
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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1.そもそもエンジニアとは?仕事内容や種類・平均給与を解説
そもそも広義のエンジニアとは、ありとあらゆる製品の開発・設計などに携わる職種を指します。自動車やプラントなどの工業製品を開発する人もエンジニアで、本記事で紹介するのは、ITに携わる「ITエンジニア」です。
一口にITエンジニアといっても、職種・業務内容はさまざまです。たとえば、企業のWebサイトを制作する人やSNSや口コミサイトなどのサービスを開発する人、社内ネットワークの整備をする人など、これらすべてがITエンジニアと呼ばれます。
Webサイトを制作するエンジニアと各種サービスを開発する人では、使用するプログラミング言語は異なるうえ、求められる知識も異なります。
そのため、就職活動を始める前に、エンジニアの種類や就職先を把握し、どのようなエンジニアを目指すのかを明確にすることが大切です。
押さえておきたいエンジニアの5つの職種
ITエンジニアの代表的な職種を5つまとめました。ITエンジニアの全体像を把握するための参考にしてください。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイトやスマホで提供されるWebサービスのシステムやアプリケーションの開発を行う職種です。
Web上で提供されるサービスのほとんどが24時間365日オンラインで稼働しているため、サービスの保守・運用業務も大切な仕事となります。
Webエンジニアの業務は、さらに以下の2つに分類して開発作業を行うのが特徴です。
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・フロントエンドエンジニア:ユーザーが目にする見た目の部分を担当
・バックエンドエンジニア:ユーザーの目には見えないロジック・裏側部分を担当
それぞれ担当する業務が異なるため、必要な知識や使用するプログラミング言語も異なるものの、開発を行う実働部隊という意味では同じ枠組みに分類できます。
新卒からITエンジニアを目指す人は、Webエンジニアになるケースが比較的多いのも特徴的です。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアなどが作成した設計書に基づいてプログラミングを行い、システムやソフトウェアを作る仕事です。
プログラマーがプログラミングを行う分野は多岐に渡り、ショッピングサイトや社内システムなどさまざまなのも特徴と言えるでしょう。使用するプログラミング言語は、JavaやPHPなどが多いものの、開発するサービスによって異なります。
プログラマーもWebエンジニア同様、新卒でITエンジニアに就職する際の選択肢に上がりやすい職種の一つです。
システムエンジニア
システムエンジニアは、顧客のニーズに応じてシステムの設計や開発を行う仕事です。システム開発の上流工程を担うのがシステムエンジニアで、顧客との窓口担当としてプロジェクトの予算や納期を決定したり、開発スケジュールの管理や人材の配置を行ったりします。
プログラマーより上位の職種としてマネジメント業務も増えるため、開発の現場で働くスキルよりも広範囲なビジネススキルが求められるのも特徴と言えるでしょう。
システムエンジニアは、新卒で目指すよりもキャリアアップ先の一つとして視野に入れるのが一般的です。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、コンピュータネットワークの設計や構築、運用・管理を行う仕事です。
顧客が求めるシステムを実現するための最適なネットワーク設計を行い、設計に基づいて実際に機器を設置し、ネットワークを構築していきます。システム上の設計だけでなく、物理的な作業を行うのは、ほかのITエンジニアと異なる点です。
ネットワークシステムは、一度構築した後も機器の設定変更や故障などのトラブルが発生するため、構築後の運用管理も大切な仕事になります。
Webエンジニアとして知識やスキルを身につけた後、キャリアアップしてスキルを横展開する場合の選択肢にしてもよいでしょう。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築、保守を行うエンジニアです。
サーバーにはWebサーバーやメールサーバーなどの種類があり、使用目的やユーザーの規模、設置場所の通信速度などの要素を考慮して設計する必要があります。
構築の段階では機材の設置や運用に用いるアプリケーションのダウンロードやOSのインストールなどを実施し、保守業務では、サーバーの監視や障害発生時の復旧作業を担当します。IT周りの幅広い知識があると有利にはたらくでしょう。
関連記事:プログラミングスキルを活かせる仕事16選!平均年収や就職先の探し方も解説
