種です。デジタルカメラ、炊飯器、エアコンなどがユーザーの指示通りに動くように開発を行います。平均年収は、約500~600万円ほどです。
関連記事:組み込みシステムとは?新卒から切り開く組み込みエンジニアへの道
汎用系システムプログラマー
汎用系システムプログラマーは、大企業の基幹システムや金融機関における顧客のデータベースなど、大量のデータを扱う大規模システムを開発します。平均年収は、約500~600万円ほどです。
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2. プログラマーに求められるスキル
次に、プログラマーに求められるスキルについて解説します。
プログラミングスキル
すべてのプログラマーが身につけなければならないスキルが、「プログラミング」。プログラミングとは、コンピューターへの作業指示を作成することです。その指示はコンピューターが理解できる「プログラミング言語」で記述され、そのまとまりを「プログラム」と呼びます。具体的にどの言語を勉強するべきかについては次章で解説します。
関連記事:プログラミングとは?できることや種類・学習方法について解説!
論理的思考力
プログラマーには、発生している課題を分解するとともに、それを解決するための効率の良い方法を考えることが求められます。また、システムにエラーやバグや発生した場合にも、筋道立ててそれを解消するための方法を考えなければなりません。
こうしたプロセスには、物事を筋道立てて考える論理的思考力が求められます。
関連記事:ロジカルシンキングとは?身につけるメリットや鍛え方を簡単に解説
コミュニケーション能力
プログラマーは決してコンピューターに向かっているだけではありません。プロジェクトをともに担うチームメンバーとのスムーズなやり取りも業務上不可欠です。したがって、プログラマーにとっては高いコミュニケーションスキルも重要であるといえます。
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3. プログラマーがよく使用するプログラミング言語
職種ごとに使用する言語は異なりますが、その中でも特に汎用性が高く、需要が高いプログラミング言語を5つ紹介します。
PHP
PHPとは、Webサービスの開発に特化したサーバーサイドのプログラミング言語ですWebサイト開発に携わりたい場合は、HTML・CSSと合わせてPHPも勉強すると良いでしょう。「ぐるなび」のようなWebサイトや「WordPress」のようなCMS(Webサイトを簡単に制作・運営できるシステム)なども、PHPを使用して開発されています。
関連記事:PHPとは?HTMLとの違いや学生が学習するメリットを解説
Java
JavaはGoogle三大言語の一つに数えられる、世界でも活用シーンが多いプログラミング言語。主にAndroidアプリや大規模な基幹システム開発に用いられ、非常に高い汎用性を誇っている反面、習得難易度はやや高いことが特徴です。
関連記事:Javaエンジニアになるには?就活準備&就職後の仕事内容や年収を解説
C言語
C言語は、1972年に開発された長い歴史を持つ言語です。C#やC++などの派生言語があります。実行の際にソースコードを一括して翻訳するコンパイル型と呼ばれる言語で、実行速度が速い点がメリット。汎用性が非常に高く、現在でも幅広い分野で使用されています。
C言語の開発をする際には、専用の開発環境の構築が必要です。また、言語の習得が難しいため、学習にハードルを感じやすい言語でもあります。
C#
C#はMicrosoft社が開発した言語で、Windows向けアプリケーションやゲームの開発に用いられます。派生元の言語であるC言語と比較すると難易度は低いものの、全体的にはやや高い位置に属しています。
Ruby
Rubyは、Webサービスの開発に向いているスクリプト言語です。日本人が開発したプログラミング言語であることから、日本語の参考書も数多く存在し、習得難易度も比較的低めなので、初心者におすすめの言語であるといえます。
JavaScript
JavaScriptとは、Webサイトの90%以上に使用されていると言われるほど有名なプログラミング言語です。Webブラウザ・サービスの開発に幅広く使用されているため、HTML・CSSと合わせて初心者が最初に勉強する言語として適しています。
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4. プログラマーを目指す上で取得しておきたい資格・試験
プログラマーを目指すうえで、取得しておきたい資格や試験を紹介します。
学生の場合、既にプログラマーとして働いている人とは異なり、仕事の成果を通して自分の実績やスキルレベルを示すことは難しいです。そこで、資格を取得することで、客観的な技術力を証明することができます。
取得に適した資格は、プログラミングに対する理解度や経験年数、目指す職種、使用する言語などにより異なります。自分の目標に合った資格を取得しましょう。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、どの分野のプログラマーを目指す場合でも取得しておきたい資格です。学生から社会人まで幅広く人気で、出題難易度もそこまで高くありません。試験では主に、ITに関する基礎的な知識が問われます。
IT業界に興味があるという学生や、これからプログラマーになるための勉強を始めたいという学生は、まずはITパスポート試験の取得を目指しましょう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験の試験範囲を学ぶことで、ITの実務的な知識・技能の活用術が身につきます。ITの道を目指す上で役立つ知識が学べるため、プログラミング以外の幅広いITスキルをアピールしたい人は取得を目指しましょう。
ITパスポート試験と同様に情報処理推進機構が管理する国家試験であるため、就職時に有利に働く可能性があります。
応用情報処理技術者試験
応用情報処理技術者試験は、ワンランク上の技術者を目指す人におすすめの資格です。
プログラミングはもちろん、ITに関する幅広い領域の知識が求められます。
基本情報技術者試験よりも高度な知識と応用力が求められる資格であり、難易度も高いです。学生のうちに取得することが難しいと感じた場合は、社会人として経験を積んでから取得することを目標にしても良いでしょう。
ORACLE MASTER
ORACLE MASTERは、Oracle Databaseの管理スキルを証明できる資格です。汎用系システムの開発現場では、Oracle社の開発するデータベースソフトが利用されている場合が多いため、汎用系システムプログラマーを目指す人におすすめです。
