新卒向け|システムエンジニアに必要なスキルとやりがい・成長法を解説

新卒向け|システムエンジニアに必要なスキルとやりがい・成長法を解説
本記事では、新卒SEがまず押さえるべき8つのスキル領域と、職種ごとのスキルの違い、年収が伸びる人の特徴、90日で差がつくスキルアップ法まで、これ一つで完全理解できる内容で解説します。
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1. システムエンジニア(SE)の仕事内容

システムエンジニア(SE)は、ITの力でクライアントの課題を解決する仕事です。単にコードを書くだけではなく、企画段階からリリース後の運用まで、システム開発の全体に関わる職種といえます。特に新卒SEは、ユーザーの困りごとを理解し、それを技術で形にする橋渡し役として期待されます。

まずは大まかな役割から理解を深めましょう。

SEの役割と関わる人

SEは、システムを成功させるために数多くの人と協力します。対人コミュニケーションが非常に多い職種です。

〇関わる主な相手

  • ・クライアント(要望の聞き取り、提案)

  • ・プロジェクトマネージャー(進捗報告、業務調整)

  • ・プログラマー(指示、仕様共有、レビュー)

  • ・デザイナー、テスター、運用担当者など


ユーザーの目的を正確に理解し、関係者全員に伝え、共通認識をつくる役割が求められます。「人と話すのが苦手=SEは無理」ではありませんが、学習すべき要素であることは間違いありません。

開発プロセスとSEの責任範囲

システム開発は、複数の工程で進みます。

工程 役割 SEの関与の度合い
①要件定義 何を作るか決める 最重要(中心)
②基本設計 システム全体の設計 大きく関与
③詳細設計 プログラム仕様を細かく定義 関与あり
④実装 プログラマーがコーディング 補助的
⑤テスト 動作を検証 品質確保に参加
⑥運用・保守 公開後の改善 状況に応じて関与
特に上流工程(①〜②)を担当するのがSEの特徴です。システムの方向性を決める仕事=SEと覚えておきましょう。

新卒SEが最初に任されやすいタスク例

新卒のうちは、すべての工程を任されるわけではありません。まずは、現場理解と品質意識を持つ業務からスタートします。

〇よくある業務例

  • ・テスト仕様書の作成、実行

  • ・小規模機能の設計〜開発

  • ・バグ調査、再現試験

  • ・ドキュメント作成(議事録/仕様書)

  • ・簡単な改修や問い合わせ対応


最初は地道な仕事が多いですが、「なぜこの設計になるのか?」と考えながら取り組むことで急成長できます。実際、評価される新卒SEは素直さ+疑問を深掘りする姿勢をセットで持っています。

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2. 【スキル一覧】新卒SEがまず押さえる8領域

ここでは、新卒SEが身につけるべきスキルを8つの領域で整理します。すべてを完璧にする必要はありません。まずは「どれが得意で、どれが弱いか」を把握しましょう。

技術基礎

新卒SEとしてまず磨くべき土台は、コードを書く技術(手)と、仕組みを理解する力(頭)の2つです。どちらか一方でも欠けると「なんとなく動いたけど説明できない」「原因が追えない」という状態になります。ここでは、企業の評価者が最初にチェックする2つの基礎力について解説します。

プログラミング言語

プログラミング言語はSEの共通言語です。特に新卒SEは、配属ガチャによって使う言語が変わるため、言語に依存しない“読み解く力”が非常に重視されます。

〇企業が見ているポイント

  • ・初めての言語でもキャッチアップできるか

  • ・ネット検索含め自力で調べて進められるか

  • ・変数や関数、クラスなど基礎概念が腹落ちしているか


〇就活生におすすめの最低ライン 

分類 できるようにしておくこ
基本構文 変数/条件分岐/ループ/関数/配列 FizzBuzzなど
基準ライブラリ 日付/文字列/ファイル操作 シンプルなWebアプリ
フレームワーク理解 MVCなどの構造を説明できる Rails/Laravelなど

〇面接で刺さるアピール例
「○○課題のエラー原因を調査した際、ログ→関数呼び出し→DBの順に切り分け、自分で仮説と検証を回して解決しました」
まずは言語そのものではなく、アルゴリズム思考を鍛えることに集中しましょう。
コンピューターサイエンス基礎

