バックエンド開発でPythonを習得するメリットとは?就活に向けて効率的に学ぶ方法

Webエンジニアやバックエンドエンジニアを目指す就活においても、Pythonを扱うスキルは高く評価されやすいため、積極的に習得しておくと良いでしょう。
本記事では、バックエンド開発でPythonを習得するメリットについて、就活やWebエンジニアのスキルアップの観点からご紹介します。バックエンド開発でPython以外に必要とされるスキルや効率的な学習方法についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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1.バックエンド開発とは?
バックエンド開発とは、WebサイトやWebアプリを開発する際の、ユーザーからは見えない裏側のシステム開発のことを指します。入力されたID・パスワードに合わせて個別のマイページを表示したり、商品の在庫情報をECサイト上でリアルタイムに反映させたりするシステムを構築するのが仕事です。
バックエンド開発を担当するエンジニアを「バックエンドエンジニア」もしくは「サーバーサイドエンジニア」と呼び、一方でフロントエンド開発を担当するエンジニアは「フロントエンドエンジニア」と呼ばれます。バックエンド開発に取り組むにあたっては、フロントエンド開発の知識も必要とされるため、それぞれの違いを知り、理解を深めておくことが大切です。
バックエンド開発の仕事内容
Web制作におけるバックエンド開発では、クライアント企業の要望を汲み取って設計書を作成するための要件定義から、バックエンドシステムの開発、それらのシステムを土台から支えるためのサーバー・データベース構築などを担当します。新たなシステムを開発するだけではなく、納品後のバックエンドシステムの保守・運用にも携わり、エラーや不具合が発生した際には現場で対応、アップデートやメンテナンスも手掛けます。
バックエンド開発では、主にPython・Java・Ruby・PHPといったバックエンド言語が用いられることが多いです。プログラミングスキルに加えて、サーバー構築のためのスキルやクラウド・セキュリティについての知識も駆使しながら、Web開発における重要な業務を担います。
バックエンドエンジニアとは?
バックエンド開発に携わる人材は、バックエンドエンジニアまたはサーバーサイドエンジニアと呼ばれます。フロントエンド開発を担当するフロントエンドエンジニアを含めて「Webエンジニア」と呼ばれることもあります。バックエンドエンジニアは即戦力採用を実施する企業が多く、新卒採用でも募集されることは多いものの、情報系出身や開発経験を持つ方を対象としている求人がほとんどです。
そのため未経験からバックエンドエンジニアを目指す場合、まずは未経験から入社しやすいフロントエンドエンジニアとして入社し、Web開発についての経験を積みながらPythonを扱うスキルなどを身につけて、バックエンドエンジニアを目指すキャリアパスが一般的です。
新卒でバックエンドエンジニアの内定を取ることも不可能ではありませんが、即戦力として活躍できるだけのスキルをアピールする必要があるため、ハードルが高まることに注意しましょう。
フロントエンド開発との違い
Webサービスの裏側を担当するバックエンド開発に対して、Webサービスの表側を担当するのがフロントエンド開発です。フロントエンド開発では、HTML/CSSやJavaScriptといった言語を駆使しながら、Webサイトの見た目のレイアウト・デザインの実装を担当します。Webサービスのユーザーが実際に目にする部分を構築するのが特徴で、バックエンドエンジニアと比べると専門性は低めなのが特徴です。
扱う言語もHTML/CSSなどの習得難易度が低いものが中心なので、フロントエンドエンジニアは未経験からでも入社しやすい職種として知られています。高いスキルレベルがあるに越したことはありませんが、クライアント企業やバックエンドエンジニアとの連携やコミュニケーションが重視される職種であり、多くの人手が必要なことから、新卒採用でも内定を取りやすい職種です。
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2.バックエンド開発でPythonを習得する5つのメリット
次に、代表的なバックエンド言語の一つであるPythonを習得するメリットについて、下記の5つの観点からご紹介します。
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・プログラミング未経験でも学びやすい
・キャリアパスの選択肢が広がる
・汎用性が高く業務効率化にも活かせる
・ライブラリ・フレームワークが豊富
・機械学習・深層学習の分野に応用できる
一つひとつ順番に解説するので、Pythonを学ぶかどうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
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プログラミング未経験でも学びやすい
