
しかし近年になってWebエンジニアが飽和する傾向があるほか、Webエンジニアの業務の一部を生成AIに代替できるようになっていることから、未経験・スキルなしのWebエンジニアへの需要は低下しつつあるのも事実です。そこで企業からの評価を高め、Webエンジニアを目指すライバルとの差別化のために取得しておきたいのが、IT系資格です。
本記事では、Webエンジニアにおすすめな資格を10種類紹介しながら、Webエンジニアが資格を取得するメリットのほか、効率的に合格するための勉強法などについて解説します。
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- 1.Webエンジニアに資格はいらない?取得するメリットとは
- 2.Webエンジニア向けおすすめ資格10選
- 3.Webエンジニアが効率的に資格に合格する勉強法
- 4.資格以外にWebエンジニアへ求められるスキル
- 5.まとめ
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1.Webエンジニアに資格はいらない?取得するメリットとは
Webエンジニアを目指すにあたっては、「資格はいらない」と言われることも珍しくありません。というのも、Webエンジニアの人事評価や選考における評価では、資格よりも過去の経験・実績が重視される傾向にあるからです。経験者のWebエンジニアを採用する企業では、資格よりも過去のポートフォリオを見て合否を判断するケースがほとんどです。
未経験からWebエンジニアを採用する場合にも、資格の有無よりは人物面を重視して選考を行うことが多く、どれだけ資格を保有しているかという点よりも、自社にマッチする性格・価値観を持った人材かどうかを調べる企業が大半です。こうした背景から、Webエンジニアには資格はいらないと判断されることが少なくないのです。
しかしWebエンジニアが資格を取得しておくメリットは多く、エンジニアとしてのスキルレベルを客観的に証明する手段としては、国家資格やベンダー資格が役立ちます。Webエンジニアとしてサーバーサイドのスキルを身につけてステップアップしたいと考える場合にも、サーバーサイドの言語や知識を問う資格を取得することにより、体系化された教材を用いて効率的に知識を吸収できるメリットがあります。
また、資格手当を支給している企業であれば、資格に合格することが年収アップに直結することも大きなメリットです。将来の転職活動では高い評価を得て年収アップを達成することも可能なので、Webエンジニアとして高年収を狙いたい方は、特に資格の取得を目指すべきなのです。
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2.Webエンジニア向けおすすめ資格10選
続いて、Webエンジニアにおすすめな以下10種類の資格について、出題範囲や難易度などをまとめてご紹介します。
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・ITパスポート試験
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・HTML5プロフェッショナル認定試験
・Ruby技術者認定試験
・Rails技術者認定試験
・PHP技術者認定試験
・Oracle認定Javaプログラマ試験
・Python 3 エンジニア認定基礎試験
・ORACLE MASTER
どの資格を取れば良いか迷ってしまう場合には、上から順番に取得を目指してみると良いでしょう。一つひとつ詳しくご説明していきます。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITを用いるすべての人を対象として、基本的なITリテラシーを問う資格です。国家資格である「情報処理技術者試験」の一種で、最も取得のハードルが低い資格でもあります。選考を大きく有利に進められる資格ではないものの、これからIT業界を目指そうとする方にとっては、基本的な知識を体系的な教材をもとに学習できるのでおすすめです。
ITパスポート試験はCBT方式によって全国の試験会場で実施されており、随時試験日程が設けられているため、忙しい日々の合間に受験しやすいメリットもあります。Webエンジニアとしての就職を目指す方は、まずはITパスポート試験からスタートして、上位の資格へステップアップしていくと良いでしょう。
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基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITパスポート試験の上位資格に位置しており、ITエンジニアの登竜門とされる資格です。Webエンジニアとして働く際に必要な知識に加えて、インフラやハードウェア、マネジメント、経営戦略などの幅広い分野から出題されます。プログラミングスキルも問われるため、ITエンジニアとしての総合力が試される資格です。
