- 1.未経験でもweb系エンジニアになることは可能?
- 2.web系エンジニアの仕事内容
- 3.web系エンジニアに求められるスキル
- 4.未経験でweb系エンジニアになるためにやるべきこと
- 5.未経験でweb系エンジニアとして就職する方法
- 6.web系エンジニアの年収とキャリアパス
- 7.まとめ
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1.未経験でもweb系エンジニアになることは可能?
結論から言えば、未経験であってもweb系エンジニアとして就職することは可能です。2019年3月に経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査(概要)」によると、2030年頃には79万人ものIT人材が不足すると予測されています。AIやIoT活用などによる需要と、実際にITスキルを身に着けている人材の供給との差があり、IT業界は近年常に人材不足のため、未経験であっても十分にweb系エンジニアとして就職するチャンスはあります。
もちろん、web系エンジニアとして求められるスキルをある程度習得していることが前提ではあります。特に、新卒や20代のうちの第二新卒・転職活動などであれば、今後の成長を見越したポテンシャル採用も多く行われているため、きちんと対策を練って就職活動に臨めば未経験でweb系エンジニアになることは決して不可能ではありません。
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2.web系エンジニアの仕事内容
「web系エンジニア」とは、具体的にどのような仕事内容なのでしょうか。webサービスやアプリケーションを提供する企業に所属し、サービスの開発や運用を担当するのが一般的な仕事内容ですが、実はweb系エンジニアのなかにも複数の職種が存在しており、職種によって担当範囲や仕事内容が異なります。主なweb系エンジニアの担当領域と役割についてご紹介します。
フロントサイドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの利用者が実際に目にする画面や情報を入力するフォーム、連動するWebインタフェース部分を開発するエンジニアです。主にHTMLやCSS、JavaScriptを用いて開発します。新卒でフロントエンドエンジニアに就職する場合は、HTMLやCSSのコーディングで経験を積んでから、JavaScriptを用いた機能追加といった作業を担当するケースが多いでしょう。
また、フロントエンドエンジニアはwebデザイナーが作成したデザインをプログラミングに反映するといった機会も多く、プログラミング技術だけでなく、webデザイナーの意図を明確に汲み取るデザインスキルも必要とされます。
関連記事:フロントエンドエンジニアは新卒・未経験でもなれる?採用される5つの方法
バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)
バックエンドエンジニアはWebサイトの裏側部分を担当するエンジニアで、サーバーサイドエンドエンジニアとも呼ばれます。Webサイトに登録された情報を入力し、Webアプリケーションサーバやデータベースといった、Webサイトの裏側で動作するアプリケーションやシステムインフラ(基盤)を構築します。言語は、PHPやRuby、Javaなどを使用する機会が多いです。
高度なプログラミングスキルやデータベース構築に伴う幅広い知識が必要とされる職種です。新卒でサーバーサイドエンジニアとして入社した場合は、いきなりインフラ構築などの大きな業務を担当することは少なく、まずはテストや軽微なバグの修正から始めて、経験を積んでから新機能開発といった作業を担当することになるでしょう。
また、サーバーサイドに蓄積されたデータには個人情報など重要な情報も多く、不正アクセスを防ぐための強固で安全性の高いシステム構築が求められます。そのため、バックエンドエンジニアにはセキュリティに関する知識なども必要です。
関連記事:フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いとは?それぞれの適性や将来性を解説
フルスタックエンジニア