CS知識は、プログラムが「なぜ動くのか」を理解する軸になります。ここを押さえておくと、原因追跡力=現場での信頼が爆上がりします。

〇最低限押さえる4分野 

分類 なぜ必要?
計算機の仕組み(CPU/メモリなど) 処理が遅い理由を説明できる メモリリーク、GCの理解
データ構造とアルゴリズム 効率的なコードが書ける 配列vs連結リスト、計算量
OS基礎 権限/プロセス/スレッドを理解 アクセス権限の調査
ネットワーク基礎 Webアプリ理解に必須 DNS/HTTP/API

〇現場で起こる例
  • ・「遅いです!」→原因がSQLの処理か、ネットワーク遅延か切り分けられる

  • ・バグ調査→「再現条件は?」「どこから壊れた?」と検索範囲を狭められる


〇面接で点差がつく差別化ワード

  • ・非機能要件(性能、可用性、セキュリティ)

  • ・計算量O(n)

  • ・排他制御

  • ・リクエスト、レスポンスの流れ


「このライブラリがやっていることは何か?」を調べる習慣をつけると強いです。

開発実務

技術基礎が「走る力」だとすると、開発実務はチームで走るためのルールです。現場では「個人で動ける」以上に、人に迷惑をかけずにプロジェクトを前へ進めることが重視されます。新卒SEはまず、開発の共通言語となる実務スキルを押さえましょう。

Git/Issue運用/レビューの受け方

Gitは現場で最初に必ずつまずくポイントです。なぜなら、コード管理はチームに直接影響し、失敗すると先輩の作業が全て止まるからです。

〇企業が見るチェックポイント

  • ・コミットの粒度:1つの変更に1コミット

  • ・コメントの意味:「修正」「対応」禁止

  • ・レビュー対応力:意図を理解し、改善に繋げられるか
     

〇Issue運用の最重要観点

  • ・期限や担当、目的が曖昧は即アウト

  • ・「困ったら早く相談」できる素直さも評価対象
     

〇レビューの受け方で評価が分かれる 

悪い対応 良い対応
「わからないので直しました」 「意図と改善後の効果を説明」
無言で修正プッシュ Diffにコメント返し
指摘を個人攻撃と捉える 学びに変換

〇面接で好印象になる言い回し
「指摘の背景を理解するために、毎回なぜその変更が必要かを確認しています」
テスト(単体・結合・E2E)と品質の考え方

テストは“動くものを作る”のではなく、“正しく動き続けるものを作る”ための技術です。新卒SEはテストが苦手ですが、ここを理解できると急成長します。

〇開発現場で求められる3レイヤー 

種類 見る範囲
単体テスト 1関数・1モジュール 計算処理の確認
結合テスト 複数機能の連携 登録→一覧表示
E2Eテスト ユーザー視点 ログイン→購入完了

〇テストが弱いと詰む理由
  • ・隠れた不具合が運用フェーズで爆発

  • ・品質保証部門から戻され、納期遅延

  • ・信頼失墜→チャンスが回ってこない


〇評価される思考はこれ

  • ・テスト観点:異常系をどれだけ想定できるか

  • ・再現性:手順化できるか

  • ・自動化できる粒度の理解


〇面接で刺さる具体例
「仕様と想定外の動きを比較して差分を洗い出し、Issue化してチームに共有しました」

テストはコードより速く成長が伝わります。テストケースの質=論理性×ユーザー理解の証拠と覚えておきましょう。

アーキテクチャ基礎

新卒SEは、まずシステムの全体図が描けることが求められます。細かい技術は後から覚えられますが、「どの情報がどこを通って動く?」を説明できる人は面接でも現場でも一気に信頼を得ます。

特にWeb開発では、クライアント・サーバー・API・DBが役割分担しており、これらの責任範囲を理解しているかが重要です。

クライアント/サーバー/APIの基本

最初に押さえるべきは、次の3要素です。

役割 誰が使う? 例えると?
クライアント ユーザー側(スマホ/ブラウザ) 注文するお客さん
API 仲介者 店員さん
サーバー 提供側(アプリの本体) 厨房

〇この流れが説明できれば面接で高評価
  • 1. クライアントが操作する

  • 2. APIにリクエストが飛ぶ

  • 3. サーバーが処理する

  • 4. データを返す


例:ログインボタンを押したとき
 

  • ・ID/PW→API→サーバーで認証

  • ・成功→トークン生成→クライアントへ返す


〇ここを語れると「理解してる」扱い

  • ・ステートレス(サーバーは状態を基本持たない)

