未経験職種の志望動機の作り方|例文や面接で企業が見るポイントも解説

しかし、企業側も学生や未経験者に対して、経験やスキルだけを求めているわけではありません。未経験でも入社して働きたいと考える理由や根拠、熱意を詳しく知りたいと考えているのです。
本記事では、未経験から新しいキャリアを築きたいと考える方に向けて、採用担当者に響く志望動機の作り方を徹底的に解説します。具体的な例文や、企業が注目しているポイント、そして避けるべきNG例まで、幅広くご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

- 1.未経験歓迎の企業が志望動機で見ているポイントとは?
- 2.未経験から応募する志望動機を書く時のコツ
- 3.職種・業界未経験でも内定につながる志望動機の書き方例文
- 4.未経験から応募する志望動機のNG例・注意点
- 5.まとめ
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1.未経験歓迎の企業が志望動機で見ているポイントとは?
未経験者を歓迎する企業が志望動機で特に注目しているポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
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・ポテンシャル・学習意欲
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・人柄とコミュニケーション能力
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・社風・文化とのマッチ度
まずは採用担当者の立場・心理を理解した上で、志望動機を作成していきましょう。
ポテンシャル・学習意欲
企業が未経験者採用で最も重視するのは、将来的に活躍してくれる可能性、つまりポテンシャルです。即戦力として業務に活かせる経験がない分、新しい知識やスキルを積極的に吸収しようとする高い学習意欲が求められます。その観点から企業側は、応募者が未知の分野に対してどれだけ強い興味や探求心を持っているか、困難な課題に対しても粘り強く取り組める姿勢があるかを見ています。
そうした視点を踏まえて志望動機では、ただ「がんばります」と述べるのではなく、その職種に興味を持ったきっかけや、現在取り組んでいる独学の内容などを具体的に示すことが重要です。学習意欲の高さと、入社後の成長イメージを具体的にイメージさせることができれば、未経験から内定を獲得することも難しくありません。
人柄とコミュニケーション能力
未経験者の採用においては、スキル以上にその人の人柄やコミュニケーション能力が重視されます。社会人になると学生時代とは異なり、上司や先輩、同僚など、さまざまな立場の人と協力して業務を進める場面が多くあります。そのため、素直に人の意見を聞き入れる柔軟性や、自分の考えを的確に伝える能力、そしてチームの一員として貢献しようとする協調性が不可欠です。
面接や書類選考では、サークル活動やアルバイトでのエピソードなどを通して、あなたがどのような人柄で、どのようにチームに貢献してきたかが見られています。誠実さや謙虚さ、そして前向きな姿勢をアピールすることで、組織に良い影響を与えてくれる人材だと判断されれば、内定獲得は確実なものとなるでしょう。
社風・文化とのマッチ度
企業は志望動機を通じて、応募者が自社の社風や文化にどれだけマッチしているかを慎重に見極めています。どれだけ高いスキルを持った優秀な人材であっても、企業の価値観や働き方と合わなければ、早期離職につながってしまう可能性があるからです。そのため、応募前に企業のWebサイトや求人広告、社員インタビューなどを通して、企業理念や事業内容、職場の雰囲気などを深く理解しておくことが不可欠です。
その上で、自分が共感する点や、自身のどのような価値観がその企業で活かせると考えるのかを志望動機に盛り込みましょう。「貴社の〇〇という理念に共感しました」といった表面的な言葉だけでなく、なぜそう感じたのか、自身の経験やエピソードと結びつけて具体的に語るのがコツです。自社について深く企業研究した上で応募している学生だという印象を与えることができれば、ミスマッチを起こしにくい人材として高評価を得られるでしょう。
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2.未経験から応募する志望動機を書く時のコツ
ここからは未経験から応募する場合の、具体的な志望動機の書き方について解説します。押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
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・これまでの専攻・経験と志望動機を結びつける
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・なぜその業界・職種なのかを明確にする
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・入社後の貢献意欲を具体的に示す
一つひとつ順番にご紹介しますので、志望動機の書き方で迷っているならぜひ参考にしてください。
これまでの専攻・経験と志望動機を結びつける
未経験の職種であっても、あなたのこれまでの経験の中には必ずアピールできる要素は存在します。まずは、大学での専攻や研究テーマ、サークル活動、アルバイトといった経験を丁寧に振り返り、そこで得た学びやスキルを洗い出してみましょう。
たとえば、文化祭の実行委員として多くの人と協力し、イベントを成功させた経験があるなら、企画職や営業職で求められる調整力や行動力の証明になります。また、飲食店でのアルバイトで培ったコミュニケーション能力や課題解決能力は、多くの職種で活かせる汎用的なスキルです。一見関係ないように思える経験でも、その中に含まれるビジネススキル・ポータブルスキルを見つけ出し、志望する職種の業務内容と論理的に結びつけて説明することが重要です。