フロントエンドとバックエンドの両方に精通しているエンジニアを「フルスタックエンジニア」といいます。幅広い知識と経験が求められる職種であり、webアプリケーション全体の開発などを担当します。大企業ではフロントサイドエンジニアとバックエンドエンジニアがそれぞれの領域を担当するケースが一般的ですが、スタートアップ企業などではフルスタックエンジニアが在籍して全開発工程を担当するといったケースも珍しくはありません。企業からも大変重宝される存在です。
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3.web系エンジニアに求められるスキル
Web系エンジニアとして活躍するために必要なスキルはどのようなものでしょうか? 先ほどご紹介したように、フロントエンドエンジニアかバックエンドエンジニアかによっても求められるスキルは異なってきますが、この章では共通して必須となってくるスキルを4つご紹介します。未経験からWeb系エンジニアを目指している方は、事前に必要とされるスキルを身につけておくと、採用される可能性を高められるでしょう。
プログラミングスキル
Webエンジニアには、WebサイトやWebアプリケーション実装に必要なHTMLやCSS、JavaScript、Ruby、Pythonなどのプログラミングスキルが求められます。また、IT人材として、ITに関する基礎知識も必要です。パソコン操作をはじめインターネットを利用する際のルールやマナーなども身につけておきましょう。
論理的思考力
Web系エンジニアには、論理的思考力が必要です。Web系エンジニアに限らず、ITエンジニアには、機能の追加や改修がしやすいよう保守性の高い実装が求められます。また、トラブル発生時には、迅速に原因究明して対処しなければなりません。論理的思考力は、プログラミングにおいて効率的な処理方法を考えるために必要です。論理的思考力があれば、場当たり的に処理して予期せぬ不具合を発生させるといったリスクも減るでしょう。
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コミュニケーションスキル
Web系エンジニアには、コミュニケーションスキルも必要です。システム開発は、個人で完結する仕事よりも、チームとして進める仕事のほうが多いといえます。プロジェクトを通して、チームメンバーやほかのチーム、ユーザーなど他者と打ち合わせする機会も少なくありません。コミュニケーションスキルは、プロジェクトを円滑に進めるために欠かせないスキルの一つです。
情報収集力
Web系エンジニアには、情報収集力も求められます。IT業界は技術革新のサイクルが早く、技術仕様やルールの更新が頻繁にあるのが特徴です。そのため、常にアンテナを張り、学び続ける必要があります。情報を最新のものにアップデートしておかないと、技術の進歩においていかれることになりかねません。情報収集力は、Web系エンジニアとして活躍し続けるための必須スキルです。
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4.未経験でweb系エンジニアになるためにやるべきこと
Webサービス系の企業は人気が高く、正社員として就職するには新卒でもプログラミングスキルが必須です。そのため、プログラミング未経験の学生の場合、まずはSES(客先常駐)企業やSIer(システムインテグレーター)に就職して、スキルを磨くケースも珍しくありません。ここでは、Web系エンジニアになるために、学生のうちからやっておくべき3つのことを解説します。未経験からWeb系エンジニアを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
プログラミングスキルを身に着ける
Web系エンジニアになるためには、プログラミングスキルを身につける必要があります。Web系エンジニアが使用するHTMLやCSS、JavaScript、Rubyなどのプログラミング言語は、学生時代から学習し始めましょう。まずは、Web開発の基本となるHTMLとCSSから身につけていくのがおすすめです。その後、フロントエンド開発で使用されるJavaScriptやPHP、バックエンド開発で使用されるRubyやPythonなど、目指すビジョンに合わせて必要な言語を習得していきましょう。
関連記事:学生におすすめのプログラミング言語とは?選び方や習得法を詳しく解説!
