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- 1.ITエンジニアの需要は高止まり!求人倍率は12.0を記録
- 2.ITエンジニアの需要増の背景にある理由とは?
- 3.将来性が高くおすすめのエンジニア系職種
- 4.将来性のあるITエンジニアになるためのキャリアアップのコツ
- 5.まとめ
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1.ITエンジニアの需要は高止まり!求人倍率は12.0を記録
エンジニア&クリエイター向け採用情報サイト「レバテック」では、自社のデータを用いながら「ITエンジニア・クリエイター正社員転職/フリーランス市場動向 2023年12月」のレポートを公開しています。2023年12月時点での調査では、正社員のITエンジニア・クリエイター求人倍率は、12.0倍です。
参照:IT人材の転職市場が活発化、転職希望者数は前年同月比173%で過去最高
求人倍率は、求人数を転職希望者数で割って計算するデータであり、転職希望者一人あたりに対してどれだけの求人が募集されているかを示します。12.0倍という数字は、転職希望者一人あたり12件ものオファーが寄せられることを意味しています。
同時期に厚生労働省が発表した、ハローワークにおける正社員有効求人倍率は1.01倍なので、ITエンジニア・クリエイターの求人倍率がいかに高水準であるかが確認できます。
参照:一般職業紹介状況(令和5年11月分)について | 厚生労働省
コロナ禍を経て求人数・転職希望者数は右肩上がり
ITエンジニア・クリエイターの求人倍率は、コロナ禍を経て大きく上昇する傾向にありました。2021年にはリモートワークの普及を受け、15倍以上の求人倍率を記録したほどです。2023年以降は求人倍率がやや下落傾向にあるものの、これはITエンジニア・クリエイターの需要が減少したことが理由ではなく、転職希望者数が大幅に増加したことが背景にあります。
ITエンジニア・クリエイターの求人数は依然として増加しており、需要が減るどころか右肩上がりに上昇しているものの、転職を希望する方がそれ以上のペースで増加しているために、求人倍率が下がっている状況です。「レバテック」内においても、転職希望者数は2023年12月に過去最高を記録しました。
ITエンジニア・クリエイターのかつてないほどの売り手市場は落ち着きを見せているものの、今でも需要は高まり続けているのです。
Java・Ruby・C言語を扱えるエンジニアの需要増
同レポートでは、ITエンジニア・クリエイターのスキル・職種別の求人倍率も公開されています。その中で特に求人倍率の高いスキルを挙げると、下記の通りです。
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・Java(toBシステム開発):18.8倍
・Ruby:15.5倍
・C言語:9.4倍
・Python:7.1倍
・PHP(Web開発):7.1倍
参照:ITエンジニア・クリエイター 転職/フリーランス市場レポート(2023年12月)
これらのプログラミング言語を扱えるエンジニアは、企業からの需要が高く、高収入・好待遇のオファーを獲得しやすいと判断できます。需要の高いプログラミング言語を新たに学びたいと考えている方は、上記のスキル別求人倍率も参考にしてみると良いでしょう。
クラウド・コンサル・PMは売り手市場に傾く
ITエンジニア・クリエイターの職種別の求人倍率では、特に高水準であると報告されているのが下記の職種です。
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・クラウド:28.9倍
・コンサル54.2倍
・PM:29.5倍
・データマイニング:21.2倍
・社内SE:18.2倍
参照:ITエンジニア・クリエイター 転職/フリーランス市場レポート(2023年12月)
コンサルやPMといった上流工程に携わるエンジニアは、高いスキルを持った人材が少ないことからも、圧倒的な求人倍率を記録しています。クラウド・データマイニングといった職種の需要増加は、AI・機械学習やビッグデータの活用といったニーズの高まりが背景にあると考えられます。
安定的な需要が見込まれる社内SEを含め、上記のような職種は今後も将来性が明るい職種と期待されているので、将来のキャリアプランに組み込むのもおすすめです。
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2.ITエンジニアの需要増の背景にある理由とは?
