
そこで本記事では、在宅勤務が可能なインフラエンジニアの仕事内容や年収、必要なスキルから、在宅勤務のメリット・デメリットまで幅広く解説しています。
自分に在宅インフラエンジニアという働き方が合っているのかを知るヒントとして、ぜひ参考にしてください。
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1.インフラエンジニアは在宅勤務可能な職種

インフラエンジニアは、物理的なインフラ機器を扱いながら業務を進める職種であり、従来は在宅勤務やリモートワークが難しい働き方とされてきました。しかし近年では、物理的にITインフラを構築するのではなく、クラウドサービス上でITインフラを構築する企業が増えていることから、クラウドサービスへ接続できるパソコン・ネットワーク環境があれば、在宅勤務も可能な職種となっています。
なお、物理的なサーバー機器・ネットワーク機器を企業のオフィスに設置してITインフラを運用することを「オンプレミス環境」と呼びます。それに対して、AWSやGCP(Google Cloud Platform)、Azureといったクラウドサービス上でITインフラを運用することを「クラウド環境」と呼び区別します。
就職するインフラエンジニアの仕事内容が、このオンプレミス環境での業務だった場合、在宅勤務・リモートワークが認められにくいかもしれません。一方で、クラウド環境で働くインフラエンジニアの求人であれば、スキルを身につけた上で在宅勤務・リモートワークで働くことは十分に可能なのです。
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2.在宅勤務で作業できるインフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容には、インフラ機器の実機を扱う業務も含まれているため、すべて在宅勤務で作業できるわけではありません。ここではインフラエンジニアの仕事内容のうち、在宅勤務できる作業をご紹介します。
ITインフラの監視業務
未経験でインフラエンジニアとして採用された際に任されることの多い、ITインフラの監視業務は在宅勤務OKの仕事内容です。サーバーやネットワークにエラーが発生していないかを監視し、万が一の際にはベテランエンジニアに連絡して対処を依頼する業務です。リモートでITインフラにアクセスできる環境が整っていれば、在宅勤務であっても問題なく作業を進めることができます。
主にチャットツールを使ってチームのエンジニアと連携を取りながら、ITインフラの安定稼働を実現します。インフラの監視業務は、インフラエンジニアの仕事内容の中でもマニュアルに沿った単純作業なので、高いスキルや豊富な経験を必要としない業務となっています。
クラウド上でのITインフラの設計・構築
クラウド上でITインフラを設計・構築する場合には、インフラエンジニアの作業はすべてクラウド上で完結するため、在宅勤務で対応可能です。使用するクラウドサービスの選定から、必要なスペック・機能の設定など、さまざまな作業が必要になるものの、オンプレミス環境で作業する必要がないので、在宅で仕事を完結させることができます。
ITインフラの構築後も、クラウド上から運用・保守を行うことができるので、出社の必要性は低くなります。クライアント企業との打ち合わせは先方のオフィスを訪問するケースが考えられるため、時には出社が求められることもあるでしょう。
ITインフラに関するコンサルティング
ITインフラの導入に関するコンサルティング業務についても、在宅勤務可能な仕事内容です。構築するITインフラの企画・提案や、仕様書の作成、クライアント企業に提示するための基本設計などは、リモートワークでWeb会議システムなどを活用することで完結させることができます。クライアント企業とのミーティングが主な作業となるため、企業のオフィスに出社する必要性は低いです。
ただし、ITインフラに関するコンサルティング業務では、クライアント企業の機密情報を扱うことが多く、情報セキュリティには十分に配慮する必要があります。企業によっては、リモートワークが可能な仕事内容だったとしても、機密情報を守るために出社が求められる可能性もあります。
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3.在宅インフラエンジニアの年収

掲載中の求人における、職種別の平均年収を出している求人ボックスによると、インフラエンジニアの平均年収は497万円となっています。これは、日本の平均年収と比較すると高いです。
在宅インフラエンジニアの年収も、この数値とあまり変わらないでしょう。出社・在宅問わず、年収はスキルや実績によって変わります。
クラウド環境の設計・運用やセキュリティ領域の専門性が高ければ、年収700万円以上も狙える可能生があります。特にAWSやAzureなどのクラウドスキルを持ち、プロジェクトの設計段階から関わることができる人材は、在宅勤務でも高収入を得やすい傾向にあります。
一方で、監視・運用業務がメインの場合はやや年収が下がる傾向にあるため、キャリア設計とスキルアップの両面を意識して働くことが大切です。
関連記事:インフラエンジニアの年収はいくら?年代別・職種別の平均年収と給料アップ戦略を具体的に解説
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4.インフラエンジニアが在宅勤務するための必要スキル

