インフラエンジニアがPythonを習得するメリットを解説！将来性が高い理由とおすすめ学習方法

• 1.インフラエンジニアにプログラミング言語が必要とされる理由
• 2.インフラエンジニアの基本的な必要スキル
• 3.インフラエンジニアがPythonを習得するメリット
• 4.Python習得で広がるインフラエンジニアの仕事内容
• 5.インフラエンジニアにとってPythonの将来性が高い理由
• 6.インフラエンジニア向けPythonのおすすめ学習方法
• 7.まとめ

1.インフラエンジニアにプログラミング言語が必要とされる理由

インフラエンジニアの仕事内容においては、従来ではプログラミングスキルは必須ではありませんでした。物理的なサーバー機器・ネットワーク機器を扱い、OSのインストールや機器の配線などを手がけていたインフラエンジニアの場合、プログラミングスキルよりもITインフラの構築技術の方が重視されていたからです。

しかし近年になってクラウドサービスが普及し、クラウド環境でのITインフラを構築するケースが増えてきたことで、インフラエンジニアにもプログラミングスキルを学ぶ必要性が高まっています。というのも、AWSやAzureといったクラウド環境でのITインフラ構築は、IaC（Infrastructure as Code）という概念のもとで、プログラムを使って構築を自動化する手法が主流となっているからです。

現場で働くインフラエンジニアにとってもこうした流れは歓迎されることが多く、クラウド環境でのITインフラ構築を担当する場合にはリモートワーク・在宅勤務が可能になります。IaCツールを使って業務効率化を図ることで、これまでと比べて短時間で業務を終わらせることができる魅力もあります。

今後のインフラエンジニアの求人ではPython・Javaなどのプログラミングスキルを持った人材が高く評価されることに加えて、インフラエンジニア自身にとっても出社せずリモートで働けるメリットがあるため、プログラミングスキルを学ぶ価値が高まっているのです。

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2.インフラエンジニアの基本的な必要スキル

なお、インフラエンジニアが基礎的なITインフラ構築スキルを身につけないまま、プログラミングスキルを身につけても意味は薄くなります。サーバーやネットワークについての知識が乏しいにも関わらず、Pythonのスキルだけを持っていたとしても、インフラエンジニアとしては高く評価されにくいからです。

インフラエンジニアの評価では、実務経験またはCCNA・LinuCといった資格などを通じて、サーバー・ネットワークについての基礎知識が身についていることが何よりも重視されます。PythonやJavaのプログラミングスキルに長けていることが、クラウド環境に強いインフラエンジニアとしてのアピールにはつながるものの、土台となる知識がなければ自社では活躍しにくい人材とみなされるのです。

そのためインフラエンジニアとしての就職を目指す段階では、ITパスポート試験や基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験などの資格を通じて、ITインフラやIT全般についての知識を身につけてから、プログラミングスキルの学習に進むことをおすすめします。

3.インフラエンジニアがPythonを習得するメリット

次に、インフラエンジニアがPythonを習得することにより、どのようなメリットが得られるのかを以下3つの観点からご紹介します。
 

• ・キャリアパスの幅が広がる

  ・高収入・好待遇に結びつく

  ・IaCやシェルスクリプトを用いた業務効率化につながる

それぞれ詳しく解説しますので、インフラエンジニアとしてPythonを選ぶかどうかの判断基準に活用してみてください。

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キャリアパスの幅が広がる

インフラエンジニアがPythonを習得することにより、キャリアパスの幅が大きく広がるメリットがあります。Pythonは世界でもトップクラスの人気を誇る言語であり、近年高い注目を集めるAI開発の現場でも重宝されています。機械学習や画像認識、データ分析などに向いている言語なので、先端分野で活躍するのに役立つ言語の一つです。

また、Web開発でも人気の高い言語なので、インフラエンジニア以外のキャリアを選択する場合にも大きな武器となるでしょう。インフラエンジニアを含め、IT業界のエンジニア系職種を目指したいと考えている方は、就活対策として早めにプログラミング学習に取り組むのもおすすめです。

高収入・好待遇に結びつく

Pythonを扱えるインフラエンジニアは、高収入・好待遇を得やすいことも習得するメリットの一つです。Pythonは昨今の先端分野で多く使われている言語であり、エンジニアとして仕事の幅を広げてくれるスキルとなります。インフラエンジニアとしても、クラウド環境でのITインフラ構築に強みを発揮できるようになり、高収入・好待遇で迎えられるチャンスが増加します。

インフラエンジニア向けの求人を見ても、Pythonのスキルを求められる募集が増えています。インフラエンジニアの上位職種であるAWSエンジニアやクラウドエンジニアなどを中心に、Pythonのスキルが歓迎・必須とされる案件が年々増加しているのです。こうした流れは今後も続くと見込まれるため、今からPythonのスキルを学んでも遅くはありません。