エンジニアの平均給与
ITエンジニアの年収ですが、先ほど解説したように職種が数多くあるため一概には言えないものの、厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」によると、システムエンジニアの平均年収は550万円でした。
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査(13p)」では、給与所得者の平均年収は443万円となっているので、SEの年収は比較的高水準といえるでしょう。
関連記事:IT業界の代表的な18の職種を一挙に紹介!仕事内容や年収目安も解説
エンジニアに就職した場合の3つの働き方
ITエンジニアの職種とは別で、業務形態・仕事の受注形態によってIT系の企業は3つに分類できます。
ここでは、3つの分類である「自社開発」「受託開発」「客先常駐」について解説します。
自社開発
自社開発はその名の通り、自社で運営するサービスやアプリケーションなどの開発に携わります。
サービスを1から開発するのが最大の特徴で、「社内で利用するシステムを開発する場合」「企業外のユーザーが利用するシステムを開発する場合」の大きく2つに分けられます。
自社開発企業では社内で事業部が分けられ、工程ごとに各部署が連携してシステムを開発する流れです。
自社開発企業には非常に認知度の高い有力企業もあれば、ベンチャーとして立ち上げた企業など、規模はさまざまです。規模感の違いはありますが、各種Webサービスを提供する会社を総称して「Web系企業」と呼ぶこともあるため覚えておきましょう。
受託開発
受託開発は、クライアントから依頼されたシステムを自社内で開発して納品・運用することをいいます。
発注者である企業・クライアントから依頼を受け、アプリケーションや社内システムなどの制作を請け負い、期限までに納品します。
エンジニアの就職先としてはさまざまな企業があるものの、受託開発会社は間口が広いため新卒の就職先として人気を集めているのが特徴の一つです。受託開発のなかでも、企業向けシステムを開発する会社(SIer)が代表的です。
先ほどのWeb系企業とSIerはITエンジニアを目指す際の指針になるため、興味のある人はこれらの違いを理解することから始めてもよいでしょう。
SES
SESは「System Engineering Service」の略で、客先常駐とも呼ばれます。自分が所属する企業からクライアントの企業に派遣され、システム開発業務に携わる働き方です。
SESはさまざまな案件に参加できる働き方で、依頼を受けた企業または受託開発を行う企業などへ出向し、開発の一部を担当したり、サポートしたりするポジションで仕事をします。
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2.エンジニア・IT業界の全体像
エンジニアやIT業界は大きく分けて5種類の業界に分かれます。ここではそれぞれの業界について詳しく見ていきます。
Web・インターネット業界 | Webを中心にさまざまなサービスを提供する業界 | Amazon、Netflix、楽天など |
情報処理サービス業界 | ITシステム導入によって企業の業務効率化を推進する業界 | アクセンチュア、野村総合研究所など |
通信インフラ業界 | 固定電話・携帯電話・インターネット・無線などの通信インフラを扱う業界 | ソフトバンク、KDDI、NTTドコモなど |
ソフトウェア業界 | ソフトウェア(コンピューターを動作・制御するためのプログラム)の開発を行う業界 | Google、セールスフォース・ドットコム、Apple、Microsoftなど |
ハードウェア業 | 電子機器類(マウスやキーボードなど)を製造・販売する業界 | DELL、NEC、富士通、Appleなど |
Web・インターネット業界
Web・インターネット業界は、インターネット上でサービスやコンテンツを提供する企業が属する分野です。Webアプリケーションやプラットフォーム、広告配信、ECサイト、SNSなどが代表的です。
急速な技術進化とグローバル化が進んでおり、スピード感のある開発が求められる業界です。また、業界業種問わずさまざまな領域へ影響力を広げており、一概にここに該当する企業は「色々な事業をやっている」と言われることが多くなっています。
代表的な企業には、楽天グループ(EC・フィンテック)、LINEヤフー(メッセージング・検索・広告)、サイバーエージェント(インターネット広告・メディア)、メルカリ(フリマアプリ)などがあります。
情報処理サービス業界
情報処理サービス業界は、企業や官公庁に対してシステムの受託開発や運用保守、業務支援などのサービスを提供する業界です。いわゆるSIer(システムインテグレーター)が多く、顧客の課題に応じてオーダーメイドのシステムを構築したり、既存のシステムをチューニングして導入支援までおこないます。
