セキュリティエンジニアのキャリアパス解説!未経験からのロードマップも

セキュリティエンジニアのキャリアパス解説!未経験からのロードマップも
企業のITシステムをサイバー攻撃や不正アクセスから守るセキュリティエンジニアは、将来性が高くやりがいも大きな職種なので、将来のキャリアパスとして思い描いている方は少なくありません。高収入・好待遇が得られるセキュリティエンジニアは、就職先・転職先としても高い人気を誇ります。 しかし新卒・未経験からセキュリティエンジニアを募集している企業は少なく、多くのセキュリティエンジニアはインフラエンジニアとしての経験を積んでから、セキュリティの専門家を目指すロードマップを歩むことになります。 本記事では、セキュリティエンジニアの経験を活かして選択できるキャリアパス、異業種へのキャリアパスのほか、新卒・未経験からセキュリティエンジニアを目指すためのロードマップについても解説します。
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1.セキュリティエンジニアとは?

セキュリティエンジニアとは、企業のITシステムを外部からの攻撃から守る役割を持った職種です。既存のシステムを調査してセキュリティ上の脆弱性がないかを分析したり、新たなITシステムを構築する際には堅牢なセキュリティを備えた開発をマネジメントしたりするのが仕事です。

企業のITシステムが外部から攻撃を受けた際には、セキュリティベンダーなどと連携しながら対応を行い、被害を最小限に抑えるための施策を実施します。また、自社の社員のセキュリティ意識の低下によってセキュリティインシデントが発生することを防ぐために、日頃からセキュリティ教育のプログラムを考案・運用することもセキュリティエンジニアの重要な役割です。

セキュリティエンジニアの活躍の場は幅広く、セキュリティベンダーやセキュリティコンサルティング企業、自社開発企業や非IT企業の社内SEとしても需要があります。セキュリティを扱うという立場上、非常に将来性が高く、キャリアパスの選択肢も豊富なことが大きな特徴です。

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2.セキュリティエンジニアの経験を活かせるキャリアパス

セキュリティエンジニアとしてスキル・経験を積むことにより、セキュリティについての専門知識を活かして次のようなキャリアパスを目指すことが可能です。
 

  • ・セキュリティコンサルタント

    ・CISO

    ・セキュリティアナリスト

    ・セキュリティアーキテクト

    ・フリーランスエンジニア


上記5つの職種について、それぞれ具体的な仕事内容や求められる役割についてご紹介します。

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントとは、セキュリティの専門家としての立場から、企業が直面する課題解決のための提案を行う職種を指します。セキュリティエンジニアと比べて技術的なスキルよりも、企業経営に深い知見を持った職種になります。セキュリティエンジニアとしての豊富なスキルや経験を活かし、クライアントが抱えるセキュリティ上の課題を抽出した上で、解決に向けたソリューションを提供します。

セキュリティコンサルタントの場合、クライアント企業の経営層とのやりとりが増えるため、高いコミュニケーション能力や提案力が求められる立場となります。セキュリティエンジニアからのキャリアアップを目指す際には、技術力を磨くだけではなく、ヒアリングスキルや調整力を磨く努力にも取り組むと良いでしょう。

CISO

セキュリティエンジニアとしての経験を活かせるキャリアパスとして、CISO(Chief Information Security Officer)が挙げられます。日本語では最高情報セキュリティ責任者と訳され、企業におけるセキュリティ戦略を統括する立場を担う責任者を指します。主に大規模なITシステムを運用する大手企業に属し、情報セキュリティの基盤を構築したり、各部門との連携を図ったりする業務を担当します。

CISOとして企業に採用されるためには、セキュリティエンジニアとしての豊富なスキル・経験に加えて、組織のトップに立って情報セキュリティの責任を担うリーダーシップが求められます。さまざまな立場の社員との調整・連携を経て、企業全体の情報セキュリティを強固なものとするための調整力も必要となるポジションです。