webサイトやアプリケーションを実際につくる
Web系エンジニアを目指しているのであれば、学んだ知識を活かしてWebサイトやアプリケーションを作成してみるのもおすすめです。プログラミングスキルは勉強するだけでなく、実際に手を動かしてオリジナルのWebサイトやアプリケーションを作成してみることで、より効率的に習得できます。また、就職活動の際に、自作のWebサイトやアプリケーションをポートフォリオにまとめてアピールできれば、評価につながる可能性もあるでしょう。
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IT関連資格を取得する
未経験からWeb系エンジニアを目指す場合は、IT資格を取得しておくのがおすすめです。Web系エンジニアになるのに資格は必須ではありませんが、取得すると以下のようなメリットがあります。-
・資格勉強の過程で必要な知識やスキルが身につく
・プログラミング学習のモチベーションが続きやすい
・スキルの証明として採用担当者にアピールできる
IT資格の取得は、IT技術の体系的な勉強につながるだけでなく、知識習得の客観的な証明にもなるのがポイントです。未経験でweb系エンジニアを目指す学生におすすめのIT関連資格をいくつかご紹介します。
基本情報技術者試験
「基本情報技術者試験」とは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施している試験であり、ITを活用したサービス、製品、システムおよびソフトウェアをつくる人材に必要な基本的知識・技能を一通り学ぶことができます。web系エンジニアの登竜門的存在で、IPAが発表している合格率としては20~30%ほどと、決して簡単な試験ではありませんが、IT関連資格のなかでも信頼性の高い国家資格であるため、どの資格を勉強するか迷った際には基本情報技術者試験から取り組むことをおすすめします。
関連記事:基本情報技術者試験は新卒の就職に有利?ITパスポートとの違いも解説
PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験はレベルによって現在4つの試験に区分されており、初心者には「PHP7初級試験」がおすすめです。PHPプログラミングの基本的知識を問う試験であり、ほぼ1年を通して受験が可能なため、PHPを学ぶうえでの一つの目標として設定してみるとよいでしょう。情報セキュリティマネジメント試験
IPAが実施している「情報セキュリティマネジメント試験」とは、情報セキュリティマネジメントの計画から改善までを行い、サイバー攻撃などの脅威から組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。「基本情報技術者試験」と同じく国家試験であるため、セキュリティ関連の知識をつけたい学生や、バックエンドエンジニアとしての就職を意識している学生にはおすすめです。
関連記事:プログラミング資格を大学生が取得するメリットは?おすすめ5選を紹介
関連記事:IT資格の種類と難易度について解説!新卒におすすめの資格とは
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5.未経験でweb系エンジニアとして就職する方法
Web系エンジニアを目指している方の多くは、Web系企業への就職を希望しているのではないでしょうか。Web系企業とは、情報技術を使って自社サービスを開発・展開している企業のことです。ここでは、未経験でWeb系企業に就職するための方法を解説します。未経験でも採用してくれる企業を探したり、なるべく多くの企業に応募したりすることで、就職できるチャンスを広げられるでしょう。
企業に直接応募する
Web系企業への就職活動として、企業へ直接応募する方法があります。働きたい企業が明確に決まっている場合は、直接コンタクトを取るのが効率的です。企業のWebサイトで求人情報ページに募集が掲載されていれば、そちらから連絡を取りましょう。求人が掲載されていない場合は、一度Webサイトの問い合わせフォームから連絡してみるのもおすすめです。
アルバイトやインターンシップからの登用をめざす
学生時代からWeb系企業でアルバイトをしている場合は、卒業後に社員として登用されるケースがあります。意中の業界でアルバイトをすることで、給与を受け取りながら、Web系エンジニアとして実践に役立つ知識やスキルを学べるでしょう。また、インターンシップに参加すると、求職者と企業が合意のもと、特別ルートで選考が進められる場合もあります。来年度の卒業生をアルバイトとして雇用し、卒業後に即戦力として採用したいと考える企業も存在するため、就活方法として有効です。
関連記事:エンジニアのインターンに参加するメリットは?選考を突破するコツも解説
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プログラミングスクールを利用する
プログラミングスクールの利用から、Web系企業への就職につなげられる方法もあります。人材紹介系の企業が直営していたり、企業からの出資で運営されていたりするプログラミングスクールも珍しくありません。そのようなプログラミングスクールであれば、スキルを学ぶと同時に就職に関するアドバイスを受けられ、求人情報の閲覧も可能です。また、Web系企業への就職に必須のポートフォリオが作成できるため、在学中からスムーズに就職活動ができるでしょう。