ここまでのデータで確認してきた通り、ITエンジニアの需要は右肩上がりに増加しており、転職希望者が大幅に増えることで求人倍率は低下しているものの、企業からの求人数も上昇を続けています。こうしたITエンジニアの需要増の背景には、次のような理由があると考えられます。
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・ITの普及による社会インフラ化
・AI・クラウド・自動運転などの発展
・DX化やレガシーシステムの刷新ニーズ
それぞれ詳しく解説していきます。
ITの普及による社会インフラ化
スマートフォンやWi-Fiの存在が当たり前の現代では、人々の生活によってITは、電気・ガス・水道などと同等の役割を果たす社会インフラとしての地位にあります。もはやIT技術が存在しなければ、私たちの生活が成り立たなくなると言っても良いでしょう。インターネットや通信技術を支える物理的なエンジニアや、サーバー・ネットワークなどのITインフラを守るエンジニアだけではなく、Webエンジニアやアプリエンジニアも社会インフラを支える存在なのです。
ITエンジニアが社会インフラを支える職業であると考えれば、電気・ガス・水道を守る職業と同様に、安定的な需要を見込むことができます。物理的な社会インフラとは異なり、IT技術は拡張性の余地があるため、今後もITエンジニアの需要は増加の一途を辿ると考えられているのです。
AI・クラウド・自動運転などの発展
近年になってエンジニアの需要が急増している分野が、AI・クラウド・自動運転などの領域です。これらの先端技術は、今後のIT業界のトレンドとなる可能性が高く、国内外の多くの企業が資金・時間を費やして開発を行っています。もちろんITエンジニアの労働力も欠かせませんので、これらの領域を扱うAIエンジニア・クラウドエンジニア・組み込みエンジニアなどの職種の需要増が、IT業界のエンジニア全体の需要増に拍車をかけているのです。
DX化やレガシーシステムの刷新ニーズ
官公庁や多くの企業では、DX化による業務効率化・生産性向上を目指す動きが顕著です。複雑化した旧来のレガシーシステムが寿命を迎え、新たなITシステムに置き換えようとするニーズも増加しています。特に国内でブラックボックス化した旧来のITシステムが抱える課題は、『2025年の崖』と指摘されるほどで、経験豊富なITエンジニアの手によるDX推進が社会全体で求められているのが現状です。
それに伴い、ITエンジニアの需要が増加しており、DX化やレガシーシステムの刷新に強い人材がどの企業からも求められているのです。国内では少子高齢化が進み労働人口が減少する中で、少ない人手で生産性を向上させるためにもDX推進は不可欠です。そのためDX推進に携わるエンジニアの需要は、今後も高止まりを続けると見込まれています。
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3.将来性が高くおすすめのエンジニア系職種
ITエンジニアの需要は上昇傾向にあるのは事実ですが、すべてのエンジニアが同じように需要増となっているわけではありません。安定的に需要が増えている職種もあれば、近年になって需要が急騰している職種も存在します。
ここでは需要が増えているITエンジニアの中でも、特に将来性の高い以下5つの職種をご紹介します。
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・クラウドエンジニア
・セキュリティエンジニア
・組み込みエンジニア
・AIエンジニア
・Webエンジニア
それぞれの仕事内容や、需要が高まる理由について解説しましょう。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウドサービスの扱いに長けたインフラエンジニアのことを指し、AWSやGCP(Google Cloud Platform)、Azureといったクラウド環境でITインフラを構築する職種です。従来ではサーバールームに物理的なITインフラを構築する企業が一般的でしたが、クラウドサービスの普及により、クラウド上でITインフラを運用するケースが増加しています。
物理的なITインフラをクラウド上に移行したり、必要なクラウドサービスを選定・設定したりするためには専門知識が必要になることから、クラウドエンジニアの需要は高まり続けています。クラウド領域は、年々新たな機能・サービスが実装するなど変化が激しいこともあり、クラウドエンジニアは高い将来性が見込まれているのです。
関連記事:クラウドエンジニアとはどんな職種?仕事内容・必要資格と新卒入社のコツを紹介
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、企業のITシステムを不正アクセスから守る情報セキュリティの専門家です。社会全体のセキュリティ意識の高まりにより、セキュリティ対策を強みとするエンジニアの需要も上昇しています。サイバー攻撃やウイルス感染により、機密情報が漏洩して企業活動の継続が困難になれば、企業やユーザーに多大な影響を及ぼします。
そうした重大なセキュリティインシデントを防止し、万が一の際には率先して対応できるセキュリティエンジニアは、どの企業からも高く評価されるでしょう。セキュリティエンジニアとしてのスキルを示すために、「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」などの国家資格を取得するのも有効です。
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関連記事:新卒でセキュリティエンジニアに就職できるのか?
