
しかし文系出身の方や就活対策を始めたばかりの方にとっては、志望動機をどのように書けば良いのか迷ってしまうことが多いでしょう。そこで本記事では、IT業界の企業や面接官に響きやすい志望動機の書き方について、企業が見ているポイントや例文とともにご紹介します。
おすすめ記事:未経験でもアピールできるエンジニア志望動機の書き方【企業・職種別に解説】
- 1.IT業界に就職するための基本情報
- 2.IT業界の志望動機で企業が評価するポイント
- 3.IT業界に響く志望動機の書き方
- 4.IT業界の職種ごとの志望動機例文
- 5.IT業界の志望動機で避けたいNG例文
- 6.まとめ
1.IT業界に就職するための基本情報
IT業界の志望動機を考えるにあたって、まずはIT業界の種類や主な募集職種、企業から求められる人物像についてご紹介します。IT業界を目指すなら、業界研究の一環として参考にしてみてください。
IT業界の種類
IT業界に属する企業には、Web開発企業やシステム開発企業、パソコンや家電といったハードウェアを開発する企業など、さまざまな種類が存在します。こうしたIT業界の業種を分類すると、下記の5つが挙げられます。
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・Web・インターネット業界
・情報処理サービス業界
・通信インフラ業界
・ソフトウェア業界
・ハードウェア業界
IT業界で同じように「エンジニア」を募集している企業の中にも、これらの業種の違いによってまったく異なる仕事内容を担当することがある点に注意しましょう。たとえば、Web開発に携わりたいと考えている方がハードウェア業界のIT業界に就職してしまうと、やりたかった仕事が経験できず、ミスマッチを起こして2回目の就活に取り組まなければならなくなります。
IT業界の主な職種
IT業界への就職を目指すなら、IT企業が募集している代表的な職種について理解しておくことも重要です。IT業界の新卒採用で募集されている主な職種としては、次のような種類が挙げられます。
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・システムエンジニア
・プログラマー
・サーバーエンジニア
・ネットワークエンジニア
・インフラエンジニア
・Webエンジニア
・組み込みエンジニア
・社内SE
これらの職種のうち、どの仕事に応募するのかによって必要とされるスキル・技術に違いがあるほか、仕事内容の違いによってアピールすべき志望動機も異なります。そのためIT業界への志望動機を考える場合には、応募する職種の仕事内容や必要スキルを理解した上で作成することをおすすめします。
IT業界の求める人物像
IT業界では、エンジニアやプログラマーといった技術職のイメージが強く、プログラミングスキルなどの技術面が重視されると思われがちです。しかし実際には、IT業界の就活で評価されやすいのはコミュニケーションスキル・論理的思考力などのビジネススキルです。
というのも、新卒採用を実施するIT企業は、入社時点で高いスキルを備えている学生よりも、価値観や性格などの人物面が自社とマッチしている学生を積極的に採用する傾向にあるからです。こうしたポテンシャル重視の採用では、スキル・技術よりもコミュニケーションスキルや論理的思考力を高く評価する選考が行われるので、エントリーシートや面接では、IT業界が求める人物像を踏まえた上で就活対策に取り組むことが大切です。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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2.IT業界の志望動機で企業が評価するポイント
ここからはIT業界に提出する志望動機について、企業が見ているポイントについて順番にご紹介します。
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・IT業界を選んだ理由
・自社とのマッチ度
・学習意欲・上昇志向
これらの3つを解説しますので、企業の面接官の心理を深く理解しておきましょう。
IT業界を選んだ理由
IT業界の志望動機では、この業界を選んだ理由について準備しておくのがコツです。IT業界を選んだ理由を踏まえて、企業を選んだ理由や、職種を選んだ理由についても深掘りして伝えられると、高い入社意欲を持った学生であることをアピールできるからです。IT業界は将来性が高く、高収入・好待遇の働き方を実現できる世界ではありますが、こうした外部の条件面ではなく、あくまでも自分の内部的なモチベーションでIT業界を志していることをアピールするのがコツです。
自社とのマッチ度
IT業界に限らず志望動機で企業が見ているポイントとして、自社とのマッチ度が挙げられます。どれだけスキル・技術が優れた学生であったとしても、自社の社風・風土との相性が悪い人物を採用してしまうと、職場の和を乱してしまったり、社内で孤立したりする可能性が高まるからです。特にポテンシャル重視で選考する新卒採用においては、自社の雰囲気とどれだけマッチするのかを重要な評価項目としている企業が多いため、徹底した企業分析に取り組んだ上で志望動機や自己PRを考える必要があります。
学習意欲・上昇志向