就活エージェントを利用する
Web系企業への就職活動として、就活エージェントを利用するのも一つの方法です。就活エージェントを利用する際は、はじめにコンサルタントと面談して、希望する条件や自分のスキルなどを共有します。就活エージェントを利用するメリットは、面接や説明会の日程調整をしてくれることです。エージェントだけが持っている非公開求人を紹介してくれることもあり、自分の力だけで探すよりも自身の希望の条件に合った企業を見つけやすいでしょう。
就活エージェントは、応募書類の添削から模擬面接まで、就職活動におけるあらゆるサポートをしています。うまく活用して、Web系企業への就職を目指しましょう。
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6.Web系エンジニアの年収とキャリアパス
Web系エンジニアとして就職した場合、年収はどの程度なのかもやはり気になるポイントですよね。職種ごとの年収と代表的なキャリアパスについて解説します。web系エンジニアの年収
レバテックルーキーの求人情報を参考にすると、Web系エンジニア全体の年収は新卒で約300〜400万円です。新卒の場合はほかの職種ともそこまで差がない場合が多いでしょう。ただし、近年のIT人材への需要の高まりもあって、メガベンチャーや外資系IT企業であれば、新卒でも年収400万円以上とする企業も珍しくありません。次に、職種別の平均年収を見ていきましょう。
フロントサイドエンジニアの年収
レバテックキャリアに掲載されている求人情報(2023年5月時点)によると、フロントエンドエンジニアの年収は350~700万円程度がボリュームゾーンのようです。経験とスキルによって年収は変わりますが、プログラミングスキルのほかに企画や設計など上流工程に関わった経験などがあれば、年収が高くなる傾向にあります。バックエンドエンジニアの年収
レバテックキャリア(2023年5月時点)の求人情報を見てみると、バックエンドエンジニアの年収としては400~700万円程度が平均となっています。データベースなど各種サーバーを扱うことになるため、サーバーに関する知識や扱えるプログラミング言語の幅が広いほど、年収は高くなる傾向にあります。転職市場では1000万円以上での求人も少なくはなく、経験やスキルに応じて高い年収を目指せる職種と言えるでしょう。
web系エンジニアの代表的なキャリアパス
Web系エンジニアのキャリアパスは、技術系のキャリアパスとマネジメント・ビジネス系のキャリアパスの2つに大別されます。技術系のキャリアパス
開発工程で実際に手を動かす技術者としてキャリアを積んでいく道です。分かりやすい例としては、フロントサイドエンジニアであればバックエンドの知識・経験を身に着け、バックエンドエンジニアであればフロントサイドの知識・経験を身に着けてフルスタックエンジニアを目指すというルートもあるでしょう。ほかにも、エンジニアチームを取りまとめるテックリードや、企画や経営戦略を踏まえてWebシステムを設計するITアーキテクトなどの職種もキャリアパスとして存在します。
職種 | 主な仕事内容 |
フルスタックエンジニア | システム開発の全工程を一人で担う |
テックリード | 技術的なリーターとして、エンジニアチームをまとめる |
ITアーキテクト | 企業の経営戦略を踏まえてWebシステムを設計する |
CTO(最高技術責任者) | 企業経営において技術関連の意思決定を行う |
マネジメント・ビジネス系のキャリアパス
Web系エンジニアとしての知識・経験を活かしながら、マネジメントスキルを身に着けてプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとして開発プロジェクトの責任者となるような道もあります。また、ビジネス系でのキャリアパスとしては、web系エンジニアとしての知識と技術力を活かしながら、クライアント企業にシステム導入時のヒアリングや提案などを行うITコンサルタントといった職種を目指すことも可能です。
職種 | 主な仕事内容 |
プロジェクトリーダー プロジェクトマネージャー |
開発プロジェクトの責任者として、チームのマネジメントを担う |
VPoE | 技術部門のマネジメント責任者として、エンジニア組織のチームビルディングを担う |
Webディレクター | Web制作現場でプロジェクトのマネジメントを担う |
ITコンサルタント | システム導入時のヒアリングや提案、マネジメントを担当する |
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7.まとめ
Web系エンジニアになるためには、プログラミングスキルや論理的思考力、コミュニケーションスキルが求められます。未経験からWeb系エンジニアとして就職するのは、簡単なことではありません。そのため、まずはSESやSIerなどでプログラミングスキルを磨いてから、Web系エンジニアに転職するケースも多いようです。Web系エンジニアを目指して就職活動するときは、将来のキャリアプランも考慮して志望先を検討しましょう。
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