IaCやシェルスクリプトを用いた業務効率化につながる

クラウド環境が主流となったことで、インフラエンジニアの仕事内容ではIaCツールやシェルスクリプトを用いた業務も多くなっています。IaCツールは、プログラムを用いてITインフラを構築する手法であり、クラウド環境におけるインフラエンジニアの業務を大幅に効率化できる魅力があります。

こうしたツールやシェルスクリプトを活用する際にもPythonが役立つので、インフラエンジニアの業務効率化が図れることが言語習得の大きなメリットとなっています。構築作業は自動化して、クライアント企業へのヒアリングや要件定義などに時間を費やせるようになるので、市場価値が高くクライアント企業から信頼されるインフラエンジニアになれるでしょう。

4.Python習得で広がるインフラエンジニアの仕事内容

続いて、インフラエンジニアがPythonを業務に活かした場合、具体的にどのような仕事内容を担当できるようになるのかを解説します。インフラ領域においてPythonでできることを押さえておけば、プログラミング学習のモチベーション維持にもつながるでしょう。
 

• ・インフラ構築のプログラム化による業務効率化

  ・インフラ構築からWeb開発までを一貫して担当

  ・プログラミングの知識を活かしたシェルスクリプト作成

上記3つについて順番にご紹介します。

インフラ構築のプログラム化による業務効率化

IaC（Infrastructure as Code）ツールを活用することにより、クラウド環境でのインフラエンジニアの業務はプログラム化して自動化することが可能です。このプログラムを書くために主に使用されているのがPythonであり、Pythonを扱えるインフラエンジニアはITインフラの構築から管理・運用までのフェーズの自動化を担うことが可能になります。

従来ではITインフラの保守・運用や監視業務が中心だったインフラエンジニアが、Pythonの習得をきっかけとして、上流工程の業務を任されるようになるケースも珍しくありません。日々の業務におけるプログラミング作業の割合も増えて、Pythonエンジニアとしての側面も強くなっていくことでしょう。

インフラ構築からWeb開発までを一貫して担当

インフラエンジニアがPythonを習得することで、従来のインフラ分野での業務に加えて、Web開発などのITインフラ上で稼働するITサービスの開発を担うことも可能になります。いわゆる「フルスタックエンジニア」として、ITサービスの開発におけるすべての工程を一人で担当できるエンジニアになれるのです。

幅広いスキルを持ったフルスタックエンジニアは、ITベンチャーやスタートアップ企業など、少数精鋭の事業運営を行っている企業で特に重宝されます。将来はフルスタックエンジニアとして活躍し、スピード感ある職場で働きたいと考えている方にとって、Pythonをマスターすることをおすすめします。

プログラミングの知識を活かしたシェルスクリプト作成

インフラエンジニアの業務の中では、シェルスクリプトと呼ばれるOSに命令を出すための簡単なプログラミング言語を扱うことがあります。PythonやJavaなどのプログラミング言語と比べると習得難易度は低いですが、プログラミングの知見がない方にとっては難しく感じるケースも少なくありません。

しかしPythonのスキルを習得し、プログラミングの素養があることをアピールすれば、シェルスクリプトを扱う場面でも活かすことができます。インフラエンジニアとして入社後、シェルスクリプト作成を任されたとしてもスムーズに業務に取り組めるため、プログラミングの基礎を身につけるという意味でもPythonを学ぶ意義があります。

5.インフラエンジニアにとってPythonの将来性が高い理由

インフラエンジニア向けにおすすめされるプログラミング言語には、Python以外にもJava・Rubyなどさまざまな種類があります。その中でも、今からインフラエンジニアが学ぶのであれば、Pythonを勧められるケースが多いです。その理由としては、Pythonの言語自体の将来性が高いことが挙げられます。

ここではPythonの将来性が高い理由として、以下の3つの背景を解説します。
 

• ・クラウド環境でのインフラ構築が主流になっているから

  ・フルスタックエンジニアの需要が高まっているから

  ・インフラエンジニア以外のキャリアも選べるから

一つひとつ順番にご紹介しましょう。

クラウド環境でのインフラ構築が主流になっているから

インフラエンジニアにとってPythonを学ぶ将来性が高い理由として、クラウド環境でのインフラ構築が主流になっていることが挙げられます。従来のように物理的なサーバー機器・ネットワーク機器を扱うオンプレミス環境のインフラ構築であれば、プログラミングスキルを活かす場面は少なく、Pythonを学ぶ必要性も高くありませんでした。