  • ・レスポンスコード(200/400/500など)

  • ・セッション管理


面接では図を書きながら説明すると強いです。(ペンとメモを渡される会社はここを見ています)

データベース

DBはアプリの記憶装置です。ユーザー情報や商品データなど、すべての価値はDBに蓄えられます。

〇現場で確実に聞かれる用語

  • ・テーブル(エクセルの表のような構造)

  • ・主キー(1行を特定するID)

  • ・正規化(データの重複をなくす設計)

  • ・SQL(DB操作言語)


〇企業が評価する視点

  • ・JOINの理解(複数表をつなぐ)

  • ・WHEREで絞る→SELECT

  • ・LIKE検索のコスト感

  • ・インデックスへの言及ができると「おっ」と言われる


〇面接で刺さるアピール例
「データの冗長性を防ぐために正規化しましたが、参照コストが増えたので、閲覧が多い箇所は意図的に非正規化しました」

設計思想の説明ができると評価が上がります。DBは“どこに保存するか”ではなく、“どう検索するか”が本質ということを覚えておきましょう。SQLが書けなくても、検索ロジックの説明ができれば◎です。

インフラ&セキュリティの素地

インフラ知識は、アプリが動き続けるための土台を理解する力です。どれだけ良いアプリを作っても、インフラが落ちる=ユーザーが使えない=価値ゼロ

そのため新卒でもサーバー/ネットワーク/クラウド/セキュリティの原則を最低限押さえる必要があります。

OS・ネットワークの基礎

OSとネットワークは、ITシステムの“道路”と“交通ルール”です。

〇OSで押さえるべきテーマ

項目 理由
プロセスとスレッド 並行処理・性能議論で必須
アクセス権限 権限不足の原因調査で使う
ファイルシステム ログ解析の基本

〇ネットワークで最初に覚えるべき流れ
DNS→TCP/IP→HTTP→API→DB

一気に理解しようとせず、パケットの旅を追うイメージが有効です。

〇例:検索ワード入力→結果が表示
  • 1. ドメイン→DNSがIPに変換

  • 2. TCPで通信確立(三者握手)

  • 3. HTTPでリクエスト送信

  • 4. サーバーがDBへ問い合わせ

  • 5. レスポンス返却→画面表示


〇面接で言えると強いワード

  • ・ポート番号(80/443など用途説明)

  • ・疎結合(障害の影響範囲の最小化)

  • ・冗長化(片方が死んでも動く仕組み)


バグ調査は通信が届いているか確認することから始まります。curl/pingが使えると一目置かれます。

クラウドの基本用語とセキュリティ観点

今や企業の多くはクラウド運用です。クラウドを理解している=最新の現場で戦えるという証拠です。

〇まず押さえるべき3分類

分類 責任範囲のイメージ
IaaS(AWSEC2等) 自由度が高い。運用も自前多め
PaaS(Heroku等) アプリに集中できる
SaaS(GoogleWorkspace等) サービス利用のみ

〇クラウドで最初に理解する概念
  • ・スケーラビリティ(負荷に応じて増やす)

  • ・リージョン/ゾーン(地理的冗長)

  • ・IAM(権限管理の基礎)


〇セキュリティの基準

  • ・ゼロトラスト(信用しない前提)

  • ・暗号化(HTTPS/TLS)

  • ・最小権限(できるだけ権限を絞る)


〇面接で刺さるアピール例
「なぜその設定が安全なのかを説明できます」
「責任共有モデルを理解して、運用の分岐を整理しました」

クラウド時代のSEは、“作る”だけでなく“守る力”が市場価値を左右します。

要件定義に効くスキル

要件定義は、「何を作るのか」を明確にする仕事です。技術力だけでは絶対にできません。大切なのは、クライアントの言葉にならない本当の課題を、聞き出し、整理し、合意すること