IT業界の企業は、応募者の志望動機を通じてIT知識を学ぶ学習意欲や、成長しようとする上昇志向をチェックしていることが多いです。IT業界の将来性や条件面に魅力を感じて応募するのではなく、IT業界に興味があり、IT系のエンジニアやプログラマーとしてキャリアアップするために応募する学生を積極的に採用する傾向があります。IT業界は変化の激しい世界でもあるため、最新のトレンドにキャッチアップして情報収集できる人物が高く評価されるのです。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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3.IT業界に響く志望動機の書き方
次に、IT業界に響きやすい志望動機の書き方について、下記の5つのポイントごとにご紹介します。
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・IT業界でなくてはならない理由を伝える
・応募企業でしか実現できないことを盛り込む
・独学している言語・資格を通じて志望意欲をアピールする
・自分の強みと応募企業とのマッチ度を伝える
・ビジネススキルの高さが伝わる構成で組み立てる
一つひとつ詳しく解説しますので、志望動機を書く時にぜひ実践してみてください。
IT業界でなくてはならない理由を伝える
IT業界への高い入社意欲をアピールするために、IT業界でなくては自分のキャリアビジョンを達成できないことを伝えるのが有効です。ITを用いて解決したい社会問題を盛り込んだり、セキュリティエンジニアなどのIT業界ならではのキャリアパスを歩みたいことを伝えたりすると良いでしょう。「就活でなぜ他の業界ではなく、IT業界を選んだのか?」という企業の疑問に答えるように志望動機を作成すると、面接官に響きやすくなるでしょう。
応募企業でしか実現できないことを盛り込む
IT業界への就職では、応募企業でしか実現できないことを志望動機に盛り込むのも大切です。IT業界ではさまざまな企業がある中で、応募企業を選んだ理由について明確に説明できると、高い志望意欲を持った学生としてアピールできます。他社との違いを踏まえて志望動機を書くためには、詳細な業界研究・企業研究が不可欠なので、徹底的に就活対策に取り組んだ上で応募している学生という印象を与えられるのもメリットです。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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独学している言語・資格を通じて志望意欲をアピールする
IT業界への高い志望意欲をアピールするコツとして、独学している言語・資格を盛り込む方法が挙げられます。IT業界に就職するために、自主的にプログラミング言語やIT資格を学ぶ姿勢は、企業の面接官からすると熱意を持った学生として映ります。実践的なプログラミングスキルやIT資格の合格実績があるのが望ましいですが、勉強中であることをアピールするのも十分効果的です。ただし、企業研究や職種研究を通じて、入社後に活かせる場面がある言語・資格であることを確認してから、志望動機に加えるようにしましょう。
自分の強みと応募企業とのマッチ度を伝える
IT業界に響きやすい志望動機を作るためには、自分の強みが応募企業の事業内容・組織文化とマッチすることをアピールするのも有効です。たとえば、チームワークを重視する社風のIT企業に応募する際に、アルバイトや部活動を通じたチームでの活動実績や協調性をアピールするなど。企業とのマッチ度を武器とした志望動機は、どの企業の面接官にも響きやすい傾向にあるため、積極的に盛り込んでみてください。
ビジネススキルの高さが伝わる構成で組み立てる
IT業界の志望動機を作る時には、ビジネス文書の作成能力が高いことをアピールできる文章で書くのがコツです。結論ファーストで書き始めることで、伝えたいことをスピーディに伝達できる構成にするなど、ビジネス文書にふさわしい志望動機をアピールできると、ポテンシャル重視の新卒採用では高い評価を獲得できます。「結論・理由・具体例・結論」の流れで構成を組み立てる「PREP法」を活用しながら志望動機を作ると、初めてエントリーシートを書く方であっても簡単にビジネス文書を作成できるでしょう。
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4.IT業界の職種ごとの志望動機例文
ここからはIT業界への就活で高評価を得るための志望動機について、具体的な例文とともにご紹介します。応募職種ごとの仕事内容や求められる役割に応じて例文を掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
システムエンジニアの志望動機
「私が貴社を志望するのは、生成AIをはじめとするIT技術を通じて、社会に貢献できる働き方を実現したいからです。というのも、私が大学1年生の頃、期末試験対策の勉強で行き詰まった時に生成AIに出会い、課題を読み込ませてわかりやすい解答が得られたおかげで、試験では好成績を収められたという成功体験があるからです。このように生成AIを使った学習支援は、これからの学生にとっては不可欠な技術になると考え、生成AI事業を手掛ける貴社で働きたいと考えました。私自身も生成AIを用いて業務効率化を図りながら、システムエンジニアとして御社に貢献したいと思っています。」
プログラマーの志望動機
「私はプログラマーとして活躍したいと考え、ゲーム業界で確固たる地位を築いている貴社に応募しました。私は高校生の頃からゲーム制作に興味があり、大学のサークル活動では簡単なブラウザゲームを開発したことがあります。当時の友人にはオンライン飲み会の場で遊んでもらい、寄せられた感想をもとにバグ修正や遊び方の拡充に取り組んだことが印象に残っています。貴社に入社した際には、これまでのゲーム制作で培った経験を活かして、貴社の●●のようなヒット作を生み出したいと考えています。」