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、自動車やIoT家電などに搭載されるシステム開発の専門家です。ハードウェア要件に合わせて限られた処理能力の中でシステム設計を手掛けるのが特徴です。ハードウェア・ソフトウェアの両方の知識が求められるので、組み込みエンジニアになるまでのハードルはやや高めと感じるかもしれません。
しかし近年注目を集めている分野である自動運転技術は、自動車というハードウェアに自動運転技術を組み込むことから、組み込みエンジニアが活躍できる領域です。そのため組み込みエンジニアの需要も増加傾向にあり、高収入・好待遇のオファーを受けられるチャンスが高まっています。
関連記事:組み込みエンジニアに新卒で就職するには?仕事内容や年収も紹介
AIエンジニア
AI開発を手掛けるAIエンジニアも、ITエンジニアの職種の中では需要が急上昇している仕事です。機械学習・ディープラーニングによってアルゴリズムを設計し、企業活動に貢献するシステムを開発するのがAIエンジニアの特徴です。IT業界はもちろん、医療・自動車・小売などさまざま業界からの需要があるため、今後の将来性が明るい職種の一つです。
現状では、高いスキルを持ったAIエンジニアの存在は希少なため、優秀なAIエンジニアは多くの企業による争奪戦が行われているほどです。今後の需要も高まることが見込まれているので、AI開発に興味がある方や将来性を重視して職業を選びたい方におすすめです。
Webエンジニア
Webエンジニアは新卒・未経験から挑戦しやすい職種ですが、Web開発へのニーズは非常に高いことから、Webエンジニアの需要も減ることはありません。WebサイトやWebアプリの開発に携わるWebエンジニアは、華やかで初学者向けという印象から就活でも高い人気を誇りますが、それ以上にWeb開発の需要が増加しているため、今後も案件に困ることはないでしょう。
Web開発の業界は、トレンドの変化や技術の進歩が激しい世界であり、ライバルとなるWebエンジニアも多くなるため、指示待ちのWebエンジニアは将来性が高いとは言い切れません。流行のプログラミング言語を習得したり、フロントエンド・バックエンドのどちらの開発も担当できるフルスタックエンジニアを目指したりすることで、長く活躍できるWebエンジニアを目指せます。
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関連記事:Webエンジニアとはどんな仕事?新卒の年収や必要スキル、向いている人を解説
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4.将来性のあるITエンジニアになるためのキャリアアップのコツ
最後に、将来性が高く需要のあるITエンジニアになるための5つのコツについてご紹介します。
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・高年収が得られるプログラミング言語を学ぶ
・クラウド・セキュリティについての専門性を磨く
・常にIT業界の最新情報にキャッチアップする
・開発現場でのマネジメント経験を積む
・将来のキャリアプランに役立つ資格を身につける
これらのポイントも踏まえながら、ITエンジニアとしてのキャリアアップを目指してみてください。
高年収が得られるプログラミング言語を学ぶ
需要が高いITエンジニアになるためには、転職市場で高く評価されているスキルを身につけることが重要です。つまり、高年収が提示されている求人のプログラミング言語を中心に学ぶことがおすすめです。たとえば、高年収が設定されているAIエンジニアの求人で、Pythonが必須と記載されているものが多いことが判明したのであれば、Pythonの学習に取り組むなど。Go言語を使うWebエンジニアの求人が高年収となる傾向にあるなら、Go言語を学ぶのが有効です。
このように市場のニーズに合わせてITエンジニアとしてのスキルを身につけることが、需要のあるITエンジニアになるコツです。ITエンジニアとして就職後も、定期的に求人サイトなどをチェックして、転職市場で求められているエンジニア像を確認しておきましょう。
クラウド・セキュリティについての専門性を磨く