新人のうちは部分的に参加することが多いですが、ここを理解していると、半年で先輩と差がつきます

ヒアリング能力

ヒアリングとは、単に聞くことではなく、掘り下げる力です。

〇ヒアリングで解くべき3つの「?」 

質問の種類 効果
What?(何がしたい) 売上を増やしたい 目的をつかむ
Why?(なぜ必要) 購入率が低いから 課題を深く理解
How?(どう実現) カートを簡素化 要件に落とす

〇よくある悪例
「アプリが作りたい」→「はい、作ります!」
実はWebだけで十分、アプリが不要だった…など大事故のもとになることがあります。

〇会話例
顧客「ユーザー登録機能がほしい」
SE「どんなときに使いますか?」
SE「仮登録・本登録は分けますか?」
SE「本人確認は必要ですか?」
→実は「ログインなし閲覧OK」な仕様と判明し大幅効率化

聞く能力=開発期間とコストを左右する力です。新卒でもでき、大きな信頼を勝ち取れます。

〇面接で刺さる言い回し
「仕様をそのまま受け取らず、背景の目的を確認するようにしています」
論理的思考

論理的思考(ロジカルシンキング)は、複雑な話を整理し、相手に伝わる形に組み立てる力です。就活生がつまずきやすいポイントは「論理的に考える」を「難しい単語を並べる」だと誤解してしまうことです。本質は因果関係を説明できるかどうかです。

〇論理整理の3フレーム 

手法 説明 SEの活用例
MECE 抜け漏れなく整理 機能洗い出し
WHYツリー 原因の深掘り 障害原因の特定
ピラミッド構造 結論→理由の順に伝える 提案時の説明

〇面接即使えるフレーズ
「結論ファーストで伝えることを常に意識しています」
「課題は原因ごとに整理して解決計画を立てました」

論理力はコミュ力の一部です。文系・理系は関係なく、鍛えると評価が跳ね上がります。

コミュニケーション&提案

SEの仕事の5割以上は「対人コミュニケーション」です。なぜなら、システムは人の課題解決のために作るものであり、相手の理解・納得がなければ成果が成立しないからです。特に新卒は、技術力より人とチームを前に進める力で評価が決まります。

非エンジニア向けの説明力

SEは、技術を“翻訳”する職種です。専門的な表現を、誰にでも伝わる言葉に変換できるかが重要です。

〇非エンジニアに説明するときの3STEP 

STEP やること
①結論→理由 何をどうしたいかだけ伝える 「表示を速くできます」
②例えで補足 イメージしやすい形に 「キャッシュは近くにメモを置く仕組みです」
③数字で保証 効果を定量化 「3秒→1秒になります」

〇面接で評価されるフレーズ
  • ・「結論から言うと〜」

  • ・「たとえば〜だと考えると分かりやすいです」

  • ・「数字で説明すると〜」


説明は「自分の満足」ではなく、相手が理解できて初めて成功と考えましょう。

ドキュメンテーション

ドキュメントは、未来のチームへのプレゼントです。コードや仕様がきれいでも、共有できなければ機能しません。

〇新卒が押さえる3種類

種類 目的
仕様書 作るものの共通理解 要件・機能定義
手順書 再現性の担保 テスト手順/環境構築
議事録 合意の管理 誰が何を決めたか

〇現場が嫌うドキュメント
  • ・どれが最新か不明

  • ・前提・目的の記載なし

  • ・読み手のことを考えていない


〇社内で重宝されるドキュメント

ページ冒頭に以下が揃っているとベストです。
 

  • ・目的

  • ・対象者

  • ・前提

  • ・更新履歴


〇面接アピール例
「レビューで指摘された内容をテンプレ化することで、チームのドキュメント品質を均一化しました」

マネジメントの素地

「マネジメント」と聞くと、「新人には関係ないのでは?」と思われがちですが、実際には新人ほど、マネジメントの素地が評価されるという現場のリアルがあります。

なぜなら、期日を守る/状況共有をするといった基本が、全メンバーのリスクを減らし、信頼につながるからです。

タスク分解と見積もり

仕事を細かく分解できる人は、迷いなく行動できる人です。逆にタスクがふわっとしていると、いつまでも進みません。

〇タスク分解の3ステップ 

ステップ 内容的
①目的確認 何を達成するか ログイン機能の実装
②小タスク化 10〜60分粒度に API叩く/UI配置/バリデーション
③前後関係整理 依存関係を可視化 DB設計→API→フロントUI