続いて、インフラエンジニアが在宅勤務で働くために身につけておきたい、必要スキルについてご紹介しましょう。
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・クラウドサービスを扱うスキル
・在宅勤務に伴う情報セキュリティについてのスキル
・ITインフラを扱う基礎的なスキル
在宅勤務で働くインフラエンジニアを目指すのであれば、少なくとも上記3つのスキルが不可欠です。それぞれ順番に解説しますので、就活に向けてスキルアップに取り組んでおきましょう。
関連記事:エンジニアに必要なスキル一覧!7つの必須スキルと職種別の身につけたいスキルまとめ
クラウドサービスを扱うスキル
インフラエンジニアが在宅勤務で働くために、クラウドサービスを扱うスキルは必ず習得しておきましょう。クラウドに強いインフラエンジニアは在宅勤務が認められやすく、オンプレミス環境での作業を必要としないため自由度の高い働き方を実現することができます。
具体的には、AWSやGCP、Azureなどの各クラウドサービスの違いや性能について理解を深めておき、サーバーの立ち上げやバックアップの操作など、基本的な扱い方を身につけておくのがおすすめです。将来はクラウドエンジニアへキャリアアップするための土台になるので、積極的に学習しておきましょう。
在宅勤務に伴う情報セキュリティについてのスキル
インフラエンジニアの在宅勤務では、情報セキュリティについてのスキルも重視されます。セキュリティレベルが低い自宅から安全にITインフラへアクセスするために、十分なセキュリティ対策を実施できるインフラエンジニアは、企業側にとっても安心して在宅勤務を許可できる人材と判断されます。
業務用のパソコンでフリーWi-Fiに接続しないこと、不特定多数の目に触れてしまうカフェでの作業を避けることなど、セキュリティ意識の高さも重視されます。こうしたセキュリティ対策が不十分で、もし機密情報の漏洩を起こしてしまうと、会社全体で在宅勤務を制限する可能性も高まるでしょう。
ITインフラを扱う基礎的なスキル
インフラエンジニアとして働くための、ITインフラを扱う基礎的なスキルも欠かせません。オンプレミス環境におけるサーバー・ネットワークを扱うスキルは、クラウド上でITインフラを構築する際にも活かすことができます。また、オンプレミス環境からクラウド環境への移行依頼を受けた際にも、スムーズに業務に取り組むことができるでしょう。
サーバーやネットワークの設計・構築・保守までを一人で担当できるインフラエンジニアになることができれば、自走しながら在宅勤務でも問題なく働ける人材と判断されやすくなります。「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」などの初心者向けのIT資格も活用しながら、基礎的なITインフラについての知識を身につけておきましょう。
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5.インフラエンジニアが在宅勤務で働くメリット

インフラエンジニアが出社ではなく在宅勤務で働くことのメリットには、以下の3つが挙げられます。
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・通勤時間を節約できる
・生産性が向上する
・ワークライフバランスを実現しやすい
それぞれ詳しくご紹介します。
通勤時間を節約できる
インフラエンジニアが在宅勤務に切り替えることで、通勤時間を節約して業務時間に使ったり、スキルアップのための学習に使ったりできるメリットがあります。片道30分の通勤時間が発生する方なら、往復で1時間、週5日の出勤で5時間を要する計算です。それに加えて、スーツに着替える時間や身支度する時間も必要になります。
在宅勤務であれば、これらの時間が不要になり、別のことに使用できるメリットが生まれます。業務をスタートする時間を前倒しして、終業時間も前倒しすることで、夕方以降のプライベートの時間をたっぷりと確保することもできるでしょう。浮いた時間をスキルアップに費やし、インフラエンジニアとしてのステップアップを目指す方も少なくありません。
生産性が向上する
インフラエンジニアが在宅勤務を始めることにより、生産性が向上するメリットも生まれます。前述した通勤時間や、企業のオフィス内を移動する時間、会議に参加する時間などを節約して業務に取り組めるので、1日の労働時間の中でより大きな成果を出しやすくなるのです。
リモートでITインフラに接続できるので、エラーへの対処が必要になった際なども素早い対応が可能になり、作業効率を高められるメリットもあります。同じ時間で高い生産性を発揮できるインフラエンジニアは、転職市場でも高い評価を受けられるでしょう。
ワークライフバランスを実現しやすい
インフラエンジニアの在宅勤務は、ワークライフバランスを実現しやすい働き方でもあります。出社の必要がなくなって身体的な疲労が軽減されるので、家族や趣味のために時間を使いやすくなるメリットがあります。育児や介護が必要な方にとっても、仕事とプライベートを両立させやすい働き方となっています。
ワークライフバランスの実現によってストレスが軽減し、プライベートが充実すれば、仕事にも全力で打ち込めるという好循環が生まれます。その結果、インフラエンジニアとしての評価が高まり、収入アップや待遇向上も期待できるようになるでしょう。
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6.インフラエンジニアが在宅勤務で働くデメリット