代表的な企業には、NTTデータ、富士通、日立製作所、大塚商会などがあり、金融、医療、公共分野などに強みがあります。エンジニアとしては要件定義・設計など上流工程に関わる機会も多く、安定した働き方を志向する人に人気の業界です。
通信インフラ業界
通信インフラ業界は、インターネットや電話などの通信ネットワークを構築・提供する業界で、社会インフラを支える非常に重要な役割を担っています。5GやIoT、クラウド技術の進展により、通信網の高度化が進んでいる今日、大きな役割を担っています。
代表企業としては、NTTグループ(NTTドコモなど)、KDDI(au)、ソフトバンクがあり、大規模ネットワークの運用・保守や、通信システムの開発に携わるエンジニアが活躍しています。高い安定性と社会貢献性を求める学生にとっては魅力的な選択肢です。
ソフトウェア業界
ソフトウェア業界は、パッケージソフトや業務アプリケーション、OS、セキュリティソフトなどの設計・開発・販売を行う企業が属する業界です。ユーザー企業のニーズに応じたソリューション提供から、汎用性のある製品開発まで幅広く対応しており、使用者を理解した上で設計・実装するスキルが重視されます。
代表的な企業には、弥生(会計ソフト)、オービック(ERP)、サイボウズ株式会社などがあります。
ハードウェア業界
ハードウェア業界は、パソコン、スマートフォン、ネットワーク機器、半導体などの製造・設計を行う企業が所属します。ソフトウェアとは異なり物理的な製品開発を扱うため、電気・電子工学の知識も重要となります。代表企業には、ソニー、パナソニック、シャープ、キーエンス(制御機器)などがあり、製造業としての側面も強く持ちます。
IoTやロボティクスの進展により、組込みエンジニアやファームウェア開発の需要も高まっており、モノづくり志向のある学生に向いています。
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3.新卒がエンジニアに就職する5つのメリット
ここでは、新卒がエンジニアに就職するメリットを5つ解説します。
知識や経験がさまざまな業種・企業で役立つ
エンジニアとして働くと、業務を経て培った知識や経験がさまざまな業種や企業で役立ちます。
IT技術の進歩はめざましく、IT業界の積極的なIT化は当然ですが、あらゆる業界や企業でIT技術の導入が進んでいます。そのため、エンジニアとして身につけた知識は、ビジネスパーソンとして希少価値の高いスキルになるのです。
新卒で入社した会社でスキルを磨くだけでなく、転職してさらなるスキルアップやスキルの横展開も視野に入れられるでしょう。
この先、IT技術のさらなる進展が期待される以上、エンジニアの需要はますます高まっていくことが予想されます。新卒の段階からエンジニアのスキルを身につけられれば、市場価値を高めて年収アップの可能性も高められるでしょう。
世界を舞台に働けることも
エンジニアの需要は国内だけではありません。世界中のさまざまな企業でITエンジニアが求められているため、世界を舞台に働けるのもエンジニアの魅力の一つです。
プログラミング言語は世界共通なので、IT技術と一定程度の語学力を身につければ、海外で働くこともできるでしょう。
新卒入社して間もなく海外で働くのは難しいかもしれませんが、中長期スパンで見れば海外を拠点に働くこともできるはずです。
新しい仕組みやサービスを生み出せる
エンジニアとして就職すると、IT技術を駆使して今までにない仕組みやサービスを生み出せるチャンスがあります。
自分たちで作ったサービスやアプリケーションがユーザーの悩みや不便を解決したり、日々の生活を豊かにしたりする場面を目にすると、大きなやりがいにつながるでしょう。
ITエンジニアは、ものづくりが好きな人には特におすすめです。「こんなサービスがあったらいいのに」「このシステムの使い勝手を変更したらもっとよくなる」など、世の中の不満や不便をITで解決するというアプローチは、エンジニアならではと言えるでしょう。
実力が評価される
IT業界は技術開発のスピードが早いため、常に新しい技術をキャッチアップするエンジニアが求められます。
エンジニア業界は年功序列というよりもスキルが重視される世界であるため、「若いうちから高収入を得たい」「ポジションを上げたい」気持ちが強い人ほどやりがいを感じやすいでしょう。
スキルが収入に反映されやすいのはエンジニアの特徴なので、学び続けられる人は自然と希少価値を高められます。
自由度の高い働き方ができる
エンジニアの業務は、パソコンとインターネット環境さえ用意できれば働く場所を選びません。そのため、自由度の高い働き方ができます。
リモートワークを導入している企業に就職すれば、自宅で業務に取り組めるでしょう。加えて、IT企業は始業・退勤時間を自由に決められるフレックスタイム制度を導入していることも多いため、就職先次第では時間の自由もききやすい働き方を実現できます。