〇見積もりの超基本
計画:実装時間×1.5

→レビュー・調査・修正のバッファ

〇面接で刺さるアピール例
「まず目的を確認し、タスクを30分粒度まで分解してから着手しました」
「依存関係を明確にして進行管理しました」

見積もりは能力の証明にもなります。精度が上がるほど信用が増えると覚えておきましょう。
リスク管理と進捗報告

新人エンジニアにとって、技術力以上に信頼を左右するのが「リスク管理」の能力です。優秀とされる人は共通して問題の早期発見に優れており、逆に期限ギリギリまで問題を抱え込み、最終的に頓挫してしまう人は信頼を失ってしまいます。

信頼されるための基本は、問題を「早く・小さく・理由と共に」共有することです。報告の際は、「結論→現状→課題→対応策→期限」というフレームワークを徹底しましょう。

単に「遅れています」と濁すのではなく、「API連携でエラーが発生しており、原因は仕様変更です。今日中に代替案を検証し、夕方に進捗を再共有します」と具体的に伝えることが重要です。この誠実なコミュニケーションができるだけで、周囲から頼られる存在へと成長できます。

学習・情報収集の習慣

SEの世界は昨日の常識が今日の過去になるスピードで進化します。だからこそ企業は、入社時点の知識以上に学び続ける姿勢があるかを重視します。ここでは、最短で実力を伸ばす情報収集法をお伝えします。

技術のキャッチアップには、正しい情報源の取捨選択が大切です。

〇まず押さえるべき3種の情報源 

分類 特徴 おすすめ例
公式情報 最も正確・更新が早い MDN/AWS公式/Railsガイド
他者の知見 つまずきの回避に役立つ Qiita/Zenn/ブログ
最新トレンド 技術選定に影響 TechCrunch/ProductHunt
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3. 【職種別】SEに求められるスキル差分と伸ばし方

SEと一言でいっても、担当分野によって業務内容や必要なスキルは大きく変わります。ここでは、新卒が特に志望しやすい4つの職種について解説します。「自分に合いそうなのはどれか?」を考えながら読んでみてください。

WebアプリケーションSE

Webサービスや企業システム、スマホアプリの開発を担う職種です。ユーザーが直接触れる「フロントエンド」から、サーバー側の「バックエンド」、データベース設計や運用改善まで多岐にわたる領域をカバーします。

JavaScriptやJava、PHPなどの言語スキルに加え、SQLやUI/UX、セキュリティの知識が求められます。スキルを伸ばすには、ToDoアプリのような小さなサービスを自力で設計から公開まで完結させ、GitHub等で実績を公開することが最も効果的です。

インフラ系SE

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークの構築・安定運用を担い、企業のサービスを裏側から支える「縁の下の力持ち」といえる職種です。

主な業務には、Linuxを中心としたサーバー構築やネットワーク設計、セキュリティ設定、障害発生時の調査・復旧対応などが含まれます。必要なスキルは、OSや各種プロトコル(IP、DNS、TCP)といったネットワークの基礎知識に加え、AWSやGCP、Azureなどのクラウド環境に関する知識です。

スキルアップには、基本情報技術者試験やAWS認定、Linux検定などの資格取得に加え、仮想環境を構築して実際に手を動かす経験を積むことが非常に効果的です。

社内SE

社内SEは、社内IT環境の改善や最適化を担う職種であり、社員の困りごとを解決する「ヒアリング型SE」としての側面が強い仕事です。

主な業務は、社内システムの保守・改修、IT関連の問い合わせ対応、そして外部ベンダーとの調整・管理など多岐にわたります。そのため、特定の技術への深い知識だけでなく、高いコミュニケーション能力や課題発見・改善力、そしてIT全般に関する幅広いリテラシーが求められます。

スキルを伸ばすには、社内業務を想定したアプリ自作や、誰にでも分かりやすいFAQ作成、議事録作成を通じた「情報整理能力」の向上が非常に効果的です。

ブリッジSE

ブリッジSEは、海外の開発チームと日本企業をつなぐ「架け橋」として、円滑な連携を支える職種です。技術知識に加え、特に高いコミュニケーション能力が求められます。

主な業務には、仕様書の翻訳や海外チームとの要件調整、進捗・品質管理が含まれます。必要なスキルは、語学力はもちろん、仕様を正確に伝えるための深い技術理解です。スキルアップには、語学と技術を並行して磨くことはもちろん、国ごとの文化背景を理解し、誤解を招かない「仕様書作成の型」を習得することが鍵となります。