一方で、インフラエンジニアが在宅勤務で働く場合、次のようなデメリットに直面します。
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・在宅勤務OKの求人・案件が少ない
・コミュニケーションが課題になることも
・オンプレミス環境と比べて作業に制限が発生しやすい
こうしたデメリットがあることも理解した上で、就活に取り組むようにしましょう、
在宅勤務OKの求人・案件が少ない
インフラエンジニアは在宅勤務可能な職種ではありますが、企業のオフィスに出社して働くイメージが強く、まだリモートワークOKの求人や案件が少ないのが実情です。在宅勤務ができる求人は競争率が高まり、優秀なライバルとの差別化が必要となる可能性も高いです。
そのため就職難易度も上昇し、内定を取るまでに時間がかかってしまうことが考えられます。在宅勤務OKのインフラエンジニアの求人を探すのであれば、新卒入社ではなく中途入社も視野に入れるなど、長期的な目線で就活や転職活動に取り組む必要があるでしょう。
コミュニケーションが課題になることも
在宅勤務のインフラエンジニアは、開発チームとのコミュニケーションが課題になることも珍しくありません。対面でのコミュニケーションではなく、チャットやビデオ通話を使ったコミュニケーションとなるため、認識のズレやトラブルに発展しやすい傾向にあります。人と話す機会が減ってしまい、気分が落ち込んでストレスが大きくなる方も少なくありません。
テキストでのコミュニケーションが苦手な方や、孤独な働き方が苦痛に感じるタイプの方にとっては、在宅勤務は相性が悪い働き方になります。自分自身がどのような性格なのか、十分に自己分析した上で、理想の働き方を考える必要があります。
オンプレミス環境と比べて作業に制限が発生しやすい
在宅勤務でクラウド環境を扱うインフラエンジニアは、オンプレミス環境と比べて作業に制限が発生しやすい傾向にあります。前述した情報セキュリティの観点から一部の作業が制限されたり、リモートアクセスに対応していない古いシステムを扱えないことで作業効率が低下したりする可能性があるのです。
企業側のリモートワークへの対応状況によっては、インフラエンジニアとしての働き方に不便・不満を感じる可能性があることを理解しておきましょう。入社前に在宅勤務している現役のインフラエンジニアから話を聞き、リモートワークへの対応状況について確認しておくと安心です。
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7.在宅インフラエンジニアがおすすめな人