ITエンジニアとして特に需要が高まっている分野といえば、クラウド・セキュリティに関する領域です。いずれもITを扱う企業には欠かせないインフラであり、職種を問わず評価されるスキルでもあります。クラウドに強いWebエンジニアや、セキュリティに詳しいアプリエンジニアなども重宝される存在なので、独学やスクールで身につけておくことをおすすめします。
クラウドについての知識を身につけるのであれば、AWS認定資格をはじめとするクラウドサービス大手が実施している認定資格制度を活用すると良いでしょう。セキュリティに関する知識を問う国家資格も用意されているので、資格取得を目指しながら専門知識を習得するのがおすすめです。
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常にIT業界の最新情報にキャッチアップする
需要の高いITエンジニアの特徴として、常にIT業界の最新情報にキャッチアップしているという特徴があります。ITニュースサイトや技術ブログなどを活用しながら、流行のテーマや注目のトレンドを押さえておき、業務に活かそうとする姿勢を持っているのです。IT知識の情報収集に取り組むITエンジニアは、業務への熱意やモチベーションが高く、周囲からも高く評価されやすくなります。
その結果、責任ある仕事やポジションを任され、豊富なスキルと経験を身につけることで、将来性あるITエンジニアになることができるのです。通勤中の電車の時間などを活用しながら、スキマ時間でIT業界についての情報収入に取り組む習慣をつけると、ITエンジニアとして長く活躍できるポテンシャルが身につくでしょう。
開発現場でのマネジメント経験を積む
職種・業種を問わず、開発プロジェクトのマネジメントができる人材は、将来性が高い人材と判断されます。というのも、開発チームやプロジェクトのマネジメントは、若手エンジニアやAIが代替することが難しく、コミュニケーション力や調整力が必要となる仕事だからです。過去にプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを務めた経験があるITエンジニアは、多くの企業からの需要が期待できます。
そのためITエンジニアとして働く際には、開発現場におけるリーダーやマネージャーとしての仕事には率先して手を挙げ、上流工程の業務を経験しておくことをおすすめします。クライアント企業へのヒアリング力・提案力なども高評価の要因になるので、選考でも積極的にアピールしてみてください。
将来のキャリアプランに役立つ資格を身につける
転職市場で需要のあるITエンジニアとなるために、知名度が高く企業から評価されやすい資格を身につけるのも効果的です。「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」などの国家資格のほか、AWS認定資格、CCNAやLinuCなど、知名度の高いベンダー資格は、資格手当の支給対象になりやすく、企業の選考でも評価されやすい傾向にあります。
ただし、知名度や難易度だけで取得する資格を決めるのではなく、将来のキャリアプランに役立つものを優先して学ぶことが大切です。Webエンジニアとして活躍したいのであれば、クラウドやインフラに関する資格よりも、Web開発に関連した資格の方がキャリアに役立つ可能性が高まります。まずは将来のキャリアプランを明確にした上で、そのキャリアの実現につながる資格を選んで学習に取り組むようにしましょう。
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5.まとめ
近年ではITエンジニアの需要は高い水準を推移しており、2023年12月時点のデータではITエンジニア・クリエイターの求人倍率は12.0倍と、非常に大きな需要が存在します。言語・スキルや職種によっても需要の高さは異なるため、求人数の多いスキル・職種を参考にしながらスキルアップすることで、将来性の高いITエンジニアを目指すことができるでしょう。
ITエンジニアの需要増の背景には、ITの社会インフラ化やAI・クラウド・自動運転技術などの発展、DX推進の影響などが挙げられます。その中でも、クラウドエンジニアやセキュリティエンジニア、AIエンジニアなどの職種は特に高い需要が期待されているので、将来のキャリアプランにも組み込んでみると良いでしょう。
本記事で解説してきたキャリアアップのコツも参考にしながら、将来性の高いITエンジニアを目指しましょう。
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