Webエンジニアを目指す方が取得しておくことにより、フロントエンドだけではなく、インフラやマネジメントなどさまざまな領域の基礎知識が身についていると判断され、高いポテンシャルを持つ人材と評価されやすくなります。企業によっては就職時の条件に指定される場合や、資格手当の対象とされている場合も多く、高評価につながりやすいのも魅力です。こちらもCBT方式により随時試験日程が用意されているので、都合の良い日程・会場で試験を受けると良いでしょう。
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応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置する資格であり、ITエンジニアとしてのより実践的なスキルや応用力が問われる資格です。コスト管理・予算管理といったマネジメント系に加えて、経営戦略・IT戦略などの知識が出題範囲となっており、Webエンジニアとして上流工程に携わりたい場合にはぜひ取得しておきたい資格です。
試験日程は春・秋の年2回用意されており、CBT方式ではなく筆記試験による解答が必要です。合格率は約20%と難易度が高く、実務経験を積んだWebエンジニアであっても合格は簡単ではありません。そのため就活に向けて取得を目指すよりも、Webエンジニアとして働き始めてから合格を目指す長期的なプランを用意することをおすすめします。
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HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は、フロントエンドエンジニアに欠かせないHTML・CSS・JavaScriptを扱うスキルを問う資格です。レベル1、レベル2の2つの難易度が用意されており、レベル1ではHTML・CSSを使ったマークアップやレスポンシブデザインの実装、レベル2ではJavaScriptを用いた動的なWebアプリ開発が出題範囲に含まれます。
Webエンジニアとして働き始める際に必須の知識を身につけられるので、プログラミング学習と並行して受験すると効果的です。なお、レベル2の受験にはレベル1の合格が必須となっているため、レベル1からレベル2へと段階を追って受験する必要があります。いずれもCBT方式で実施されるので、自分の都合に合わせて受験しやすいのもメリットです。
Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、Webアプリ開発で用いられることの多い人気言語、Rubyのプログラミングスキルを証明できる資格です。Rubyは日本生まれのプログラミング言語であり、日本語教材が豊富で扱えるエンジニアも多いことから、Webエンジニアを目指す方から強く支持されているのが特徴です。
Silver、Goldの2つの難易度に分かれているRuby技術者認定試験に合格することにより、Rubyベースでのシステム開発を行うエンジニア、もしくはRubyを通じてシステム提案を行うコンサルタントとして活躍できます。試験はCBT方式で実施されるほか、公式サイトにて受験対策用資料が公開されているため、効率的に合格を目指しやすいメリットもあります。
Rails技術者認定試験
Rails技術者認定試験は、前述したプログラミング言語、Rubyで使われるフレームワークであるRuby on Railsを扱うスキルを問う資格です。Ruby技術者認定資格とともに取得しておくと、Rubyを使ったシステム開発に強いWebエンジニアとして評価を受けることができます。ベーシック・ブロンズ・シルバーの3つの難易度が用意されており、自分のスキルレベルに応じて資格取得を目指せるのも特徴です。
Webエンジニアとして働くにあたって、Rubyのプログラミング言語を身につけたいと考えている方は、Rails技術者認定試験も並行して学習してみることをおすすめします。
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PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験は、サーバーサイド言語として高いシェアを誇るPHPのスキルを証明できる資格です。Webエンジニアの業務でもPHPを使ったシステム開発は多く発生するため、取得しておくとサーバーサイドエンジニアとしてのキャリア形成にも役立ちます。PHPのバージョンごとに初級・準上級・上級の3つの難易度が用意されているので、まずは初級の合格を目指すと良いでしょう。