なぜその業界・職種なのかを明確にする
数ある業界や職種の中から「なぜ、この仕事でなければならないのか」を明確に伝えることは、志望動機の説得力を大きく高めるポイントです。志望動機の説得力を高めるには、小手先のテクニックや表現を見直すよりも、徹底した業界研究・企業研究に取り組むことが最短ルートです。業界の動向や将来性、その中での企業の立ち位置などを調べ、自分がなぜその業界に魅力を感じるのかを具体的に言語化しましょう。
職種についても同様に、具体的な仕事内容や求められる能力、やりがいなどを深く理解することが重要です。その上で、「〇〇という社会課題を解決したい」「自分の〇〇という強みを活かして貢献したい」といった、自分自身の価値観や目標と結びつけて志望理由を語ることで、単なる憧れではない、確固たる目標・ゴールを見据えた選択であることを採用担当者に印象付けることができるでしょう。
入社後の貢献意欲を具体的に示す
志望動機を通じて企業が知りたいのは、応募者が「入社後にどのように活躍し、会社に貢献してくれるか」という未来の姿です。そのため志望動機では、入社後のキャリアプランや目標を具体的に示すことが重要になります。まずは企業の事業内容や今後の展望を深く理解し、その中で自分がどのような役割を果たしたいのかを考えましょう。
たとえば「まずは一日も早く業務を覚え、3年後には〇〇の分野で専門性を高め、将来的には新しいプロジェクトを企画・推進できる人材になりたい」など、短期的な目標と長期的なビジョンを段階的に示すと、ストーリーを思い描きやすくなり、効果的な自己PRにつながります。また、その目標達成のために、資格取得やプログラミング学習など、現在どのような学習を進めているのかをアピールすることも有効です。
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3.職種・業界未経験でも内定につながる志望動機の書き方例文
ここまで解説してきた企業の評価ポイント、そして具体的な書き方をベースに、職種・業界未経験から使える志望動機の例文をご紹介します。ここでは以下の5つのパターンごとの例文を取り上げています。
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・学業や専攻をアピールする例文
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・サークル活動や部活動をアピールする例文
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・アルバイト経験をアピールする例文
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・ボランティア経験をアピールする例文
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・学習意欲とポテンシャルをアピールする例文
就活はもちろん、第二新卒の応募でも活用できる例文となっているので、ぜひ参考にしてください。ただし企業に提出する際には、例文やテンプレート通りではなく、自分の言葉を使ってオリジナリティある志望動機を作成するようにしましょう。
学業や専攻をアピールする例文
私が貴社を志望したのは、大学で専攻した情報科学の知見、特にデータ分析のスキルを活かせると考えたからです。私が所属するゼミでは、Pythonを用いて実際の企業の購買データを分析し、消費者行動の予測モデルを構築する研究に取り組みました。この経験を通じて、複雑なデータの中から課題を発見し、論理的な思考に基づいて解決策を導き出すスキルを身につけてきました。Webマーケティング事業において、データドリブンなアプローチを重視している貴社であれば、私の経験とスキルを最大限に活かせると自負しています。未経験の分野ではありますが、大学で培ったスキルや知見を活かし、顧客のニーズを的確に捉えたマーケティング戦略の立案に貢献したいです。入社後には一日も早く業務知識を吸収し、将来的には貴社のデータ活用をリードするような人材となることを目指しています。
サークル活動や部活動をアピールする例文
私が貴社を志望した理由は、学生時代のサークル活動で培ったチームマネジメントと調整力を、貴社の営業職で発揮できると考えたからです。私は大学で所属していたフットサルサークルで副部長を務め、チーム内のコミュニケーション活性化に尽力しました。具体的には、定期的なミーティングや個別のヒアリングを通じて、誰もが意見を言いやすい環境を整え、チームの一体感を高めることに成功しました。その結果、都の大会でベスト4という過去最高の成績を収めることができました。貴社の営業職は、多くの関係者と連携しながらプロジェクトを進める仕事だと伺っております。サークル活動で培った調整力を活かし、円滑な人間関係を築きながら、プロジェクトを成功に導くことで貴社に貢献したいと考えています。
アルバイト経験をアピールする例文
私は学生時代に経験したカフェでのアルバイトを通じ、相手の立場に立ってニーズを汲み取り行動する「顧客志向」の姿勢を学び、これを実践できるフィールドとして貴社を志望いたしました。これまでのアルバイトでは、お客様一人ひとりに合わせた接客を常に心がけ、常連のお客様の好みを記憶して商品を提案するなど、顧客満足度の向上に努めてきました。その結果、シフト担当の時間帯の売上が10%向上し、店舗の月間MVPに選ばれることもありました。貴社がカスタマーサポート職において「お客様に寄り添うこと」を最も大切にしていると知り、私の強みを最大限に活かせると確信しています。アルバイトで培った傾聴力と提案力を活かし、お客様の課題を迅速かつ的確に解決することで、貴社のサービス全体の信頼性向上に貢献していきたいです。
ボランティア経験をアピールする例文