Pythonはバックエンド言語の中でも、プログラミング未経験でも学びやすいメリットがあります。習得難易度が高めのJavaなどと比較して、Pythonは構文がシンプルで初心者でも理解しやすく、短時間で習得しやすいのが特徴です。世界中で人気の高い言語なので、書籍や技術ブログなどの教材が豊富で、Pythonの学習コースに力を入れているプログラミングスクールも多いです。
Pythonエンジニアの数も多いので、SNSやQ&Aコミュニティなどを利用すれば、プログラミング学習においてわからないことや疑問点などを素早く解消しやすいメリットもあります。プログラミング未経験の方が最初に習得する言語としても最適なので、初めてプログラミングを学ぶ方がPythonからスタートするのもおすすめです。
キャリアパスの選択肢が広がる
Pythonはバックエンド開発だけではなく、データサイエンスやデータベース操作、AI開発など幅広い分野で使われているプログラミング言語です。Pythonを扱うスキルを身につけるだけで、バックエンドエンジニアとしてはもちろん、データサイエンティストやデータベースエンジニア、AIエンジニアなど幅広いキャリアパスを目指せるようになるメリットがあります。
そのためバックエンドエンジニアとして経験を積みながら、将来は先端分野で活躍するエンジニアを目指してみたい方にも、Pythonの習得をおすすめします。ただし、Pythonはスマホアプリ開発には適さない言語なので、iOSエンジニアやAndroidエンジニアを目指すには不向きであることに注意しましょう。
汎用性が高く業務効率化にも活かせる
汎用性が高くさまざまな場面で活用できるPythonを習得することで、バックエンド開発における業務効率化にも役立てることができます。短いコードで多くの機能を実装できるため、バックエンド開発にかかる時間を短縮し、より重要度の高い業務に集中することも可能なのです。
たとえば、Excelの操作やメール対応などの一連の作業を自動化し、エンジニアの負担を大幅に減らすことも可能です。そのための自動化プログラムを少ないコード量で実装できることがPythonの大きな魅力であり、バックエンド開発に限らず多種多様な業務の負担軽減につながるでしょう。
ライブラリ・フレームワークが豊富
Pythonは扱うエンジニアの数が多く、コミュニティも活発なことから、豊富なライブラリ・フレームワークを利用できるメリットもあります。ライブラリ・フレームワークとは、実装したい機能に合わせて事前にコードをまとめたテンプレートのような存在で、うまく活用できればコードを書く量を減らし、エンジニアとしての負担軽減と業務効率化を実現することができます。
数値計算やデータ分析、機械学習など、目的に合わせたライブラリ・フレームワークには無料で利用できるものも多く、コストパフォーマンスの良い開発環境が整います。Pythonを学ぶ際には、こうしたライブラリ・フレームワークの扱いについても身につけておくと良いでしょう。
機械学習・深層学習の分野に応用できる
Pythonがエンジニアの間で高い人気を誇るのは、機械学習・深層学習の分野に応用できることが一因となっています。AI開発をはじめとする注目度の高い分野でPythonのスキルを活かせるので、将来性の高い言語を習得したいエンジニアから高い人気を集めているのです。
AI開発や機械学習に適したライブラリも豊富に開発されているので、効率的に業務へ取り組めることも大きな魅力です。ほかにもブロックチェーン技術を活用したアプリ開発にも適している言語なので、将来性の高い言語を身につけたい方には特におすすめです。
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3.バックエンド開発でPython以外に必要とされるスキル
バックエンド開発では、Pythonなどを用いたプログラミング言語が必要とされることに加えて、次のようなスキルも要求されます。
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・開発フレームワークを扱うスキル
・サーバー・データベースの構築スキル
・フロントエンド開発のスキル
いずれも就活で好印象を与えられるスキルでもあるので、プログラミングスキル以外にもスキルアップに取り組みたい方は、これらの技術習得を目指してみると良いでしょう。
開発フレームワークを扱うスキル
開発フレームワークは、前述の通り、開発業務を効率化してエンジニアの負担を軽減するための仕組みです。フレームワークを活用することにより、すべてのプログラムを手作業で書く必要がなくなり、バックエンドエンジニアとしてより重要度の高い要件定義などの業務に時間を割きやすくなるメリットがあります。
バックエンド開発で用いられるPythonの代表的なフレームワークとしては、「Django」「Flask」などが挙げられます。Djangoは、InstagramやPinterestのWeb開発で用いられているフレームワーク、FlaskはNetflixの開発で使用されるフレームワークであり、いずれも高い需要があります。これらのフレームワークの扱いについて習得しておくと、より実践的なPythonスキルがあることをアピールできるでしょう。
サーバー・データベースの構築スキル