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4. 新卒SEの年収のリアルと伸ばし方

SEは成長機会が多く、頑張りが給与に反映されやすい職種です。ここでは、新卒SEの平均年収と、短期間で伸ばすために必要な行動を解説します。

新卒期の評価軸

入社1〜3年目の若手エンジニアは、技術力の高さ以上に「仕事に向き合う姿勢」が重視されます。具体的に評価されるポイントは、指示を待たず自律的に動く「自走力」や、約束した納期を厳守する責任感です。また、ミスをゼロにすること以上に、発生した際の報告や対応の速さが信頼に直結します。

さらに、日々の高い学習意欲に加え、議事録作成やドキュメント整理といった「チームへの小さな貢献」を惜しまない姿勢も欠かせません。たとえ未経験からのスタートであっても、こうした「伸びしろ」を自らの行動で示せる新人は、現場で高く評価されます。

3年目以降に効くスキル

エンジニアとしての基礎が固まる4〜6年目は、キャリアの分岐点となる重要な時期です。この段階で年収が大きく伸びる要因は、単なる作業者から脱却し、より責任の重い役割を担えるかどうかにあります。

具体的には、顧客の要望を形にする「要件定義」への参画や、プロジェクト全体の「リリース責任」を担うこと、さらにはリーダーとしてチームをまとめる力が評価に直結します。また、トラブル発生時に真っ先に頼られる存在になれば、市場価値は飛躍的に高まります。

仕事の規模が大きくなるタイミングは、そのまま年収上昇のチャンスです。技術力に加え、ビジネス視点での貢献度を意識することで、周囲との差を一気に広げることができます。

年収を押し上げる客観指標

短期的に意識すると差がつきます。

指標
成果物 個人開発アプリ、改善施策
技術力の証明 資格、技術記事、OSS貢献
貢献の見える化 定量報告、Notion整理、ナレッジ共有
再現性のある品質 テスト追加、保守性向上
特に、個人開発+ドキュメント整備は面接で効果絶大です。「自分の手で価値を作れる」ことを示せれば、どの会社でも高評価になります。

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5. 新卒でSEを目指すべき?やりがいや適性から解説

SEは人気の高い職種ですが、「本当に自分に向いているのか?」と不安に思う方も多いです。ここでは良い面と大変な面の両方を知り、自分に合っているか確かめられるように解説します。

SEのやりがい

SEには、他の職種では味わえない独自の魅力が数多くあります。

最大のやりがいは、自分が苦労して作り上げたシステムが実際に社会で稼働し、誰かの生活を支える実感を得られることです。クライアントの困りごとを技術で解決し、直接「ありがとう」と感謝の言葉をいただける瞬間は、SEとして最高の達成感を味わえます。

また、日々の自己研鑽が「できることの増加」として明確に現れ、その成長が給与や市場価値の向上に直結しやすい点も大きな魅力です。就職活動の段階では努力の成果が見えにくい側面もありますが、現場に出て課題解決が形になる喜びを知れば、この仕事の奥深さがわかるでしょう。

SEが「やめとけ」といわれる理由

インターネット上には、IT業界の厳しさについてネガティブな声も散見されますが、そこには「仕様変更に伴う調整の多さ」や「常に学び続ける負担」、「納期前の多忙さ」といった具体的な背景があります。

しかし、こうした課題はエンジニアに限らず、責任ある職種であれば少なからず直面するものです。重要なのは、これらを個人の資質で乗り越えるのではなく、適切な「対策」によってコントロールすることです。例えば、スケジュール管理を早期に習得する、あるいは議事録や図解で認識のズレを防ぐことで、突発的なトラブルやコミュニケーション負荷は大幅に軽減できます。

また、「やめとけ」と言われる現場の多くは、個人の能力不足ではなく、会社の業務設計や教育体制が脆弱であることに起因しています。適切な学習ルーチンを確立し、サポート体制の整った環境を慎重に選ぶことで、ネガティブな側面を回避しながら着実にキャリアを築くことが可能です。