私が貴社を志望したのは、学生時代のボランティア活動で培った課題解決能力を、多くの人に喜ばれるサービス企画に活かせると考えたからです。私は大学時代、地域の子供たちにプログラミングを教える活動に3年間参加しました。当初は子供たちの集中力が続かないという課題がありましたが、ゲーム感覚で学べるオリジナル教材を作成するなどの工夫を重ね、最終的には翌年の参加希望者を2倍に増やすことができました。この活動を通じて、相手の目線に立って粘り強く課題解決に取り組む力を養いました。貴社の企画職は、ユーザーのニーズを深く理解し、サービスに反映させていく仕事であると認識しております。過去のボランティアで培った経験を活かし、多くの人に喜ばれる革新的なサービスを企画することで、貴社の事業発展に貢献したいと考えています。
学習意欲とポテンシャルをアピールする例文
私が貴社を志望した理由は、未経験からでも挑戦できる環境で、自身の学習意欲を活かしてWebデザイナーとして貢献したいと考えたからです。私は以前からWebデザイナーという仕事に強い関心を持っており、現在は独学でデザインの基礎知識やHTML/CSSの学習を進めています。オンライン学習サービスを活用して毎日2時間の勉強を続け、簡単なポートフォリオサイトも制作しました。実務経験はありませんが、新しい知識を貪欲に吸収し、実践に繋げる行動力には自信があります。未経験者の育成に力を入れ、挑戦する姿勢を重視する社風である貴社でなら、私の知識や意欲を活かせると考えています。入社後は一日も早く専門知識とスキルを身につけ、将来的には貴社のデザインチームを牽引する存在として活躍していきたいです。
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4.未経験から応募する志望動機のNG例・注意点
最後に、未経験から応募する志望動機で注意したいNG例についてもご紹介しましょう。
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・「未経験歓迎だから」「未経験から挑戦できるから」などの理由はNG
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・受け身な姿勢や勉強させてもらう態度は避ける
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・根拠のない自信や熱意だけの主張もNG
就活ではこれらのNG表現が残っていないかをチェックした上で、エントリーシートや履歴書を提出しましょう。
「未経験歓迎だから」「未経験から挑戦できるから」などの理由はNG
志望動機として「未経験歓迎という求人情報に魅力を感じたから」と正直に伝えてしまうのは避けるべきです。企業側が「未経験歓迎」と打ち出すのは、あくまで門戸を広げるためであり、応募者に対して「誰でも良い」と考えているわけではありません。未経験歓迎・未経験OKを根拠とした志望動機を伝えてしまうと、採用担当者には「他の企業でも良かったのではないか」「仕事内容そのものへの興味が薄いのではないか」という印象を与えかねません。
なぜ未経験からこの業界、この職種、そしてこの企業で働きたいのかという、あなた自身の具体的な理由を伝えることが何よりも重要です。企業の事業内容や理念、仕事のやりがいなどに深く言及し、その企業でなければならないという熱意を伝えることが、他の応募者との差別化につながるのです。
受け身な姿勢や勉強させてもらう態度は避ける
未経験であるからこそ、「一から勉強させていただきます」「ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」といった謙虚な姿勢を示そうとする方は多いでしょう。しかしこうした表現は、主体性が欠如している、または会社を学校のように捉えているという印象を与えてしまう危険性があります。企業はあくまで利益を追求する組織であり、社員にはコストをかけて教育する以上の貢献を期待します。
そのため志望動機では、「教えてもらう」という受け身の姿勢ではなく、「自ら積極的に学び、吸収し、一日も早く戦力になりたい」という積極的な意欲を示すことが重要です。「貴社の研修制度を活用しつつ、〇〇の資格取得に向けて自己学習も進め、早期に独り立ちしたい」など、会社の教育制度を頼るだけでなく、自身の努力で成長していく姿勢を伝えましょう。
根拠のない自信や熱意だけの主張もNG
「やる気と情熱だけは誰にも負けません」「絶対に活躍できます」といった、具体的な根拠を伴わない自信や熱意を過度にアピールすることも、就活では逆効果になる可能性があります。採用担当者は、感情的な言葉よりも、客観的な事実や論理的な根拠に基づいた志望動機を重視します。なぜそのように言い切れるのかを説明するような、自信・熱意を裏付ける具体的なエピソードや経験をセットで語ることが不可欠です。
たとえば「大学時代のアルバイト経験で培った課題解決能力を活かせば、必ず貴社に貢献できます」といったように、自身の過去の行動と、入社後の活躍イメージを具体的に結びつけて説明しましょう。熱意を伝えることはもちろん重要ですが、それが単なる精神論で終わらないよう、説得力のある根拠を提示することを意識してください。
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5.まとめ
未経験の職種へ挑戦する際の志望動機では、企業は現時点でのスキルよりも、応募者の将来性や学習意欲、そして人柄を重視しています。こうした企業の評価ポイントを押さえながら、なぜその業界・企業でなければならないのかを明確に伝え、入社後にどのように貢献したいのかを具体的に示すことが大切です。
ここで紹介してきた志望動機の書き方や、未経験から使える例文を参考にしつつも、自分自身の言葉でオリジナリティある志望動機を書くようにしてください。たとえ職種・業界が未経験だったとしても、志望動機でのアピールに成功すれば、内定に直結する可能性が高まります。
そのためにも、本記事で取り上げたNG例・NG表現に注意しつつ、採用担当者に刺さる志望動機を作成してみましょう。
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