より自由度の高い働き方を目指すなら、フリーランスとして独立してもよいでしょう。開発スキルはもちろん必要ですが、営業して仕事をとるスキルも欠かせません。人脈形成も重要なので、会社員として働くのとは違う大変さがあるものの、自由に働ける環境を重視したい人にはおすすめです。
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4.新卒でエンジニア就職を目指す際の注意点
新卒でエンジニア就職を目指す際の注意点を紹介します。
プログラミングの適性は事前に見極めよう
エンジニアは日々コードを書く職業であり、プログラミングそのものに苦手意識があると、入社後に大きなギャップを感じる可能性があります。例えば、「コードを書くのが楽しい」「バグを直す作業に達成感を覚える」といった感覚があるかどうかが、適性を見る上での一つの指標になります。
インターンや簡単なWebサービスを作ってみて開発体験を事前に積んでおくことで、自身がエンジニア適性があるのかを見極めやすくなります。新卒採用では未経験でもポテンシャルを見てくれる企業もありますが、早期離職は双方にとって損失になるため、事前に自己理解を深めることが重要です。
求められるスキルレベルに応じて企業を選ぼう
企業によって新卒エンジニアに求めるスキルのレベルは大きく異なります。例えば、スタートアップや自社開発企業では、入社直後からプロジェクトにアサインされることが多く、ReactやPythonなどの具体的な技術経験を重視する傾向があります。
一方で、SIerや一部の大手企業では入社後の研修制度が整っており、ポテンシャル重視の採用がされることもあります。プログラミング未経験でも入れる企業は存在しますが、面接でのアピール内容や基礎的な学習経験がないと内定獲得は難しいケースもあります。自分の現在地と志望先の採用要件を照らし合わせ、求められるレベルに合わせた企業選びをしましょう。
就職サイトやエージェントの使いすぎに注意
情報収集のために複数の就職サイトやエージェントを活用するのは有効ですが、同時に5〜6社以上を使い始めると、求人情報や面談の案内が膨大になり、かえって混乱を招くこともあります。
特にIT業界は求人票の数が多く、技術スタックや社風、研修制度など確認すべき情報も多岐にわたります。そのため、最初に2〜3社程度に絞って登録し、自分に合うサービスを見極めてから徐々に広げていくと効率的です。主軸となるエージェントを決めておくことで、進捗管理や企業とのやり取りもスムーズになります。
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5.プログラミング未経験者でもエンジニアになれる3つの理由
エンジニアに興味はあるものの、プログラミング未経験で就職できるか不安だという人は多いのではないでしょうか。
結論から述べると、プログラミング未経験でもエンジニアとして就職できます。実際に、毎年多くのプログラミング未経験者がITエンジニアとして就職し、数年後には第一線で活躍しています。
ここでは、プログラミング未経験者がエンジニアになれる理由を3つ解説します。
IT人材は慢性的に不足している
IT業界は慢性的な人材不足に悩まされているため、未経験からエンジニアに就職するチャンスが十分あります。
経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査(20p)」によると、日本では2018年時点で約20万人のIT人材が不足しているという調査結果を公表しました。さらに、2030年には最大で約80万人のIT人材が不足すると推測しています。
このように、日本の企業は慢性的なエンジニア不足に陥っているため、未経験や新卒者の採用も積極的に行っているのです。
文系出身者でもエンジニアとして活躍している
「エンジニア=理系出身者がなるもの」というイメージかもしれませんが、文系出身者もエンジニアとして活躍しています。
「IT人材白書2020(190p)」によると、データサイエンスやAI・人工知能、IoTなどに携わる先端IT従事者のうち、30.2%がIT・情報系以外の文系出身者という結果でした。なお、IT・情報系の理系出身者が36.0%で最も多く、次いで文系出身者、3番目に多いのがIT・情報系以外の理系出身者で26.4%だそうです。
IT人材の10人に3人は文系出身者であり、未経験からエンジニアに就職する人は一定数存在することがわかります。
なお、最近はプログラミングを無料で学べる学習サイトやプログラミングスクールが増えており、学習環境が充実していることも文系や未経験者がエンジニアを目指せる理由の一つです。
関連記事:文系から技術職は目指せるのか?就職前に考えること・やるべきことを解説
新卒はポテンシャルが評価される
エンジニアの新卒採用では、現時点のスキルよりも入社後のポテンシャルを見込んで採用する企業が多い傾向です。
未経験者を採用する企業は、入社後の研修プログラムを充実させているため、ITに関する知識は入社後に身につけられるでしょう。