現在の試験では、Bronze・Silver・Goldの3段階に分かれており、下のランクから順を追って受験する必要があります。プログラマーになってからの年数や現在の習熟度を考慮して、どのランクを目指すか目標を立てましょう。
PHP技術者認定初級試験
PHP技術者認定初級試験は、Webプログラマーを目指す人に特におすすめの資格です。
一般社団法人「PHP技術者認定機構」によって管理されている資格で、PHPの専門的な知識を証明できます。
試験はPHP5とPHP7の2種類のバージョンが存在します。PHP7が最新バージョンであるため、どちらを学ぶか迷った際はPHP7がおすすめです。それぞれ上級試験も存在するため、習熟度によって上位のランクを目指しても良いでしょう。
Java SE 11 認定資格
JavaSE 11 認定資格は、Oracle社の提供する資格です。Bronze、Silver、Goldの3段階に分かれており、Bronzeは言語未経験者向けの入門資格、Silver基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができる開発初心者向けの資格となっています。
Javaのスキルを活用してスマートフォンアプリプログラマーや汎用系システムプログラマーを目指す人におすすめです。
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験は、C言語を用いた応用プログラムを作成するスキルを認定する試験です。C言語は汎用性の高い言語であるため、取得しておいて損はありません。
Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、Webプログラマーにおすすめの資格です。一般財団法人「Rubyアソシエーション」により運営されています。
試験の段階はSilverとGoldの2段階存在します。まずはSilverの合格のために勉強し、Webプログラマーの実務経験を積んだ後にGoldの合格を目指しましょう。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は、Webプログラマーを目指すのであれば取得しておきたい資格です。特定非営利活動法人「エルピーアイジャパン」が運営しています。
レベル1とレベル2が存在し、レベル2の出題範囲にJavaScriptが含まれるのが特徴です。JavaScriptはWeb運用をする際には習得しておきたい言語であるため、レベル2までの合格を目指しましょう。
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5. プログラマーとして働くメリット・デメリット
最後に、プログラマーとして働くメリット・デメリットについて解説します。
メリット
まずは、メリットから見ていきます。
需要が高い職業であるため、転職や独立などがしやすい
経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、今後日本のIT人材不足はますます深刻化し、2030年には最大で約79万人不足するという試算になっています。したがって、プログラマーの需要は高く、転職や独立などに有利になりやすいと考えられます。
自由な働き方がしやすい(リモートワーク、フレックスタイム制など)
プログラマーなどのエンジニア職は、比較的自由な働き方ができると言われます。その例として、リモートワークやフレックスタイム制などが挙げられます。リモートワークとは、オフィスなど指定された場所で働くのではなく、従業員が自由に働く場所を選べる制度です。また、フレックスタイム制とは、あらかじめ定めた総労働時間の範囲内において、従業員が始業と終業の時間を自由に決められる制度を指します。
デメリット
続いては、デメリットです。
勉強し続ける必要がある
プログラマーが活躍するIT業界は、技術の流行り廃りのサイクルが速いのが特徴です。次々と新しいテクノロジーが生み出されているため、一度身に付けた技術で長期的に働けるわけではありません。常に新しい技術を勉強をし続ける必要があります。
繁忙期に労働時間が長くなりやすい
プログラマーの仕事には、制作物を提出しなければならない納期が必ず存在します。期限に間に合わせたり、急な変更に対応したりするために、仕事が急激に忙しくなる可能性があります。状況次第では、残業をすることもあるでしょう。
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6. システムエンジニアとプログラマーの違い
システムエンジニアとプログラマーには、明確な違いが存在します。ここでは、両者の具体的な違いについて詳しく解説します。
仕事の内容
システムエンジニアは、クライアントから要望を聞き、どうすればプログラムで実現できるか要件定義をします。システム全体の把握ができていないと、上手く要件定義ができません。
一方、プログラマーはその設計通りにプログラムを書くことが仕事です。要件定義には最低限のことが記載されているため、その内容をどのように実装するかはプログラマー次第です。プログラマーの実装内容によっては、処理の速度が遅かったり、不具合が起きてしまったりします。
年収
平均年収ではシステムエンジニアの方が高い傾向にあります。
日本政府による2021年の賃金構造基本統計調査によると、「システムコンサルタント・設計者」が月収40万円〜45万円前後であるのに対し、「ソフトウェア設計者」は月収30万円〜35万円前後です。
システムエンジニアの工程は上流工程と呼ばれ、プログラマーの工程は下流工程と呼ばれます。上流工程を担当するシステムエンジニアの方が、一般的にプログラマーより年収が高くなる傾向にあるようです。
その他、新卒でプログラマーを目指したいという学生の方は、以下の記事も参考にして見てください。
関連記事:プログラマーになるには?就職先や求められるスキルを解説!
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7. まとめ
プログラマーは、担当する領域ごとにWebプログラマーやゲームプログラマー、汎用系プログラマーなど複数の種類に分かれます。共通して求められる知識・スキルだけでなく、自分の志望する領域のプログラマーに求められる知識・スキルを身につけることで、就職活動を有利に進められるでしょう。
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