おすすめ記事:プログラマーの志望動機を作成するポイント5選!新卒向けに例文付きで解説
インフラエンジニアの志望動機
「私は将来セキュリティに強いインフラエンジニアとして活躍したいと考え、貴社の募集に応募しました。私はアルバイトでパソコンメーカーのコールセンターの仕事に就いていた時に、架空請求や迷惑メールなどに困っているユーザーからの問い合わせを多く受けたことで、セキュリティの分野に対して興味を抱くようになりました。貴社に入社した際には、独学で学んでいるLinuCとCCNAの知識も活かしながら、インフラエンジニアとして貢献していきたいと考えています。」
おすすめ記事:インフラエンジニアの志望動機の書き方|未経験者向けの例文あり
Webエンジニアの志望動機
「私が貴社を志望したのは、SNSで高く評価されているWebサービスの開発に携わりたいと考えたからです。業界でも豊富な開発実績に裏付けられた、ユーザーファーストのWebアプリ開発に取り組んでいることに魅力を感じ、貴社のWebエンジニアとして働きたいと考えました。大学時代には行動経済学を学んできたので、Webサイトを訪れるユーザーの心理・行動についての知見を活かしながら、貴社の事業拡大に貢献していきたいです。」
おすすめ記事:Webエンジニア志望の新卒学生必見!志望動機の書き方と職種別例文4選
ITコンサルタントの志望動機
「日本の経済を支える中小企業が抱える課題を、ITの力で解決できるITコンサルタントになりたいと考え、貴社を志望しました。私は実家が自営業を営んでおり、両親のつながりから後継者不足問題などの大きな課題にぶつかる中小企業の経営者が多いことを実感してきました。大学で中小企業診断士の資格取得に向けて勉強に取り組んでいる時にも、ITを駆使して経営者のノウハウを言語化し、属人性の低い経営に結びつけられないかを研究し続けてきました。貴社では中小企業の後継者不足問題に対して積極的に取り組んでいることを知り、ぜひITコンサルタント職として活躍したいと考えています。」
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5.IT業界の志望動機で避けたいNG例文
最後に、IT業界の志望動機を作る上で、なるべく避けたいNG例文についてもご紹介します。
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・どの企業にも使い回せる志望動機
・収入面・待遇面を重視する志望動機
・具体的なエピソードが抜けている志望動機
上記3つのパターンについて解説しているので、自分の作成した志望動機がこれらのパターンに当てはまらないかどうかをチェックした上で、エントリーに進んでみてください。
どの企業にも使い回せる志望動機
IT業界の志望動機でNGとされるのが、どの企業にも使い回せる内容です。「私はIT業界の将来性に魅力を感じて、貴社に応募しました。」など、IT業界全体に対する志望動機だけで終えるのではなく、必ず応募企業・応募職種への志望意欲を盛り込むことが大切です。どの企業にも使い回せる志望動機という印象を持たれてしまうと、企業側からは入社意欲が低く、内定を出しにくい学生と判断されてしまうため注意しましょう。
収入面・待遇面を重視する志望動機
IT業界の志望動機では、収入面・待遇面を重視する志望動機も避けた方が無難です。IT業界は、高収入の職種が多く福利厚生が充実した企業も豊富ですが、こうした条件面を志望動機にしてしまうと、スキル・経験を積むための下積みに耐えられないのではないかという印象を与えてしまいます。「貴社の想定年収や福利厚生に魅力を感じて応募しました。」などの表現を避けて、あくまでも事業内容・仕事内容や将来のキャリアに関連する志望動機で構成することで、条件面だけでIT業界を選んでいないことをアピールしてください。
具体的なエピソードが抜けている志望動機
IT業界の志望動機を作る時には、具体的なエピソードを盛り込むことが効果的です。幼少期の体験談や、大学で学んできたテーマ・資格など、具体的なエピソードを入れることで、志望動機の説得力が増すメリットがあります。「私は学生時代にITについての知識を独学してきました。」など、具体的なエピソードがなく抽象的な表現で終わってしまうと、他社でも使い回しているのではないかという印象につながったり、就活のために創作しているような印象を持たれたりする可能性があります。
そのため志望動機を提出する際には、自分にしか書けないオリジナリティある内容かどうかを必ずチェックしておきましょう。
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6.まとめ
IT業界に響く志望動機を書くためには、IT業界を選んだ理由や、応募企業とのマッチ度、学習意欲や上昇志向など、企業がよく見ているポイントを押さえて作成するのがコツです。IT業界に対する志望動機に加えて、応募企業や応募職種に対する意欲をアピールすることで、企業側には自社とマッチしたポテンシャルのある学生というイメージを印象付けることができます。
そのためにも本記事で解説してきた職種別の志望動機の例文や、気をつけたいNG例文を参考にしながら、面接官に響く志望動機作成を心掛けてみてください。
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