ただし、Web系など一部企業ではプログラミング経験者のみを募集している場合もあるため、応募条件を確認するようにしてください。
もちろん、自身でプログラミングを学習するなどして、熱意のアピールや就職に向けた努力はしておいたほうがよいでしょう。
関連記事:SEは未経験でもOK?新卒や文系で就職を目指すためのステップ
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6.エンジニアに向いている人の特徴3選
新卒からITエンジニアを目指す場合は、文系・理系やプログラミング経験の有無といった要素だけではなく、適性の有無を考えることが大切です。
ここでは、エンジニアに向いている人の特徴を3つ解説します。
論理的な思考ができる人
エンジニアには論理的思考力が求められます。システム設計・開発はもちろん、プログラミングして機能を実装するには、物事を順序立てて考える力が欠かせません。
ほかにも、ITに詳しくない顧客に分かりやすく説明したり、エラーの原因を解明する際にも論理的思考が役立ちます。
論理的思考に自信がない人も、今から鍛えることは十分可能です。日々の生活の中で「物事の原因を考える」「人に説明する際に曖昧な言い方を避けて分かりやすい言葉を選ぶ」といった習慣づけをしてみてください。
論理的思考力は、エンジニアに限らずビジネスパーソンとして備えておいて損しないスキルでしょう。
知的好奇心が旺盛な人
IT業界は技術の移り変わりが激しく、常に新しい技術に関心を持って勉強する姿勢が必要になるため、知的好奇心が強い人もエンジニアに向いています。
新しい知識を学ぶのが好きな人、新商品を試したくなる人、分からないことはとことん調べる性格の人はエンジニアに向いているでしょう。
就職後は、人に教えてもらう受け身の姿勢は評価されず、自分から積極的に学べる人が活躍できます。日頃からなんでも検索する癖がついていると、プログラミングをしてエラーが発生したときに、自然と検索できるようになるでしょう。
コミュニケーション能力がある人
コミュニケーション能力がある人もエンジニアに向いています。
システム開発はチームで行うため、ほかのメンバーと協力し合うだけでなく、クライアントと良好な関係を築く上でもコミュニケーション能力が欠かせません。
コミュニケーションスキルに自信がある人は、エンジニアの仕事に活かせるはずです。
エンジニアは一日中パソコンに向かって作業するわけではないため、そのような認識の人は改めておきましょう。コミュニケーション能力もビジネスパーソンとして基本的なスキルなので、日常会話などから意識していくことが大切です。
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7.エンジニアに就職するために行うべき6つのステップを解説
ここからは、エンジニアに就職するために行いたいことを6つのステップで解説します。時系列順で並べているので、エンジニア就職を目指す人は一つずつ順番にクリアしていきましょう。
エンジニアの全体像を把握する
まずはエンジニアの全体像を把握することが大切です。
ITエンジニアが働くのは「IT業界」ですが、さまざまな分野が入り混じっているため、業界の構造から理解することで自身の希望を明らかにしやすくなります。
IT業界にはハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク系などがあり、どのような分野に興味があるか見定めましょう。
IT業界の構造だけでなく、記事前半で紹介したエンジニアの職種も複数あるため、まずはさまざまな選択肢があると理解することが大切です。エンジニアと言っても間口が広いため、どのようなサービスを作りたいかについても明確にしましょう。
なりたいエンジニア像を描いて働き方を明確にする
エンジニアの全体像を把握しながら、なりたいエンジニア像・キャリアプラン・働き方を明確にしてください。
エンジニアは市場価値を高めやすいだけでなく、世界を舞台に働けたり、スキルを磨いてフリーランスとして独立したりできます。就職後のキャリアイメージが具体的になればなるほど、就職先に求める条件もはっきりするはずです。
その結果、就職するにあたって譲れない条件や就活の軸も定まるでしょう。ビジネスパーソンとしての目標を明確に掲げて、目標達成へのステップを逆算して考えることが重要です。
自分に合ったキャリアを描くために、エージェントを活用するのがおすすめ
なりたいエンジニア像を描くには、自分自身の志向や価値観、得意なことを客観的に把握することが欠かせません。しかし、学生のうちは自分の強みや向いている分野を一人で言語化するのは難しいものです。
そこでおすすめなのが、就職エージェントとの面談を活用することです。エージェントは、過去の就活支援経験をもとに、性格や希望条件から向いている職種・業界を一緒に考えてくれます。また、友人や周りの人にも話しづらい仕事へ求めるものもさらけ出して会話できるため、自分では気づけなかった可能性や選択肢を広げるきっかけにもなります。キャリアの棚卸しをエージェントと行うことで、働き方や企業選びの軸がより明確になり、就活の質を高めることができます。
