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1.社内SEに本当に必要なおすすめ資格10選
本記事でご紹介する社内SEに本当に必要な資格は、次の10種類です。
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・ITパスポート試験
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・基本情報技術者試験
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・情報セキュリティマネジメント試験
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・応用情報技術者試験
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・CompTIA認定資格
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・プロジェクトマネージャ試験
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・ITストラテジスト試験
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・システムアーキテクト試験
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・中小企業診断士
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・日商簿記検定
それぞれの資格の概要や社内SEに必要とされる理由についてご紹介しましょう。
関連記事:新卒で社内SEとして就職するのは難しい?やめとけと言われる理由や似た職種も紹介
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITを活用するすべての社会人向けにITの基礎知識を問う資格です。AIやビッグデータ、経営戦略、セキュリティなどIT全般が出題範囲となっており、総合的なIT力を身につけるのに最適な国家資格となっています。合格率は毎回50%前後を推移しており、全国の会場で受験が可能なCBT方式を採用しているため、就活と並行しながらでも取得しやすいメリットがあります。
社内SE向けのIT系資格の中では最も基礎的な資格であり、就活で大きく差別化できるわけではありませんが、IT業界で働き始める第一歩として取得するのに最適です。ITパスポート試験で基礎を身につけた後は、さらに上位の資格へのステップアップを目指しましょう。
関連記事:ITパスポートは就活に有利?組み合わせてアピールできる関連資格4選
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニアとして活躍するために必要なIT知識が問われる資格です。「エンジニアになるための登竜門」とも言われる国家資格であり、ITパスポート試験よりも高い専門性が求められます。プログラミング言語についての問題のほか、データベース・ネットワーク・セキュリティなど幅広い分野が出題範囲となっているので、広範なIT知識が求められる社内SEに最適な資格です。
基本情報技術者試験は令和5年度からCBT方式に切り替わり、通年受験が可能となったので、従来よりも受験のハードルは低くなっています。合格率は約50%で、十分な対策が必要ですが難関資格というほどではありません。未経験から社内SEを目指すなら、基本情報技術者試験の資格を持っているだけでも十分高く評価されます。
関連記事:基本情報技術者就職は就活で有利?活かせる職業も解説
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験は、企業のセキュリティ対策についての基礎知識が問われる国家資格です。社内SEは、自社のITシステムのセキュリティ対策を任される場面も多く、どの企業においてもセキュリティ意識が高まりつつあるので、高い需要が見込まれる資格です。
資格試験を運営するIPAによる定義では、情報セキュリティマネジメント試験の難易度は基本情報技術者試験と同じレベル2としています。合格率も50%〜70%と比較的高めで、CBT方式で受験ができるので、取得のハードルは低めです。セキュリティに対する高い意識を持ち、入社後は自社のITシステムを安心して任せられるという印象を与えられる資格なので、積極的に受験してみると良いでしょう。
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応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITエンジニアとしての高度な知識・スキルを問う資格で、前述の資格と比べると難易度は大きく上昇します。現役のITエンジニアであっても合格するのは容易ではなく、開発の現場が未経験の社内SEにとっては取得のハードルは高めと言えます。合格率は20%前後を推移しており、長期的な学習プランを立てながら受験しなければ合格は難しいでしょう。
社内SEで応用情報技術者試験レベルのスキルが求められるケースは少ないですが、ゆくゆくは社内SEからシステムエンジニア・プログラマーへと転身したいと考えている方や、企業の選考で保有資格において大きく差別化したい方に向いています。ただし、試験は筆記試験かつ年2回のみ開催されているので、試験日程を十分に確認してから受験申し込みに進むと良いでしょう。
関連記事:応用情報技術者試験は就職に有利になる?取得のメリットや難易度について
CompTIA認定資格
CompTIA認定資格は、アメリカのシカゴに本部を置くIT業界団体が実施している国際的なIT資格です。基礎的なものから専門性が高いものまで、13種類の認定資格が用意されており、未経験から社内SEを目指す場合には「CompTIA IT Fundamentals(ITF+)」と呼ばれるレベルが最適です。
基本情報技術者試験などと同様に、基本的なITリテラシーが問われる試験なので、合格のハードルはそこまで高くありません。ただし前述の国家資格と比べると、CompTIA認定資格はやや知名度に劣る資格なので、非IT業界の社内SEに応募する際には有利に働きにくいことに注意しましょう。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、システム開発における責任者・管理者となるプロジェクトマネージャーとしてのスキルを問う資格です。社内SEは、外部に委託するシステム開発プロジェクトの責任者として、マネジメント業務に携わることも多いので、プロジェクトマネージャ試験の知見があると有利に働きます。