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セキュリティアナリスト

セキュリティアナリストとは、サイバー攻撃を受けた際の分析・対策に強みを持つ職種で、セキュリティインシデントによる被害を最小限に抑えるための高度なスキルを持った職業です。サイバー攻撃を未然に防ぐための取り組みを担当するセキュリティエンジニアに対して、セキュリティアナリストは企業が直面したセキュリティインシデントを分析して、被害の拡大を防ぐ役割を担います。

セキュリティエンジニアとしてのスキル・経験を積んだ方の多くが、次のステップとして目指す職種であることも特徴です。高い専門性が求められることから、セキュリティエンジニアよりも高収入・好待遇で迎えられるケースが大半で、求人サイトなどで一般公開されていない非公開求人で募集されることが多いです。

セキュリティアーキテクト

セキュリティアーキテクトは、企業のITシステムの設計・構築段階におけるセキュリティ対策を担当する職種です。企業が新たなITシステムを構築する際に、セキュリティの専門家としての立場から適切なソフトウェアを導入したり、クライアント企業の要望に応えつつ強固なセキュリティを備えたシステムを設計したりするのが仕事です。

既存のITシステムのセキュリティを守るセキュリティエンジニアと比べると、新たなITシステムの設計・構築に携わる機会が多いのがセキュリティアーキテクトの特徴です。そのため上流工程に携わるセキュリティエンジニアが、セキュリティアーキテクトとしての業務を兼ねているケースも少なくありません。

フリーランスエンジニア

セキュリティエンジニアとしての経験を活かし、フリーランスとして独立するのも一つの選択肢です。セキュリティエンジニアはフリーランス向けの業務委託案件も豊富で、さまざまな現場でセキュリティ対策支援を手掛けてきた経験を、自社でも活かしてもらいたいと考える企業が多く存在しています。

そのためセキュリティエンジニアとしての案件に困ることは少なく、リモートワーク可の案件を選ぶことで自由度の高い働き方を手に入れることができます。セキュリティ診断・脆弱性診断やセキュリティインシデントへの対応経験が重視される案件が多いので、これらの経験を積んでおくとフリーランスのセキュリティエンジニアとして活躍しやすくなるでしょう。

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3.セキュリティエンジニアの異業種へのキャリアパス

次に、セキュリティエンジニアとしてのスキル・経験を活かしながら異業種へ転職する場合のキャリアパスについてもご紹介します。セキュリティエンジニアとしてのキャリアは、IT業界ではどのような職種に就くとしても活かすことができますが、特に下記の職種ではセキュリティの専門家としてのスキルが評価されやすくなります。
 

  • ・社内SE

    ・クラウドエンジニア

    ・インフラエンジニア


これらのキャリアパスについても詳しく解説していきます。

社内SE

社内SEは、企業の情報システム部門の担当者として、自社のITシステムの運用に携わる職種です。セキュリティエンジニアとしてのキャリアを持つ方が企業の社内SEとして常駐するケースも多く、社内SEの業務の中でもセキュリティに特化した役割を担います。時には自社の社員からのPC関連の問い合わせに対応する、ヘルプデスクとしての業務を任されることもあります。

社内SEの場合、他のエンジニア系職種と比較して、サービスを提供する相手がクライアント企業ではなく自社の社員であるという違いがあります。クライアントワークではないことから残業・休日出勤が発生しにくく、身近な社員から感謝される機会が豊富なので大きなやりがいを得やすいことも社内SEの特徴となっています。セキュリティを専門とする社内SEは需要が高く、高年収・好待遇が期待できる職種なので、セキュリティエンジニアの次のキャリアパスとしてもおすすめです。

関連記事:新卒で社内SEとして就職するのは難しい?やめとけと言われる理由や似た職種も紹介

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、セキュリティエンジニアと同じくインフラエンジニアに分類される、クラウドサービスを扱う専門家を指します。物理的なサーバー機器やネットワーク機器を用いるのではなく、クラウド環境上で自社のITインフラを構築するのが仕事です。クラウドサービスの扱いには専門知識を必要とするほか、クラウド上のITインフラのセキュリティも非常に重要なので、セキュリティエンジニアとしての経験を活かして働くことができます。