しかしクラウド環境でのインフラ構築が主流となった昨今では、Pythonを扱えるインフラエンジニアの需要が急増しており、今後も安定的なニーズが見込まれています。クラウド環境でのインフラ構築は利便性が高く、企業側にもメリットが大きいため、クラウド環境が使われなくなることは考えにくいです。そのためインフラ分野においてPythonは将来性の高い言語と言えるのです。

フルスタックエンジニアの需要が高まっているから

IT業界においてフルスタックエンジニアの需要が高まっていることも、Pythonの将来性が高い理由の一つです。インフラ構築からバックエンド・フロントエンドまでを開発できるエンジニアは、ITベンチャーやスタートアップ企業を中心として高い需要があります。一人で幅広い業務に対応できることは、エンジニアとしての市場価値を高め、将来性ある人材を目指せることも意味します。

インフラエンジニアとして活躍しつつ、ゆくゆくはマルチなフィールドで活躍できるフルスタックエンジニアを目指したいと考えている方は、Pythonを習得する価値が非常に高くなるでしょう。

インフラエンジニア以外のキャリアも選べるから

Pythonはインフラエンジニアの業務だけではなく、Web開発やAI開発、ブロックチェーン開発など、さまざまな開発の現場で活用できる言語です。Pythonのスキルを覚えることで、インフラエンジニア、Webエンジニア、AIエンジニアなどのキャリアを磨くことが可能なのです。

Pythonのように、インフラ構築を含めた幅広い分野で活用できるプログラミング言語は多くありません。インフラエンジニア以外にもキャリアの選択肢を増やすことを目的として、Pythonを学ぶのもおすすめです。

6.インフラエンジニア向けPythonのおすすめ学習方法

最後に、インフラエンジニアがPythonを学ぶ時のおすすめ学習方法についてもご紹介します。忙しい就活の合間、もしくはインフラエンジニアとして業務をこなす中で、プログラミングスキルを効率的に身につける方法を押さえておきましょう。
 

• ・学習サイト・動画サイトで独学する

  ・Pythonを使ってアプリ開発してみる

  ・プログラミングスクールを活用する

上記の3つの方法を順番に解説します。

学習サイト・動画サイトで独学する

プログラミング初心者の方がPythonを学ぶ際には、手を動かしながら学べる学習サイトや、現役エンジニアの講師から学べる動画サイトなどを活用するのがおすすめです。ブラウザ上の開発環境でPythonを動かせる「Progate」や、買い切り型のオンラインコースで学べる「Udemy」などが、プログラミング初心者向けに人気のサイトです。

これらの学習サイト・動画サイトを通じてPythonプログラミングの基礎をインプットしつつ、自分自身でもコードを書いてアウトプット学習に取り組むことで、実践的なPythonスキルを習得できるでしょう。

Pythonを使ってアプリ開発してみる

学習サイト・動画サイトを使ってPythonの基礎を身につけた後は、実際にPythonでアプリ開発に取り組んでみると良いでしょう。Pythonを使ったWebアプリ開発に取り組み、アプリ開発の流れや手法を学びつつPythonを使いこなす経験を積むことで、独学で知識を学んだだけの人材ではないことをアピールできます。

Webアプリ開発にいきなり取り組むことはハードルが高いと感じるかもしれませんが、Pythonはエンジニア同士のコミュニティが充実しており、困った時にはエンジニア向けQ&Aサイトや技術ブログを参考にすることで、疑問を解消できるケースも多いです。こうしたコンテンツも積極的に活用しながら、Pythonでのアプリ開発に挑戦してみてください。

プログラミングスクールを活用する

プログラミング学習に苦手意識があり、独学で勉強を続けるのが難しい方は、プログラミングスクールを活用してPythonを学ぶのもおすすめです。世界でもトップクラスの人気を持つPythonは、多くのプログラミングスクールで学習カリキュラムが充実しており、実践的なスキルを習得できるスクールが多いです。

通学ではなくオンラインで受講できるスクールであれば、費用を抑えつつ自分のペースでプログラミング学習を進められるメリットがあるので、積極的に活用してみてください。

7.まとめ

本記事ではインフラエンジニアがPythonを習得するメリットとして、下記の3つについてご紹介してきました。
 

• ・キャリアパスの幅が広がる

  ・高収入・好待遇に結びつく

  ・IaCやシェルスクリプトを用いた業務効率化につながる

インフラ分野においてPythonは、クラウド環境でのインフラ構築を効率化・自動化できるプログラミング言語です。Webアプリの開発にも用いられる言語なので、インフラ構築からアプリ開発までを担う、フルスタックエンジニアを目指せる言語でもあります。Pythonを武器として就活においてライバルと差別化したり、市場価値の高いインフラエンジニアを目指したりすることも可能なので、積極的に習得してみてください。

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