SEに向いている人、適性がない人

SEの適性は、文系・理系といった区分よりも、日々の思考プロセスや物事への向き合い方に色濃く表れます。

向いている人の大きな特徴は、未知の課題に直面した際に自ら調べて解決する力があることや、複雑な話を整理して本質を理解しようとする姿勢です。また、変化の激しい業界であるため、地道な積み上げを厭わず、新しい技術に対して好奇心を持ってワクワクできる人は、SEとして長く活躍できるでしょう。

一方で、自分で考える前にすぐ答えを求めてしまう依存的な姿勢や、ミスや指摘を過度にネガティブに捉えてしまう人は、成長の機会を逃しがちです。

最も重要なのは、自身の成長を望む意欲です。IT業界は努力がスキルとして蓄積され、成長を後押ししてくれる環境が整っています。この環境を楽しみながら一歩ずつ進める人こそ、SEに最適な人材と言えます。

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6. 新卒からシステムエンジニアになるには

新卒からシステムエンジニアを目指す場合、最初に必要なのは「方向性の決定」です。SEと一口に言っても、Webアプリ開発・インフラ構築・社内システム運用など、働き方は大きく異なります。まずは自分が「どんなサービスを支えたいのか」「どんな開発に興味があるのか」を整理しましょう。これは志望動機や面接でも一貫性のある話ができるため、非常に重要なステップです。

方向性が定まったら、次に取り組むべきは基礎スキルの習得です。といっても、いきなり難しい開発を行う必要はありません。以下のような小さな積み上げで十分です。
 

  • ・プログラミング学習サイトで簡単なアプリを作る

  • ・GitHubアカウントを作り、学習過程を記録する

  • ・仕様書・設計書など「文章で伝える資料」を読む経験を増やす


これらは、「作れる」だけでなく「伝えられる」人材に近づくための基礎でもあります。

そして就活期に入ったら、企業選びとポートフォリオ(制作物)の準備がカギになります。企業は「何を作ったか」よりも「なぜ作ったのか」「問題をどう解決したか」を高く評価します。完成度に自信がなくても、学習プロセスを言語化できれば、十分にアピール材料になります。

新卒SEは「経験があること」ではなく「伸び続けられる人か」が評価されます。たとえ未経験でも、学び続ける意欲と、自分の言葉で考えを説明できる力があれば、内定は十分に狙えます。

ここまでのステップを踏むことで、「興味はあるけど何から始めればいいかわからない」状態から、自信を持ってSEを志望できる状態へと進むことができます。

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7. スキルの確認方法とスキルアップのロードマップ

「自分はどれくらいのレベルにいるのか?」を把握することは、SEとしての成長においてとても重要です。ここではスキルを見える化する方法と、短期間で伸ばすロードマップを紹介します。

スキルマップで現在地を確認

スキルマップとは、必要なスキルを一覧化し、自分の習得度合いを整理するツールです。やるべきことが明確になり、効率的な学習につながります。

スキルマップは以下の3ステップで簡単に作れます。

1. 先ほど紹介した8つのスキル領域を横軸に並べる
例:技術基礎、開発実務、要件定義、マネジメント…

2. レベル0〜3で評価

  • ・Lv0:まったく知らな

  • ・Lv1:文法・用語を知っている

  • ・Lv2:自力で使える

  • ・Lv3:教えられる


3. 足りないところを学習バックログとして整理

〇スキルマップ使用のポイント

  • ・週1回更新する

  • ・弱みを1つだけ重点的に伸ばす

  • ・行動とセットで記録する


主観だけで判断せず、成果物で裏づけすることが大切です

90日間でスキルアップ

短期間でエンジニアとして成長を遂げるには、理論だけでなく「設計から公開までの一連の工程を完結させる体験」が最も効果的です。

まず最初の30日間は基礎固めです。JavaやPythonなどの言語文法とSQLの基本操作を習得し、毎日GitHubへ記録を残す習慣をつけます。この段階では、簡単な入力フォームを持つWebアプリの完成を目指しましょう。

続く60日目までは、実践的な公開に挑戦します。簡易的な設計書を作成した上で、APIやデータベース連携を組み込み、Vercelなどのクラウド環境で外部からアクセス可能な状態にします。「URLで見せられる実績」を作ることが大きな自信に繋がります。