近年ではクラウドサービスが広く普及し、クラウドエンジニアの需要も右肩上がりに上昇しています。クラウドエンジニアとしてのスキルに加えて、セキュリティに関する専門知識を活かすことにより、クラウドセキュリティに強い人材として転職市場で高い評価を受けることができるでしょう。

関連記事:クラウドエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要資格と新卒入社のコツを紹介

インフラエンジニア

セキュリティエンジニアとしての経験は、サーバーやネットワークを扱うインフラエンジニアのキャリアパスを選択する際にも有利に働きます。企業のITインフラの構築にはセキュリティの観点が不可欠であり、セキュリティエンジニアとしてのキャリアを持ったインフラエンジニアはどの企業からも重宝される存在となるでしょう。

一般的にはインフラエンジニアとして経験を積んだ後、セキュリティエンジニアへとステップアップするケースが多いですが、勤務条件・やりがいなどを重視してインフラエンジニアに転職する方もいます。大手企業や外資系企業からのオファーがあった場合などは、セキュリティの専門家としての知見を活かしたインフラエンジニアを目指してみるのも良いでしょう。

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関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキルと就活のポイントを紹介

 

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4.新卒・未経験からセキュリティエンジニアになるためのロードマップ

ここまでセキュリティエンジニアとしてのスキル・経験を活かしたキャリアパスについて解説してきましたが、新卒・未経験からセキュリティエンジニアを募集している企業は少なく、ゼロからセキュリティエンジニアを目指すハードルはやや高めとなっています。

ここからは新卒・未経験からセキュリティエンジニアを目指す方向けに、どのようなスキル・キャリアを身につける必要があるのかをロードマップ形式でご紹介します。

情報セキュリティについての知識・資格を身につける

新卒・未経験からセキュリティエンジニアを目指す場合には、まずは情報セキュリティについての知識・資格を学ぶことが大切です。セキュリティエンジニアとして働き始めるために欠かせない基礎的なIT知識について学習しておき、企業へ入社後はスムーズに実務を担当できるように準備しておくことがポイントです。

具体的には、サイバー攻撃やウイルス感染、不正アクセスの手法についての事例・知識や、OS・サーバー・ファイアウォールといったIT知識が挙げられます。情報セキュリティについての知識を習得するためには、国家資格である「情報セキュリティマネジメント試験」もしくは「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」を目指してみると良いでしょう。

インフラエンジニアとして経験を積む

新卒・未経験からセキュリティエンジニアを目指すために、まずはインフラエンジニアとしての実務経験を積むのが効果的です。インフラエンジニアとしてサーバー・ネットワークなどのITインフラを扱う経験を身につけた上で、セキュリティエンジニアを目指した方がスムーズなキャリアアップが可能だからです。

また、インフラエンジニアには未経験・スキルなしからでも始められる業務が多く、内定のハードルが低いというメリットもあります。まずはインフラエンジニアとして実務を経験しながら、独学で情報セキュリティについての知識を積み上げつつ、セキュリティエンジニアへのキャリアアップを目指すのがおすすめです。

セキュリティエンジニアとして転職する

インフラエンジニアとしてのスキル・経験を積んだ後は、セキュリティエンジニアの求人に応募して転職活動をスタートしましょう。インフラエンジニアとしての実務経験がある点、情報セキュリティに関する知識や資格を持っている点などをアピールすることにより、高い志望意欲を持った人材として企業に評価されやすくなります。志望する企業におけるセキュリティエンジニアの仕事内容や求められる役割などを理解した上で、転職活動に取り組むと良いでしょう。

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5.入社する企業に応じたセキュリティエンジニアのキャリアパス

セキュリティエンジニアはIT業界の中でもさまざまな業種の企業で求められる職種です。入社する企業によってセキュリティエンジニアのキャリアパスにも違いが生まれるため、セキュリティエンジニアとしてどのような企業に入社するのかは、将来のキャリアを考える上では非常に重要となります。