なお、PHP技術者認定試験は上級を受験する際に初級・準上級が必要となるなどの受験資格は定められていないため、実務経験を重ねてから上級試験に挑むことも可能です。試験はCBT方式で、全国の会場で随時受験することが可能です。
Oracle認定Javaプログラマ試験
Oracle認定Javaプログラマ試験は、プログラミング言語Javaの正規ベンダーであるOracle社が提供している認定資格です。JavaのバージョンごとにBronze・Silver・Goldの3つの難易度が用意されており、それぞれ取得することでJavaのプログラミングスキルを証明することが可能です。
汎用性の高いJavaは、大規模プロジェクトの開発に適した言語となっており、案件数が豊富なことから高い人気を誇る言語でもあります。ただしプログラミング未経験から学ぶにはややハードルが高く、まずはRubyやPHPなどの言語をマスターしてから、Javaのプログラミングスキルを身につける流れがおすすめです。
Python 3 エンジニア認定基礎試験
Python 3 エンジニア認定基礎試験は、機械学習やデータ活用の場面で使用されることの多いプログラミング言語、Pythonの基礎的なスキルを認定する資格です。Webエンジニアの業務では、サーバーサイド言語として用いられることが多いほか、AIやデータサイエンスといった先端分野でも人気の言語なので、将来性の高い資格と言えます。
将来はWebエンジニアとしてだけではなく、さまざまなキャリアパスを見据えてIT業界に挑戦したい方におすすめで、上位資格として「実践試験」も用意されています。各試験の出題範囲や模擬試験、例題などは公式サイトで公開されているので、学習の参考にすると良いでしょう。
ORACLE MASTER
ORACLE MASTERとは、データベースの操作スキルを問うOracle社の認定資格です。世界的にトップクラスのシェアを誇るOracle Databaseについてのスキルを証明する資格であり、バージョンごとにBronze・Silver・Gold・Platinumの4つの難易度が用意されています。
Webエンジニアとしてサーバーサイドエンジニアを目指す場合には、データベースを扱う作業も多く発生するため、取得しておくと将来のキャリア形成にも役立ちます。Bronzeレベルでも評価されやすいため、Webエンジニアとしてステップアップを目指すならぜひ合格を目指しましょう。
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3.Webエンジニアが効率的に資格に合格する勉強法
続いて、本記事でご紹介してきたWebエンジニア向けの資格について、学業や本業と並行しながら効率的に合格するための勉強法をご紹介します。
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・スクール・書籍を通じて基礎を学ぶ
・過去問をもとに解答力を身につける
・実際に開発・構築しながらスキル習得する
出題範囲が広い資格や、難易度の高い資格を効率的に取得して就活・キャリアアップに活かしたい方は、ぜひこれらの方法を実践してみてください。
スクール・書籍を通じて基礎を学ぶ
Webエンジニアとして未経験の分野の資格を学び始める際には、まずはスクールや書籍を通じて体系的な基礎知識を身につけることをおすすめします。一度で完全に理解することを目指すのではなく、何度も繰り返しテキストや参考書を読むことにより、出題範囲の全体像を掴むことを意識しましょう。
動画サイトなどの教材を使う場合と比べて、スクールや資格対策本を活用することにより、効率化されたカリキュラムのもとで学習を進められるメリットがあります。資格の公式サイトで例題・過去問などの教材が用意されている場合には、そうしたコンテンツも積極的に活用してみましょう。
過去問をもとに解答力を身につける
体系的な知識を身につけて出題範囲の全体像を把握した後は、過去問を解きながら実践的な解答力を伸ばすのがおすすめです。試験で出題される問題を解きながら、試験の独自のクセや傾向を把握することで、効率的に合格ラインを目指すことができます。問題を解くアウトプットの機会を増やすことで、知識が定着しやすくなるメリットも見込めます。
公式サイトや資格対策本で模擬試験を利用できる場合には、制限時間を設けて本番形式で回答してみるのも良いでしょう。多くの資格で採用されているCBT方式に不慣れな方は、CBT方式での受験方法や会場の位置などを事前に確認しておくと安心です。
実際に開発・構築しながらスキル習得する