出題範囲には、進捗管理やコスト管理、リスク管理など幅広い分野が含まれます。実務未経験から取得するのはハードルが高く、未経験採用ではここまでのレベルを要求されることは少ないので、就活までに取得を目指す必要はないでしょう。将来のキャリアアップを見据え、長期的なプランで学習に取り組むことをおすすめします。
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ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験は、主要なIT資格の中でも、経営戦略・IT戦略といった意思決定に関わる知識・スキルを問う資格です。企業の情報システム部門の責任者として、自社のIT戦略を担うシーンも多い社内SEにも役立つ資格であり、将来はITコンサルタントなどの経営層の意思決定に関わる仕事に就きたい方におすすめです。
また、経営者視点を養って将来は企業経営に携わりたい方にも、ITストラテジスト試験は適しています。合格率は約15%と狭き門となっているので、受験する場合は十分に過去問などで対策しておくようにしましょう。
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、企業経営の観点から必要なITシステムの提案・設計を行うために必要なスキルを問う資格です。システム開発における要件定義・設計スキルなどの上流工程に必要なスキルが身につくので、社内SEとして上流工程を担当したいと考えている場合は取得する価値が高まるでしょう。
こちらも未経験の社内SEに求められるほどのレベルではなく、合格率も約15%と低水準なので、就活のために不可欠な資格というわけではありません。将来は上流工程に携わるため、長期的なキャリアを見据えて学習スケジュールを立てると良いでしょう。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対してコンサルティング・アドバイスを提供するために役立つ資格です。出題範囲には、財務会計・経営法務・経営情報システムなどの分野があり、特に「経営情報システム」の分野は社内SEの業務にも密接に関連しているため、IT系資格ではないですが取得しておいて損はない国家資格です。
経営コンサルタントとしての基礎を身につけられる資格でもあるので、社内SEを経て将来はITコンサルタント・経営コンサルタントを目指したい方にもおすすめです。試験日程は8月に一次試験、10月に二次試験を行うスケジュールとなっているので、受験日から逆算して学習計画を立てると良いでしょう。
日商簿記検定
日商簿記検定は、商業簿記・工業簿記について問われる簿記系の代表的な資格です。会計システムに携わる職場はもちろん、企業の意思決定に携わる機会が多い社内SEにとって取得する価値の大きな資格となっています。簿記の知識を学ぶことにより、原価計算や管理会計といった知見が身につくので、コストへの意識が変わり社内で高く評価される社内SEを目指すことができます。
また、簿記を通じて営利企業のビジネスモデルへの理解を深めることにより、経営者としての視点から自社のビジネスを俯瞰できるようになるメリットもあります。日商簿記検定は、社内SEを目指す場合以外でも就職で有利に働く資格なので、基礎を学ぶなら3級、選考でアピールするなら2級の合格を目指すと良いでしょう。
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2.社内SEが資格を取得するメリット
続いて、社内SEになるために資格を取得しておくメリットについて、以下の3つの観点からご紹介します。
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・体系的な知識を学ぶきっかけとなる
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・独学のモチベーション維持につながる
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・キャリアアップ・年収アップを実現できる
これらのメリットを踏まえた上で、資格を取る目的を明確にしておきましょう。
体系的な知識を学ぶきっかけとなる
社内SEを目指す中で資格取得に取り組むことにより、資格対策のために体系的に知識がまとめられた教材を使い、効率的に学習できるメリットがあります。スキルが身についていることを客観的に証明するための資格は、出題範囲を広くカバーする問題が出されます。その問題を解くための参考書・対策本を使うことにより、必要なスキルを最短で身につけられるのが魅力です。
たとえば、IT知識を広く身につけるために独学しようと考えた場合、インフラ・プログラミング・セキュリティ・マネジメントなどの教材をそれぞれ揃え、専門書を読み解きながら学習しなければなりません。しかしITパスポート試験などの資格対策のための教材を用いることで、重要な知識だけを拾い上げながら、効率よく学ぶことができるのです。
独学のモチベーション維持につながる
社内SEを目指すにあたって資格取得を目指すことは、独学のモチベーションを維持することにも役立ちます。明確な目標を定めることなく、プログラミングやIT知識について学習しようとしても、途中でモチベーションが低下してしまう可能性が高いでしょう。しかし資格取得に向けて受験の申し込みを済ませてしまえば、試験日程までに合格ラインの知識を身につける必要があるので、明確な期限を意識しながら高い集中力で勉強に取り組めるメリットがあります。
また、自分の努力が資格という客観的に評価できる成果で返ってくるので、次の資格やスキルアップに取り組もうとするモチベーションにも直結します。独学が苦手な方や、明確な目標が定まっていない人にこそ、資格取得はおすすめです。
キャリアアップ・年収アップを実現できる
社内SEのキャリアに役立つ資格を取得することで、将来のキャリアアップ・年収アップにつながるメリットもあります。就活や転職活動において、保有資格で評価される可能性が高まるほか、資格手当が支給される企業であれば合格直後から年収アップに直結します。
社内SEをはじめとするIT系職種は、資格よりも経験が重視される傾向があるものの、非IT企業の社内SEを目指す場合には、非エンジニアの人事担当者でも客観的に評価しやすい資格が重視されることは多いです。IT業界以外でも社内SEとして活躍したい場合には、積極的に資格を増やしておくことをおすすめします。
3.社内SEが資格を取得する時の注意点