在宅インフラエンジニアがおすすめな人は、以下の3つに当てはまる人です。
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・インフラエンジニアとしてのスキルや実績がある人
・ドキュメントやチャットでのやりとりが苦でない人
・出社にも対応できる環境の人
それぞれ詳しく解説します。
関連記事:インフラエンジニアに向いている人の特徴とは?必要スキルや就活のコツを解説
インフラエンジニアとしてのスキルや実績がある人
在宅インフラエンジニアは、基本的に現場でのサポートが受けにくいため、自律的に業務を進められるスキルや経験が求められます。
過去にインフラ構築や運用プロジェクトに関わった経験がある、もしくはクラウド資格やLinuxの実務経験がある人は、在宅でも即戦力として評価されやすいです。
新人を手取り足取り教える余裕がない企業も多いため、未経験での在宅勤務は難しいケースが多くなります。
逆に、一定の経験がある人にとっては、通勤の負担を減らしつつ、自分のペースで仕事に集中できる理想的な働き方となるでしょう。
ドキュメントやチャットでのやりとりが苦でない人
在宅勤務では、コミュニケーションの多くがテキストベースで行われるため、口頭での説明に頼らず、ドキュメント作成やチャットで正確に伝える能力が不可欠です。
インフラ構成や手順、運用報告などを丁寧に文章で残す力がある人は、リモートでも周囲とスムーズに連携でき、信頼されやすくなります。
また、SlackやTeamsなどのツールに慣れている人は、より早く在宅業務に適応できるでしょう。「文章を書くのが面倒」「タイピングが遅い」と感じる人には、ややハードルが高い働き方かもしれません。
出社にも対応できる環境の人
完全在宅を希望していても、企業によっては「緊急対応時は出社が必要」「月に1~2回の出社が必須」というケースもあります。
そのため、通勤可能な範囲に住んでいる、もしくは一時的に出社できる柔軟性を持っている人の方が採用されやすい傾向にあります。
在宅にこだわりすぎて選択肢を狭めるより、必要に応じて出社できる姿勢を見せることで、企業からの信頼を得やすくなるでしょう。特に、新しい案件や導入フェーズなど、顔を合わせたコミュニケーションが重要な場面では出社の必要が出ることもあります。
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8.在宅のインフラエンジニアになる方法

在宅インフラエンジニアになるための主な方法は、以下の3つです。
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・転職サイトで仕事の条件を在宅可に絞る
・転職エージェントを利用する
・フリーランスエンジニアになる
それぞれ詳しく解説します。
転職サイトで仕事の条件を在宅可に絞る
在宅インフラエンジニアを目指す場合、まずは転職サイトで「フルリモート」「在宅可」などの条件で求人を検索しましょう。Wantedly、Green、リクナビNEXT、dodaなどの転職サイトでは、検索フィルターを使って効率的に在宅求人を探せます。
特にクラウドインフラを扱う企業や、全国からリモート人材を受け入れているスタートアップでは、フルリモートでの募集が多い傾向です。
求人票の記載が曖昧な場合は、「リモート対応の実績」や「出社頻度」などを面接時に確認しておくようにしましょう。することが重要です。
転職エージェントを利用する
在宅勤務可能な求人に的確にアクセスしたい場合、IT専門の転職エージェントを活用するのもおすすめです。
レバテックキャリア、マイナビIT AGENT、type転職エージェントなどでは、在宅勤務のニーズに合った求人を紹介してくれるほか、企業側の本音や勤務条件の詳細も教えてもらえることがあります。
面接対策や書類添削のサポートも受けられるため、在宅勤務にこだわりたい人こそ、プロの力を借りることでスムーズに希望を実現しやすくなるでしょう。
フリーランスエンジニアになる
ある程度の実務経験やスキルがある人は、フリーランスとして在宅で案件を請け負うという選択肢もあります。
クラウドワークス、ITプロパートナーズ、Midworksなどのサービスを使えば、リモート可能なインフラ案件を探すことが可能です。
ただし、案件獲得や収入の安定化、税務処理などの自己管理が必要となるため、独立には準備が必要となります。副業から始めて実績を積み、徐々にフリーランスへと移行する方法もおすすめです。
関連記事:大学生がフリーランスエンジニアとして働くメリットとは?業務経験の活用方法も解説
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9.まとめ
インフラエンジニアは在宅勤務できる職種であり、クラウドが普及した昨今ではリモートワークで働くことも当たり前になりつつあります。オンプレミス環境での作業が必要な現場では、在宅勤務が認められないケースも考えられますが、自走できるスキルと豊富な経験を持った方であれば、在宅勤務でも成果を出せる人材と評価されやすくなるでしょう。
インフラエンジニアが在宅勤務に切り替えることで、通勤時間を節約してスキルアップなどに費やしたり、ワークライフバランスを実現しやすくなったりするメリットがあります。一方で、在宅勤務OKの求人が少ない点や、コミュニケーションが課題となりやすい点に注意が必要です。自分自身が在宅勤務という働き方にマッチした性格なのか、十分に自己分析した上で、在宅勤務のインフラエンジニアを目指してみましょう。
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