学習する資格についての知識・スキルをWebエンジニアとしての業務に活かすためには、実際に自分の手を動かしながら勉強することも欠かせません。プログラミング言語の認定資格であれば、自らコードを書いて実際に開発しながら試験対策に取り組むと、より実践的なスキルが身につきます。
資格は保有しているが、プログラミングは未経験で開発実績を持たない場合、Webエンジニアとして評価を受けにくくなります。開発経験・実績が重視される職種だからこそ、資格の勉強と並行して個人開発に取り組み、企業へアピールできるポートフォリオを作ることにも力を入れましょう。
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4.資格以外にWebエンジニアへ求められるスキル
最後に、Webエンジニアに求められるスキルについて、資格以外で必要となるものを3つご紹介します。
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・プログラミングスキル
・コミュニケーションスキル
・セキュリティ関連のスキル
資格以外でも評価されるWebエンジニアとなるために、これらのスキルを伸ばし、選考でアピールしてみましょう。
プログラミングスキル
Webエンジニアとして働く際には、企業で使用しているプログラミング言語を扱うスキルが不可欠です。フロントエンド開発の場合にはHTML・CSS・JavaScript、バックエンド開発ではRuby・PHP・Pythonなどが使用されるため、これらの言語をマスターしておくと選考では有利に働きます。
ただし、Webエンジニアはプログラミング・コーディングだけを担当するプログラマーではなく、システム設計や要件定義などの上流工程に携わる機会も多くあります。プログラミングスキルを身につけた後は、システム設計の技術なども高めていくことが大切です。
関連記事:Webプログラミングとは?種類や学習方法などを体系的に解説
コミュニケーションスキル
Webエンジニアはシステム開発を依頼するクライアント企業との打ち合わせに参加することが多く、開発チームと連携しながら業務に取り組むシーンも多いです。そのため周囲の相手と円滑にコミュニケーションを取るスキルが欠かせません。特にクライアント企業に対しては、専門的な技術を非エンジニアの方にもわかりやすく説明するスキルや、クライアント企業が求めるニーズを汲み取るヒアリングスキルが重視されます。
Webエンジニアに必要なコミュニケーションスキルは、単に話し上手なことを指すのではなく、相手の考えを読み取り、相手に合わせてわかりやすく説明できるスキルを指すのです。面接を通じてこうしたコミュニケーションスキルをアピールできると、Webエンジニア未経験であっても内定獲得のチャンスが得られるでしょう。
セキュリティ関連のスキル
近年ではWebエンジニアに対しても、セキュリティ関連の知識・スキルが求められる傾向にあります。開発するWebアプリをサイバー攻撃・ウイルス感染から守り、ユーザーの個人情報を保護するための知見が必要とされているのです。
セキュリティ関連の国家資格として、「情報セキュリティマネジメント試験」「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」といった資格も用意されているので、セキュリティにも強いWebエンジニアを目指したい場合、これらの資格も目指してみることをおすすめします。
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5.まとめ
Webエンジニアにおすすめな資格として、本記事では次の10種類について解説してきました。
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1.ITパスポート試験
2.基本情報技術者試験
3.応用情報技術者試験
4.HTML5プロフェッショナル認定試験
5.Ruby技術者認定試験
6.Rails技術者認定試験
7.PHP技術者認定試験
8.Oracle認定Javaプログラマ試験
9.Python 3 エンジニア認定基礎試験
10.ORACLE MASTER
Webエンジニアになるために必須の資格・免許は存在しないため、これらの資格がなくともWebエンジニアになることは可能ですが、上記の資格を取得することにより選考を有利に進め、資格手当などによって高年収のWebエンジニアを目指しやすくなるメリットがあります。
これらの資格を学業・本業と並行して効率的に取得するためには、スクール・書籍を通じて体系的な知識を学んだ後は、過去問を解いて解答力を身につけたり、プログラミング言語を使って個人開発に取り組んだりして、実践的なスキルを伸ばすのがおすすめなので、ぜひ実践してみてください。
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