ここでは以下の5つのパターンごとに、セキュリティエンジニアのキャリアパスをご紹介していきます。
 

  • ・コンサルティング企業の場合

    ・ITベンダー企業の場合

    ・インフラ系企業の場合

    ・ユーザー系IT企業の場合

    ・非IT企業の場合


セキュリティエンジニアとしてのキャリアプランを考え、どの企業に応募するかを決める参考にしてみてください。

コンサルティング企業の場合

コンサルティング企業に入社するセキュリティエンジニアは、セキュリティコンサルタントとしての役割が求められ、クライアント企業に対してセキュリティ・企業経営の観点から提案を行うスキルが必要となります。セキュリティコンサルティング企業にとってのクライアントとなる中小企業は、セキュリティエンジニアの人手が足りておらず、ITシステムのセキュリティ対策が不十分なところも少なくありません。

経営層がセキュリティ対策の不足を認識していないケースも多いため、セキュリティコンサルタントとして丁寧かつわかりやすく情報セキュリティの重要性を伝える必要があります。

ITベンダー企業の場合

ITシステムの開発を手掛けるITベンダー企業に入社する場合、セキュリティアーキテクトとしてシステム設計の仕事に携わる機会が増えるでしょう。まずはITシステムの開発エンジニアとして入社し、セキュリティ部門に配属された上で、セキュリティエンジニアとしての業務に就くケースもあります。

クライアント企業の要望に合わせて開発ITシステムにおけるセキュリティ対策からスタートして、セキュリティエンジニアとしての技術力を磨いたり、社内での役職を目指したりするキャリアパスが用意されています。

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インフラ系企業の場合

インフラ系企業へセキュリティエンジニアとして入社した場合には、サーバー運用・保守をはじめとするITインフラの設計・構築業務に携わります。セキュリティエンジニアとしての専門性を活かし、ITインフラのセキュリティ対策を中心とする業務を担当することになるでしょう。

クラウドセキュリティについての知見を活かせる場面も多くなるため、将来はクラウドエンジニアへのキャリアパスを目指している方にもおすすめです。

ユーザー系IT企業の場合

ユーザー系IT企業に入社する場合、セキュリティを専門とする社内SEとして採用されるケースが多いです。情報システム部門におけるセキュリティの専門家として、自社のITシステムの保守・運用を担います。

ユーザー系IT企業のセキュリティエンジニアのキャリアパスには、CISOやCIO(Chief Information Officer)を目指す道が挙げられます。企業の情報セキュリティ部門、もしくは情報システム部門のトップとして、会社全体のリーダーシップを取るポジションを目指せるでしょう。

非IT企業の場合

金融業界・医療業界・保健業界などの非IT企業においても、セキュリティエンジニアは高い需要を誇ります。個人情報や機密情報の漏洩が重大なリスクとなる企業では、優秀なセキュリティエンジニアを求めるニーズが多く、高年収・好待遇で迎えられるケースも多くなっています。

将来のキャリアパスとしては、情報セキュリティ部門の管理職・マネージャーを目指す選択肢が挙げられます。豊富な業界知識を活かし、より好条件の同業他社へと転職することもできるでしょう。

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6.まとめ

セキュリティエンジニアのキャリアパスには、セキュリティコンサルタント・CISO・セキュリティアナリストなどの種類が挙げられます。フリーランスのセキュリティエンジニア向けの案件も豊富なので、自由度の高い働き方を目指す方にもおすすめです。また、異業種のキャリアを目指す場合には、社内SE・クラウドエンジニアなどへジョブチェンジすることも可能です。

新卒・未経験からセキュリティエンジニアを目指す場合には、情報セキュリティについての知識・資格を身につけた上で、インフラエンジニアとしてのキャリアからスタートするのがおすすめです。本記事で解説してきた入社する企業に応じたキャリアパスも参考にしながら、入社する企業選び・キャリアプラン選びを進めてみてください。

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