最後の90日目までは、品質の向上に注力します。エラー対応の強化やテストの追加、読みやすいコードへのリファクタリングを行い、READMEに「なぜその技術を選んだか」という根拠をまとめます。これによって、技術面だけでなく思考のプロセスまで評価される、強力なポートフォリオが完成します。

 

面談で語れるエピソード設計

スキルがあっても、伝え方が弱いと評価されません。そこでおすすめなのが、以下の型です。

〇STAR+Uフレームワーク

要素 内容
S Situation:状況、課題
T Task:役割、やるべきこと
A Action:行動(工夫点を強調)
R テスト追加、保守性向上
U Learning:学び(次への活かし方)
これを使うと、「ただ作った」から「価値を生んだ」話に変わります。

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8. よくある質問

新卒でSEを目指す方から、特によく寄せられる質問に回答します。不安を一つずつ解消していきましょう。

文系でもSEになれる?

文系でもSEになることは十分可能です。実際に多くのIT企業では、新卒SEの3〜4割が文系出身者です。なぜなら、企業が重視しているのは「学部で学んだ知識」ではなく、論理的に考え、学び続ける姿勢だからです。

文系出身の学生が強みを発揮しやすい理由は、大きく3つあります。
1. 論理的な文章構成力があること
→ クライアントへの提案書・仕様書の作成で役立ちます。

2. 人の意図を汲み取るコミュニケーション力
→ 要件定義やチーム開発の場面で不可欠なスキルです。

3. 学習習慣が柔軟
→ 技術変化に対応しやすく、吸収力が高い傾向があります。

もちろん、理系出身者のように最初から専門知識があるわけではないため、入社前後の「初期キャッチアップ」が鍵になりますまずはプログラミング学習サイト(Progate、ドットインストールなど)で、コードに慣れる経験を積みましょう。さらに、「なぜその仕組みが必要か?」という構造理解を意識することで、文系の論理的思考が強力な武器になります。

資格は必要?

IT資格は必須ではありませんが、取得すればIT基礎力の証明や学習意欲のアピールになり、書類選考で有利に働くことがあります。

勉強の第一歩には「ITパスポート」、就活での評価を狙うなら「基本情報技術者」がおすすめです。ただし、資格はあくまで知識の証明です。エンジニア選考では実際の「成果物(ポートフォリオ)」がより重視されるため、実践スキルの習得を優先しつつ並行して取り組みましょう。

個人開発は何を作ればいい?

ポートフォリオの題材選びは、自分や身近な人が実際に使える「身近な課題の解決」をテーマにするのが最適です。

具体例としては、タスク管理や勤怠記録、サークルの出欠確認アプリ、あるいは簡易的なSNSなどが挙げられます。大切なのは、企画から設計、実装、テスト、そして公開までの一連の工程を自分一人でやり遂げることです。この経験を通じて得られる一通りの知識こそが、選考で高く評価されるポイントになります。

チーム経験がない場合のアピール方法は?

チームでの開発経験がなくても、エンジニアとしての資質を十分にアピールすることは可能です。

選考では、独学であっても「目標に向けた学習の計画性」や「エラーに直面した際の具体的な対応プロセス」を伝えることが重要です。また、単にツールを使っただけでなく、「なぜその技術を選んだのか」という選定理由や、自主的に学び続ける姿勢を論理的に説明できれば高く評価されます。

もしサークルやゼミなどの経験があれば、技術的な話にこだわらず、役割分担の中での立ち回りや課題解決のエピソードを「主体性」や「協調性」として結びつけると、より説得力のある自己PRになります。

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9. まとめ

システムエンジニアに必要なスキルは多岐にわたりますが、まずは技術基礎・コミュニケーション・学習習慣の3つを押さえることが大切です。

スキルマップで現在地を把握し、90日単位で成長を積み重ねることで、確実に市場価値を高めることができます。自分の強みと興味に合った領域から挑戦し、「作れる×伝えられるSE」への第一歩を踏み出しましょう。

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授業でプログラミング言語に触った程度で、開発した経験が無くてもITエンジニアとして就職することは可能です。
ただし、応募すべき企業や選考でアピールする内容はしっかりと検討する必要があるため、就活エージェントの利用をおすすめします。

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