バックエンド開発においては、Webサービスの根幹となるシステムを動かす基盤となるサーバー・データベースの構築スキルも求められます。開発するWebサービスに合わせて最適なサーバー・データベースを選定し、構築できるスキルがあるとバックエンドエンジニアとして高く評価されます。
なお、近年では物理的なサーバー機器を使うのではなく、クラウドサービス上でサーバーを構築するケースが増えているため、クラウド環境でのインフラ構築スキルがあるとより高い評価を受けられます。Webサーバーにはユーザーの個人情報などの機密情報も保管されるため、セキュリティに関する知識も身につけておくのが望ましいです。
フロントエンド開発のスキル
バックエンド開発では、フロントエンド開発のための基礎的な知識・スキルが必要とされる場面が多いです。Webサイトのユーザーが目にする部分についての知見があれば、フロントエンドエンジニアやユーザーにとって使いやすいバックエンドシステムを開発することにも役立つからです。
また、Pythonのようなバックエンド開発向けのプログラミングスキルを学習する際には、まずHTML/CSSなどのフロントエンド言語から学び始めた方が、プログラミングに対する理解が進みやすくなるメリットもあります。そのためバックエンドエンジニアを目指す際には、フロントエンド開発のための知識・スキルを身につけるところからスタートしてみるのも良いでしょう。
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4.バックエンド開発でPythonを効率的に身につける学習方法
最後に、バックエンド開発で用いるPythonのスキルを効率的に習得するための学習方法についてもご紹介しましょう。
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・コードを書きながら学べる学習サイトを使う
・Pythonの認定資格を取得する
・プログラミングスクールを利用する
それぞれ詳しく解説しますので、今からPythonの学習をスタートしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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コードを書きながら学べる学習サイトを使う
Pythonに限らずプログラミング学習に取り組む際には、プログラミングを知識として習得するのではなく、コードを書いてプログラムを実装できる実践的なスキルを身につけることが大切です。そのためプログラミング学習の際にも、自分の手でPythonのコードを書きながら学べる学習サイトを使うのがおすすめです。
ブラウザ上の開発環境でPythonを実行できる「Progete」や、1回3分の動画でPythonのコードを書きながら学習できる「ドットインストール」といった学習サイトがプログラミング学習では高い人気があります。これらの学習サイトを用いながら、知識としてではなく実践的なスキルとしてPythonを習得してみましょう。
Pythonの認定資格を取得する
Pythonを扱うスキルを身につける際には、Pythonのスキルレベルを証明する認定資格の取得を目指すのもおすすめです。資格取得というゴールを定めることで、高い集中力とモチベーションを維持しながらプログラミング学習に取り組めるメリットがあるからです。
Pythonスキルを証明する資格としては、「Python 3 エンジニア認定基礎試験」が挙げられます。Pythonの資格の中でも最も難易度が低く初心者向けとなっているので、合格を目指して学習に取り組んでみてください。
プログラミングスクールを利用する
プログラミングに苦手意識がある方や、過去にプログラミング学習に挫折した経験がある方は、プログラミングスクールを活用しながらPythonを学ぶのもおすすめです。独学よりも費用がかかってしまうものの、困った時にいつでも質問できる相手がいることで、プログラミング学習に挫折しにくくなるメリットがあるからです。
Pythonは世界中で人気が高く、国内でも高い注目を集めているので、Pythonの学習コースに力を入れているスクールも多いです。自分に合ったプログラミングスクールを選んで活用することにより、独学よりも効率的にPythonスキルを習得できるでしょう。
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5.まとめ
バックエンド開発においてPythonは特に人気の高い言語であり、プログラミング初心者でも学びやすく、ライブラリ・フレームワークが豊富なこと、汎用性が高く業務効率化にも役立つことからもバックエンドエンジニアにおすすめされることの多い言語です。AI開発やブロックチェーン開発など、注目度の高い先端分野にも活かせるスキルなので、将来のキャリアパスの幅を広げたい方にも向いています。
Pythonのスキルを習得するためには、コードを書きながら学べる学習サイトを活用したり、Pythonのスキルレベルを証明する認定資格を取得したりするのがおすすめです。プログラミング学習に苦手意識がある方はプログラミングスクールへの通学も視野に入れながら、将来性の高い言語の習得を目指してみましょう。
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