インターンシップに参加する
エンジニアのキャリアプランが固まったら、興味のあるIT企業のインターンシップに参加しましょう。
ITエンジニアの仕事を理解し、プログラミングや開発経験を積むための近道は、インターンに参加することです。興味のある企業が最もおすすめですが、自身の適性を判断するためにもインターンシップは積極的に参加しましょう。
多くのIT系企業では、短期・長期を問わずインターンシップを開催しているので、情報収集をこまめにしておいてください。インターンシップの成績次第では、別途選考に呼ばれたり、内定のチャンスが舞い込んだりする可能性もあるため、参加して損することはないでしょう。
関連記事:エンジニアのインターン参加は未経験でも可能?選考を突破するコツも解説
短期インターンシップ
企業説明やグループワーク、社員との座談会などが中心となっており、企業の雰囲気や業界全体の動きを知るうえで有効です。
就活の初期段階で複数の業界や企業を比較したい場合におすすめで、早期選考へのパスが付与されるケースもあります。
中期インターンシップ
1週間から1ヶ月程度の期間で実施され、実際の業務に近い課題やプロジェクトに取り組む形式です。特にエンジニア職では、チームでの開発や技術的な問題解決にチャレンジするプログラムが用意されていることも多く、職種理解を深めるには最適です。
現場でのフィードバックを通じて自分のスキルレベルや成長課題が明確になり、自己分析にも役立ちます。
長期インターンシップ
数ヶ月から1年以上にわたって勤務する形式で、社員と同様にプロジェクトに参画するケースもあります。特にベンチャー企業では、設計・実装・テスト・運用まで一通りの工程に関われることもあり、就職前に実務力を高める貴重な機会となります。また、仕事ぶりが評価されれば、そのまま内定につながる場合もあります。
プログラミングを学習する
インターンシップの参加が決まった際や、エンジニア就職への熱意、自身の適性を見極めるためにも、プログラミングは事前に学習しておくことをおすすめします。
まずはプログラミング言語の選定が必要で、さまざまな種類があるなかでも、汎用性の高さや初学者の学びやすさなどを踏まえると、以下の言語のどれかを学ぶとよいでしょう。
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・PHP:WebサイトやWebアプリケーション開発で頻繁に使われる
・Python:機械学習やAIなどで利用されるため注目が集まっている
・Ruby:日本人が開発しており、Web系企業で利用されることが多い
・Java:さまざまな企業・案件で使用され、汎用性の高さは随一
プログラミングの学習方法
プログラミングを学習する際は、独学かプログラミングスクールのいずれかになります。
独学の場合は、プログラミングに関する書籍や、「Progate」「Udemy」などの学習サイトを併用するのがおすすめです。書籍は初心者向けにまとめられたものを1冊選ぶとよいでしょう。
独学は費用を抑えて自分のペースで学べるものの、「疑問点を相談できない」「モチベーションが保てず挫折しがち」というデメリットがあります。
そのため、確実な学習環境を用意したい人は、プログラミングスクールがおすすめです。スクールなら講師に直接質問できるだけでなく、オンラインスクールなら通学の手間を省けます。
スクールは「授業料が高くて利用できない」という声もありますが、大学生・大学院卒向けのプログラミングスクール「レバテックカレッジ」では、入会金無料、月額29,800円 (税込)でWeb開発の基礎や実装の基本・応用を学べます。
入会前の無料相談会も行っているので、プログラミング未経験の方、就職活動をしながら学びたい方はぜひご相談ください。
関連記事:大学生のうちにプログラミングを学習しよう!メリットとおすすめの学習方法
ポートフォリオを作成する
エンジニアへの就職を目指す際は、ポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオとは、エンジニアが自身の制作物(スキルセット)を掲載する作品集のことです。
プログラミングを勉強した後は、アプリやサービスなどを自ら開発し、その成果をポートフォリオにまとめて就活でアピールします。
ポートフォリオがあると、就活で自身の経験やスキルを客観的に証明できるだけでなく、企業の採用担当者も就活生のスキルレベルを客観的に判断できます。
就活が本格化するまでに、プログラミングの学習を進めながらポートフォリオの作成にも励むことが重要です。
なお、選考に通過しやすいポートフォリオにするためには、以下の点を押さえておくことがポイントになります。
技術選定の理由と課題解決力が伝わるようにしとえく