最後に、社内SEが資格を取得する時に気をつけたい注意点について、以下の3つのポイントをご紹介します。
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・資格の数ではなく志望企業との相性を考慮する
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・資格よりも経験が重視されることを押さえておく
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・将来のキャリアプランを明確に思い描く
これらの注意点も踏まえながら、社内SEとして着実にキャリアを歩み始めましょう。
資格の数ではなく志望企業との相性を考慮する
社内SEが資格取得を目指すにあたっては、資格の数を増やすことよりも、志望する企業との相性を考慮するのが大切です。
たとえば、IT企業で募集している社内SEに応募する際には、高いITスキルを求めている可能性が高いので、難易度の高い資格をとってスキルレベルをアピールするのが効果的です。一方で非IT企業の社内SEに応募する際には、専門的な資格よりもセキュリティに関連する資格や、中小企業診断士のような経営層にもアプローチできるような資格が役に立ちます。また、会計システムを手掛ける企業で社内SEとして入社したいのであれば、日商簿記検定の資格も活かせると判断できます。
このように志望する企業に合わせて資格を取得してアピールすることにより、就活で評価されやすい資格を効率的に学びつつ、エントリーシートや面接対策に取り組む時間も十分に確保できるようになります。手当たり次第に資格の数を増やすのではなく、まずは就活の軸や企業選びの軸を決めて第一志望を絞った上で、資格対策を始めるようにしましょう。
資格よりも経験が重視されることを押さえておく
社内SEをはじめとするIT系職種では、保有資格よりもこれまでの経験・実績が重視されやすい傾向があります。どれだけ難易度の高い資格を持っていたとしても、これまでに開発した製品・サービスが一つもない場合には、即戦力として活躍できないのではないかと判断されるからです。
そのためシステムエンジニアやプログラマーなどの技術力が求められる職種では、資格を取ることよりもプログラミングの基礎を学び、実際にWebサービスやスマホアプリなどを個人開発した実績の方が、就活では高く評価されます。社内SEも同様に、これまでに個人開発に取り組んだ経験があると就活で非常に有利になりますので、基礎的な資格を取った後は、難関資格に挑むよりも開発経験を増やすことを意識してみると良いでしょう。
将来のキャリアプランを明確に思い描く
社内SEに限らず資格取得に取り組む時には、将来のキャリアプランを明確に思い描いておくことが重要です。5年後や10年後になりたいエンジニア像が明確になっていると、志望する業界・企業や身につけるべきスキル、そして必要な資格も明確になります。
たとえば、将来はITコンサルタントとして独立したいと考えているのであれば、ITストラテジスト試験・中小企業診断士といった難関資格に長期的に取り組むという学習スケジュールを立てられるでしょう。ゆくゆくはITエンジニアとしての専門性を高めて技術力を追求したいなら、応用情報技術者試験・システムアーキテクト試験の合格が目標になるかもしれません。
将来のビジョンが抜け落ちたまま、周囲におすすめされる資格を手当たり次第に取ったとしても、自分のキャリアにはプラスに働かず、勉強時間が無駄になってしまうことも考えられます。将来のキャリアプランを描くことは、後悔のない就活を成功させるためにも欠かせない作業なので、腰を据えてキャリアプランを立てるようにしましょう。
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4.まとめ
本記事では、社内SE向けに本当に必要な資格として、以下の10個をご紹介してきました。
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・ITパスポート試験
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・基本情報技術者試験
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・情報セキュリティマネジメント試験
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・応用情報技術者試験
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・CompTIA認定資格
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・プロジェクトマネージャ試験
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・ITストラテジスト試験
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・システムアーキテクト試験
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・中小企業診断士
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・日商簿記検定
中でも「基本情報技術者試験」「情報セキュリティマネジメント試験」は、合格のハードルが低く業界での知名度が高い国家資格として、選考でも評価されやすい傾向にあるので、積極的に取得しておくと良いでしょう。将来のキャリアビジョンによっては、「ITストラテジスト試験」「システムアーキテクト試験」に長期的なプランで合格を目指すのも効果的です。
社内SEがこれらの資格を目指すことにより、資格手当による年収アップや就活での高評価につながるほか、独学でのモチベーションを維持する際にも役立ちます。ただし、IT業界では資格の数よりも開発経験の豊富さの方が重視される傾向にあるため、基礎的な資格を取った後は開発経験を増やすことを意識しながら、後悔のない就活を目指しましょう。
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授業でプログラミング言語に触った程度で、開発した経験が無くてもITエンジニアとして就職することは可能です。
ただし、応募すべき企業や選考でアピールする内容はしっかりと検討する必要があるため、就活エージェントの利用をおすすめします。
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