ポートフォリオでよく見られるのは何を作ったかだけでなく、「なぜその技術を使ったのか」「どういう課題に対してどう解決したのか」といった観点です。
単にReactやFirebaseを使ったアプリを作った、というだけではなく、「ユーザー管理や非同期通信が必要だったため、React + Firebaseを選択した」など、選定の意図が説明されていると、技術理解や設計力のアピールになります。また、開発の過程で直面した技術的な課題と、それにどう対処したかを記載することで、問題解決能力の高さも伝わります。実務では常に選定やトレードオフの判断が求められるため、ポートフォリオにもそのプロセスを盛り込むことが重要です。
GitHubの活用やコードの可読性に配慮する
選考でコードがチェックされる場合、GitHubのリポジトリが提出されることが一般的です。そのため、コードの可読性やリポジトリの整理状況も見られているケースが多いでしょう。
関数名・変数名が適切か、コメントが簡潔かつ要点を押さえているか、READMEにセットアップ手順や使い方が書かれているかなど、細かい配慮がなされていると加点対象になります。
また、コミット履歴を見れば、開発のプロセスや思考の流れも読み取れるため、成長の記録としてGitHubを活用するというのも効果的です。技術力だけでなく、チーム開発を意識した開発姿勢も伝えることができます。
UI/UXの工夫やユーザー視点を反映させる
技術的にどれだけ高度な実装をしていても、UI/UXが考慮されていないと実務で使える人材としての評価は下がってしまうことがあります。たとえば、ボタンの配置やカラーコントラスト、エラーメッセージの表示方法など、ユーザーが操作しやすい設計になっているかも意識して作るようにしましょう。
また、アプリケーションの目的に応じて、ユーザーフローがスムーズかどうかもポイントです。自分の実装に対して「実際のユーザーならどう感じるか」を意識した説明を加えることで、技術だけでなくプロダクト志向もアピールできます。特にWeb系企業ではUXへの感度も評価されやすいため、見た目や操作感にまで気を配りましょう。
応募企業の業種や使用技術と関連性を持たせる
ポートフォリオはどのくらいのスキルがあるのかを見るだけではなく、この企業で活躍できそうかと言った点でもみられています。
そのため、応募する企業の技術スタックや業務領域に近いテーマ・構成を選ぶと好印象です。たとえばSaaS企業に応募する場合は管理画面付きの業務系アプリ、EC系の企業なら商品管理やカート機能があるWebアプリなど、業界や職種と関連性のある題材を選ぶことで、面接官にとっても評価しやすくなります。企業リサーチとポートフォリオの内容を連動させることで、その会社への志望度合いや熱量も伝わりやすくなります。
IT系の資格取得に挑戦する
プログラミングを学習して熱意をアピールする以外にも、IT系の資格を取得して知識を身につけつつ、学習意欲をアピールしてもよいでしょう。
ITに関する知識を網羅的に身につけたいなら、「ITパスポート」がおすすめです。ITパスポートは未経験者でも比較的取得しやすい資格で、ITエンジニアとしてだけでなく社会人としても役立つ知識が身につくので、エンジニア以外の職種に就職した場合も無駄にはならないでしょう。
ほかにも、「基本情報技術者試験」は、ITエンジニアを目指す人が取得する資格として人気です。
合格すれば履歴書の資格欄に記載でき、就活でアピールできます。試験は日本全国で随時実施されているので、ぜひ挑戦してください。
関連記事:プログラミング資格を大学生が取得するメリットは?おすすめ5選を紹介
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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8.エンジニアの就活スケジュールは?注意点も紹介
エンジニア就職を目指すにあたって、就職活動のスケジュールを把握しておくことも重要です。ここでは、就活に出遅れないために押さえておきたい、エンジニアの就活スケジュールについて解説します。
IT業界は早めの行動が就活成功の鍵を握る
一般的には大学3年生の3月からエントリーが解禁され、就活がスタートします。そして、大学4年生の6月から面接などの選考が始まりますが、IT業界はこの流れを汲まず、3月よりも前倒しで選考を開始するケースが多いです。
IT業界のなかでも選考のスピード感は異なり、3月時点でエントリーを締め切っている企業があったり、その時点で内定を獲得したりするケースもあるほどです。
そのため、エンジニアへの就職を決めた場合は、早め早めの行動をとりましょう。志望する企業が具体的にある場合は、昨年の採用スケジュールの確認は必須です。また、インターンシップの募集は大学3年生の5月頃に行われる場合が多いため、併せて確認しておきましょう。
ほかにも、OB・OG訪問のタイミングにも注意が必要です。特段のルールや決まったスケジュールがあるわけではありませんが、先方が忙しいとされる時期のアポイントは避けましょう。大学3年生の1月頃など、就活が本格化する前かつ、企業が年度末の繁忙期に突入する前は、OB・OG訪問の時期としておすすめです。
企業によって就活時期は異なる
IT企業の就活スケジュールは、企業規模や業態によって大きく異なる傾向があります。
大手SIerやインフラ系企業は、経団連のルールに準じて春(3月〜6月)に本選考を実施する傾向が強く、エントリーや説明会も大学3年生の冬ごろから本格化します。
一方で、メガベンチャーや自社開発系の企業は、3年次の夏〜秋の早い時期からインターン選考や早期選考をスタートさせ、優秀層を先に囲い込む動きが顕著です。また、スタートアップ企業では通年採用やカジュアル面談形式を取り入れており、学生のタイミングに合わせて柔軟に選考を進める場合もあります。
そのため、志望する企業のタイプによって、情報収集を始める時期やエントリーの準備期間も変わってきます。業界研究と併せて、企業ごとの選考スケジュールを早めに把握しておくようにしましょう。
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9.エンジニアに就職するための具体的な5つの方法
ここでは、エンジニアに就職するための具体的な方法・求人の探し方を5つ紹介します。
就職サイトを利用
エンジニア就職を目指す場合の最も一般的な方法が、新卒向け就職サイトの利用です。
就職サイトには、企業の求人を検索してエントリーしたり、説明会を予約したりする機能があります。情報収集のハブになるため、就職サイトの登録・利用は必須です。
就職サイトには業界や企業規模を問わず幅広い企業を掲載する総合型のサイトと、業界に特化したサイトの2種類があり、エンジニア就職を目指す場合は、総合型とIT特化型の両サイトに登録しましょう。
就職エージェントを利用
就職サイトの利用だけでなく、就職エージェントも有効活用してください。
就職エージェントとは、相談者に合わせた求人の提案や面接日程の調整など、企業とのやりとりを代行してくれるサービスです。就職エージェントでは、キャリアに関するカウンセリングを受けられたり、エージェントしか持っていない情報を得られたりするのがメリットです。ほかにも、履歴書の添削や模擬面接といったサポートもあり、プロの指導で選考対策を行えます。
客観的な視点でおすすめな企業を提案してくれるため、就職サイトから自分で探すことなく、より多くの企業を比較検討できるのでおすすめです。
プログラミングスクールの就職支援を活用
プログラミングスクールによっては就職支援を提供しているので、積極的に利用しましょう。
これからプログラミングスクールに通う場合は、就職支援の有無をスクール選びの基準にするのもおすすめです。就職エージェントとも異なった視点で就職先を紹介してもらえるため、企業の選択肢を広げられるでしょう。
Web系企業に直接応募
就職したい企業が決まっている場合は、企業の公式サイトの求人情報を確認して、直接応募しても構いません。
公式サイトに求人情報が掲載されていない場合も、問い合わせフォームなどを利用して連絡をとってみてください。その行動力がきっかけで面接に漕ぎ着けられる可能性はゼロではありません。
企業にアピールできるチャンスが限られるため、事前にポートフォリオを作成し、会ってみたいと思わせる努力・工夫が大切です。
アルバイトからの正社員登用
エンジニアへの就職には、アルバイトから正社員登用されるケースもあるでしょう。ほかにも、長期インターンシップから特別ルートで採用される場合もあります。
「その企業で勤務をしている」点がアドバンテージになるため、ミスマッチが起きる可能性も低いでしょう。企業としては採用後のミスマッチによる早期離職を避けたいため、適性があると判断できる人材は囲い込みたいのが本音です。
この点、インターンシップも自己アピールするチャンスになるため、就職サイトなどから企業を探すだけでなく、広い視野でエンジニア就職の機会を探しましょう。
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10.まとめ
ITエンジニアへの就職を希望する際は、IT業界の全体像やエンジニアの職種への理解が欠かせません。そのうえで理想とするエンジニア像を明確にして、目標を逆算して就職すべき企業を探すことが大切です。
プログラミング未経験者や文系出身者でも、エンジニアになれるチャンスは広がっています。エンジニアを目指すなら、論理的思考力やコミュニケーション能力などを高めつつ、プログラミングも積極的に学び、エンジニア就職への熱意をアピールしましょう。
エンジニアの就職方法・求人の見つけ方はさまざまあるため、広い視野で情報収集し、複数の選択肢を持つようにすることが大切です。
エンジニアとしてのキャリアプランを見据えて、今日からできることを始めましょう。
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